スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

手荷物検査/HART an der GRENZE

130422887488318.jpg
(3人でインスト込み1時間少し)

【概要】
楽しい旅行も終わって国に帰る時がやってきた。
土産として名産品を買って帰って国で売りさばけば多少は金になるだろう。ご禁制の品ならかなりの金になるだろう。
国境には保安官がいるが、なあに、袖の下次第で見逃してくれるさ。

【ルール】
ブリキでできたカバンに品物をつめて国境を通過、持ち帰った品物を売りさばいた金額の多さを競うゲームです。

各ラウンドの流れは以下の通りです。

1.カバンに品物を詰める。
 手札から規定枚数以内の好きな枚数、好きな種類の品物カードをカバンにいれます。

2.旅行者役の全プレイヤーが、保安官にカバンの中身を報告する。
 保安官は、プレイヤーが持ち回りでやります。この時、報告する内容は嘘でも構いませんが、違法の品が入っていることを正直にいうことはできません。カバンの中に違法な品(テキーラ等)が入っている場合、必ず合法の品(マラカス等)が入っていると嘘を言うことになります。

3.保安官が検査するカバンを決める。
 保安官は、怪しいと思ったプレイヤーのカバンを指定します。

4.検査されるカバンの持ち主と保安官が交渉する。
 カバンを開けられると違法な品(テキーラや金の像等)は没収された上、違反金も支払わなければならないので、保安官プレイヤーに袖の下を渡して見逃してくれるよう頼みます。この時の袖の下の額は交渉で決めます。

5.(交渉が決裂した場合)持ち主のプレヤーはカバンを開けて違反金を払うor賠償金をもらう
 交渉で袖の下の額が決めるとことができなかった場合、カバンを開けます。報告が本当だった場合、保安官は賠償金を銀行に支払います。報告が嘘だった場合、嘘をついた品物の分だけ違反金を旅行者が銀行に支払います。

6.無事国境を通ったカバンの中の品物を売却ストックに入れ、品物カードを補充する。

7.1~6を規定回数繰り返す。ラウンド終了時、品物を売却し、お金を受け取る。
 最終ラウンドでは、売れる品物の数が決まっていますが、倍額で売ることができます。

要は手札から密輸したいものを選んでカバンにいれ、場合によっては保安官に袖の下を渡しながらも国に持ち帰って売りさばく。そんなゲームです。

【プレイ内容】
軽めのゲームばかりだったので、重いのでもやる?と提案したところ、相方&Yは「軽いのがいい」とのことだったので、そこまで重くはないだろうけど軽すぎるわけでもないというゲームを選んでみました。
もちろん、例え多少重かろうとコンポーネントの見た目でなんとかなるだろうという打算の上です。

最初の保安官はYがやりました。
で、僕と相方に「この中には何が入ってるんだ?」と聞いてきます。

僕:「ソンブレロが3つです」←嘘です
相方:「マラカスが2つです」

僕は普段の行いが悪いので疑われている気配が伝わってきたものの、Yは僕によく騙されているので逆に危険だと判断したようで、相方に声をかけます。

Y:「おい、君。このカバンを開けてみなさい」
相方:「え!? 私を疑ってるんですか? 私は何も怪しいことはやってませんよ。あっちの男の方が怪しいです」
Y:「いいから開けたまえ」
相方:「いやいや、ね? 旦那も少しは懐が寂しんじゃないですか」(といいつつ5ドル渡そうとする)
Y:「12ドル払いたまえ」
相方:「え!? 10ドルでどうです」
Y:「12ドルだといってるだろう」
相方:「10ドルで。カバン開けますよ? 旦那も嬉しくないんじゃないです?」(主客が逆転してるような)
Y:「では10ドルで勘弁してやろう」

このやり取りを見ていて思いました。保安官はカバンを開けてしまっては得が全くないわけです。指定したプレイヤーが損をするだけで。

荷物を売らせないために開けてでも止めることには意味がありますが、保安官が指定できる旅行者はひとりだけなので、他の、保安官が指定しなかったプレイヤーは丸儲けです。保安官と指定された旅行者のふたりだけには、このターンでお金が入ってきません。どの程度の金額相当の品物を止められるかは、(旅行者からの申告はあれど)完全に運なので、保安官の心理としては多少なりともお金がもらえたほうが嬉しい、お金をもらいたいというのが働くんじゃないでしょうか。

そういうわけで、その次にYが保安官をやった時の僕との交渉ですが、

Y:「開けたまえ」
僕:「10ドル払うんで見逃してくださいよ」
Y:「18ドルだ」
僕:「10ドル」
Y:「15ドル」
僕:「10ドル」
Y:「13ドル」
僕:「10ドル」
Y:「なんなんですか、この人w 10ドルで」

ということもありました。

1,2ラウンドではYはカードの引き運が悪かったようでほとんど合法の品(売値が安い)ばかりがきたとかで金銭的には伸び悩み、僕と相方がいい感じに違法の品を売りさばいて儲けてました。

