キャメロット ジュニア/Camelot Jr.

(1問30秒~10分ほど)
【概要】
ヤーヤー、我こそは誉も高き白銀の騎士ぞ!
塔に閉じ込められた姫を助けに馳せ参じた次第である。
姫は段差を超えることができん。塔の上までなんとか道を作らねば。
【ルール】
積み木を組み合わせるパズルです。
いくつかの積み木と騎士とお姫様の人形があり、積み木を組み合わせることで騎士にお姫様を助けさせることができる道を作るのが目的です。
まず、問題集にのっている形に積み木と騎士、お姫様を組み合わせます。
問題集にはその問題で使っても良い積み木が書かれており、
① 積み木の向きは自由に変えて良い。ただし、絵の描かれていない面を横に向けてはダメ。
② 段差は階段を使わないと移動できない
③ 積み木だけでバランスがとれるよう置かなければならない(手で押さえるとかはしてはダメ)。
等々のルールに則りつつ、騎士とお姫様が会えるよう積み木を組み合わせます。

(1問目)
組み合わせがあっているかは、問題集に回答も載っているので、それで答え合わせできます。
【プレイ内容】
うちには子どもはいませんが、子どもが喜びそうだし、大人も耐えられる難易度の問題もあるとのことだったので購入しました。
なんかヨーロッパでは大人気らしく、入荷がされてもすぐに品切れ!となる状態が続いていたので、他に買ったやつも届くの遅れるけどいいかと、入荷待ち状態のを購入してようやく我が家に届きました。
Aはこういうパズル系が好きそうなので、「やってみる?」と見せたところ、Aだけでなく相方もYも食いついてくれました。やはり女性陣には見た目の可愛さは重要で、箱絵を見せるだけで興味を持ってもらえるのは偉大です。
(逆に箱がでかくておっさんしか描かれていない箱とかは、重そう…という印象を持たれるのか反応悪いことが多いです)
多人数で遊ぶ時のルールというか、手順があるのかもしれませんが、時計回りで1問ずつ解いていく形でやってみました。
とりあえず、まずは1問目からということで、トレーニングレベルの問題を2問ほどやりますが、まあ、当然、手ごたえはないのでさくさくっとY、Aが解きます。
まあ、トレーニングは正直子どもだましです。使ってよい積み木を淡々と置くだけで問題は解けます。
じゃあ、難易度上げるかと、相方からは問題を難しくし…という具合に各難易度ごとに数問やって、難易度を1つあげという感じでやりました。僕は最初見ているだけだったのですが、ジュニアレベルの問題くらいから参加しました。(スターター、ジュニア、エキスパート、マスターの4段階です)
今まで散々横から口出ししていたので、間違えられないプレッシャーがちょっとありましたが、そこらへんのレベルであればまだまだ余裕があったので少し考える程度で解けました。
その後も順調にレベルを上げ続け、ついにマスターレベルの最終問題に挑戦し、あーでもないこーでもないと全員で色々とこねくり回して、15分ほど悩んだでしょうか。相方が「もしや…」と試してみたのが正解で、見事クリア(?)となりました。
【感想】
昔、我が家にもちゃんとした木製の積み木がありました。いま子供用品とかを見てみるに、結構なお値段のする品だったのではないかと思うような立派なやつです。僕は想像力は人並みの子どもでしたが、創造力はない子どもだったので、お絵描きとか積み木遊びとかはほとんどしませんでした。この積み木セットもセットの端に入っていた木製のトンカチを持って大工ごっこをするのがせいぜいで、お城などを作ったような思い出はありません。シイタケの菌を原木に入れる時に大人の真似をして、このトンカチを使ったような覚えがあるような無いような。
閑話休題。
僕の思い出はともかく木の感触もいいですし、問題の難易度も大人でも悩むようなものがきちんと用意されてました。
難易度が4段階に分かれているわけですが、それぞれの難易度ごとに下のレベルにはないスループット的な発想が1つずつ求められます。
