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R-120(2014.6.14)その2

その1の続きです。

豆の女王シシィ
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ボーナンザシリーズのひとつです。基本的にはボーナンザと同じルールで、以下の3つの違いがあります。
1.豆は普通の豆と女王シシィとを交互に植えなければならない
2.1に違反する(シシィを挟まずに豆を続けて植える)と次手番の最後に必ずその豆を売らなければならない。
3.各プレイヤーの手番の最後に全プレイヤーが1枚ずつ手札を補充する

キノさん、しのぽさん、一味さん、如月さん、僕の5人で。

基本ルールはボーナンザなのでほぼインストいらずなのは楽でよかったです。プレイ感は、そこまで変わっているかと言われるとそんなことはなく、ただ、シシィを挟まないと豆を売らざるを得ないので、ボーナンザのように、「あなたこの豆を集めてるみたいだから、タダであげる!」という不用豆の処分はできなくて、「シシィもつけて」と言われることが多かったですw。

お前にこの豆をやるくらいなら売ったほうがましだ!とかいうような人たちではなかったので、和気藹々とアガペーあふれる交渉が行われ、特に波乱もなく終了。
みんな集めている豆はまわりから(シシィの有無でもらえないこともありましたが)積極的に譲ってもらえ、ほぼ最大枚数まで集めて交換していたように思います。そんな中、引き運もあって4豆や6豆といった効率のよい豆の畑を序盤(まだ山に該当の豆がある時期)に植えることができ、収穫まで無事にこぎつけた僕が勝つことができました。
最大効率までの必要枚数が少なければ、交互に植えるというルールを無視して周りからシシィいらないから!といって集めて売却ということもしやすかったので多少有利だったかもしれません。

シシィがいないと不要な豆をもらってもらえなかったり、交互においてシシィが上になった状態だとどんな豆でもシシィのレートで交換しないとならなかったりと、色々きつい状況になりやすいボーナンザのように思いました。どちらかというと、お前の畑など知らないというガチプレイする人ら向けかなーと。今回のような彼我の点差よりもお互いの畑を尊重する面子ではそれほどプレイ感はノーマルボーナンザと変わりませんでした。
ノーマルボーナンザである、20豆とかの誰もいらない豆を大量に集めるというのだけは、シシィのせいでやりにくくなってるかなとは思いましたが。

チキンカエサル
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詳しくは過去の記事を。

僕としのぽさんのリクエストにより、キノさん、一味さん、しのぽさん、僕の4人で1年以上ぶりにチキンカエサルを遊びました。

ざっくり言えば、ニワトリの出世競争というか、いかに役職について周りのプレイヤーのニワトリを蹴落とすか、金を貰って見逃すかのゲームです。
さすがに1年ぶりだとどうやっていいか忘れてるなーと思いつつ、運良く二番手になれたので(セットアップでは手番順に自由に役職につけられます)、ひとりしかなれない監査官にひとりつけ、お金をやり取りする交渉ゲームにも関わらず、基本的に収入はゼロというゲームなのでお金がもらえる造営官にひとりつけ開始。

税金はもちろんつけられる最高額ですよねーと、他の造営官であるキノさんと言いながら最高額に設定。すると、次の法務官のプレイヤーが、お前らだけ得するとかないから。死んでしまえとキツネから造営官の守りをゆるくします(法務官は衛兵とキツネでデッキを作り、各官舎脇に2、3枚ずつ配置します。あとで衛兵数を上回ったキツネの数だけその官舎のニワトリは死亡します。そのため、法務官は自分に関係ない官舎や得しているような官舎にはキツネを配置します)。

すっかり法務官の仕事のことを失念していたため、僕はカード配置ができず。一味さんとキノが楽しそうに、「えーっとここは殺したいから、守られてもいいようにキツネを置いて…」とやっているのを黙ってみてました。
損得は明確なので傍から見ていてもどこを守っている、どこを殺しにきたかはだいたいわかるのですが、法務官のお仕事が一番楽しそうです。
そんな楽しそうな法務官のひとりを監査官が国外に追放し、報酬とキツネの襲撃が行われます。
報酬で造営官とカエサル(特に仕事はないがえらい)が税金をもらい、監査官に追放されなかった役職についているニワトリは全員、役職に該当するトークンが得られます。トークンごとに点数が決まっており、また、一族内に同じトークンを持っているニワトリが増えれば、1つ目は1点、2つ目は2点、3つ目は3点…と点数がのびます。カエサルのトークンは基本点が高く、1つ目から3点、2つ目は6点にもなります(点数=金です)。

そしてキツネの襲撃でおっ死んでいくニワトリ達。

空席となった役職を埋めるところから2ラウンド目はスタート。前述のとおり、同じ役職トークンを一族内に複数集めた方が点数が高くなるので、2ラウンド目からその仕事内容だけでなく、点数も考えた役職につけるようになります。
そして、このゲームでは、自分のニワトリを自分である役職につけようとすると、1金支払う必要があります。他人のニワトリであればタダです。
これは別にジレンマというわけでもなく、

僕:「しのぽさん。どこかつかせたい役職います?」
しのぽさん:「このニワトリを造営官にしたい」
僕:「じゃあ、そこ僕がやるんで僕のニワトリ、法務官にしてくれます?」

と近くのプレイヤーと交渉が発生します。無論、ここにつかせるから、○金くれというのもありです。

大抵は造営官などのおいしそうな役職を許さんと法務官が殺しに行くのですが、キノさんのカエサルが治めている時、法務官と造営官に同じ一族のニワトリが被っており、法務官役だったプレイヤーが造営官を守るということが発生。前回から通して始めてカエサルが二期目に突入です。
この結果、税率は最大まで高騰。この時、造営官に2人もニワトリを置いていたしのぽさんが8金も獲得。
これは許せんとキノさん、一味さんからのヘイトがあがっているのをしめしめと見ていたのですが、いやいや、ひだりさんも監査官やりすぎだから。ニワトリ生き残りすぎだから殺しますよと。

役職は全部で11席あるので4人プレイの場合、だいたい3匹のニワトリを役職につけられてることになりますが、僕は法務官でうまくキツネをコントロールしたり、手番順の綾もあって、盤上に4匹もいる状況に。
実際の得点は計算してはいませんが、僕のニワトリが4匹いれば、他の3方のニワトリは2匹程度ずつしかいないわけで、得点機会は倍になります。

そりゃー気づかれてますよねーと、2期目で過労死したキノカエサルに代わって即位した一味カエサルの時代では粛清の嵐が吹き荒れます。

そしてニワトリが死ねば、執政官の出番です。ニワトリは死ぬと墓が立ちます。各ラウンドの最後に、手元に余っているトークン(1匹のニワトリが獲得した2つ目以降のトークン)を袖の下と一緒に墓の前におくことができ、これを執政官が承認すれば、生前、このニワトリはこのトークンを獲得していたということになります。承認されなければ袖の下もトークンも破棄されます。
執政官の気分次第とはいえ、自分が執政官をしていて、手番順がよければ自分で自分のニワトリの承認が出来る可能性もあります。既に多くのニワトリが死んでおり、いずれかひとりのプレイヤーの全ニワトリが死亡することが終了条件のひとつなのでそろそろゲームは終盤。そして、もし承認されれば3つ目以降のトークンになるので一気に点数がのびます。

次ラウンドは僕、キノさん、一味さんの3人が執政官です。誰がどのニワトリの承認/非承認を担当するかは、誰が何個トークンを墓の前に置くか次第なので、読みきれません。まあ、いいかーと自分の手元にあった余っているトークンは全て墓の前に配置。
しのぽさん、キノさん、一味さんも同様です。
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(ボード外周にぐるっと並んでいるコマはニワトリの墓標です)

そして、おそらく最終となるラウンドの開始。まず空位となっているカエサルを誰にするかです。この時点で執政官だった3匹から選ばれるのですが、キノさん、一味さんは既にカエサルをやっておりもうひとりカエサルやらせると点数をあげすぎる…という消極的理由で一番点数の入らない僕のニワトリがカエサルに。
この結果、執政官から僕のニワトリが消えます。

僕:「あー、これは承認してもらえなくなったなー」
一味さん:「いや、袖の下の額にもよりますけど、承認されるんじゃないですか?」
僕:「お、信じますよ」

そして空いた残り1つの執政官の枠に誰が入るかが焦点に。そして、それを決める権利の持ち主は一味さん。

キノさん:「僕のニワトリ指名してくれたら3金払います」
一味さん:「乗った!」

このラウンドも税率は最高額。最高額になるとキツネの数が増えてどうやっても何匹かは死ぬのでやはりこれが最終ラウンドになりそうです。
法務官の仕事など、「どうせ死んで終わるからどうでもいい」といわれる始末。そして監査官である一味さんのお仕事。ここで誰が追放されるかが得点にかなり響くのでみんな必死です。
そして一味さんが選んだのは、執政官であるキノさん!

