Yokohama 1 GAME Night(2013.8.27)
仕事が落ち着いてきたこともあり、この日も1ゲーに参加することができました。
ダイヤモンドクラブ

プレイヤーは貴族になり、大陸から宝石をとってきて自分の庭を整備していくゲームです。
宝石採掘の権利書や輸送するための船、技術レベルやスタートプレイヤーの権利などをお金で購入するフェイズ、手に入れた権利で宝石を手に入れるフェイズ、宝石を庭園の施設に変換するフェイズの大きく3フェイズで構成されています。庭園に施設を作ると得点になり、更に、「一番早く噴水をX個作る」などの条件を満たすとボーナスタイルがもらえます。庭園内を全て埋めたプレイヤーが出た時点でゲーム終了で、勝利点を競います。
お金による購入方法が独特で、6×8マスに採掘の権利などの購入対象がランダムに並んでおり、自分が希望する対象の上にコインを置けば購入できます。置くコインの数は何を買うかに依らず、これからコインを置くマスに隣接するマスに置かれたコイン+1枚を置く必要があります。
噴水などの庭園の設備の他に、木という若干少ない宝石で変換できるものがあります。1本の木の点数は、購入フェイズで木技術を購入することで高めることができ、初期は2点ですが、最大で1本6点にもなります。こういうゲームのコツは「他人と違うことをする」だと思っているので、みなさんが真っ当な庭園を作るところに木だらけの庭園作ろうかなと思っていたところ、先に木技術を買われてしまいます。このまま、木戦術を選択しても被っていては勝てると思えなかったので、木戦術はやめることに。
代わりに目を付けたのは動物です。宝石は、購入フェイズで鉱山の採掘権と輸送権、更にどの種類の宝石を掘るのかを購入し、3種を1セットとして手元から破棄することで手に入れることができます。一方で動物は購入フェイズで購入すればいきなり自分の庭に動物を置くことができるのですが、動物を買った分は当然宝石を手に入れるための権利や技術は買えなくなります。動物も3種類を庭にそろえれば点になります(正確には1種でも点にはなりますが、得点効率はめっちゃ悪いです)
自分が動物を買ったところ、他の方は真っ当に宝石を手に入れるための権利や技術などを買われたので、誰もこちらに手を出してこないのであればと特化してやってみました。
特化するのであれば少々高くても動物を買いたいですし、宝石の権利などを安く買うのは無理なので、技術はお金を重視することにしました。
みなさん、庭を着々と立派にしていくので焦ったところはあったものの、3ラウンド目に動物と自分の庭の必須設備を建て切り、そのまま残りのスペースは木で埋めてしまって、他の方が十分に庭を整備する前に終了条件を満たし、勝つことができました。
1スペースあたりの得点効率は動物の方が低いですが、圧倒的にスペースが埋まるのが早い(たぶん3倍くらい)ので得点効率の悪さを余裕で補えてしまうようです。今回は他の方と1.5倍ほど点数の開きがあり、他の手段で対抗するのは無理だと思いますので、動物を独占させるのはおえんようです。
購入フェイズのどの場所を先に抑えるか、何金までなら出して良いのか、スタートプレイヤーを取りいくかという部分は適度に悩ましく面白いので、動物を積極的に買っているプレイヤーがいれば、それを止めるように他プレイヤーも動物を買っていくと、バランスの良いゲームになり、より楽しめると思います。
他の方からも「動物独占止めるのがわかってからのゲーム」という感想が出ていました。
スマイリーフェイス

ダイヤモンドクラブの横で遊ばれていたブルームーンもそろそろ終わりそうだったので、せっかくだから全員でできるものをいうことで、ロール&ロールに置かれていたスマイリーフェイスをプレイすることに。
福袋やとんでもない割引価格のセールで有名なスマイリーフェイスさんですが、実際に遊んだことのあるひとはそんなにいないのではないかと思います。完全にネタゲームになってしまっていますが、1ゲー主催のキノさんが、未プレイであーだこーだいうのではなく、プレイしてみましょうというようなことを仰り、6人で遊んでみました。
基本的なルールは単なる数字比べです。手札から数字の書かれたカードを1枚ずつプレイし、ラウンド終了時にプレイされたカードの数字の合計値が高いプレイヤーが勝利します。
ラウンドごとに「数字が+1になるスート」、「数字通りのスート」「そのラウンドには登場しないが次ラウンドには必ず登場し、かつ+1になるスート」が決められており、かつ、ラウンド中、いつでもパスして手札を温存することができます。要は「このラウンド中、どこまで頑張るか、次ラウンドを見越して早めに降りるか」を選択するゲームです。さらに、パスして降りた際に、このラウンドに勝ちそうなひとにビットすることもでき、当たれば点数を獲得できます。ただし、同じひとに複数人がビットすることはできず、早い者勝ちなため、自分がビットしたい人に賭けるために早めに降りるなども考えてもいいです。
と、ルールを聞く限り案外いい感じでした。
1ラウンド目、ゲームが進み、だいたい勝ちそうなひとが絞られてきて、降りる人もちらほら出てきた頃に僕がプレイしたカードの効果は「他人のビットを無効にして、好きな人にビットできる」で、いつ降りるかを悩むのが無駄なのではないかと言うカードで、まわりから、ひどい、ひどいとえらく責められましたが、その後、「4のカードを奪う」効果のカードも出たりして、カオスな状態に。
さらに2ラウンド目、もっととんでもない効果のカードが僕の手札に入ります。3ラウンドのことを考えて不要な手札をあらかたプレイした後で、プレイしたカードの効果は「このラウンドはなかったことにする」。ひどい、ひどい、灰色どころか真黒だとこれまたえらく責められましたが、こんなカードを入れるデザイナーが悪いです。

この後も、何が起こるか分からない、荒唐無稽な展開のラウンドが続き、めちゃくちゃ盛り上がりましたw。
結局、最終ラウンドまでプレイすることは時間的にかなわなかったですが、台無しにする特殊効果のカードを許容できるのであれば、パーティーゲームとして、ネタゲーとして面白いゲームでした。プレイしたみなさんとも、笑いが絶えなかったのできっと良いゲームです。某氏が「これがフェデゥッティ・ジレンマですよ!」とえらく楽しそうに連呼されていたのが印象深かったです。
また、しばらく参加できるかは微妙になりそうですが、また機会を作って参加したいと思います。
ダイヤモンドクラブ

プレイヤーは貴族になり、大陸から宝石をとってきて自分の庭を整備していくゲームです。
宝石採掘の権利書や輸送するための船、技術レベルやスタートプレイヤーの権利などをお金で購入するフェイズ、手に入れた権利で宝石を手に入れるフェイズ、宝石を庭園の施設に変換するフェイズの大きく3フェイズで構成されています。庭園に施設を作ると得点になり、更に、「一番早く噴水をX個作る」などの条件を満たすとボーナスタイルがもらえます。庭園内を全て埋めたプレイヤーが出た時点でゲーム終了で、勝利点を競います。
お金による購入方法が独特で、6×8マスに採掘の権利などの購入対象がランダムに並んでおり、自分が希望する対象の上にコインを置けば購入できます。置くコインの数は何を買うかに依らず、これからコインを置くマスに隣接するマスに置かれたコイン+1枚を置く必要があります。
噴水などの庭園の設備の他に、木という若干少ない宝石で変換できるものがあります。1本の木の点数は、購入フェイズで木技術を購入することで高めることができ、初期は2点ですが、最大で1本6点にもなります。こういうゲームのコツは「他人と違うことをする」だと思っているので、みなさんが真っ当な庭園を作るところに木だらけの庭園作ろうかなと思っていたところ、先に木技術を買われてしまいます。このまま、木戦術を選択しても被っていては勝てると思えなかったので、木戦術はやめることに。
代わりに目を付けたのは動物です。宝石は、購入フェイズで鉱山の採掘権と輸送権、更にどの種類の宝石を掘るのかを購入し、3種を1セットとして手元から破棄することで手に入れることができます。一方で動物は購入フェイズで購入すればいきなり自分の庭に動物を置くことができるのですが、動物を買った分は当然宝石を手に入れるための権利や技術は買えなくなります。動物も3種類を庭にそろえれば点になります(正確には1種でも点にはなりますが、得点効率はめっちゃ悪いです)
自分が動物を買ったところ、他の方は真っ当に宝石を手に入れるための権利や技術などを買われたので、誰もこちらに手を出してこないのであればと特化してやってみました。
特化するのであれば少々高くても動物を買いたいですし、宝石の権利などを安く買うのは無理なので、技術はお金を重視することにしました。
みなさん、庭を着々と立派にしていくので焦ったところはあったものの、3ラウンド目に動物と自分の庭の必須設備を建て切り、そのまま残りのスペースは木で埋めてしまって、他の方が十分に庭を整備する前に終了条件を満たし、勝つことができました。
1スペースあたりの得点効率は動物の方が低いですが、圧倒的にスペースが埋まるのが早い(たぶん3倍くらい)ので得点効率の悪さを余裕で補えてしまうようです。今回は他の方と1.5倍ほど点数の開きがあり、他の手段で対抗するのは無理だと思いますので、動物を独占させるのはおえんようです。
購入フェイズのどの場所を先に抑えるか、何金までなら出して良いのか、スタートプレイヤーを取りいくかという部分は適度に悩ましく面白いので、動物を積極的に買っているプレイヤーがいれば、それを止めるように他プレイヤーも動物を買っていくと、バランスの良いゲームになり、より楽しめると思います。
他の方からも「動物独占止めるのがわかってからのゲーム」という感想が出ていました。
スマイリーフェイス

