バサリ その4

(4人で1ゲーム60分程度)
【概要&ルール】
省略!
⇒ 以前の記事 その1 その2 その3
【プレイ内容&感想】
Sからのリクエストがあり、やることになったものの5人いるところに3~4人用ということで、僕が抜けようかとも思ったのですが、相方がやや疲れたとのことで離脱して、僕、S、Mさん、Hさんの4人でのプレイとなりました。
Mさん、Hさんが初プレイ(Mさんは後で話を聞くとやったことはあった模様?)ということもあり、ガチガチのプレイをすると楽しくないだろうという思いから、序盤は色々試してやろうとサイコロ過多や点数過多等の方針を決めてプレイしてみることにしました。手を抜いているというよりも、以前、プレイした際に宝石を取りに行くのが強いので、他の手では勝てないのかが気になっていたので、試してみました。
しかしながらというか、当然というか、自分ひとりで方針を決めたところで他プレイヤーの思惑とバッティングすればうまくいくことなどなく、かといって人の手を読み始めると、○○過多とか言ってる場合でもなくなり、中盤以降は結局いつも通りにプレイしてました。
序盤はMさんが点数を多めにとり、リードする展開に。SやHさんも追いますが、なかなか追いつけません。
しかし、2回目の決算前後でMさんが失速します。
原因は宝石不足で、序盤に気前よく交渉で使いすぎたのか、宝石をほとんど取りにいかなかったのか、とにかく手持ちの宝石がほとんどなくなり、交渉で勝つことができなくなっていました。
逆に僕は宝石を多めに持って、Mさんから逆転して1位になったSを追いますが、1回目の決算時の差が大きく響いて追いつくことができず、結局、Sが1位となりました。

宝石を使った交渉の見た目がきれいで、かつ、お金ではなくて宝石の数ということで交渉の単位が細かくならず、とっつきやすい作品ではありますが、ゲームに勝とうと思ったらそれなりにボードゲームの経験がないときついように思います。
しかし、逆にボードゲームで汎用的に使うことのできる視点を学ぶことができる作品でもあります。バサリ以上にわかりやすいゲームがないとは言いませんが、わかりやすいゲームの1つだと思います。それが、交渉や複数の得点要素があるゲームにも関わらずとっつきやすさに結びついてるのかなと。
具体的に言うと以下のような点です。
1.異なる得点要素のなかでどれが得なのかがわかる。
2.他人の手について予測できる。
3.一般的な得と勝負の上での得が異なることがわかる。
1についてバサリで言えば、自分のコマがとまっているマスの内容でどれが一番得かがわかるということです。宝石2つをもらった方が得なのか、得点6点をもらった方が得なのか等々です。一見、宝石と得点を単純に比較することはできませんし、更にサイコロなんてどう評価すればよいのかさっぱりです。しかし、このゲームで言えば、得点の幅は4~7点、宝石の幅は2つ~4つと得点要素のレンジが同じなので比べ易いとは思います。(実際には宝石には種類もあったりと、こう単純ではないですが…)
2については、1にも書いた自分のコマがとまっているマスの内容でどれが一番得か判断しやすいというのは、すなわち、他人のコマがとまっているマスの内容の判断もやりやすいということでもあります。
3つめは得点要素がひとつのゲームだとあまりありませんが、得点要素が複数あるゲームだと、「Aさんに自分が負けることで、AさんがBさんにも勝ち、その結果、総得点で自分はBさんに勝てる」という状況があるというやつです。
バサリで言えば、わざと赤い宝石が絡む交渉で負けて、赤い宝石のトップをとらせるとかです。
なんか大仰な話になったようにも思いますが、純粋に楽しめて、ボードゲーマーとしてステップアップも狙える、かつ、プレイ時間もそう長くない(交渉の時間次第ですが)っていうゲームは貴重なように思います。
4人プレイでないとバッティングが起こらずにそれほど面白くないというのと、既に絶版というのが残念です。
Glory to Rome(BlackBox Edition)の購入者層
あー、ドイツ行きたーいという時期が今年もやってきて終わったわけですが、エッセンに行った方々の旅行記的な記事を読むと、エッセンシュピールの話はもちろんとして、ドイツの色々なボードゲームショップを訪れている話も同じくらい興味深いです。いま流通にのっているゲームなら、円高もあって、そう手間もお金もかけずに買うことができますが、絶版ゲームも現地のショップでは結構扱われているようで、(マニアックな話ですが)今は買えないものが売っているというのが非常に魅力的です。
しかも、プレミアがついた値段というわけでもないように見えます。日本とは評判が異なるため、人気がそれほどでもなかったり、記事を書かれている方の探し方や運がよかったりもあるかもしれません。
とはいえ、オークションにせよ中古ショップにせよ、それなりに安い値段で売っている場所があるからこそ、日本に持ってきてまで売って儲けているわけですよね。
日本人はマニア気質が高いというか、実質的な価値とは別に、評判や希少性に金を払っても良いと考える民族なのか?とも思いましたが、アンティークっていうか、骨董の市場はヨーロッパにもありますし、ようわからんなと思ったところで、ふと、先日紹介したGlory to Rome(ローマに栄光あれ)のBlackBox Editionについて、購入者の国の詳細が公開されていたのを思い出しました。
これは英語版しかないというのも加味しないとダメかもしれませんが、限定版をわざわざ買う層のデータとして見てみました。
表1.国別購入者数
表2.地域別購入者数
ぱっと見ると、アメリカ(北米)が多いってとこに目がいきます(北米で全体の65%)。
