グラン・クリュ

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(4人でインスト込み2時間半~3時間ほど)

【概要】
あなたはひとりのワイン蔵経営者だ。畑も道具も何もない状態から銀行から融資を受けつつ、自分の才覚を十分に活用し、相場の流れを読むことで、融資を返済し、ワイン蔵経営を成功させるのだ。

【ルール】
※どうもプレイした感じだと、厳しすぎるのでルールを間違っている気がしてなりません。参考としてお読みください。ルール及びプレイ内容に間違いがあるようでしたら、教えて頂ければと思います。これくらいの厳しさは当たり前なのかもしれませんが。

ゲーム終了時に一番、金を持っていた人が勝利です。

ブドウ(畑)を買い、ワインを作り、熟成させてから売却することでお金は手に入ります。
お金は銀行からの融資を受けても増えますが、借金は返さないとならないので実施的に意味がありません。

ゲームの流れは以下の1,2フェイズを繰り返しです。

0.借金をする。
1.ワイン蔵の経営
2.年の終わり

このゲームはゲーム開始時にあお金を全く持っていないので、スタート直後に「0.借金をする」にて、7フラン単位の借金をします。このお金を元手にワイン蔵を経営していきます。

「1.ワイン蔵の経営」は、4つの季節からなり、1季節(1手番)ごとに以下のアクションから1つを選択して行います。

ア.オークションの開始
イ.オークションへの参加
ウ.オークション品の購入
エ.商品購入
オ.ワインの価値をあげる
カ.ブドウの収穫(ワインの作成)
キ.ワインの売却
ク.改善タイルの使用
ケ.パス

ア~ウは一連のアクションになります(とはいえ、1アクションで1手番消費しますが)。ボード上にあるブドウや改善のタイルはオークションから購入できますが、購入するためには、手番時に当該タイルへ最も高い値付けをしている必要があります。つまり、アで開始時に値付けをした後、誰もイで当該オークションへ参加(入札)をしなかった場合、ウで購入できるということになります。入札した人も自分以外が追加入札しなければ手番時に購入できます。
エは、オークションで値付けできる最高価格が7フランであることから、7フランの値付けをすることで値付けと購入を1アクションで実施できます。
ワインの価値はボード上にある価格一覧上の価格マーカの位置で表現されており、そのマーカの位置を上昇させるのがオです。
ブドウは、購入した時&ワイン蔵の経営フェイズ開始時に実りをつけます(キューブがタイル上に置かれます)。これを収穫し、自分のワイン蔵の樽のなかに入れるのがカになります。その後、ワインがブドウにあった熟成を経ているのであれば、キによってワインを価格マーカの置かれた場所に書かれた価格で売ることができます。
クは購入済の改善タイルを使ったアクションです。タイルには、通常は一度に1品種しか売却できないワインを2品種一気に売却したりするアクションを補助するタイプのものと、売却時に価値をあげたりするアクションに付加価値をつけるものがあります。

4つの季節が終わる、または、誰かのワイン蔵のブドウが全て収穫され、手番が1巡した時に経営フェイズは終わります。

「2.年の終わり」は、ワイン祭り、次の年の経営フェイズに向けた準備、利子の支払いを行います。

ワイン祭りでは、その年に売ったワインの数に応じて名声ポイントがもらえます。名声ポイントはこのフェイズでのスペシャルアクションの実施のために使います。スペシャルアクションには、畑に残ったブドウからワインを作ったり、スタートプレイヤーを変えたり、お金を得たりするものがあります。

利子は借金の額に応じてかかり、返却できない場合はまた借金(この場合は)をしないとなりません。また、次の年の経営を行うにあたり、お金が足りないと判断すれば、追加で借金をすることもできますし、逆にお金が十分にあるのであれば、借金を返済することもできます。

いずれかのプレイヤーが借金を全て返済するか、逆に借金が増えすぎて上限を超えて破産するかでゲームは終了し、もっともお金を持っているプレイヤーが勝利します。

ゲームが終了しなければ、オークションの対象のリセットやブドウ畑のブドウへのキューブ配置などを行った後、次の年の経営フェイズに移ります。

【プレイ内容】
※ルール間違ってるかもと書きましたが、↓のプレイではワイン祭り後のアクションを明らかに間違ってプレイしてます。(1アクションはひとりまでしか選択できないところを、名声があるだけ自由にアクションをしてしまってます)

