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アロザ殺人事件

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(2人でインスト込み15~20分ほど)

【概要】
床板がきしみ、風がシャッターをぎしぎしと鳴らす…。そんな中で絹を引き裂くような絶叫が!
アロザホテルで殺人事件が発生した。あなたは捜査官でもあるが、当日ホテルに宿泊していたため容疑者でもある。自分のアリバイを確保しつつも目撃証言をもとに怪しい人物を特定し、犯人をあげるのだ。

【ルール】
立体的に作られた7層のホテルのなかで自分のアリバイを確保しつつ、他プレイヤーの容疑を固めていくのが目的です。

ゲームは4つのフェイズに分かれています。

0.事件当夜
始めにどのように事件が起き、その時、各プレイヤーがどこにいたかを決めます。
手順としては、被害者キューブをホテルの最上階から中に1つずつ投入します。次に各プレイヤーは自分のキューブを2つずつ同じように投入します。

これで、被害者が何階で殺害されたのか、その時、各プレイヤーはどこにいたのかが決まります。

1.犯行現場の特定
最初に投入した際の音を頼りに被害者がどこにいるのかを特定します。

ここだ!と思うホテルのフロアを開け、正解かどうかを確かめます。もし被害者がいれば被害者とその階にあった全てのキューブを捜査シートに移します。
被害者のいない階を開けてしまった時には、その階にあった全てのキューブ+新たに自分のキューブを1つをまたビルの上から投げ込みます。(被害者のところに一直線にいかなかったために怪しまれる可能性増ということなんでしょうか)

これを被害者キューブが2つとも見つかるまで繰り返します。

2.目撃情報の収集
次に各フロアでの目撃情報を収集します。

プレイヤーは手番に、以下の2つのいずれかを選択します。
・自分以外のプレイヤーがいる(キューブがある)フロアを当てにいく。
・自分がいる(キューブがある)フロアを当てにいく。

「自分以外のプレイヤーがいる(キューブがある)フロアを当てにいく。」を行った際、開けたフロアに宣言したプレイヤーのキューブがあれば、目撃証言がとれたということで捜査シート上に宣言したプレイヤーのキューブが、フロアにあった数だけ置かれます(プレイヤーAが、プレイヤーBとCの色である茶と黄のキューブが5階にあると宣言し、5階を開けた。その時、茶2、黄1、白1と有った場合、捜査シートの5階部分にBとCはキューブを茶2、黄1を置く)。その後、開けたフロアにあった全てのキューブを再度、投げ込みます。もし、宣言が外れた場合、自分のキューブを追加で投げ込みます。

「自分がいる(キューブがある)フロアを当てにいく。」を行うためには、捜査シート上に自分の色のキューブが置かれている必要があります。もし宣言通りに開けたフロアに自分の色のキューブがあれば、アリバイが確保されたとして捜査シート上からキューブを取り除くことができます。

このアクションを、捜査シートに誰かひとりのキューブが10個のる」か、「誰かの手持ちのキューブがなくなる」まで続けます。

3.犯人の確定
捜査シート上におかれたキューブから、各プレイヤーの容疑度を計算し、最も高いプレイヤーが犯人として逮捕されます。キューブは被害者のいる(事件現場)フロアに近いフロアにおかれているものほど、容疑度は高くなります。

【プレイ内容】
プレイスペース広島さんの紹介文がとても面白そうだったので欲しかったのですが、品切れだったこともあり、ルールは単純そうだしということでドイツアマゾンで購入しました(自分用のメモ:12/9付発送で12/18着)。

ほぼ真四角の箱も可愛いですが、中も同じくらいキュートです。
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なんじゃこりゃと思いつつ、取り出してみるとマトリョーシカのように小さい箱が入っており、組み立てると八階建て(イギリス式でグランドフロアーがあるので数字自体は7まで)のビルになります。

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キューブがどこにあるかは“音”で判断という概要は知っていましたが、これってわかんのかなと思いながらプレイしました。

