我が街、シカゴ

(2人でインスト込み10分ほど)
【概要】
街の資産を奪い合うギャング同士の激しい抗争。
そんな中にもルールはある。1つの資産について、どちらのものか一度決まったらもう文句は言わねえ。
金に女に、銃、どんな勝負になっても良いようにモノを運び込んでおけばいいだけだからな。
【ルール】
ギャングになって街の資産を取り合うゲーム。資産を示すカードなどに勝利点が書かれており、最終的に多くの勝利点を得たプレイヤーが勝利します。
ゲームは以下の流れで行います。
1.影響カードのプレイ
2.勝負方法の決定(資産カードの入手)
3.勝利点計算
1.影響カードのプレイ
影響カードは、山札の上から2枚が常に表になっています。
手番プレイヤーはその内容を見て、「自分が影響カードをプレイする」か「相手に影響カードをプレイさせるか」を選択します。
影響カードをプレイしなかったプレイヤーが次の手番プレイヤーです(つまり、次回も手番プレイヤー(自分と相手のどちらに影響カードをプレイさせるかの選択者)になりたければ、相手に影響カードをプレイさせます。
影響カードの山札(12枚)がなくなるまで続けます。
2.勝負方法の決定(資産カードの入手)
手番プレイヤーは、「勝負方法を決める(女、銃、金のいずれで勝負するか決める)」か「相手に勝負方法を決めさせる」かを選びます。
資産カードと影響カードには女、銃、金の3種類のシンボルが任意の種類、任意の数描かれています(たまに何も描かれていないのがあります)。
勝負方法に選ばれたシンボルの数を、自分側の影響カード置き場に置かれた影響カードと資産カードの合計数でプレイヤー間で比べ、数が多い方が勝負に勝ったとして、資産カードを得ます。
全ての資産カードで勝負方法を決めるまで続けます。
3.勝利点計算
自分が得た資産カードに描かれた数字と自分側の影響カード置き場に置かれた影響カードに見えている(一番上に置かれている影響カードに描かれている)数字の合計が大きい方が勝利です。
影響カードに描かれた数字は、その場所での勝負の勝敗に関係なく、描かれた数字が勝利点としてプレイヤーに入ります。
【プレイ内容】
そろそろゲームマーケットで販売されたゲームがお店で買えるようになってきたので、会社帰りにテンデイズゲームズに立ち寄り、ゲームを物色してきました。
案内メールでの「我が街、シカゴ」の紹介にあった“ゲーム中に使われるのは12枚のカード”という言葉が気になっていたので、説明して頂くと、変わったゲームながらもプレイヤー間の駆け引きもある、カードを12枚プレイすれば1ゲーム終了と短時間ゲームでもあるということだったので購入しました。

(テンデイズゲームズの通販はあまり使わないので、通販で似たような仕組みがあるかはわかりませんが、実店舗で買うとポイントがもらえます。ポイントもらえるようなお店はそんなにないので、会社から近いこともありよく行きます)
やることは単純なのでさっくりと相方にルールを説明して、とりあえず1ゲームやってみました。
資産カードの点数は4枚と3,4点と似たような数字だったので、影響カードに点数が書かれたやつが出てきたら、それをどうするかで勝負が決まるなとは思ったものの、だからといって、何をしていいのかわかりません。
こちらが圧倒的に負けそうであっても、1種類のシンボルだけでも勝っていれば自分が勝負方法を選ぶ限りは負けないので、積極的に影響カードを置こうとも思えません。
とりあえず、描かれたシンボルが多そうな影響カードは自分で置くようにしてやってみました。相方もきっと大した根拠はないまま、僕に置かせたり自分で置いたりしていました。と、点数の描かれた影響カードが出てきました。これは取らねばと自分側に置き、相方に影響カードを重ねられないように祈ります。
祈りが天に届いたのか、重ねられることもなく影響カードは置ききれました。そして、勝負は案の定、僕と相方とで資産カードを2枚ずつ分け合うことになり、最終的には影響カードに描かれた点数分僕が勝ちました。

相方いわく「なにをどうしたらいいかわかんない」
ということで、続けて2戦目。
今度は5点とずば抜けた点数の資産カードが1枚あり、これを取れるかどうか次第で勝負は決まりそうです。
影響カードも点数が描かれたものが5,6枚と1戦目よりもかなり多く出てきました。マイナス点のついたものは相手側におきつつ、プラス点のものは自分のところに。相手のプラス点の影響カードは上にカードを重ねてプラスをなくし、自分のマイナス点にもカードを重ねてマイナスをなくす…とやってる間に影響カードの山札がなくなってきたので、少々の失点や不利は無視して手番をキープ。
見事5点の資産カードを手に入れ、勝負に勝つことができました。
【感想】
うーん。面白い…んだと思います。要素は多くないのでゲーム全体の見通しはよいはずなんですが、ゲームが面白いのかそれともつかみどころのないプレイ感覚から「きっと面白いはずだ」と勝手に思ってしまっているのか、正直、数回のプレイではよくわかりません。
ベターな手がわかりやすい場合とわかりにくい場合の差が大きいのが、この妙な感覚の原因なのかもしれません。例えば自分の側にマイナスの点数が置かれれば、上にカードを重ねてマイナス点を隠すのが、ぱっと思いつく手です。ところが、下の写真のようなケースでは、どこに置けばよいのか全くとっつきどころがありません。

既に優勢なシンボルを更に数を増やすのか、いま負けているシンボルを増強するのがよいのか、何をやっても結局は相手の出方次第のようにも思えて、判断がつきません。とはいえ、ここでの行動が結局相手の行動に左右されるからといっても全く意味がないと思っているわけではないので、こういう悩みどころも混みで面白い点だとは思ってます。
カードは「女王の身代金」と同じ、安っぽいテカテカしてるやつで、開封時はカード同士がくっついていてペリペリ剥がすところから始めました。あと、基本的にややひわってますゆがんでます(ひわるは方言だったんですね…)。
そういや、女王の身代金も良い2人用ゲームだと思いますが、あちらは数回のプレイで定石めいたものがわかるんです。お互いに相手の手を読める段階になってからの面白さも良いものですが、ともすると、ゲームの仕組みは違っていても、相手の思考を読むという楽しみに集約されてしまうところはあるかと思います。というか、2人プレイのゲームって突き詰めれば、結局、相手の思考の読み合いではありますね。3人以上になれば思惑次第で変わる部分もあるでしょうが、2人プレイは思惑もくそもなく、倒す相手はひとりですから。
ところが、我が街、シカゴは自分が何をすれば良いかがまだわかっていないので、相手が何故そうするのか、何をしようとしているのかがさっぱりわからんですw。これは僕と相方の勘の悪さのせいだけではないと思いたいですが、これからプレイを繰り返して行くうちにどう変わって行くのか、楽しみです。

(どうでもいいですが、頭にナイフ刺さってるのかと思ったら羽付き帽子でした)