キノさん:「さっき金払ってつけてもらったのを追放とか酷くない?w」
一味さん:「承認されるかどうかで得点にかなり響くから自分の承認機会を増やすために仕方ないw」

これで執政官は一味さんとキノさんが1匹ずつ。続いての執政官のお仕事で、2人とも自分がおいたトークン以外は全て却下w。承認ひとつで5点とか8点与えてしまうので2金、3金程度の袖の下など意にも介さず。

結果は、やはり多くのニワトリを同ラウンドに役職につけられたのが効いて、カエサルのトークン2つをニワトリにつけた超名門キノ家を1点差でおさえて僕が勝利しました。
しのぽさん、一味さんは途中でニワトリ殺されすぎて終盤、コマが足りなくなったのが響いたようです。

キノさん:「こんな荒いルールなのにゲームが破綻してないのがすごい」

と仰っていましたが、がんがんニワトリは死にますし、収入もゼロのプレイヤーと7~9金とかのプレイヤーにわかれるなど、かなりドラスティックに盤面も各プレイヤーの状況も変わります。
それでも、ボーナンザのようにプレイヤー間で融通を利かせあうのがなんだかんだいって最大効率(自分だけ得しようとするアクションに細かく損がかかるため)になるゲームだからか、プレイ感は悪くありませんというか、むしろわいわい盛り上がって楽しいゲームです。
得点状況は公開されているので、誰が何点で自分は何点と細かく計算をはじめると、かなりやってられないゲームになるかと思いますが、プレイ感とあわせてどんぶり勘定で遊ぶのがよいゲームだと思います。

ニワトリの役職間の損得がうまいこと絡んでいつつ、全てを自分ひとりでまかなう事もできないので、自然と交渉を含む他プレイヤーとのやり取りも発生しますし、それでいて、点数を取るためにとにかく役職につけて生き残らせれば良いとやることはわかりやすいという、良交渉ゲームだと思います。
殺すという直接攻撃もあることはあるんですが、死なないと席があかず、むしろ点数が稼ぎにくかったり、死んだら死んだで執政官を絡めて得点機会になったりもするので、攻撃されることが得ともいえるのもいいなーと。
まあ、国内流通してないんですが…。

ここで時間がきたのでお開きとなりました。

他に遊ばれていたゲームで写真を撮ったものは以下。

江戸職人物語
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高得点の職人を配置された方が各期の決算の得点で稼いで勝利されたとのこと。すごろく含め運要素強めではありますが、火事直撃以外は戦術やらでなんとかなる範囲かなと思います。盛り上げようと思えば祭り並に盛り上げることが可能なのは良い点かなと。

大江戸八百八町
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馬鹿ななんちゃって江戸時代を楽しむ雰囲気ゲーでありつつも、ワーカープレイスメントと少ない収入のおかげでちゃんとゲーム的にも楽しいようです。
ルール読んでいる時は、判例など英語版だったのでてっきり英語版かと思っていたらカードを実際に見てみるとドイツ語で全く読めないという事が。シールを添付してくれてはいますが、バネストはルールの日本語訳を英語版で作って、販売はドイツ語というのをやめて欲しいのですが。というか、どのショップにしても販売時に何語版か明記して欲しいです。

インダストリィ
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競りで絞りあう好ゲームですが、得点要素となる競り対象も絞りあうマゾゲーム。うまく他プレイヤーの得点源をつぶしたプレイヤーが勝ったとのこと。

トリエステ
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勝利条件が異なる3陣営で戦う3人専用ゲーム。何かわからないうちに終わってたwとのことでしたが、”勝利条件異なる3陣営”というのがツボなので自分でも何回かまわしてみたいです。

増殖彼女
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先日のゲームマーケット2014春で販売されたソリティアゲーム。電源ゲームの落ちものパズルみたいとのこと。1ゲーム10分ほどで終わってたようなのでまた持ち込んでもらって待ち時間にぐるぐるまわしますか。

あと3,4ゲームほど写真撮るの忘れました。

卓のシャッフルなどまだまだ不得意ですが、みなさんのおかげでうまくできてるなーと感謝感謝です。
ゲーム会後の飯では、色々と楽しい話もでて盛り上がりました。また次回以降もよろしくお願いします。

R-120(2014.6.14)その1

3回目のR-120は、たる田さん、しのぽさん、だすとさん、ラジヲヘッドさん、JOSSさん、ヒガさん、如月さん、キノさん、一味さん、僕の10人での会となりました。

人が集まるまで時間調整でチェリーピッキングを~とインストをキノさんにしていただいていたところに、徐々に人が集まってきたので、とりあえず徐々に立てていきましょうと、希望メンバで江戸職人物語をプレイしてもらいつつ、残りメンバは江戸職人物語のインストが終わるまでチェリーピッキングを行い、その後、3-3にわかれて倉庫の街とインダストリィをプレイしました。

チェリーピッキング
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手札を使って場札を取り、セットコレクションを作るゲームです。場には6種類の果物が並び、その前に開始時はランダムにカードが1枚ずつ並べられます。全員一斉に手札から1枚カードをプレイし、そのカードに書かれた果物と同じ果物の前に置かれたカードを獲得し、代わりにプレイしたカードを置いていきます。
特殊カードとして、ハシゴ、オールマイティ、果物かごがあり、これらは好きな果物カードの前のカードを獲得できます。
カードの獲得順は、ハシゴ、オールマイティ、果物(数字が大きいプレイヤーから)、果物かご(数字の大きいプレイヤーから)です。ハシゴ、オールマイティはバッティングすると場札の獲得は出来ません。

手札が全部なくなったら、手元にあるカードに書かれた数字の合計に、全種の果物、同種の果物○枚以上、ハシゴを何枚持っているかといった特殊点を加えた数で勝負します。

如月さん、しのぽさん、キノさん、僕の四人で。

配られた手札の果物が偏っていたので早々に全種類集めるのは諦めました。で、次に狙うのは、ハシゴを集めるか、手元に若干偏っている果物を集めるか、どうしようかなと思いつつ、1、2回カードをプレイしたところ、どうも如月さん達、他の方も集めてるっぽい様子。ハシゴは集めれば集めるほど点数効率があがるのですが、逆に言えば複数人で散らして持つと点数効率が悪いということでもあるので、被らせるのは得策ではないと判断。手元にあったパイナップルを中心に集めることに。

僕以外の3人は、同時にチェリーを取りにいって、徐々に数字が少なくなったり、チェリーのところにあったハシゴがほしかったのにチェリーを取らされたりと楽しそうなタイミングもありましたw。

2戦やって、1回目は果物カードが多めに取れたこともあって僅差の勝利。2戦目はキノさんが50点越えで2位以下に大差をつけて勝利されました。すごい!と盛り上がっていたら、前日、70点とった人がいましたよーとのことで、上には上がいるようです。

