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高円寺盤遊会(2011.6.26開催)

高円寺盤遊会にお邪魔させていただきました。雨が降り出しそうな空模様だったので傘を持って行ったのですが、振りだすことはなく、涼しい良い気候の1日でした。

昼過ぎから夕方くらいまで参加させて頂いて、プレイしたゲームは以下の3つです。

・レース・フォー・ザ・ギャラクシー(拡張1入り)
・ペルガモン
・ぽんこつペイント

到着してしばらくは、ゲームマーケット前後に国内取扱いが始まったランカスターがプレイされていたので、しばらくそれを見てました。
テーマやゲームの仕組みが面白そうだなと思っていたので、実物が見れて良かったです。コンポーネント(騎士コマなど)も凝ってるし、プレイヤー全員で法律の賛成・反対を投票して決めるってのは自分でもやってみたいなと思いました。ただ、人数がいた方が楽しそう、かつ、それなりに長時間ゲームぽいので、うちで身内集めてやる分にはあわないかもしれません。

んで、以下、実際に遊んだゲームの感想です。

レース・フォー・ザ・ギャラクシー拡張1入り)

4人で。コンポーネントとしては全拡張分あったのですが、僕ともうおひと方が拡張入りでプレイしたことがなかったので、拡張2,3は入れるのをやめ、基本ルールさえ知っていればいれやすい拡張1のみを入れてプレイしました。
僕はプレイしたことがあるとはいっても、説明書を読んで数回、PCアプリをまわしたことがあるだけで、対人戦は初でした。
幸い?初期ワールドが軍事力の上がるもの、かつ、手札にも軍事惑星や軍事力をあげるカードが多数あったので、軍事メインで進めました。
一時的に軍事力を+3するカードなども手に入り、序盤から中盤に移るくらいの時期に軍事力は6に達し、更にXXX同盟()を活かすエイリアンの惑星も手によく入るわと、実力の無さをうまく運がカバーしてくれました。目的タイルも2つほど手に入れ、いい形にはなったのですが、最終的にはやはり実力がモノをいい、移住、生産、消費がうまくコンボでまわっていた方が勝利されました。
止めようとはしたのですが、2位と10点以上の差がついていたので、少々早く終わったくらいではダメだったでしょうね。

面白いゲームだとは思いますが、(目的タイルがあっても)ソロプレイ感は半端ないですね。一応、他人のやりたいアクションを読みつつ、自分のアクションを決めたりはしてましたが。初期手札とその後の自分の引きをどう読んで、そのゲームの戦略を決めるかってのは、麻雀に似てるなと思いました。その読みを外すとつらいことになるとかも。例えば、初期手牌は明らかに三色手だったのに、全然そこらが入ってこなくてあがれない=軍事力主導で行こうとして軍事力あげるカードが全然はいってこないとか。

思っていたよりも遥かに、何回もプレイしてトータルで勝負しないとなと思わせるタイプのゲームでした。

ペルガモン
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TGIWさんのニュルンベルグ2011の新作一覧で見た時から気になっていたゲーム。最大数の4人でプレイできました。
パトロンから援助された資金を使ってペルガモン遺跡で発掘作業を行います。そこで得た遺物を博物館に展示することで勝利点を得て、規定ラウンド経過後に最も勝利点の高かったプレイヤーが勝利です。
ゲームは「パトロンからの資金援助」「発掘」「展示」の繰り返しで進みます。
プレイヤーは欲しい金額を提示し、額の小さいプレイヤーから順にパトロンからのお金を得ます。パトロンが総額いくら援助してくれるかはラウンドごとに異なるため、大きい額を提示した場合、他のプレイヤーに援助された分だけでパトロンからの援助金が無くなってしまう場合もあります。逆に最後に援助してもらうプレイヤーは余ったお金を全てもらえます。この必要額の提示によって、当該ラウンドのプレイ順、次ラウンドの金額提示順、発掘への制限が決まります。
発掘物タイルは毎ラウンド発掘現場に並べられ、お金を払えば必ず「発掘」できます。そのラウンドで発掘されなかったタイルは次ラウンドに持ち越しです。発掘は発掘現場の層(浅い層から深い層まで5段階。深い層ほど古いものが配置されやすいです)に応じた金を払えば良く、発掘物の数は発掘に係るお金に関係ありません。
展示は発掘後、ただちに行うことができます。遺物の古さに応じて展示物の評価が決まります。展示物の評価に応じてゲーム中数回ある決算で得点がはいります。評価の高い展示がされた場合、それよりも評価が低い展示はますます評価が下げられ、最低ランクまで評価が下がった場合、博物館から追い出されます。また、展示しないものは数が多いと保管料がかかります。