ダイヤモンドクラブの横で遊ばれていたブルームーンもそろそろ終わりそうだったので、せっかくだから全員でできるものをいうことで、ロール&ロールに置かれていたスマイリーフェイスをプレイすることに。
福袋やとんでもない割引価格のセールで有名なスマイリーフェイスさんですが、実際に遊んだことのあるひとはそんなにいないのではないかと思います。完全にネタゲームになってしまっていますが、1ゲー主催のキノさんが、未プレイであーだこーだいうのではなく、プレイしてみましょうというようなことを仰り、6人で遊んでみました。
基本的なルールは単なる数字比べです。手札から数字の書かれたカードを1枚ずつプレイし、ラウンド終了時にプレイされたカードの数字の合計値が高いプレイヤーが勝利します。
ラウンドごとに「数字が+1になるスート」、「数字通りのスート」「そのラウンドには登場しないが次ラウンドには必ず登場し、かつ+1になるスート」が決められており、かつ、ラウンド中、いつでもパスして手札を温存することができます。要は「このラウンド中、どこまで頑張るか、次ラウンドを見越して早めに降りるか」を選択するゲームです。さらに、パスして降りた際に、このラウンドに勝ちそうなひとにビットすることもでき、当たれば点数を獲得できます。ただし、同じひとに複数人がビットすることはできず、早い者勝ちなため、自分がビットしたい人に賭けるために早めに降りるなども考えてもいいです。
と、ルールを聞く限り案外いい感じでした。
1ラウンド目、ゲームが進み、だいたい勝ちそうなひとが絞られてきて、降りる人もちらほら出てきた頃に僕がプレイしたカードの効果は「他人のビットを無効にして、好きな人にビットできる」で、いつ降りるかを悩むのが無駄なのではないかと言うカードで、まわりから、ひどい、ひどいとえらく責められましたが、その後、「4のカードを奪う」効果のカードも出たりして、カオスな状態に。
さらに2ラウンド目、もっととんでもない効果のカードが僕の手札に入ります。3ラウンドのことを考えて不要な手札をあらかたプレイした後で、プレイしたカードの効果は「このラウンドはなかったことにする」。ひどい、ひどい、灰色どころか真黒だとこれまたえらく責められましたが、こんなカードを入れるデザイナーが悪いです。

この後も、何が起こるか分からない、荒唐無稽な展開のラウンドが続き、めちゃくちゃ盛り上がりましたw。
結局、最終ラウンドまでプレイすることは時間的にかなわなかったですが、台無しにする特殊効果のカードを許容できるのであれば、パーティーゲームとして、ネタゲーとして面白いゲームでした。プレイしたみなさんとも、笑いが絶えなかったのできっと良いゲームです。某氏が「これがフェデゥッティ・ジレンマですよ!」とえらく楽しそうに連呼されていたのが印象深かったです。
また、しばらく参加できるかは微妙になりそうですが、また機会を作って参加したいと思います。
第11回偽エッセン会
毎日、夕方から雨が降るというボードゲームを持ち寄るには適していない空模様の中、ぐんまさん、しのぽさん、たる田さん、僕が参加して、第11回偽エッセン会が開催されました。
重たいゲームを1つ遊ぶことが多いのですが、この日は軽めのゲームを複数個遊ぶ会となりました。
キャットテン

偽エッセンに来る前に三鷹のテンデイズゲームズに寄ったところ、この日から取り扱いが始まっており、可愛い外見とピッグテンのパクリオマージュっぽいタイトルに惹かれて購入しました。
ルールは単純なバーストゲームで、手番に山札から1枚ずつカードをオープンし、適当なところでドローをやめるか、カードに書かれた数字の合計が11以上になってバーストするまで引き続けます。バースト前にドローをやめれば、カードを全て引き取ることができます。10ちょうどでやめればキャットテン!として、カード以外に、10点のボーナスチップがもらえます。
最終的に手元に引き取ったカードの数字とボーナスチップの合計が大きいプレイヤーが勝利します。
まあ、これだけだとめくり運だけなのですが、オープンしたカードの数字の合計が7以上の場合、カードを引き取る権利を放棄すれば、ダイスを振ることができます。ダイスには、数字が書かれており、数字分任意のプレイヤーからカードを奪えます。
とりえあず、食事がでてくるまでの短時間でできるものとして用意したのですが、1戦目は誰もダイスを振らず、単に「運よくキャットテンを出しつつ、バーストしなかったひと」が勝つだけになり、バーストゲームの面白さはあるけど、別に…という空気になりましたが、まあ、もう1戦として、始めた2戦目。
僕はバーストが続いて手元には1枚もない状態。ここでカードの合計が7になったので逆転をかけてダイスを振りました。出た目は3で、大きめの数字のカードを取っていたしのぽさんから3枚引いたところ、6、6、4という驚異の引き。やったーと喜んでいたのもつかの間で、僕は1枚もカードがないところに3枚奪っただけなので、僕を選べば確実に高い数字のカードが奪えます(奪ったカードは全員に公開する必要があります)。
案の定、次手番のぐんまさんが僕から6、6を奪っていきましたw。
つまり、カードを奪うだけでなく山から小さい数字のカードも引いて防御できるようにしなければならないわけです。
その後も、6のカード狙いで奪い合いは続きましたが、たる田さんがしのぽさんと僕から奪ったカードが1と2だったのを最後に奪い合いは収束。
奪い合いの後にキャットテンを2回ほど出した僕が勝つことができました(初戦はびりっけつでしたが)。
ダイスを振りあうような展開になると面白いです。面白いですが、「高い数字だけを持っている人がいる」という状況でないとダイスを振る展開にならないので、盛り上がる展開になる、ならないというのが運次第であり、そこはちょっと残念です。
マーズニーズメカニクス

システムはテーマと全く関係のない株ゲーム。個人的には最近のイチオシです(といっても、少なくとも国内ではKickstarterでバックしていた分しかまだ流通していないようですが)。
ざっくり言えば、ロケットの部品(株)を売り買いして一番お金を儲けた人が勝利です。ラウンド中に買われた種類の部品(株)は値上がりするチャンスを得ますが、後から別の部品が買われると値上がりチャンスはその部品に移ります。
部品は3枚以上でないと売れなかったり、組み合わせると特殊能力(次ラウンドに登場する部品を見れたり、売り値を上げたり等))を持ったアイテムを作れたりするので、「欲しい部品があるので買いたい、でもいま買うと値上がりする機会が、あとから買われた部品に移ってしまう。でも、いま買わないと誰かに買われるかも…」。始終そういうジレンマに悩まされるゲームです。
しのぽさんが次ラウンドに登場する部品を見て、任意の枚数を山札の一番下(後から出てくる側)へまわせるアイテムを作り、明らかにある種の部品を下へ下へとまわすなどしたこともあり、前半に一部部品が偏って登場し、後半にも一部部品が偏るという展開に。
僕が集めようとした部品は前半に偏ったものと、ゲームを通して万遍なく登場したものだったこともあり、初期資金がなくなり始めるころに前半に偏った部品を売って金を補充し、残りの部品を最後まで貯め込んで売るということができ、初期の倍以上の資金を稼いで勝利することができました。
後半の偏った部品はゲームを通して値が下がり続け、ようやく最後の2ラウンドくらいで場に出てきて、多少値を上げましたが、初期手札でそれなりの枚数をおもちだったぐんまさんは、売る機会もなく、自分がどうふるまっても値をあげることができずだったようで、可哀想でした。
今回のように偏りが出てくると「既に売られた数から逆算して、2枚しか残っていないので誰も買わない部品」というのが登場するのも展開に変化があって面白いです。誰も買わないから、この部品が値上がることはないので、残りの部品が値上がるはずと思っていると、2枚買えるならワイルドカードと併せて売れるから買うかというプレイヤーが現れて目論見が崩れたり、誰も集めてないようだから後で買えばよいだろうと思っていた部品を最後の最後で他プレイヤーにかっさらわれたりします。
余談ですが、BGGではこのゲーム評価が低いです。それは、Kickで約束されていた期限から発送が半年ほど遅れたせいで低い点をつける人がいたからだと思います。純粋にゲームの面白さで採点して欲しいもんです。
(逆にKickのゲームで投票者が少ないのに妙に点が高い時は、作者が10点いれてることが多いので、Kickのゲームはなかなか真っ当に評価されてないように思いますが)
地獄の釜

レガシーの2版という話もあったのですが、おそらく終わらないだろうということで、1時間程度で終わるこちらを。
ラウンド中、プレイヤーは手番に、裏面に数字か悪魔が書かれた石炭チップを引きます。ストップするまでは何枚でもチップが引けるのですが、悪魔を引いてしまうとそれまでに引いた数字は無効になり、バーストです。このラウンド中、最も石炭チップを引くプレイヤーは合計がいくら引けるかをラウンド開始時にビットします。
このビットが当たれば賭け金が倍になり、外れれば没収されます。このビットは、自分が引く石炭の合計を当てるのではなく、全プレイヤーのうち、誰かが達成すれば良いです。
そのラウンド中、最もチップ枚数を引けたプレイヤーと合計が多いプレイヤーにはボーナスが入ります。また、全員がビットを成功させた場合、一番賭け金が高かったプレイヤーは報酬が倍ではなく、3倍になります。
こうして規定の額以上儲けたプレイヤーが勝利します。
ぐんまさんだけが初プレイだったので、僕とたる田さんが「100を超えるビットは結構達成は困難」ということをお教えしました。
そして、1ラウンド目に100を超えるビットをする僕ら。最低です。
実際に、3人プレイ時は100を超えるビットは中々達成しなかったのですが、4人だと挑戦する人数が増えているせいか、確実に達成確率はあがっており、序盤は70、80という額を賭けることが多かったのですが、徐々に金額が上がっていき、100を超える高額ビットが飛び交う展開に。
そんな中、しのぽさんが高額ビットを成功させ、勝利条件である規定額直前にまで到達します。
しのぽさんが一気に規定額を目指すのか、安全策を取って細かくきざんでいくのか。安全策を取ってくれる確約がない限り、一気に規定点を目指すしかないのか…と思いながらも、200以上を賭ける必要があり、100を超えると難しいとか言ってるのに200以上というのは…、無理だ!と僕は諦めながらも、しのぽさんよりは上のビットをしないと逆転できまいと100前半のビットをしました。
しかし、たる田さんは一発逆転を狙ってらしたようで200超えのビットをされます!
しのぽさんもきざむことはせず、かなりの額をビットされてました。
さあ、どうなる!?と盛り上がりましたが、僕もしのぽさんもたる田さんもバーストw。
ここから、僕、しのぽさん、たる田さんは一発勝利を目指して高額ビット→失敗を繰り返します。
いやいや、こんなことをやっていても終わらないし、手持ちのチップが減るばかりだと方針転換したところで、たる田さんが高額ビットをなんと達成。一気にトップ戦線に躍り出ます。
そして、僕は単独ビリに。
このゲームでは持っているチップに応じて自コマを点数ボード的なところに置きますが、1300~1600のように一定範囲であれば、同じマスにコマを置くのです。つまり1310でも、1590でも同じマスです。そして、単独でビリのマスにコマがあれば、悪魔のチップを引いたプレイヤーから50奪うことができます。
実は僕はこの悪魔チップを引いたプレイヤーから50奪えるのを狙って、この前のラウンド、単独ビリになるべくビット額を調整していました。
とはいっても、しのぽさん、たる田さん、ぐんまさん、みなさん1300以上は既に持っているわけで、終了目前であることには変わりありませんし、釜のチップはこの直前にリセット(チップは減りすぎると全部釜の中に戻されます)されたばかりであり、悪魔チップを引き安いという状況でも、引くにくいという状況でもありません。
しかし、行かねば勝てない!とばかりに160という高額ビットを仕掛けます。ビットは最高額なので成功させれば320の報酬があり、規定額を突破できます!(他の方がどの程度規定額を上回ってくるか次第で負けるかもしれませんが)
そして、このゲーム中に編み出した「自分が引いた目が何かを見ずに次のチップを引くと悪魔を引きにくい」技でターン、ターン、ターン、ターン!と引くと、合計175で見事達成(バースト後に次のチップを引くのはルール違反なので実際にはちゃんとチップの内容を確認してから引いてます)。さらにたる田さんとぐんまさんが悪魔を引くなどのボーナスもあり、このラウンドだけで500以上を稼ぎ、勝つことができました。