この日のメンツはいやらしい大人ばかりだったので、「このレベルで求められているのは○○だから…」と解法を逆から考えるようなことをしていましたが、子どもがやれば次第に段階をおって解けるようになる=自分に力がついてきているのを実感できるよい作りです。
同じレベルであっても問題集の後ろに行くほど難しくなっている(解法に気付きにくい)ようで、そのレベルで求められているものがわかっていても、それなりに歯ごたえはあるので安心してください。
あとは、問題の難易度だけでなく、物語があるのがよいと思うのです。ロジック城も姉妹品というか似たような積み木を使ったパズルですが、お城だけで騎士のような登場人物などは出てきません(ロジック城の方もなんか背景があるのかもしれまんが、少なくともコンポーネントからは読み取れないということで)。
入荷を待ってから購入したと書きましたが、ロジック城であれば(こちらも人気商品のようですが)比較的すぐに買うことができたんです。正直、似たようなパズルだし、そこまで面白さが変わるとも思えなかったので単純に“パズルとしての面白さ”だけで良ければロジック城でも良かったんです。それでも、騎士がお姫様を助けに行く(そして、僕らはそれを手助けする)という物語性がどうしても捨てきれず、キャメロットジュニアを購入したわけですし、もういい歳したおっさんが何を言ってるんだと思われようとも、こっち買って良かったーと思ってます。

(箱に綺麗に収まります)
サイトシーイング

(4人でインスト込み30分ほど)
【概要】
あなたはヨーロッパの観光地をバスで巡ることにしました。ただ、そのバスは乗り合いバスであなた以外にも観光地に行きたがっているお客さんが乗っています。運転手さんは優柔不断でどこにバスを向かわせるのかはっきりしません。
そこでお客さん同士でルールを決めました。順番でバスを進める先を運転手さんに伝えるのです。自分の順番で目的地にたどり着けることができれば良いですし、到着できなければ他のお客さんが別の目的地にむかってバスを走らせます。でも、誰の順番でもいいのです。自分の目的地にたどり着くことができれば。
【ルール】
ゲーム開始時に各プレイヤーは目的地の書かれたカードをひきます。
その目的地までバスを使って移動することが目的のスゴロクです。
バスでの移動は以下の流れで行います。
1.手番になったら1枚バスチケットを引く。
2.バスチケットに書かれた移動方法に則って、それまでに引かれたバスチケット枚数分だけバスを動かす。(バスチケット枚数は全プレイヤーで共有します。例えば4人で遊んでいる際のスタートプレイヤーは1巡目は1マスしか移動できませんが、2巡目ではそれまでに引かれたチケット数を追加した5マス移動できます)
3.その移動中に目的地に到達したプレイヤー(手番でなくても構いません)は、目的地に到達したことを告げ、それまでに貯まったバスチケットと新たな目的地カードをもらいます。誰も到達しなければ移動だけで終わります。
4.次のプレイヤーに手番が移ります。
バスチケットは3種類あり、これによってその手番のバスの移動方法が決まります。これまでの進行方向にそのまま進む直進矢印、方向転換して進むU字矢印、そして、移動距離も方向も自由に誰かの目的地に到達するまで移動できる☆印です。
☆印のチケットで目的地に到達できるとバスチケットとあわせて☆型のマーカをもらえます。
☆印のチケットが全て使われたらゲーム終了で、それまでに得たバスチケットと☆マーカを積んだ高さを比べ、一番高いプレイヤーが勝利します。
【プレイ内容】
Yが少し前からヨーロッパ好きなので、なんかヨーロッパの出てくるゲームないかなと棚を見てみると、このゲームがあり、Yにどうか?と聞くと「かわいい!やりたい!」とのことだったので、そのまま僕、相方、A、Yの4人で遊びました。
最初の印象はちょっと移動方法が違うだけのスゴロクという感じで、淡々と目的を目指していました。
