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2022年振り返り

今年の後半は本当に全然ブログ書けていませんでしたが、今年振り返り記事は書き切らねばなるまい!ということで振り返りです。

まずは、今年良かったゲーム10選です(10超えるかもわかりませんが)

・スモーキーバレー
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Spielworxxの今年の新作で、今年の最後のゲーム単独記事を書けたゲームでもあります。
お金(AP)をどう使えば得点効率いいのかわからん具合が一番で、そこが良かったです。力を入れるエリアを集中させるのか、分散させたほうがいいのかだけでなく、どのアクションに力を入れるのかとか、他人と競り合いに行くのかなどなど。AP効率が良いことが正義!ではないのがよかったかなと。
古のプエルトリコ味を感じさせる船の荷物の先取り、生産だけでない飛び道具的な資源獲得ルートの存在など、インタラクション強め、工夫しがいありありなのも好みでした。
公共施設やカードの強さなど、アンバランスさを感じさせるとこも多いし、アイコンの誤読させ具合もなかなかと欠点も多いのですが…。

・キャンペーントレイル
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これも結構な長時間ゲームではあるんですが、それなりの軽ゲー枠。アメリカ大統領選テーマのマジョリティ争いはやっぱ面白いですね。
カードドリブンでマジョリティ争いなんだけど、単純に派手な効果を打ち合う根底に票数のでかい州を集中して取るか、細かい州をとるかの戦略がある。でかい州に絡めるカードは割合が少ないので、(運もあるけど)いつマジョリティを取るかのタイミング見合うのも良い。
途中に挟まれるディベートラウンドでの、真面目にディベートするか、議論を躱して自分だけの得を取るかといった、実際のディベートっぽいところを再現できたりも面白かった。
拡張入れると最大4チーム、8人でのペア戦も面白い。プレイヤー能力に必ず長所と短所(例えば金を集め易いが移動しにくいとか、コマをばらまくのが弱いとか)があるのをチームになることで、一方が集金、一方が票集めなど、チームの役割をはっきりさせつつ、ゲームを進めることになる。”協力している感”がよかった。
ペアで同じエリアにいればカードを交換できるけど、移動で1手番使うのが非常に重かったり、ディベートで強制移動があったり、ゲーム的な面白さ、悩ましさもなかなかでした。

まあ、いうて効果強いカード2,3種を引けた陣営が超有利ってのはあるのでガチゲーか?というとそうではない(笑)。
(どんなにコマ数離れていても同点までコマを送り込める効果とかある)

・サビカ
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2022エッセン新作枠。
ワーカーごとに選択できるアクションが異なっている&アクション時に追加でとれる資源類の取り合いのために3重のロンデルで表現されてるけど、要は他人と同じ場所でアクションするために追加コストがかかるを表現したかっただけと思われる。
1ラウンド目を除いて、ほぼ全てのアクションに1金以上必要&狙って取らないと固定収入なしなので、非常に!にお金が厳しいのが特徴(でもアクションせずにパス的な選択をすれば、3金もらえるので結局いつどこにコストかけるかのゲームではある)。
特殊能力がとても強いので早めのラウンドで獲得した永続効果の特殊能力をより活用できるようにうち回しを合わせる系のゲーム。特殊能力やゲーム終了時得点のカードを手に入れるのもお金なので、なんだかんだでお金はやはり必要で、お金のやりくりが主眼の1つになっていると捉えても良い。

上記の通り、他人と被るとコストがかかるのだけど、他人と被らないようにするルートと、他人とかぶって問題ないくらい儲けるようにするルートのどちらもやりようがある調整が良い。アクションパスしてワーカーを手元に戻すのは、パス、悪手のように感じられるかもだけど、それでも勝てる。ようはやりようと周り&自分との相性次第。

