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クレセント・シティ・カーゴ/ Crescent City Cargo

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(4人でインスト込み2時間ほど)

【概要&ルール】

キャプテン・オブ・ガルフに続く、ケイジャントリロジー第二弾!今度は港の中の荷物の積み込みがテーマ。
倉庫からトラックに積んで船やコンテナ、列車に運ぶのが俺らの仕事!
業務の兼任なんてしないプロフェッショナルの集まりさ。

なんか背景的なものがつながりがあるようなのですが、ゲーム的にはデザイナーが同じ以外はほぼつながりゼロです(どこまで強化して、いつから得点化するかというゲームの大きな作りも同じと言えば同じですが)。

終了条件を満たすまで手番をぐるぐる時計回りにまわしす。
手番にできるのは以下の8つです。

・荷物を積む:自分の持っているトラックの空きに倉庫から荷物を取っておきます。倉庫管理人がぐるぐると倉庫の中を回っており、管理人の直前か真後ろの荷物の山からしか荷物は積みこめません。荷物1つを積むためにやる気を1消費します。

・荷物をおろす:港の発着場で荷物をおろします。港の管理人がぐるぐると港の中をまわっており、管理人から点線でつながっている対象にのみ荷物をおろせます。荷物をおろす先は、大きく列車、コンテナ、船の3つがあります。荷物1つおろすためにやる気を1消費します。

・トラックを買う:やる気1と鉄1つを消費して新しいトラックカードを最大1枚獲得します。

・トラックをアップグレードする:トラック1台につきやる気1と鉄1つを消費して、トラックに積める荷物を1つ増やします(トラックカードを裏返します)

・オフィスを建てる:場に公開されているものから1つ、オフィス1枚をやる気1つとコスト(木材1or2)を払って獲得します。

・ワーカーを雇う:個人ボードに書かれたコストを払った分、個人サプライから使用可能なワーカーを獲得します。

・管理トラックを進める:1アクションで積める荷物の種類、1アクションでおろせる荷物の個数、休憩時に回復するやる気の3つの上限があげられるトラックを、それぞれに対応したコストを払って進めます。

・休憩する:管理トラックの数字までやる気を回復する。

ワーカーが規定数雇われる、または、列車への荷物おろしが規定数行われたら終了トリガーとなり、決められた手番をその後行ったのちにゲーム終了です。

〇ワーカーについて
このゲームのワーカーは基本的にはアクションを行う際に支払うコストです。
荷物をおろす、トラックを手に入れる、オフィスを建てる、管理トラックを進めるというアクションを行った際、利用可能なワーカー1体をそこに配置する必要があります。トラックとオフィスはワーカーを配置しなくても獲得は可能ですが、効果は発揮されません。

ワーカーは基本的に戻って来ません。トラックの運転士になったワーカーはゲーム終了までずっとトラックの運転士ですし、コンテナに荷物をおろしたワーカーはコンテナの中にずっといます。
ただし、列車に配置したワーカーのみ、列車が埋まった際に手元に利用可能なワーカーとして戻ってきます。

〇荷物のおろし先について
荷物のおろし先によって得られるものが異なります(どの荷物が必要かはおろし先に指定されています)。
・列車:荷物1つにつきワーカー1体を配置し、株券1枚を巾着から引きます。列車カードがワーカーで埋まったら列車カード上のワーカー数を比べ、トップのプレイヤーと2位のプレイヤーにお金が支払われます。

・コンテナ:荷物2つにつきワーカー1体を配置し、目標カードを1枚獲得します(2枚引いて1枚戻す)。

・船:指定された種類の荷物を指定された数おろす都度、ワーカー1体を配置し、書かれたお金を獲得します。

〇ゲーム終了時の点
株券をお金に変換+目標カードからのお金+現金の最も多いプレイヤーが勝利します。
※株は株価の概念はないので枚数比例でお金もらうだけです
※あまりないと思いますが、支払うワーカーがいなくて何もできなくなった際には、借金してワーカーを雇えます。借金はゲーム終了時に失点です。

【プレイ内容】

一味さん、カヤさん、キノさん、僕の4人で。
僕は2回目です。

荷物をトラックに載せる時の「同じ荷台には食料品(穀物、肉、コーヒー)と食料品以外(鉄、木材)は混ぜて載せることはできない」という制限が結構きつく、初期資源を得る時に気を付けていないと、非効率的な動きを強制されることになりますよと伝えてました。
(僕が前回そうなったので)

