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リストランテ・イタリア

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(2人でインスト込み90分ほど(上級ルール))

【概要】
あなたはイタリアンレストランのマネージャーです。素晴らしい店にするためには単に食材を買って料理を作り、お金を稼ぐだけでなく、批評家に認められる料理を提供しなければなりませんし、お金を払ってVIPに食べに来てもらったりもしなければなりません。

【ルール】

4シーズン経過後にもっとも名誉点を稼いでいたプレイヤーが勝利します。

1シーズンは以下の流れで構成されます。

1.レストランの運営
2.批評家による評価
3.VIPの招聘
4.収入(4シーズン目以外)
5.得点計算(4シーズン目のみ)

1.レストランの運営
以下のアクションのいずれかを2回行います(同アクションを2回実施可能)

・レシピ/ワインカードの取得
 前菜、第一の皿、第二の皿、デザートのいずれかのレシピカード、またはワインカードを山札から5枚取り、そのうち1枚を手札に、残りを捨て札にします。

・食材の購入
肉屋、魚屋、雑貨屋などの店に並べられた食材を1つ購入します。また、購入前または購入後に店を1つ選び、食材を全て入れ替えることもできます。

・ボーナスカードの購入(上級)
様々な特殊能力を持つボーナスカードを購入します。

・テーブルの購入(上級)
店に並べるテーブルを購入します。シーズンごとの収入が増加したり、最後の得点計算時に得点がもらえます。

・スペシャルコマの獲得(上級)
同点判定時に使用するスペシャルコマを獲得します。

・料理本の購入(上級 3人以上プレイ時)
自分の店のコックの腕前を1つあげます。

【プレイ内容】

相方がタイル抜きとシール貼りが好きなため、我が家では相方の時間が空いた時にやってもらっていたのですが、最近、相方が忙しくなり、タイル抜きはともかくシール貼りはたまっていました。シール貼りはタイル抜きほど好きではない&結構時間がかかるというのが主な理由です。

リストランテ・イタリアもかなりの和訳シールが添付されていたため、なかなか遊べなかったのですが、シールの大多数は料理名であることから「シール貼る時間で1ゲームできちゃうんじゃない?」という考えから、シール貼りは無しで遊んでみました。

このゲーム、雰囲気は良いけどそれほど面白くはないんじゃないかとなんとなく思っていたので、初回から上級ルールで。

開始時、ボーナスカードに「○○屋のストックから食材を選んで購入できる」(○○は、肉、魚、果物等)ものが複数種類並んでいました。メインの食材が同種類のコースを作ると終了時にボーナスがあるので、とりあえずレシピカードを取り、その際に選んだ料理のメイン食材をストックから購入できるカードを購入して、楽々料理完成&ボーナスゲット!を目論見ます。

相方がデザートと前菜のレシピを入手したので、それならばと第一の皿のレシピカードを引きます。

レシピカードにはコック帽が1~3書かれており、そのレシピの難易度を示します。スタート時はコック帽が1つのレシピしか作ることができませんが、シーズンを重ねたり、料理の勉強をすることで自分のレストランの実力(コック帽数)があがっていきます。
難易度は、コックが作るならこの料理は難しいか簡単かという観点も考慮されているらしく、コック帽が多くても必要な食材数が少ないものや、必要な食材数が多いのにコック帽の数は少ないというものもあります。
ただし、味はコック帽が多い方が上のようで、料理を完成させた際の収入や点数はコック帽数に比例して高くなります。

最初はコック帽1つの料理しか作れないのですが、僕が引いた5枚は全てコック帽の数が3、3、2、2、2とどれも作ることができないレシピでした。1アクション無駄にするのも癪なので、魚料理で豪華料理(普通、家庭料理、豪華料理と料理の種類があり、家庭料or豪華料理だけでコースを作るとボーナスがあります)のコック帽2つのレシピを残すことに。

もしかして、第一の皿や第二の皿って難しい料理しかない?と考えて、次は前菜を引いてみるとコック帽1のレシピがありました。しかも、魚の豪華料理なのでさきほどのレシピも活かせます。(実際には、別に前菜だから簡単なレシピが多いとかいうことはありませんし、第一のメインは難しいレシピが多いこともないです。これはたまたまです。)

魚料理メインでいくと決めたので「魚屋のストックから食材を選んで購入できる」能力を持つ漁師のボーナスカードを購入し、更に先ほどのコック帽1つのレシピを作るためのジャガイモとムール貝、継続的な収入源としてワインとテーブルを購入したところで1シーズン目は終了しました。
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(ムール貝とポテトサラダ完成!)