2人だと寂しいかもということで、ダミープレイヤーのホワイトさんをたてました(特にルール上で2人ならダミーたてろと規定されているわけではないです)。

とりあえず被害者キューブを投入します。カラッカッカッカと各階にキューブが当たっているであろう音がして、おおよその位置は把握できます。

僕:「5階だな。(5階を開けるがキューブ無し) ありゃ」
相方:「6階だよ。(被害者キューブ有り) ね?」

と、本当におおよそなので百発百中というわけでもないです。現にこの時も2人目の被害者を見つけるのにほぼ全ての階を覗いてしまいました。

この時点で僕のキューブは2つが被害者と同じ階にあり、相方は0と、ちょい不利な状況で目撃証言の収集フェイズにうつります。

この時点では不利とはいってもフェイズ1で被害者をなかなか見つけられなかったこともあり、それなりの数のキューブがホテルの中には入っているので、相方のキューブの場所は当てやすく、そこまで不利とは言い切れません。とりあえず、相方がいそうな階を指定して相方のキューブを捜査シートに送り込みます。

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2人とも同じくらい当て、同じくらい外すと言う状況で、一進一退という感じだったのですが、僕が自分のアリバイ確保で開けたフロアに自分のキューブが3つも入っていたこともあり、状況は一気に僕に有利になり、そのまま相方のキューブが10個を超えて終了。

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数は数えるまでもなく僕の勝ちで、続いて2戦目に。

ダミーは実質的に意味がない(ダミーが勝っても負けてもつまらないので、結局、僕と相方の色の当て合いになる)ので、今度は自分の持ち色を2色にしました。

僕:「青と白(相方の色)が3階にいる。(3階をあけると青と白がいる) よっし。んじゃ捜査シートに青と白おいて。3階にあったキューブをまた上からと…」
相方:「待った! いま何色入れた? ちゃんと青いれまーすとか言いながら投げて欲しいんだけど」
僕:「失敬」

そうです。このあたりになってくると、かなり的中率が上がっているというか、5階以上のフロアならほぼ8割方当てることができるようになっていたので、お互いに投げ入れる時は静かにしますし、相手の投げ入れ方に対してもシビアになってました。(音が短いというだけでかなりのヒントなので上層階は当てやすいのです)
あとは、グランドフロアだけは床が他の階と異なる(今回でいえばカーペット)ので、ポスという音がして、すぐに分かります。

そうなると勝負のポイントは下層をどう当てるかと、色をちゃんと覚えていられるか、あとはグランドフロアとか明らかにわかるフロアに落とさないかに絞られました。
この時点で捜査シートを見ると僕の方が容疑度は高そうでしたが、相方の色である青も8個キューブが捜査シートにおかれており、このターンでなんとか相方の位置を当てればまだわからないかもという感じがします。
そこで自信はありませんでしたが、賭けで殺害現場のフロアに青がいると宣言したところ見事正解し、青のキューブ2つが捜査シートにおかれました。これで青のキューブが10個になったのでゲームは終了となり、得点計算に入ります。

相方は最後のキューブ2個がひびき、3点差でなんとか僕の勝利となりました。相方いわく、「ちゃんとキューブを入れる時に色を言いつつ投げてくれてたら負けなかった!」だそうです。

【感想】
静かに音を聞いている絵面も面白いですし、キューブを投げ込む動作が楽しいです。プレイ時間も短いですし。

とりあえず、動画を用意したのでご覧ください。確実にここだということは言えなくても、赤1つと青2つが上の方の階でとまっていることはわかるかと思います。

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(赤は5階にありました。)

音の長短でだいたいの位置は初めて聞いてもだいたいはわかるかと思いますが、徐々に精度はあがっていきます。それが百発百中にならないのが面白いところです。
(キューブにぶつかったり、場合によってはスルーするフロアがあったりというのが正答率をさげているのではないかと思います)

あと、単純に穴が開いているだけにも関わらず、同じような落とし方をしても同じフロアで止めることはできませんし、あるフロアを狙うこともたぶんできません。不思議なもんです。

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(上からみても単に穴が開いてるだけ)

音で特定するという行為が不確定要素になりますが、基本はメモリーゲームだと思います。各プレイヤーの記憶間違いと思い違いに一喜一憂するようなゲームです。
戦略は…、あるのかなあ? 自分のキューブを当てにいって、アリバイ確保するか、それとも他人の容疑を増やすかを選ぶくらいかなあ。

アリバイ確保は、最初の被害者発見時の有利不利をなくすよいアイディアだと思います。捜査シートにキューブが送られる分、ホテル内のキューブが減ってしまい、他のプレイヤーと比べて当てづらいので不利は不利なんですが、うまく当てることができれば、ホテル内のキューブが少ない=容疑度が増えにくいと一転して有利になりますし。