そして、初期資源を全員が得て、開始してからの1手番目。
僕は休憩した時のやる気の回復量を初期値の3から4に増やしておこうと、そのために必要なコーヒー2つをまずは確保しました。

キノさんもやる気の回復量をあげようとされたのか、コーヒーを倉庫から獲得しようとしますが……。

僕:「初期資源で獲得した鉄を荷台に乗せてるので、食料品であるコーヒーは載せられませんよ」
キノさん:「そうだった。マジか」

管理トラックは手持ちの資源さえあれば複数種のトラックを1手番で上げることができるので、例えば、鉄とコーヒーを獲得した後で管理トラックをあげるアクションを選べば手番が得するわけです。

しかし、開始時はトラックは1台しか持っておらず、荷台は1つなので、初期資源で選んだ資源が食料品か、それ以外かで結構手が縛られますし、トラック1台では休憩時の回復量をあげつつ、他のトラックを上げることはできません。

そんなわけで、キノさんは鉄をもう1つ獲得。トラックを増やす方向に進むようです。

コーヒーだけを1つの荷台に2つ積んだ僕は2手番目に管理トラックを上げるアクションを選択しますが、回復量を3から4にするには、トラックを2つあげる必要があります。1マスあげるだけなら、コーヒー1つでいいんですが、1アクションで1つのトラックを2マスあげるなら資源が3つ必要です。
トラックはアップグレードしなければ1台に積めるのは2資源まで。なので我慢して地味に2手番使って管理トラックを回復量4のところまで上げました。
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(一番最初の資源使ったあたり)

もう本当にもどかしいゲームで、ここで一気に積んで、こっちに移動してあれとこれとそれをやって…と色々と一気に効率的に動きたくなるところが、いちいち、それはできませんとルール上の縛りが出て来ます。
しかし、その縛りは自分を強化することで徐々になくなっていきます。

キノさん、カヤさんはまずはトラックをもう1台増やして、荷物運搬時の量&種類の制限の緩和に動きます。僕は前述の通り、まずはやる気(まあ、APです)の上限アップを。そして、一味さんは、オフィスによる特殊能力の獲得を優先されました。

オフィスの特殊能力は色々あるのですが、一味さんが獲得されたのは『ワーカー雇用時にやる気が3回復する』という、普通に休憩アクション実行時の回復量が3回復なのに、壊れてるんじゃねえか!?と言われたオフィス。

今回はめくり運とめぐりあわせもあり、これは便利そうというオフィスが続けて登場し、なんだかんだで採取的に一味さんは5つもオフィスを獲得されていました。

能力つけすぎだろ!と周りはみんな思ってましたが、

一味さん:「全部欲しい!」

とのことで。
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(めっちゃオフィス持ってる一味さん)

僕も、荷物を運んだ際に食料品以外なら1金もらえるとか、やる気がディスカウントしてもらえるものなど欲しかったのですが、手番の周り順の関係で取れず。

資源は持てる量と種類の制限がありますし、取る時もやる気以上は取れない上に、1手番に複数アクションができるわけでもないので、今のタイミングなら、このアクションは自分が先にできるなとか、あの人に先を越される(から別のをやろうか)などの判断ができるので、よさそうなオフィスがないならそもそもそのための資源を取らないのもありです。

しかし、何かしら能力欲しいなあと、とりあえずトラックにオフィス獲得用の木材を載せてしまっていたのでこれを使わないと邪魔だなと、正直あまり微妙な効果だなあと思ってはいたものの、残り物の中では一番ましっぽかった「倉庫に置かれた荷物1つの場所を交換できる」オフィスを獲得しました。

木材は無理にオフィス獲得に使わなくても、港に運んで点数化(お金)に変えることも出来はしたんですが、隣で一味さんがたくさん能力取ってうはうはしてたので、なんか1つ欲しくなりましたw。

一味さんがオフィスを買いまくっている裏で、残りのメンバーはトラックのアップグレードや一味さんに先んじての得点行動にうつっていました。

得点行動=港のコンテナ、列車、船に荷物を運ぶです。

キノさん、カヤさんが得点行動している中、僕は管理トラックを少し進めて、「荷物獲得時、一度に2種類の荷物が積める」ようになっていました。
これを獲得するまでは荷物は1手番には1種類しか取れません。しかも、港で荷物は複数の塊に分かれて配置されており、獲得時は管理人の前か後ろにある1か所の塊からしか取れません(これも管理トラックを進めると管理人の前後2カ所からとれるようになったりします)。