Yが漫画の『神の雫』にはまっていると言う話も聞いていたので、ちょっと重いけれどもと言いつつ出してみたところ、興味を持ってもらえたので、そのままプレイしました。

とりあえず、最初の借金です。借金が多い方が利子もかさむので少なくしたいと当たり前のことを思っていたところ、Tが4段階、僕とYが3段階、相方が2段階の借金をしました。どうやら借り過ぎず、借りなさ過ぎずという感覚は、このメンバではいいところだったようです。

序盤、というか1ラウンド目、とりあえずみんな欲しいものをだいたい4,5フラン程度でオークションにかけていきます。オークションにかけるだけで1ターン消費しますし、次の手番までに誰かが競りあげると、実質的に前のターンに行ったオークションにかけるアクションは無駄になるので、“これ以上競りあげられないぎりぎりの価格”を狙って、値付けをします。

とはいいつつ、僕がオークションにかけたメルローは、Yに競りあげられましたが。(そののち、別のタイルをYがオークションにかけたのを、僕が競りあげると言う骨肉の争いが勃発しそうでしたが、以下の理由でそうはなりませんでした)

しかし、1ラウンド目のフェイズ2が終了した時に全員が気付きました。

「これは、お金が全然足りない」と。

僕らが最初にしていた借金の段階だとだいたい6、7フランくらいが利子でとびます。そして、ブドウをワインにするために1フラン必要です。つまり…、1ラウンドに7,8フランは稼がなくてはどんどん貧乏になるということです。
そんな中で、ブドウを買うのに5フランも使っていてはとてもじゃないですが、(我々の経営スキルでは)ワイン蔵を経営していくことなどできません。

ここで、ほぼ暗黙のうちに高くても2フランくらい同盟が結成されました。まあ、手番のロスを減らすためにも下手に手を出して、競り合うことになったり、自分の欲しいタイルをオークションにかけた時に敵を作りたくないと言うこともあり、安くても競りあげられることはないと、全員が割り切っていたところもあります。
(僕はビビりなので2フランずつで落札してましたが)

そして、落札する対象もプレイヤーの色が出てきたので、あまり被らなくなってきました。ブドウに関して言えば、僕はガメイとカベルネ・ソービニオン、相方はガメイとメルロー、Tがシラーとメルロー、Yがシラーとピノ・ノワール。ガメイ<シラー<メルロー<カベルネ・ソービニオン<ピノ・ノワールという順で、売るまでの熟成期間はかかりますが、売却価格は高くなります。つまり、相方とTは高くないワインを短いサイクルでまわす方針、僕とYは安ワインでその場をしのぎながら、高級ワインも虎視眈々と貯蔵する方針と言えます。

さらにここに改善タイルが絡むので、4人とも戦略が異なり、それによって生まれる展開の差が面白かったです。まあ、互いに隣の芝は青い状態で、それいいなーと言いあっていただけとも言えますが。
具体的には、以下。
僕:ワイン1つを最高額で売る効果×2、1つのブドウから2つのキューブ(ワイン)を絞る効果×2
相方:1つのブドウから2つのキューブ(ワイン)を絞る効果、ワインの価格を複数段階あげる効果
T:ワイン1つを最高額で売る効果、ワインの売値を1フラン上げる効果
Y:1度に複数のブドウをワインにする効果、ワインの熟成を1段階進める効果

他にも改善タイルは種類がありますし、購入もしていましたが、それぞれが有効活用してたのはこれくらいでした。(相方とか買っても1度も使わなかった改善タイルとかあったような気がします)

例えば、僕はワインの数を用意して熟成が遅いワインを待つ間、ひたすら熟成の早いワインを最高額で売り続ける。Tは1つのワインの価格をできるだけ上げて売って糊口をしのぐ等々。

ワインは売るとその分だけ価格が下がるので、できれば一気に大量に売って、熟成を待つ間にまた価格を上げるというのが基本になります。なので、あまり収入が入らない年が続くことがあり、その間のお金をどうするかも結構ポイントだと思います。

今回は、相方、T、Yは作っているワインが被っていたので、協力して価格をあげることで毎年ある程度の価格帯を保っていましたが、僕は誰とも被っていなかった(ガメイは被ってましたがガメイは最高額が5フランで毎年の利息分を稼ぐたしにも中々ならないと判断してあまり作ってませんでした)ので、中盤以降は最高額で売れる効果のタイルで毎年1,2つワインを売って、利息分+来年の経営コストを稼いでました。

