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イノベーション/Innovation

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(2人でインスト込み1時間半弱)

【概要】
人間は、その誕生から時代を経るごとに徐々に文明を発展させてきました。石器時代から始まり古代、中世、近代、そして情報の時代へと。
それぞれの時代に起こった技術の革新をおいながら、あなたなりの文明を発展させましょう。

【ルール】
他のプレイヤーよりも早く文明を発展させ、得点や業績(achievement)を多く得たプレイヤーが勝利します。

アクション
プレイヤーは手番に、2アクションを実施できます。アクションの種類は以下の通りです。

山札からカードを引く:自分の場にプレイされているカードに書かれた年代と同じか、それ以下の年代の山札からカードを1枚引く。引けるカードがない場合、上の年代から引いても良い。
手札からカードをプレイする:手札から場に1枚カードをプレイする。カードは5色あり、場のカードは色ごとに重ねるようプレイする。
カードの能力を使う:場のカードのうち、各色の最も上におかれたものの内、1つの能力を使う。能力の説明文の先頭にはアイコンが書かれており、各プレイヤーの場におかれたカードに書かれているアイコン数の合計が、能力を使ったプレイヤーより多ければ、その能力の影響を受けなかったり、便乗して同じ効果を受けることができたりします。

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(写真の例だと、工場(紫地に赤色のアイコン)が手前の僕の場には2個、奥側の相方の場には6個あるので、僕が工場の付く能力を使おうとした場合、相方は便乗できたり、影響を受け無くしたりできます)

業績を取得する:場にある業績カードを取得します。業績カードは10枚あり、それぞれ取得するためには、5点、10点、15点、…、と一定以上、得点している必要があります。

※ゲームには、アクションで取得する業績に加え、条件を満たした時に取得可能な特殊な業績も存在しています。

勝利条件
通常は、一定枚数以上(2人プレイだと6枚)の業績(特殊な業績も含む)を集めたプレイヤーが勝利します。
カードの能力による特殊な勝利条件(「あるカードがプレイされていれば得点が最も少ないプレイヤーが勝利する」等)も存在します。

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(得点と業績はこんな感じで場に置かれます)

【プレイ内容】
グローリー・トゥ・ローマと同時に購入はしていたのですが、カードを主体にしたゲームばかりを遊んで食傷気味だったため、ずっとプレイしていませんでした。先日、友人たちと遊んで気持ちがリセットされたので、相方とふたりで遊んでみました。

ルールは単純で、『カードをプレイしてそのカードの能力を使う』だけです。しかし、カードの効果は多種多様で、「上の年代からカードを引く」、「特定の年代のカードを2枚引く」、「手札1枚を得点として得る」という能力から始まって、「手札と得点の全カードを入れ替える」、「相手の得点を半分捨てさせる」、「条件○○を満たす人が勝利する」等々、すごい派手なものも多いです。

まあ、いわゆるカードドリブンというやつなんでしょうか。この形式のゲームは『1960:大統領になる方法』以来ということになります。

本当にフェアな勝負をするのであれば、プレイ開始前に全てのカードの効果をお互いに全部把握してから始めるべきなんでしょうが、とりあえず、ルールの把握も兼ねてプレイしてみました。

僕は、「2枚のカードを山札から引く」効果のカードが最初の手札にあったので、それを使って、ドローの手間を減らしていく作戦で。相方は「1つ上の年代のカードを1枚引く」効果のカードで、ちょっとだけ良い能力のカードを引いて行く作戦で始めました。

相方はかなり攻撃的で、僕の手札をとったり、得点を入れ替えたりするようなカード中心に使ってきます。アイコンの数を調整すれば、攻撃を防御することもできますが、カードは上に重ねる形でプレイするので、せっかくだからアイコンだけでなく、能力も良いものを…と考えていると、なかなか防御できるような数にはなりません。

