fc2ブログ

第22回重げ会(2013.10.19)

ここ数回続けて参加させて頂いている重げ会に今回も参加させていただきました。フランシスドレイクが立ちそうだったので、「ルールわかるんでインストの手伝いしますよー」などと言ってたくせに、安定の開始後30分後着で既に何卓かはゲームが始まっていました。その時は卓についていない方はいらっしゃらなかったので、見事に浮いてしまったわけですが、めったに見れるもんでもないバージンクイーンのインストを見学(インストだけで2時間かそれ以上かかっていたようです。重げ会は12時間開催されているのですが、それでも途中終了になったとか)していると、たる田さんから、いまやってるツォルキンのインスト終わったらタマニーホールやりましょうと誘っていただき、そのインスト待ちの間に新たにいらした方おふたりを誘って、短時間で終わるゲームをまずは遊びました。

枯山水
1439.jpg

なんか枯山水と言うゲームがここ最近だけで3つくらい出たようですが、これはグリフォンゲームズから発売されたものです。

個人ボード上が5×3に分けられており、獲得した石をその上に置いていきます(白の3とか、茶色の2とか、色と1~3の数字が各石コマにふられています)。ラウンド終了時に置かれた石が、「同じ石が3つ揃う」「同じ色の石の数字が1~3揃う」「同じ数字の石が4色揃う」のいずれかに該当した場合、それぞれの条件に合致する失点カードを受け取り、その代わりに該当の石を全て捨てます。

石の獲得はラウンドの初めにオークションで行います。メインボード上にプレイヤー数-1の石の集まりが用意され、それを手元の石で競ります。競りはダッチオークションで、より安く(石の数を減らしたり、数字を減らしたり)値付けすれば前のプレイヤーに代わって石を手に入れる権利を得ます(つまり、石無し(0円)で値付けすれば負けることはない)。

競りを諦めたプレイヤーは石を取れなかったことによる失点カードを1枚とランダムに石を受け取り、競り勝ったプレイヤーは値付けに使った石の代わりに場の石を手に入れます。

失点したくなければ石を競りに使って、個人ボード上の石を減らすのが良いのだけど、あまり大量の石で値付けると他プレイヤーに上書きされてしまうてな感じのゲームです。
オークション+セットコレクションでうんうん悩んでしまいそうな感じなのですが、石で石を競るところや、とにかくセットを作らなければ良いという目的が明確なところのおかげかさくさく進みます。

今回も6ラウンドほどで終了しましたが、インスト込み3人で30分かかってないと思います。

僕は2回目でしたが、必死に競るよりも適度に値付けが下がったら、競りから抜けてマイナスカードを受け取った方が結果的に受け取る石が減って有利なのでは?と前回思ったことを実行してみました。結果は、競りから抜けたことによるマイナスカードについてくる石がたまりに貯まったところで、都合の悪い石を受け取って、セットコレクションの方でもマイナスカードを受け取ってしまうということが数回あり、トップの方からダブルスコアで負けてしまいました。
やはり、細かくでも不要な石を競りに使って消費した方が良いみたいです。

手軽にできるオークションゲームなので、またどこかで遊んでみたいです。

タマニーホール
1441.jpg

前回の重げ会で遊ばれていたのがえらく面白そうだったことからたる田さんが購入された陣取りゲームです。初版の発売は5,6年前のようですが、今年だか去年に新版がキックスターター発にて再版されました。箱も箱絵もTreefrogと同じなのでワレスのゲームのように見えますがデザイナーは違う人のようです。

タマニーホールと言うのはニューヨークにあった移民を基盤とする政治団体のことでニューヨーク市長を何人か排出したり民主党の最大派閥になったりと一時はかなりの勢力を誇ったようです。このゲームではプレイヤーはタマニーホール内の政治家になり、ニューヨークの各区に移民を送り込んだり、各移民からの指示を得て、ニューヨーク内の政治的基盤を固めることを目的とします。

ゲームのプレイはシンプルで、手番には自分の有力者コマ2つを1つまたは2つのエリアに置くか、演説者コマ1つをいずれかのエリアに置いた後、移民コマ1つをいずれかのエリアに置き、その移民の便宜チップを受け取るかの二択を行います。これを規定数行うと選挙が行われ、選挙が規定数行われた時点でゲーム終了します。

選挙ではエリアごとにどのプレイヤーがそのエリアを取ったかを確定し、その後、最大数のエリアを取っていたプレイヤーが市長に選出されます。エリアの取った取られたは、まず、単独プレイヤーのみが有力者を配置していればそのプレイヤーが取り、複数プレイヤーが有力者を配置していた場合は有力者コマ数と便宜チップ枚数の合計が上回ったプレイヤーが取ります。便宜チップは、そのエリアに置かれている移民コマに対応したものしか使えず、いくら使うかはプレイヤー次第です(事前にお互いに何個持っているかを示しあった後、握って一斉公開です)。

基本的にエリアをとった際にもらえる点のみが得点源になっています。

市長確定後、市長は副市長、市警察局長、選挙区委員長、市議会議長といった役職を他のプレイヤーに割り振ります。市長は選挙後の就任時にボーナス点が得られるだけですが、他の役職は基本的に毎手番、追加アクションを行えます。

※移民コマは規定数がボード上の補充スペースに置かれ、手番に使う場合はそこから取ります。手番開始時に補充スペース上の移民コマがない場合に袋からまた規定数がスペースに補充するというのが正しいルールですが、このゲームではターン開始時のみに補充するルール誤りをしていました。これにより、1ラウンド目のスタートプレイヤーとその下家が有利になってしまっています。