バッティングゲームなのでなんとなーくでやっても、自分や他人が思惑通りにカードを取れずに叫んでいるのを見るだけでも楽しいのです。しかし、当然、ちゃんと考えてやった方が絶叫の渦に巻き込まれて大変楽しいです。
手元にあったからといって手元に取ってこれる訳ではありませんが、果物カードはその種類の果物の前のカードしか選べないので手札にある果物カードを元にどうセットコレクションのボーナス点を稼ぐかを決め、あとはそのセットが少しでも点が高くなるように、ハシゴやオールマイティをどう使うかを考える。そんな風なゲームだと思います。
そのハシゴやオールマイティがバッティングした時は、そのまま手元に持ってくるというルールについて、いやらしい!このルールのせいで俺の点数は…と思えるようになってからが楽しいかなーと思うので、また機会があればあと数戦やってみたいです。

倉庫の街
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インダストリィのくそしびれる競りも久しぶりにやってみたかった(以前遊んだ際の記事)のですが、「倉庫の街を遊んだことがない」と言っていた僕向けにたる田さんが持ち込んでくださったのでしょうし、無論やってみたいゲームのひとつでもあったので僕はこちらに入りました。如月さん、たる田さん、僕の3人で。

毎ラウンド、プレイヤー人数+1のカードを競るゲームで、手番には欲しいカードの前にコマを置いていきます。自他の問わず既にコマがおかれていたらその後ろに並べ.ます。全てのコマを置き終えたらカードの並びに従って1枚ずつ誰が買うのかを解決していきます。カードの価格は、そこに置かれたコマの数となり、先頭のコマの持ち主から、買うかコマを手元に戻すかの選択をしていきます(つまり、戻せば後ろに並んだ人は1金安く買う権利を得る)。

こうして最終的に最多の勝利点を獲得したプレイヤーが勝利します。

競る対象は、商品を複数個集めることで得点になる契約、商品を手に入れる船、手元に持てる商品を増やす倉庫、直に勝利点になる建物などがあり、さらに、このゲームの特徴である火事発生時に最多であれば得点、最少であれば失点になる消防士があります。

消防士超重要というのは、このゲームをやったことのない僕も知っており、「要は消防士買えばいんでしょ?」と軽口を叩いていたのですが、いざ始まってみるとなかなか消防士に手を出す暇がありません。
(ちなみに如月さん、たる田さんはもう何度もこのゲームを遊ばれていらっしゃるようで、最初の数ラウンドは色々とレクチャーもして頂きながらのプレイでした)

収入が基本的に1ラウンド1金しかないので、1ラウンドに2枚カードを買ったり、1枚2金で買っていれば徐々に資金がショートしていくのは当然で、何も買わずにラウンドを終えて2金もらうか、または余った商品を売ってお金に換えるかする必要があるのですが、商品を効率よくお金に変えるカードは如月さん2枚、たる田さん2枚、僕1枚と若干不利、かといって何も買わずに2金ためるというのも、むざむざまわりにチャンスを与えるようにも感じられてなかなか思い切れません。

4種類の商品が必要な契約は達成できるのか心配だったので3種類の契約にとどめ、必要な商品がそれほどでもないことをうまく活用して、開いたコマで消防士を…を考えていたのですが、手番順の綾や、たる田さん、如月さんの「多少高めの金を払ってもここでこれを買わないと負ける」という勝負を見極める眼光も鋭く、中盤以降、なかなか消防士を購入できません。購入して最下位脱出しても次の火事が来る前にまた消防士がでてきたり…ということで、全4回の火事のうち、初回を除く3回の火事を全て最下位でくらってしまうことに。

これでマイナス9点になってしまったわけで、これは厳しいなあと思いながら、最終ラウンドに突入。
最終ラウンド前にたいして欲しくなかったのですが周りに買わせるわけにいかずに購入した商品を売ったお金を持っていたこともあったのか、たる田さんが、何か急に色々と計算して「いやー、これはひだりさん勝つんじゃないかな。あー、だめだ。どうやっても負けるー」と苦悶されてましたw。

が、結果はたる田さんの1点差の勝利でしたw。しかも2位は如月さんで僕は結構沈んで3位でした。「え!?こんなにマイナス食らってても勝てるの?」と期待してしまったのはなんだったのかw。

最終ラウンドは金を取っておく必要がないので、それまでと相場が変わるのをすっかり失念していて欲しいものが買えなかったのもあるんですが、欲しいもの買えてても負けてましたし。

ゲームは話に聞いていたとおり、鋭いシステムで1金にひーひーいうタイプのゲームで大変面白かったです。慣れてくると、あいつはこれを○金で買うだろうから、そうするとこれは○金であの人が買う、それは止めたいから自分はここにコマをおいて…と、使えるお金が限られていることもあって他人にどれを買わせるかというゲームになるとたる田さんが仰っていましたが、そういう、人の手を読みあう、絞りあうゲームが好きな人にはたまらないのではないかと思います。
3人戦だったせいか、それとも3人とも好みがずれてたのか、消防士以外の欲しいものは大抵買えていたので、もっと買えない方が良かったなとも思いました。

4人の方が良いよとおふたりとも仰っていたので4人でもやってみたいもんです。
あと、内訳の表もあるらしいのでそういうゲームなんだろうなと。自分は内訳表みたい口です。

ハンブルグム
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ちょうど終わった江戸職人物語と倉庫の街との火事ゲー同士でメンバをシャッフルして、ハンブルグムと大江戸八百八町にわかれました。

僕は如月さん、一味さん、だすとさんと一緒にハンブルグムチームに。

ハンブルグの町に教会を建てるのが目的のゲームです。ビール、服、砂糖という名産品を作って売って金にして、材料を買って、それを使って名産品の工場やオフィスといった建物や教会の建築を行います。アクションはロンデル上のマスにとまることで行います。
教会は5つの段階で完成し、各段階の建築時に、あるエリアにある自分の建物の数、持っている船の積載量、名産品の工場数などにもとに点数がもらえる決算タイルを獲得でき、それを使って点数を得ます。ただし、同種の決算タイルは未決算のものは1つしか持てないため、同種のものを手に入れたタイミングかそれ以前に決算してしまう必要があります。

こうして、全ての教会が完成した時点でゲームは終了し、残った決算タイルを決算しもっとも点数の高いプレイヤーが勝利します。

教会を1段階でも建設しなければ建物が全く建築できないので、とりあえず初期の資材で教会を1段階建築するみなさん(手をつけた教会か既に建っている自分の建物に隣接するようにしか建物は建てられません)。
同じことするのもなあと先に名産品の生産と売却をして、元手を増やしました。

建物や教会を建築するには、レンガ、木材が必要(3段階目以降の教会は追加でお金が、さらに5段階目はベルが必要)で、それらは、1つなら20金、2つで50金、3つで100金、…、10こで600金と一気に多くを購入するほど、単価は上がりますが、無論、アクション数とのトレードオフなので、適度にお金を貯めてからが良さそうです。

が、お金を稼ぐには名産品を作って売却するのが主な方法で、しかも、名産品は誰かが工場を1つ作る度に売値が1段階下がります。1アクションの生産数や売却数には限度はないので、工場を作ったひとだけがその名産品生産アクションの効率が上がり、その他のひとは若干下がります。
しかし、工場を建てた際の利益の上がり幅も徐々に下がるので、この名産品の工場は独占(建てられる場所は決まってます)としてもアクション効率は悪いかもしれないような作りになってます。

みなさんが街の西側の教会から手をつけていらしたので、一番東側のエリアにある教会を一気に三段階まで建築しました。これでビール工場数と青のエリアの建物数(部下数)の決算タイルを獲得しました。
その決算タイルの点数を伸ばすために青のエリアに建物を建てつつ、ビール工場もどんどん建築していきます。

みなさんは、教会を建てるよりも建物の建築を優先されたのかすごい勢いで埋まっていくハンブルグの町の建物建設予定地。
まあ、西側から埋まっていったので、東側のとりたい建物は全部建てる事ができましたが。
みなさん、決算タイルの種類は様々なものを取られていたので中々決算をせず、一方で僕はもう自分で建物増やせないので決算遅らせても点数変わらないと被ってなかろうがどんどん決算。とりあえずトップに。