・ラクリモーサ
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2022エッセン新作枠その2。
モーツァルトのレクイエムと伝記を完成させるというテーマもよいし、カードに書かれた楽曲名やカードを差し込めるダブルレイヤーボードなどのコンポーネントも良い。メインボードに五線譜あると何故か気分がアガるし。
ゲーム自体はアクションの強化しつつ、必要なリソースをどう手に入れていくかの上手さを競う感じ。カードをアクションに使うとリソースが取れず、リソースに使うとアクションが…な作りがシンプルだけどわかりやすく悩ましい。
五線譜上のマジョリティ争いだったり相乗りだったり、アクション強化だったり定期収入だったりが単純にどれを選ぶか、優先するかの面白さがある。
カード効果が目に見えてラウンドが進むごとに強くなるし、アクション強化も強力でちょっと大味さも感じるけど、その実、他人と違うことをしたやつが強いという古き良きボードゲームの血脈だと思う。


・ゴーレム
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2022年前半枠。
基本のワカプレはグランドオーストリアホテルなどでも使われたものがベースだけど、ゴーレムだから仕方ないという、制御不能さを大いに感じるタブロービルディングという、挑戦状的なシステムが非常にやる気を起こさせる。
ゴーレム使った方が明らかに有利になりそうなんだけど、僕の実力だと全力ゴーレムをうまく扱うのは無理、だけど、なんとかできる気もするし、したくなる程度の難易度(僕には)なのもよい。
でも、全力で制御してみようとした結果、がっかりすることになるかもしれないけど、期待込みでどんどん遊びたい。

・チューリングマシン
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推理ゲーム枠。
3桁の数字を当てるためにカードで設定された機械に質問して、徐々に絞り込んでいくゲーム。
ぶっちゃけた話、複数人で遊ぶ必要はほぼ感じられない。一応、質問回数をより少なく早く回答するという競争要素はあるけれど、最初に作った数字の運がでかいので、競争しても仕方ない。
でも、質問から答えをメタ読みしたり、回答内容から次にどんな数字を作ればいいのか、今得ている情報から答え導けるのかなどなど、理屈100%のゲームだからこその楽しさがある。
数独やピクチャークロスワードを延々とやってしまうような楽しさ。

・ミュージアムサスペクツ
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推理ゲーム枠その2。
正直、いまわからなくね?みたいな序盤か回答を求められるし、その割にその勘で配置したトークンが勝ち負けでは決め手になったりするゆるーい作りなんだけど、序盤から配置しているトークンに徐々に意味が見えてくるというか、確定的なヒントをみていなくても多人数で異なるヒントを見ているために盤上に次第に正解が浮かび上がってくるような不思議な作りのゲーム。
自ら見たヒントで正解が絞り込めるのももちろん楽しいのだけど、あれ?これって…となんとなーくで答えっぽいところに近づいた感覚が推理ゲームしてて良い。

ゲームっぽいことをしなくても、直接的な楽しさにアプローチしているようなゲームが徐々にでてきているけど、推理ゲームの案外本質かもみたいなものを感じさせてくれる。

・ギルドオブマーチャントエクスプローラーズ
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軽ゲー枠。
好みかと言われると、ぶっちゃけ綺麗にまとまりすぎててそんなに好みじゃないけど、AEGの"これで充分”ゲームの最前線。2022年を代表するボードゲームになると思ってる。
計画すること、計画通りに実現できる気持ちよさ、再計画する悩ましさ/気持ちよさ、ギャンブルに応えられる気持ちよさ、唐突に計画外の強力な一手の機会が得られる気持ちよさ色んなことが『毎ラウンド決まった6枚+ラウンド数のカードを使う&特定コマ以外はリセット』の中にミニマムに詰まってる。

紙ペン(フリップ&ライト)の文脈で語られがちだけど、最近の紙ペンの流行りである『色んなパラメータを進めるとよそのパラメータが進んで~がリンクしあって気持ち良い』は取り入れられておらず、ルート構築系のボードゲームをタイムリープしながらプレイするって感じ。
(余談だけど、決算タイミングの読み合い、譲り合い、先取りあいが熱いピュアピュアユーロしてるカム・トゥギャザーには、パラメータ感のリンクの気持ちよさがもろ入ってて面白い)