目的地がうまいこと散らばっていたのか手番以外のひとの目的地についてしまうということもなく、1,2人目的地についたところで、僕が☆印のチケットを引きます。
遊んでみるとわかるのですが、自由に、制限なくヨーロッパ上を移動できると言うのは非常に楽しいです。いい歳してわくわくします。
自分以外の目的地についてしまうのは怖かったですが、そんなことを言っていても仕方ないので、ぶーんとバスを一気に目的地まで動かしてゴール! ゲットした☆型のマーカの可愛さや自由に動かす楽しさが伝わったのか、みんなが☆を引きたい!と言い始めました。
特に私も引きたい!引きたい!と言っていたYがついに☆を引き、他人の目的地にたどり着いては元も子もないので、慎重に怪しそうな場所を迂回し、イタリア近辺から始まった移動は東欧、ロシアを経由し、スカンジナビア半島に入ります。
Y:「やったー! ゴーーール!」
とYが目的地にバスを進めようとしたその時、
相方:「残念! 私がゴール! いえー」
と相方がその隣の街を目的地として到達してしまいました。
僕:「じゃあ、次は俺ね。この街はYの目的地な気がするから寄らんとこう」
A:「私も別の道から行こう」
と、憐れYは自分で引いた☆を相方にとられただけでなく、目的地の場所もみんなに丸わかりになってしまい、また、その後のみんなの目的地が北欧方面ではなかったため、近づいてすらもらえず、かなり停滞していました。
地図上の道はかなり大胆に分岐しているので、1つに特定することはできなくても、ああ、こっち方面に行きたいということは、ここらの都市が目的地なんだなとだいたいの目安はつけることは結構楽にできます。
そうなるとこっちはあの人の目的地があるから…と一直線に自分の目的地にも行けなくなり、また、バスの進行方向は1/2の確率で前にいったり後ろにいったりなので、バスがぐるぐるとヨーロッパを右往左往している姿は見ていて楽しいです。
ゲームは、Yの引いた☆を奪うことのできた相方と自力で2つの☆を引いて、そのままゲットしたAとの勝負になりましたが、1枚差でAの勝利となりました。
この後、もう1戦遊びました。今度はヨーロッパの真ん中あたりの目的地ばかりを引いた僕がかなりの差で圧勝でした。☆は1つしか引けなかったので、逆転されるかも?と心配になったりもしましたが。まあ、☆を引かなくても勝てると言うのは勝利手段が限られないという意味でいいことですし、純粋に勝つのは嬉しいですが、このゲームは☆を引いてバスを自由に走らせるという行為が一番楽しいので、寂しくはありました。
【感想】
これは大当たりではないでしょうか。子ども向けということもあって、戦略性とかは低いですし、仕組みも単純ですが、多少なりとも駆け引きがあって、なおかつ、手番に行うバスを動かすと言う行為自体が面白いです。
目的地は隠さないといけないですが、到着した時にはオープンにするので、その時にこの街の絵はなんなんだ。この建物は有名なのかと、あーだこーだ言うのもまた楽しいです。実際のバス旅行とまでは言いませんが、ヨーロッパだと国の位置関係や特徴をだいたいは知っていますし、アフリカ大陸北岸から北欧までとバラエティも豊かで、バスの外の風景がそう移り変わっていると想像するだけで楽しいです。
チケットが徐々に累積して、バスの移動距離が増えていくというのも良いルールです。移動手段は“バス”なので、そこまで一気に距離を移動できては興醒めですし、かといって1,2マスずつしか動かせないのではバスを動かす気持ち良さを感じられません。スタートはのんびりと、そして徐々に勢いにのってという感じが気持ちいいかなと。
そして、通常の移動ではなく、“特別な”移動が用意されているというのもポイントが高いです。しかも、それで目的地にたどり着けば☆がもらえるとあっては、そのためのチケットを引きたがらないわけがありません。