以前、調べた際にはゲームの仕組みを追っていくだけのゲームのように思えて面白さがわからなかったのですが、実際にやってみると非常に良いゲームでした。まず、発掘物はタイルを組み合わせて展示品にするわけですが、この作業が単純ですが意外と面白いです。次に、高評価になる組み合わせはすぐにわかるため、他プレイヤーのやりたいこと(欲しい発掘物)はほとんど見当がつきます。そうなると、手番順と得られる資金を決める、各ラウンド開始時の金額提示が熱くなるわけです。
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調べた際には、単純すぎてつまらなそうに見えた部分が、逆に単純であるがゆえに読み合いが発生するというのは、ちょっと意外で興味深かったです。勝負的には終盤にパトロンから想定外の大金が援助された際に、そのほとんどをかっさらった方が1位、序盤、上手にお金を得ていた方が2位、突出することなく無難にお金をもらっていた僕が3位、援助金の多寡を読み間違えてもらえなかったこともあった方が4位と見事に、お金の入手の上手い下手が勝ち負けに反映されてました。

今回は結局お金次第という結果になってしまいましたが、費やしたお金と自分が取った手が勝利点にきっちり反映される良いゲームでした。もう少し序盤にまわりが見えていれば、上も狙えたかもしれません。そう考えると残念です。

ぽんこつペイント
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こないだのゲームマーケット2011春で頒布された同人ゲームです。
お題を円(出来る限り真円)と直線だけで表現して、回答者にあててもらうお絵描きゲームです。回答者には、画数(円と直線の数)がより少ない絵から見てもらうことになります。回答者にあててもらうと得点なので、画数を少なくして早く回答してもらうか、詳しい絵を描いて確実に当ててもらうかというジレンマがあります。

お絵描きゲームは初めてで、かつ、絵心があるわけではないので、プレイ前は心配でしたが円と直線しか使わないということもあり、案外描けました。

単に絵を描いて、それを見合って笑うようなゲームかと思ってましたが、いざやってみると、詳しく描いて確実に当ててもらいにいくか、それとも、回答者の勘に描けて少なめの画数で描くか、はたまた、2番目くらいの画数で描き、前のひとの絵をヒントにしてもらって当ててもらうかといった、戦略めいた駆け引きが案外あって驚きました。あとは、描き易いお題であればどこまで画数を削れるか、難しくてもひらめきでどこまで画数を減らせるかというのも悩みどころでした。(マウス(ねずみかも)というお題で、画数を減らそうとワンボタンマウスを描く方がいたり等)

とはいえ、そういった駆け引きはあくまでこういう面でも楽しめますよという点で、お互いの絵を見て、納得したり、笑ったりというのがメインではありました。その中でも一番盛り上がるのは、回答者以外の、答えを知ってるプレイヤーが「この絵では答えられないだろう」と思ってるところを回答者の素晴らしい機転、ひらめきで当てるところでした(画像のお題がわかるでしょうか。回答者の方は一番左(四角に棒がついている絵)だけで正解されていました)。
あとは、今回プレイしたメンバの中では、加点方法がいけてないという話になりました。 いけてないかはともかく、回答時にも絵描き時にもやる気にさせる設定というのはなかなか難しいかもと思いました(わざと答えられないような絵を描いた場合も、一生懸命描いたにもかかわらず回答できない場合も点数は同じになるので。前者は減点させたいですが、後者は減点はかわいそうですし)

相方と約束があったので、夕方くらいにお暇させて頂きましたが、十分楽しませて頂きました。

ただ、反省というか次回以降改めたいなと思ったのが、インストできるゲームを自分でも持って行かんと駄目だなということです。会場に到着した際、僕を含め、卓を立てることができるくらいの人数がいたにも関わらず、ルールわかるゲームがなくて卓を立てようにも立てられなかったので。今回だと、先日のゲームマーケットでテンデイズゲームズさんが取り扱うようになった豚小屋とか持って行けば良かったです(豚小屋は最大4人なのでもう少し最大プレイ人数が多いものの方が良いのかもしれませんが)。

フランス王/Les Rois De FRANCE

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(2人でインスト込み20分ほど)

【概要&ルール】

フランス王朝に関わる7つの一族がそれぞれ6人ずつカードになっています。
一族全てを集めると役になり、最も多くの役を集めた人が勝利します。

ゲーム開始時、各プレイヤーに手札が配られます。残りは山札にします。
全ての役ができるまでプレイヤーは手番をまわします。

プレイヤーが手番に行うことは以下の通りです。

1.他プレイヤーに自分の欲しいカードを持っているかを尋ねる。
2.尋ねられたプレイヤーはもしそのカードを持っていれば手番プレイヤーに渡す。
3.持っていなければ山札から1枚引き、尋ねられたカードであれば手番プレイヤーに渡します。
  違っていれば手札に入れます。

