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ぶたなかま

たまたま帰省するために半休を取得した日とオープン日が重なったので、
テンデイズゲームズの実店舗に行ってみました。(特に写真とかはないです)

駅から少し歩きますが、道はわかりやすく余程の方向オンチでも迷うようなことはないと思われます。

今回は欲しいゲームが売り切れていて何も購入しませんでしたが
会社からなんとか徒歩圏内(おそらく20~30分ほど)でもあるので、
会社にいる間に入荷メールがきたら寄ってみたりしたいですね。

購入するしないに関わらず、やはり実物見るだけで楽しいので、
行きやすいところに店ができたというだけでかなり嬉しいです。

そして、ついでということで高円寺のすごろくやに立ち寄り、こちらでゲームを購入して帰りました。
(こちらには欲しかったゲームがあったので…)
そのうちのひとつが「ぶたなかま」です。

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(2人でインスト込み30分)

【概要】
市場に動物がやってきた。効率よく買い付けして、農家につれて帰ろう。

【ルール】
ボード上に広げられた動物タイルを手元にとり、タイルの種類を組み合わせることで自分の農家に連れて帰ります。動物ごとに得点がつけられており、その合計が大きいプレイヤーが勝利です。

ゲームは、以下の4つの手順を4ラウンド分繰り返します。
1.農夫の配置
2.動物タイルの獲得
3.得点
4.餌やり

「1.農夫の配置」
動物タイルはボード上に伏せられた状態で並べられています。手番のプレイヤーはタイルを1枚めくり、そこに農夫を置くか置かないかを判断します。それを全プレイヤーが全ての農夫をおき終わるまで繰り返します。

「2.動物タイルの獲得」
全てのプレイヤーが農夫を置き終わったならば、全てのタイルを裏返します。
次に農夫の配置を早く終えていたプレイヤーから順にタイルを取っていきます。タイルの獲得は、ひとり選択した農夫が他の農夫か壁(というかボードのはじ)にぶつかるまでの直線の間にあるタイルを全て取ることができます。
これを全プレイヤーの全農夫分行います。余った動物は箱に戻します。

「3.得点」
いま獲得したタイルを組み合わせることで得点できます。
得点できる組み合わせは基本的に2つで、「同じ動物4枚1組で、その動物タイルに書かれた得点を獲得」か「全ての動物を1枚ずつで牛(7点)を得点として獲得」のどちらかです。最終ラウンドに限って、「手持ちのぶたの半分を得点として獲得」と「自由な4枚1組でそのうちの最も低い点数の動物を獲得」の2つが追加されます。
組に使ったタイルは実際の得点となったタイル以外箱に戻します。

「4.餌やり」
得点に変えることのできなかった動物タイルは次ラウンドに持ち越すことができます。ただし、タイルに書かれた得点分の餌を与える必要があります。
餌は動物タイルを手放すことで、書かれた得点分の餌をもらうことができます。(つまり、牛(7点)1枚と鶏(2点)3枚が手元に残っていた場合、牛を手放して餌を7つもらい、それを使って鶏を3枚とも次ラウンドに持ち越すことができます)
また、動物タイルに餌タイルが混ざっており、それを動物の獲得時に獲得していれば、使うことで全ての動物の餌をまかなうことができます。

1~4を4ラウンド分繰り返して、得点を競います。

【プレイ内容】
とりあえずルールの把握をかねてということで相方と2人でプレイしました。

1ラウンド目はなんとなく端に置いたほうが良いのだろうなと思いつつも、ふたりとも適当に農夫を配置します。まだ得点効率とかはなんも考えては無かったのですが、牛やぶたといった高得点タイルをめくった際には農夫を置き、それ以外のときは見送るという感じでした。

そして、相方が先に農夫を置ききったので、相方から先に動物を取ります。一番動かせる距離が長い農夫(=たくさんの動物を取れる農夫)を選んでがっとタイルを取ります。ここでようやく、「最初に動物を取るプレイヤーが断然有利」ということに気づきます。

ボードは5×5マスなので、1度にとれる動物の最大数は5匹です。しかし、移動ルートが他の農夫と交差していた場合、その交差点にある1匹は他プレイヤーに取られてしまうことがあり、その場合、交差点1つにつき1匹ずつ取れる動物が減っていきます。最大5匹なので1匹少なくなれば2割減です。