あと、獲得したチケットと☆マーカの高さで競うというのも、直観的で素晴らしいです。ひと目でわかるわりに途中経過はわかりにくいですし、“高く積む”という行為には魅力があります(特に目的もなく何かを積み上げた経験は大抵のひとにあるのではないかと)。
マイナス点は、日本ではマイナーな目的地があることでしょうか。ヨーロッパ全域をカバーしているため仕方ないですが、いくらでもメジャーな観光地がありそうなドイツでも目的地はドイツタワーですし、全体的にわくわくする要素満載のこのゲームで唯一わくわくポイントが低いところです。
ギチギチの戦略ゲームを楽しみたい人にまではさすがに勧めませんが、そうでなければ息抜きもしつつ大人も子供も楽しめるゲームだと思います。
天九紙牌

(インスト込みプレイ時間3.40分(1/4荘))
【概要&ルール】
天九は、そのルーツを12世紀に遡ることができる中国の伝統ゲームで、簡単にいうとパスの時にも手札を場に出さなければならない大富豪。
要はマストフォローのトリックテイキングです。
スタートプレイヤーは、好きなカードを場に出し、“打ちだし”ます。この時、カードの肩に書かれた数字が同じカードであれば、複数枚同時に“打ちだし”することもできます。そのトリックの間は、親が“打ちだし”たカードと同じ種類のカードしか出すことができません。複数枚の場合は組み合わせも同じ(赤白1枚ずつならフォローも赤白1枚ずつ)でないとなりません。
(本来は牌に種類があってそれを覚える必要がありますが、紙牌版ではカードの肩に書かれた文字の色(白or赤)で種類がわかりますし、牌があらわす数字もわかります(カードに書かれた円の数は牌が表す数字はイコールではないです))
同じ種類のカードがない場合、打ち出されたカードを同枚数を捨てます。
全プレイヤーが手番を終え(スタートプレイヤーから1周し)たならば、一番小さい数字のカードを出していたプレイヤーがそのトリックを獲得します。
手札が尽きたならばその直前のトリック(カードを出し切ることになったトリック)をとったプレイヤーがそのラウンドの勝者になります(勝利数は関係く、最後に勝ったか勝ってないかだけです)。
最終トリックを勝てばそのラウンド(局)の勝者になれてしまいますが、最終トリックだけ勝つことはできず、それまでに1トリックも勝っていなければ最終トリックは無条件で敗北となります。
勝者以外は基準点4点からこの局に取ったトリックで使ったカード枚数をひき、残った点数を自分の点数からマイナス、勝者にプラスします。
また、勝者は親となり、連荘することで局終了時の得点計算時にかかる倍率が2倍、3倍、…と増えていきます。
こうして規定ラウンド分ゲームを繰り返し、最も点数の高かったプレイヤーが最終的な勝者となります。
ラウンド数は麻雀と同じで親の交代回数(あちらは順番での交代ですが)で数え、1/4荘(親交代4回で終了)、半荘(親交代8回で終了)、全荘(親交代16回で終了)などがあります。
【プレイ内容&感想】
先日、Tの家に遊びに行った際にもごいたと共に遊んだのが余程面白かったのか、TYからの要望があったので、僕、相方、T、Yの4人、僕、T、Yの3人、僕、T、Y、Aの4人とで3回程遊びました。
「一」か「ニ」が何枚かあるなど、手札がそこそこよければ、だいたい2トリックはとれます。その2トリックをいつ取りに行くのか、相手にその2トリックもとらせないよう、どうやってカードを刈るのか(※)。
※マストフォローでスタートプレイヤーが打ち出した種類のカード以外は問答無用で負けるので、自分以外がどういった種類のカードを残しているのかは非常に大事です(白の「一」持ってても、赤のカードを出されるとどうにもならないので)。ただし、負け確定の時は、どんなカードでも捨てて良いので、正確な意味では“刈る”というよりも、残っているカードを“読む”ですが。
多くても1ラウンドは8回のトリックで終わるので、すぱすぱと進みます。そう難しくないはずの点数計算で少し時間がとられる印象がありますが、ゲームがすぱすぱ進み過ぎるからで、実際には全く手間はかかりません。