「ギャンブルゲーム」と聞くと、高額ビットして一発逆転するようなハイリスクハイリターンの手があるように思えてしまうのですが、規定点がそれなりに高いこともあって、案外、手堅くこつこつ稼ぐゲームです。釜の中のチップが減ってきて、悪魔を引く確率が変わってきたり、誰かが規定点に近づくと、色々と思惑が入り組んで、面白いことになります。
出発進行!

詳細はこちら。
あともう少し何かないかとなったのですが、ちょうど良いゲームがなかったので、かばんの中に入っていたこれを遊びました。
方々でラーだラーだと言われるのですが、どのタイミングでラウンドが終了するかを考えて点になりやすいタイルを取るか、高得点だが中々点になりにくいタイルを取るかという選択の妙が面白いゲームです。
この時は、僕が早々に車掌を2枚引いてしまい、通常、場に4枚オープンされるタイルのうち2枚が車掌で埋まり、残りの2枚しか選択肢がないという状態に。そのため、何を選ぶかよりも選びたいタイルが自手番にオープンにされているかの方が勝ち負けに大きく絡んでしまいましたが、特急と各停をうまく組み合わせてトップを確保したぐんまさんが勝利されました。
プレイ人数が増えると手番時にオープンになっているタイル運の要素が大きくなるので、あまり多人数に向いているとは思いませんが、ある程度は楽しんで頂けたようでなによりでした。
スシゴー

まだもう少しいけるということで、ぐんまさんがお持ちになったスシゴーを遊びました。
ドラフト&セットコレクションのゲームで、各ラウンド決まった枚数を全員に配った後、そこから1枚プレイして残りのカードを隣の人にまわし、まわってきたカードから1枚プレイし、また残りを隣にまわし…と繰り返し、カードがプレイできなくなった時点で、各プレイヤーの前にプレイされたカードのセットから得られる点を計算し…を規定ラウンド繰り返し、得点を競います。
カードは、様々な種類があり、1枚で得点になる握り鮨、3枚セットで得点になる刺身、ラウンド中最多であれば点になる巻き鮨など、種類ごとに得点方法も異なります。
他のドラフトゲーのように横のプレイヤーが集めている種類のカードをカットするなどのテクニックと言うか手はありますが、正直、そのせいで自分の点が下がるのであれば好かんので、なんか全ラウンドを通して誰も集めなかった餃子(1枚目1点、2枚目2点、3枚目3点…と枚数が増えれば増えるほど点数が伸びる)を毎ラウンド4枚程度集めたところ、最終ラウンドでプリン(全ラウンド通して蓄積され、最終的に最多のプレイヤーに得点、最小のプレイヤーに減点)で最多を取れたこともあり、勝つことができました。
ドラフトとセットコレクションは面白いということが良く分かりますし、めっちゃ手軽で絵柄も可愛く、わさびもいい味出している等、良いゲームでした。
今回は軽めのゲームばかりではありましたが、たまにはこういう回もあってよいかと思います。たる田さんは「次回、次々回あたりはエッセン前のボドゲ閑散期」ということをおっしゃっていましたが、今月、来月あたりはKickstarter発でエッセン合わせで作られるゲームが届く時期なので、それらのゲームの中から遊べるものがあれば候補になるんかなと思ってます。
重たいゲームを1つ遊ぶことが多いのですが、この日は軽めのゲームを複数個遊ぶ会となりました。
キャットテン

偽エッセンに来る前に三鷹のテンデイズゲームズに寄ったところ、この日から取り扱いが始まっており、可愛い外見とピッグテンのパクリオマージュっぽいタイトルに惹かれて購入しました。
ルールは単純なバーストゲームで、手番に山札から1枚ずつカードをオープンし、適当なところでドローをやめるか、カードに書かれた数字の合計が11以上になってバーストするまで引き続けます。バースト前にドローをやめれば、カードを全て引き取ることができます。10ちょうどでやめればキャットテン!として、カード以外に、10点のボーナスチップがもらえます。
最終的に手元に引き取ったカードの数字とボーナスチップの合計が大きいプレイヤーが勝利します。
まあ、これだけだとめくり運だけなのですが、オープンしたカードの数字の合計が7以上の場合、カードを引き取る権利を放棄すれば、ダイスを振ることができます。ダイスには、数字が書かれており、数字分任意のプレイヤーからカードを奪えます。
とりえあず、食事がでてくるまでの短時間でできるものとして用意したのですが、1戦目は誰もダイスを振らず、単に「運よくキャットテンを出しつつ、バーストしなかったひと」が勝つだけになり、バーストゲームの面白さはあるけど、別に…という空気になりましたが、まあ、もう1戦として、始めた2戦目。
僕はバーストが続いて手元には1枚もない状態。ここでカードの合計が7になったので逆転をかけてダイスを振りました。出た目は3で、大きめの数字のカードを取っていたしのぽさんから3枚引いたところ、6、6、4という驚異の引き。やったーと喜んでいたのもつかの間で、僕は1枚もカードがないところに3枚奪っただけなので、僕を選べば確実に高い数字のカードが奪えます(奪ったカードは全員に公開する必要があります)。
案の定、次手番のぐんまさんが僕から6、6を奪っていきましたw。
つまり、カードを奪うだけでなく山から小さい数字のカードも引いて防御できるようにしなければならないわけです。
その後も、6のカード狙いで奪い合いは続きましたが、たる田さんがしのぽさんと僕から奪ったカードが1と2だったのを最後に奪い合いは収束。
奪い合いの後にキャットテンを2回ほど出した僕が勝つことができました(初戦はびりっけつでしたが)。
ダイスを振りあうような展開になると面白いです。面白いですが、「高い数字だけを持っている人がいる」という状況でないとダイスを振る展開にならないので、盛り上がる展開になる、ならないというのが運次第であり、そこはちょっと残念です。
マーズニーズメカニクス

システムはテーマと全く関係のない株ゲーム。個人的には最近のイチオシです(といっても、少なくとも国内ではKickstarterでバックしていた分しかまだ流通していないようですが)。
ざっくり言えば、ロケットの部品(株)を売り買いして一番お金を儲けた人が勝利です。ラウンド中に買われた種類の部品(株)は値上がりするチャンスを得ますが、後から別の部品が買われると値上がりチャンスはその部品に移ります。
部品は3枚以上でないと売れなかったり、組み合わせると特殊能力(次ラウンドに登場する部品を見れたり、売り値を上げたり等))を持ったアイテムを作れたりするので、「欲しい部品があるので買いたい、でもいま買うと値上がりする機会が、あとから買われた部品に移ってしまう。でも、いま買わないと誰かに買われるかも…」。始終そういうジレンマに悩まされるゲームです。
しのぽさんが次ラウンドに登場する部品を見て、任意の枚数を山札の一番下(後から出てくる側)へまわせるアイテムを作り、明らかにある種の部品を下へ下へとまわすなどしたこともあり、前半に一部部品が偏って登場し、後半にも一部部品が偏るという展開に。
僕が集めようとした部品は前半に偏ったものと、ゲームを通して万遍なく登場したものだったこともあり、初期資金がなくなり始めるころに前半に偏った部品を売って金を補充し、残りの部品を最後まで貯め込んで売るということができ、初期の倍以上の資金を稼いで勝利することができました。
後半の偏った部品はゲームを通して値が下がり続け、ようやく最後の2ラウンドくらいで場に出てきて、多少値を上げましたが、初期手札でそれなりの枚数をおもちだったぐんまさんは、売る機会もなく、自分がどうふるまっても値をあげることができずだったようで、可哀想でした。
今回のように偏りが出てくると「既に売られた数から逆算して、2枚しか残っていないので誰も買わない部品」というのが登場するのも展開に変化があって面白いです。誰も買わないから、この部品が値上がることはないので、残りの部品が値上がるはずと思っていると、2枚買えるならワイルドカードと併せて売れるから買うかというプレイヤーが現れて目論見が崩れたり、誰も集めてないようだから後で買えばよいだろうと思っていた部品を最後の最後で他プレイヤーにかっさらわれたりします。
余談ですが、BGGではこのゲーム評価が低いです。それは、Kickで約束されていた期限から発送が半年ほど遅れたせいで低い点をつける人がいたからだと思います。純粋にゲームの面白さで採点して欲しいもんです。
(逆にKickのゲームで投票者が少ないのに妙に点が高い時は、作者が10点いれてることが多いので、Kickのゲームはなかなか真っ当に評価されてないように思いますが)
地獄の釜