プレイ可能人数の最大数である5人で。3人や4人プレイだと1ターン目は使えないエリアがあるのですが、5人プレイだと最初から全てのエリアを使うことができます。5人に対して15エリアなのでだいたい3エリアを分け合う感じなるのだとは思うのですが、まあ、正直どこにおいていいのかようわかりません。ということで最初の手番だし1のエリアに。何の気なしにエリア1に手を出しましたが、選挙時、エリアを取ることで移民コマを新たに配置できたり、便宜チップをもらえたりするエリアが数エリアあり、エリア1もその移民コマをおけるエリアだったことを後で気づき我ながら良くやったと思ってました。

1回目の選挙ではいくつかのエリアが被ったもののほぼ順当に3エリアずつを分け合うことになりました(紫プレイヤーだけ2エリアでしたが)。全エリアで誰がとったか確定したら、自分が取ったエリアにある移民コマの数を種類ごとに比べ、種類ごとに最も数を持っているプレイヤーはその色の便宜チップをボーナスでもらえます。

市長は獲得したエリアの最も多いプレイヤー、エリアが同数の場合は持っている便宜チップ数で決まります。僕は(前述のルールミスもあって)移民コマを他プレイヤーよりも多く置く機会があり、便宜チップのボーナスを2色分もらっていたこともあって市長に選出されました。
市長は他プレイヤーの役職を選んで渡すわけですが、ここで、みなさんでどれが強いのか、これはあーだ、それはこーだと盛り上がりましたが、まあ、まだ各プレイヤーの特色もでてないし誰がどの役職を有効に使えるのかなどわからん!と割り切って配りましたが。
1442.jpg
(1回目選挙終了時)

1回目の選挙後から、通常アクションに追加して役職の能力と中傷アクションができるようになります。中傷アクションは条件を満たすことで自分の有力者コマと同じエリアに置かれた他プレイヤーの有力者コマを排除できるアクションです。選挙時の各エリアの取る取らないは1コマでもあれば便宜チップの握りもあり、他プレイヤーのコマがいくらあっても勝てる可能性がありますが、全くなければ戦うことすらできません。そんなわけで手番順が早い僕(市長はスタートプレイヤー)や僕の下家のプレイヤーは、2つはおいていないと後手番の他プレイヤーが自コマをおきつつ中傷→不戦勝ということをやられてしまいます。

そうなると次の選挙までの4ターンは下手に地盤を広げて喧嘩したりせずに1回目の選挙時にとっていた3エリアを固めるのがよかろうと判断して、それらのエリアに元々ある色と同じ色の移民コマを送り込みつつ有力者コマを配置します。

元々便宜チップが多かったおかげで市長になったわけで、僕のいるエリアに有力者コマを放り込んできても豊富な便宜チップで負けるのは目に見えています。僕以外にもチップが豊富なプレイヤーがひとりおり、僕とその方を除いた3人でのエリアの取り合いが熱かったです。便宜チップを豊富に持っていると言っても、同色の移民コマが該当エリアになければ選挙時に便宜チップは使えません。こうなると猛威をはらったのが市警察局長、選挙区委員長。警察局長は移民コマを逮捕して1つ除外でき、選挙区委員長は移民コマを隣接するエリアへ1つ移動させることができます。この能力が1手番に1回使えます。どちらの能力もこれから殴りこむエリアでは相手が便宜チップを持つ色の移民コマをどこかにやれるという点では変わりありません。

エリアを取り合おうとしたら、相手も得意な色で勝負をかけるか、自分が得意な色の移民コマを放り込んで、役職能力でどかされないのを祈るかの二択ですが、どちらにしても歩が悪いということで僕は喧嘩を売らず。

市議会議長は2つまでエリアをロックでき、ロック後は有力者も移民もコマを置くこともどかすこともできなくなります。つまり、自分しか有力者コマをおいてない状態でロックすればそのエリアがとれることが確定します。
最後に副市長ですが、能力は便宜チップが各ターンに1枚ずつもらえるだけという、ちょっと弱そうな能力で、副市長になったたる田さんはいいようにやられて、2回目の選挙では2エリアしか獲得できず、ちょっと差がついての最下位に沈んでいました。

2回目の選挙で市長に選ばれたのはオレンジ(ドイツ)の移民に力を入れ、オレンジの便宜チップをに持っていた方で、4エリア獲得+市長の3点で一気にトップに。そこから1点差で僕が2位についてました。
1444.jpg
(2回目選挙終了時)

こうなると当然渡される役職は副市長w。能力弱いしここはしゃがむところかな?とも思いましたが、トップを狙える位置についている限り碌な役職がまわってくるわけがないと判断して、3回目の選挙に向けては攻めて出ます!
幸い、僕はここまで便宜チップの握り勝負になったことがなく、大量の便宜チップを持っていますし、狙ったエリアに移民コマさえおければたぶんエリアは取れます。
1445.jpg
(めちゃくちゃ大量の便宜チップ(他プレイヤーは平均5個くらいしかもってません))

そして、これも運が良かったのですが、赤のプレイヤーの方が緑の移民コマの最多を狙って、自分の有力者コマがいるエリアに緑の移民コマを配置されていました。移民コマがないエリアにちょっかいは出しづらいのですが、緑は僕の持っている便宜チップなので、チャンスとばかりに有力者コマを配置します。
札束で顔をはたくような豊富な便宜チップを背景に狙ったエリアは全て獲得することができ、3回目の選挙で6エリア獲得+市長の3点で一挙9点を獲得しトップに。