気になるのは場合によっては収束性が悪くなるんじゃないかと言うこと。終了条件は、「捜査シートに誰かひとりのキューブが10個のる」か、「誰かの手持ちのキューブがなくなる」かのいずれかですが、全てのプレイヤーが自分のキューブがある場所を当てに入ってしまうと捜査シートからはキューブがなくなるばかりで、なかなか終わらなくなるのではないかなと。「手持ちのキューブがなくなる」も、自分のキューブがある場所を当てにいってる場合、キューブが減るのは外れた時に1つビルの中に投入されるだけなので、ビル内のキューブが増えてくれば外しにくくもなるし、ある一定以上はなかなか減らないのではないか。と思いましたが、一定以上減らなくなったあたりで自分以外のキューブの場所を当てに行けば、ビル内には多くのキューブが入っているので一気に捜査シートに大量に置かれて終了条件を満たすような気がしてきました。
ちょっとだれるかもしれませんが、一定以上経過後はちょっとしたことで収束する気がします。(ずっと保身ばかりしてたら終わらないのは変わりませんが)

今回のプレイでは特に取り決めは作りませんでしたが、僕も相方も相手のキューブを当てることをメインにしていたので、特に引き延ばしのような状況にはなりませんでした。

おっと、いまふと思いましたが、プレイヤー間で協力すれば特定のプレイヤーをいじめることができますね。当たろうが外そうがそのプレイヤーの色ばかり宣言するという方法で。そんな陰湿なことをやる人がいるかは置いといて、負けを決めるパターンのゲームだと仕方ないのでしょうか。

やはり音で遊ぶと言う仕組みを楽しむことに主眼をおいて、ガチで戦う!ようなものではないのかもしれません。

グラン・クリュ

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(4人でインスト込み2時間半~3時間ほど)

【概要】
あなたはひとりのワイン蔵経営者だ。畑も道具も何もない状態から銀行から融資を受けつつ、自分の才覚を十分に活用し、相場の流れを読むことで、融資を返済し、ワイン蔵経営を成功させるのだ。

【ルール】
※どうもプレイした感じだと、厳しすぎるのでルールを間違っている気がしてなりません。参考としてお読みください。ルール及びプレイ内容に間違いがあるようでしたら、教えて頂ければと思います。これくらいの厳しさは当たり前なのかもしれませんが。

ゲーム終了時に一番、金を持っていた人が勝利です。

ブドウ(畑)を買い、ワインを作り、熟成させてから売却することでお金は手に入ります。
お金は銀行からの融資を受けても増えますが、借金は返さないとならないので実施的に意味がありません。

ゲームの流れは以下の1,2フェイズを繰り返しです。

0.借金をする。
1.ワイン蔵の経営
2.年の終わり

このゲームはゲーム開始時にあお金を全く持っていないので、スタート直後に「0.借金をする」にて、7フラン単位の借金をします。このお金を元手にワイン蔵を経営していきます。

「1.ワイン蔵の経営」は、4つの季節からなり、1季節(1手番)ごとに以下のアクションから1つを選択して行います。

ア.オークションの開始
イ.オークションへの参加
ウ.オークション品の購入
エ.商品購入
オ.ワインの価値をあげる
カ.ブドウの収穫(ワインの作成)
キ.ワインの売却
ク.改善タイルの使用
ケ.パス

ア~ウは一連のアクションになります(とはいえ、1アクションで1手番消費しますが)。ボード上にあるブドウや改善のタイルはオークションから購入できますが、購入するためには、手番時に当該タイルへ最も高い値付けをしている必要があります。つまり、アで開始時に値付けをした後、誰もイで当該オークションへ参加(入札)をしなかった場合、ウで購入できるということになります。入札した人も自分以外が追加入札しなければ手番時に購入できます。
エは、オークションで値付けできる最高価格が7フランであることから、7フランの値付けをすることで値付けと購入を1アクションで実施できます。
ワインの価値はボード上にある価格一覧上の価格マーカの位置で表現されており、そのマーカの位置を上昇させるのがオです。
ブドウは、購入した時&ワイン蔵の経営フェイズ開始時に実りをつけます(キューブがタイル上に置かれます)。これを収穫し、自分のワイン蔵の樽のなかに入れるのがカになります。その後、ワインがブドウにあった熟成を経ているのであれば、キによってワインを価格マーカの置かれた場所に書かれた価格で売ることができます。
クは購入済の改善タイルを使ったアクションです。タイルには、通常は一度に1品種しか売却できないワインを2品種一気に売却したりするアクションを補助するタイプのものと、売却時に価値をあげたりするアクションに付加価値をつけるものがあります。