では、建物は建てる事ができなくなったので、教会作って建物を点数化する決算タイルをどんどん取らないと…と見てみると、ボード上には、4段階までの教会が3つ、3段階までの教会が3つと同数。
5段階目を作れば決算タイルとは別に点数も入りますが、決算タイルを使っての得点の方が効率が良い=3段階の教会の4段階目を作った方が点数的には良いということで、タイミングよく資材があった僕が、2つの教会の4段階目を完成させます。これでさらに点差は広げましたが、ほぼ決算タイルを使っていない一味さんなど、全く油断できません。

これで勝負は5段目の作りあいになったわけですが、5段階目を作る際は材料に加え、今現在の建物数に比例した金額が必要になります。かなりの大金です。
建物を全部建てた時点でもちろん名産品の価値は最低まで落ちており、しかも、僕の船はほとんどなかった(船を作るアクションがあり、船の数、作られたタイミングで価値どおりに売れる名産品の数が決まります。船以上の名産品は、価値以下の規定額で売ることになります)ので、それほど効率よく儲けることもできませんでしたし、いまから船を作ったとしてアクション効率的に元が取れるか微妙なところでした。
そのため、延々と生産アクションをこなして、ひたすら名産品をため、5段階目を作るのに十分な金ができそうだったので資材を手に入れて5段目建設しました。
その後は、もう他のみなさんより早く5段階目を建てることはできなさそうだったので、ゲーム終了時にわずかながら点数をのばすために、またひたすら生産w。金を作る人も作らない人も延々と生産してコマが足りなくなっても、生産してました。

ゲームは中盤の終わりにタイミングよく船を作り、名産品売値を他プレイヤーよりも高い値にすることができた一味さんが、効率よくお金を貯め、その金で5段目をいくつか作って、圧倒的に勝利されました。
決算タイルの数は、みんなほぼ同じくらいだったので1枚当たりの決算タイルで如何に効率よくとったかということだと思います。

決算に必要なタイルの獲得を優先するか、それとも決算で点数になる建物の建築を優先するかという選択について、感想戦でも話題になりました。
5段階目を作ること自体が点数になるので建物がまだ建っていない、5段階目の建築費がまだ安い序盤に5段階まで作るのも有効なんじゃないのか?という話まででましたが、みんなが1段階しか立ててないのに、自分だけ5段階作った場合、建物建築にみんながまわした資材を教会建築に充ててるわけで、単純に4軒ほどの建物の差になります。

これが有利と見るか不利と見るとか。今回の僕は中途半端でしたが、3段階目まで作ったことで他プレイヤーが、自分が建てたいエリアに建物を建てにくくはなっていました。たぶん5段階目まで一気に建てられると邪魔しようにもなかなか邪魔ができず決算タイルの点数が伸びるようにも思います。
しかし、建物数の差はそのまま生産力や金まわりにつながるので、建物の量の差はゲーム中、徐々に開くようにも思えます。
では、やはり建物の建築を優先した方がよいのか?というと、建物建てて狙っていた決算タイルを取る前に、他人に取られるのも悲劇ですし…と、なかなか面白いです。

特にアクション選択がロンデル式なのである程度アクションが規則的になりつつ、点数を払って出し抜くことも出来るので裏のかきあい、他人の思惑の邪魔のしあいとなると再度遊ぶ時も大変面白そうです。

うろ覚えですが、ハンブルグムを洗練したのがナビゲーターという話もあったような気もしており、僕が時間切れ途中終了になったことしかないんですよーというと、ならやりましょうと言ってくださったので似たような悩みどころがあり、かつ洗練されているとのことであれば楽しみです。評判もめちゃくちゃいいですし。

その2に続く。

第25回重げ会(2014.6.7)その2

その1の続きです。

アルス・アルキミア
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ゲームマーケット2014春の新作同人ゲームです。
プレイヤーは錬金術師になり、素材を集め、依頼を受け、依頼された品を錬金するゲームです。ワーカープレイスメントですが、工房の長という設定らしく、ワーカーは最大20個まで増えます。
プレイヤーはアクションスペースにワーカーを置いてアクションを行いますが、その際、既にワーカーが置かれていても、置かれているワーカー+1以上のワーカーを配置することでアクションが実施できます。+1“以上”と書いたのは、素材収集と錬金のアクションでは、ダイス判定に成功することで「大成功」となり、手に入る素材が増えたり、錬金成功時の得点が増えたりするのですが、最低限必要なワーカー数以上のワーカーを配置することでダイス判定に補正がつきます(成功、大成功といってますが、失敗することはありません)。

あとは、依頼カードにA~Cの難易度があり、最初はCの依頼しか受けられないのが条件を満たすことでB,Aと受けられるようになること、様々な特殊能力を持った仲間を雇うことが出来ますが、依頼に必要なリソースを集めて作るという基本の流れは非常にオーソドックスな作りになっています。

ワーカーの配置ルールも炭鉱讃歌ということでさくっと頭に入り、ゲーム開始です。4人ゲームで4番手とワーカープレイスメントでは不利なように思いましたが、このゲームでは1番手はワーカーが1つ増え、2番手は2つ増え…と、4番手は1番手と比べて3つも多いワーカーを持ってはじめられます(毎ラウンド手番順によって加算されていきます)。
スタート時に9個持っているので、スタートプレイヤーが10個、僕が13個なので絶対的に有利というわけでもありませんが、それでも数を前面に押し出してプレイするのが良さそうです。

ということで、みなさんが素材を取りにいく一方で僕は仲間カードを取りにいき、「一度に4つ以上のワーカーを使用したら1つ手元に戻す」能力のゼーゼマンさんを獲得。
その後は素材や依頼を取りにいったのですが、炭鉱讃歌式のワーカープレイスメントということでアクションの制限はないのですが、他の人より1手遅く動き始めれば1つ以上余分にワーカーが必要なのは道理で、せっかく数がいるのになかなか活かせず。4つ以上使えば1つ戻ってくるといっても、必要ワーカー数が4つにあがっていないと得にならないわけで。かといってラウンド序盤から4つ以上配置すれば他の人の手を絞ったりもできますが、戻ってくるのは1つだけなので3つ以上は消費してしまいます。なのでワーカー1つ、2つでアクションできる場所があるのであれば、そちらの方が自分としても当然得なわけで。
うーん、これはこの仲間を取ったのは失敗だったかな?

と、思いつつ、若干の手遅れを感じながら2ラウンド目に。

2ラウンド目の手番順は点数が低い順に任意の手番になれます。ワーカープレイスメントだし当然1番手…と思いましたが、1ラウンド目に増えたワーカーは持ち越しているので、後ろ手番とってワーカー増やすべきなんじゃないか?と考え直し、4番手を選択。他プレイヤーもワーカーを増やす方を選んだため、1ラウンド目に1番勝利点を稼いでいたプレイヤーは1番手に。このプレイヤーは1ラウンド目も1番手だったため、僕が17ワーカー持っているのに対して11ワーカーしか持たないことに。残りの2人のプレイヤーはワーカーを増やすキャラを仲間にしたり、2ラウンド続けて3番手を選んだりで僕とあまり変わらないワーカーを持っています。

1ラウンド目はあまり良い仲間がでてきていませんでしたが、2ラウンド目は、素材収集に大成功すると追加で素材がもらえるなど使えそうな(使い方がすぐにわかる)キャラが出てきたため、1ラウンド目とはうってかわってキャラをを仲間にするアクションが盛況に。

僕は最後手番なので2ラウンド開始時に出ていた使えそうなキャラがあらかた取られたところで手番がきましたが、ラッキーなことに「素材収集か錬金で、ランダム枠を選んだ際に山から2枚引いて任意の1枚を選べる」キャラが(素材収集や錬金はラウンド開始時に規定枚数オープンにされるとラウンド中は固定です。そのカード内容が気に入らない場合、山札の一番上のものを選べるランダム枠というものがあります。ただ、素材収集は大抵2,3個の素材が手に入りますが、1枚だけ1つしか手に入らないものがあったり、錬金も1アクションで行える錬金が1~4回と幅があります)。
これってゼーゼマンさんとめっちゃ相性いんじゃない?ということで早速仲間に。