1447.jpg
1448.jpg
(3回目の選挙の天王山。2位の黒プレイヤーと3位の黄色プレイヤーが、タマニーホールのあるエリア(このエリアは点数が倍)を狙って勝負しました。有力者コマが1対3だったところを、便宜チップの握りが4枚-1枚となり、トータル5対4で勝つという黒プレイヤーの素晴らしい読みでした)
1449.jpg
(3回目選挙終了時)

さらに幸運なことに1位、2位が3位以下のプレイヤーを叩きまくった結果、逆転の目がある点差につけているのは2位のプレイヤーのみという状況になりました。

最後は便宜チップの保有数がトップならボーナス点がもらえますが、僕と3位の点差が8点もあり1回の選挙で稼げる点を考えた時、「これは逆転無理だろう…」というような点差です(人数で均等に割って3エリア取れるものを6エリアとって市長に選ばれ、さらにトップが0点で終わるという状況はなかなか想像しにくいです)。

同卓のたる田さんが「難しいのは結局、どっちを1位にするかという選択をしてしまっているということ」と仰いましたが、その通りです。みなさん、誰が1位かは考えずに得点が一番のばせる手を打つ!という方針でプレイされたようですが、難しいプレイだったと思います。

点差のない2位のプレイヤーには効果が微妙な副市長を渡していましたし、僕はほとんど使ってない白の便宜チップを活用して逆転されない程度のエリアを確保しさえすれば勝てます。4人でチームを組んで、とにかくトップを落とそうとされると負けたかもしれませんが結果は、僕が2エリア確保+便宜チップの保有枚数で2色トップのボーナスをとり、逆転されることもなく勝つことができました。それよりもたる田さんが3回目の選挙だけで12点とって2位まで浮上されたのが驚きました。
1452.jpg
(4回目選挙終了時)

全員初回で役職やエリアの強さがよくわかってなかったのが点差がついた原因だと思います。1回目の選挙時点で既にバランスが悪くなる兆候があったのではないかと。ダントツトップがいなくなるように「誰か削ってくれ」ではなく、みんなで便宜チップの数を削りに行かないと、最初に富んだプレイヤーが勝ち続けてしまうのかもしれません。プレイ人数が減ると序盤は使えるエリアが少なく、いやでも争うようになっているので5人よりも少ないプレイヤーの方がよいのかもしれません(BGG見ると5人がベストとあるので、移民コマの補充ルールさえ正しくやれば5人でも争い合てバランスがとれるのかもしれません)

スパイリウム
1454.jpg

スパイリウムと言う鉱物がある世界で鉱山や工場を手に入れ、勝利点を稼ぐゲームです。

毎ラウンド、カードが3×3の9枚場に置かれ、プレイヤーはそのカードとカードの間にミープルを置くか、取るかを行います。ただし、1回でも取るともうミープルはおけません。
ミープルを取る時に、お金かカードの効果かを選択します。お金を選べばミープルに隣接していたカードに隣接する他のミープル数分だけお金がもらえ、カードの効果を選択すれば他のミープル分のお金を払った上で、カード効果の発動に必要なお金やスパイリウムを支払います。カードが特許や建物であれば、場から自分の前に移します。
自分の前にある建物は、即時効果のものと使用できるものがあり、即事効果のものは、使えるミープルを使うなどの条件を満たせば使用することができ、得点やスパイリウムをもたらします。
規定ラウンド経過後にそれまでに手に入れた点と特許からもらえるボーナス点、建物についている点を加算して勝者を決めます。

別卓で遊ばれていたブラスが終わったところだったので、メンバーをシャッフルして僕はスパイリウムの卓に入らせていただきました。
スパイリウム自体は以前、別の場所で遊ばせて頂いたことがあったのですが、ルール誤りがあり、途中終了となっていました。核となるミープルの置いて取っての部分は正しくやっていて、かなり面白さを感じていたので、良い機会がもらえたといそいそと参加しました。

場に出てくるカードは山札がA、B、Cと分かれており、基本的に徐々に効果が強いカードが出てくるようになっています。例えば、Aではミープル1つ使ってスパイリウムを1つ獲得する鉱山があるが、Bではミープルを1つ使えばスパイリウム2つ、ミープルを使わなくても1つ獲得できる鉱山がでてくるなどです。
また、Aの山にしかないカードとして特許があります。特殊カードのようなものでお金を得る時に+2金やカード効果を使う際に1回だけ周りのミープルを0個して扱える(追加のお金の支払いがない)ものなどがあり、また最終得点計算時に2金で1点だったり、建物数分だけ加点されたりなど、ボーナス点が入ります。

追加のお金の支払いが不要、お金+2、建物獲得時に土地代-3という特許が強そうだと思っていたのですが、手番の周りや所持金の関係から取れず、前回遊んだ時に鉱山からスパイリウムを獲得して工場で勝利点に変換するというコンボが最終的に必要になるというのはわかっていたので、取れなかった技術の代わりに鉱山をミープルなしで起動できるという特許を獲得しました。