このゲームでは、荷物を港に運ぶと通常はストックに行くのですが、倉庫に空きがあればただちに補充されます(倉庫を全部埋めると7つくらいしか余分な荷物コマはないので、大抵の場合、埋まっておらずどこかが空いてます)。しかも、荷物を運んだプレイヤーが好きな場所に補充できます。
プレイヤーが補充位置を好きに選べる状態で、しかも、1種類を1カ所しか取れないという制限があったらどうなるか? そりゃあ、他人が取りにくくなるように散らして補充しますよね。
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(中盤。みんなそれなりにトラックに荷物を積んでいるので倉庫に空きが目立ちます&各種かなりばらばらに置かれてます)

ということで、よほどのことがない限りは、1ヵ所に1種類のコマが複数置かれることがなくなります(一応、各種7個ずつ存在して、倉庫は6ヵ所に分かれているので、全てが倉庫に戻れば2つ置かれる個所はでてきます)。特にワーカーを雇用するために必要な肉とかは、絶対にまとめておかないからなとみなさん鉄の意思を持ってプレイされていたように思います。
ワーカー雇用は最大3体まで1手番に一気に雇用できるので、できれば3体分のリソース(肉)を取ってからやりたいのですが、仮に2体分を雇うとして、(中盤までであれば)肉は2つ必要(1体/1肉)です。これが倉庫で1ヵ所に肉が2つあれば、1手番で2つ獲得→次手番で2体雇用という流れができるんですが、散らしておかれていると肉2つ獲得するために2手番かけやがれ!という他プレイヤーからのメッセージです。

ちょっとでもその非効率さを緩和するための2種とれる能力の開放です。

実はゲーム開始時に配れらた目標カードの効果が僕は「食料品以外(鉄or木材)2つが要求されているコンテナに運んだ数×2金(2点)」というもので、かつ、今回のセットアップではそういうコンテナが多かった(コンテナに要求されるものはいくつかの組み合わせの中からランダムです)ので、鉄でも木材でもとにかく混ざっていても集めちゃえば点数化できるという状況でした(まあ、列車も2種類のどちらか持って来いなので、どこに運ぶにしても便利な能力ではありました)。

さっき狙ってはいなかったものの獲得した倉庫の荷物入れ替えオフィスも使って、かなり便利に荷物を取っていたのですが、さすがにそれは便利やなというのがみんなにばれてキノさん、一味さんも途中から追随してきました(一味さんは序盤にコンテナに荷物を運んだ時に手に入れた目標カードで管理トラックを一定以上進めていると得点
というのがあったようですが)。

コンテナに運んだ際にもらえるのは勝利点(お金)ではなく、目標カードなので、自分が全くやってない事柄の目標を引いてしまうとまるっきり無駄足になるんですが、まあ、それでも、僕は運ぶたびに2金確定だったので、やる意味はあったと思います。一応、目標カードは2枚引いて1枚獲得なので、2枚とも外れというのは、あまりなかったです。
「持っている目標カード1枚につき1金」というカードも引けましたし。

正直、僕が運びたいコンテナにカヤさん、一味さんが荷物を運ぶのはやめてくれ!と思ってましたが、まあ、仕方ないです。経験者の僕がコンテナに運びまくっていたので、おいしいアクションなのでは?と思われたのかもしれませんし、目標カードが強いゲームというのはそれなりにあります。あまり説明していませんが、達成するとフリーアクションでやる気が回復できる条件タイルみたいな要素もあり、その中にコンテナに荷物を運ぶものもあったので、そのせいかもしれません。

好きに能力を強化したり、荷物を運んだりしているように書いてましたが、ルールに書いた通り、強化も荷物運びもワーカーが必要で、アクションのたびにボード上やカード上に置かれっぱなしになります。