このゲームで使われている追い出し式のワーカープレイスメントは、「該当アクションから得られるメリットに対して、必要なコスト(ワーカー)があがっていく」という、ワーカープレイスメントの体はとっていても、ラウンドごとに補充される特殊なお金を使ってアクションをしているようなものだと思うのですが、1つ返ってくる能力はつまり、コストがあがらない(いま3つ置かれているアクションであれば延々と3つ(4つ使って1つ戻る)で使える)能力です。ランダム枠で2枚から任意の1枚を選べるといってもコストがあがれば使えなくなる(コストに見合うものが得られない)ため、1ラウンドで使える回数は限られているはずが、コストがあがらない能力と組み合わさったため、延々と使い続けることが可能になりました。
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1回でもワーカー4つにまでコストをあげればこの相乗効果は使えなくなるのですが、自分だけが泥をかぶることを嫌われたのか、それずるいとは言われたもののゲーム終了時までほぼ放置していただけましたw。

では、有利に進められていたのかとそういうことでもなく、素材の調達では若干優位に立ちましたが、素材を取るのに力を入れすぎた結果、依頼はあまり良いものがとれず(1つ戻ってくるとはいっても4つ必要なのでワーカーに余裕があるラウンド前半のうちに素材収集をしていた)。
依頼は最終的にその種類(食料とか機械とか)ごとにセットコレクション要素もあるので、同じ種類のものを作りたかったのですが、最初に集めようとした食料は枚数は多いが1枚ごとの点数は低く、途中から集めようとした月マーク(精霊とかなのかな?)のものは他の方と被ったりそもそもゲーム中にそれほど枚数が出てこず。

素材には基本的な赤青緑素材、レアな白色素材、錬金のみで作成可能、ただしオールマイティーとして使うこともできる黄色素材の5種類がありますが、みなさん、ラウンド開始時にオープンになった素材収集アクションカードから手に入るもの中心に集めるしかなかったのに対して、僕はオープンになっていないカードも選択肢にできましたし、狙った素材をほぼ集めることが出来ていました。

そんなわけで、1枚当たりの点数が高い依頼もこなしやすかったので、セットコレクションは諦めて高得点依頼に的を絞りました。

3ラウンド、4ラウンドと僕は仲間の力を借りて高得点依頼達成に向けてひたすらランダム枠から素材を漁り、ラウンド最後に1回錬金アクションを選ぶ程度。狙い通りにやれてるし、これはいけるか?と思っていましたが、強力な能力を持った仲間がどんどん出てきて、他のみなさんもコンボを決めたり、素材収集効率は僕より悪いものの他で挽回されている雰囲気。

特に「ワーカーを任意の素材に変える」能力がやばく、どうせ4ラウンド目のワーカーなんて戻ってくるわけじゃないんだからと、ワーカーと同数の素材を手に入れたのと同等。依頼を取るワーカーと錬金を行うワーカーは必要ではありますが、素材収集に行かなくても素材収集と同じかそれ以上の効率で素材が手に入るわけで。

僕は最終ラウンドに賢者の石を含む、Aランク依頼を2,3個こなして、2位以下を一気に突き放します。これでどうだ?と思ったのもつかの間、最後の手番でワーカーを素材に変える能力持ちのプレイヤーが複数枚の依頼を達成して逆転、さらにセットコレクションの点数でめちゃくちゃ離されて終了しました。もともと少ない枚数で効率よく高得点依頼をこなしていた僕は達成した依頼枚数が少なかったので、セットコレクション点前に逆転されてたら追いつけるわけなかったんですよね…。
逆転したプレイヤーは低ランクの依頼をかなりの枚数こなし、かつ、他プレイヤーと集めていた依頼の種類が被っていなかったのが最後に点数をのばした要因のようでした。

以前、炭鉱讃歌をプレイした際にスタートプレイヤー有利(出版元のエッガートはテストプレイの勝率は別にそんなことないよと否定しているそうですし、僕もそうは思いませんが)とか、渋すぎるとかいわれてたのを、同じ追い出し式のワーカープレイスメント(追い出してる時点でワーカープレイスメントじゃないとは思うのですが、わかりやすさ重視で)のシステムを使いながら、スタートプレイヤーと後手番のどちらにもメリットを作り、気持ちよく遊べるチューニングで、きれいにまとめているゲームだなと思いました。今回のようにワーカー数で差をつけられると先手番は不利かなとも思いはしましたが。
仲間の特殊能力も強すぎるのではないか?と思わせるものもありつつ、全体で見るとバランス取れてそうでしたし。
今回僕が高得点依頼に走ったのは色々要因がありましたが、そのひとつに必要素材数に対する得点効率は高ランクの依頼が良かったからです。が、必要素材数を減らしてうまくセットコレクションの点数とバランスとっている(と思われる)のもうまいなーと。
ダイスロールによる追加素材や追加点も、気持ちよくプレイすることに貢献していますし、爽快に遊べつつ、基本システムである押し出し式のワーカープレイスメントがどの手を優先するのか、誰を絞りに行くのかというジレンマと他プレイヤーとの絡みも生み出しているので、爽快感しかない中身のないゲームというわけでもないです。

デザイナーさんが炭鉱讃歌を意識されたのか、それとも偶然なのかはぱっと調べたところではわかりませんが、全体がうまくまとまっているだけにメインシステムが同じところが惜しいなーと思います。テーマ的にゲームシステムの必然性はありませんし、炭鉱讃歌がメジャーゲームだけにどうしても比べられますし…。
まあ、メインシステムが同じだからこそ、炭鉱讃歌と好みで遊び分ければいいし、遊び分ける対象としての面白さは十分にあると思えちゃうわけなんで難しいんですが。

※パクリとか言いたいわけではないです。システム同じでチューニング異なるゲームなんて腐るほどあるわけですし。

ロングホーン
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アルス・アルキミアをプレイした方のうちの1名がお帰りになり、他の卓も終わりそうになかったので、キノさんが自分はインストだけするので、このゲームが面白いのかどうかやって欲しいということで、二人用ゲームであるロングホーンを。

プレイヤーはランダムにセットアップされた3×3のタイル上に置かれた牛を集めていきます。手番にはコマがおかれているタイル上の牛のうち、1色を選んで全てとり、その牛の数だけコマを移動させます。牛をとった際にタイル上から牛がいなくなればタイルに置かれたアクションが発動します。こうして、いずれかの色の全ての牛をどちらかのプレイヤーが集める(集めたプレイヤーの勝ち)か、保安官アクションを発動させる(発動したプレイヤーの負け)か、コマが牛のいるタイルに移動できなくなる(保有している牛とタイル上に残っている牛の組み合わせで得点が入り、得点が多いほうが勝ち)かのいずれかで勝負が決まります。

こういうアブストラクトチックなゲームは、あまり深く考えずにやることにしているので、すぱすぱと集めるべき牛の色だけ決めてすぱすぱと進めます。
1戦目は保安官のアクションがあった(アクションもランダムでセットアップされるのでない場合があります)ので、保安官をとらせるように動かしていったところ、お、3,4手番先の移動で保安官とらせることができそうと思ったのですが、冷静に盤面を見てみると、その前に僕が保安官をとらざるを得ない状況に追い込まれることが発覚。

キノさんも含め、3人で、これこれこうでひだりさんの負けですねという話になり1戦目が終了。

続いて先攻後攻入れ替えて2戦目。

今度は保安官はなし。

僕が集めていた黒の牛を相手に取らせずに自分だけ取れるように、コマの位置を調節して、それなりにコントロールできたと思っていたら…、

「あ、こっちにいったらオレンジの牛、全部集められますね」

ということでまたまた敗北。

なんというか、徐々に徐々に解法が明らかになっていくパズルというか、これ、お互いに1手ずつ進めながらどちらかを詰ませる手順を閃いたプレイヤーが勝ちでも良いのではないかと思うようなゲームでした。
キノさんは同パブリッシャーのゲームであるオキヤを複雑にしたゲームと仰っていましたが、なるほどと思いました。
オキヤを遊んだ際にも思いましたが、勝ち負けを争うようなゲームではないなと。では、面白くないのかというとそういうことでもなく、頭の体操というかルービックキューブみたいなもんかなーと。興味深く、個人的には面白いゲームだと思いますが、これ、ふたりでやる意味あるのかなとも思いました。