※1で聞くのはカードに書かれた数字だけだったり、3の行動主が手番プレイヤーだけだったりするかもしれません…。

【プレイ内容&感想】
タイムトラベルと同じく、ヨーロッパに旅行にいった友人がおみやげで買ってきてくれたカードゲームです。
さすがにボードゲームはでかいから無理でしょうけど、趣味を知ってもらえているからこそ買ってきてくれたのでしょうし、非常にありがたい話です。

タイムトラベルがおそらくイギリスで買われたものである一方で、こちらのフランス王はフランスで買われたもののようです。ルールがフランス語と英語のものが同梱されてました。(まあ、フランス王朝のゲームですし。フランス製ってのは当たり前ではあるんですが)

ルールは簡潔に書かれすぎているせいで指示代名詞が何を指しているのか少々わかりにくいものの、短時間で終わるだろうと相方と遊んでみました。

勉強用というか教育用資材感がタイムトラベル以上にあります。
ルールが全くゲームの面白さ向上に寄与していないのも半端ないです。

自分の欲しいカードを他人が持っていればもらえる、持ってなければ山札からドローと、欲しいカードを宣言することで他人との被りは回避できるのかもしれませんが、基本的に運のみです。

山札からのドローで相方より運が良かった僕が4役そろえて勝利しました。

互いに欲しいカードを言いあうので、とても終局性は悪いです。多人数であればもっと酷くなるパターンもありそうです(プレイヤー間で持っている一族が散らばってデッドロック気味になる)。今回はうまく終わりましたが。

と、ゲーム性はダメダメですが、カードは綺麗です。裏地の模様はフランス王国の紋章とのこと。
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まあ、きれいなだけでこれまたゲーム性には関係ないです。一族ごとに色分けされてますが、色の違いが微妙すぎて色ではなくて一族名を無理やり読まないと欲しいカードを伝えることはできないです。
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しかし、日本では見ないですね将軍家とか天皇家とかを覚えるためのカード。学研の冊子のふろくとかではあるんでしょうか。

ダイスタウン/Dice Town

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(3人でインスト込み1時間ほど)

【概要】
ここは西部のとある町。
荒くれ者たちは日々ポーカーに明け暮れていた。
金だけでなく、土地、女、自分の店の商品、金鉱の発掘権等ありとあらゆるものが賭けられている。最も富を手に入れるのは誰だ?

【ルール】
キングやクイーン、ジャックといったトランプの模様が書かれたダイスを振ってポーカーの役を作り、その強さ&含まれるカードの種類でそのラウンドのアクションを選択し、土地や金などを手に入れます。最終的に勝利点に変換され、最も多くの勝利点を稼いだプレイヤーが勝利します。

ゲームは、土地がなくなる、金鉱を掘りつくすといった規定の条件を満たすまで以下の1,2を繰り返します。

1.ダイスを振る。
2.ダイスの目によってアクションを選択し、実行する。

1.ダイスを振る
 プレイヤーはトランプの模様が書かれたダイスを5つ持っています。全てのダイスを振り、出た目の中からひとつを選んで確定させ、残ったダイスを振り、出た目の中からひとつ選んで…と、振る度に1つずつダイスの目を確定させます。
 ダイスは、「スペードのマーク」「キング」「クイーン」「ジャック」「10」「9」がそれぞれの面に書かれており、5つともダイスでポーカーの役を作るように確定させていきます。
 ダイスの目は「1度振るたびに1つ確定」が基本ですが、お金を銀行に払うことで振り直しや確定させるダイスの数を増やすことができます。

2.ダイスの目によってアクションを選択し、実行する。
 全プレイヤーの目が確定したら、役の強さを比較し、強い順にアクションを行います。アクションは以下の通りです。

 ・土地を手に入れる…最も強い役のプレイヤーが選択できます。場に出ている土地カードを手に入れます。複数手に入れる場合もあります。土地カードには数字が書かれており、ゲーム終了時、数字がそのまま得点になります。

 ・保安官を買収する…キングが最も多いプレイヤーが選択できます。保安官カードを手元に持ってきます。保安官カードが手元にあれば同点時の判定で有利になります。また、ゲーム終了時に手元にあれば勝利点になります。

 ・女を雇う…クイーンが最も多いプレイヤーが選択できます。女性を雇って他プレイヤーに色仕掛けで土地を奪わせることができます。クイーンの数だけ土地カードを見せてもらい、1枚を奪って残りを返します。

