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チキンカエサル/Chicken Caesar

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(4人でインスト込み2時間)

【概要&ルール】

プレイヤーはそれぞれ鶏の一族を担当し、自分の一族に栄誉と富をもたらすよう努めます。限られた鶏は役所で働くことができ、その働きに対してメダルが与えられます。多くのメダルを一族の鶏にもたせ、鶏界一の名門となりましょう。

勝利点=お金ですが、ゲーム終了時にメダルをお金に変換できます。メダルは同種のメダルを複数集めれば集めるほど価値が上がるので、そうなるようふるまうゲームです。

1ラウンドは以下の流れで構成され、終了条件(一定以上鶏が死ぬか、メダルがストックから尽きるか)を満たすまで繰り返します。

1.昇進
2.役所のアクション
3.報奨
4.攻撃
5.提案

1.昇進

役所のポストが空いている場合、低位のポストから高位へ昇進が起こります。この時、高位(カエサル、執政官、監査官)の役所へ役所を跨って昇進する場合、候補が複数いれば投票が発生します。

2.役所のアクション

役所のポストに勤めている鶏のプレイヤーが、該当する役所のアクションを行います。

造営官…税率を決めます。
法務官…狐からの攻撃を防ぐためのガードマンを役所に配置します。税率が高いと、配置するガードマンの中に、狐を素通りさせる裏切り者の人数が増え、真面目なガードマンが減ります。
監査官…カエサルを除くいずれかのポストについている鶏を国外追放できます。
執政官…提案(後述)の承認、否認をします。
カエサル…大変な激務なのでプレイヤーは何もしません(できません)

3.報奨

 ポストについている全ての鶏にメダルが与えられます。既に同じメダルをその鶏が持っている場合、余ったメダルは一族の共有物となります。カエサルと造営官の鶏に税率に応じた収入が入ります。

4.攻撃

法務官が配置したカードをめくり、どの役所がどの程度、狐から攻撃を受けたかを判定します。裏切り者の人数からガードマンの人数を引いた数だけその役所の鶏は狐に食べられて死にます。執政官のみ、裏切り者のひとりに限り金を払って対象外にできます。

この時、いずれかの鶏がひとりでも死ぬか、二期目を勤め上げていた場合、カエサルは死にます(責任を取るor過労死)。

5.提案

死んだ鶏の墓に余っているメダルを置き、故人に更なる栄誉を与えることを提案します。故人が既に持っているメダルは与えられません。慣例として任意のお金をメダルの下に置きます。
→前述の執政官のアクションでは、この提案の承認・否認を行います。承認すれば故人にメダルが付与され、メダルの下に置かれたお金は承認した執政官の懐に入ります。

選挙について

昇進先のポストが下位の役所にいる鶏の数より少なかったり、攻撃されて死ぬことになった鶏の数が役所にいる鶏より少なかったりした場合、誰が昇進するか/死ぬかを選挙で決めます。2票入った鶏が選ばれたことになります。自分の鶏を推薦するにはお金がかかります。投票権は時計回りに移動しており、場合によっては自分に全く関係ない選挙に投票することになることもあります。

交渉について

執政官のアクション以外の全ての行動は交渉することができます。交渉でお金が支払われた場合、交渉結果は必ず守らなければなりません(お金だけもらって、やっぱやらないはダメ)。

得点計算

終了条件を満たした後、メダルを勝利点に変換します。この時、カエサルのメダルは1枚3点、2枚で9点、3枚で18点…、造営官・法務官といった中位の役所のメダルは1枚1点、2枚で3点、3枚で6点…となります。監査官・執政官のメダルはその間です。

【プレイ内容】

偽エッセン会にて、ぐんまさん、しのぽさん、たる田さん、ちきさん、僕の5人で。

昨年2月にバックし、9月だったか8月だったかの発売予定が2,3ヶ月後ろ倒しになり、昨年のエッセン後に届いてはいたのですが、交渉ありのキック発のゲームと言うことで尻込みしていました。今回、候補としてあげたところ、偽エッセン会でやってみましょう!と言って頂けたのでプレイすることが出来ました。

まず初期配置です。スタートプレイヤーから時計回りに1つずつ任意のポストに鶏は配置し、最後のプレイヤーまでいったら今度は反時計回りになります。カタンの初期配置のあれです。

スタートプレイヤーのたる田さんは当然カエサルに。そこからはメダルの点数の高い方が良いのかな?という感じで基本的に高位→中位の順で埋まっていきました。さすがにまだどこがおいしいポストなのかはわからないので。

そしてアクション。税率決めです。主任造営官のちきさんが、最初だしと真ん中である3金に設定します。これで裏切り者の人数(=襲ってくる狐)は6人、ガードマンは5人ということなりました。正直、多いかなと思いはしたもののお金は使う機会が多いので、「これ以上実入りが少ないと造営官やってる意味がない」ということで他の造営官もそれを支持。

続いて法務官がガードマンと裏切り者(狐)の配置をします。1枚は常に造営官オフィスに置かれているので、5-5をどう配分するのか?ですが、自分たちが死ぬ可能性がある法務官オフィスに置かれるわけはなく、実質的に2-5を他の3オフィスにどう配置するかになってました。そうなると、攻撃フェイズはまだ先ですが、誰かが死ぬのは明白なわけでw。
その後、お金とメダルをそれぞれ貰った後、お前らだけが金もらってんじゃねえと恨みを買った造営官オフィスの鶏たちは狐に襲われて昇天していきましたw。

