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アルハンブラ/Alhambra

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(3人でインスト込み75分)

【概要】
スペインのグラナダに立派な宮殿を建築するために各国から職人達が集まってきました。プレイヤーは宮殿を彼らを雇い、最も優れた宮殿を建築させますが職人達の故郷の通貨を集め、それで支払う必要があります。

【ルール】

プレイヤーは宮殿の建て方によって勝利点を得ます。最も勝利点を稼いだプレイヤーが勝利します。

プレイヤーは時計まわりに以下のアクションのうちいずれかを行います。

・お金を取る
 場に並んだ4枚のお金カードのうち1枚、または、カードに書かれた金額の合計が5以下になる複数枚を手札にいれます。お金カードには1~9の数字が書かれており、そのカードで支払える額を示しています。

・建物タイルを購入し建築する
 場に並べられた建物タイルのうち1つを選んで購入し、自分の宮殿へ配置、または手元の予備エリア確保します。
 建物は4つ場に並べられていますが、全て購入に必要なお金の種類が異なります(つまり、お金は4種類あります)。購入時には建物タイルに書かれた額以上になるよう示されている種類のお金カードを捨てます。
 この時、必要な額と支払った額がぴったり同じならもう1手番行うことができます。

 建物タイルの配置に関しては、以下の規則があります。
 ・既に配置しているタイルに接させる
 ・タイルの向きは全て同一方向
 ・外壁のない辺と外壁のある辺を接させてはならない。
 ・噴水タイルから歩いて(壁で遮られずに)全てのタイルに移動できる

・宮殿を改装する
 予備エリアに確保したタイル1つを宮殿に配置したり、宮殿に配置済のタイル1つを予備に戻す、宮殿と予備エリアのタイル1つを交換するのいずれかを行います。

○得点計算について
お金カードの山の中に決算カードが2枚はいっています。決算カードが出た時とタイルの補充ができなくなった時(ゲーム終了時)に得点計算を行います。
 得点計算では、宮殿タイルを多く持っているプレイヤーと宮殿タイルの外壁の長さに応じて得点が入ります。 

【プレイ内容】

※以下のプレイでは、配置ルール「城壁のない辺と城壁のある辺が接してはならない」を忘れてます。

平日だったのですが、ちと事情がありYが遊びに来ていたので会社からマッハで帰っていくつかボードゲームで遊びました。

Y:「あと1時間半くらいで帰るんで、なんか軽いのがやりたいですねー」
僕:「じゃあ、1時間かからずに終わるらしいからアルハンブラやろう。まだタイル抜いてないけど」
Y&相方:「えっ!?」

箱に書いてあるプレイ時間は「慣れたプレイヤーが1ゲーム終わらせる時間」であって、初プレイ時には下手したら倍くらいかかるのは、ボードゲームを遊ぶ人には常識というか、ボードゲームあるあるなわけで、相方とYは不安そうでしたが、ボードゲームをいつもの棚から収納の奥に移していたこともあり、そこから出してくるよりは早いのではないかと判断して始めました。

タイルは素早く抜き、ルールは驚きのシンプルさなのでインストも素早く終わり、ゲームを開始しました。

同種の建物を他プレイヤーよりも多く持っていれば得点になりますが、序盤は他人よりも多くと言われても全員建物は持っていなかったり、持っていても1つ2つだったりなので、建物の種類にはあまりこだわらず、必要な額とちょうどのお金で買うことを、とりあえず重要視しました。

それは相方もYも同じだったようなのですが、相方は初期資金のカードが悪かったので、ちょうどの額にこだわりすぎると手が遅れると考えたのか、(僕から見ると)ちょうどでなくても建物を買う頻度が高かったです。

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(1回目の決算終了時。決算カードは山に入れる順番を間違えていたので2回目のものがでてますが)

さすがにそろそろ方針を決めたほうが良かろうと、とりあえず高得点になる紫と緑の建物を優先しつつ、できるだけ壁をつなげてみるということに。

紫の建物はYも得点高いしと目をつけていたらしく競争のようになりましたが、お金とタイルの補充の巡り会わせが良かったこともありその2色では最後まで優位にたっていました。
まあとはいえ、建物の色は全6色で、それを3人で取り合うので2色は1位になれるのは当たり前で、自分の集めている色に他人が参入してきた時は、お互いにやめてやめてと言い合っていました。