4つの季節が終わる、または、誰かのワイン蔵のブドウが全て収穫され、手番が1巡した時に経営フェイズは終わります。

「2.年の終わり」は、ワイン祭り、次の年の経営フェイズに向けた準備、利子の支払いを行います。

ワイン祭りでは、その年に売ったワインの数に応じて名声ポイントがもらえます。名声ポイントはこのフェイズでのスペシャルアクションの実施のために使います。スペシャルアクションには、畑に残ったブドウからワインを作ったり、スタートプレイヤーを変えたり、お金を得たりするものがあります。

利子は借金の額に応じてかかり、返却できない場合はまた借金(この場合は)をしないとなりません。また、次の年の経営を行うにあたり、お金が足りないと判断すれば、追加で借金をすることもできますし、逆にお金が十分にあるのであれば、借金を返済することもできます。

いずれかのプレイヤーが借金を全て返済するか、逆に借金が増えすぎて上限を超えて破産するかでゲームは終了し、もっともお金を持っているプレイヤーが勝利します。

ゲームが終了しなければ、オークションの対象のリセットやブドウ畑のブドウへのキューブ配置などを行った後、次の年の経営フェイズに移ります。

【プレイ内容】
※ルール間違ってるかもと書きましたが、↓のプレイではワイン祭り後のアクションを明らかに間違ってプレイしてます。(1アクションはひとりまでしか選択できないところを、名声があるだけ自由にアクションをしてしまってます)

Yが漫画の『神の雫』にはまっていると言う話も聞いていたので、ちょっと重いけれどもと言いつつ出してみたところ、興味を持ってもらえたので、そのままプレイしました。

とりあえず、最初の借金です。借金が多い方が利子もかさむので少なくしたいと当たり前のことを思っていたところ、Tが4段階、僕とYが3段階、相方が2段階の借金をしました。どうやら借り過ぎず、借りなさ過ぎずという感覚は、このメンバではいいところだったようです。

序盤、というか1ラウンド目、とりあえずみんな欲しいものをだいたい4,5フラン程度でオークションにかけていきます。オークションにかけるだけで1ターン消費しますし、次の手番までに誰かが競りあげると、実質的に前のターンに行ったオークションにかけるアクションは無駄になるので、“これ以上競りあげられないぎりぎりの価格”を狙って、値付けをします。

とはいいつつ、僕がオークションにかけたメルローは、Yに競りあげられましたが。(そののち、別のタイルをYがオークションにかけたのを、僕が競りあげると言う骨肉の争いが勃発しそうでしたが、以下の理由でそうはなりませんでした)

しかし、1ラウンド目のフェイズ2が終了した時に全員が気付きました。

「これは、お金が全然足りない」と。

僕らが最初にしていた借金の段階だとだいたい6、7フランくらいが利子でとびます。そして、ブドウをワインにするために1フラン必要です。つまり…、1ラウンドに7,8フランは稼がなくてはどんどん貧乏になるということです。
そんな中で、ブドウを買うのに5フランも使っていてはとてもじゃないですが、(我々の経営スキルでは)ワイン蔵を経営していくことなどできません。

ここで、ほぼ暗黙のうちに高くても2フランくらい同盟が結成されました。まあ、手番のロスを減らすためにも下手に手を出して、競り合うことになったり、自分の欲しいタイルをオークションにかけた時に敵を作りたくないと言うこともあり、安くても競りあげられることはないと、全員が割り切っていたところもあります。
(僕はビビりなので2フランずつで落札してましたが)

そして、落札する対象もプレイヤーの色が出てきたので、あまり被らなくなってきました。ブドウに関して言えば、僕はガメイとカベルネ・ソービニオン、相方はガメイとメルロー、Tがシラーとメルロー、Yがシラーとピノ・ノワール。ガメイ<シラー<メルロー<カベルネ・ソービニオン<ピノ・ノワールという順で、売るまでの熟成期間はかかりますが、売却価格は高くなります。つまり、相方とTは高くないワインを短いサイクルでまわす方針、僕とYは安ワインでその場をしのぎながら、高級ワインも虎視眈々と貯蔵する方針と言えます。