ゲーム中に使えるワーカー数は決まっており、しかも、後半になるにつれ雇用コストがあがってきます(序盤は肉1つで1ワーカーですが、中盤から1ワーカーにつき肉2つだったり2金だったりしてきます。かつ、肉とお金は混ぜて雇用することはできません)。
しかも、前述の通り、肉は散らして倉庫に置かれているので、一気に3ワーカー雇うぞと肉を6つ用意獲得しよう!などというのははっきりいって夢物語です。ゲーム中に存在している肉のコマ数が確か7,8個しかないので、他人が持っていることも考えると4つ獲得することすら、結構な難易度です。4手番かけて集めてもいいですが、それは果たして効率的なムーブなのか。

そんなわけで中盤からは常にワーカー不足に陥ります。ワーカーをゆっくりためてもいいんですが、その間、点数にせよなんにせよ、おいしいところから埋まっていくので、ワーカーが1体しかいなくても、他人にとられる前に…!というムーブを一味さん、カヤさんもされていました。
序盤に荷物獲得系の能力や十分に荷物をおくためのトラックを開放していないと、中盤以降は能力などの開放に必要なワーカーのコストが上がっているのにリソース獲得ができないという非常につらい状態におかれることになります。
(なってる人もいました)

色々と荷物が足りなかったり、必要な能力の開放を優先したりして、準備に時間がかかっていましたが、終盤にはいったところでキノさんの得点獲得が回り始めます。
列車カード上の全てのスペースを埋めると、この場合だけ、ワーカーが手元に戻ってきます。ただし、列車カード上には4つのスペースがあるので、4つワーカーを使わないとなりません。利用可能なワーカーは最大3体しか持てないので、何体か置く→追加で何体かをやとって置くという手間が必要になりますが、戻ってきた時のみ配置可能な4体目のスペースが個人ボード上に設けられており、一度、このルーティンが回り始めると手元から4体を列車カード上に置く→戻ってくるを繰り返しできるようになります。

全員:「無限列車じゃん!」

列車から獲得できるのは、ワーカー1体につき、1枚の株券(5,6種類あり、1枚目は1金、2枚目以降は約2金の価値を持つ)だけですが、カードが埋まった時には配置していたワーカーの数によって追加で、1~3金がもらえます。

キノさんは1手番で2つしか荷物をおろせないので、2手番かける必要もありますし、港の管理人が列車におろせる位置に常にいるわけでもないので、毎手番点数が伸びているわけでもないんですが、キノさん以外の我々も得点行動をとる必要はあり、そして、港の管理人をキノさんに都合の良い位置に動かさずに得点するということはほぼ不可能です。

みんな無限列車すればいいんですが、既にワーカーのコストはみなさん上がっており、列車に配置するための2体のワーカーを確保するだけでも結構大変です。
僕はたまたまキノさんが無限列車を始めた時に2体分雇う資材を持っていたので、無限列車に参加する権利を得ましたが、カヤさん、一味さんは今更無限列車に参加するよりも、自分たちのやってきたことをとっとと全うして終了トリガーを切った方がよいという状況。

一味さんが強引に終了トリガーをきって、終わらせましたが、終了トリガー後も3手番行えることもあり、キノさんが4回前後、無限列車をまわして終了。
これ、キノさん圧勝じゃない?という雰囲気だったのですが、僕も何気に目標カードで稼いでおり、結局1点差で負けはしたものの目標カードの引き次第では勝ってましたねという感じでした。

無限列車ゲーか!?という話になりましたが、まあ、普通に得点効率見れば、コンテナや船はなんか他の目的があったらやる程度で、メインの得点源は列車なのは間違いなさそうではあります(無限列車をどのタイミング、どの程度の能力ではじめるかとか、他の得点源をどの程度絡めるかとかかなーと)。
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(終盤だから派手になるというわけでもない盤面ですが、ボード右上の管理トラックがみんなそれなりに進んでいるのが終盤感です)

【感想】

非常に制限も多いですし、全体的にちまちましているんですが、そのおかげで面白いところも沢山あるゲームです。

AP制など、アクション数や手番数に制限があるゲームの面白いところの1つとして、どう動くのが効率的かを考えるところがあるかと思います。
クレセントシティカーゴも基本的にはその類の面白さのゲームです。

ゲーム開始時の状態でも荷物を積む分にはAP(やる気)分は一気に積めるので、一気に積んで、一気に運ぼう!程度の工夫はやれますし、実際にそうしようとするんですが、「異なる種類の資源は1手番に積めません」「トラックの荷台には食料品とそれ以外を混ぜて積めません」「トラックには2つまでしか積めません」「あ、2つ積んで2つおろしますか? 荷物1つあたり1AP必要なので、初期の3APだと積んだ後に休んでくださいね」……。