レガシーの2版という話もあったのですが、おそらく終わらないだろうということで、1時間程度で終わるこちらを。
ラウンド中、プレイヤーは手番に、裏面に数字か悪魔が書かれた石炭チップを引きます。ストップするまでは何枚でもチップが引けるのですが、悪魔を引いてしまうとそれまでに引いた数字は無効になり、バーストです。このラウンド中、最も石炭チップを引くプレイヤーは合計がいくら引けるかをラウンド開始時にビットします。
このビットが当たれば賭け金が倍になり、外れれば没収されます。このビットは、自分が引く石炭の合計を当てるのではなく、全プレイヤーのうち、誰かが達成すれば良いです。
そのラウンド中、最もチップ枚数を引けたプレイヤーと合計が多いプレイヤーにはボーナスが入ります。また、全員がビットを成功させた場合、一番賭け金が高かったプレイヤーは報酬が倍ではなく、3倍になります。
こうして規定の額以上儲けたプレイヤーが勝利します。
ぐんまさんだけが初プレイだったので、僕とたる田さんが「100を超えるビットは結構達成は困難」ということをお教えしました。
そして、1ラウンド目に100を超えるビットをする僕ら。最低です。
実際に、3人プレイ時は100を超えるビットは中々達成しなかったのですが、4人だと挑戦する人数が増えているせいか、確実に達成確率はあがっており、序盤は70、80という額を賭けることが多かったのですが、徐々に金額が上がっていき、100を超える高額ビットが飛び交う展開に。
そんな中、しのぽさんが高額ビットを成功させ、勝利条件である規定額直前にまで到達します。
しのぽさんが一気に規定額を目指すのか、安全策を取って細かくきざんでいくのか。安全策を取ってくれる確約がない限り、一気に規定点を目指すしかないのか…と思いながらも、200以上を賭ける必要があり、100を超えると難しいとか言ってるのに200以上というのは…、無理だ!と僕は諦めながらも、しのぽさんよりは上のビットをしないと逆転できまいと100前半のビットをしました。
しかし、たる田さんは一発逆転を狙ってらしたようで200超えのビットをされます!
しのぽさんもきざむことはせず、かなりの額をビットされてました。
さあ、どうなる!?と盛り上がりましたが、僕もしのぽさんもたる田さんもバーストw。
ここから、僕、しのぽさん、たる田さんは一発勝利を目指して高額ビット→失敗を繰り返します。
いやいや、こんなことをやっていても終わらないし、手持ちのチップが減るばかりだと方針転換したところで、たる田さんが高額ビットをなんと達成。一気にトップ戦線に躍り出ます。
そして、僕は単独ビリに。
このゲームでは持っているチップに応じて自コマを点数ボード的なところに置きますが、1300~1600のように一定範囲であれば、同じマスにコマを置くのです。つまり1310でも、1590でも同じマスです。そして、単独でビリのマスにコマがあれば、悪魔のチップを引いたプレイヤーから50奪うことができます。
実は僕はこの悪魔チップを引いたプレイヤーから50奪えるのを狙って、この前のラウンド、単独ビリになるべくビット額を調整していました。
とはいっても、しのぽさん、たる田さん、ぐんまさん、みなさん1300以上は既に持っているわけで、終了目前であることには変わりありませんし、釜のチップはこの直前にリセット(チップは減りすぎると全部釜の中に戻されます)されたばかりであり、悪魔チップを引き安いという状況でも、引くにくいという状況でもありません。
しかし、行かねば勝てない!とばかりに160という高額ビットを仕掛けます。ビットは最高額なので成功させれば320の報酬があり、規定額を突破できます!(他の方がどの程度規定額を上回ってくるか次第で負けるかもしれませんが)
そして、このゲーム中に編み出した「自分が引いた目が何かを見ずに次のチップを引くと悪魔を引きにくい」技でターン、ターン、ターン、ターン!と引くと、合計175で見事達成(バースト後に次のチップを引くのはルール違反なので実際にはちゃんとチップの内容を確認してから引いてます)。さらにたる田さんとぐんまさんが悪魔を引くなどのボーナスもあり、このラウンドだけで500以上を稼ぎ、勝つことができました。

「ギャンブルゲーム」と聞くと、高額ビットして一発逆転するようなハイリスクハイリターンの手があるように思えてしまうのですが、規定点がそれなりに高いこともあって、案外、手堅くこつこつ稼ぐゲームです。釜の中のチップが減ってきて、悪魔を引く確率が変わってきたり、誰かが規定点に近づくと、色々と思惑が入り組んで、面白いことになります。
出発進行!

詳細はこちら。
あともう少し何かないかとなったのですが、ちょうど良いゲームがなかったので、かばんの中に入っていたこれを遊びました。
方々でラーだラーだと言われるのですが、どのタイミングでラウンドが終了するかを考えて点になりやすいタイルを取るか、高得点だが中々点になりにくいタイルを取るかという選択の妙が面白いゲームです。
この時は、僕が早々に車掌を2枚引いてしまい、通常、場に4枚オープンされるタイルのうち2枚が車掌で埋まり、残りの2枚しか選択肢がないという状態に。そのため、何を選ぶかよりも選びたいタイルが自手番にオープンにされているかの方が勝ち負けに大きく絡んでしまいましたが、特急と各停をうまく組み合わせてトップを確保したぐんまさんが勝利されました。
プレイ人数が増えると手番時にオープンになっているタイル運の要素が大きくなるので、あまり多人数に向いているとは思いませんが、ある程度は楽しんで頂けたようでなによりでした。
スシゴー

まだもう少しいけるということで、ぐんまさんがお持ちになったスシゴーを遊びました。
ドラフト&セットコレクションのゲームで、各ラウンド決まった枚数を全員に配った後、そこから1枚プレイして残りのカードを隣の人にまわし、まわってきたカードから1枚プレイし、また残りを隣にまわし…と繰り返し、カードがプレイできなくなった時点で、各プレイヤーの前にプレイされたカードのセットから得られる点を計算し…を規定ラウンド繰り返し、得点を競います。
カードは、様々な種類があり、1枚で得点になる握り鮨、3枚セットで得点になる刺身、ラウンド中最多であれば点になる巻き鮨など、種類ごとに得点方法も異なります。
他のドラフトゲーのように横のプレイヤーが集めている種類のカードをカットするなどのテクニックと言うか手はありますが、正直、そのせいで自分の点が下がるのであれば好かんので、なんか全ラウンドを通して誰も集めなかった餃子(1枚目1点、2枚目2点、3枚目3点…と枚数が増えれば増えるほど点数が伸びる)を毎ラウンド4枚程度集めたところ、最終ラウンドでプリン(全ラウンド通して蓄積され、最終的に最多のプレイヤーに得点、最小のプレイヤーに減点)で最多を取れたこともあり、勝つことができました。
ドラフトとセットコレクションは面白いということが良く分かりますし、めっちゃ手軽で絵柄も可愛く、わさびもいい味出している等、良いゲームでした。
今回は軽めのゲームばかりではありましたが、たまにはこういう回もあってよいかと思います。たる田さんは「次回、次々回あたりはエッセン前のボドゲ閑散期」ということをおっしゃっていましたが、今月、来月あたりはKickstarter発でエッセン合わせで作られるゲームが届く時期なので、それらのゲームの中から遊べるものがあれば候補になるんかなと思ってます。
5つの村/ Cinque Terre

(3人でインスト込み80分ほど)
【概要&ルール】
ここはイタリアのある地方、あなたは農産物を山で収穫し、沿岸部の村々で販売します。同業者のなかで一番金をもうけるのは誰でしょうか。
ボードの山側で農産物(キューブ)を集めて、村で売り、お金(勝利点)を獲得。更にお題カードに 書かれた通りに村に農産物を売っていればお題カードからの点も手に入ります。
こうして、一番お金を稼いだプレイヤーが勝利します。
プレイヤーは以下の4つの中から、3つを行います。同じアクションを同手番に行っても構いません。
・移動する:1~4マス、時計回りに移動します。
・農産物カードをドローする:農産物カードを1枚ドローします。
・農産物を積み込む:今いるマスに接する農産物を最大4つ、自分の車に積み込みます。農産物を積み込む際、対応する農産物カードをプレイする必要があります。積み込む農産物と同じであれば、1枚につき1キューブ、異なる農産物であれば同色のカード2枚につき1キューブ獲得できます。

(農産物はこんな感じで置かれています。このマスでは赤(トマト)、橙(オレンジ)、黄(レモン)のキューブを取ることができます。)
・農産物を売る:車に積んでいるキューブを今いるマス(村)で売ります。この時、売ったキューブと同色のダイスが村に置かれていれば、その目の数字分の点数、なければ1点を得ます。どの村にどのキューブを売ったかは個人ボード上に残しておきます。

(左側にこのように並べていきます。右側のはどの村に売るか忘れないようにしているだけです)
お題カードの獲得
手番終了時、村に売ったキューブが場に公開されているお題カードのお題を満たしていれば、各手番につき1枚獲得でき、即座にカードに書かれた点数を得ます。
お題カードを獲得したら、山札から新たなお題カードを公開しますが、最初に自分だけが内容を見て、手札にすることもできます。手札にしたら山札からもう1枚カードを引き、公開します。
お得意さんタイルの獲得
1つの村に8つの商品を1番初めに売ったプレイヤーは、その村に対応するお得意さんタイルを獲得し、書かれた点数を即座に得ます。
9
ゲーム終了
いずれかのプレイヤーがお題カード(手札含まず)とお得意さんタイルを合計5つ以上集めたら、最終ラウンドです。
最終ラウンド終了後、手札のお題カードが達成できているか確認し、達成できていれば書かれた点を得、達成できていなければ足りない農産物ごとに減点です。
こううして最後に得点を取っていたプレイヤーが勝利します。
【プレイ内容】
ちきさんと洛陽の門にてを遊んだ後、たる田さんから「うちもあるけどルール読むのめんどいからインストして欲しいw」という要望があり、まだ、今なら覚えてますよということになったのですが、そこから色々とあり、先日、ようやく伺うことができました。
そして、数日前に僕がやってみたいと言っていた地獄の釜が卓の上には置かれており、僕のカバンからはたる田さんが興味があると仰っていた5つの村がすらっと出てきました。
そういうわけで、洛陽の門にては遊ばず、別のゲームで遊んで頂きました。
5つ野村はいちおう、2~5人用ではありますが、BGGによると2,3人プレイが良いとのことだったのでたる田さん、しのぽさん、僕の3人で。
このゲーム、自コマの初期配置は「全プレイヤーが一斉に置きたいところに置く」です。まあ、まずは山で農産物を仕入れて村に持ってくんだろうなーとぼやーっと考えつつ、初期手札を使うことで多くキューブが貰える、村に一番近い山のマスに配置しました。しのぽさんも僕と同じマス、たる田さんだけが山に入ったばかりの、村に一番遠いマスを選ばれました。
一度の積み込みアクションで最大数の4つのキューブを積めた方が効率的なので、序盤は全員黙々と農産物カードを引くことで手番が消費されていきます。
僕はアホウなのでしばらく気付いていませんでしたが、しのぽさんが、僕らが失敗したかもしれないことに気づきます。
既に山をほぼ下ってしまっている僕としのぽさんは、いまいるマスで手に入るキューブを手に入れた後、いくつかの村をまわりに行かざるを得ません。
一方でたる田さんは、現状の手札に関わらず、これから農産物カードをため込めば、山を降りつつ取れるだけ農産物をとり、その後、ゆっくり街をまわっていけばよいです。
たる田さんがどの程度農産物カードを貯め込むかにもよりますが、とっとと街に降りてちゃちゃっと村をまわって山にとっとと帰って来た方がよさそうです。