 ・何でも屋で買い物…ジャックが最も多いプレイヤーが選択できます。道具カードをジャックの数だけ引き、その中から1枚を選択します。道具カードはダイスをタダで振り直せたり、勝利点になったりと様々な効果があります。

 ・銀行で金をもらう…10が最も多いプレイヤーが選択できます。銀行に置かれたお金を全て手に入れることができます。お金は2ドル単位で勝利点になります。

 ・金鉱を掘りに行く…9が最も多いプレイヤーが選択できます。金鉱に置かれたナゲットを9の目の数だけ手に入れることができます。ナゲットは、1つで勝利点になります。

 ・ドクター・バッドラックの屋台に行く…どのアクションも行っていないプレイヤーは、ドクターバッドラックの屋台に行き、出た目に応じて道具カードなどを手に入れることができます(ダイスの目が悪買った際の救済的なアクションです)。

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(各アクションは街の建物を訪問することで行います)

アクション終了時に、終了条件を満たしていたらゲーム終了となり、勝利点の計算、勝利プレイヤーの決定を行います。

【プレイ内容】
Yは寝ていたので僕、相方、Tの3人でプレイしました。

実は英語版だと思って購入したらドイツ語版だったので、説明書やらカードの説明を読むのに難儀しました。(ドイツ語版でもDice Townなんですよね…)

では、ゲームスタート!となると全員でガラガラとダイスを振りまくります。他のダイスゲームと呼ばれているゲームでは、手番プレイヤーだけだったり、全プレイヤーでダイスが共有だったりすることが多いので、全員が一気に振るってのだけで新鮮です。

1つずつダイスを確定していくわけですが、僕は2,3個確定させるまではあまり作戦とかは考えずに振ってました。一方で、相方はかなり最初から決め打ちで、例えば「スペードのエースで4カード以上を作る」と決めて、ひたすらそれに向かって、振り直しor複数確保をしているようでした。Tはふたりの間くらいで状況に応じてという感じだったでしょうか。

ワンペア以上は大概作れますし、3人だと土地を狙わない限りはアクションのバッティングはしない(仮にバッティングしても別のアクションは誰にも取られない)ので、すぱすぱ進みました。土地を狙ったTが相方に勝つには4カード以上必須という状況で、最後の1つをひたすら振り直して大金を払ったことが1回あったくらいです。

明らかに土地が強いだろうと、最初から土地狙いの相方、ダイスの目次第の僕、あえて色々なアクションを狙ってくるTとダイス振りだけでなくアクションの選択も色がでました(僕と相方はダイス振りの傾向からアクション選択の傾向もだいたい決まってしまいますが)。

序盤は相方が土地を取りまくり、これはやばいかなと思ったのですが、中盤以降、ダイス運と振り直すためのお金がなくなった相方はなかなか土地をとりに行けず、その間に僕が運だけで取りに行く、僕が運が悪い時には金持ちのTが土地を取りに行くという展開になりました。

終盤は取れる土地の候補に点数が低いものしかなかったため、僕がクイーンのアクションで相方やTから土地を奪う作戦にでる一方で、またダイス運が持ち直してきた相方が土地を集めて終了条件を満たし、ゲームセットとなりました。

最終的には色々なアクションを選択していたTはイマイチ点が伸び悩み、僕はクイーン効果で相方から土地を奪いまくったおかげで、土地からの勝利点は相方よりもありました。しかし、相方が3枚持っていた道具カードは、うち2枚が勝利点で、しかも、1枚8点という高得点カードもあり、最終得点では相方が勝利しました。

【感想】
ダイスをガラガラ振りまくるのが最高です。

一応、3人と少人数でもプレイできますが、プレイ人数が少ないせいでプレイヤー間で狙うアクションがバッティングしないと、ひたすら土地をとるアクションを狙うためにお金を費やすゲームになりかねず、自分のダイス振りだけで完結してしまうように思います。

クイーンで土地を奪うのも強いですが、クイーンでは土地は1枚しか取れないので、あくまで次点の策かなと。

そして、アクションがバッティングしないのであれば、色々なアクションをあえて狙うメリットが薄くなり、残念賞的な程度の価値しか得点効率の悪いアクションには残らなくなります(例えば、金鉱は、6つ単位で勝利点に変換できるのですが、僕と相方は3つだの5つだので最終的に無駄アクションになってしまいました)。

4,5人でプレイすれば解消されるのかと言われれば正直なところ微妙な気もします。如何に少ない努力(振り直し用に払うドル)で土地をとるのか、または、他プレイヤーに土地をとらせるのにドルを使わせるのかというのがポイントではないかと思いますが、これは別にプレイ人数に依存しないのではないかと思うからです。