Aの山札の間は、上記の特許を取りつつミープルを増やしたり、ラウンドごとの収入を増やしたりとなんというか無難に思える手をうち、Bの山札に入って効率のあがった建物が出てきてからが勝負だな!と思っていたのですが持ち金や手番順の関係で欲しい建物は取れず、しょうがないので狙っていたものより1段優先度が低いもの、低いものと選択していった結果、なんか手元の鉱山でスパイリウムをとって工場で勝利点に変換というサイクルはできているものの、よそに比べると若干効率が悪いという持ち札に。

周りの状況はお金+2と土地代-3の特許を獲得した方が、豊富な資金を背景に着々と手元の建物を揃えたり、得点建物を複数購入したりされ、一方で、カードの周りのミープルを無視する特許を獲得された方が、欲しいカードを1ラウンドに1枚は必ず手に入れつつ1ラウンドに1回使用済み建物を再使用可能にする特許も手に入れて細かく得点を重ねたりといい感じにまわっているように見えてました。

そんな中、僕の下家のプレイヤーの方は、序盤は収入アップ、ミープル追加等の効果が思うように取れず、特許も何も無く、苦戦されているように見えていたのですが、序盤から中盤にかかる段階で得点を取る建物を取られ、毎ラウンド細かく稼いでダントツでトップを独走されていました。
僕の上家のプレイヤーの方も特許なし、収入もあげない(今思うとわざとだったのだと思います)という形だったのですが、中盤に入る前にミープル数を最大にし、その数を活かして中盤から得点をスパイリウムを貯めつつ得点を稼ぎ始められ、一気に15点獲得する建物を建てると猛チャージでトップを追いかけ始めました。

一見、特許が強いように見えていたのですが、僕のとった特許は正直あまり使えず(ミープル+1の建物と結局効果は変わらず、むしろミープル+1の方が汎用性があって使えるかもしれません)。強そうに見えていた特許もその効果を有効に使っているように見えたのですが、それでも特許を持たないお二人が1位、2位という結果になりました(トップは下家の序盤から得点構造を作られていたプレイヤーの方でした)。

お金やミープルのやりくりに苦しむのが楽しいゲームですが、ゲーム自体は6ラウンドしかないので収入やミープルの強化にこだわりすぎると全然手が足りないです。「得点とったやつが勝つ」という当たり前のことを頭において切り捨てるところはすぱっと切り捨てるのが、最終的にかつコツなのかもしれません。
勝つことだけにこだわらなくても、一巡まわったらこのカードは誰かに買われるだろうから、まだ回りを大量のミープルが囲んでて高いけど、今買わないと・・・!だの、まだミープル配置してたいけど、みんなより一歩先にミープルを取り始めれば、お金獲得→欲しいカードゲットができる!というところだけでも、楽しいゲームでした。

時間的にここで帰宅しましたが、お昼ごはんタイム(重げ会は弁当頼んでみんなで食べる時間があります。みんなが了承すれば、食べながらゲームという休憩無しで楽しめますw)を除いて7時間、みっちり遊ばせて頂きました。ありがとうございました!

アーティファクト/Artefakt

1429.jpg
(2人でインスト込み20分)

【概要&ルール】

この世界には三つのすごい宝がある!その宝はばらばらになって世界中の遺跡にちらばっている。他の調査隊に先駆けて宝の破片を手に入れて最初に宝を完成させろ!

場には10個の移籍が並べられ、それぞれの遺跡にランダムに各プレイヤーのコマを置きます。
ラウンド開始時にランダムに遺跡に宝の破片が置かれます。その後、プレイヤーは自分の3つのコマをいくつ動かすかカードをプロットします。

その後、順番にカードを公開し、コマを移動させます。全プレイヤーがコマを移動させ終わったら、全ての遺跡で最もコマを置いているプレイヤーは宝の破片を手に入れたり遺跡の特殊効果を使うことができます。最多が複数プレイヤーいる場合は誰もそれらの恩恵をうけることはできません。

宝の破片を組み合わせて宝が完成したら、完成させたプレイヤーが直ちに勝利します。

【プレイ内容&感想】

K君とふたりで。

遺跡をまわって宝を集めるというテーマはどストライクなので気になっていたのですが、聞こえてくる評判がイマイチだったためなかなか購入に思いきれなかったのですが、テンデイズで購入した福袋に入っていて手に入れることができました。

どうもバッティングゲームなので人数多い方が良かろうと思い、M君も含めて三人でやろうとしたのですが、急に都合が悪くなったとかで二人でのプレイになりました。

遺跡は10ヶ所あり、コマは一人3つずつなのでコマ的には余裕ができるはずですが、毎ラウンドでてくる宝の破片は4つで、しかも同じ遺跡に置かれることもあるので、ふたりでもよく被りますw。
コマをふたつ同じ遺跡に移動させれば大抵は相手は一つなので勝てるのですが、その分他の遺跡にコマは持っていけないわけで、そちらで取られてしまいます。

1,2ラウンドが終わり、お互いにこれは宝ばかり狙っても埒があかないと判断してようやく遺跡の特殊効果に目が向きました。

特殊効果の中には、コマが同数時に勝つものや、相手から宝の破片を奪うものなどそれなりに強いものがあります。
そして見事に相手から宝の破片を奪う効果でバッティングする僕とK君w。宝の破片も集まりはそうよくありませんが、誰かがとろうが取るまいがとにかく規定数がラウンド開始時に補充されるので、お互いにあつまってなければどんどん遺跡上にたまっていきます。