(キューブ貯め込み中のたる田さん)
僕としのぽさんが再び山に戻ってきた頃、たる田さんは農産物の積み込みをおえて、村をまわり始めていたところでした。
農産物を得点に変える方法は2つで、単純に村で売る、この際、村に同じ色のダイスが置かれていればダイスの目が点になります。もう1つはお題カードを手に入れることで、お題カードに書かれたお題(どの村にどの農産物を売っているか)を満たしていれば、お題カードを手に入れることができ、カードに書かれた点を獲得できます。
お題カードは常にプレイヤー人数分公開されており、たる田さんはその全てのお題を達成するように、各村に農産物を売っていきます。
僕やしのぽさんが10点台で喜んでいたのを軽く抜き去って一気に50点代にまで伸ばされていました。
これには焦りますが、僕もしのぽさんも山で農産物カードのドローを繰り返しているところで、どうしようもありません。
先にしのぽさんが農産物の積み込みが十分だと判断されて村へ向かいます。僕も次の手番で村へ向かえたのですが、いま公開されているお題カードのうち、どれをしのぽさんが取っていくかはわかりません。せっかく集めた農産物が無駄になるのも嫌だったので、山にとどまり、更に農産物を集めることにしました。
しのぽさんがいくつかのお題カードを獲得して再度山に戻るころ、ようやく僕も村に進めました。
農産物カードの引き運もよかったため、万遍なく農産物を車に積むことができていたので、お題カードを3枚獲得することに成功します。お題カード獲得時には、減点のリスクもありますが、手札としてお題カードを手に入れることもできます。うまくいけばお題カードの得点が2倍になるわけで、とらない手はありません。
僕が山に戻るころ、たる田さんも再度村におりてきて、今度はその手札のお題を満たすことを優先されたようで、いくつかの村へ1つずつ農産物キューブをおろされていました。
そして、しのぽさんは3度目の村へ。
しのぽさん:「これで、このお題ゲット~」
ひだり:「しのぽさん…。キノコは白のキューブではなく、灰色なので、お題が満たせてません…」(灰色キューブを村に売っていなければならないところが白色キューブしか売っていらっしゃらなかった)
たる田さん:「これ、最初に配色見た時にわざと紛らわしくしてるなーと思ってたんだよねー」
しのぽさんは傷心の体で村めぐりをおえて再度、山へ…。
たる田さんがそろそろ終了条件を満たされそうではあったのですが、いまのままでは手札がマイナスになることもあり、じっと我慢で農産物の積み込みです。そして、たる田さんは村へ。
たる田さん:(先ほどしのぽさんが獲得できなかったお題カードを取りながら)「これ達成~」
ひだり:「たる田さん…。キノコは白ではなくて、灰色だと…」
たる田さん:「あーー」
ひだり:「さっきご自分で『紛らわしくしてる』とか仰ってたじゃないですか!」

(ふたりも騙したお題カード)
代わりに点数は下がるものの、こちらは達成できていたお題カードを獲得されてました。
お題カードを獲得し、新たなお題を公開する際に手札に入れるかの選択も、全員ある程度農産物を村に売っているため、「自分はこのお題カードを手札として持っていると減点になるが、公開すると、他プレイヤーが新たに農産物を売ることなく手に入れてしまう」という状況が発生し、たる田さんもしのぽさんも悩まれていましたw。
その後、たる田さんが終了条件を満たされ、そのまま勝利されていました。一時僕が逆転していた時もあったのですが、手札からだけでお題カードを5枚も達成されており、手札と場から獲得したものをあわせて5枚の僕では勝ち目がありませんでした。

(終了時)
【感想】
赤キューブ、青キューブという色ではなく、トマトだのズッキーニだのという、何を運ぶかテーマに沿った設定があるピック&デリバリーのゲームで当たりに出会ったことがなく、このゲームもルールを読む限りだと、ひたすらカードドローしてるだけなのでは…?(農産物カードは1枚引くのが1アクション、農産物の積み込みと村への売却は1アクションで最大4キューブ(農産物カード4枚分)を対象に出来る)と心配でしたし、実際に、ゲームが始まってからも、カード引くだけで手番が終わったことが一番多いですし、すぱすぱと売却している様子を焦りながら見ているのも精神衛生上よろしくありません。
お題カードも、自分が既に売り済みであれば新たに何もしなくても達成になる(カードが公開された時点でお題を満たしていれば、次手番でもらえます)こと、お題では絶対に1つ村では1種の農産物しか要求されないため、予め、何も考えずにばらまいておけば、勝手に達成して獲得できてしまうと、大層荒削りです。
今回のプレイでも「最初にひたすら山で車にキューブ貯めて、村にばらまいた人が勝つんじゃない?」とか、「農産物カード引くのが重い」という文句は、感想戦を待つことなく、ゲーム中から僕を含め出ていました。
お題カードの得点も、1点単位でかなり細かく設定されているものの、3つの農産物が必要なお題でこちらは14点、こちらは16点というその設定根拠がよくわからず、同じ労力を払っても何故か点数が違いますw(一応、設定根拠と思われるものはあるのですが、僕にはそれが適しているとは思えません)。
村に農産物を売った際に、ダイス目に対応した点が入りますが、1の目の農産物は当然1点なのはいいとして、ダイスがない農産物を売っても1点というのは(嬉しいけども)せっかくダイスで村の差を設けようとしているのに、その差がなくなってしまいどうなのかと思います。また、ダイス目からの点があくまでおまけになってしまっていて、結局お題カードからの点がメインになるというのもちょっと残念です。
そういう文句やよくわからない仕様があるんですが、ゲームとしては面白いですw。たる田さんたちも、文句は言いつつ、面白かったと仰っていたので、荒削りではあれど魅力のある不思議なゲームです。
僕がピック&デリバリーのゲームに対して持っている不満として、「好きな商品を好きなように運びたいのに運べない」、「運ぶことによる報酬が地味」というのがありましたが、この5つの村は、基本的に農産物カードに対応したキューブしか取れなくはありますが、農産物カードの上限なし、車に積むキューブ数に制限なし(一度に獲得したり、村に売ったりする量は制限あり)という、おおらかな仕様のおかげで、大変気分良くお題カードの内容をもとにキューブを集め、一気に運んでお題も達成して大量得点!というのができます。
お題カードも以前に運んでさえいれば手に入るため、棚ボタごっつぁんです!という場面もあって、ひたすら、楽しく、面白く遊ぶことができました。
舞台がそうというだけでなく、全体のノリが明るく、なんとなく太陽を感じるようなゲームです。
単にノリが良いというだけでなく、いつまで農産物を貯め込むか、また、他プレイヤーが貯め込んでいるのを出し抜けるか、現状達成していないお題カードを手札に入れて減点のリスクを背負うか、棚ボタ覚悟で公開するか等々、悩みどころもしっかりあります。
精緻なゲームシステムを楽しみたいという方には向いていないと思いますが、「楽しいゲーム」でした。

(箱絵にあるリオグランデのシャツをきたイケメンお兄ちゃんもいい味出してます)
警察24時/ Police Precinct

(4人でインスト込み2時間ほど)
【概要】
ある地方都市、その街は犯罪者で溢れかえり、無法がまかり通っていた。そんな中、地方検事の死体がゴミ箱に突っ込まれているのが発見された。彼は街の悪党どもの粛正に尽力しており、その報復として殺されたのだ。
街の犯罪集団のボス自身が検事を殺した犯人と目されている。ボスは事件当日から隠れ家に潜伏してしまったが、証拠を集め、無事にボスを逮捕することができれば、犯罪集団へ大きなダメージを与えることができる。
あなたは殺人事件の捜査官となり、街の今後の平和のために、殺人事件の解決に向けて全力を尽くすのだ!
【ルール】
事件の捜査官になり、犯罪組織のボス=殺人事件の犯人を逮捕することを目的とした協力ゲームです。
勝利条件と敗北条件は以下の通りです。
勝利条件
・殺人事件の証拠を全て集める。
・殺人事件の犯人を逮捕する。
敗北条件
・規定数以上のターンが経過し、犯人が街の外に逃走する。
・犯罪トラック上でマーカーが規定以上に達する。
犯罪トラック上でマーカーが進むのは、「URGENTマーカー付きの緊急事態が解決できない」「ごろつきが1区画に4人以上になる」「緊急事態カードの山が尽きる」などの場合です。

(犯罪トラック。マーカーがFAILのマスまで到達すると失敗です)
ゲームの流れ
ゲームはプレイヤーが各手番を行うことで進行し、全プレイヤーが1手番行うことで1ターン経過します。
手番は以下の流れで行います。
1.移動
2.アクション
3.ポリスカードの補充
4.緊急事態の発生
1.移動
自コマを移動力以内分、通りを移動させます。自コマはパトカーと覆面パトカーが片面ずつに書かれており、パトカー面で使用している場合、1マス移動力が上がります。コマの面の変更は手番開始時に警察署にコマがあれば、任意に行えます。