・デューン 砂の惑星:インペリウム拡張 ライズ・オブ・イックス
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拡張枠。
今年日本語版が出たデューンの第一拡張の方いれた版。
デューンの大雑把な計画性というか、全体的なゲームの進め方にビジョンを持ってデッキを作っていく必要のある繊細さを持ちながら、それが上手くいくかは運次第、他人次第という細やかさよりもアドリブ的に計画を立てていく楽しさ、インタラクションに重きをおいたアメゲーとユーロの融合感は基本ゲームそのままに方向性の強化や新要素による楽しさの強化&アドリブの多彩さを増した量拡張でした。
これも記事書いてますね。

・ピーク・ア・マウス
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子供ゲーム枠。
ネズミの家に見立てた箱の中を横に開いた隙間から除いて、ネズミの家のどこに何が置かれているかを記憶するフェイズ後に、質問フェイズで何がどこにあるかを正しく答えられたら勝ちという協力記憶ゲーム。

協力して記憶するというのが案外ミソで、箱の各辺を分担することになるので、いい感じに「そこは担当外だから知らん/見てない」という各人の注意の隙間ができる。部屋のカドにあると見づらくなったりもするし。
モノの配置が完全ランダムなので、特定の部屋にモノが偏り、ひとりの負荷が増すことがあるのもまた良し。
質問の難易度でレベルが異なるのも大人が遊んでも楽しめる作り。可愛いですしね。

まあ、色々書きましたが、何よりも箱を除いてる絵面がバカっぽいので勝ち。
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ーーー
とりあえず以上、10ゲームです。

10ゲームにはいれませんでしたが、ペアレイド、プルトクレイシーなど興味深い株ゲームも多くありました。18xxも1817のような仕手戦メインの面白いゲーム遊びはしてます。
上記の10ゲームもそうですが、この辺も再戦したいですね。

今年はそれなりの長時間ゲームを何度か遊ぶことと、半日から1日かかるような推理ゲーム(的なもの)を遊ぶ機会が多かったような印象ですが、それでももっともっと再戦欲はありますね。

純粋なボードゲームではないですが、安楽椅子探偵というテレビシリーズを今年は完走しました。
6割位解けるんですが、もうひとひねり作者の思考に追いつけなかったという回が多く、今度こそ今度こそと思ってる間に全作見終わってしまいました。
テレビの映像を繰り返し見て、ここにこんなのが映ってる!とか、この不自然さは何が原因なんだ?と悩んだりするのが非常に楽しかったです。手に入りにくい作品もあるんですが、すぐにDVDが買える作品もあるので、気になるなら是非。おすすめです。

去年も似たようなことをきっと書いていると思うのですが、ブログをさぼりましたねー。仕事が忙しくなってるということもあるんですが、ちょっと習慣から外れるとなかなか定期的に書くというのは難しいと思い知った1年でした。
アーク・ノヴァとか、8割くらい書いてた記事もいくつかあったんですけどね…。
在宅勤務の関係が色々とボードゲーム準備&ブログに何気に影響あった1年でした。
なんとか感想ツイートはできているので、ブログもそれを流用してシンプルにでもいいからとにかく記事をあげたい気持ちもあるんですが、プレイログを(それなりにしっかり)書きたいんですよねー。

まあ、なかなか大人数集めにくいとか、家庭事情的にオープン会いきづらいとかはありますが、ボードゲームを遊ぶ環境は十二分、周りに恵まれて持つことができたなあと思ってます。
なかなか会えなくなった方もいますが、それでもある程度定期的に集まれてるのは、ホント恵まれてるんだろうなあと。

遊んでくださる方、ブログ読んでくださる方、ツイッターの感想を読んだり反応してくださる方、その他、もろもろ皆様今年一年もお世話になりました。
また来年もよろしくお願いいたします。
プロフィール

ひだり

Author:ひだり
川崎市で相方や友人たちとボドゲやってます。

オールタイムベストは、
・グローリー・トゥ・ローマ
・バサリ
・インペリアル
・アフター・ザ・フラッド
・ゴッズプレイグラウンド
・HABA社製品 全般

推理ゲーム好きだけど↑には入ってないという
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連絡先:hidarigray@gmail.com
※当blogはリンクフリーです

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