補充箇所はダイスで決まるので、ダイス目が偏ると、もうその遺跡上の破片をとるだけで勝てるんじゃというレベルでたまっていきます。これほとんでもねえ収束性だな!と思いつつ、この時点でK君の方が若干破片数でリードしていたので、そちらにはバッティング狙いで1コマだけ移動させ、本命として僕の持っている破片と同じ種類の破片が2,3マイたまっている遺跡を狙います。

結果はK君がタイブレイク効果の遺跡も抑えたため、破片が5,6枚溜まった遺跡を取られてしまい負け。僕の狙った遺跡の番号がその遺跡よりも若ければ宝が完成して勝っていたようだったので残念でした。

事前に面白くないという話を聞いていて期待してなかったのもありますが、プレイ人数に関係なく30分もあれば必ず終わる収束性の良さ、とにかく破片が偏ってる遺跡を落としさえすれば勝てそうなゆるさなど、僕は嫌いではありません。

同じ種類の破片を集めても運が悪ければ倍近い枚数が勝つために必要だったりと補充がダイスで決まることとあいまって、バッティングをうまく回避したとしても勝ち方が計算できないのは人によっては嫌いかもしれません。
ゲーム終了後に、悪くはなかったねーという僕に対して、いや、これはちょっと…と珍しくK君が浮かない顔をしていたのが印象的でした。

レイルウェイズ・エキスプレス/ Railways Express

1329.jpg
(2人でインスト込み1時間弱)

【概要&ルール】

くそでかい限りなく広がる大地(ボード)!
あなたは鉄道会社の社長です。自社ビルがある4つの都市を自社の線路でつなぎましょう。ただし、線路が敷けるかはお抱えの占い師のもつサイコロ次第…。

ボード上に赤、青、黄、紫の4色の都市が各4つ、灰色の都市が複数点在しています。プレイヤーはいずれかの色を選び、手番に線路を敷くことで自色の4つの都市をつなげることを目指します。

手番には、ダイスを4つふります。ダイスは線路ダイスと地形ダイスが2個ずつあり、出目を組み合わせて線路を敷きます。地形ダイスには、平地、山、川、オールマイティの目が、線路ダイスには、直線×2、曲線×2、直線+曲線の目があるので、例えば、平地、川、直線×2、曲線×2の目が出たなら、平地に直線の線路を2マス敷き、川に曲線の線路を2マス敷けます。地形と線路の組み合わせを変えても構いません。

灰色の都市や自分の都市に線路がつながるとキューブがもらえます。このキューブを手番に使うことでダイスを振り直すことができます。

【プレイ内容&感想】

このゲームを購入した際に興味を持ってくださっていたちきさんとふたりで。

鉄道ゲームで、マップ上に様々な色のキューブがあるということで、ピック&デリバリーのゲームだとてっきり思っていたのですが、ダイス目に従って線路タイルを敷き、目的地である4つの都市を一番先につなげたプレイヤーが勝ちというゲームで、まったくピックもデリバリーもでてこないということがルールを読んでわかり、驚きました(買う前に読めよ!という話なんですが)。

驚いたというか、ボード上にタイルを置くだけのゲーム。しかもそのタイルの選択肢は自分にはなく、ダイス運次第。こ、これは面白くなさそうだ…と遊ぶ前からかなりやる気がそがれていました。
まあ、それでもやってみようぜ!とちきさんからのお言葉もあり、さっそくプレイ。

つまらないゲームだと予想していたので、もう二度とやらない可能性がでかいと判断して、同梱されていた拡張を2つとも入れて開始しました。拡張は、数枚カードを公開し、そのカードに書かれた灰色都市にたどり着いた時にボーナスでキューブがもらえるものと、灰色都市についた時特殊効果のカードがもらえるもののです。

線路はスタートに決めた都市からつながるようにしか敷けない&無駄な線路を敷くのも非効率と言うことで、せいぜい2本程度の線路を伸ばしていくことになります。そうなると、案外地形の制約があって、「この手番には山の目(orオールマイティ)が出ないと線路が敷けない!」ということが起こります。そういうことが起こらないように、2本線路があるなら、先頭が接する地形は別のものになるようにしたいのですが、所詮ダイス次第なので、いつもそういうわけにはいきません。

このゲームでは最初の方針の違いで明暗がくっきりわかれました。

自色の都市を最短距離でつなごうとして、北部中央から西海岸、東海岸にむけて線路を敷いた後に南部へ向かおうとした僕、キューブの獲得を重視して南部中央から大陸中央をつっきる線路を際に敷いたちきさん。
ボード上の街の配置を良く見ればすぐにわかるのですが、北部中央から東西に向かおうとした時、ほとんど灰色都市はありません。一方で、大陸中央(要はミシシッピ川沿い)には都市が大量にあります。振り直しで使うキューブも特殊効果付きのカードも灰色都市に到着した時にもらえるので、どんどんキューブやカードを手に入れるちきさんに対して、少ないキューブ&カードで戦うことに。
それでもダイス運は幸い僕の方が若干良く、ちきさんの方が振り直さないと1マスも進めないということは多かったのですが、「このターン、相手は山に線路を敷けない」、「追加で川に1マス敷く」などの特殊効果でじわじわと差を広げたちきさんが勝利されました。
1330.jpg
(1戦目最終形)