親は点数が2倍、3倍と連荘をするたびに得点の倍率があがりますが、負けた時もその倍率でマイナスをくらうので、負けるにしてもリードを保ったままにしたいのであれば、うまいこと少しだけ負ける必要があります。
しかし、逆にこの「勝った人は次に負ければ勝った以上のマイナスをくらう可能性がある」という仕組みのおかげで、ひとり調子の良い人がいても、親交代時に大量失点することがあるので思ったよりは点数の差はつきません。
まあ、それも勝ってる人達にだけ言えることで、負けてばかりだとプラスの機会もないので点数がへこみます。そういう人から搾取したプレイヤーが勝つのは当然といえば当然で、各1/4荘ごとに頭一つぬけて負けている人、僅差の上位陣という図になってました。
前にTの家でやった時も思ったのですが、面白さは表現しづらいもののなんというか不思議な魅力のあるゲームです。
ここの読み合いが熱い!とか、カードを選ぶジレンマがたまらないとか、そういう一点突破の魅力があるわけではないんですが、すごい面白いゲームなんです。僕のつたない筆力では表現できませんが、小さい魅力を積み上げた、よくまとまった佳作とでも言えば良いのでしょうか。
短時間で勝負が終わること、手札を見て今回の勝ち方がイメージできること、自分の思惑がはまれば弱いカードで勝つ爽快感があること、(僕らが遊んだ1/4荘では)最後まで逆転の可能性があること、打ちだしたときだけどんなカードにも負けないという弱いカードで勝つというロマンがあること、(マストフォローなので)他プレイヤーとの絡みが十分にあること、トリックを取れないときやフォローできないときは、カードを裏向きで捨てるのでカウンティングができない部分があること(カウンティングが必須というわけではない)等々。
2、3時間かかるような重いゲームを繰り返し遊ぶほどじゃないけど、軽すぎるゲームを何度も遊ぶよりは頭を使う楽しさも欲しい。そういう、僕やTYのような層にはちょうど良いゲームなのかもしれません。
ジャングルスピード バカウサギ(ラパン・クレタン)版

(4人でインスト込み1ゲーム2、30分ほど)
【概要&ルール】
なんか背景が設定されているかもしれませんが、ルール部分以外は訳してないのでようわかりません。
基本はジャングルスピードと同じです。始めに各プレイヤーにカードが配られます。手番プレイヤーから順にぐるぐるとカードをめくっていき、他のひとと同じカードがでたら同じカードが出てるプレイヤー同士で中央に置かれたトーテムを取り合い、取れなかったプレイヤーはとったプレイヤーがそれまでめくっていたカードを全て引き取る。
もしトーテムを取るべきタイミングでない人がトーテムに触れてしまった場合は、ペナルティとして全員分のそれまでにめくられていたカードを引き取る。
そして、一番最初に自分の前からカードがなくなったプレイヤーが勝利です。
このバカウサギ版と通常のジャングルスピードの違いは以下の3点です。
1.コンポーメント
まあ、当たり前なんですが、コンポーメントが違います。カードの絵は通常版の幾何学模様とは違い、かなりポップなウサギの絵になってます。通常版と違って、見間違えにくいように見えるかもしれませんがが、案外見間違えます。

(カードをざざっと。全種類ではないです)
カードをしまう袋もウサギ柄ですし、トーテムにもウサギの刻印が押されてます。
日本にでまわっているジャングルスピードのトーテムはゴム製ですが、こちらは木製です。BGG等の写真を見てみると、どうも通常版でも木製のがあるみたいです。なので、バカウサギ版だから違うというわけではないようです。

僕はかわいいと思いますし、相方、T、Yにも好評でしたが、キモイというひともいるかと思います。
2.トーテムの上にウサギを乗せる。
何を言っているのかわからないと思いますし、僕も訳を間違えたと思いましたが、画像検索してみるとプレイしている写真では確かにトーテムの上にウサギが乗っているので訳を間違えたわけではないようです。

