ドラムロール

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(2人でインスト込み2時間半)

【概要】

あなたはサーカスのオーナーとなって、ヨーロッパをまわり、公演を行います。
曲芸師や職員を雇い、ヨーロッパでもっとも有名なサーカス団になりましょう。

【ルール】

サーカス団の経営とショーを通して、勝利点を最も稼ぐのが目的です。
ショーの準備とショーを繰り返し行い、ショーを3回行ったらゲーム終了です。

ショーの準備

ショーの準備では、1ターンごとに3つのアクショントークンを各アクションに配置し、アクションを行います。

アクションは以下の通りです。

・曲芸師の技術向上(キューブを取得する):
 キューブは5種類ありますが種類ごとに1トークンしか置けません。しかも、プレイヤー人数×種類しか1ターンにはトークンを置くことができません(つまり、3人プレイなら3種類分のところにトークンが置かれたら、残りの2種類の場所にはトークンはそのターン置くことができません)
 ※ここで取得するキューブの使い方については後述します。

・チケットを売る:
 お金はチケットトラックに示されたお金を得ます。1ターンに1プレイヤーは2回まで実施できます。ショーまでの期間に選択できる回数は決まっており、ショーが開催されたら回数はリセットされます。

・投資する:
 1金払って投資カードを得ます。投資カードは、いつでも使うことができ、お金やキューブを得たり、特殊な効果を持っています。

・曲芸師を雇う
 雇用代金を支払って、場に出ている曲芸師を雇います。曲芸師は場に出てターンが経過すると雇用代金が1ずつ安くなります。

・職員を雇う
 雇用代金を支払って、場に出ている職員を雇います。職員はショーには出ませんが、あるキューブを別の色のキューブ2つに交換したり、ショーごとに勝利点やお金をもたらすという効果があります。

全てのアクション実施後に、キューブを曲芸師の上に2つ配置して、ターン終了です。

ターン終了後、曲芸師や職員を補充し、次ターンに移ります。ただし、5ターン目、6ターン目終了時には、次ターンを行うか、行わずにショーを開催するかの投票を行い、最大で7ターン目まで行います。なお、「7ターン目を行う」投票を行ったプレイヤーは勝利点が減点されます。

ショーの開催

プレイヤーひとりずつ、自分のサーカス団の曲芸師についてカードの効果を得ます。
ショーの準備で行ったキューブの獲得、及び、配分が練習、衣装、道具等の意味を持っており、曲芸師はカード上に置かれたキューブに応じた効果をプレイヤーにもたらします。例えば、以下の曲芸師だと、青色のキューブが置かれていれば5金を、青黄緑のキューブが置かれていれば7金がもらえます。
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キューブが3つ置かれている際には、カードの効果を使わずに勝利点を得ることもできます(この方法が主な勝利点の獲得方法です)。一度裏返した曲芸師は、次のショーでは何も効果をもたらすことがありませんし、元に戻すこともできません。

キューブが1つも置かれていない曲芸師は何もしなかったということで、勝利点が引かれます。

全プレイヤーが曲芸師カードの効果を解決したら、次に給料を支払います。給料が支払えなければ曲芸師の解雇+勝利点の減点といったペナルティーがあります。

ショーを3回行った後、最も曲芸師が多いプレイヤーや、曲芸師が8人を超えているプレイヤー等にボーナス点が与えられます。
この時点で最も勝利点が多いプレイヤーが勝利します。

つまり、曲芸師を雇って鍛えつつ、給料が支払えるだけのお金を確保する。ショーで曲芸師の効果を使ってお金やキューブ等を得る。勝利点に変換できる曲芸師は勝利点に変換して、一番勝利点を稼いだら勝ち!です。

【プレイ内容】

相方:「何時間くらいかかるの? 長いの疲れるからやだなあ」
僕:「(箱を見ると90~120分とあり、多分2時間半は少なくともかかるなあと思いつつ) ……90分くらい。」
相方:「90分より長いんだ! まあいいよ」

とお許しをいただき、2人で遊んでみました。

テーマやデザインは僕も相方も気に入っているので、長くてもなんとかなるかな?と思いつつインスト後にスタートです。
ちなみにアクション数が少なく、アクションの効果も単純なのでインストは楽でした。