1戦目途中から気付いていたのですが、ぶっちゃけた話、ゲームのシステム的な面白さは皆無です。「曲線しか出なかったり、山しか出なかったりしても、やりようによってはちょっと効率が悪くなるけども線路は敷けて、目標達成できる」ということもなく、多少の妥協はできても必要な線路、必要な地形は選択の余地はありません。目の前の都市に線路を引きたかったら直線の目が出ないとどうにもなりません。
しかし、出てしまったダイスの目の制限下でどうタイルを敷けば、手番を無駄にせずに済むか、また、直線と曲線をどう組み合わせれば都市にたどり着くのか、毎手番毎手番、お互いに、こう敷けばいんじゃないのか、いやいや山の目がやはりどう考えても必要だだの、あーだこーだ話しながら、タイルを組み合わせる作業は意外なことに結構面白かったですw。

そうなってくると、拡張でいれたカードは邪魔だねえという話になり、拡張は抜いて、純粋にタイルの置き方を考える、どちらかというとパズルゲームとして2戦目を楽しみました。
2戦目はスタート都市を変えてみましたが、やはり振り直しキューブを持っていた方が強く、大量に手に入るよう大陸中央部や南部、海岸沿いといったところから先に線路を敷いた僕が勝つことができました。
1333.jpg
(2戦目勝負所、南(写真上)から伸びてきたちきさんの線路の行方を東(写真左)から伸びてきた僕の線路が阻みます。勧めなくなるわけではなく、立体交差の線路タイルを置けば進めはしますが、2タイルほど余分に使うことになります)

1336.jpg
(2戦目最終形)

18XXや蒸気の時代といった線路敷き要素のあるゲームの熟練者の方は、ここで使うタイルはこれ、立体交差にするならこれ、などと的確かつ迅速にタイルを配置しますが、そこまでの域に達していない、僕のようなひととっては、タイルをどう敷くのかをいちいち毎手番悩むのが楽しいゲームでした。
まあ、果たしてそれがこのゲームの狙いどころなのかは少々疑問ですが。
前述のことの繰り返しですが、本当にシステムは全くいけてないです。というか、限られたタイルが配られて、それを使って効率良く、タイルが不足することないよう、鉄道網を敷くゲームの方がまだよかったように思います。ダイスは単にプレイヤーを苦しめる要素にしかなってないので。
1331.jpg
(2戦目の僕のスタート都市。川の目が出ないと全く進めませんw (左下に平地もありますが、そちらにいっても・・・))

ピック&デリバリーかと思って買った僕は論外ですが、ダイスゲームとして楽しむわけでもなく、タイルを配置するだけで面白いというのは、意外な発見でした。

アミティス会

1367.jpg
(何枚か写真撮ったつもりがピンボケの1枚しかなかったのでこれで)

フランシスドレイクをkickstarterでバックする際に何人か分をまとめた方が安かったため、取り纏めをしたのですが、そのうちのひとつを偽エッセン会などでお世話になっているたる田さんにお届したついでに何か1ゲームやりませんかとお誘いいただいて、イスタリのアミティスを遊ばせて頂きました。しのぽさん、たる田さん、僕の3人戦です。

アミティスは僕がボードゲームにはまる前、2007年に発売されたゲームです。余程の名作でない限りちょっと前のゲームはなかなかプレイする機会がないので、大変ありがたかったです(たる田さんご自身も最近書かれたとあるブログの記事を読んで購入されたばかりとのことでしたので、そのブログ主の方にも感謝です)。

アミティスと言うのは、紀元前、新バビロニアの王、ネブカドネザル二世の王妃の名前です。その王妃のためにバビロンの空中庭園が作られたといわれています。ゲームでも空中庭園を作ることが軸のひとつになっています。
手番に出来ることは、場にあるアクションカードを選ぶかラクダを進めるかのどちらかです。アクションカードには、交易品を手に入れる、水路の灌漑をする、祭祀を行う、ラクダを手に入れるの4つがあります。ラクダを進めると進めた先に書かれた交易品を消費することでラクダや邸宅の強化をしたり、庭園に植物を植えたりできます。

勝利点を得る方法はいくつかあり、灌漑アクションを選択する、祭祀にてラウンド間で得点がもらえる祭壇へコマを送り込む、植物を植えるなどです。また、特徴的なものとして、ラクダを進めて強化できる対象として、進めるマスが増えるラクダ、点数がもらえる邸宅、ラウンド間で収入が手に入る財布の3つがあり、これらは段階をおって強化する必要がある(いきなり3段階目とかはできず、1段階目から強化しなければならない)のですが、1段階目のカードはプレイ人数から1枚少ない分しかありません。つまり、誰かひとりは強化できないわけです。

とりあえずは交易品を手に入れつつ、能力の強化ということになるわけですが、3人プレイ、能力は3種類と言うことで誰かひとりに3種すべてを渡すことはまかりならんということはインスト時から話に出ており、仲良く3人でふたつずつ分け合いました。

しのぽさんがラクダと財布、たる田さんがラクダと邸宅、僕が邸宅と財布です。ラクダは最終段階まで強化できれば収入もあるのですが、移動距離がデフォルトのままでも、他人が動かしたのに相乗れば問題ないかなーと思い、ラクダ以外のふたつを選択しました。このゲームでは、アクションカードは毎ラウンド9枚が3×3に並べられ、1列ごとに最初に選ばれるカードは無料、2枚目は1金、3枚目は2金というようにお金がかかります。お金が必要なのは基本的にそこだけではあるのですが、財布を取らなければ基本的に定期的な収入がないため、お金プレイもありかなと。あとは消去法で邸宅です。