保安官が指定できるのはひとりで、指定する根拠は旅行者役からの報告だけ、そしていくら怪しかろうが本当のことかどうかは完全に勘任せというのはもうわかっているので、少なめに報告してスルーを狙うなどは全くやらずに、みんな大概4,5枚の報告をするようになってました。

こうなると引き運次第ではありますが、Yが最終ラウンドは運に恵まれたようで最後の倍額での売却にうまいこと、1枚差、2枚差で僕や相方に勝利して一気に稼ぎます(最終ラウンドの売却は、各品でカード枚数を比較して一番多いプレイヤーから順に規定枚数に達するまで売ることができます)。

130434653188569.jpg
結局、僕が220ドル、Yが210ドル、相方が150ドルという結果になりました。

【感想】
ごっこ遊びを楽しむゲームとしてはブリキ製のカバンも凝ってますし、設定も保安官とお目こぼしを懇願するちゃらい旅行者という体で面白いです。

でも、勝ち負けを楽しもうとすると残念なところがあります。

何かというとカバンに入れる品数&品種についてです。
ルール上、パターンは大きく2つです。
1.合法の品を1種類任意の枚数いれて、保安官に本当のことを言う。
2.合法、違法問わずに任意の種類、任意の枚数をいれて、保安官に嘘を言う。

1の場合は保安官にカバンを開けるように言われたら、すぐさま開けて保安官プレイヤーに違約金を支払わせることができます。2の場合は保安官との交渉が決裂すれば合法、違法問わずに嘘をついていた分の品物に応じた罰金を旅行者が支払うことになります。

1の場合はなんら問題ありません。指定されても指定されなくても旅行者には全くマイナスは発生しません。

問題は2の場合です。保安官にはカバンの中身が当然ですがわかりません。壺1つ、ソンブレロ2つをカバンに入れていたプレイヤーが「ソンブレロ3つ」と報告していたのを保安官に指定されました。壺は罰金が1ドル、売値も2ドルなので、旅行者は1ドル以上支払おうとは思いません。しかし、保安官からすれば、売値が12ドルの黄金の像を密輸しようとしているかもしれないわけで、それを1ドルで見逃すわけにはいきません。袖の下の値上げを要求しますが、旅行者は壺1つにそんな額を払うことはできずに交渉決裂となり、旅行者は罰金を支払った上、壺を売ることもできません。保安官も袖の下を得る機会を逸します。

この「旅行者の嘘の大小に寄らず、保安官側すれば常に最大の嘘を想定した行動を取る必要がある」というのが致命的で、そのゲーム中の袖の下の相場によって、「どんな小さい嘘でも結局カバンを開けることになるのだから、全く嘘をつかないのが良い」か「どんな大きい嘘でも袖の下の額は少ないので、どんどん嘘をついた方が良い」のどちらかにプレイヤーの選択は偏ることになると思いますし、今回のゲームでは、どんどん嘘を言う流れになりました。

同じ額の袖の下を要求されるのであれば、大量に密輸した方が有利なのは当然なんで。手札は常に最大枚数の5枚になるように補充されることと相俟って、作戦もくそもなくガンガン密輸すればいいじゃんというのは興醒めでした。

(といっても、今回のゲームではうまいことカードに偏りがあったのでソンブレロ5枚⇒本当とかが起こってそこは盛り上がりました。)

あとは、プレイ内容の方にも書きましたが、保安官もお金が欲しいのでそこまで強気には出られない(少なくともうちの集まりでは)んで、それもガンガン密輸作戦に拍車をかけてました。

いつ嘘をつくのか、どうやって違法の品を密輸するのか、そしてそれをどう見破るのか。ドキドキする要素はたくさん盛り込まれていますが、ふと、我に返るとドキドキする必要は全くなかったことに気付きます。気付かないフリをしつつ、保安官と旅行者の寸劇を楽しくやっていればまだいいのかもしれません。

「ソンブレロ3つ」と「マラカス4つ」のどちらがより怪しいか、より見逃してはダメなのかって、判断つかないですよ。必ずしも保安官として指定することが邪魔につながるわけでもないですし。

明確なあてがあるわけではないですが、もう少しカード補充時のルールや保安官が旅行者を選定する時の情報に工夫があれば、悩みどころを悩まずにふっきったプレイができるようなゲームではなくなっていたかもしれません。
テーマややっていることは面白いだけに残念です。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ひだり

Author:ひだり
川崎市で相方や友人たちとボドゲやってます。

オールタイムベストは、
・グローリー・トゥ・ローマ
・バサリ
・インペリアル
・アフター・ザ・フラッド
・ゴッズプレイグラウンド
・HABA社製品 全般

推理ゲーム好きだけど↑には入ってないという
-------------------------
連絡先:hidarigray@gmail.com
※当blogはリンクフリーです

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード

QLOOKアクセス解析
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。