(パトカーと覆面パトカーはこんな感じです)
2.アクション
A.殺人事件の捜査
事件現場、目撃者の証言、検視結果、凶器の探索のいずれかを行います。これらは専用の山札がボード上の対応する場所に置かれており、そこに移動し、捜査アクションすることで捜査官の捜査能力に応じて山札からカードをドローできます。
ドローしたカードは自分だけが見て、当たりカード(証拠)があれば証拠品ボード上に置きます。ドローした外れカードは1枚を破棄した後、残りを山札に戻してシャッフルし山札に混ぜます。
証拠品が全て揃ったならば殺人者がボード上に登場します(一定ターン経過後にも登場はします)。
この時、覆面パトカーで行動していればドローできるカード枚数が1枚増えます。

(証拠品ボードと証拠品カード。白いのが当たりです)
B.ごろつきの逮捕
街の区画ごとにごろつきがたむろしています。捜査官の逮捕能力に応じた数のダイスを振り、その区画のごろつきの人数以上の目のダイス数分だけごろつきを逮捕します。ごろつきをひとりも逮捕できなければ、負傷して病院送りになります。
C.殺人者の逮捕
証拠品が全て集まり、殺人者と同じ区画に移動することで殺人者の逮捕ができます。捜査官の逮捕能力に応じた数のダイスを振り、殺人者の強さを上回れば逮捕できます。
D.緊急事態の解決
街に置かれた緊急事態カードの場所に移動し、捜査官の緊急事態への対応力に応じた数のダイスを振り、緊急事態の難易度以上の目を出せば緊急事態を解決できます。
E.能力向上
警察署でドーナッツを消費することで、捜査官の能力を向上されることができます。ドーナッツは緊急事態の解決をしたり、ドーナッツショップで購入することで手に入ります。
F.裏切り者の告発/正体を明かす
プレイ人数によってはプレイヤーの中に殺人者に味方する裏切り者をいれることができます。裏切り者を告発することで裏切り者は正体を現します。また、自分から正体を明かすこともできます。他人から告発されるよりは、捨てるもの少なくて済みます。
G.裏切り者アクション
裏切り者は正体を現した後は、緊急事態を発生させるなどの裏切り者アクションを行います。
※ドーナッツと他捜査官の協力
全てのアクションにおいて、ドーナッツや他捜査官のポリスカードを捨てることで、ドローできるカード枚数やふれるダイス数が増えます。また、制服警官のように共有で使えるトークン的なものを使い捨てることで増やすこともできます。

(左からドーナッツ、ポリスカード、制服警官)
※ポリスカードの使用
自手番の任意のタイミングにポリスカードを使うことができます。手番時に使用するカードには、移動力を+2したり、制服警官の応援を呼んだり、ごろつきを1人逮捕したりなどの効果があります。
3.ポリスカードの補充
ポリスカードをドローします。
4.緊急事態の発生
緊急事態カードの山札から1枚カードをドローします。
緊急事態カードには2種類あり、即座に効果が適用されて街中にごろつきや護送車などが置かれるものと、発生後、街中にカードが置かれダイスロールで解決するものとがあります。
ダイスロールで解決するものは、赤や黄色などの色で犯罪の種類がわかれており、ある色のカードが未解決の状態で同色の事件が発生すると、事前に発生していた事件には「URGENT!(緊急)」マーカーが置かれます。URGENTマーカーが置かれた事件が未解決の状態でURGENTマーカーを移動しなければならない状況(別の色でも2枚目の同色カードが引かれたり、3枚目の同色カードが引かれた場合)になった場合、URGENTマーカーが置かれていた緊急事態は失敗となり、犯罪トラック上のマーカーが上昇します。

(緊急事態カードの例。交通事故を除いて同じカードは1枚もありません)
コンポーネント
捜査官はそれぞれIDカードを持ちます。これに捜査、逮捕などの基本的な能力(虫眼鏡横の数字が捜査でドローできるカード枚数、手錠横の数字は逮捕時にふれるダイス数、パトランプ横の数字は緊急事態へ対応する際にふれるダイス数です)と、捜査官ごとの特殊能力が書かれています。
捜査官に付随するものとして、能力を向上した際のアップグレードトークン、捜査官特有の能力の1つであるSWAT隊員などがのトークンがあります。

ボードは6つの区画と警察署のある区画、合計7つの区画に分かれており、各区画にごろつきの溜まり場や宝石店などの店舗があります。
街は通りと交差点で仕切られており、プレイヤーの移動は移動は通り単位で行います。そのため、どの通りからどの建物に入れるかは矢印が書かれており、それでわかるようになっています。

(八つ折のかなりでかいボードです。比較用にノワール(トランプサイズ)をおいてます)
また、入れる通りからの向きにあわせて場所の名前が書かれており、そのため、場所を探す際には読みづらいことになってしまっています。
さらに、緊急事態が発生するとその場所にカードが置かれるため、仮に酒屋で窃盗が発生すると…、

(ビフォー)

(アフター)
こんな感じで視認性は悪くなってしまいます。

ごろつきのトークン、制服警官のトークンはこのように街のあちこちに置かれます。
コンポーネントはめちゃくちゃ大量にあり、ルールブックのセットアップの項ではAからZ、さらにAA、BB、CCまで各コンポーネントに項番がふられています。

(このみっしり書かれたセットアップのページ! ちなみにこの2ページだけでは収まらず、前のページもセットアップに関するページになってますw)
【プレイ内容】
わしの名前はひだり。この街で長いこと刑事をやらせてもらっている。いつのころからか悪党どもが好き放題しやがって歯がゆい思いをしてきた。警察の上層部はやつらに買収されたり、脅迫されたりしてたからな。
しかし、あの検事がやってきてからは全部変わった!もうやつらの好きにはさせん! そう思ったところで検事は殺されちまったが、絶対にやつらのボスは逮捕してやる。
ボスの逮捕に向けて特別チームが組まれた。チームのメンバーは4人。捜査と緊急事態の対応、両方ともに高い能力をもつナガミネ(通常、キャラの能力は捜査2 逮捕1 緊急事態への対応1 のように1つだけ得意な能力があるという設定になっていますが、このキャラは2つの能力が2になってます)。
緊急事態で何が起こるかを読んで、都合の悪い緊急事態はどこかにやっちまえる能力を持ちつつ、サブマシンガンを常に離さないいたる(緊急事態カードを引く時に1枚引いて効果を適用するか、山札の下に沈めて次のカードの効果を適用するかが選べます)。
エージェントにコネがあり任意の緊急事態をゲーム中に1度だけ判定なしで解決できるドーナッツが好きなたる田捜査官。そして、わし。

(左上から時計回りに、ナガミネ捜査官、いたる捜査官、わし、たる田捜査官)
信じたくはないが、この4人の中に、わしは裏切ってなどおらんから3人か、この中に裏切り者がおるようだ。見つけ次第ぶっ殺してやるんじゃが…。
ボスを逮捕するには、犯行現場、死体置き場、目撃者のアパート、凶器が隠された倉庫に置かれた山札を捜査して、合計11個の証拠品を見つけないとならん。犯行現場には6つの証拠品があるが、凶器は当然1つしかない。残りの山札は外れカードではあるが、捜査を繰り返すことで1枚ずつ外れカードはゲームから除外できる。
最初は外れカードも多いので大人数でどんどん捜査したいところじゃが、わしは捜査は苦手で、他の3人は捜査が得意じゃった。緊急事態への対応が遅れても街が犯罪まみれになってわしら警察の負けになってしまうから、みなに捜査は任せて緊急事態への対応に向かったんじゃ。
これはみなの手助け(ポリスカードの使用)もあって、無事解決。解決の報酬としてこの手番に緊急事態カードを引かないか、ドーナッツをもらうかが選べた。ボスの逮捕のことも考えると、逮捕が得意な奴もおらんとダメと考えて後々逮捕能力を強化するためにドーナッツを貰った。
この場だけ見ると、全体ではなくて個人プレイに走ったように見えるが、後々のことを考えてじゃし、みなの手番でポリスカードを使って手伝うことでみなが抱いた悪い印象をフォローするぞ。
しかし、手札が偏っていてナガミネ捜査官もいたる捜査官も手伝うことができんかった!みなが「じゃあ、手伝いますよ。ポリスカードを1枚使います」とかやってる時に、「使えるカードないわー。まじないわー」とか言わんとならんわしの気持もわかって欲しい。
たる田捜査官が現場の捜査をやる時にようやくポリスカードを使って手伝うことができたが、疑われてるかも…?(疑われたようです)
わしが緊急事態への対応、みなが捜査という分担になり、外れしか引けないこともあったが徐々に証拠品は集まってきた。特に強いのが警察官の派遣カードで4人を好きな場所に派遣するという効果なんじゃが、これを犯行現場などの捜査が必要な場所に全員派遣すると、追加で4枚もカードが引ける。個人の能力で2枚、警察官で4枚、誰かが同じ通りにいれば1枚、更にポリスカードを捨てて手伝えばそのカード枚数分だけ追加と、山札のほぼ全てを1手番で見ることができる。
山札の全体の枚数に対して当たりの証拠品数が少ない凶器や目撃者証言は、この警察官の一斉派遣で証拠品も無事に捜査本部に集まってきとる。凶器の捜査は、山札に1つしか当たりがないこともあって、いたる捜査官が一度、外れしか引くことができない手番もあったが、2回目の捜査で無事に凶器を発見しておった。
これで残るは死体置き場にある検死結果だけ。これで全ての証拠がそろう! わしは年甲斐もなく、これであのクソ悪党を逮捕できる!と興奮しておった。
チームの面々からは、裏切り者は結局いないのではないかと言う言葉が出てくるほど捜査は順調じゃった。捜査を優先した結果、緊急事態への対応がやや遅れてしまい、犯罪トラックは半ばまで進んでしまっていたが、このペースならボスを逮捕する方が早い。刑事の勘がそう告げておった。
しかし、裏切り者は誰なのか、本当にいないのか。ゲーム開始時に除外した忠誠カードを見ると裏切り者のカードは1枚しかない。つまり、もう1枚はやはりチームの誰かが持っているということになる。わしは、最初、いたる捜査官を疑っておった。これは刑事の勘としか言いようがないが、ナガミネ捜査官、たる田捜査官と比べて捜査への対応が淡白と言うか、なんとなくあっさりしておったからなんじゃが、途中、チームのみんなが自キャラの特殊能力のことをすっかり失念していた際に、「忘れてたけど、こんなのあったね」と、みなに注意を喚起してくれた。裏切り者がチームが有利になるようなことを言うか? これでいたる捜査官への疑念は消え去った。しかも、いたる捜査官は数々の証拠品を発見し、
では、ナガミネ捜査官とたる田捜査官、どちらが裏切り者なのか…。
そう考えていた時、警察署へ戻ることでポリスカードがドローできるイベントが発生した。警察署から離れていなかったわしとたる田捜査官、いたる捜査官は警察署へ戻ったんじゃが、なんと次の手番、わしのパトカーがなくなっておった!たる田捜査官が間違えて、乗っていってしまったせいじゃったんじゃ。このゲームのパトカーはキャラクターごとに名前が書かれておるんじゃが、とにかく識別しづらい。仕方ないとは思いもするが、わしとたる田捜査官の名前は似ておらん。
何かよからぬことを考えていたせいではないのか…?
わしがそんなことを考えておる時、警察署がごろつきに占拠されるというイベントが発生した。このままではポリスカードの補充が受けられんので、わしは急行した。