もう本当にいい加減にしてくれー!と言いたくなるくらい制限が多く、ただ単に制限があるだけなら、強化するだけですが、強化するためにもワーカーと有限かつそれなりに高コストの資源が必要になります。

そして、ワーカー雇用も基本的には荷物を積んで消費するという流れの1つの選択肢なので、ワーカー雇用自体ももっと効率的にできるのになあという思いを持ちながらやることになります。
ワーカーが高コストの資源と書きましたが、プレイ内容で書いた通り、コストとなる肉1つ/2つを手に入れるのがほんと大変なんですよね……。
(ちなみにワーカーは肉ではなく、お金で雇用することもできますが、お金=勝利点ですし、肉とお金の得点効率うんぬんの前に、ゲーム中にお金を手に入れる手段がめっちゃ限られるんで、色んな意味で高コストなのは間違いないです)

しかも、このワーカーは基本的に使い捨てで有限、雇った数がゲーム終了トリガーでもあるので、このゲームは、ワーカーをどの程度強化に割り振って、どの程度得点に割り振るかというゲームでもあります。ちなみに強化しまくった人と、強化をほぼせずに地道にしこしこと荷物を運んだ人がほぼ同じ(むしろ強化した人が数点負けた)卓もありました。

まあ、どこで転換するかということはさておき、単純に今回はどういった強化、得点エンジンでいこうかが楽しめるゲームだと思います。

強化もどーんと強くなるというよりは、0が1になる、1が2になる程度の強化なので、そこまで強くなったようには見えませんが、制限が強いせいで実際にプレイしてみると全然違うように感じられると思います。まあ、この小さな差を感じられる作りになってる分、手番があっという間に終わっちゃうんですが。
ある程度の流れを1手番でやれるゲーム(積んで、移動して、残ったAPで強化して終了とか)ではなく、ある程度の流れも細かく制限でぶったぎってるゲームなんで仕方ないんですが。

あとは、ルール上は特に制限されてない部分(空きがある際の荷物の倉庫への戻し方等)が、他人に効率的な行動をさせないぞというプレイヤーの思いから、勝手に制限されていくようになっていくのも、また興味深かったです。同種の資源を倉庫の1ヵ所に置くというだけで、嫌な(やりたくない)思いするとは思いもしませんでした。

難点というか、遊ぶ際に気を付けて欲しいのは、得点手段は(プレイ内容で書いた無限列車とまではいかないまでも)基本的には列車へ運ぶことだということです。3種類の得点方法がありますとか言われると、よーし僕は方法1特化だ! 2はやらないぞ!みたいな感じになりがちですが、コンテナは何かしら逆転要素を見込んだギャンブル、またはそれ自体が得点になる目的カードをセットアップで手に入れた人向け、船は現金が欲しい人(+ボーナスになる目的カードを持っている人)向けと割り切った方がいいかなあと。
得点行動をしてもワーカーが消費されないというアドバンテージは半端なくあります。

列車は有限なのでプレイヤーの多くが列車に行くと得点源を食い合って、点数が伸びなくなるかもしれませんが、それでも列車が枯れたらゲーム終了なので、他の得点手段でおいつけるのかは少々疑問です。
他にもワーカーを消費せずに得点できる手段がオフィスにあり、BGGだとこのカードは壊れてない?みたいなフォーラムがありますが、列車の方が得点効率高い気がします。実際はどうかわかりませんが。

楽し目、派手目なチューニングではないですが、制限の中で効率的にアクションを計画する点、どの程度強化して制限をなくすか、緩めるかという点とさらに点数化にいつ移行するか。
(同作者のキャプテン・オブ・ガルフと同じく乱暴なところもありますが、)かなり渋めな楽しさのある佳作だと思います。
プロフィール

ひだり

Author:ひだり
川崎市で相方や友人たちとボドゲやってます。

オールタイムベストは、
・グローリー・トゥ・ローマ
・バサリ
・インペリアル
・アフター・ザ・フラッド
・ゴッズプレイグラウンド
・HABA社製品 全般

推理ゲーム好きだけど↑には入ってないという
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連絡先:hidarigray@gmail.com
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