序盤に競り合ったせいなのか、最初の借金が少なすぎたのか、T以外の3人は追加の借金をしつつ、細々と経営していました。(途中、相方がワインを売り忘れて倒産の危機とかもありましたが、相変わらずのぬるいプレイなので、巻き戻したりしました)

どうしてもお金が足りないので、なんとかワインを売ってワイン祭り時に名声を得れるようにし、ワイン祭り後のスペシャルアクションでの収穫が結構重要でした(まあ、実際には毎年1人しかこのアクションはできないです。うちらは好きなだけやってましたが)。

利子の返済に負われながらもTは1ラウンドに数フランずつ稼ぎ、借金を返していってました。相方とYはトントンくらいで借金返済にはいたりません。Tが有利かなというところで、僕のカベルネ・ソービニオンが大量に売れるタイミングが来て、それを売って得たお金で一気に借金を返済してゲームを終了させ、そのまま勝利しました。

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(出荷を待つ大量のカベルネ・ソービニオン)

【感想】
経営は苦しいですが、ワイン蔵を一から作って軌道に乗るまでをシミュレートしていると考えると納得ですし、実際に自分のワイン蔵を自分の思い通りに作るという楽しみもあって面白いです。
ゲームの作りとしてもオークションあり、数ラウンド先を見越したお金のやり繰りあり、自分なりの色を出した様々な手を選べる自由さもありで、悩むところが多いです。しかし、自分の選んだ行動がきっちり結果になって表れるのはやりがいがあってよいですね。
苦労したら苦労した分だけ帰ってくる感じです。

他人との絡みはオークションとワイン価格の変動、ワイン祭り時のスペシャルアクションの選択というところでしょうか。オークションは手番もお金も無駄にできないことがあり、そこまで競り合うことができないので絡みというにはイマイチです。
しかし、ワイン価格の変動はシンプルな故に協力もできれば、邪魔もできるのでいい感じです。まあ、協力しようとしても数ラウンドの期間で見ないと、うまみがあるのは一方だけなので大概は邪魔になるのでしょうが。
スペシャルアクションは、便利なのが多いですがあくまで“スペシャル”なアクションだと割り切ることも大事だと思いますが、ワイン絞るのが強すぎるかな。普段金がかかる行為を金をかけずにできるので。(スペシャルアクションでお金を取るほうが変換効率は良いですが、金とる⇒絞るの2アクションになるのが玉に瑕です)

んで、残念な点をいくつか。

序盤以外はそれほどオークションの重要性は高くないのが残念かなと思います。ブドウがあっても収穫にお金も手番も使うので一定以上は必要ありませんし。改善タイルならある程度種類があっても良いかもしれませんが、ラウンド中の手番数以上はあっても意味ないし。

残念な点2つ目は、安いワインだけだと勝てそうにないことでしょうか。安いワインと高いワインの違いは売れるように熟成するまでの年月ですが、毎年同じワインを絞っているとすると、最初に絞ったワインが熟成するまでの期間を待った以降は同じように供給されるので、数年耐えた後は結局高いワイン作ってた方が有利なんじゃないかと。ワイン絞る時の経費や維持費が違うとか、安いワインは大量に絞れるとか、高いワインは熟成している間に何かトラブルがあるとか、高いワインにもう少しリスクがあっても良かったように思います。

まあ、色々できて面白いからこその文句なんかもしれません。

あと、エッセン行きたい!でも無理だ!と盛り上がっていた時期に「基本はエッセンでの販売だけど通販でも売るよ」とeggert Spieleに販売ページができてたので、勢いで限定版買ってたりします。お金はエッセン行くよりは遥かに安いですが、相方には値段のことは伝えてません(目玉がとび出る程高かったわけではないですが)。
で、コンポーネント等について軽く。エッガート社15周年記念というだけあって、箱は木箱です。タイトルが上面に彫ってあります。コンポーネントは基本的に同じです(と思います)。ただ、特殊タイルが追加されています。せっかくだからこのタイルも入れて遊びたかったのですが、存在を直前まで忘れていたためにルールを訳し忘れており、次回以降ということにしました。

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箱と

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見づらいですが追加の特殊タイルルール。

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ひだり

Author:ひだり
川崎市で相方や友人たちとボドゲやってます。

オールタイムベストは、
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・インペリアル
・アフター・ザ・フラッド
・ゴッズプレイグラウンド
・HABA社製品 全般

推理ゲーム好きだけど↑には入ってないという
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連絡先:hidarigray@gmail.com
※当blogはリンクフリーです

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