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ラッタス/Rattus

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(3人でインスト込み70分ほど)

【概要】
1347年、ヨーロッパはペストの炎につつまれた。

ヨーロッパの有力者の力を借りて、自分の一族を出来るだけ多く生き残らせましょう。

【ルール】

ペストでどういった人たちが死ぬかが書かれたネズミトークンが大量にあり、それが全てボード上におかれるまで、プレイヤーは時計回りに手番を移しつつ、以下を繰り返します。

1.階級カードをとる

様々な能力を持った国王、小作農、騎士等が書かれた階級カードを1枚、手元にとります。
このアクションは任意で、取らなくても構いません。階級カードは場にあるもの、他プレイヤーの持っているもの、どれでも取ることができます。ただし、取った階級カードを自分の意思で手元からどけることはできません(他プレイヤーに取られるまで手元に残る)。

なお、手元にある階級カードの能力は手番中、いつでも、何枚でも使用できます(1手番、1能力は1回のみ使用可)

2.コマを配置する

自分の色の人コマを任意のエリア1つを選んで配置します。この時、選んだエリアにおかれたネズミトークンの数より多くのコマは置くことができません(前ラウンドにおかれたコマとの合計数がネズミトークン以上になることは構いません)。

3.疫病コマの移動

手番プレイヤーが疫病コマを任意の隣のエリアに移動させます。移動した先のエリアにおかれたネズミトークン数に応じて、隣接するエリアにネズミトークンを新たに配置します。
この時、疫病コマが移動した先に人コマが1つ以上ある場合、人コマかネズミトークンがなくなるまでネズミトークンを表返します。

ネズミトークンには、そのエリアに何人以上いた場合にペストが発症するかの条件と、発症した場合に死亡する対象が書かれています。

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(このトークンの場合、左側は4人以上で発症、エリア内で最も多い色のコマが1つ死亡(Mの効果)、エリア内にある全ての色のコマが1つ死亡する(Aの効果)のトークン、右側は騎士、商人、小作農の階級カードをもつプレイヤーの色のコマが死亡するトークンです(ひとりのプレイヤーが3枚ともカードを持っていれば3つコマが死にます))

ネズミトークンが全て置かれたら、最後に全てのネズミトークンを表返してその効果を適用した上で、生き残った人コマの数を数え、最も多くの人コマが残っていたプレイヤーが勝利します。

【プレイ内容&感想】

以前、Sにリクエストを受けていたものの、その時は遊ぶことができなかったので、良い機会と僕、F、Sの3人で遊びました。

インストして受けた印象は、正直なところ、僕も含めて、「何がどうなるのかようわからん」、「人コマがある限りネズミトークンめくるって、人、死にまくるんじゃ」という感じでした。とはいえ、ルールは簡単なので、とりあえずやってみることに。
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(序盤。ネズミトークンが大量にヨーロッパを覆います)

階級カード取って、人コマを置いて、ネズミトークン置いて、できるだけ自分に被害のないエリアに疫病コマを移動させて…を繰り返していくと、次第に「面白い!」となっていきました。

ネズミトークンの発症条件が案外ゆるい(多くの人数が必要)なので、意外と人が死なないです。案外、死なないねえと油断しているとネズミトークンの数は少なくても、死亡対象がうまいこと被って一気に全滅したりと、緊張と緩和のバランスがちょうど良い感じです。
テーマがテーマだけに笑いながらやるのは不謹慎なゲームかもしれませんが、逆に神妙な感じでプレイしても、それはそれでどうなのかと思いますので、死ななかった → また、死ななかった(ドキドキ) → 一気に死んだw または、死にすぎだろ!(泣)を素直に楽しむのが良いかなと。

今回のゲームでも楽しめ始めたのは、どうすれば生き残らせることができるかだけでなく、どうすれば他プレイヤーのコマを殺すことができるのかをみんなが考え始めてからだったようにも思いますし。

ゲームの展開は、国王(自分の人コマ1つを宮殿(ペストが発生しない安全地帯)に逃がす)や小作農(人コマの配置数を+1)でボード上の人コマ数を増やしていこうとするFやSに対して、騎士(疫病コマの移動力+1、ペストの発症条件を-2)や修道士(ネズミトークンを1枚、隣接するエリアに移動させる)を使って他プレイヤーの人コマを殺そうとする僕と言う感じでスタートし、Fは基本的にずっと同じ戦略、Sは後半騎士を使って攻撃的に、逆に僕は後半国王を使って着実に、というように戦術は変わっていきました。

ヨーロッパ中でペストが猛威を奮い、次々に人が死んでいきましたが、ついに流行も収束し、ネズミトークンのストックがなくなりました。最後に全てのネズミトークンを表返します。
もう多くの人は死んでいたのであまり人数の変動はなかったですが、1ヶ所、Sの人コマだけがあった場所で、発症条件に必要な人の数も少なく、大量に人が死ぬようなやっかいなネズミトークンがあり、そのエリアにいたSの人コマは全滅しました。
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(Sのコマが全滅)

結果、この時の死亡でSは一歩後退し、宮殿に多数のひとを非難させたことに加え、疫病コマをうまくかわせていたFが勝利しました。
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(終了図)

実際にコマを動かしてみて初めて面白さがわかるゲームだと思います。サクサク進みますし、他プレイヤーを直接攻撃はしますが、結局、運次第なのであまり攻撃している感はしません。
選択には悩みますが、階級カードの獲得に制限がなく、やりたいことをすぐやれる、他人のアクションが羨ましければ真似できるというのも手軽なプレイ感にひと役買っています。

ネズミトークンで人が死ぬ時も、基本的には「自分がコマを大量に置いたから」「自分がこの階級カードを取ったから」とトークンを置いたのが、他人であっても死ぬ理由が自己責任に帰結するので、気分が悪くならず遊べると思います。

1点、階級カードの能力を使うことが、実際に勝負にどの程度絡んでいるのか?というのが、わかりにくく、楽しいは楽しいがシステムをこなしているだけという気も少ししてしまうのが、マイナスかなと。

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プロフィール

ひだり

Author:ひだり
川崎市で相方や友人たちとボドゲやってます。

オールタイムベストは、
・グローリー・トゥ・ローマ
・バサリ
・インペリアル
・アフター・ザ・フラッド
・ゴッズプレイグラウンド
・HABA社製品 全般

推理ゲーム好きだけど↑には入ってないという
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連絡先:hidarigray@gmail.com
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