祭壇も3種類あり、多くのコマを送り込んだプレイヤーにラウンド間でそれぞれお金、得点、交易品がもらえます。能力をのばすにも庭園に植物を植える(植物を植えるとその場にあったタイルに書かれた点や能力などが獲得できる)にも交易品が必要なので、たる田さん、しのぽさんは交易品重視にされてましたが、僕はなんとなく細かく点数を稼ぐのが効いてきそうなゲームだと思い、得点の祭壇に積極的にコマを送り込んでいました。

他プレイヤーよりも先にラウンドでパスすれば手番がくるたびにお金がもらえるのですが、別にこのラウンドでこのアクションをしなければ!と切羽詰まった状況になることもそうそうないというか、この時プレイしていた3人はやすやすとお金を与えるようなお人よしではないので、お金がないたる田さんがパスしたら、じゃあ、自分もパスと定期収入のある僕としのぽさんは、たる田さんのお金を絞ります。そんな状況でもたる田さんは祭壇からもらえるお金やラウンドごとしゃがむなどして、最低限のお金は手に入れられていました。

たる田さんがお金で絞られている一方、僕は僕で祭壇で交易品を重視しなかったことから、中々、ラクダの移動先で必要になる交易品と手持ちの交易品が一致しません(交易品は4種+オールマイティーにつかえるブドウの全5種あります。ラクダを進めた先の能力強化や植物を植えるアクションを行うには、そのマスにあった交易品を捨てる必要があります)。

ラクダをもし強化していれば自分の持っている交易品のあるマスまで一気に移動ということもできたのですが、デフォルトの1歩しか移動できず、中々機会を得ることができませんでした(一応、ラクダトークンを使えばその分移動距離は増えますが、使い捨て&入手機会は限られています)。

そんな中、しのぽさんは得点こそ最下位ではありましたが、交易品は持ってるは金はあるはラクダは強化済みで大抵自分の交易品とあったマスが移動範囲に入ってるわで、財布もラクダも最終段階まで強化をおえてしまいます。

一応、僕もたる田さんも指をくわえてみていたわけではなく、例えば僕はラクダの方ではうまくアクションができませんでしたが、定期収入を活かして、細かく灌漑をおこなうことでちょびちょびと勝利点を稼ぎつつ、植物が植えられた時のおこぼれ(植物を植えるにはそのタイルに隣接する水路が灌漑されていることが必要で、かつ、植えられた際に隣接水路を最多で灌漑していたプレイヤーには得点が入る)をもらっていましたし、祭壇にも定期的にコマを送り込み、そちらからの得点、収益はそこそこ得ていました。

たる田さんはしのぽさんには劣るものの強化されたラクダで、取れるチャンスは逃さずに邸宅を強化したり、庭園に植物を植えたりと即時に獲得できる点を伸ばされていました。

とはいえ、長くなればなっただけ、定期収入が多く、ラクダでも好き放題できるしのぽさんが一番得点を稼ぐことは明白だったので、まだ得点でリードしているうちにとっとと終了条件を踏んでしまおうと、たる田さんと僕は考えます。終了条件は庭園に一定数以上植物を植える(タイルを獲得する)ことです。

実は僕はちょびちょび稼いでいたのが効いて、中盤以降それなりにたる田さん、しのぽさんを離してトップを走っていました。なので、一番終了条件を踏みたかったのは僕なのですが、植物を植えるにはラクダを進めなければならず、僕だけでは思うようになりません。

たる田さんはたる田さんで、僕の点は超えつつ、しのぽさんに抜かれないようにしたかったはずですが、手持ちの交易品と植物を植えるために必要な交易品があわず、できることをと邸宅の段階をさらに進めます(この段階で僕の点は超えてます)。
しのぽさんもしのぽさんで、次のラウンドまで持ち越せば、僕らが終了条件を踏む(植物を植えた分の得点を得る)と考えて、ご自分で植物を植えて終了条件を踏まれてました。
ラウンド終了時の祭壇からの得点、終了時のタイル獲得数によるボーナス、余った交易品分の点数を加えましたが、しのぽさんは追いつけず、たる田さんが逃げ切られて勝利されました。

順位確定後に軽く感想戦をやりましたが、しのぽさんはしのぽさんで、最後、植物を植えるのに得点の高い場所、一箇所にしか植えられなかったのですが、実は低い場所二箇所に分けていれば勝っていた(僕とたる田さんは既にパスをしており、あまり手番数を増やすとお金を渡してしまうというこれまでのラウンドと同じ感覚で、手数を減らすようにプレイしてしまったそうです)とか、僕は僕で、そのラウンドまでのように灌漑をして細かく点を稼いだのですが、この時、どうせとっても無駄だろうと諦めて取らなかったラクダを手に入れていれば7点くらい伸ばせれたはず(一応、たる田さんとの差は5,6点だったのでここだけ見れば逆転の可能性もあった)とか、三者三様の手を打っていたにも拘らず、誰にも勝利の目はあったという良いゲームになりました。

ゲーム終了後に入るボーナスはほとんどなく、ゲーム中の得点だけで勝負が決まるような最近あまり無い渋いゲームですが、アクションにしても、能力にしてもあれを立てればこちらが立たずというわかりやすい仕掛けと、それによって自然とプレイヤー間の戦術の差別化ができているという何回やっても面白そうなゲームでした。
今回僕はラクダが思うように操れずに苦労したので今度はラクダを強化したいなと思っていますが、たぶんそちらにはそちらで苦労するところがあるのだと思いますし、それはそれでプレイ感が変わって楽しそうです。