相手と交差しないように移動させることももちろんできますが、やはり後になればなるほど既に取られた上を移動することになるので、あまり数は取れなくなってきます。

そういうわけで、相方は1ラウンド目から牛(7点)とはじめ、いくつか得点しましたが、僕は得点無しでした。とはいえ、餌タイルをとっていたので、全ての動物を2ラウンド目に持ち越せたのですが。

そして2ラウンド目、とにかくタイル獲得で先手番を取りたい!とめくった内容を問わずに農夫をおきましたが、相方も最短手番で農夫を置き終わって、2ラウンド目での順番の交代はなし。

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(相方の手元。農家タイルの上にのっている動物タイルが得点になった動物)

幸い、農夫はお互いに移動経路がそれほど交差しないように置いていたので、多少相方の方が取った数は多かったですが、僕もそれほど邪魔をされた感覚は無いまま終了。
相方はまたいくつか得点してました。僕はまた餌タイルがあったのでそのまま3ラウンド目に持ち越しです。

3ラウンド目は相方がめくったタイルが鶏ばっかだったので、置くのを嫌がって、ここで順番は逆転しました。
このラウンドは餌タイルを取れなかったのですが、幸いほとんどの動物で4枚組を作れたので、動物タイルの数は一気に減らして、ぶただけ残した状態で4ラウンド目に。

4ラウンド目は、ふたりとも農夫を置き終わってタイルをめくってみると、僕の農夫しか置かれてない列にぶたが連続して置かれており、このラウンドだけで、僕はぶたを4,5枚ほどゲットです。
そのまま最後の得点計算でもぶたの加点のおかげで9点差ほどで勝てました。

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(最終ラウンド、僕が動物タイルを取ったところ。このなくなったライン上にぶたが3つありました。中央にもぶたが2つありますが、相方の農夫はどう動かしても取れないので、僕がこの後とりました)

【感想】
農民コマが可愛いです。
ただ、相方も言ってましたが、餌コマと黄色の農夫コマは激しく混ざります。(形はぜんぜん違うので実際に取り扱う際にはわざと間違うくらいしかありませんが)

ルールも簡単でわかりやすいですし、餌が何個必要だからどの動物を売ればいいのかを考えるとことかも含めて子供と遊ぶと良いかもしれません。

序盤、相方ががんがん得点しましたが、後半、ぶたの運もあり逆転できてます。ぶたを一気に取った時は圧勝かな?という気もしたのですが、思ったよりは差が開きませんでした。もともと差がつきにくいのか、前半2ラウンドと後半2ラウンドでちょうど手番順が入れ替わったので、そのせいで序盤の差をつぶせたのかはわかりません。

ただ、僕と相方の感想では、ちょっと運の要素が大きいかなという話になりました。
ふたりプレイだったということの影響が大きいとは思いますが、農夫をおききった後にめくるタイルの位置次第で得点が決まり、自分の意思を入れることのできる、農夫をどこに置くのかはとにかくたくさん動物が取れる位置に置くしかないように思いました。

タイルはめくった時に置かないと選択したならば、もうそのタイル上には農夫は置けません。なので、全部めくるまで待って・・・とやったとしても、いい位置に農夫がおけるとは限らないということになります。(実際には置けるのかもしれませんが、日本語ルールを読んだ限りでは置けないと読み取れました。原文はドイツ語のみなので読めません・・・)

これが3人とか5人とかになれば農夫を移動させられる距離が少なくなるので、どこに置くのかが重要になり、自分の判断がより勝敗に絡んでくると思います。

まあ、現状では4ラウンド目に僕が一気にぶたをとることができたように、自分が農夫を置かなかったタイルの内容のウェイトが高すぎます。

得点ルールも組み合わせが複数通りあるというのも、僕がこのゲームを購入しようと思わされた要因の1つではありますが、この組み合わせのほうが効率的だから・・・ということは余り考えることはできず、餌を支払えなくならないように、仕方ないけど得点に換えておこう、得点にかえれないから残しておこうという、消極的な選択しかできません。