さらにここに改善タイルが絡むので、4人とも戦略が異なり、それによって生まれる展開の差が面白かったです。まあ、互いに隣の芝は青い状態で、それいいなーと言いあっていただけとも言えますが。
具体的には、以下。
僕:ワイン1つを最高額で売る効果×2、1つのブドウから2つのキューブ(ワイン)を絞る効果×2
相方:1つのブドウから2つのキューブ(ワイン)を絞る効果、ワインの価格を複数段階あげる効果
T:ワイン1つを最高額で売る効果、ワインの売値を1フラン上げる効果
Y:1度に複数のブドウをワインにする効果、ワインの熟成を1段階進める効果

他にも改善タイルは種類がありますし、購入もしていましたが、それぞれが有効活用してたのはこれくらいでした。(相方とか買っても1度も使わなかった改善タイルとかあったような気がします)

例えば、僕はワインの数を用意して熟成が遅いワインを待つ間、ひたすら熟成の早いワインを最高額で売り続ける。Tは1つのワインの価格をできるだけ上げて売って糊口をしのぐ等々。

ワインは売るとその分だけ価格が下がるので、できれば一気に大量に売って、熟成を待つ間にまた価格を上げるというのが基本になります。なので、あまり収入が入らない年が続くことがあり、その間のお金をどうするかも結構ポイントだと思います。

今回は、相方、T、Yは作っているワインが被っていたので、協力して価格をあげることで毎年ある程度の価格帯を保っていましたが、僕は誰とも被っていなかった(ガメイは被ってましたがガメイは最高額が5フランで毎年の利息分を稼ぐたしにも中々ならないと判断してあまり作ってませんでした)ので、中盤以降は最高額で売れる効果のタイルで毎年1,2つワインを売って、利息分+来年の経営コストを稼いでました。

序盤に競り合ったせいなのか、最初の借金が少なすぎたのか、T以外の3人は追加の借金をしつつ、細々と経営していました。(途中、相方がワインを売り忘れて倒産の危機とかもありましたが、相変わらずのぬるいプレイなので、巻き戻したりしました)

どうしてもお金が足りないので、なんとかワインを売ってワイン祭り時に名声を得れるようにし、ワイン祭り後のスペシャルアクションでの収穫が結構重要でした(まあ、実際には毎年1人しかこのアクションはできないです。うちらは好きなだけやってましたが)。

利子の返済に負われながらもTは1ラウンドに数フランずつ稼ぎ、借金を返していってました。相方とYはトントンくらいで借金返済にはいたりません。Tが有利かなというところで、僕のカベルネ・ソービニオンが大量に売れるタイミングが来て、それを売って得たお金で一気に借金を返済してゲームを終了させ、そのまま勝利しました。

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(出荷を待つ大量のカベルネ・ソービニオン)

【感想】
経営は苦しいですが、ワイン蔵を一から作って軌道に乗るまでをシミュレートしていると考えると納得ですし、実際に自分のワイン蔵を自分の思い通りに作るという楽しみもあって面白いです。
ゲームの作りとしてもオークションあり、数ラウンド先を見越したお金のやり繰りあり、自分なりの色を出した様々な手を選べる自由さもありで、悩むところが多いです。しかし、自分の選んだ行動がきっちり結果になって表れるのはやりがいがあってよいですね。
苦労したら苦労した分だけ帰ってくる感じです。

他人との絡みはオークションとワイン価格の変動、ワイン祭り時のスペシャルアクションの選択というところでしょうか。オークションは手番もお金も無駄にできないことがあり、そこまで競り合うことができないので絡みというにはイマイチです。
しかし、ワイン価格の変動はシンプルな故に協力もできれば、邪魔もできるのでいい感じです。まあ、協力しようとしても数ラウンドの期間で見ないと、うまみがあるのは一方だけなので大概は邪魔になるのでしょうが。
スペシャルアクションは、便利なのが多いですがあくまで“スペシャル”なアクションだと割り切ることも大事だと思いますが、ワイン絞るのが強すぎるかな。普段金がかかる行為を金をかけずにできるので。(スペシャルアクションでお金を取るほうが変換効率は良いですが、金とる⇒絞るの2アクションになるのが玉に瑕です)