はじめにも書きましたが、中々立卓の無いような、面白いゲームを遊ぶ機会をありがとうございました。

キャッシュ オア クラッシュ/Cash or Crash

IMG_2702.jpg
(2人でインスト込み15分)

【概要&ルール】

あなたは投資家です。他の投資家とどの程度先読みができるかを競うことになりました。投資家は各自、自分だけが持っている情報があります。その情報を元に先物買いを成功させるか、相手に大損こかせましょう。

カードを使ったブラフのようなゲームというかブラフゲームです。

金、石油、小麦の3つがいくつか書かれたカードを各プレイヤーは持っています。その中から、数枚を手札として持ち、ラウンド開始時にプレイヤー全員が任意の2枚を場に出します。
手番プレイヤーは、「金が3つ」のように、場に出ているカードにどのマークがいくつあるかを宣言するか、前の手番プレイヤーの宣言が誤っているかを指摘するかを選びます。
マーク数を宣言する時は、前のプレイヤーの宣言の数字だけを大きくするのが基本ですが、カードを1枚追加すれば、「金と石油が4つ」のようにマークの種類も追加することができます。

誤っていると指摘した際に、宣言が正しければ指摘したプレイヤーが、宣言が誤っていれば指摘されたプレイヤーが、場に出している手札を失います。こうして、手札が全てなくなったプレイヤーが負け抜けていき、最後に残ったプレイヤーが勝利します。

【プレイ内容&感想】

ブラフみたいなゲームなので人数多い方が楽しいかとも思ったのですが、BGGを見ると、2人でもそこそこいけるとのことだったので、K君と2人で。

まあ、ようわからんので、とりあえず1戦目は勘でやってみます。
手元に伏せたカードには、合計で金2、石油3が書かれてます。

僕:「金1」
K君:「金2」

うーん、K君のカードに金が書かれてるかどうか次第だけど、宣言に石油を入れるにしても伏せカードを1枚追加しないとダメだし、金の書かれたカード1枚追加しつつ、とりあえず金と石油3って言ってみるか。

僕:「金と石油3」
K君:(カードを追加しながら)「金と石油と麦4」
僕:(麦4は多分ないけど、一応、こちらにもあるフリで、宣言あげとこうか)「金と石油と麦5」
K君:「ダウト」

公開したカードのK君側に麦は1つもなく、僕の負けでカード3枚を失いました。
K君が宣言するからには麦があるのだろうと判断しての負けだったわけですが、これって、もしや相手の宣言を信じる信じないってだけなのでは…と思いつつ、麦の書かれたカードを伏せずに、「麦2!」と宣言してみました。K君は僕に麦があると判断したのが「麦4!」と返してきます。カード2枚に含まれる同じマークの数の最大は5つ(3つと2つの組み合わせ)なので、4つもありえるだろうけど…、

僕:「麦5!」
K君:「ダウト!」

公開したカード、K君側には麦は2つしかなくまたもや敗北。K君がこちらを信じてくれた時点でやめるべきだったか…と思いつつ、今度はカード内容とあわせた宣言をしてみるもののK君が被せてきた宣言の嘘が見破れずに僕の負け。
その後も、結局、1回は勝ったもののK君にいいようにやられてしまい、僕の惨敗で終了しました。

なんというか、とらえどころのないゲームです。
最近、判断材料がゲームシステム的に存在しないブラフゲームが増えてきていますが、このゲームもその類だと思いました。ダイスを使うのであれば出目の期待値が、カードを使うのであればごきぶりポーカーのように場にたまったカードが、ゲームシステム的に提示された判断材料ということになると思うのですが、このゲームでは、伏せカードは基本的に自由に選べますし、選ぶ根拠も特にないので、お互いに全くのめくら状態でのプレイになります(負け続けると手札は減っていくので選択肢自体は減りますが、その選択肢の中からなにを選ぶのかわからないことは変わりありません)。
その状態でいくら宣言をあげていっても、別に盛り上がらないんですよね。勘で適当に言い合ってるだけなので。
これはプレイ人数増えてもあまり変わらないように思います(ひとが増えればパーティーゲーム的に盛り上げること可能性もあるかと思いますが、僕には自信がありません…)。

まあ、ブラフにしてもごきぶりポーカーにしても、フィビファブにしても、どのブラフゲームも判断材料がどうのは最終的には関係なくなり、相手の言葉が嘘か本当か見破らなければならなくなるので、システムから提供される判断材料がないから面白くないというのは間違っているようにも思いますが、それらのゲームは最終局面までの間、なんらかのシステムから提供される判断材料を元に、なんらかの基準をプレイヤーの中で作らせているのだと思います(付き合いの長いひとの言うことは嘘か本当かすぐわかるというようなものを、そのゲームの中でだけ適用できる形で作らせているのかなあと)。

失ったカードをもとに宣言の選択肢を絞るというのは面白いように思っていたのですが、実際の面白さには結びついておらず、残念でした。
プロフィール

ひだり

Author:ひだり
川崎市で相方や友人たちとボドゲやってます。

オールタイムベストは、
・グローリー・トゥ・ローマ
・バサリ
・インペリアル
・アフター・ザ・フラッド
・ゴッズプレイグラウンド
・HABA社製品 全般

推理ゲーム好きだけど↑には入ってないという
-------------------------
連絡先:hidarigray@gmail.com
※当blogはリンクフリーです

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード

QLOOKアクセス解析