この造営官が死ぬ流れは二代目カエサルちきさんの代でも踏襲され、造営官は大量死。執政官も死ぬところだったのですが、全員1金払うことで裏切り者を買収。油断しているとどんどん鶏は死にます。
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(2ラウンド目)

造営官も税率を下げれば死ににくいものの、お金=勝利点であり、かつ、死んだ鶏にメダルをつけるのにもお金が必要なので造営官は人気役職で、死んだら死んだで余ったメダルを付与=得点アップなので、みな果敢に造営官に飛び込んできます。

そんなこんなで三代目カエサルしのぽさんの治世が終わった段階で、ちきさんの鶏はあと2人しかいないという危機的状態。案外、終了条件が満たされるのは早いのかとみな気付き始めます。

ひだり家は執政官の名門として、執政官メダルはそれなりに集まっていたものの、カエサルになる機会もなく、裏切り者の買収やゲーム中に(たぶん)唯一の交渉で他プレイヤーにお金を渡したりしたこともあり、慢性の金欠状態。昇進フェイズで自分の鶏を自分で選ぶためにはお金が必要なのですが、それすら払えそうにありません(カエサルは造営官よりも1金多くもらえます)。
これはよろしくないなあと、同じくカエサルになったことがなく、造営官にもそれほど鶏を配置できなかったぐんまさんに、お金がないのはお互い様だから無駄な出費をしないために、互いに鶏を選び合わないかと持ちかけます。ぐんまさんは僕よりは多少持っていたので断る可能性もあり、断られたら万事休す!と思っていたら承諾していただけて、ほっと一息。
さらにその次のラウンドでまたもや狐に襲撃された執政官オフィスに対して、僕は(さっきの造営官アクションで手に入れた)2金を払うので、足りない1金を払ってもらえないか相談したところ、ぐんまさんの鶏も執政官オフィスに在籍しており、殺される可能性があったのでこれも承諾していただけました。

これによってひだり家は執政官オフィスのメダルを更に手に入れて、どう見ても一番メダルを持っているのはあのプレイヤーだ。やばい勝っちまうぞ。殺せ殺せと全プレイヤーを敵にまわすことに。しかし、逆に殺されすぎたおかげで四代目のぐんまカエサルの時代に終了トリガーがひかれて、勝利することができました。
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(最終ラウンド前のカエサルを決めるための選挙。ぐんま帝の時代も大量死の流れは止まらず…)

感想戦でしのぽさん、ぐんまさんが話されてましたが、あとひとり鶏を生き残らせておけば、みなさん逆転の目はあったと思います。誰が勝っても不思議ではなかったです。

【感想】

システム的にも笑えるという意味でも面白いゲームでした。

僕も含めてこの時のメンバに受けが良かった理由としては、あっちを立てればこっちが立たないというジレンマ・悩ましさがきっちりあったこと、そして、効率良く点を取るための方法はわかるものの実現が適度に難しいことの2点ではないかと思います(少なくとも僕はそうでした)。

得点を手に入れる方法は簡単で、色々な役職を歴任させた後でわざと殺して、与えられていないメダルが余っていれば渡す、これだけです。ただ実行に移すとなると話は別です。

自分の狙った役職につけようとするとお金が必要です。お金はカエサルか造営官にならないともらえません。
この時、カエサルは2期務めた方が得点効率が良いので、辞職しないために誰も死なないよう狐の数を減らす必要があります。
しかし、狐の数を減らす=税率を減らすなので造営官にはお金が入らなくなりうまみがなくなります。カエサルは造営官にお金を払って税率を下げるようにすればよいですが、カエサルを歴任できなければ支払うお金はメダルの価値でペイできません。
そして、歴任するために重要な狐からの攻撃を防御するのは法務官なのです。法務官からすれば、なにを造営官とカエサルでうまいことやってんの?造営官殺すよ?となるのは必然です。この時、いやいや殺さないでよと交渉してお金を払うのでしょうか?そして、お金を払うのは実際に殺される造営官でしょうか、それとも殺される原因を作ったカエサルでしょうか?

ここまでくるととてもではないですが、誰かひとりの思惑でコントロールするのは無理です。このため、直接攻撃ができ、これ以上のメダル獲得防止のためにトップ目を殺す&自分が殺されないために守るができる法務官は大人気役職でした。

ちょっと余談ですが、ガードマン、裏切り者のカードは法務官アクションでは伏せておくのですが、カードを置く時は残ったカードを見ざるをえないので、誰が何をどこに置いたかだいたいわかります。他人の思惑が透けて見えるのでこのアクションは大変楽しそうでしたw。

では、金か殺しのライセンスかという選択なのかというと、更にそうでもなく、造営官と法務官のメダルは得点効率が悪いのです。執政官、監査官はアクション的には弱いですが、メダルの得点効率は2倍です(更にカエサルになると3倍です)。

結局、どの役職もそれなりにおいしいように思えるので、結果として選択が非常に悩ましいことになります。これで勝ち筋がわかりにくければ評価も下がるのですが、前述の通り勝つためにやることは明確。ただ、実行が難しいのですが、全くコントロール不能と言うわけでもない、不思議な面白さのゲームだと思います。