低得点の動物はたくさん手に入るかというとそうでもないので、得点の高い動物は餌代に使って、誰も使わない得点の低い動物を重視するぞ!とかいう作戦をたてることもできず、淡々と納付配置後にめくったタイルの内容に一喜一憂し、餌をやれるように動物の組み合わせを考え・・・とやっていたら、たまたまいい配置がきて勝てたという印象になってしまいました。

まあ、ここまでの感想はたぶん僕が勘所を間違えていて、動物の獲得をする際に、他プレイヤーの持ちタイルから通るルートを予想しつつ、効率よく得点するためにルートを選ばないとダメなんですよね。しかし、なにぶんにも相手のいることなんで、ひとりだけ考えても無駄ですし、長考するようなゲームではないと思うので、正直、僕はあまりやる意義は見出せないですが。

ゲームの雰囲気、コンポーネント、短めのプレイ時間と手軽に遊ぶのにはいいゲームだと思います。相方受けもいいですし。

ディクシット(2入り)

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(5人でインスト込み30分ほど)

【概要&ルール】
省略!
以前の記事

【プレイ内容&感想】
前に、僕、相方、Yの3人で遊んだ時、えらい面白かったので、速攻でディクシット2を購入してしまいました。というわけで2入りです。
2と言っても追加カードだけなので、サクマドロップのカンカンくらいの大きさの箱です。正直、家に届いた時、えっ!?となりました。まあ、でかくても不便なんでこれはこれでいいのかと思い直しましたが、カードだけなくせにディクシットの箱の中に2の分のカードをまとめて収納することはできないので、ちょっと微妙な気持ちになりました。1の時から拡張なんて考えてないから仕方ないのかもしれませんが。
しかし、どうしても無理というわけではなく、得点トラックが内箱みたいな感じになっているので、それをどうにかすれば入るかもしれません。

とりあえず、ルールは簡単なのですぐに説明して開始しましたが、ゲームの核は言葉選びのセンスなので、あまりルールが難しかろうが易しかろうが関係ないですね。
2回続けてプレイしましたが、初回は、経験者のYが他人の予想は外す、自分が親の時には全員に当てられると踏んだり蹴ったりでひとりだけ置いてかれてました。
追いつくぞ!と思っても、他人のミスを祈りつつ、自分がミスしないという方法しか手はないわけなんで、やはり勝ち負けはおまけで、お互いに回答内容を楽しむゲームだとは思います。

僕は2回目は5位でしたが、5位と言う事実以上に、自分の親の時の言葉選びのセンスのなさに絶望してしまいましたし。

経験者、未経験者での差はあまりありません。というか、センスの問題なので何回やっても駄目な人は駄目でしょうし、プレイヤーの顔ぶれが変わるだけで、全然違う展開になると思います。

今回は2入りでしたが、もちろん2入っていてもなくてもゲームには全く関係ないです。もしかしたら、1しかないと、カードが足りず、2回使うカードが出てくるかもしれませんが、それくらいかな。

あとは、あくまで僕の感覚ですが、2の絵は1に入っていた絵ほど出来が良くないかな?と思いました。1の絵が1枚の絵から様々な印象を得られたのに比べて、2の絵はやや印象が固定化されちゃってるような気がします。漠然とした感覚でうまく伝えられないですが。

スモールワールド その3

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ドワーフにコインがたまるのは仕様。
(4人でインスト込み1時間半くらい)

【概要&ルール】
省略!
以前の記事

【プレイ内容&感想】
そえほど好きなわけではない割に、手ごろなプレイ時間とイラストの可愛さ、バッジと種族の組み合わせで次第で戦略が固定化されないということで、それなりに遊んでいるスモールワールド。

まあ、それなりに遊んでいると言っても、まだ1勝もしたことないわけですが。

今回は、Tがちょっと用事ということで、僕、相方、F、Y(&T)の4人戦でプレイしました。

各手番の終了時に加点されるので、とりあえず、戦いのない1番手、2番手くらいが有利だろうということで、初プレイのFに1番手をお願いしました。
特殊能力での加点(畑からの加点が+1や、湿地帯の加点+1など)もありますが、基本的に領土の多さ=種族の多さが単純に加点につながるということで、単純ではありますが数が多い方が強いんじゃないのかなと思ってますが、Fも初プレイながらその考えにいたったらしく、数だけは多いラットマンで大量の領土を獲得します。
Yは特殊能力が強く、数も多いソーサラーで空いている領土を獲得と、特に波乱のないスタートをきりました。