んで、残念な点をいくつか。

序盤以外はそれほどオークションの重要性は高くないのが残念かなと思います。ブドウがあっても収穫にお金も手番も使うので一定以上は必要ありませんし。改善タイルならある程度種類があっても良いかもしれませんが、ラウンド中の手番数以上はあっても意味ないし。

残念な点2つ目は、安いワインだけだと勝てそうにないことでしょうか。安いワインと高いワインの違いは売れるように熟成するまでの年月ですが、毎年同じワインを絞っているとすると、最初に絞ったワインが熟成するまでの期間を待った以降は同じように供給されるので、数年耐えた後は結局高いワイン作ってた方が有利なんじゃないかと。ワイン絞る時の経費や維持費が違うとか、安いワインは大量に絞れるとか、高いワインは熟成している間に何かトラブルがあるとか、高いワインにもう少しリスクがあっても良かったように思います。

まあ、色々できて面白いからこその文句なんかもしれません。

あと、エッセン行きたい!でも無理だ!と盛り上がっていた時期に「基本はエッセンでの販売だけど通販でも売るよ」とeggert Spieleに販売ページができてたので、勢いで限定版買ってたりします。お金はエッセン行くよりは遥かに安いですが、相方には値段のことは伝えてません(目玉がとび出る程高かったわけではないですが)。
で、コンポーネント等について軽く。エッガート社15周年記念というだけあって、箱は木箱です。タイトルが上面に彫ってあります。コンポーネントは基本的に同じです(と思います)。ただ、特殊タイルが追加されています。せっかくだからこのタイルも入れて遊びたかったのですが、存在を直前まで忘れていたためにルールを訳し忘れており、次回以降ということにしました。

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箱と

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見づらいですが追加の特殊タイルルール。

空飛ぶチーズ(4人で) その2

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(4人で1プレイ15分ほど)

【概要&ルール】
省略

【プレイ内容&感想】
とりあえず軽めのを!ということで、先日のTGFで購入したアクションゲームである空飛ぶチーズから遊びました。

まず、チーズを渡すと、

T&Y「なんだこれ! すごい手触りがいい!」

と、チーズで興奮してもらえました。

見た目でスポンジを想像すると、それよりもしっかりしているのですが、触って感じる硬さから想定される重さよりはだいぶ軽いです。その違和感が面白いんでしょうか。

まあ、僕も相方もそうでしたが、面に黒い●が書いてあるので、チーズではなくサイコロ?と思われてしまうのがたまに傷です。案の定、T達もそう言ってました。

ルールはアホのごとく単純なのですぐに飲みこんでもらえ、そこからは練習時間を取りました。カタパルトは3つしかない&撮影がしたかったので、僕はこないだ相方にぼろ負けにしたにも関わらず、練習しませんでしたが。


(練習風景)

先日のプレイでは、基本レイアウトで遊びましたが、今回は自分のエリアを自分で決めていく(時計回りにエリアを示す布をマスにおいていく)形式にしました。

数も減り、形もいびつなので入りにくくなっているのでしょうが、不思議なもので、“入りそうな気の大きさ”は全く変わりません。おそらく全く熟達していないが故の感覚のなさなんでしょう。

1ラウンド目はTのエリアにうまいことチーズがとんできて、ぽんぽんと得点しますが、自分の番でネコにいれてしまい、0点になったりとハプニングもおきつつ、ほぼ全員が0点で終了。
2ラウンド目からは、慣れてきたのかマスにチーズがどんどん入って行きます。とはいっても、自分のエリアに入ることは稀で、入ると「おー」と思わず、みんな声がでますw。相方優勢で迎えた最終ラウンド、Tが見事に4点をゲットして逆転勝利を収めてました。
僕はTや相方の半分くらいだったかな。

これは面白いと続けて2試合目。
Yが大胆にエリアを分散させたり、漁夫の利を狙って相方がTやYのエリアが固まっているところにぽつんと1マスだけおいたりと、エリア配置から、みんなそれなりに考えてきます。