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(初期の僕のサーカス団です。天幕に曲芸師。すっごいワクワクします。天幕の左上にあるのは地方タイルで、その地域の客が好む曲芸が書かれています。達成できれば勝利点が得られます。地方タイルはショーが開催されるごとに隣のプレイヤーにまわされ、地方巡業している感じになります)

始めた直後の印象は、「意外と地味だ」でした。ボックスデザインの印象から派手なイメージでいたのですが、キューブの獲得は基本的に1ターンに1つ(2人プレイなので5箇所のうち、2箇所にしかトークンがおけず、大抵、1つずつ分け合う)ですし、お金もそれほどあるわけでもないので、曲芸師を大量に雇うわけにもいきません。

そうなると自然とチケット売りにアクションが偏ります。ショーまでの間に7回の回数制限があります。インスト時は、チケット売りなんてしなくてもうちは曲芸師からの収入だけでやりくりするぜ!と思ってましたが、だいたいショーが開催されるまで曲芸師は何もできませんし。今日もチケット売り、明日もチケット売りです。

そのうち、僕は(やることがないので)投資アクションに手を出します。すると、これが“任意のキューブ1つor規定の色のキューブ2つを得る”ような結構強いカードが多く、手に入れたお金を頻繁に投資に使うようになりました。

これで、ますます曲芸師大量雇用は遠くなりましたが。

そんなこんなで、5ターン目が終わりましたが、僕はお金がほとんどなく、給料を支払えそうにないのでとりあえず6ターン目も行い、その後、いよいよ1回目のショーの開催となりました。
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(1回目のショー開催時のサーカス団の様子です)

僕の方のエースの曲芸師は、軽業師で5金を稼いでくれます。しかし、給料が4金なので実質1金しかプラスにはなりません。他の曲芸師はキューブを生み出す系の効果とキューブをお金に変換する効果だったので、キューブとお金はちょっと増えました。

そして、給料の支払いで貯めていたお金がごそっとなくなります。
チケット販売でもらえるお金が平均4弱というところで、17金もっていかれました(実際には職員にも給料を支払っているので20金以上使ってます)。

ちょっとこれはひたすらお金を稼がないとやっとれんぞと、2回目のショーに向けた準備に入ります。

もう僕も相方もお金がカツカツなのはわかっているので、欲しい曲芸師が出てきてもそう簡単に雇ったりはしません(雇わずにターン経過すると雇用代金が1金ずつ下がります)。職員も曲芸師よりは安いとはいえ給料が必要なので必要最低限に・・・と、まさに貧乏サーカス団の気持ちです。

僕が注目したのは奇行師です。1回目のショーの時から相方のサーカス団にはいたのですが、自分の給料は安いくせに、任意のひとりの曲芸師の給料の払いをなしにするというすごいやつです。しかも相方の団にいるのは、何のデメリットもなく給料の払いなしです。一方、場にはキューブを支払えば給料の支払いをなしにする曲芸師しかいません。僕も何のデメリットもない曲芸師が欲しかったですが、まあ、しゃあないと雇って、せっせとキューブを配分しました。

しかし、この奇行師がやはりすごいやつで2回目のショーからは一気に給料の支払いが楽になりました。
(ただし、奇行師は勝利点もそれほど高くはないです)
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(2回目のショーの際のサーカス団の様子です。どうですか、うちの団員は!と言いたくなります)

ここで相方は何人か曲芸師を裏返して勝利点に変換します。僕はと言うと、ショーごとに勝利点を数点稼ぐ職員と地域タイルから得た勝利点だけで、曲芸師は裏返しませんでした。
なぜなら、お金がないからです・・・。

3回目のショーまでの準備など、もう相方も僕もとりあえずお金です。安くて育てやすい(自分の団にいるキューブを変換する職員と相性がいい等)曲芸師だけを雇い、チケットを売る生活・・・。うーん・・・。

と、相方が急に職員を買い始めます。キューブを変換する職員は一度の配分フェイズでひとりしか使えないので、複数人いてもあまり意味はありません。
これは、職員を勝利点に変換する投資カードを手に入れたんだな・・・と思いはしましたが、自分も職員を雇って邪魔をするというような余裕があるわけでもないので、とりあえずスルー。

相方はとっとと最後のショーを始めたかったみたいですが、僕はお金をもう少し稼ぎたかったので一度だけターンの延長に投票しての最後のショー。

こいつを裏返すと、この効果が使えなくなってお金が足りなくなるからこいつは裏返さずにいて、こっちのやつは別に裏返しても大丈夫で・・・と、給料の支払いを色々と計算して裏返せる曲芸師は全て裏返して勝利点に!