とはいうものの、さすがに4番手の僕までまわってくるとほとんど空いた土地がなく、Fか相方の領土に攻め込まないと…となり、とりあえず数の多いFを攻めます。

攻め返されるかと思いましたが、最初の手番で一気に領土を広げていたFは2ターン目に領土を広げようにもコマがなかったので衰退しました。
これをいいことにYがFの領土に攻め込むと、相方がYの領土に…と、そういうゲームとはいえ、戦争ばっかです。

ゲームの中盤。僕は2種族目に選んだスケルトンばかりを攻撃され、仕方なく衰退すると、盤からのけられた1種族目の元いた土地に、1ターン前に衰退していた相方が一気になだれ込み大量得点をゲット。
僕の勘では、序盤に数にものをいわせた作戦で稼いだFがかなり有利でしたが、ここでの大量得点で相方が逆転したように感じました。

攻めるべきは相方か?と、新種族として選んだエルフでがんがん攻めます。

多分、1位:相方、2位:F、3位:Y、4位:僕と言う感じなので、僕はどうにかして大量得点をとる機会を狙わないとダメなのですが、序盤のF潰しや今の相方潰しなど、自分でまだ勢力の強い種族に攻め込んでばかりなんで、ほとんど得点できません…。
しかも、Yは守りの堅いトロルが今の種族なので、Fは攻めやすい僕の領土側に戦力をつぎ込んできます。

うーんと思っている間に、Yが自分の衰退で空いた領土(外側がトロルで固められ、その内側に1世代前の種族がいたため、衰退で一気に空洞化した)に、錬金術の能力をバッジで付与された種族をばらまきます。
錬金術の効果は得た土地に対し+2点ということで、20点以上を獲得。

これが決め手となり、Yが勝利しました。

Yもルールブックの確認はしてたのが、錬金術強すぎないかと言ってたので解釈あっているか程度は一応、次回までに確認しておいた方がよさそうです。

やはり、数の暴力が圧倒的に強いという印象は変わりませんが、他種族の衰退のタイミングとあわせたり、交渉や種族の特性で他プレイヤーよりも攻め込まれにくくしたりしてかないと、相手の得点を抑えることはできても、逆転まではなかなか難しいというとこにようやく頭が回り始めました。

今回、僕は自種族の領土を広げて得点するよりも高得点を取っている他プレイヤーを攻めることを優先しましたが、そのせいで自分の得点も伸び悩む面もあり、終了時はもちろん、ゲームを通しても2位以上になった瞬間はなかったんじゃないかと思います。
直接叩いてもそのせいで自分の得点が伸び悩んでいては逆転はできないので、2位くらいが1位を叩いている間にこそこそと得点を稼ぐべきなのか・・・、とすると2位は自身の得点が伸びずに1位になれず、下手すると3位に逆転されることもあるので、2位は下手に動けない。3位も同様に・・・となるんかなと思いましたが、1位をとめるように動けば、代わって1位になったプレイヤーを元1位が叩いてくれるはずなので、その隙に漁夫の利的に逆転することも可能なのかもしれません。

こう考えていくとやはり結局は1位のプレイヤーを誰かが叩き続けないと逆転の目はやはりないんですねえ。しかし、延々と叩くのではなく誰かの漁夫の利にのる瞬間を見極めないとダメなのか。
まあ、結局、どのゲームでも1位を抑えないと逆転はできないのは確かなんですが、このゲームは手段があまりにも直接的なので、あまり性にあいません。そこが好きになれない理由かもしれないです。

自分の手をいくらうまくやっても所詮直接叩きしか手がないので、第三者と協力しないと逆転できないですし・・・。

あーぎ・てくと

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(4人でインスト込み1時間ほど)

【概要】
ウグングウグング! マヌング! あーぎてくとぉぉぉおお!

【ルール】
原始人になって原始語と簡単な身振りだけでイメージを伝えて、カードに描いてある通りの形を積み木で作るゲームです。
伝える側と作る側で1チームになり、2対2のチーム戦で戦います。

積み木の種類は身振りで指定(首を振る:黄色の積み木とか)して、それをどう動かすか、どう置くかを原始語(ウグングとか、カルングとか)で伝えます。

原始語は、2回繰り返すことで逆の意味になります。
(ウグング!:手にとれ!、ウグングウグング!:置け!)

