スタンプス/Stamps

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(4人でインスト込み1時間ほど)

【概要&ルール】

テーマが切手のオークションに変わっただけでモダンアートのリメイクです。
モダンアートの記事

【プレイ内容&感想】

正月に僕、S、Kさん、Aさんの4人で遊びました。
Aさんはそれなりに出来上がっていたので、あまり細かい計算とかできないよとのことでしたが、Kさんからモノポリーみたいにお金を使うのがやりたい!というリクエストがあり、うちにはモノポリーはないが、お金を使うゲームなら競りゲームとかどうだろうと、スタンプスで遊びました。

コンポーネントのよさで僕も購入してるわけですが、みんなにもコンポーネントの受けは良かったです。絵は可愛いですし、タイルのさわり心地も良いです。ただ、圧倒的に1000円札タイルが足りません。500円タイルの存在意義の大半が、1000円札の不足分を補うためってのはどうかと思います。
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(スタンプの一部)

スタンプス(モダンアート)は手番でできることは手元の切手(絵)をどういう方法で売るかしかないので、インストは楽ですね。ダブルオークションやラウンド終了時の値付けの話がちょっとややこしいところもありますが、すぱっと説明を終えました。

その後、重要事項として、ラウンド最後の売値の半額が買い取金額のおおよその相場であることと、種類ごとの切手の総枚数について説明して始めました(Aさんが、ゲーム中に価格表示用の切手に総枚数が書かれているのを見て、「こんなところに重要情報が!」と言っていたので、説明したつもりで忘れていたのかもしれませんが)

1ラウンド、2ラウンドは、僕以外の3人は初めてということもあり、場に出てくる切手は3種類だけで、ある種類の切手が3枚以上になると「流行にのっていこう。のっていこう」と4枚目、5枚目がぱぱっと出て、ラウンド終了という流れでした。

酒が入っていた以上にプレイヤーの性格のせいなんですが、僕はむしろ安すぎなくらいな値付けしかしない、Aさん、Kさんは欲しいのはガンガン高値をつけて買う(後述しますがある作戦があったようです)、Sも高値はつけていましたがAさん、Kさんと比べると控えめな値付けという色が出ていました。

必要以上(と僕は判断する)の高値で相場が形成されて、自分以外のプレイヤーがその高値で買ってくれていれば、非常に性格悪いことではありますが、ほぼ勝ちは確定なので自分としては気が楽でした。
(ゲーム中、何度も相場が高いことはみんなに警告してましたし、「お前ら絶対に後悔するぞ」とまで言っていたのですが、まあ、みんな自分なりの考えがあってやってる上に、ひとの言うことを素直に聞いてくれるような人たちではないので…)

とはいえ、このまま順当に勝負がつくのも面白くないなあと思い、3ラウンド目、4手番目だった僕がそれまでの流れに逆らって4種類目の切手をダブルオークションでプレイしました。この段階ではどの切手が伸びそうにないかはもちろんわからないわけですが、各自、自分の手札で3枚以上にすることができた僕、Aさん、Kさんはそのまま枚数を伸ばしたのに対して、Sは手札には2枚しかなかったようで、誰からの援護ももらえずにSがプッシュしていた種類の切手が紙くずになってしまいます。
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(3ラウンド終了時の場の様子。多くの切手が置かれているのがAさん、Kさん、1枚しかないのが僕、と今回のゲームの状況をわかりやすく示しています)

4ラウンド目はそういった波乱も起きずにすぱっと終わりました(正確には波乱を起こそうとする前にKさん、Aさんに有利な形で終わらされた)。

結果は、Sが2万円台、Aさん、Kさんが3万円台のところ、僕は5万円台だったので、経験者の貫録勝ちと言えるかと思います。いや、本当にみんな高値付けすぎだと。Aさんとか3000円くらいで売れそうな切手を3000円で買うとかやりすぎです(Kさんに買わせて儲けさせたくないという意図はあったようですが)。