(署につっこむように車を停め、犯人確保に向かうひだり捜査官)
ごろつきをひとり除去するカードも持っておったし、それを使えば残るごろつきはひとりになる。ナガミネ捜査官からの支援も受けて、ダイス2つを振ってピンゾロ以外では失敗しないという状況じゃった。まあ、振った目はピンゾロで失敗したがな。わしは救急車に乗せられ、病院へ担ぎ込まれる中で「やはりひだり捜査官が裏切り者だな」というナガミネ捜査官の言葉を聞いておった。
突発的なイベントで捜査への対応が遅れたせいもあり、そろそろ犯罪トラックが振りきれるのが早いか、捜査を終わらせるのが早いかという微妙な状況になってきておった。早急に操作を完了させるか、もしくはURGENTの置かれた緊急事態を解決するか、その二択しかほぼないというなかで、たる田捜査官が取った行動は、「ドーナッツショップへ向かって、ドーナッツを4つ購入する」じゃった! こ、こいつじゃー!裏切り者はこいつしかおらん!
口には出しはしなかったが、わしは確信した。この緊急事態にドーナッツを買いに行く、この食いしん坊が裏切り者に違いない!

(覆面パトカーでドーナッツショップへ急行するたる田捜査官)
しかし、告発にはドーナッツが3つ必要じゃし、手番も消費してしまうので告発はせずに通常のアクションをせざるを得なかった。この裏切り者野郎をどうしてくれようと思っていた裏で、いたる捜査官は死体置き場へ向かっておった。
そして、捜査アクションを実施して、証拠品がそろうと思ったその時、いたる捜査官の口から「正体を明かします。俺が裏切り者です」という信じられない言葉が。
サブマシンガンなんて持って、最初から怪しいと思ってたわい!
ここで色々とルール確認が入りました。どうも裏切り者が自ら正体を現すにはドーナッツが2つ必要で、手番はそれだけで終わってしまうということなのですが、「では、裏切り者はやっぱり正体を現さずに、ここに派遣されている警察官を使った上で、当たりを見つからなかったことにして山札に混ぜる」ということに。
山札の全部のカードを見て、「見つからなかった」と報告しているので、正体は明かさずとも裏切り者であることは明白ではあります。
食いしん坊のたる田捜査官はドーナッツを大量に持っているので告発することはできますが、告発しても、いたる捜査官が通常の警察官としてのアクションができなくなるだけで、メリットがないように見えたので告発はしないことに。
とはいえ、虎の子の警察官は無駄に消費され、3人で4人分の緊急事態に対応できるわけもなく、じわじわと犯罪トラックは上がり続けた結果、ゲージは振りきれ、正義側の敗北となりました。
【感想】
面白かったです。
ルールやコンポーネントから感じる野暮ったさはいい意味で裏切られました。協力ゲーム自体、出来の良いものが多いですが、それらと比べても遜色ありません。むしろ、捜査時の当たりカード、外れカードの扱いで裏切り者が正体を隠しつつ、邪魔をできる好ルールだと思います。
まあ、それ以外は凡庸、えらい普通ではあるんですが。
プレイ内容には書きませんでしたが、車泥棒を追え!、宝石運搬車を護衛しろ!、ガス管の爆発!等々、様々なイベントが発生しました。それでも緊急事態の山札は半分も使ってないので、本当に多種多様な事件が発生するようです。
こういうイベントや凝った作りのキャラクターカードなどで、警察テーマゲームとしては非常に盛り上がります。70~80年代の刑事ドラマのノリが好きな人にはたまらないと思います。今回は4人ともむさいおっさんばかりでしたが、女性キャラクターもいますし、キャラクターは全X人と大量に用意されていて、繰り返しプレイにも耐えられます。
しかしながら、全く洗練されてなくてモノが多すぎたり、ボードが見づらかったりとプレイアビリティは低いです。捜査以外の逮捕と緊急事態への対応の判定がダイスロールと言うのも好みは分かれそうです。
さらに、もともとのルールの記載がゆるいのですが、それに加えてイベントが多様に用意されていることもあり、細かい部分のルールは全くフォローされていません(BGGのフォーラムではルールに関するスレッドが100近くあります)。
そんなわけで、おおらかな気持ちで楽しむのが良いと思います。
個人的にはセットアップが面倒なので積極的に遊ぶことはないかもしれませんが、ルールはいい感じに解釈すればいいし、ダイスロールもドラマがあるしで、ごっこ遊びしながら楽しむ協力ゲームとして結構良いゲームだと思います。緊急事態カード全ての訳を作る労力をかけるほどとは思わないので、英語読みつつのプレイにはなりますが・・・。
Yokohama 1 GAME Night(2013.8.13)
久しぶりに横浜ロール&ロールで開催されている1ゲーに参加してきました。これまでは1時間以内のゲームを2つ以上遊ばれることが多かったのですが、8月は趣向を変えて、2時間弱のゲームを1ゲームだけ遊ぶようで、この日はエアライン・ヨーロッパをやると告知されていました(ちなみに次回8/27はダイヤモンドクラブだそうです)。
エアライン・ヨーロッパ

プレイ可能人数上限の5人で。
ユニオンパシフィックのリメイクと言うかエアラインズのリメイクと言うか、ムーンが色々な形でリメイクを繰り返している、手番アクションは基本的に株券を公開するか、買うかの二択、ランダムで決算が起こってその時に出した枚数が上位になってれば得点、トップだといい点が入るよというやつの最新作です。
株の公開は2種類を1枚ずつか、1種類を任意の枚数と言うルールなので、1種類をためるだけためて一気に公開した方がアクション回数的には得をします。ただ、一連のリメイク作の中では栄光のピクトリアを遊んだことがあり、その際に、株券を効率的に公開しようとして、株券をためこんでいた結果、公開よりも先に決算がきて得点が伸び悩むということがありました。
基本構造は同じであるため、決算時期の見極めが大事だろうなと思いつつ、ゲーム開始です。
株券は、株を直接買うのではなく、いずれかの航空会社の路線を拡張(空路に書かれた数字分のお金を払う)すると、その航空会社の株の価値が払ったお金分あがり、場に公開されている株か山札の1番上の株を1枚もらえるという流れです。
この際、一気に2路線拡張することもできるのですが(もらえる株券は1枚のみ)、スタートプレイヤーのキノさんが初手から2路線拡張を選択します。
お、これは負けてられんとそこから僕を含む3人とも2路線拡張をしたのですが、収入は株券を公開した際にもらえる株券×2金か、銀行に融資を申し込んで8金貰うかのどちらかで、1路線拡張するのに3~8金かかるので2路線拡張→株券1枚もらうとかやってると、お金が全然まわりません。
これは余程のことがない限り2路線拡張するようなゲームではないですねと、4人目までやったところで全員で認識を改めます。
空路の拡張は複数人でやりつつ、公開した株の枚数で1枚だけ上回るというのが当然効率が良いわけで、オレンジ色の航空会社が買われるのを見て、即相乗りました。更にのってきてくれる方がいたためオレンジは三人で伸ばす形に。あっという間に×が高くなったのでとりあえず決算起こる前に少ないけど株券公開するかと手元にあった二枚を公開したところ、下家の方が四枚公開でトップが奪われます。オレンジの株券はゲーム中に最大9枚しか登場しないので、トップを奪うのはしんどそうです。と、僕を含めオレンジ伸ばし同盟の三人のうち二人が判断し、突然伸びなくなるオレンジw。 トップとった方も、あー、ほぼ確定させるとこうなるのかーと少し後悔されてました。
では、他の色の株券決算くる前に出しておこうかと、2種類1枚ずつ公開することを繰り返す所謂いっちょかみ戦法を。いっちょかみはみなさんされていたので、いい感じに全色の所有者がばらけることに。
僕は手札に赤と青が多かったこともあり、その二色に伸びて欲しかったのですが、どなたも伸ばす様子がなかったので、きっかけになればと何回か自分で空路拡張。赤の株券を手札にいれている方はいるのですが、のってきてくれないので、では、単独でトップの点もらいますよと眈々と伸ばしていたところで、株券の山札から決算がでて1回目の決算です。ここは序盤伸びたオレンジでトップだった方が優勢かな?くらいであまり差がついている様子はなし(得点は非公開です)。
二回目の決算に向けて、トップをとっていた緑をキノさんが伸ばそうとしますが、株券の最大枚数が少なく、現状で手札にないせいか誰ものってこずにおひとりで伸ばすことに。
株券枚数が少ない会社は目的地が地図上にあり、そこまで路線を拡張することで株の価値にかなりのボーナスが入ります。キノさんもそれを当然狙うわけですが、何故か目的地までの航路はすでに他の色が入っていることが多く、いくつか意図的に埋めることで、えらい遠回りするか、下手すると到達できないことになりそうです。
まあ、それなら埋めるよねと嫌がらせもしましたが、キノさんは他の色の株券ではトップをとられており、おそらくトップ目ではなかろうということで、埋められる時も埋めなかったりしました。
そして二回目の決算も終わり、いよいよ最後となる三回目の決算に向けてラストスパートです。
みなさん、自分がトップの株は公開枚数を増やして磐石にしつつ、少しでも株の価値をあげにきます。
僕は赤をあげようと思っていた矢先、いきなり五枚も赤色が公開され、トップが奪われます。しかも、手札の赤の株券を全て公開しても四枚にしかなりません。
これはやばいなーとは思うものの、赤の株券が手に入らないことにはどうしようもありません。赤でろー、赤でろーと念じていると、その五枚出された方がとれないタイミングで赤の株券がでてきました! 赤はかなり株の価値があがっており、いっちょかみするだけでそれなりの点数がもらえたため、他の方に取られる可能性もありましたが、無事に僕の手番までとられることもなく、獲得、公開でなんとかトップタイに。トップタイでも結構な点にはなるので、これまで赤に費やしたお金がむだにならず一安心です。
アバカス株という特殊な株(手番に株券を捨てることで手に入り、航路を伸ばさなくても決算ごとにもらえる勝利点があがっていく)のトップ争いがあったりしましたが、最後は波乱もなく終了。
最後の決算の得点計算したところ、なんと勝者はキノさんでした! 単独トップの株券は、緑と例のアバカスしかなかった(はず)なのに!とそれなりに場がわきました。
アバカス株の得点がかなり高い割にあまり取りにいくプレイヤーがおらず、比較的楽にトップがとれたこと、多くの株でいっちょかみしていたことが勝因ではないかと思います。
こんなことなら、きっちり緑の目的地への航路をつぶして置くべきだった!とかなんとか。
ゲームの根幹となるシステムはこれまでに何回もリメイクされて、その度に高い評価を得ている鉄板の面白さですし、ボード上でロンドンに向かうんだーだの、エジプトやシドニーへ向かう長距離路線があったりだの、やってることはコマを航路におくだけなんですが旅行気分というかなんというか楽しかったです。
リトルデビル