指示が正しく伝われば、こん棒で頭を一回叩き、間違っていれば二回叩きます。

カードに描かれた絵の通りの形を作れたら「あーぎてくとおおぉぉー!」と叫んで相手チームに判定してもらいます。成功判定されたら成功です。
カードに描かれた絵の難易度に応じて点数があり、10点以上稼いだチームが勝利です。

【プレイ内容&感想】
僕がご飯を作るために抜けた間、相方、F、T、Yの4人で遊んでもらいました。
(相方&FチームとT&Yチーム)

最初に言ってしまいますが、このゲーム、

「脇で見てるのが一番楽しいです」。

まあ、やってるのも楽しいのでしょうが、アホだなあと見てる方がきっと楽しいのではないかと。

とりあえず1ゲーム目は言葉とその意味(指示)が一致していないので、まずはそれを合わせるので
両チームとも苦労していました。
プレイエイドをえーっとと確認して、ウグング!、作る側もプレイエイドを見ながらえーっとと積み木を持ち上げる…と、この時点では周りで見ていても、えーっとの時間の方が多く、これは微妙だったかな?と思って見てました。

これが徐々にスムーズになっていき、2ゲーム目の中盤あたりからは、原始語の翻訳作業はほとんど問題になってないように見えました。

それよりも問題は、「形容詞がないこと」のようで、例えば、右に30度ほど向きを変えて欲しい時、それを原始語で「右に回せ!」と言うと、最初は90度回転させるんですよ、大概。指示する側からすれば間違っているので、ウゴーウゴーとこん棒で2回頭をたたきますが、指示された側からすれば、言われた通りやってんじゃん!となるわけです。

余談ですが、これは怖いですねー。外国人相手とか子ども相手とか、ようは話せる言葉(通じる言葉)が限られる相手全般的に言えることなわけで、今回はゲームで良かったなあと思うわけです。

まあ、そういうわけで冗談みたいなことも起こります。

積み木、積み木と書いてましたが、積み木以外に板というかタイルというかが1枚あります。
これを斜めにして坂みたいに置くカードがあったのですが、指示される側であったTにとっては板は平らに置くだけと思いこんでいたようで、この斜めというのが全くの想定外だったらしく、何回も、縦方向にくるっとまわす⇒2回たたかれるを繰り返してました。

そんなかんなで最初こそ、TYチーム、相方Fチームともにいい勝負で、一進一退の攻防(チーム内で勝手に叩いてるだけで相手チームと戦っている感は無いですが)という感じだったものの、途中からTが「大胆に動かすことをやめて、小まめにちょうどいいとこになるまで動かす(その間は叩かれ続ける)」という大人げないといえば、大人げない戦法を編み出し、完成形を想像しつつ大胆に進めていた相方Fチームにわずかな差で勝利しました。

チームメイトを如何に容赦なく叩けるかというところが、勝敗を左右したように思います。

ああ、あと、二回繰り返すことで反対の意味になるので、そこで混乱が生まれるのかとも思っていたのですが、全員大人だったからか、プレイエイドみながらのプレイだったからか、あんまり混乱してるようには見えませんでした。何か言われた(言った)ら、一拍おいてから次の行動に移っていたので。

モダンアート

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(4人で1時間ほど)

【概要】
画商になり、様々な競りを通して絵を売買し、流行を作り、大金持ちを目指せ!

【ルール】
ゲーム終了時に一番金を持っていた人が勝利です。

ゲーム開始時に絵画が手札としてプレイヤーに配られ、プレイヤーは絵画を売買することで金を儲けます。

プレイヤーは手番に売りたい絵画(カード)を場に出し、競りを行います。
競りの方法はカードごとに指定されており、それに従います。
競り落としたプレイヤーは、カードを場に出したプレイヤーにお金を払い(自身で競り落とした場合は銀行に払い)、カードを自分の前に並べます。