その後は他の卓も終わってはいたものの重ゲーをやる時間はなかったので、大怪獣コトバモドス(過去の記事)を布教として遊んでもらいました。知らないではいったけどワードゲーム苦手だから入るんじゃなかったと仰っていた方にも最終的には「買おう」と言ってもらえる等楽しんでいただけたようでした。
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(当然ひどい回答もできるわけで。正解は「ダーツ、むかし、げすい」です。)

次回開催予定が会場の長期休館と被るなど、次回がいつになるのかは不透明なようではありますが、また次回も参加させていただければと思います(そして、今度こそ重げができるような時間帯に着くようにします…)。

第25回重げ会(2014.6.7)その1

偽エッセン会などでお世話になっているたる田さん、しのぽさんが主催されている重げ会に参加してきました。前日辺りまでは、よーし、がっつり遊んでやるぜーと思ってはいるのですが、いざ当日になるとのんびりしてしまいます。この日も寄り道をしていたりなどで、会場についたのは3時くらいでした(重げ会は朝9時半から夜9時まで約12時間開催されています)。
ゲームマーケットの翌週の開催だったので、やはり新作が遊ばれているのだろうと、到着直後に卓をまわってみたところ、遊ばれていたのは、漁火、ブラス、電力会社(ドイツマップ)、ネイションズ、コレイカ、コンコルディア、マデイラ、ポセイドン。GM関係ない…(たまたまこういうタイミングだっただけで、新作であるプラエトルも数回遊ばれるなど新作もまわってはいたようです)。

そんなわけでブラスの観戦からスタート。自分で遊んだのはもう数年前ですが案外ルールは覚えているもので楽しく観戦できました。あからさまに鉄道戦術を取る方、紡績所を建てつつ、造船所も作る方など、みなさん異なる戦術でプレイされているようでしたが、主要都市につながるほぼ全てがおひとりの線路になっていて建物を作りにくそうでした。線路ばっか引いてる方は炭鉱くらいしか作れずにそれはそれで苦しそうでしたが。
みなさんがとれる多種多様な戦術の幅がありつつ、絡まざるを得ない作りになってるってのは流石だなーと、観戦する側はのんきに見てました。
最後までは見れなかったのですが、どうも誰も100点越えないロースコア(だと思う)のゲームになったとのことでした。
※より厳しいルールに誤っていたとのことなので、それも関係しているとは思います。

ブロッキーマウンテン
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そうこうしてる間に1つの卓でゲームが終わり、何やりましょうか?と話していると、僕の持込のブロッキーマウンテンにリクエストが。決して重げではないですが(箱は結構重いですが)、これやってる間に終わりそうな卓もあったので、その隙間の時間にでもということで、紹介兼ねて。

詳しくは過去の記事を。

時間もそうなかったので、AからC2まで、ひと通りお試しで。C2までが一応製品版に入っているお題ですが、アドヴェンチャーブックという拡張には、C3以降のものも載っています。成功しても失敗しても、どんだけ難しいのがあるのかと、どんどん先に進め、では、最後にブロッキーマウンテンの頂上に登るというお題に挑戦しましょうという話に。




そもそも作るところからバランスをきっちりとらないと崩れてしまうという代物。キノさんがいいところまで行くも失敗、もうこれは無理なんじゃないですかねー。さて次は何やります?と話していた裏で挑戦されていた方(名前失念。すいませんです)がなんとクリア! おー、すばらしい!と気持ちよく終了しました。
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(クリア!)

フォーミュラE
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続いてこちら。別卓でのインストを終えられたたる田さんも参加されて6人で。

象のレースゲームで、手番には手札を1枚か2枚プレイするか、または任意の枚数を山札と入れ替えます。カードには大きめの数字が書かれた紫のカード、小さめの数字が書かれた緑のカード、特殊効果のある黄色のカードがあり、緑と黄色の組み合わせなら2枚だしができます。そうして、一番最初にゴールしたプレイヤーが勝利です。

コースには複数のレーンがありますが、基本的にまっすぐしか進めず、まっすぐ進めないときのみ横に移動できます。また、前に他プレイヤーの象がいてぶつかると1頭だけであれば押すことができます。押すだけで押しのけるわけではないので、他プレイヤーの象を進めるだけです。
が、前述のとおり、自分の意思で横に移動は出来ないので他プレイヤーの象を押したくなくても押してしまいます。

一応、特殊効果のカードで、斜め移動を可にするものや空を飛んで抜かすもの(空飛ぶ絨毯です)などがあるので、それらを使えば、追い抜くことはできます。
しかし、それらの特殊カードは全体に数枚しか入っていないので、めったに手札に入ってきません。
そのため、まっとうに遊んでしまうとスタートプレイヤーが超有利で、ここで大きな数字を出されると後はスタートプレイヤーの象を押すだけのゲームになります。

じゃあ、どうするかというと、コース上に座っている牛を移動させるカードを使います。聖なる生き物なので押すことはできない(特殊カードを使えば押せます)ので、牛で壁を作ればそこで象たちは立ち往生します。その隙にカードを入れ替えて手札を整え、先に進む、停滞上等、スピード感皆無のレースゲームがフォーミュラEです。

以前PnP版で遊んだことがありましたが、当然ながら全く同じプレイ感でした。
一応、前回とは異なる拡張マップを使いましたが、通常マップとの差はボード上に書かれた数字分進めれなくなる「沼」の存在のみ。

1手番目から牛を移動させて、第1コーナーから渋滞する牛w。前回遊んだときも思いましたが、酷い(褒め言葉)ゲームです。そこを抜けても第2コーナーにはまた牛が…。牛を移動させるカードで牛をどければよいのですが、どけてもすぐに戻ってくる牛達。

「だって、自分だけ置いてかれるの嫌だし」

という理由で第2コーナーで止まること数手番。ようやく抜けて沼へ。でかい数字のカードで沼の手前から一気に駆け抜けてしまうのが良さそうですねーなどとゲーム開始前は話していましたが、前のプレイヤーと間をあけてそこに牛をつっこまれてはたまらないので下手に沼の手前などに止まらず、とにかく前についていきます。
そして、トップから3位までが沼から抜けたのはほぼ同時。レースの行方はこの3頭に絞られました。

などということは全くなく、ゴール前にできあがる牛の壁。そしてそこに渋滞する象達。
壁の手前にいる象であれば牛を移動→同時に象も動かしてゴールということができるのですが、他の象の後ろにいると前の象を押してゴールさせてしまうため、空を飛ぶしか勝つ方法がありません。
前のプレイヤーに渡さないよう手札を入れ替えつつ、牛は手札に囲い込む3位以下のプレイヤー。先頭にいるプレイヤーは突進カードや空飛ぶ絨毯カードでゴールしようとするのですが、そのたびにトラカードで特殊カードをキャンセルさせられます。

「トラって何枚あるんでしたっけ?」
「まさかこのゲームでカウンティングとはw」

山札がなくなれば捨て札から補充されるので山札がなくなるたびにカウンティングはやり直しです。
じりじりとしたカードの入れ替えが行われ、ついにキノさんが空飛ぶ絨毯をプレイ! しかし、それを無効にさせるトラカードが出てきます。キノさんはさらにそれを受けてトラでトラカードをキャンセル! これでキノさんのトップが決まったか!?と思いきや、さらにトラカードでトラカードをキャンセルしようとしたトラをキャンセルw。