(こんな感じに乗せます。うちのウサギは足が斜めになっていて平らなとこには立たないのですが、フランスの職人がうまいことやってくれてるのか、たまたまなのかトーテム自体も斜めになっているおかげでトーテムの上には立つことができます)
トーテムを誰かが取った時、もちろんトーテムの上からウサギは落ちます。その落ちたウサギを取ったプレイヤーはめくる前のカードを1枚、好きなプレイヤーに渡すことができます。
※手がある程度大きければトーテムとウサギを1アクションでつかむことはできますが、それは禁止です。トーテムだけを取った後、あらためてウサギを取るのはありです。
3.特殊カードが違う。
通常のジャングルスピードと同じものもありますが、特殊カードは以下の4種類です。
「トーテムを持っている絵のカード」・・・トーテムを全員で一斉に取り合います。最初につかんだプレイヤーが、それまでにめくっていたカードをトーテムの下(ポット)に置きます。
「ウサギを持っている絵のカード」・・・トーテムの上に立っているウサギを取りに行きます。最初にウサギを取ったプレイヤーがそれまでにめくっていたカードを、好きなプレイヤーに渡すことができます。誤ってトーテムを倒した場合、ペナルティとして倒したプレイヤーは場のめくられている全てのカードを引き取ります。
「指を2本立てている(要はピースだのVサインだの)絵のカード」・・・全プレイヤーが、指を2本立てた手を左隣に座っているひとの頭の後ろに持って行き「ブー!」と言います(指2本はウサギの耳を模しているようです)。やるのが遅かったプレイヤーはペナルティとして場のめくられている全てのカードを引き取ります。
全員が同じくらいの速さで反応できていた場合、何事もなかったように続けます。(厳密に判定する必要はありません)
「目をつむったウサギがドタバタしているカード」・・・このカードをめくったプレイヤーはトーテムを持ちます。それ以外のプレイヤーは自分の前のカードを脇にどけ、目を閉じます。全員が目を閉じたのを確認したならば、カードをめくったプレイヤーはトーテムを全員の手が届く場所におき、合図をします。合図を聞いたプレイヤーは目を閉じたままトーテムの取り合いをします。最初にとったプレイヤーはそれまでにめくっていたカードをポットに置きます。
目を開けていたなど、不正を見つけた場合、このカードをめくったプレイヤーがそれまでにめくっていたカードをポットに置きます。
【プレイ内容】
TY含めてジャングルスピードにはある程度慣れているのですが、通常版と全く絵柄が違うこともあり、最初は全員が「違う…よ、ね?」くらいのスピードで恐る恐るやってましたが、徐々に絵柄に慣れてスピードアップしていきました。
そうこうしてる間に特殊カードが出てきて、みんなでVサインしつつ「ブー!」だの、ウサギを取るべきなのにトーテムを取ったりだのいい感じに場が混沌の渦の中に。
特殊カードの種類でひとごとに得手不得手があるのか、僕はトーテムやウサギを取りに行くカードは全然ダメで全くと言っていいほどとれなかったり、相方はウサギの真似をするカードが全然だめで普通に自分の前にVサイン出して記念撮影みたいになってたりしてました。
勝負自体は1戦目はYが間違ってトーテムを取ったおかげでTが勝利。僕はトーテムは取れないもののウサギをとる早さだけは一番で、コツコツとカードを減らして2戦目は勝利一歩手前まで行きましたが、最後の最後でフライ返しとハエ叩きを間違えて自滅。その間にYが華麗に逆転勝利しました。
Tは安定して強かったですね。落ち着いてやれば僕もそこそこいけると思うのですが…。まあ、相方は安定して弱かったです…。
【感想】
デザインもやることもアホなので、正直、見くびっていましたが、意外と絵柄は見間違えますし、とっさの動きを求められるところは通常版と変わらないしで、拡張を買わない(そこまでの難易度を求めない)のであれば、バカウサギ版でも構わないように思います。