大抵のボードゲームで、「相手が何をしようとしているのかをくみ取って、それを邪魔orそれに相乗る」というのは重要ですが、ダイスタウンでは、その判断がリアルタイムで求められます。人数関係なく、他プレイヤーが振っている目、出そうとしている目を察しつつ、臨機応変に自分の狙いを変えていく、勝とうと思うのであれば、それに終始することになるのではないかと。そこらへんが、ダイスを振る面白さだけでないこのゲームの良いところだと思います。

ただ、ダイスを振って、自分の出したい目を出す。そこで初めて他人の目を見て、一喜一憂する。そういう楽しみ方でも十分楽しめます。ダイスでポーカーというのは妙な感じもしますが、西部劇のモチーフにはあっています。部隊が日本の宿場町だと、普通のサイコロでよいのかもしれませんw。

ダイスゲームは仕組みを単純にすると展開が単調になり、複雑にすればダイスを振って結果を見る爽快感はなくなるという印象でしたが、ダイスタウンはそこらへんの単純さと複雑さ、ダイスを振る爽快感のバランスがちょうどいいように思います。ダイスをひとが振っている時のダウンタイムのないですし良いダイスゲームです。

ゲームマーケット 2011春

ゲームマーケット2011春に行ってきました!

先日の記事に書いたとおり今回はサークル参加という形ではありましたが、前半で客としての記事、後半はサークル参加の体験記(てかお礼)的な記事構成にしたいと思います。

後述する理由があり、客として出歩けたのは14時から15時くらいになってからでした。去年の記事を見返しながら思い出してみると、この時間にはもう帰ってしまっていたんですね。
なので、去年とくらべて~などは書きづらいですが、フリースペース、各ブースの試遊卓ともに大賑わいで、まだまだ各ブースで商品説明を求めているひとも多く、開場から4時間以上経っているとは思えない活気がありました。
(別記事であげますが)もうガツガツ新作を買う!というわけではなくなっており、あとでもショップで購入できるなら別にいいや~とゆるい気持ちだったこともあり、どの程度目玉のゲームが売れ残っていたのかはわかりません。
しかし、先ほども書いたとおり、この時間でもまだまだ買う気のあるひとは多く、僕が興味を持ったゲームの説明を聞くために前の人たちを待つということも何回かありました。ここから考えるに、魅力あるゲームがまだまだ在庫があったということかな?と思います。

買ったものは以下の写真の通りです。

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コンポーネントの実物次第だなーと思っていた、ドロッセルマイヤーズさんの「Stamps」は、箱すらスマートで素晴らしく、この会場内では「Stamps」しか入らないだろうという細いおされな紙袋に入れてもらいました。リメイクもとのモダンアートは持っているので相方にはおしゃれ方面で押してごまかすしかありません。

「紳士のかつら」は、ゲームではなくて冊子です。うちの相方はカツラ判定士なので知識に箔と厚みを持ってもらう意味で購入しました。

力士の絵が見えるのは高円寺盤遊会で購入した「大相撲八百長札」です。僕がボードゲームにはまり始めた頃、読ませていただいていたMoonGamerというブログ(現在は更新されていません)で読んだプレイレポートが大変面白そうで、ずっと記憶に残っていた「政治献金ゲーム」がプレイできるということで事前からチェックしていました。

「What is the may they work?」は、漫画家版ファウナのようなゲームで漫画好きがまわりに多いのでこちらも事前にチェックしていたもの。ハンター×ハンターが~とか、大奥が~とかでなく、冨樫義博が~とか、よしながふみが~とかのように、漫画家のくくりで話すようなひとたちなので、きっと楽しめるのではないかと。相方はルールの概要伝えた時に、これってミステリ作家編もできるね!と言ってました。なんてマニアックな・・・と思いましたが、まあ、マンガもミステリもどっちもどっちなのかもしれません(マンガでも小説でもボドゲでも作品単位ではなく作家単位で語る人たちは大概その道のマニアのように思います)。

同人ゲームは事前に欲しいなと思っていたものを全て購入できました。ラッキーでしたし、プレイするのが楽しみです。

で、ゲームマーケットそもそもの目的であるという中古ゲームの販売は今年からバザーがなくなったので各サークルさんがブースで売ってらっしゃいました。ちらっとしか見てませんがこちらはやはりまわるのが遅れると、メジャーなゲームはほとんど売れてしまうのか、僕があまり知らないものしか残っていませんでした(真面目に細かく見る体力がもうなかったので、探せばあったのかもしれません)。うちのサークルの近くで中古ゲームを売っていたところは、開場してしばらくは人だかりができていたので、やはりゲームマーケットの目玉のひとつのようです。僕も時間があえば&体力があれば、欲しいゲームないか探しに行きたかったですし。