3枚のトラは全て使われた!ここだ!と僕は捨て札から任意のカードを1枚拾うカードを使い、絨毯カードを拾います。他の方が突進などでゴールしない限り、手番がくれば僕の勝ちは確定です。
みなさん全手札を交換するなど、捨て札(トラ)を再び山札に持ってこようとしますが間に合わず。僕の象が空を飛んでゴールしました。
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他のレースゲームってどんな感じかちとわかりませんが、わいわいと笑いながら楽しめる馬鹿な良いゲームです。基本、邪魔のしあいなので、そこを笑えない人には向いてないと思います。
まあ、不要に見えるカードがあったり、ゲーム展開だけでなく作りもかなり荒いので、そもそも好みはわかれると思いますが…。

続きます。

第21回偽エッセン会

偽エッセン会は毎月1回ということだけ決まっていて、具体的な日程は仕事の都合などから毎月月頭だったり月末だったりところころ変わってるのですが、今回は月頭が良いということで、前回から一週間ほどでの開催となりました。

マスクメン
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僕は10分ほど遅れて到着したのですが、フローチャートに置かれていたこのゲームをぐんまさん、たる田さん、しのぽさんの3人で遊ばれていました。
遊ばれていたというか、噂のとおりルールがわかりにくいらしくルールの解読をされていたところだったのですがw。

ゲーム中にカード(レスラー)の強さが決まっていく大富豪で、強さが決まっていない場合は場に出ているレスラーのカード枚数+1枚を、強さが決まっていて場に出ているレスラーよりも強いレスラーであれば同じ枚数のカードをプレイすることができます。一番早くに手札をなくしたプレイヤーが勝利します。

僕は事前にルールを読んでいた(というよりもわかりにくいところは、ここで、それはこう解釈するというツイートを読んでいた)ので、途中からでしたが参加しました(何故かカードも配られていましたしw)。
手札には同じレスラーが2枚までしかなく、種類が散ってしまっていてあまり良くない(強さに因らず3枚以上は同時にプレイできないので3枚だせば必ず勝てる)ように思えた手札でしたが、うまいこと強さが決まったおかげで、みなさんの手札が減ってから、2枚、2枚、2枚と続けて出すことができ、一番早くにあがることができました。

いま出てきたのはこのレスラーだから、こことここの強さの関係はこうなって…と強さを決めている時が一番面白かったです。強さが決まるとあとは普通の大富豪かなーと。
といっても、その面白かった強さ決め部分が複雑になることも多く、頭にクエスチョン浮かんだままプレイすると、何が楽しいんだ…?ってなる気もします。今回もしのぽさんは途中まで、なんでこうなるのかよくわからん(そして、周りの3人はわかっているので説明もおざなりになりがち)という状態でイマイチ楽しまれているようには見えなかったので。

ちゃんと戦術的に強さを決めることができるのか?というと、そこまではようわかりません。わかりませんが、カードは配りきりではないので狙って自分の思い通りの強さにするというのは結構難しいように思います。

江戸職人物語
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続いてこちらを。とりあえずインスト前にアートワークですげーすげーひと盛り上がり。
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(ボードの書き込みもきれいです)

プレイヤーは江戸の町で職人を雇ったり、町で買い物をしたりして粋点(勝利点)を稼ぐゲームです。
プレイヤーは手番にその時雇っている職人の業種に応じたダイスから最大2つを選んで振ります。そして、ダイスごとに町を移動するか、収入を得るか、業種のアクションを行うかの選択をします。
町には魚屋などの買い物ができるいくつかの店や、プレイヤーの能力をあげる場所、お金を稼ぐ場所などがあり、移動してとまった先の場所に応じたアクションを実施します。
収入はプレイヤーが雇っている職人ごとに基本収入が決まっており、ダイス目+基本収入が得られます。
業種のアクションは新しい職人を雇う/解雇する、職人を成長させる、引越しさせるなどのアクションがあり、ダイス目に等しいお金を支払い実行します。

全プレイヤーの手番が終了したらその月(ラウンド)終了で、宵越しの金は持たないということで、お金が0文だったり一定以下だったりすると点が入ります。一定以上持っていると粋ではないということで失点になります。
3ヵ月ごと(季節ごと)に決算が入り、雇っている職人に応じて点数が入ります。
また、特定の月には火事が起こり、火消し力が最高のひとは得点、最低の人は失点です。火事を消しても得点になりますが、焼け死ぬ場合があり、その時には問答無用で職人カードがゲームから除外されます。

こうして1年を過ごし最終的に買い物したアイテムからの得点や雇った職人のセットコレクション点も合計し商社を決めます。

まず、インスト時から飛び交う「粋」。宵越しの金を持たないルールを聞いては粋だねぇ!職人カードの絵を見ては粋だねぇ!
さらに、勝利点のことを粋点とこのゲームでは呼んでいるようなのですが、インスト時に頑なに勝利点とは言わないたる田さん。勝利点とは言わないまでも、普通に「点」でよいのでは…と思いましたが、とにかく粋!といいたくなるゲームです。

最初は全プレイヤー職人はひとりしか雇っておらず、江戸の町の長屋には雇われていない職人があふれています。初期の職人のダイスの能力は職人の雇用/解雇なので、とりあえずふたりにするんだろうねーという話をしながらスタートです(業種ごとにダイスを振れるので2種類の業種の職人を雇っておけばダイスが2つ=1手番(1ラウンド)に2回アクションができます)。

僕は手番が最後だったので最初の職人選びであまりになったのは良いとして、また僕の手番までに町にいたフリーの職人たちはどんどん雇われていきます。
僕が手番でふったダイス目は6。つまり雇用アクションをする場合、ダイス目分の6金を払った上で職人カードに示されたお金を払う必要があります。初期の所持金は10金のため、4文以下の職人なら雇えたのですが、ダイスが増えるような職人は最低5文から。
みなさん職人を雇うのに初期所持金のほとんどを使っていたので「宵越しの金は持たない」ボーナス点が入ります。僕もダイスは増えない職人を雇ってボーナスもらえる辺りまで金使うべきかなーとも思ったのですが、ここで金を使うと次ラウンドもお金が足りず、初期職人と別業種の職人が雇えない=アクションが増えないなので、我慢して収入を選択。
収入はダイス目+職人カードの基本収入なので6の目が出てる僕は、失点をくらうラインを超えるくらいの大金を持ってしまうことに。

みなさん:「粋じゃないねぇ!」

粋じゃなかろうが、1年、12ラウンド、12手番しかないゲームで1手番のアクションが半分(みなさん2回、僕1回)て負け確定じゃないですか…。
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(粋じゃない金持ち)

次ラウンドでは無事にためたお金で別業種の職人を雇うことに成功。ようやくスタートラインに立てた感じです。

僕がやや出遅れている間に、みなさん喧嘩力や火消し力をあげていらっしゃいました。
喧嘩力は高い方が手番順が先になる上に町を移動中に自分より喧嘩力が低いプレイヤーを追い越した(町は一本道で一方通行)場合、1点が獲得できます。火消し力は年に三回ある火事の際に一番高ければ得点、一番低ければ失点です。さらにおこった火事が自分の職人の住んでいる長屋を襲った際、火消し力が高ければ火を消せる確率があがります。

このゲームでの得点源は喧嘩、火事の他に毎月の宵越しの金は持たないボーナス、季節ごとの雇っている職人からの点、ゲーム終了時の職人のセットコレクションとそこまでに買ったものからの点です。

喧嘩力や火消しは出遅れてしまったし、トップを狙うにも業種的に不利です(業種によっては、ダイス目分のお金を払って喧嘩力や火消しをあげられます。僕はその業種は雇えておらず、たる田さんなどは雇っています)。

じゃあ、セットコレクションと買い物だ!ということにしました。
買い物は、タバコや櫛のように単にお金を点に変えるだけのものと、下駄のように点数効率は悪いものの移動に補正を加えられるもの、季節ごとにふたつしか店に並びませんが各季節の魚を集めればセットコレクションのボーナス点がつく魚があります。
春の魚はぐんまさんとたる田さんに買われてしまいましたが、夏の鰹は初鰹の購入に成功(魚はふたつありますが、初物はより粋なので点数の高いものと低いものとがあります)。しかも鰹は超粋なので点数が高いのです。その分お値段も高いですが金満粋じゃないプレイだったのでなんとか購入。