残り20分ほどでなにかできるものをということで、お店においてあったリトルデビルを遊びました。
「ニムトです」というキノさんの相変わらず鋭いインストがありましたが、まさにその通りで、リードプレイヤーがカードをプレイしたカードとその隣のプレイヤーがプレイしたカードを比べて、数字が大きくなっていれば、そのトリックでは一番大きな数字をプレイした人が、数字が小さくなっていれば一番小さな数字をプレイした人がカードを全部引き取ります。
カードに書かれた鬼のマーク数が失点になり、何トリックか繰り返して規定点に達したひとが負けです。
カードを一斉にプレイするか、ひとりずつプレイするかが大きく違い、もし自分が引き取ることになったら…と考えて、数字の大小より減点の少ないカードを選んだり、既に負けはなさそうだからと減点の大きなカードをぶち込んだりすることができます。
僕はまわりと比べて手札の大小の運が良かったようでほぼ減点なしでしたが、カードのまわり次第ではどのカードを出しても負けることになることもあるみたいで、悲鳴が何度か聞こえてましたw。
今回の1ゲーは少し長めのゲームが選ばれていましたが、それでも僕の好みのプレイ時間帯のものですし、主催のキノさんが名作を選んでくださるので、やはり機会を作って参加したいゲーム会です。
エアライン・ヨーロッパ

プレイ可能人数上限の5人で。
ユニオンパシフィックのリメイクと言うかエアラインズのリメイクと言うか、ムーンが色々な形でリメイクを繰り返している、手番アクションは基本的に株券を公開するか、買うかの二択、ランダムで決算が起こってその時に出した枚数が上位になってれば得点、トップだといい点が入るよというやつの最新作です。
株の公開は2種類を1枚ずつか、1種類を任意の枚数と言うルールなので、1種類をためるだけためて一気に公開した方がアクション回数的には得をします。ただ、一連のリメイク作の中では栄光のピクトリアを遊んだことがあり、その際に、株券を効率的に公開しようとして、株券をためこんでいた結果、公開よりも先に決算がきて得点が伸び悩むということがありました。
基本構造は同じであるため、決算時期の見極めが大事だろうなと思いつつ、ゲーム開始です。
株券は、株を直接買うのではなく、いずれかの航空会社の路線を拡張(空路に書かれた数字分のお金を払う)すると、その航空会社の株の価値が払ったお金分あがり、場に公開されている株か山札の1番上の株を1枚もらえるという流れです。
この際、一気に2路線拡張することもできるのですが(もらえる株券は1枚のみ)、スタートプレイヤーのキノさんが初手から2路線拡張を選択します。
お、これは負けてられんとそこから僕を含む3人とも2路線拡張をしたのですが、収入は株券を公開した際にもらえる株券×2金か、銀行に融資を申し込んで8金貰うかのどちらかで、1路線拡張するのに3~8金かかるので2路線拡張→株券1枚もらうとかやってると、お金が全然まわりません。
これは余程のことがない限り2路線拡張するようなゲームではないですねと、4人目までやったところで全員で認識を改めます。
空路の拡張は複数人でやりつつ、公開した株の枚数で1枚だけ上回るというのが当然効率が良いわけで、オレンジ色の航空会社が買われるのを見て、即相乗りました。更にのってきてくれる方がいたためオレンジは三人で伸ばす形に。あっという間に×が高くなったのでとりあえず決算起こる前に少ないけど株券公開するかと手元にあった二枚を公開したところ、下家の方が四枚公開でトップが奪われます。オレンジの株券はゲーム中に最大9枚しか登場しないので、トップを奪うのはしんどそうです。と、僕を含めオレンジ伸ばし同盟の三人のうち二人が判断し、突然伸びなくなるオレンジw。 トップとった方も、あー、ほぼ確定させるとこうなるのかーと少し後悔されてました。
では、他の色の株券決算くる前に出しておこうかと、2種類1枚ずつ公開することを繰り返す所謂いっちょかみ戦法を。いっちょかみはみなさんされていたので、いい感じに全色の所有者がばらけることに。
僕は手札に赤と青が多かったこともあり、その二色に伸びて欲しかったのですが、どなたも伸ばす様子がなかったので、きっかけになればと何回か自分で空路拡張。赤の株券を手札にいれている方はいるのですが、のってきてくれないので、では、単独でトップの点もらいますよと眈々と伸ばしていたところで、株券の山札から決算がでて1回目の決算です。ここは序盤伸びたオレンジでトップだった方が優勢かな?くらいであまり差がついている様子はなし(得点は非公開です)。
二回目の決算に向けて、トップをとっていた緑をキノさんが伸ばそうとしますが、株券の最大枚数が少なく、現状で手札にないせいか誰ものってこずにおひとりで伸ばすことに。
株券枚数が少ない会社は目的地が地図上にあり、そこまで路線を拡張することで株の価値にかなりのボーナスが入ります。キノさんもそれを当然狙うわけですが、何故か目的地までの航路はすでに他の色が入っていることが多く、いくつか意図的に埋めることで、えらい遠回りするか、下手すると到達できないことになりそうです。
まあ、それなら埋めるよねと嫌がらせもしましたが、キノさんは他の色の株券ではトップをとられており、おそらくトップ目ではなかろうということで、埋められる時も埋めなかったりしました。
そして二回目の決算も終わり、いよいよ最後となる三回目の決算に向けてラストスパートです。
みなさん、自分がトップの株は公開枚数を増やして磐石にしつつ、少しでも株の価値をあげにきます。
僕は赤をあげようと思っていた矢先、いきなり五枚も赤色が公開され、トップが奪われます。しかも、手札の赤の株券を全て公開しても四枚にしかなりません。
これはやばいなーとは思うものの、赤の株券が手に入らないことにはどうしようもありません。赤でろー、赤でろーと念じていると、その五枚出された方がとれないタイミングで赤の株券がでてきました! 赤はかなり株の価値があがっており、いっちょかみするだけでそれなりの点数がもらえたため、他の方に取られる可能性もありましたが、無事に僕の手番までとられることもなく、獲得、公開でなんとかトップタイに。トップタイでも結構な点にはなるので、これまで赤に費やしたお金がむだにならず一安心です。
アバカス株という特殊な株(手番に株券を捨てることで手に入り、航路を伸ばさなくても決算ごとにもらえる勝利点があがっていく)のトップ争いがあったりしましたが、最後は波乱もなく終了。
最後の決算の得点計算したところ、なんと勝者はキノさんでした! 単独トップの株券は、緑と例のアバカスしかなかった(はず)なのに!とそれなりに場がわきました。
アバカス株の得点がかなり高い割にあまり取りにいくプレイヤーがおらず、比較的楽にトップがとれたこと、多くの株でいっちょかみしていたことが勝因ではないかと思います。
こんなことなら、きっちり緑の目的地への航路をつぶして置くべきだった!とかなんとか。
ゲームの根幹となるシステムはこれまでに何回もリメイクされて、その度に高い評価を得ている鉄板の面白さですし、ボード上でロンドンに向かうんだーだの、エジプトやシドニーへ向かう長距離路線があったりだの、やってることはコマを航路におくだけなんですが旅行気分というかなんというか楽しかったです。
リトルデビル

残り20分ほどでなにかできるものをということで、お店においてあったリトルデビルを遊びました。
「ニムトです」というキノさんの相変わらず鋭いインストがありましたが、まさにその通りで、リードプレイヤーがカードをプレイしたカードとその隣のプレイヤーがプレイしたカードを比べて、数字が大きくなっていれば、そのトリックでは一番大きな数字をプレイした人が、数字が小さくなっていれば一番小さな数字をプレイした人がカードを全部引き取ります。
カードに書かれた鬼のマーク数が失点になり、何トリックか繰り返して規定点に達したひとが負けです。
カードを一斉にプレイするか、ひとりずつプレイするかが大きく違い、もし自分が引き取ることになったら…と考えて、数字の大小より減点の少ないカードを選んだり、既に負けはなさそうだからと減点の大きなカードをぶち込んだりすることができます。
僕はまわりと比べて手札の大小の運が良かったようでほぼ減点なしでしたが、カードのまわり次第ではどのカードを出しても負けることになることもあるみたいで、悲鳴が何度か聞こえてましたw。
今回の1ゲーは少し長めのゲームが選ばれていましたが、それでも僕の好みのプレイ時間帯のものですし、主催のキノさんが名作を選んでくださるので、やはり機会を作って参加したいゲーム会です。