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釣りに行こう!/Gone Fishing!

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(2人でインスト込み40分)

【概要】

釣り人が湖にやってきました。楽しく湖で生活している魚たちは釣られたくありませんし、釣り人は出来る限り多く、大きな魚を釣りたいと考えています。

【ルール】

2人専用のゲームです。釣り人側と魚側、それぞれを1回ずつ行った後、得点の高かかったプレイヤーが勝利です。

湖は4×4のマスに区切られており、そこにびっしりと予めタイルを置きます。タイルには土台がついており、立てて置きます。これにより、魚側のプレイヤーからはタイルの内容がわかり、釣り人側にはタイルの内容が隠されます。
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(魚側から見たところ)
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(釣り人側から見たところ。同じタイミングで撮ったわけではないのでタイル数とかが違います)

ゲーム開始時に釣り人側は2つの釣り人コマが釣りを始める場所を決めます。

各手番は以下の流れで行います。

1.釣り人コマの移動(釣り人側)
 釣り人側プレイヤーは、2つのうちどちらかの釣り人コマを選び、少なくとも1マス分、時計回りに移動させます。その移動した先の桟橋の前にある4マスがこの手番で釣りの対象範囲となります。

2.タイルを釣り人に見せる(魚側)
 釣り人コマの前にある4マスにおかれたタイルのうち、1つを魚側プレイヤーは選択し、裏を向けることでタイルの内容を釣り人側プレイヤーに見せます。

3.キャッチタイルを選択する(釣り人側)
 釣り人側プレイヤーは、釣り人コマの前にある4マスにおかれたタイルのうち、つり上げたい場所に対応するキャッチタイルを選択します。コマの目の前のタイルであれば1と書かれたキャッチタイルを、3マス先なら3と書かれたキャッチタイルを選択します。
 キャッチタイルを選択しないこともでき、その場合、特殊タイル(タイルを指定して表に向けさせるなどの効果がある)を使用できます。
 
4.3回、タイルを移動させる(魚側)
 魚側プレイヤーは、任意のタイルを、湖上の空いているマスに3回以下であれば移動させることができます。

この後、1からの流れを釣り人コマが2つとも湖を1周してスタート地点まで戻るまで繰り返します。

【プレイ内容】

複雑にしたふくろのネズミ(HABAのやつです)って感じなんかなと思いつつ、相方と遊びました。

とりあえず、じゃんけんで僕が釣り人側に。
魚側が見せたタイルも移動させたタイルもほとんどない序盤では作戦もくそもないなと、とりあえず、後半にどうとでも動けるように釣り人コマはできる限りゆっくりと進ませ、キャッチタイルはバランスよく使うことだけを意識しつつ、適当にタイルは取る事に。

タイルには1~6点の魚と0点のゴミ、ゴミと同じく0点ではあれど選ばれても取ることができず、再度湖に配置されるダイバーの大きく3種類があります。

魚側の相方は、序盤はゴミをオープンにすることが多かったので、2つほどゴミの位置は覚えました。ゴミをオープンにするのは1つも魚の位置を教えたくないということなんでしょうが、逆に言えばオープンにされなかったタイルに魚がいるってことなんで、おいしく魚を釣り上げることができました。

相方も途中からそのことに気づいたのか、1点や2点の魚をオープンにすることが多くなります。こうなると、開けていないところにゴミがある確率も多少上がるものの、3点以上の魚をあえて狙ってオープンになっていないタイルを釣りまくります。まあ、ゴミと魚は半々くらいでしたが。

終盤が近づいてくると湖上が空きますし、キャッチタイルも減ってくるので、タイルを逃がせるスペースが広がってきます。まだ最高得点である6点の魚は釣れていなかったので、6点狙いで相方のタイルの動かし方を良く見ます。
実際には、相方が一番動かしていたのは(序盤にオープンにしていたので僕はゴミだと知っている)ゴミのタイルでしたが・・・。

そんなこんなで残りのタイル数とキャッチタイルの関係から何も釣れなくなったので前半戦は終了しました(1と4のキャッチタイルしかなければ湖の中央にタイルを集められると釣れません)。
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(僕の釣り人側終了時点。キャッチタイルと釣り人のスタート位置の関係からどのタイルも釣ることができません)