一方で欠点は明らかなものが2つです。

1つは直接攻撃ができるので、それが嫌というひとは当然いるだろうということ。しかも明確にいま1位だからとかではなく、金を儲けたから、なんとなく勝ってそうだからという理由で殺されますw。気にする人は気にすると思います。まあ、死んだからこそメダルが付与可能になるという側面もあるので、殺されることが一概に悪いとは言えないのは多少、理不尽な死に対する嫌悪感を和らげていますが。現にぐんまさんは、鶏が死ななくて困ってましたし。

2つ目は交渉ゲームであるはずが、システム的にいい感じに絡まりすぎていて、ひとりとの交渉ではどうともならない場面も多く、結果として交渉が発生しなくなっていることです。交渉ゲームとして期待するとちょっと期待外れだと思います。交渉なくてもシステムの作りがしっかりしているので、十分楽しいんですが。

最後に。今回のゲームでは他の家の鶏は2人しかポストについていないにも関わらず、僕の鶏は3人ポストについていることが実は多かったようです。執政官が死なないように賄賂を渡していたことも関係はしているでしょうが、投票権コマの巡り合わせが良く、多くの鶏をポストに就かせやすかったということもあります。
「もうこの人で決まりだよね」と言う時もトップ目に安易にコマを渡さないよう、出来る限りコマの巡りをコントロールした方がよさそうです。

本当に考えること多すぎるゲームですw。そういうのが楽しいという人には楽しいゲームだと思います。人によっては、なんだこれ?わかんねー。てかなんで殺すんだよ!となりそうですが。

【コンポーネント】

発売からそれなりに経っているのですが、国内流通がなく、あまり紹介されそうにないので、珍しくコンポーネント写真を少し。

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鶏の一族を表すカードは全て絵柄が異なります。ぶっちゃけた話このカードは視認性を向上しているだけで、どの番号の鶏にメダルが付与されているかと生き死にが分かりさえすれば別になくてもなんとかなります。

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メダルやお金はよくある紙トークンで、質に関しては特筆することはありませんが、お金には出資者(このゲームはKickstarter発です)の名前が刻まれていて、雰囲気があります。

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木製コマははっきりいって凝ってます。
投票権を誰が持つかを示す木製コマは結構でかめの特注(と思います)コマです。

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鶏のコマはでかく、死んだ時に墓みたいに見えますし、貼ってあるシールのシルエットはカードの絵柄と対応しているので、ようは全部異なります。ただ、これはKickstarter限定です。
といっても、通常版の鶏として扱うコマもそれなりにでかいコマで、所有欲は十分満たされると思います(ランカスターの戦力3くらいの大きさです)。

第5回偽エッセン会

今月の偽エッセンもぐんまさん、しのぽさん、たる田さん、ちきさん、僕の5人で。

ニューアムステルダム
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オランダからきた総督府の人間になって、ニューアムステルダムの街を発展させるゲーム。一番発展に貢献したひとが勝利します。
ゲームは毎ラウンドの初めに、ランダムに組み合わせられるアクションを競ります。
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(こんな感じに5組のアクションセットを作って競ります)

アクションは街、土地、交渉の3種があり、競りの後に、街フェイズ、土地フェイズ、交渉フェイズと続き、各フェイズで競りで獲得したアクション+競りに関係のない特別アクションを実施します。その後、食糧やお金、商品の収入、食糧の消費があり、次ラウンドに移ります。
これを規定ラウンド行い、勝利点を競います。

街フェイズの街アクションでは、ニューアムステルダムの街の農場、港などの各エリアに事務所を建てるアクションと、マジョリティを取っているエリアから得点する決算アクションがあります。土地フェイズでは、土地カードの獲得アクションと、獲得した土地カードを開墾して得点するアクションが。交渉フェイズでは、商品と毛皮を交換するアクションと毛皮を船で輸出して得点するアクションがあります。

前回の偽エッセンで、じゃあ、次回はこれやりましょう!となった直後に、それほど…的な話が流れてきてやや不安でしたが、ルールを読む限り面白そうということで、不安も入り混じりつつのスタートとなりました。

最初のラウンドの競りはどのアクションが強いかはわからないので、安めから…と思っていたのですが、初期資金が8金のところで、最初の値付けが5とか6w。みなさんいきなり攻めてきます(競りにはお金以外にもコーン、毛皮、商品、木といった手元にあるリソースはなんでも使えます。お金は8金しかないですが、仮に8で競り勝ったとしてもお金以外のリソースで支払えばお金は残ります)。

競りにかけられるアクションのセットは5つあり、一方で、各アクションは4つずつしかありません。つまり、誰かはいずれかのアクションは実施できませんし、セットに偏りがあれば1、2人しかあるアクションを行えないということが起こり得ます。
しかし、街、土地、交渉のいずれのアクションも1回では得点にはならず(なっても点数が低く)、得点できないアクションで下ごしらえした後に、得点アクションという流れが基本になるため、偏りがあった方が一気に得点までできるので都合が良いと言えば都合が良いです。

今回は1ラウンド目に土地と交渉が複数回できるセットになっていたので、ぐんまさんが土地カード獲得、特別アクションで土地に家を建てる、開墾して得点という連続土地アクションを、たる田さんが、商品で毛皮購入、輸出して得点という連続交渉アクションを決められていました。これにより、ぐんまさんは少しの得点とコーンの定期収入を、たる田さんは得点のスタートダッシュと商品の定期収入(船からは毎ラウンド商品が供給されます)を手に入れました。
僕はと言えば、順番は前後しますが街アクションでニューアムステルダムに1アクションで建てられる最大数である3軒の事務所を建て、土地カードを獲得していました。
事務所数=ラウンド終了時に必要なコーン数であり、不足する場合、不足分の事務所撤去+減点2という激しいペナルティがあるので、僕以外に事務所アクションを行ったちきさんは1軒建てたのみ、他の方は全く建てませんでしたが。