それはさておき、ドイツの購入者数を見てみると48人と、アメリカの4%ほどです。アメリカとドイツの人口比率は4:1なので、それを加味してみても、アメリカの16%程度とかなり少ないです(ボードゲーム人口はわからんので、人口に対する比率は同じくらいと仮定してます)。
ドイツはかなり英語話せるような教育制度みたいですし、言語の壁はほとんどないと思うんですよ。「公用語ではないけど、英語も話せる国」に該当するスウェーデン、デンマークあたりは実際に人口の割に購入者多いですし(両国とも人口は数百万人)。
マニアであれば、情報収集はBGGとかでやってるでしょうし、情報が入らなかったというのも考えにくいです。
まあ、ひとつのデータだけで判断するってのもなんなんですが、やはりドイツってマニア気質がそれほどない国民性なのかもしれません。
それよりも、データをいざ見返してみて目を引くのは東南アジアの購入者数の多さですね。英語できるっては知ってますが、ボードゲーム文化があるっていう認識が全くなかったので驚きました。
まあ、日本人が18人しかいないってのが、一番驚いたことなんですが。
送料もったいないからひとりで複数個購入して国内で分けるのか?と思ったほどです。しかし、ローマに栄光あれって日本ではプレイ記事をさほど見かけないのも確かなんですよね・・・。エッセンのスカウトアクションで3位でしたし、ルックアウト版が入ってくればまた違うのかもしれません。
元のデータは、どの国に何人購入者がいたというよりも、この国は人口少ないのにこんなに買ってくれてる!みたいな100万人あたりの購入者数で紹介されているのでそれも面白いです。
"Glory to Rome Black Box Around the World"
※一応書いておきますが、あくまで数字と各国の表面的な特徴(アジアにあるだの、人口が何人だの)しか把握できていませんので、とんちきなことを書いているかもしれません。
しかも、プレミアがついた値段というわけでもないように見えます。日本とは評判が異なるため、人気がそれほどでもなかったり、記事を書かれている方の探し方や運がよかったりもあるかもしれません。
とはいえ、オークションにせよ中古ショップにせよ、それなりに安い値段で売っている場所があるからこそ、日本に持ってきてまで売って儲けているわけですよね。
日本人はマニア気質が高いというか、実質的な価値とは別に、評判や希少性に金を払っても良いと考える民族なのか?とも思いましたが、アンティークっていうか、骨董の市場はヨーロッパにもありますし、ようわからんなと思ったところで、ふと、先日紹介したGlory to Rome(ローマに栄光あれ)のBlackBox Editionについて、購入者の国の詳細が公開されていたのを思い出しました。
これは英語版しかないというのも加味しないとダメかもしれませんが、限定版をわざわざ買う層のデータとして見てみました。
国名 | 購入者数 | 国名 | 購入者数 |
アメリカ | 1135 | 香港 | 19 |
カナダ | 113 | オランダ | 18 |
オーストラリア | 103 | ベルギー | 18 |
イギリス | 94 | 日本 | 18 |
ドイツ | 48 | フィンランド | 16 |
シンガポール | 39 | ノルウェー | 13 |
マレーシア | 35 | ブラジル | 11 |
スウェーデン | 30 | スイス | 8 |
デンマーク | 22 | スペイン | 7 |
台湾 | 22 | ポーランド | 6 |
ニュージーランド | 20 | 韓国 | 5 |
フランス | 19 | ※4人以下の国は省略 |
表1.国別購入者数
国名 | 購入者数 |
北米 | 1248 |
ヨーロッパ | 334 |
アジア | 147 |
オセアニア | 123 |
南米 | 17 |
アフリカ | 1 |
住所未登録 | 26 |
表2.地域別購入者数
ぱっと見ると、アメリカ(北米)が多いってとこに目がいきます(北米で全体の65%)。
それはさておき、ドイツの購入者数を見てみると48人と、アメリカの4%ほどです。アメリカとドイツの人口比率は4:1なので、それを加味してみても、アメリカの16%程度とかなり少ないです(ボードゲーム人口はわからんので、人口に対する比率は同じくらいと仮定してます)。
ドイツはかなり英語話せるような教育制度みたいですし、言語の壁はほとんどないと思うんですよ。「公用語ではないけど、英語も話せる国」に該当するスウェーデン、デンマークあたりは実際に人口の割に購入者多いですし(両国とも人口は数百万人)。
マニアであれば、情報収集はBGGとかでやってるでしょうし、情報が入らなかったというのも考えにくいです。
まあ、ひとつのデータだけで判断するってのもなんなんですが、やはりドイツってマニア気質がそれほどない国民性なのかもしれません。
それよりも、データをいざ見返してみて目を引くのは東南アジアの購入者数の多さですね。英語できるっては知ってますが、ボードゲーム文化があるっていう認識が全くなかったので驚きました。
まあ、日本人が18人しかいないってのが、一番驚いたことなんですが。
送料もったいないからひとりで複数個購入して国内で分けるのか?と思ったほどです。しかし、ローマに栄光あれって日本ではプレイ記事をさほど見かけないのも確かなんですよね・・・。エッセンのスカウトアクションで3位でしたし、ルックアウト版が入ってくればまた違うのかもしれません。
元のデータは、どの国に何人購入者がいたというよりも、この国は人口少ないのにこんなに買ってくれてる!みたいな100万人あたりの購入者数で紹介されているのでそれも面白いです。
"Glory to Rome Black Box Around the World"
※一応書いておきますが、あくまで数字と各国の表面的な特徴(アジアにあるだの、人口が何人だの)しか把握できていませんので、とんちきなことを書いているかもしれません。