Kickstarterが面白そう、かもしれない

月に2回くらいしか見ないのですが、BGGのニューススレッドをブックマークしています。
(当ブログのリンクも長いことほったらかしだったので、見直して、ついでにニューススレッドも追加しました)

それほど英語が読めるわけではないので主にタイトルと画像を見つつ、脳内補間しているわけですが、先日、なにかの拍子にニューススレッドを開いた時に「 Glory To Rome << Black Box Edition >> 」というのが目に入りました。
限定版でも出るのかしらと思いつつ、記事を読んでみると、 Glory To Rome の<< Black Box Edition >>を作るためにKickstarterでお金を集めているという内容でした。

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Glory To Rome << Black Box Edition >>

寡聞にてKickstarterというものを知らなかったので調べてみました。
多少語弊があるかもですが、どうやらファンド的なもので、まず、クリエイティブなもの(マンガ、ゲーム、舞台、新技術等々)であれば、どういった目的でも良いので、お金が必要な人はKickstarterに登録し、投資してくれる人を募集します。この投資には大小の見返りがつき、見返りは投資額に応じて変わるのが一般的なようです。そして、期日までに投資額が当初の目標額に達すれば、そのお金を使って何かを為し、投資者は見返りを得るという仕組みです。

仕組み自体は似たようなものが昔からよくありますが、お金のやり取りはAmazon Paymentを利用しているので、おそらく一番煩雑であろう集金部分が安心&楽ちんだということ(要はアマゾンでものを買ったのと同じ手続きでOKです)、期日までに目標額に達しなければそれまで(何も起こらない)ということで、かなり気軽に募集も投資も行えます。リスクなし、一定数以上ならば利益(見返り)ありってのはグルーポンみたいでもあります。

面白いなと思ったのは、見返りの内容で、ファンドであれば投資に対して如何に良い利率で元本が増えるかというのが主眼(いまは日本酒がもらえるとかそういうファンドもあるみたいですが)になりますが、Kickstarterの見返りは、かなり自由です。投資側が主観的な価値を見出しさえすれば、客観的には価値が釣り合っていなくてもよいという感じです。

例えば、ハグしますとか、スペシャルサンクスにクレジットしますとか。

Glory To Romeでも、高額の投資を行えば、<< Black Box Edition >>に加えて、 ピンやTシャツ等のグッズがもらえた上で、更にルールブックにクレジットされます。額によってクレジットされる箇所も違うようです。(どの額の投資を何人が行ったか、総計がいまどれくらいになっているかは、公開されています。最高額750ドルの投資を行っている人は8/9時点でまだ0人です)
Glory To Rome << Black Box Edition >> はかなりの勢いで投資を集め、じゃあ、次の目標額まで貯まったらプロモカードもつけちゃう等々、見返りも増えていっており面白いです。世界中に発送してくれるようなので興味がある方は一口投資されてもいいかもしれません。目標額は突破しているので、既に投資ではなくて予約になってますが。(欧米にあるAmazonはアカウントを共有しているようなので、独アマゾンや米アマゾンにアカウントがあれば、住所やカード情報は新たに登録する必要はありません)

Glory To Rome << Black Box Edition >> Rome Demands BEAUTY!(Kickstarter内のGlory To Romeのページ)

ちなみに、Glory To Rome以外のボードゲーム他のボードゲームで興味が惹かれるのは、こないだ日本語版が発売されたレジスタンスの発売元であるIndie Boards and Cardsの次回作Flash Point: Fire Rescueですね。
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既に目標額を達成しています(ただし、アメリカ国内発送orエッセン受取)。Glory To Romeは、世界中に発送してもらえるということで日本人にも関係がありましたけど、大概のボードゲーム(確認してないですが、おそらく他のカテゴリの品も)は、アメリカ国内でしか恩恵は受けられません。いまは時期的なものもあってエッセンでピックアップしてくれても良いよ的なのもありますが。

当たり前ですが、紹介文もビデオも当然英語のみで、基本的に日本には関係のない仕組みではあります。また、どういうものかを調べた時にヒットした日本のサイトでは、仮に日本ではあっても定着しないだろうねーという論調であったのですが、個人的には仕組みが作られれば意外と市民権を得るのではないかと思っています。

そう思う理由の1つめは、Kickstarterの仕組みを寄付や投資と見れば、馴染みがないですが、限定版や特典を得るための仕組みとして見ると、(別に日本人だからというわけでもないでしょうが)マニア層、オタク層への受けはよさそうという点です。いまも予約数が一定数を突破すれば発売的なものはありますが、「欲しくはあるが、単品では購入を考えてしまう」や「欲しいが特典が微妙」という話は聞きます。そういう点で、段階的な見返りの設定ができるのは都合がよいです。
ハグやスタッフクレジットという、客観的には価値がつけにくい見返りもマニア層には逆に効果的です。某グループの握手券しかり。

2つ目は手軽さです。日本で寄付、投資が定着しないのは、他人からどう思われるのかを常に気にしている、ええかっこしいの部分と、あまりにも金儲けにがつがつしているのは恥ずかしいという妙な清廉潔白さが原因にあるかと思います。しかし、Kickstarterならば、匿名性があり、他人からどうこう言われることはないですし、見返りがお金に換算できないようなものなので、金儲けという感覚もありません。欲しい商品を予約するのと同じような感覚でできます。Amazonや楽天のおかげでネットショッピング自体はかなり一般的になっているので、手続きには抵抗がないでしょうし。

次にブログのテーマ的なところでボードゲームとの相性について考えてみます。まず、ボードゲームとマニア層が喜ぶ見返りは相性が良いと思います。ユーザのマニア率は高いですし、プロモカード等、見返りとなる特典も用意しやすそうです。

しかし、実際に恩恵を受けることのできる層は限られそうです。具体的には、すごろくや、バネスト等で購入可能であるなど既にほぼ商業ベースのゲームを製作している層でないと、恩恵も受けられず、また意味もないと思われます。実績がない層は大したお金は集められませんし、かといって小額であれば自腹で良く、登録する意味がないので。
ある程度の知名度があり、かつ、製作するためのまとまったお金が必要な層というと限られてくるだろうと。
ただ、ここでいう層は不変というわけでもないので、実績がないうちはこつこつ自腹で、実績ができてからはKickstarterを使って、一気に飛躍!という流れができればベターなんですかね。
あとは、中堅の同人以外でも先日ドロッセルマイヤーズさん達から発売されたStampsや水曜日の会のウントチュースのように、既に定評のある作品の日本版をリメイクするとかとも相性はよさそうです。

ただ、日本で仕組みができた際に阻害要因となるのは、投資者がいない等といったことではなくて、お金を集めてでも挑戦的なこと(商業ベースで大量に製作する等)をしたいと考え、実行する層がどの程度、”ボードゲーム”というジャンルにいるのかという点なのかもしれません。

と、大仰なことを言ってみたりして。

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プロフィール

ひだり

Author:ひだり
川崎市で相方や友人たちとボドゲやってます。

オールタイムベストは、
・グローリー・トゥ・ローマ
・バサリ
・インペリアル
・アフター・ザ・フラッド
・ゴッズプレイグラウンド
・HABA社製品 全般

推理ゲーム好きだけど↑には入ってないという
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連絡先:hidarigray@gmail.com
※当blogはリンクフリーです

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