コーンは土地を開墾すれば毎ラウンド手に入りますが、土地以外ではお金で購入するしかなく、競りのことも考えて、あまり金がない&コーンが無い=事務所を建てるわけにはいかないと皆さん判断されたようです。
僕は、アクションをパスすることで手に入るお金も合わせればぎりぎりコーンは足りる&突き抜けないとこのメンツで勝つのは難しかろうと判断してのことでした。

というわけで、ラウンド最後の食糧供給で全てのコーンが切り良くなくなりましたw。お金もありませんw。
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(1ラウンド終了時)

まあ、その直後にお金の定期収入があり、金額はニューアムステルダムの街のマジョリティに依存するので、他の方々が3、4金のところを僕は倍程度のお金を手に入れてはいたのですが。
そして、次のラウンド最後のコーンを買うための皮算用をすぐさま始めたわけですが…。

この1ラウンド目で僕とたる田さんとぐんまさんの方針は固まりました。すなわち、僕が街、ぐんまさんが土地、たる田さんが交渉のそれぞれアクションに特化するということです。ちきさん、しのぽさんは複数アクションの混合でくるのか、それとも僕らの動向から、効率の良いアクションを見極めて後から追い上げてくるのかというところです。

特化するといっても街戦術は事務所数増=コーン消費増なのでなんとか土地を開墾したいです。幸い1ラウンド目に土地カード自体は手に入れていたので2ラウンド目で無事に開墾してコーンの定期収入を獲得。その後のラウンドでも手番順の綾からぐんまさんが欲しかったであろう、土地を2回実行できるアクションセットを手に入れ、コーンはもう心配する必要はないというところまで収入を上げることに成功しました。

序盤では、1回のアクションで手に入れられる得点は船による毛皮の売却によるものがかなりでかく、たる田さんが独走します。ぐんまさんの土地開墾に依る得点は、1回目1点、2回目3点、3回目6点…と回数をこなせばこなすほど1回の得点が増えるタイプなので徐々にというように見えました。しのぽさん、ちきさんも交渉などによる得点をしている一方で、僕は決算をせずにまだ事務所を街に建てていました。
街からの収入を安定させるために他プレイヤーに逆転されない程度に事務所を建てておきたかったこと、特別アクションは街の各エリアで行うという設定であり、マジョリティが取れていない場合、そのエリアに対応する特別アクションに追加コストがかかるため、他プレイヤーを絞るという意味でマジョリティを常に確保していたかったことが理由です。
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(街の各エリアにはアクションが割り振られており、アイコンで示されています)

ゲームは6ラウンドで終了であり、ちょうど折り返したところの4ラウンド目。もう収入は安定しており、他のプレイヤーを見るにこれまでに自分が伸ばしてきたアクションに力を入れた方が得点にはなりそうですし、そもそも街のマジョリティ争いに加わってくるアクション数的な余裕はなさそうです。
ということで、街から大量に入る収入を背景に、街アクションが複数回実施できるセットを競り勝ち、決算をして得点していきます。
コーンや商品の収入はともかく、お金に関してはみなさんが4金とか5金とかいってるのに対して19金手に入っています。では競りは余裕かというと、ぐんまさんもコーンは18,9収入があり、競りではお金もコーンも等価なので、ブルジョア2人が高値で欲しいアクションを持っていくという札束で頬をはりとばす、悪党以外の何物でもありません(ぐんまさんはコーン支払なので、金で払う僕より随分イメージが良いですが)。

みんなが欲しいアクションセットを競り取っていって、最後にしのぽさんと僕のふたりが残った際、しのぽさんが言いました。

しのぽ:「もう2人だけですし、私はこっちの交渉ふたつのセットが欲しいから(ひだりさんの欲しい方も)0金でいいですよ。競り上げて取ったりしないんで」
僕:「うーん。8金で」(下手に金があると人を信用できなくなる良い例です)

こうして手に入れた街アクションでひたすら得点していきました。
土地アクションは終盤は1回で20点とか30点とかもらえるようになるので、ぐんまさんが追い上げてくるかと、どきどきしていましたが、終盤の得点機会の関係から僕が逃げ切って勝利しました(あと1回、土地開墾していればぐんまさんが逆転されていました)。
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(終盤。たぶん5ラウンド開始時)

プレイ前の不安は吹き飛ぶくらい面白く遊べました。競りは1巡のみの一発値付けなので全く油断できませんし(ひとも信用できなくなります)、潤ってくる終盤はともかく序盤は食料やお金などのリソースも1つ単位で計画的に管理する必要があります。街アクションで行うエリアマジョリティの争いも得点だけでなく、特別アクションのコストにかかってくるので1軒の事務所の配置が結構シビアに絡んで来もします。
これら+αの要素のおかげで、個々の選択は悩ましく「悩ましいのを楽しめる」ひとには良いゲームだと思います。

ただ、アクションやリソースが一見等価のように見えて、その実違っているというのは初見殺しだとも思います。

街、土地、交渉と3アクションあり、それぞれに特化した場合、良い勝負になるのかというとそんなことはなく、土地特化が一番楽にゲームを進められて、得点効率も(特化できれば)よいです。街アクションも悪くはないです。交渉アクションは特化しただけでは、必要なリソースが手に入らないので実質的にそれだけでゲームを進めることは難しく、かつ、序盤から簡単に得点できる代わりに終盤でもそれほど得点効率は変わりません。例えば、最後に1回だけ交渉で得点した僕と、特化していたたる田さんの効率はそれほど違いませんでした。
おそらく、街、土地アクションで誰かが突出しないよう、競りで絞りあうのが理想的な展開なのだと思います。