勝ったことはおいておくとして、“競り”自体が面白いというのももちろん、ルールがシンプルな割に戦術も色々ととれるのがモダンアート(スタンプス)のすごいところだなと再認識しました。

例えば、Kさんは自分が売りに出した切手は基本的に自分で購入するようにしていました。僕がゲームの開始前に説明した売値の半額が相場というのは、売り手も買い手も同程度儲ける、Win-Winになる方法です。見ようによっては、わざわざ自分以外に儲けさせる必要はないという考え方もあるわけで、Kさんの自分で購入する作戦は、その考え方に則っています。
4人だと自分自身がプレイする切手の枚数が少ない(自分だけ儲けられる機会が少ない)こと、自分で買い取るために相場以上の値をつける必要があり儲けが少なくなること、相場以上の値をつけているため予定の売値よりも下がった時の損害も大きいことなど、問題も多そうでした。プレイヤーが2人か3人ならば、良い手なのかもしれません。

こういう戦術を色々と考えることができるのは、基本的に「絵を買った方が儲かる」ので、プレイヤー全員が絵を買おうとするからこそなんですよね(それを逆手にとって、相場には介入するがあえて“買わない”戦術もありますが)。売値以上で買わない額で買えば儲かるので、自分の予想金額以上になるか、以下になるかを一喜一憂するゲーム、と考えている限りは、プレイヤー全員が楽しく遊べるのではないかと思います。

ただ、そこから一歩踏み込んで「1位を潰すゲーム」と気づいてしまうと、(楽しくはあれど)非常にシビアなゲームに変わってしまいます。1位(と想定されるプレイヤー)が買った絵に相乗らない、1位のプレイヤーが売る絵には厳しい値付けをする等々、絵をいくらで買うか?というシンプルな構造に誰が1位なのかを常に意識した上でプレイするというプラスαが加わってきます。
基本的にWin-Winになってしまうゲームだからこそ、逆転するためには自分が好手をうつだけでなく、Win-loseになるように仕向けないと勝てません。そこまで踏み込まないと、どの絵を売るかというプレイングにさほど意味が出てこないようにも思うので、気持ちと頭に余裕があれば、踏み込んでいきたくもありますが。

最後に、「予想される売値の半額が妥当な相場」ってのが、Aさんにはイマイチ伝わっていなかったようなので、あらためて具体例を書いておきます。
Aさん、Bさんが以下のような状態だとします。

Aさん:3000円、絵1枚
Bさん:3000円

Aさんが持っている絵は、3000円で売れると予想されます(例えば、既に同種の絵が4枚出ていて、このラウンドの5枚目であるなど)。
この時、Bさんが予想売値の半額である1500円でAさんから絵を買いました。すると、2人の所持金&絵は、

Aさん:4500円
Bさん:1500円、絵1枚

になります。Bさんが持っている絵は3000円で売れるので、ラウンド終了時には

Aさん:4500円
Bさん:4500円

となり、2人とも1500円儲けました。Bさんが1500円よりも高く買えば、Aさんがより儲け、Bさんが1500よりも安く買えば、Bさんがより儲けます。

これをわかっているかどうかで、敷居も下がりますし、ゲーム中に余計なことに悩む必要もなくなるかと思います。

ああ、あと、ラウンド最後の値付けは単純に枚数だけが関係していて、ラウンド中に誰が買ったかや、いくらで買ったかは全く関係ないというのもインスト時に説明した方が良いかもしれません。なんか自分が流行にのせたい絵(切手)は自分で高値をつけて買ってしまうようなプレイが、たまーに見られるので。