とはいっても、相手よりも数の少ないアイコンがあるということは、多いアイコンもあるということで、僕の使うカードの能力に便乗されることもそうありません。
僕は、序盤から中盤にかけては「手札から1枚プレイしたならば、手札から1枚を得点に加えても良い」を中心に点数を伸ばします(相方の得点と交換されますが、まあ、それでも一応得点は伸びるので)。

各自が勝手に能力を使いあって、勝手に得点を伸ばしたり、特殊な業績をとったりしてる間に、年代は着々と進み、得点は常に相方が一歩リードしてはいるものの、僕は特殊な業績を複数枚とっており、2人とも業績カード5枚と、勝利条件である6枚の業績にリーチがかかりました。

しかし、相方には「得点の中で最も高いカードと同じ年代のカードを引いて、得点にする」カードがあり、次の手番で勝利は確定だったので、なんとかできないか考えてはみたものの、どうにもできず、相方の勝利となりました。

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(相方勝利の図)

ルールとざっくりレベルでもカード内容を覚えているうちにと翌日、再戦しました。

僕も相方も自分の場や手札にあったカードがなかなか来ずに、山札を淡々と引いていることも多い、地味な展開になりました。

そんななか、特殊な業績の取得に躍起になっているうちに相方に得点で置いて行かれますが、「工場アイコンのついていない場のカード全てを得点にする」能力のカードで追いつきます。

その後、「自分の手札と得点カードを全て入れ替える」能力のカードも手に入れ、相方に邪魔されないように祈りながら(相手の手札をいじる能力のカードもあるので)、手札を着々と増やしていたところ、相方が先日も使っていた「得点の中で最も高いカードと同じ年代のカードを引いて、得点にする」を使います。アイコン数は僕の方が多かったため、この効果に僕も便乗でき、労せずして得点⇒業績カードゲット⇒勝利となりました。

【感想】
カードの効果をいちいち確認するのはめんどくさいですが、カード能力の使用に厳しい制限は特になく、バンバン派手な効果が飛び交うのでプレイしていて愉快です。

とはいっても、大味であることも確かで、ゲームの展開についてあーだこーだいうようなもんではありません。
カードの効果が派手過ぎて、振り返るべき内容も、次回以降改善すべき内容もそれほどないし、言ってもどうにかなるもんでもないからです。

では、楽しくないのか?と言われるとこれまた違って、その場その場で一番派手な(効果的な)カードを選択して、得点を取るか、今後有利となるように先の年代のカードを狙う布石をうつか、特殊な業績を狙いに行くかという、どれをとっても、自分のやったこと、意図がはっきりと結果になるので、短いスパン、ゲームをしている最中は楽しいです。

しかし、感想戦が楽しくないというのは確実で、こうすればもっとうまく、こうすればもっと効率良くということは、相方とは話すことができませんでした…(ルールの解釈等について話したくらい)。

瞬間瞬間の面白さをとれば良いゲームです。少なくとも、この『イノベーション』があれば、似たようなカードドリブンのゲーム(例えば『1960:大統領になる方法』等)は僕はいらないくらいには面白いです。

あと、カードの能力使用がゲームの8、9割を占めるといっても過言ではないので、このカードはなんだったけ…とやってるだけの時間が、ゲーム中、かなりの割合を占めていたと思います。なので、カードの日本語化でかなりプレイ時間は減るので、短いゲームをどんどん繰り返せるようになると、また印象は変わるかもしれません。

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(カードの裏には各年代を表す数字と共にイメージイラストが描かれています。つまり、石器時代のおっさんが進歩していくと、最終的には女性になるということです)

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プロフィール

ひだり

Author:ひだり
川崎市で相方や友人たちとボドゲやってます。

オールタイムベストは、
・グローリー・トゥ・ローマ
・バサリ
・インペリアル
・アフター・ザ・フラッド
・ゴッズプレイグラウンド
・HABA社製品 全般

推理ゲーム好きだけど↑には入ってないという
-------------------------
連絡先:hidarigray@gmail.com
※当blogはリンクフリーです

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