この時点で僕が7点ほど勝ってたのですが、ここで相方の投資カードを発動!
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案の定持ってた職員を勝利点に変換する効果のカードもあり、1点差で逆転されます!

一瞬「負けた!」と思いましたが、僕のほうが曲芸師をひとり多く雇っていたので、ボーナスの勝利点が入り、勝利することができました!
(相方は職員を雇いまくっていたので、かなり強いカードを引いたのだろうと思っていましたが、1枚1点程度ならそのお金で曲芸師を雇った方がよかったのでは・・・と思います。結局、勝負を決めたのはボーナスの5点でしたし)

【感想】

カツカツです! でも楽しいです!

ボックスアートや曲芸師の扱いのでかさから、華やかな、曲芸師が活躍して得点やお金を稼ぐようなイメージでいたのですが、実際は貧乏サーカス団運営物語です。寒風の中、チケットを売って作ったお金をどう無駄なく使うか、そして、曲芸師の効果でどうにかしてサーカス団をつぶさないようにしつつ、お金に余裕がある時に曲芸師を勝利点に変換していくか、そういうゲームです。

しかし、不思議とサーカスの雰囲気は非常に良く出ていますし、そこまでやる前に持っていたイメージから裏切られた感じはしません。

そして、サーカス団をやりくりするだけなら、実は案外簡単です。必要以上に曲芸師を雇わなければ、曲芸師の効果(特に奇行師の給料支払い無しとかが)強力なので、お金をもたせることは行き当たりばったりでもなんとかなります。アクションも数が少なく効果はわかりやすいので、どれを選べばいいかわからない!と悩むこともあまりないです。

ただ、無論、勝利点に変換しないと勝てません。サーカス団を黒字経営させつつ、勝利点をどの程度獲得していくかの計算は正直めんどうです。アクションもスタートプレイヤーが強すぎるような(逆に言えば、スタートプレイヤー以外は消去法的な選択しかできないような)面もあります。

なので、緩さと厳しさをあわせもつゲームと言えます。まあ、ゲームをどう楽しむかの姿勢が異なる人たちでやると、温度差がはっきりでるようなゲームだと思います。ゆるーい行き当たりばったりプレイと、ガチガチにひたすら計算したプレイ、両方を許容できるような造りです。

曲芸師の能力と勝利点のバランスも、軽業師って給料高いわりに勝利点低いな!とか、奇行師ってすごい便利で給料も安いのに勝利点高いとか、ゲームをやるまではアンバランスに思っていました。しかし、要は「サーカス団の運営に便利か?(勝利点に変換し難いか?)」が勝利点の大小になってるんですよね。
サーカス団の運営カツカツゲームだと気づけば納得の仕様です。

そういえば、最終ショー前に曲芸師を裏返すメリットがわかりませんでした。説明書には給料が安くなるとありますが、自分が遊んだ感じだと裏返さずに効果を使ったほうが給料安くなるよりも、お金のやりくりは楽なように思ったんですが・・・。なんか間違えてるのかもしれません。

カツカツの厳しいゲームだと、ゲーム中に取り返しのつかないような状況に陥ることがありますが、ドラムロールは少なくともそれはないです。なので、初心者というか純粋におもしろおかしくゲームを楽しみたいという層にも楽しめるカツカツゲームという稀なゲームになっています。

と、書いていて思いましたが、そこまでしてカツカツのゲームをやりたい需要が、おもしろおかしく楽しみたい!というような層にあるのか疑問ですよね・・・。

まあ、少なくとも、やりくりの厳しいゲームがそこまで好きでない相方が「またやりたい」と言ってくれるだけの魅力が、テーマとその再現性、アクション選択の軽さなどにあったことは確かです。

そして、このゲームには大量の木製キューブやトークンがあるので小分け用の袋も入ってるんですが、何故、小分け前の袋より小分け用の袋のほうがでかいのか。
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プロフィール

ひだり

Author:ひだり
川崎市で相方や友人たちとボドゲやってます。

オールタイムベストは、
・グローリー・トゥ・ローマ
・バサリ
・インペリアル
・アフター・ザ・フラッド
・ゴッズプレイグラウンド
・HABA社製品 全般

推理ゲーム好きだけど↑には入ってないという
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連絡先:hidarigray@gmail.com
※当blogはリンクフリーです

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