リソースについても、お金やコーンはそれぞれ街、土地アクションで得点しようとするたびに制限なく増え続け、最終的に15~20個が毎ラウンド手に入るようになります。特別アクションを行うことで、商品以外の全リソースと変換可能です。一方で、商品は交渉アクションでしか手に入らないですが、保有上限有り、最終的にも8個前後しか毎ラウンド手に入らない(上限超えたら廃棄)、他リソースに変換不可と使い勝手にかなり差があります。
それでも競りではお金もコーンも商品も全て同じ扱いで、種類は問わず1個は1個として数えます。

競りで対等になるためにも上記のアクションの絞りあいは大事そうです。

先日遊んだツォルキンのようにシステム側である程度のバランス調整がされているのではなく、一定以上をプレイヤーにぶん投げている(そして、そのことが決してわかりやすいわけでもない)タイプのゲームです。どうすればバランスが取れるのかを把握していなくても、遊ぶだけで楽しいシステムではあるのですが、積極的に絡んでバランスを取っていった方がきっと面白いと思わせるゲームでした。

競りを厳しくやれば、終盤までシビアなリソース管理が要求されるため、1~4ラウンドの進行が遅く、この日は1ゲームのみとなりました(5,6ラウンドはやること決まってるし、どんぶりでも破綻しないしで、めっちゃ早かったです)。
また、来月、よろしくお願いします!

たる田さん宅ゲーム会

偽エッセン会などでお世話になっているたる田さん、しのぽさんにお誘い頂いてお宅にお邪魔してきました。

自室は別にあるとのことなので、趣味部屋とでも呼べばよいんだと思いますが、作りつけの棚やプレイ卓のある部屋に案内頂いて、「いーボードゲームですねー」とひと通り拝見させて頂いた後、いくつかゲームを遊びました。
(定義的には異なるんでしょうが、ボードゲーマーの「書斎」って感じの部屋でした)

ネッシーを追え!
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UMAはロマンということで。

プレイヤーはカメラマンになってネス湖の周りに陣取り、ネッシーの写真を撮ろうとします。見事、ネッシーが出てきた場所かその近くにいれば写真が撮れたということで得点が入ります。終了時に得点を稼いでいた人が勝利です。

たる田さん、しのぽさん、僕の3人で。
ネッシーがどこに現れるかは各プレイヤーが出した移動カードによって決まります。そして、移動カードは全部使うまで手元に返ってきませんということで、残りの手札とカメラマンの動かし方でだいたいの移動位置はわかります。

近場でも得点はもらえますが、ちょうどの位置で写真を撮れるとボーナスカードがもらえます。僕はそこまで外れはなかったのですが、ちょうどで当てることができずにボーナスカードが取れず苦戦する流れになる一方で、しのぽさんは素晴らしい読みで得点もボーナスカードもどんどん獲得していきます。

途中、点差を縮めたラウンドもあったのですが追いつくまでは行かず、しのぽさんがダントツで勝利されました。

ネタゲーだろうと思っていたのですが案外読み合いが熱く、各自が情報を持ちあって、動向からカード内容を推理するというのが面白いゲームでした。たまたま3人でしたが、4、5人になると当てにくくなるわ、置けるコマが減って逆転できなくなるわで良いところがなさそうな予感がするので、3人がよさそうです。
あと、ボーナスカードは予想を当てれば当てるだけもらえるのですが、当てている分当然元々の得点も高いわけで、最後の点差が広がるだけだと思うのは気のせいでしょうか。

フリート

概要などは過去の記事にて。

こちらはたる田さんのリクエストでお持ちしたのですが、タラのライセンスの効果を間違えていたのでノーコンテストということに。インストは僕がやったのですが、すいませんでした。

序盤、遅くても中盤開始時までにドローを増やす系のライセンスがとれないとじり貧です。というか、1ラウンドのドロー枚数の多さがほぼ勝利に直結するのでそこらへんを踏まえたインストができると良さそうでした。

ここで佐倉さんが合流されて4人に。
4人でのゲームを始める前に、ちょうどお昼だったのでご飯を頂いたり、すごろくやがテレビに出てるのを見たりと団欒タイムを。

ディヴィナーレ

ご飯の前後で軽くということでこれを。概要などは過去の記事にて。

今回は僕には珍しくプラス得点が先行する展開でしたが、お、いけるかもと思った次ラウンドに外しまくって失速。時間の関係で最後までプレイはしませんでしたが、佐倉さんがかなりの正解率で2ラウンドだけで10点稼いでらっしゃいましたので、このままやったら勝っていたと思います。

「手がまわってこない」「太陽しかまわってこない」となるのはデフォルトなんですかね。どいて欲しい占いのカードを流して、狙い通りに動いてくれると最高なんですが、自分の知らない分がまだあって、動いてもらっても無駄だったーもありえるので、成功させるのはなかなか難しくままならないゲームです。