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No title

こんにちは。モダンアート/スタンプスはルールは易しいですが、うまく遊ぶのはそれなりに難しいと思います。

「予想される売値の半額が妥当な相場」というのは、わからないでもないですが、実際はそれよりも高く取引されます。なぜならプレイヤーが手番以外で唯一利益を出せるのは、他の手番プレイヤーの競りに参加して競り落とすことだからです。色々な方とこのゲームを遊んだ経験だと、予想が3000円ならば相場は2500以上となりがちです。もちろん自分が流れを作れる立場にあるのか、この予想がどれくらい確かなのか、などという要素が大きいのは言うまでもありません。また序盤は利益も損失も小さいので余り気にすることはないかもしれません。なので少しの利益の為にあとで高くなるカードを使ってしまうのはもったいないです。モダンアートでは売って儲ける方が大きいのでいかに自分の手札の価値を高めるかも勝負だと思います。このあたりはモダンアートカードゲームを遊ぶとよくわかると思います。

Re: No title

スタンプスの記事を投稿した数時間後にコメントがきてるのを見て、けがわさんな気がする!とは思っていたのですが、当たってましたw。
 
おっしゃる通り、うまく遊ぶ(=ゲームのポテンシャルを引き出して十分に楽しむ?)という点では、ルールの簡潔さに対してハードルが高いゲームだと思います。
 
相場に関しては、つまるところプレイヤーが作るもので、理論・経験うんぬんよりもゲームごとの相場に照らして損得を考えるものだと思っています。この「周りにあわせつつ、周りを利用する」ところが面白いところでもあり、頭を痛くするところでもありますね。競りゲームはたくさんあれど、モダンアートはその中でも特にこの傾向が強いゲームだと思います。(半額が妥当というのは、あくまで相場を作る際の基本というつもりで書きました)
 
ただでさえ発散しているブログが、本当にどうしようもなくなるので、カードのプレイについては踏み込みませんでしたが、取り回しもこのゲームの肝ですね。
モダンアートカードゲーム(うちにあるのはマスターズギャラリーですが)は、初めて遊んだ時は驚きました。競りしてないのにモダンアートだったのでw 
カードの取り回しだけでもあれだけ悩ましいのに競りも入っているとか、モダンアートは本当に贅沢なゲームです。これで、カードゲームで持ち運びもしやすく、プレイ時間も手軽、ルールは簡潔と、あらためて書いてみるとすごいゲームですね。

No title

ビッドの相場が予想される売値の半額というのは、確かに一理あります。半額以下だったらオークショナー(手番プレイヤー)が競り落としても利益が出るという損得の境目だからです。逆に言えば、予想額の半額未満だったらオークショナーもビッドするべきなのです。半額というのがスタートプライスと考えて良いかなあと思います。
(もちろんこの予想される売値がプレイヤー間で異なるのが面白いのですが)

Re: No title

なるほど。たぶん理解できました。
モダンアート(スタンプス)では、

まず、手番プレイヤー以外が儲けを得るのは、購入した絵をラウンド終了後に(購入額以上で)売却した時だけなので、絵は積極的に買うべきという前提がある。

半額未満 → 手番プレイヤーよりも買い手のプレイヤーの儲けが大きくなる。

手番時の売却が一番儲ける機会なので、できる限り高値で売る&他プレイヤーの利幅を大きくする必要はない。よって、手番プレイヤーは半額以上には値をあげるべき(未満なら自分で買うべき)

半額以上 → 買い手よりも手番プレイヤーの方が儲けが大きくなるが、手番プレイヤー以外が儲ける機会なので、手番プレイヤーは積極的に買いに行くべし。

こういうことでしょうか。
(理解はしても)買った絵が予想額(以上)で売れなかった時のことを考えて、チキンな値付けしかできそうにないなあとは思ってしまうのですが。
プロフィール

ひだり

Author:ひだり
川崎市で相方や友人たちとボドゲやってます。

オールタイムベストは、
・グローリー・トゥ・ローマ
・バサリ
・インペリアル
・アフター・ザ・フラッド
・ゴッズプレイグラウンド
・HABA社製品 全般

推理ゲーム好きだけど↑には入ってないという
-------------------------
連絡先:hidarigray@gmail.com
※当blogはリンクフリーです

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