こうして競りを繰り返していき、ある画家の作品の5枚目が場に出たら、そのラウンドは終了です。なお、ゲーム中に登場する絵画は5人の画家によって描かれています。
場に出ている枚数の多い画家ほど、流行しているということで絵に高い値段がつきます。
ただし、値段がつくのは上位3人の画家までで、4番目、5番目の画家の作品には値段がつきません。(同枚数の場合、全カードに含まれる割合の少ない画家を優先します)
全プレイヤーは自分の前にあるカードを、つけられた値段で売り(値段のつかないカードは捨て)、手札を補充し、次のラウンドに進みます。

2ラウンド目以降も1ラウンド目と同様に手札からカードを出し、競りを行い…と進行しますが、ラウンド終了時の絵の値付けの時の扱いが少し異なり、絵の価値は、前のラウンドから積算になります。ただし、あくまでそのラウンドで売れるのは、そのラウンドで場に出ている枚数が多い3人の画家のみです。(1ラウンド目:画家A、B、Cが上位3人、2ラウンド目:画家A、B、Dが上位3人であった場合、AとBは1,2ラウンドの積算の、Dは2ラウンド目のみの値段が付けられ、Cは価値がつかない。)

つまり、後半のラウンドになればなるほど、1枚の値段が高くなります。(ならない画家もいますが)

なお、競りは、フリーオークション、売値指定、1巡オークション、一斉入札の4種類、あと、2枚同時に売れるカードがあるので、カードの種類自体は5種類です。

【プレイ内容】
※北欧版のため、メイフェア版などとお金の単位が異なります。3桁削られている(メイフェア版の1万が北欧版では10です)前提でお読みください。

実は購入時に相方と2人用バリアントでのプレイはしており、かなりきつい(頭を使う)ゲームだねとお互いに話してました。もうこのゲームを出した時点で、それなりに夜が遅かったので、大丈夫かと確認すると、F,T,Yからは大丈夫だと心強い返事。プレイすることになりました。
なら、私が抜けてもいいよねと相方は抜けましたが。

まずは、ラウンド終了時につくと予想する値段の半額が、競りでつける適正価格になるということを全員に伝えました。それ以上で買えば、売り手に得をさせてしまい、それ以下なら買い手が得をすると。ただし、ラウンド終了時の売値がどれくらいになるかは、プレイヤー間で異なる場合もあるので、そこの読み合いがポイントかもしれないことも伝えました。(なんで半額かは、いらんことかもしれませんが後述します)

あとは、2枚売りカードが強いということ、枚数には画家ごとに偏りがあることを伝えてゲーム開始です。

初手は僕の右隣のYからでいきなり2枚売りカードを出してきました。オークションの種類はフリーオークションです。
次が僕の手番で、手札に同じ画家の2枚売りカードがあったので、多少高めに買ってもいいなと判断して、ちょっと高めの値付けをして落札しました。そして、次番である自分の手番で同じ画家の2枚売りカードを出します。

まあ、1ラウンド目なのでラウンド終了後の売値は最大でも30と、それほど高くはないので、そこそこの儲けをゲットして、さあ、別の画家は何がでる?と思ったところで、僕から落札したFが、同じ画家の5枚目になるカードを出して、わずか3人で1ラウンド完となりました。

こんなことあるんだな!と思いつつ、2ラウンド目開始です。

2ラウンド目は、TとYが画家を重ねてきたのに対して、僕が別の画家を出し、それをFが重ねます(つまり2-2になってます)。
Fは手札が偏っているらしく、僕が出したカードだけでなく、自分で出したカードも強気入札してきます。
これは…と僕は、Fが支持している以外の画家を手札から出すようにし、考えは同じかどうかはわかりませんが、T、YもFの支持画家以外の画家で散らしてきます。

そして2ラウンド目終了時にはFの支持画家は3位で、とりあえずあからさまに自分の手札に多い画家を集めようとしていたFの戦術はつぶせました(Fの落札額から想像する、期待額までは伸びてないように見えました)。

そして、売値が徐々に高額になってくる3ラウンド目、Yがガンガン色々な画家の絵を購入します。それは高すぎだろう!と思うような額に見えるようなものでも、大丈夫なのかと確認しますが、大丈夫だと強気な回答です。(最大でも60×2枚の2枚同時競りを100以上で落札とかはやりすぎではないかと)