バラ戦争
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ツォルキンをという話だったのですが、僕は時間的にあと1ゲームだったので4人いた方がよかろうというこちらを遊ばせて頂きました。(前日に届いたというアーキペラゴを皆でタイル抜きなどしながら、みんな良ければルール読みながらやりますか?と盛り上がっていたのですが、ショートゲームとロングゲームでどの程度ゲーム内容が異なるのかわからず、下手にショートゲームをやっても…ということで断念。要素盛りだくさんのゲーム程盛り上がってしまうのは良くないとは思いますが、仕方ないですね)

バラ戦争まっただ中のイギリス(イングランド)、プレイヤーはランカスター家、ヨーク家のどちらかに肩入れしている諸侯となり、各地の街や貴族を味方につけ、各地方への影響力を強めることが目的です。地方の影響力が強ければ勝利点が獲得でき、ゲーム終了時に多くの勝利点を獲得しているプレイヤーが勝利します。

毎ラウンド、カードをカタンの初期配置方式で全プレイヤーが2,3枚取得し、それによって新たな街や貴族、司教を味方にできます。次に味方の街や司教から収入を得た後に、そのお金を使ってこのラウンドにどこを攻めるか守るか、どの貴族や司教を買収するか、また買収工作から守るか等を決めます。

ここがこのゲームのすごいところで、メインボードを簡略化した内容の個人ボードを各自が持ち、その上にプロットしていきます。この個人ボードとそれを囲う立派な衝立のおかげで箱がめちゃくちゃ重いですw。箱の大きさは大箱サイズかちょっと大きい程度なのですが、その中にみっしり詰まっているのでエクリプスより重いです。先日遊んだ2人用アグリコラ程度のボードでは全部あわせてもこのゲームの衝立1つにも重さ的に及びません。

プロットが終了したら一斉にオープンして解決し、街や貴族、司教などの支配権が移動したか、維持されたか処理します。
街、貴族、司教は地方への影響力を持っており、各地方でどのプレイヤーの影響力が強いか値を比べ、高い順に勝利点がもらえます。この勝利点は地方ごとに異なっており、中央になればなるほど高くなります(1番高いところと低いところで2倍く以上差があったりします)。
そして更にランカスター家とヨーク家のどちらがイングランド全土で影響力が高かったかで、その陣営のプレイヤーに点が入ります。

このカード獲得、収入、プロット&その解決、得点を5回繰り返し、トータルでの得点を競います。

発売当時かなり気になっていたのですが、4人で立てる機会がなさそうなこと、2人でも相方がやってくれなそうなことから購入を見送っていました。確か3,4年前のゲームですし、何故かそれほど評判にならなかったこともあって、まさかプレイ機会が持てるとは思っていませんでした(僕の記憶だと当時はCU部くらいでしか記事を見たことありません)。

今回は僕とたる田さんがヨーク家側、しのぽさんと佐倉さんがランカスター家側の陣営ということで、ひとまずその2人で協力体制を取ります(別に陣営が同じでも味方というわけではないです。単に陣営点が一緒に入る仲というだけで)。
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(ゲーム開始時、まだ支配されている貴族や街は少ないです)

まあ、序盤はお金もないし、絡もうにもゲームに登場している街や貴族が少なすぎて絡みようがないんですが。
そんな絡みようがない状態で、初期プレイ順の1,2番手を僕とたる田さんが取れたので、1ラウンド目に有力な貴族や街を獲得。しかも、勝利点的にも高得点なエリアのものだったので、1,2ラウンドは僕とたる田さんが、しのぽさん、佐倉さんを大きく突き放します。

しかし、高得点エリアを取ってしまったので、ここを守らなければという考えに取りつかれてしまいます。2ラウンド目は優位を守れたものの、フランスからの援助(トップとの得点差分のお金がもらえる)などで金銭的に有利にたたれた3ラウンド目にはしのぽさんの猛烈な攻撃にさらされ、全体的な優位を奪われてしまいます。
ラウンド開始時のカード獲得は点数の低いプレイヤーから先に取れるので、影響力の強い街や貴族を支配されて徐々に僕とたる田さんは不利になっていってました。

いっそ、ここで高得点エリアが取られていればその後の展開もまた違ったのでしょうが、そこは守ることに成功してしまい、ますます固執することに。辺境のエリアは佐倉さんがじわじわと固め始めていたのですが「高得点エリアさえ取っていればなんとかなる」と、思ってしまっていた4ラウンド目。ついにしのぽさんに点数で逆転されます。

そして運命の5ラウンド目、しのぽさん、たる田さん、僕は競っているエリアが被っており、十数点差程度のなかに固まっていたことから、お互いにどう相手の裏をかいてエリアを支配するのかに注力します。しのぽさんの3,4ラウンドの原動力は豊富な資金力によるものでしたが、4ラウンド目にはその幾らかをたる田、ひだりに奪われており、今まで程の資金はありません。逆転されたことでたる田さんも僕もフランスからの援助でお金をブーストしていますし、余程の下手をうたない限り勝つ望みはあります。
佐倉さんは支配している街は多いものの得点の低い辺境のエリアばかりであり、しかも得点はトップから2,30点差であったため、完全にマークから外れていました。

5ラウンド目のプロットが終わり、衝立があげられます!
しのぽさんと僕は「ここまで来たら守っても仕方ない」と全ての金を攻撃に費やして攻勢にでます。たる田さん、しのぽさん、僕の3人で街の支配権が取って取られてと激しい争いがおこります。たる田さんは絶妙に防御に兵をさいていて「兵力が同点の場合は街は中立になる」というルールをうまく使って、支配権が取られて、影響力が相手にわたらなければ他の街や貴族の影響力で勝てる!という作戦。これがうまくはまり、たる田さんが守ろうとしていたエリアはたる田さんの思惑通りに。