が、実際に始まってしまえば、そんな考えはほぼ無駄なわけで。ちょうどいい力加減というのが、まず難しいのですが、それをクリアしてもマスを区切っている仕切りと飛ばすチーズが立方体というせいで、時々後ろに戻ってきたりして安定しません。
ちなみにチーズの材質がいい具合の弾性なんだと思いますが、たいがいはバウンドせずにコロンっという感じでマスに収まります。なので、マスにちょうど投げ込めれば、マスから出てしまうことはほとんどないです。
そういうわけで、それなりに実力も得点に反映されます。少しでもずれると仕切りに当たって、思いもよらぬ方向に行きますが。

運も実力もない僕がまずへこみ、それをYが追う中、高得点マス(2~4点もらえる)をおさえたり、漁夫の利(他人の投げ込んだチーズが自分のマスに入る)を、それなりに得た相方とTがまたもや接戦となり、今度は相方が勝利していました。

そして、その後は特に意味もなくチーズをとばす会が開催されてましたとさ

TY来訪(20101211)

年の瀬も押し迫ってきましたが、年末になると色々とイベントがあるので、その少し前にと、TYが遊びに来てくれました。
12月ってことで、お互いにプレゼントの交換のようなことをし、懐かしいなーとwiiのスーパーマリオコレクションを少し遊んだ後で、ボドゲをやりました。

ちなみにプレゼントとして渡したのは、オリーブオイルで、パスタとかに使うかなと思い選んでみました。全然知らなかったんですが、レモンフレーバーのオリーブオイルとかもあるんですね。お店で味見させてもらいましたが、面白い味でした。普通にレモンの絞り汁とオイルでは分離しちゃうと思うので、色々と使い方も面白いものがあるのではないかと思います。

んで、本題のボドゲですが、遊んだのは以下。
・空飛ぶチーズ
・グラン・クリュ
・わぎゃんしりとり
・マスターズギャラリー
・エンデバー
・イスファハン

ざっと感想を書いて、細かくは後で個別に記事をあげます。

・空飛ぶチーズ
 チーズの手触りは大好評。
 人数多い方が波乱が増えていい感じです。TもYも箱から外すことはそれほどなくて、やはり箱からガンガン外してしまう僕は繊細さが足りないのでしょう。

・グラン・クリュ
 借金から始まるゲームは僕、相方、T、Yともに(たぶん)初でしたが、面白かったです。
 経営の苦しさとワインの製造販売というテーマの再現度はお見事でした。ルールを間違っていたこともあり、本来よりも楽だったようなのですが、それでも苦しかったです。競りとワインの価格の変動でのプレイヤー間の絡みも悩ましかったようです(僕はひとりで別品種作ってたのであまり絡みはなかったですが)。ゲーム中でもこうした方が、ああした方がという話がどんどん出てましたし、終わってからも感想戦がなかなか終わなかったことからも、良いゲームなんだなと。

・わぎゃんしりとり
 やはり大勢でわいわいやるのが楽しいです。馬鹿なことをいうのを笑うのが楽しいですが、参加者全員、他人の手番で、手番プレイヤーが考えている横で、思いついた言葉で自分だけ受けてるのが一番楽しそうでした。周りから聞かれて答えても、既に笑っちゃってるので、変にハードルがあがって周りはほとんど笑わないのも、また面白かったです。
 やはり、「ディクシットっぽい」という話がTYからもあったので、ディクシットリもプレイしてカオスに。

・マスターズギャラリー
 引き運が~という話があって、ずっとやってなかったですが、相方から「これやってない」ということでエントリー。しかし相方は風呂に入ったのでプレイせずという。
 確かに引き運もありますが、手札内の選択肢が多いのでそれほど引き運でどうにもならないという感じはしませんでした。それ以上に、どう手札を使っていくかというのが、僕らには適度に悩ましく、かつそれほど悩みすぎる必要もないという、絶妙なさじ加減で、珍しく僕、T、Yともにこれは面白いいい、続けてプレイしました。
 そして、評判通り、競らないのにモダンアートと同じ感覚というのが面白いゲームでした。

・エンデバー
 僕、相方、T、Yの4人で、ようやく3人以上でプレイできました。2人でしか遊んだことはなかったですが、3人以上の方がプレイヤー間の絡みに“協力”という選択肢が出てくるので、その点で面白さがアップしてました(2人だとプレイヤー間は“敵対”しか基本的にないので)。ルール説明は繁雑になるものの、ゲームが始まればメインアクションは4つしかなく、いい建物が建てられない、人が足りない等々、要求もシンプルでかつ、それの解決策もわかりやすいという悩みどころと取るべきアクションが紐づいていて、良いゲームです。こちらを立てれば、あちらが立たずというジレンマもありますし。