あとは、ゲーム会に顔を出すようになったので、見たことある方、一緒に卓を囲ませていただいた方もちらほらお見かけして、挨拶されたりしたりでした。こういうのもまた嬉しいですね。

ここからは、ゲームマーケットにサークル参加してみた感想やらです。

とりあえず、全くどの程度売れるのかわからなかったので、1つでも売れれば十分、5つ売れれば歓喜の嵐というように思ってました(相方も1日通しで10個くらい売れれば十分すぎると思っていたとのことです)。
前日や当日の朝は、ナーバスになって相方にあたったり、かと思えばハイになってアホみたいに相方に馬鹿な話をふってみたりと、我ながら迷惑の塊のような男でした。猛省です。

設営のために開場前に5階フロアに入ると、大勢のひとたちが5階の入り口脇に並んでいました。でも、不思議なもので、並んでいるひとたちが、うちのサークルのお客さんになるかもしれないという気持ちはなかったです。
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客観的に列がどう形成されるかも見たことなかったですが、人気サークルには、入り口前の列がそのまま移動したのではないかと思うくらいの列が一気に形成されました。僕らのサークルの隣のブースである、“I was game”さんのところにも開場直後に列ができていました。途中、いったん波が収まった時があったので、「あ、今のうちに買っちゃおうかな」と思ったのもつかの間。気づくと完売されてました。1時間かかってなかったように思います。同人ゲームの余程の人気作、注目作を買おうとするのならば開場前に並ぶのは必須みたいです(しかし、僕が買えたゲームが比べて面白くないとは思えないので、その年の流行、頒布数次第ということなんでしょうか)。

そんな人気サークルを人事のように見つつ、悠長に構えていた当サークル、カジタブリッジですが、多くの方に来ていただきました。本当にありがとうございます。売れると思ってなかったので家に在庫を残しており、それを取りに帰ったりしていたので、一部の方には購入までお待たせしてしまったり、興味を持っていただいたのに準備数が少なく購入いただけなかった方がいたりと、大変ご迷惑をおかけしました。

説明を聞いたり、説明書を読んだ感想を聞かせてくださった方々、お褒めの言葉も苦言もありましたが、どれも大変嬉しかったです。多くの方が、クルードみたいなの?とおっしゃっており、やはりクルードの存在は偉大というか、あれくらいしかないんだなと思わされました。(当日は、テンデイズゲームズさんで豚小屋も売ってましたが)
クルードの推理は消去法で、推理を働かせる要素はありはしますが、個人的にはパズルだと思っていてあまり好きではありません(本格推理は英語ではpuzzlerですが)。なので、いつかクルードを越える推理ゲームを作ってやるぜ!というだけならタダなので書いておきます。

実際に遊んでいただき、楽しい時間を過ごせていただけることを祈っております。カードの折れなど、コンポーネントに不具合があれば可能な範囲で対応しますので、メール等でご連絡ください。

感想等もできれば聞きたいところではありますが、これは贅沢だと思ってます(当ブログかカジタブリッジのHPからメール等で頂ければ本当に嬉しいです)。
コンポーネントを購入する時にノリで買った、金のポーン、銀のポーンが少量ありますので、感想頂けた方には先着でお送りいたしますとか書くと多少は感想いただける可能性もあがるのでしょうか(笑)。

当日は僕と相方しか参加できませんでしたが、サークルの他のひととも話して調子にのればご要望等があれば再販なども考慮したいと思ってます。
繰り返しになりますが、購入してくださった方々&興味を持ってくださった方々、本当にありがとうございました。

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(当サークルの宣伝・広報部長です)

ビアガーデン&ボードゲーム(2011.6.4)

大学時代からの友人のKがビアガーデンいきたい!と、横浜そごう屋上の「海の見えるビアガーデン」を予約してくれたので、行ってきました。梅雨のなかの雨の切れ間で、晴れたのは良かったのですが、風が吹いていたこともあって日が傾いてきたころからは肌寒かったです(唯一、防寒対策をしていなかった僕は、そごうの中に長袖の服を買いに行くはめになりました)。

(そもそもアルコールにあまり強くないので、酒自体飲まないということもあり、無知なだけなのかもしれませんが、)ジョッキをおいてボタンを押すと自動でビールをいれてくれる機械があり、他のひとがいれているのをじっと見ては感心してました。