一応職人も3人目を雇って季節ごとの決算にも備えて…とそれなりに順調です。
まあ、喧嘩力が僕より高いみなさんにガスガス殴られたり、僕以外の方々は宵越しボーナスをきっちり取りにきたりで地味に点数は離されていってたんですが。

そして、初めての火事が発生。火事はダイスを振って、ちょうど出た目の場所に住んでいる職人は焼け死にますw。正確には火消し力が高ければ良いのですが、かなり高くないと無理です。そして、火事は僕の職人を直撃。死亡確認です。
火事は隣の長屋に延焼していきましたが、江戸一番の火消し、たる田さんによって消し止められました。

買い物の点はまだ入ってないものの、見た目の点数はビリだし、ひとり焼け死んだしで踏んだり蹴ったりじゃない?とは思いましたが、そんなこといってても仕方ねえ!そんなのは粋じゃねえ!と気を取り直して進めます。

そして季節は秋に。

みなさん、セットコレクションを意識してか、夏の終わりくらいから職人カードをひくアクションも選ばれるようになってました。これはすごい強力!というようなカードがなかなか引けず、微妙そうな顔をされてましたがw(雇うお金は高いですがすごい優秀な職人もいるにはいます)。

そんな中、しのぽさんが鳶職を雇用!こ、これは粋ですね!と、また飛び交う「粋だねぇ!」「粋だねぇ!」の声。収入や勝利点はあがらないですが、喧嘩力と火消しがあがる職業です。

これで喧嘩力も火消しもトップに。特に火消しはたる田さんが業種のアクションを使ってトップを守られていたとこだったので、かなりの衝撃です。

そんな裏で僕とぐんまさんの火消し力ビリ競争が行われていたわけですが。

火消しをあげるのは、たる田さんのようにあげるアクションを持った業種の職人を雇うか、しのぽさんのようにあがる職人を雇うか、町にある火の見櫓に止まるかのいずれかです。
そして、僕もぐんまさんも火の見櫓に止まらないとあげることはできません。
ダイス振り合いは僕に女神が微笑んで、秋の火事ではぐんまさんが失点。
そして発生した火事は、しのぽさんの鳶職がいる長屋で発生。延焼してきた火事を消すか、それとも鳶職を逃げさせる(セットコレクションには含められるがボード上からは除外する)かの選択をしのぽさんに迫ります。
火事を消すのは火消し力+ダイス目で火事力を上回ればOKです。しのぽさんの火消し力では、3以上で成功ですし、成功すれば得点になります。ということで振った目は1!
鳶職は焼け死ぬことに。
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(全焼した長屋)

鳶職の粋さ、喧嘩力、火消し力でぶいぶい言っていたしのぽさんはかなりへこんでしまわれました。僕も夏に経験したこととは言え、しのぽさんの場合は中核の職人が死んだわけでかなり精神的にダメージをくらったようです。

そして、しのぽさんは次の手番で魚を購入。で、ええーっと僕もたる田さんもぐんまさんも驚きます。魚は単体でも得点にはなりますがセットコレクション狙いで買う対象かと思っており、しのぽさんは春も夏も魚を買ってなかったので、この参入は意外でした。そして残った魚はたる田さんが購入。
魚を集めていた僕とぐんまさんはぐぐぐという感じです。

冬は少しでも得点を伸ばそうと秋に魚を買えなかったお金で、僕はタイと櫛、キセルなどを購入。ぐんまさんも買い物からの勝利点を伸ばす方向のようです。
たる田さんも3種類目となる残ったタイを購入。火消し力も高く、たる田さんを逆転するのは難しいかもなーという状況に。

しのぽさんは職人のセットコレクション狙いで新たな職人を先ほど火事のあった長屋で雇いました。この長屋は夏にも火事があったので、まさか三連続はないだろうと考えられたようなのですが、まさかの火事発生。さらにしのぽさんの職人直撃!逃げる機会を得る間もないまま職人は死亡…。
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(またしのぽさんの職人が死亡です…)

ゲーム終了時の様々な点数を加えた結果、見事たる田さんが逃げ切って勝利されました。
僕&ぐんまさんはもう一匹魚を買えてればなーというところ、しのぽさんは焼け死に痛すぎましたよね・・・というところでした。
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(終了時)

うざいので書きませんでしたが、ゲーム中はほぼずーっと粋だねぇ!か粋じゃないねえ!が飛び交ってましたw。
アートワークも、ゲームのルールもとにかく粋です。粋だけいってれば全て許されるようなゲームです。例えば町の施設のひとつに湯屋というのがあり、所持金の全てを消費することで職人をひとり成長させることができるのですが、その湯屋を使う際、

ぐんまさん:「いま所持金ゼロなんですけど、使って良いんですかね」
たる田さん:「ルール的にはダメとは書いてないけど」
しのぽさん&僕:「でも、域じゃないですよ」
ぐんまさん:「ですよね! やっぱやめます!」

※デザイナーさんによるFAQでは、所持金ゼロでも湯屋は使えるようです

ということがあったくらい、粋か粋じゃないかがかなり判断のウェイトを占めてました。職人カードも強さよりも、この職業使いたいかどうかで選ぶくらいでしたw。

この粋か粋じゃないかは、バカか賢くやるかとニアリイコールなので、バカに遊んでるゲームが楽しくないわけなかったです。宵越しの金は持たないボーナスのおかげで、金を湯水のように使うのが賢い戦術のように錯覚するのも良いところでした。遺言遊ばれたことのある方はわかるかと思うのですが、金を使うこと自体が楽しいことなんですよね。金貯めとこうとすると、粋じゃないねえ!って非難されますしw。

じゃあ、冗談みたいなゲームなのかというとそれだけでもなく、ドイツゲーム的な、運と戦術が適度に絡む良いゲームでした。あれもやりたいこれもやりたいもちゃんとあって、そのうちできるのは限られているという、ジレンマもありました。

ダイスだけに限れば高い目が出ても低い目が出ても使い道があるようなデザインがされてはいますが、ダイス運によるゆらぎ幅が大きい中で緻密な戦術とか立てられませんし、業種によるアクションの強さの差や、職人カードとのめぐりあいの運などもあります。そもそも火事で焼け死ぬのをどうにもできない(一応回避する方法はありますが、ほぼ無理ですし、それやってたらたぶん勝てません)ので、運ゲーよりだとは思います。

しかし、遊んでいる時に楽しい! これはもうどうしようもないくらいに正義だと思うのです。ゲーマーよりではなく、楽しい方向にチューニングされた正統派ゲームって感じでした。

大怪獣コトバモドス

このゲームで〆でした。GMには参加できなかったのでたる田さんに購入してきてもらったのですが、気になるのでやってみたいとのことで1ラウンドだけプレイ。1ラウンドだけでしたが、盛り上がりました。帰りにしのぽさんは購入されてたみたいですし。

詳しくは過去の記事を。

以上、2014春のGM新作ばかり3ゲームでした。面白いゲームが増えてきてますよねーという会話をしたのですが、全体で200とか300のゲームが売られているわけで、割合は変わってないのかなという気もします。ちゃんとゲームの面白さとか作りこみとかを考えて作る人も増えてきてるようにも思いはしますが。

今月の開催が早かったので次回の偽エッセン会まではちょっと時間が空きそうですが、またよろしくお願いします。
プロフィール

ひだり

Author:ひだり
川崎市で相方や友人たちとボドゲやってます。

オールタイムベストは、
・グローリー・トゥ・ローマ
・バサリ
・インペリアル
・アフター・ザ・フラッド
・ゴッズプレイグラウンド
・HABA社製品 全般

推理ゲーム好きだけど↑には入ってないという
-------------------------
連絡先:hidarigray@gmail.com
※当blogはリンクフリーです

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