結局3人とも壁を意識しつつ建設してはいたのですが、終盤になってくると壁を伸ばすのを諦めたとしても、タイルを宮殿に配置するのが難しくなってくることに。四辺とも壁のないタイルが一番人気になっていたようなw。

壁のせいで配置することもできないタイルはもちろん、どう考えてももう建物数で1位になれない色だったり、もう他プレイヤーから結構な数の差がついている色の建物は買う気にならず、タイルのまわりが悪くなってしまい、終盤は展開がややスピードダウンしてしまいました。

特に紫は既に僕が圧倒的に件数があり、相方は1件も建てていないという状況だったため、誰も買わず、場に並ぶ4つタイルのうち3つが紫になってから動きがなくなってしまいましたが、Yのタイムリミットも迫ってきたので僕が2つ買うことにして、最後はマキで終了しました。
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(終了時点)

結果は、イマイチ点数がのびなかった相方を尻目に、僕とYがデッドヒートを繰り広げ、序盤からほとんどの色の建物で1位または2位に入っていたYが逃げ切って勝利しました。

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(上から僕、相方、Yの最終図)
※最初にも書きましたが、配置ルールを間違ってます。

【感想】

プレイ後、珍しくYが「是非もういっかい、今度はちゃんと時間のある時に遊びたい!」というメールをくれました。Yは最近のお気に入りがサンドイッチ、どちらかというとパーティーゲームよりの短時間ゲームを好みますが、そんなYが「わかりやすさと戦略性のバランスがちょうど良かったです」まで言ってくれました。

Yのいうとおり、基本的に数多くの建物を建てれば良く、他人と差がつくところもタイルを必要な額とぴったりで買うとか、壁をつなげるとかでわかりやすく、ゲームの熟練度に関係なくコントロールもしやすいという、非常にプレイしやすいゲームでした。

あと、相方やYにウケが良かったのは、ゲームのルールに不自然なところがなかったというのも大きいのではないかと思います。ルール上、効率的なことはわかってもあくまで、”そういうルールだから”で済むところが、“ぴったりの額で買えば得だよ”などというのが、直感的にわかりやすかったのではないかと。
(現実でぴったりで買えば金額やモノで得することはありませんが、なんか嬉しいじゃないですかw)

序盤の方針が決めにくい、わかりにくいというのはどのゲームでも多かれ少なかれあることだと思います。それを勘や経験でワーカーを増やそうだの、お金が強そうだからお金を集めようだの方針を決めるわけです。
アルハンブラでもタイルの種類や壁の配置をどうしようかというのは、そういった勘や経験が活かされる所だとは思いますが、そこらへんがよくわからなくても、今回の僕らのように、必要な額とぴったり支払えば効率的というのはすぐわかるので、とりあえずそれをやろうということになります。
そのうちに方向性が決まってきて~と、困ったり悩んだりするところをいつの間にかこなしてしまうつくりになってるのがすごいです。

とはいえ、宮殿の完成形は初回は見えないので、経験者のほうが有利なのも確かでしょうが。それはそれで、何回も遊べる要素でもあるので、これまた良いゲームだなと。

別に難しいルールもなく、ゲームのために作ったような不自然なルールもほとんどなく、それでいて、これだけ楽しませてくれて、繰り返し遊びたくなる次はもっとうまくできるという感覚と、他人との絡みも味わえる。完成度高いなあと。

1つ残念だったのは、初期資金で差が出てしまったことです。
初期資金の決め方がお金の山札から1枚ずつ20金を超えるまでめくっていき、20金を超えた時点でそれまでにめくったすべてのお金をもらうという方法ですが、Yは3以下の価値のお金が7,8枚で20金以上だったのに対して、相方は6、7、7でちょうど20金(数字はうろ覚えです)というような、ひどい初期資金で明らかに相方は不利なスタートでした。

まあ、これはよっぽど運が悪かっただけでしょうし、ひどいと思えば引きなおせば済む話ではありますが。

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プロフィール

ひだり

Author:ひだり
川崎市で相方や友人たちとボドゲやってます。

オールタイムベストは、
・グローリー・トゥ・ローマ
・バサリ
・インペリアル
・アフター・ザ・フラッド
・ゴッズプレイグラウンド
・HABA社製品 全般

推理ゲーム好きだけど↑には入ってないという
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連絡先:hidarigray@gmail.com
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