で、その昼間にはTYが、夜にはYが家に遊びにきてくれたので日曜日は朝から以下のゲームで遊びました。

・Tの悲劇(仲間内で作った同人ゲームです)
・ザップゼラップ
・ダイスタウン

Tの悲劇は、大学時代の友人たちで作ったゲームで、今週末のゲームマーケットで頒布予定です。
販売量の少ない同人ゲームかつ、まだ正式頒布もされていないものを記事にするのはどうなのかとも思いますが、せっかくブログ持ってるんだから宣伝しとけ!と相方にもYにも言われたので以下宣伝記事です。

Tの悲劇
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(インスト込み3人で70分。慣れれば30分~60分程度)

【概要】
あなたたちは瀬戸内海に浮かぶ孤島にある館に招待されていた。
ある夜、パーティーが催され、酒をしこたま飲んだあなたは、気付くと自室のベッドの中にいた。
自室から出てみると、館の主人は死んでおり、無線機は壊され、船のキーはなくなっていた。
食料を配達する業者の船がくるまでの間、館を調査し、得た手掛かりをもとに犯人を推理するのだ。

【ルール】
プレイヤーは探偵となって館を調査します。
基本的に、もっとも優れた推理を行い、推理点を稼いだプレイヤーが勝利です。

ゲームは以下のフェイズで構成されています。

1.調査フェイズ
2.推理フェイズ
3.事件終局フェイズ

調査フェイズはプレイヤー人数分のラウンドで、推理フェイズ、事件終局フェイズは1ラウンドで構成されています。
調査フェイズ⇒推理フェイズ⇒調査フェイズ⇒推理フェイズ⇒調査フェイズ⇒事件終局フェイズ 
という流れです。

1.調査フェイズ
 プレイヤーたちは館を調査して、推理のもととなる手掛かりを集めます。調査フェイズは、移動と行動に分かれます。

移動…リーダー(親)が、どこを調べるか宣言した後、各プレイヤーは手札から移動カードを任意の枚数だします。親はシャッフルした後、場に全てのカードを並べます。各プレイヤーは並べられたカードを取ることで移動先を選択します。

行動…調査、手掛かりの交換、移動カードの補充が行えます。調査は各部屋にある手掛かりカードを手に入れます。複数プレイヤーが同じ部屋にいる場合、手に入れることができる手掛かりも増えます。手掛かりの交換は、他プレイヤーと任意の手掛かりを交換します。移動カードの補充はそのまま、移動カードを補充するアクションです。

 移動後、全プレイヤーが行動したら親を隣に移し、移動⇒行動と行います。これを親が1周するまで続けます。

2.推理フェイズ
 手掛かりを使って犯人の特徴を推理します。

 犯人を表す特徴として、性別、利き腕、動機があり、各手掛かりからそれらの特徴を推理することができます。手掛かりは単独では特徴を示す度合いは少ないですが、複数手掛かりを組み合わせることで、より推理の確度を高めることができます。実際の推理は↓の写真のように手掛かりカードを重ねることで行います。

 手掛かりから推理できる特徴の被りがある限り、何枚でも重ねることができます。重ねた枚数だけ推理の確度はあがり該当の特徴ゲージが上昇します。また、カードに書かれた数字が得点になるので、得られる点数も伸びます。
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(この例だと、男性と金銭が全てのカードで被ってますので重ねることができました)

 また、逆説といって、手掛かりから犯人でない特徴を推理することもできます。逆説の場合、特徴ゲージはさがります。

 1枚であれば、他のプレイヤーが推理に使った手掛かりを、「いやいや、その手掛かりはこう解釈するのだ」と、奪って使うこともできます。

 各プレイヤーが1回ずつ推理を行ったならば、調査フェイズに戻ります。

3.事件終局フェイズ
 推理フェイズを同様に犯人の特徴を推理しますが、このフェイズでは、1手番で推理を2回行えます(まっとうな推理と逆説を1回ずつ)。

 全プレイヤーが手番を行った後、犯人を決めます。ゲーム開始時に、各プレイヤーは人物カードと特徴カードを受け取っています。このカードに書かれた性別、利き手、動機から、プレイヤーの中から最も犯人らしい人物が犯人として逮捕され、失格になります。残ったプレイヤーのなかで、最も得点の高いプレイヤーが勝利となります。

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(これはまだ序盤の状態ですが、右利きが突出してます。金銭もあがってはいますが、怪しさ度合いは金銭と嫉妬は同レンジです)

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(こういう特徴カードを持ってる人は犯人にさせられると焦るわけです)