一方、Tは入札はするものの、ある程度高値になってくると見切りをつけてそれほど絵は買わずに、ゲームを進めてました。

僕はとりあえず3位になった時の売値の半額程度を目安に、ある程度伸びそうな画家の絵を落札していったのですが、Yと、

僕:「この絵いるの?」
Y:「いりませんよ。と見せかけて入札!」
僕:「僕なら入札せんな。と見せかけて入札!」

とかやってたら、思った以上の値段で買っちゃうことも、1,2回あったりなかったり。

正直、結構な高値で自分の手札はさばけていたし、勝っただろう!と思っていたところ、僕:340、T:360、Y:320と上位(というかF以外)は意外と僅差でした。

うーん、途中、Yと競り合ったのはTが出した絵だったし、Yが法外な値段をつけてたのもTの絵だったなあ。
でも、Yはそこまで下位じゃないってことは、Yの値付けはそこまで法外じゃなかったってことなんかな。
つうことは、僕がYと競り合って熱くなった値付けが敗因ってことになりますねえ。

しかし、逆に考えれば一番熱くならずにプレイしていたTが勝ったとも言えるわけで、ヤフオクでも相場より高く落札することがよくある僕としては、やっちゃったなあとしか言えないです。

【感想】
全員が全員、「難しい。だけど、楽しい」と言っていたのが印象的でした。
この難しいというのは、どこまで値付けをするのかというところにかかっているのは、すぐわかるんですが、楽しいが何に対するものなのかは、きっと人それぞれですよね。
例えば、僕はオークションをやっているだけで楽しいんですよ。相方は、お金がじゃらじゃらしてるだけで楽しいって言いますし、色んな絵があるのも楽しさの一因である人もいておかしくないと思います。

では、このゲームの場合、難しさを感じているところが楽しさに結び付いているのかというと、正直、これは微妙かなと。
理由としては2点です(2つめは1点目の派生ではありますが)。

1.値付けが良かったのか、悪かったのかわかりづらい。
2.案外、自分の勝敗を左右するのは自分の値付けよりも、他人の値付けだったりする。

結果が伴わない楽しくない行為を楽しいと思うのは、非常に難しいことというか、辛いことも報酬があるからこそ、やって良かったとか、楽しいとかの評価ができるわけで、このゲームの値付けは、そういう意味で楽しいさと結び付きにくいと思ってます。
あとは、自分がベスト!と思うプレイングをしたのに、他人に台無しにされるようなことを、「いやー、今回は残念だったなー」と思えるほど、出来の良い人はそんなにいないです。

まあ、かといってそこまで値付けが難しいのかと言われると、そこまでではないと僕は思ってます。

まず、自分が20で買った絵が、ラウンド終了時に40で売れたら、他プレイヤーは±0なので、売り手と自分だけが得しています。基本はこの『他人よりも得をする』の繰り返しで、あとは売り手よりも少しだけ儲かるような値付けをしていけば勝てます。

例としてA、B、Cの3人で遊んでいるとして、お金の動きだけ抜粋してみます。
パターン1(Aが売り手、Bが20で購入、ラウンド終了時の値段が40)
【競り終了時】 A:+20、B:-20、C:±0
【ラウンド終了時】 A:+20、B:+20、C:±0 

パターン2(Aが売り手、Bが19で購入、ラウンド終了時の値段が40)
【競り終了時】 A:+19、B:-19、C:±0
【ラウンド終了時】 A:+19、B:+21、C:±0 

パターン1では、A、BはCに比べると勝っていますが、お互いの利益はトントンです。パターン2ならBがちょっとだけ多く儲けてます。
上述の通り、このちょっと多く儲けるを繰り返せば勝てます。
この理屈がわかっていれば、基本的に「値付け」に限れば難しくはないです。
では、何の勝負になるのかと言うと、場の流れの読み、コントロール、この勝負だと思います。
『値付けは“予想”売値の半額』が基本ではありますが、“予想”なので、外れることがあります。

パターン3(Aが売り手、Bが19で購入、ラウンド終了時の値段が30)
【競り終了時】 A:+19、B:-19、C:±0
【ラウンド終了時】 A:+19、B:+11、C:±0 

パターン3では、パターン2と同じ『売り手よりもちょっと儲ける値付け』をしたはずなのに、売り手であるAが一番儲けてます。
これはBが売値の読みを誤ったからです。では、何故誤ったのかと言うと、まあ、要因はたくさんありますが、端的に書けば『思ったよりもその画家の絵が場に出なかった』からですよね。他プレイヤーが意図的に出さなかったのか、みんなの手札になかったのかはわかりませんが。