僕も影響力の強めの場所を押さえることに成功して、ある程度の得点は確保することに成功します。
果たしてまくれるのか!?と思っている裏で、佐倉さんは司教の買収、船の買収、港町(影響力は低い)を攻め落とすなど、着々と静かに侵攻していました。

そして、最後の得点計算。高得点エリアの得点はたる田さん、しのぽさん、僕で取り合う形に。たる田さんが有利か?というところ。かと思っていたら、佐倉さんの船(影響力は小さいが移動可能)で僕が取ったつもりだったエリアのトップは佐倉さんに取られることに。
あれれ?と思う間に残りのエリアも佐倉さんが得点されて、しかも、船と港町の組み合わせによる加点、船を一番持っている加点、港町を一番持っている加点、司教を一番持っている加点等々、ぐんぐん点数が伸びてあれよあれよという間に僕ら3人を抜き去っていってしまいました。

「あ、陣営の加点いれてないですね」

と、とどめも刺されてゲームセットとなりました!
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(最終状況。盤面がほとんど埋まっています。佐倉さんが辺境エリアとともに中央の要所要所を押さえられています。)

ゲーム中も思っていましたが、守っている限りは勝てませんね。後方からマークされないようにガンガン攻めて得点源をかっさらうというのが重要な気がします。
とはいえ、写真を見つつ計算してみると、佐倉さんが船差でとったイングランド南東部のエリア、ここに僕が貴族をもうひとり入れておけばエリアトップの点も陣営点も取れたので、勝ててたんですよね。めちゃくちゃいいバランスというか、逆に言えば、それくらい細い勝ち目に賭けて最後まで諦めなかった佐倉さん、お見事でした。

第一の感想は、面白い!けど疲れる!です。いや、疲れるのは長時間ゲーム全部に言えることなのですが、このゲームの場合、常に自分の街や貴族を買収されて裏切られるかもしれないと、頭の片隅においてないとならないので精神が疲弊しました。後半は裏切り?気にせず攻めるぜと吹っ切れてからは割と楽になりましたがw。
2人から裏切り工作をされるとどうしようもない(ひとりは防御できても2人目の工作は必ずノーガードで通る)ので、最初からガードせずに打ち合うのが良いのでしょうけど。なかなか達観できませんでした。

得点リソースについて、今回のプレイでよくわかったので次回プレイするときには船や港町も今回のように注意が薄いということはなくなるでしょうし、ますます思惑を読み合うのが大変なことになる気がします。
基本的にどのエリアが狙われているのかを読んで、そこを守るか、逆手にとって防御が薄くなるであろう場所を攻めるかというゲームなので、それがまた楽しそうではあるんですがw。

あまり陣取りゲーム自体をやったことないのですが、単純なエリア内のリソースの取り合いではなく、貴族や船といった移動可能なリソースの存在もゲームを面白くしています。
やはり陣営があった方が盛り上がるのでほぼ4人戦専用なのかもしれませんが、発売当時に期待していた通りか、それ以上に面白いゲームでした。

そして、僕はここで時間切れということでお暇しました(この後はツォルキンがプレイされ、盛り上がったようです)。
今回はお誘い頂いた上に、おいしい料理においしいゲームをありがとうございました!

ネットランナー会

ネットランナー買ったと呟いたところではやりましょうかとお誘い頂いて如月さんとネットランナー+α会となりました。

アンドロイド:ネットランナー
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ざっくりいうと非対称の対戦カードゲーム。
未来世界でコーポレーション側とランナー(クラッカー、ハッカーあたりだとお読み替えください)側にわかれて電脳世界で戦います。
コーポレーション側はサーバーを守りながらアジェンダ(得点カード)にリソースを注ぎ込んで得点し、ランナーはサーバーにコーポレーション側の防壁を掻い潜ってアジェンダなどのデータを盗み出します。
こうして、先に規定得点を達成するなど、条件を満たせば勝利です。

互いにコーポレーション側とランナー側を一回ずつやりました。
序盤から防壁を並べて防御体制を作ってからアジェンダや強化カードを並べていく如月さんに対して、僕は一見順調に攻撃用のソフトがインストールできているようで、防壁を突破する能力が伸ばしきれません。

さらに特殊効果で強度6とかなり硬い防壁を出されたのでアジェンダをとるのは諦めて、山札を攻撃対象に切り替えます。
攻撃すればするほど山札を大量に攻撃できるようになる能力のカード2枚を手に入れて、山札からのアジェンダ強奪狙いで攻めまくります。しかし、運が悪く山札7~9枚めくってもアジェンダがでませんw その間に如月さんが既に場に出していたアジェンダから得点して終了。

これは面白いですねと続けて二戦目。

今度は僕がコーポレーション側、如月さんがランナーです。ネットランナーにははじめからコーポレーション、ランナー共に複数のスターターデッキが入っており、僕も如月さんも初戦とは違うものを。

硬い防壁はできたものの、手札をどんどん使って硬い防壁だけ躱して、次々にアジェンダを盗む如月さん。
うーむと思っていたところ、相手の手札を4枚消費させるイベントカードがきたので、減った手札では対応できまいと使用して手札切れ勝利w。