【プレイ内容・感想】
ここで、面白かっただの書いても空々しいだけなのですが、まあ、そんなに器用ではないので、あまり難しく考えずに書いてみます。

最初の調査フェイズ、Yがリーダーになった時、Yから食堂を調査しにいくと方針が出ました。移動は全プレイヤーが出した任意の枚数の移動カードから移動先を各自が選ぶという形です。食堂への移動カードを持っていない人がいた場合、全員で食堂を調べにいくことはできないため、Yは2枚の移動カードを場に出しました(伏せて出してますが、おそらく2枚とも食堂だったのだと思います)。

僕は食堂への移動カードはなかったので、居間のカードを出しました。Yが相方が出したカードも含めてシャッフルして場に並べてみると、食堂、居間ともに2枚ずつとなってました。相方も居間を出したようでした。Yは当然、食堂への移動カードをとります。
次の手番の僕は食堂をとって、Yに協力するのも良かったのですが、ふと思いついて居間をとりつつ、相方に目配せをしたところ、察してくれたのか相方も居間をとってくれました。全員が食堂に移動すれば、リーダーであるYは最大で3枚の手掛かりを得る機会があったのに、ひとりで食堂を調査しても1枚しかもらえません。

Y:「なんでそんなことするんですか。私リーダーなのに酷いですよ!」
僕&相方:「いや、こっちの方がYがへこむ気がして面白そうだったから…」

まあ、その後、僕がリーダーだった時に散々、相方とYに僕だけはぶられると言う目にあったので、自業自得ではありますが…。

調査フェイズは、同じ場所に移動すれば先手番(リーダーが1番手なので大概リーダー)の人が多めのカードを手に入れる一方で、後手番のひとは自分で調査する必要がなくなって、手札交換等、調査以外のアクションを行うことができるという仕組みになってます。

推理フェイズで、各プレイヤーが推理した内容が犯人の特徴ということになるわけですが、1戦目では、僕だけ左利き、相方とYは右効きという状況だったので狙い撃ちされました。

とりあえず、得点だけ先にあげて、最後に右効きを確度をあげるか、左利きの確度をさげるかすればいいやーと思っていたのですが、得点を先行してしまうと手番が先になるので、事件終局でも僕の後の手番の相方とYにまんまと犯人に仕立て上げられ、得点はトップだったのですが失格、相方が繰り上がり勝利となりました。

“推理”といいつつ、手掛かりカードに書かれた内容を組み合わせるだけなのですが、口紅から女性が怪しい、さらに宝石からも同じことが言える…、犯人は女性だ!とやれば、雰囲気は出ます。

プレイヤーの中で最も犯人の特徴に近いひとは逮捕されて失格になることもあり、直接攻撃されまくって不愉快になるケースもありそうですが、得点ばかりに目をやって、犯人にならないようにふるまうことを忘れない限りは、何回かプレイしましたが、基本的に犯人は僅差になってました(この日の2戦目は全員犯人らしさは同点という結果になりました)。

「狙い撃ちされた」と書きましたが、特徴は利き手、動機のどちらかはゲーム終了まで本人以外には隠されています。なので、3人戦で全員が利き手を公開して、ひとりだけ利き手が反対でも、動機面での逆転は可能、なはずです。ここらが、他プレイヤーの推理から隠された特徴を予想すると言う少しだけ推理要素が入ってます。

最後に何故、このゲームを作ろうとしたかも書こうかと思いましたが、長くなるので割愛です。

で、更に以下、宣伝記事を書いた言い訳と言うか、何と言うかです。

僕もゲームマーケット&ゲームフェスティバルには何回か行ったことがありますが、ボードゲームは衝動買いをせずに、結構ゲームのルールやレビュー等を見てから購入するタイプということもあって、得体も知れない同人ゲームに真っ当なメーカのゲームも買える額を払うのは、正直躊躇してしまいます。
しかし、逆に言えば、ゲーム内容を知っていれば、買う気につながる可能性があるということでもあります。僕も“推理ゲーム”というだけで事前にチェックしてしまうので、出せる情報を事前に出来るだけ提供する(される)というのも大事なんでしょう。
相方&Yに勧められたというのもありますが、こういう思いで当記事は書いてみました。

やっつけ感ただようサークルのページにもようやくルールがアップされたようなので、興味があれば読んで頂ければと思います。
何かお問い合わせがあれば、当ブログへのコメントでも、僕へのメールでも、サークルのメアドにでもいずれでも構いませんので、お気軽にご連絡ください。
プロフィール

ひだり

Author:ひだり
川崎市で相方や友人たちとボドゲやってます。

オールタイムベストは、
・グローリー・トゥ・ローマ
・バサリ
・インペリアル
・アフター・ザ・フラッド
・ゴッズプレイグラウンド
・HABA社製品 全般

推理ゲーム好きだけど↑には入ってないという
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連絡先:hidarigray@gmail.com
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