むしろ、ウサギをとることでカードを1枚渡すことのできるルールが秀逸で、これまではミスをしない人を陥れる手段が全くなかった(自分がすごい反射をみせるくらいしかなかった)ところに、他人を直接、狙って妨害できる手段が加わったのは大きいです。ウサギを取り合う特殊カードでもプレイヤーを指定してカードを渡せますが、こちらは全体に含まれる枚数が少ない&カードをめくったことによる指令に従うという既存の枠を出ていないという点で、強者の邪魔をするという点では弱いです。
目をつむってトーテムを探すカードも全体では1枚しか入っていませんが、出た時のやり取りは非常に笑えます。(相方の手が届かなかったので正確にはルール違反ですが)Yが机のすごい端に置いた時などは、30秒くらい残りの3人はわやわやしていて、見ているYはめっちゃ笑ってました。
僕も後でカードを出せたのでトーテムを置く側に回れましたが、しめしめ感というか、なんというか自分の思惑にはまってみんなが右往左往(右手だけですが)してるのは見ていて楽しかったです。

(一番右端にちょこっと見えてるのがトーテムです。手を伸ばして探すので意外と盲点)
通常版のジャングルスピードは拡張で難易度をあげたことからもわかるように、参加者全員で楽しめるといってもどちらかというと「競技」の面が強いように思います。一方で、バカウサギ版はウサギの真似や目をつむって探すといった場を盛り上げるような「娯楽」の面が強いです。
先日、ジャングルスピードの拡張の記事の中で、「楽しさが変わらなかった」と書きましたが、笑えると言う意味での楽しさがボリュームアップしているという意味で、バカウサギ版は通常のジャングルスピードとは別の(は言いすぎかな)新たな面白さを提供してくれています。
ジャングルスピード自体が盛り上がるいいゲームというのが大きいですが、競技性よりも笑えるパーティーゲーム的な面白さを好む集まりなどでは、バカウサギ版をオススメしたいです。
純粋にメンバでガチの戦いがしたいという集まりであれば、通常のジャングルスピード(&拡張)をやるなどと住み分ければ良いですし。
いまならフランスアマゾンにまだ在庫があるようです。今の相場だと送料込みで3000円くらいと日本で通常版買う+送料ってのとほとんど変わらないので、趣味に合う方を買うってのが良いかと思います。
花見とボドゲ 2011.4.2

ようやく暖かくなってきて、桜のつぼみが膨らんできたばかりではあるのですが、早いうちでないと予定が入っているということでTYと花見に行ってきました(もう少しひとは声かけたのですが、参加できたのは僕、相方、TYといつものメンツで)。
比較的近場で桜の名所として有名な多摩川台公園に、ブルーシート持って行って、TYが買ってきてくれた惣菜を食べつつ、1~2分咲きの桜を見てきました。木によってはそれなりに咲いてはいましたが、満開は来週か再来週になりそうです。例年ならこの時期にはもう少し咲いてる記憶があるので、ちょっと残念ではありました。ちなみにこんな開花状況でも公園には何組もの花見客がおり、4人だから座るところをなんとか確保できた、というくらいには混んでました。
惣菜を食べ、お酒もそれなりに飲んだ(僕と相方は飲めないのでTYがw)あと、日も陰り、寒くなってきたかなというタイミングで我が家に引き上げました。我が家でもぐだぐだと続け、夕食時から翌日の午前中まではAもきてくれたり、一方でTは翌日の朝から仕事にいってきたりとひとの入れ替わりはありつつも、楽しい週末を過ごすことができました。
やったボードゲームは以下。
・ジャングルスピード バカウサギ(ラパン・クレタン)版
・ごいた
・天九紙牌
・キャメロットジュニア
・サイトシーイング
・ザップゼラップ
・ピッグ10
・手荷物検査
あくまで花見名目で集まったので軽めのゲームばかりですが、どれも外れなく面白いゲームでした。
また個別に記事あげます。