デッキの特徴がはっきりしてて、取るべき戦術はわかりやすいし、勝ち方もワンパターンではなさそうだしで、機会みつけて繰り返し遊びたいです。

この日は他にもゲームを用意していたので別ゲームを始めましたが。

アグリコラ 牧場の動物たち
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フタリコラこと二人用のアグリコラ。交互にアクションを実行して牧場を作り、家畜を飼います。
牧場の完成度と家畜の頭数が得点になります。

僕は経験あり、如月さんは初ということでしたが、ルール自体は単純なのでインストからゲーム終了まで1時間かからないのはいいですね。
牧場の完成に力をいれる如月さんを尻目に、終盤、ボード上に大量にたまっていた羊と豚を獲得して勝利。

ガーデンダイス
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ダイスを四つふり、その目を野菜の種の購入、種まき、水やり、野菜の収穫、お邪魔キャラの移動などに割り振るダイスゲーム。

ここからは一味さんも加わって三人で。

1時間のダイスゲームということでかなり手軽なのを想像していたら、パズル要素もある上に、どの目もそれなりに重要で安易にデカイ目が出れば良いというわけでもない、自分のことだけでなく他人の邪魔も意識してと、やるべきことが多く、考えどころのあるゲームでした。

欠点は手番開始時にダイスを振るまでは何やるか決めようがないのでダウンタイムが長くなりがちな点。

ゲームは収穫で高得点を狙った僕の種は見事に食われて脱落、他人の水やりや収穫にうまく便乗できた一味さんが頭ひとつ抜け出て勝利されてました。

お化けキャッチ
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カードに示された品を素早く取るというおっさん殺しの子供用ゲーム。

文句なしの面白さですが、子供入ったら確実に勝てねえとふつふつと感じさせられました。
本当にある品の絵が登場することは殆どないというカードの構成も考えられていて素敵です。

オドヴィル
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コマを置いて資源を確保、その資源を使って建物建築、建築した建物の点数で勝負というゲーム。

資源のためにぽつぽつとコマを置いて、溜まれば建築ていうのが基本なのですが、建物建築時に建てた建物と隣接する建物から資源がもらえるので、うまくやれば資源確保の手間が減ります。

資源二つにコマを置ける特殊能力のカードと、建築時にもらえる資源をうまいこと使えた僕が終了条件を満たして得点でも勝利しました。

建物ごとの得点や資源の獲得まわりのルールがかなり大胆です。こんなにざくざくとしたルールで良いのかと不安になったり。その分、走り出したプレイヤーをとめるのは大変かもしれませんが、インスト込みで1時間かからないゲームなのでありかなと。

カッラーラの宮殿
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資源を集めて建物建築という、さっき書いたような、よく書くような内容のゲームです。
ポイントは資源の補充と価格が決まるリングで常に資源の合計数は一定、まわせばまわすほど安くなります。ただし、次手番のプレイヤーはさらに安くなるわけですが。
資源には種類があり使った資源に応じて建築可能な街が変わります。高級な良い資源ばかり使えば決算時に高い勝利点や高額なお金がもらえる街に建築できますが、安い資源が混ざった途端に見返りの低い街にしか建築できなくなります。

ここからは更にキノさんも加わって四人で。
初級はルールをなぞるようなものだとのことで、上級ルールで遊びました。

スタートプレイヤーでいきなり高い資源買う気にはならなかったので安いものを買ったら、他のみなさんは結構な高級志向だったため、なんとなく安い資源の建物を建てまくる流れに。
1番安い資源が混ざった建物を建てられる街は決算しても1金しかもらえないので、これで勝てるのか?と思わないわけではありませんでしたが、8つ資源を消費して建てることでもらえるボーナスタイルによって勝利点もついてくることに。
何しろ安いので資源数だけは確保できたため、街の決算で得点を稼ぎ飛び出します。
とはいえ、所詮は低得点の街なので長期戦は不利とみて、素早く勝利条件を満たして終了。決算時にもらえる紋章?もかなりの数が稼げていたこともあって勝利できました。

たぶんあと1ラウンド延びてたら負けてました。
資源安く買いたいけど、安くしちゃうと他プレイヤーにも得になる、安い資源でお茶を濁すか、決算時の高リターン狙うかと悩みどころも正統派、コンポーネントも凝ってるといかにもドイツゲーム!って感じでした。

ブラックスワン(牌バージョン)
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7枚目の牌をだしたひとが、場に出ている全ての牌を獲得。牌に強さはなく、獲得時の点数のみある。しかもペア戦。という独特のルールのゲーム。

序盤は調子良くプラス得点の牌を獲得できていたのですが、マイナス点になるジョーカーの処理にもたついた間に他のマイナス点もとらされ、ブラックスワン(マイナス100点)を相手チームに取らせたにも関わらず同点で終了。

すごい奇妙なプレイ感覚で面白いです。ただ、正規ルールでは累計得点がプラス500点になるまでというのが、終わるのか不安にさせられますが…。

以上で〆でした。

二人用アグリコラを除けばどれも初めてのゲームでしたが、おもろいゲームばかりで大満足でした。特にネットランナーはどうにかして機会作って遊びたいもんです。
プロフィール

ひだり

Author:ひだり
川崎市で相方や友人たちとボドゲやってます。

オールタイムベストは、
・グローリー・トゥ・ローマ
・バサリ
・インペリアル
・アフター・ザ・フラッド
・ゴッズプレイグラウンド
・HABA社製品 全般

推理ゲーム好きだけど↑には入ってないという
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連絡先:hidarigray@gmail.com
※当blogはリンクフリーです

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