・イスファハン
 1時間くらいで軽めのゲームという話があり、ダイス使うし、それほど重くないからということで、1,2年前ぶりにプレイしました。点数の取り方は色々ありますが、シンプルに、一番まっとうと思われる戦術を着実にやるだけで勝てる(or他の戦術をとった人、同じ戦術の人といい勝負になる)と言うのは、初心者と上級者が同レベルで遊ぶことができるという点で素晴らしいです。
 サイコロ転がすので、思いもよらない展開になるのも面白い。それでいて、全体でみるとバランスはとれているというのは不思議です。

ざっとといいながら、油断するとだらーっとなってしまいますね。ちょい反省です。

TYとは年末に会うかもしれませんが、ボドゲで遊ぶのは今回がおそらく今年最後です。
来年もまた楽しく遊んでもらえると良いなと思っています。

わぎゃんしりとり(同人)

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(2人でインスト込み10分ほど)

【概要&ルール】
基本しりとりなので背景とかはないです。懐かしのワギャンランドのボス戦を再現というところでしょうか。

カルタのようにしりとりに使ったカードをとっていき、場札がなくなれば終了というやり方と、スピードやワードバスケットのように手札を持ち、場札に対してしりとりになるように手札からカードを出していき、手札がなくなれば終了というやり方があります。

しりとりはカードに書かれた絵を自由に解釈して行います。↓の例でいえば、右のカードから左のカードへ「貝」⇒「イチゴ」でもいいですし、逆に左から右で「あまおう」⇒「海の思い出」でも構いません。あまりに酷い読みと判断されると待ったをかけてもよいことになってます。

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カードをたくさん取るか、早く手札からなくすか、勝利条件もやり方で変わりますが、要はしりとりに強い方が勝ちです。

【プレイ内容&感想】
大人数でやった方が楽しいだろうと思いつつ、お試しで相方と2人でやってみました。お試しなので本来よりも場札は少なくしてます。

最初は「貝」「イチゴ」と大人しくスタートしましたが、意外とまともな読みだけではつながらないもので、2人とも適当になって頭をつかうようになっていきました。

例えば、下の3札をとった時の流れは、

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「おつまみ」

「ミケネコの友達のネコ」

「コハダ」
という流れでしたが、ノー待ったです。おつまみは上手い方だと思います。FINE PLAY!って画面下に表示されます。

自分以外のプレイヤーの言葉を「そうくるのか」と笑うのが基本なので、楽しむためにはある程度、わやを言う必要があり、そうなるとやはり仲間内で大勢集まってやらないとなと思います。真っ当にしりとりするだけだと、どうなんでしょう。

始めは馬鹿なだけのゲームかと思ってましたが、案外頭は使います。単純に何の絵かをみると言うよりも、どういうイメージかを読み取るかという感覚です。

あれ? この感覚ってなんかと似てる…と思い、↓をやってみました。

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ディクシットしりとり、略してディクシットリ。ルールはわぎゃんしりとりと同じで使うカードがディクシット。

やはりというか、プレイ感覚は変わらないですね。わぎゃんしりとりの方が絵が具体的なので参加者同士で共通認識を作り易い点で待ったがかかりにくいでしょうか。ディクシットだと、どうしても理解されないインスピレーションがくることがありますが、わぎゃんしりとりは、余程、イメージを抽象的に捉えるようにしない限り、仲間内である限りは大概共感が得られると思うので。

まあ、相方は逆にあえて具体的なモノを読み取ってやろうとする謎の頑張りをみせてましたが。

ちなみに、紙は名刺よりも少し薄く、なよっとしているので何戦もやるのであれば、スリーブに入れた方がよいかと思います。
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ひだり

Author:ひだり
川崎市で相方や友人たちとボドゲやってます。

オールタイムベストは、
・グローリー・トゥ・ローマ
・バサリ
・インペリアル
・アフター・ザ・フラッド
・ゴッズプレイグラウンド
・HABA社製品 全般

推理ゲーム好きだけど↑には入ってないという
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