つまり、より正確な売値の“予想”をすること=場に出てくるカードを予想する、コントロールすることってのが、重要と考えたわけです。
今回のプレイの1ラウンド目の僕みたいに、『確実に4枚は場に出る』ことがわかっていれば、他の人よりも高値で、かつ、売り手よりもちょっと多く儲ける値付けができて、他プレイヤー全員より、有利にたてます。

まあ、これは理想というか、本当に理屈だけです。

完全に場の流れをコントロールすることなんてできませんし、自分の“予想”と異なる考えを持ったプレイヤーがいれば、途端に絵を購入することができなくなります。(各パターンにおけるC=±0のひとになります)
値付けが全くの見当はずれだと↓のパターン4になりますし。

パターン4(Aが売り手、Bが19で購入、ラウンド終了時の値段が0(売れない))
【競り終了時】 A:+19、B:-19、C:±0
【ラウンド終了時】 A:+19、B:-19、C:±0 

このパターン4は最悪ですが、プレイヤーは、他のプレイヤーにのっかろうと動きますし、1ラウンドで場に出る同じ画家の絵の最大枚数が5枚と少ないので、全く売れない絵をつかまされるというのは、1ラウンド中にそうそう起こりえません。(起きても1,2枚分じゃないかと。それ以上の枚数になれば、余程じゃない限り値はつくはず)
でも、購入を積極的にすることにリスクが伴うのは認識するべきです。

まあ、この場の流れコントロール理論を本当に難しくしている要因で最も大きいのは、上に書いた2つめ「勝負を決めるのは自分の値付けよりも他人の値付け」だと思います。

いくつかパターンを書きましたが、±0のプレイヤーCは、売り手、買い手以外のその取引に関係の無い全てのプレイヤーに該当します。これは例えばプレイ人数が3人ならひとりですし、5人なら3人が該当します。
4人以上のプレイなら半数以上のプレイヤーは、取引において結局蚊帳の外ということです。どんなに華麗な値付けをするメンバがそろっていても、ひとりがその値付けより高額を付ければ、華麗だろうがなんだろうが意味のないものになります。
そして、蚊帳の外になれば少なくとも売り手には必ず差がつけられます。(買い手は必ずしも儲かるわけではない(パターン4)ので)

そして、じわじわと負けちゃうわけです。

かといって、華麗な値付けをやめて競りに勝ちにいけば、それはそれで売り手の方が利益大きくなっちゃいますしね。

一般的には『どう相場を読み、どう値付けをするか』のゲームですが、高い値付けをする人がおり、自分の値付けでは勝負できないと判断した場合には『自分の手札を如何に高値で売り付けるか』のゲームとして立ちまわれば良いのかなとも思いましたが、自分がトップになるには、自分の手札をトップに高めの価格で買ってもらうか、高い値付けをする人の欲しがっているカードが手札に入っているかで運次第になっちゃいますし、自分自身の実力だけで勝つ!というのは、やはり難しそうです。

プレイヤー全員がある程度の相場の共通認識を持っていれば、純粋に場の流れを読んでからの値付け勝負になるとも思うので、インストが重要ですね。
あとは、トップに売値のつきそうな絵を買わせない(多少高値で買おうが、売値を超えない限り得はするんで)ようにして、下位が徐々に追いつくってこともできるというか、トップが絵を買えば買うほど、蚊帳の外プレイヤーとの差は広がるってことも事前に言った方がよさそうです。

最後に話は変わりますが、パッケージ絵が可愛いので北欧版を購入したのですが、やはり雪ばかりで外に出る機会がそれほどないせいなのか、5人とも画風に鬱屈したものを感じるのは気のせいでしょうか。芸術性は低くなるでしょうが、コミカルな感じの絵柄のモダンアートがあっても良いように思います。
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ひだり

Author:ひだり
川崎市で相方や友人たちとボドゲやってます。

オールタイムベストは、
・グローリー・トゥ・ローマ
・バサリ
・インペリアル
・アフター・ザ・フラッド
・ゴッズプレイグラウンド
・HABA社製品 全般

推理ゲーム好きだけど↑には入ってないという
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