釣り人と魚を入れ替えて、後半戦スタートです。僕が釣れなかったのは1点と6点の魚なので、8点以上、最後に魚が残っていれば僕の勝ちになります。
どうやって高得点タイルを釣られないようにするかですが、まあ、最初は動きようがないので取られないように祈ることしかできません。

祈りが通じたのか中盤まで6点の魚は取られず、そこからはゴミをそれっぽく動かしながら、6点を守る作業に入りました。
6点の魚がいる列に釣り人が止まった時は、3点の魚をオープンにして6点の魚を見逃してもらいつつ(オープンになっていないタイルが2つあったので、迂闊にそちらを狙ってゴミを釣るよりは手堅く3点を取るだろうと言う相方の性格を読みつつとか)、相方のキャッチタイルの残りの数字をなんとか偏らせることができないかと進めました。

その結果、キャッチタイルのなくなった数字の場所に逃げ込ませるように6の魚を移動させることができるようになったので、ゲーム終了までそのまま6点魚を守り通して、2点の魚も残っていたので1点差で僕の勝利となりました。
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(終了図。相方はどのタイルも釣ることができません)

【感想】

想像通り、ちょっと複雑にしたふくろのネズミでした。ふくろのネズミは僕も相方も好きなゲームなので、こういう鬼ごっこ的な要素のあるブラフゲームが2人とも好きなのかもしれません。

序盤は単に運任せでタイルをめくるだけであるとか、魚側がオープンにするタイルもゴミや高得点の魚をオープンにするメリットがないとか、ゲームとしては雑な部分、一見意味がありそうで実は微妙な部分が正直あります。
しかし、「相手はわかってないけど、自分だけドキドキする」ということが面白いので、少々の雑さは気になりませんでした。それ以上に、このゲームの楽しいところだけを満喫したいと思いつつ、僕も相方も遊んでました。
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(ゲーム的には全く意味はないですが、寝釣りとかやってました)

プレイ内容のところに書きましたが、”6ーゴミー3-タイルなし”というような状況で3をオープンにして、頼むから3点で勘弁してください、6点取らないで!と祈るような気持ちになったり、”ゴミーゴミー1点ーゴミ”のような状況でどれを取るか本気で悩んでいる相手を見てニヤニヤしたり、そういうやり取りを楽しめるシチュエーションを提供してくれるゲームです。

ふくろのネズミもそうなんですが、タイルの動かし方でブラフをかける、反対に考えを読むというのは、理屈だけでは不可能と思っています。では、何で読むかと言うと相手の思考パターン的にこれはない、こっちの方がありえるという、ゲーム外の情報を使う方がメインになるのではないかと。つまり、ある程度知っている間柄で遊ばないと全くの勘になるわけで面白くなるとは思えません。

逆に言えば、思考パターンをある程度知っている間柄のひとと、その思考パターンを確認する、普段と違うだろーと文句をいう、そういう楽しみ方をするゲームなんじゃないかと思います。
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(得点が高くなるほど愉快そうになる魚。このタイルを見て何故か笑いがこみ上げてくるくらいの余裕があれば100%ゲームは楽しめます)

余談ですが、このゲームはボードゲームリサイクルCUBEさんで購入しました。ぶっちゃけ、このゲームのことは全く知りませんでしたが、相手に情報を隠すようなゲームで少しだけ重い(公称のプレイ時間が40分程度)というのは、好みにビンゴなのでは?と思い購入しました。
新しいゲームやメジャーなゲームであれば、ボードゲームサイトの1つ2つを見てれば、知ることくらいはできますが、少し古かったり、販売的に振るわなかったゲームは、知りようがないので中々調べることもできません。
元々古本屋まわって、よく知らないけれどあらすじや装丁を見る限りは面白そうだ!という本を買うのが好きだったというのもあるかもしれませんが、そういう出会い的な買い方ができるのも面白いなと。プレイ時間がある程度必要で、自分ひとりだけでは遊べないボードゲームの場合、そういう買い方ばかりするというのも難しい、というか正直無理とも思いますが。

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プロフィール

ひだり

Author:ひだり
川崎市で相方や友人たちとボドゲやってます。

オールタイムベストは、
・グローリー・トゥ・ローマ
・バサリ
・インペリアル
・アフター・ザ・フラッド
・ゴッズプレイグラウンド
・HABA社製品 全般

推理ゲーム好きだけど↑には入ってないという
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連絡先:hidarigray@gmail.com
※当blogはリンクフリーです

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