1シーズン目、相方は料理を全く作らずにレシピカード引きとスペシャルコマの獲得のみ行ったので、批評家の評価は僕がもらい、そのかわり僕はほぼ素寒貧だったのでVIPは相方の店にいきました。

収入は相方が7金、僕が30金と結構な差に。テーブル購入と料理を作っていたのがきいてます。

僕は相方よりお金で有利にたったので、2シーズン目の開始早々、1アクションで2つの食材を購入できるものと、食材の購入上限がなくなるボーナスカードを購入しました。
その上でしっかり前菜をさらに1つ完成させ、収入もアップさせます。相方もようやく料理を1つ完成させて、このシーズンの批評家は相方、VIPは僕ということに。2シーズン目終了時点でコックの腕前が1段階あがり、ふたりともコック帽2つのレシピが作れるようになりました。

実はこの腕前の上昇を見込んで、1,2シーズン目にコック帽2つのレシピは予め入手し、さらに必要な食材も2シーズン目にほとんど揃えていました。食材の中心となる魚は好きなものが購入できますし、場に出てさえいれば“漁師”の能力で2つ購入できるのであっという間に食材は揃います(食材の購入だけを見れば相方が1手番に2つしか買えないのに対して、僕は4つ購入できます)。

相方はなかなか欲しい食材が出てこないのか、店に並ぶ商品の入れ替えを頻繁に(というか毎回)やっていました。そのおかげで僕の必要な食材まで出てきて、うはうはしてました(この時は)。

この3シーズン目で僕は一気に3つのレシピを完成させます。これで全て魚食材の豪華料理というコースも完成です。
VIPは相方の足元を見すぎて、同額値付け→相方がスペシャルコマ使用でVIPゲットとなりましたが、収入は僕が100金以上、相方が50金程度ともう話にならないくらいの収入差がつきました。更に相方はまだコースが完成していません。

正直、あとはコック帽3つのレシピを1,2個手に入れて、さっさと食材集めて勝ちだなと思っていました。食材集めはボーナスカードの効果で楽々だったので。コックの腕前的にはまだコック帽3つのレシピを作れませんでしたが、ボーナスカード“”を購入し、腕前的には作れるようにします。

しかし…、色々とレシピを引きますが一向にコック帽3つのレシピは出てきません。あれ?あれ?と思っている間に相方は雑貨屋の商品入れ替えを何度も行い、ついにストックを空にしてごみ箱から使用済食材をストックに復活させます。さらに数回まわして在庫切れになっていたトリュフを手に入れていました。

僕はラスト手番になったのでレシピ引いても完成させられないしということでテーブルとワインを買って終了となりました。相方はラスト手番にボーナスカード“シェフ”を手に入れて終了です。

で、まずはコースの評価です。
そもそもコースが完成していなかったり、コック帽1の料理が2つあったりと、全体的に僕の料理の方が高得点だったのですが、この最終シーズンでなんとコック帽3つのレシピである「黒トリュフのパスタ」を完成させて一気にコース完成&コース全体の得点で僕と同点にしてきました!(“シェフ”の能力でコック帽2つの腕前でも3つのレシピを作れます)
相方はスペシャルコマをまだ持っていたので、コース評価で上をいかれてしまいました。
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(終了時点御僕と相方の店)

さらに最優秀料理でも相方の「黒トリュフのパスタ」が選ばれました。僕はコック帽3つのレシピ作れていないので当然ではあるんですが。

あれー?楽勝だったはずなのにおかしくない?と思うも、この2つの賞をとられたおかげで25点差で負けてしまいました。

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(相方の勝利に大貢献した「黒トリュフのパスタ」。トリュフ1つで作れる割にコック帽3つ! コック帽3つで食材1つで作れるのはこれしかないので、このレシピを引き当てた相方の運と、ひたすら雑貨屋の商品を入れ替えて再登場させた相方の計画性というか諦めなさが負けた要因だと思います)

【感想】

正直なところ、遊ぶ前はコンポーメントとかをテーマに沿わせただけの、システム的には単調なゲームなんじゃないかと思っていました。
食材は場にオープンされていて、欲しいものは大抵買えそうでしたし、レシピといっても所詮集めるタイルがちょっと違うだけだろうと。

ところが、実際に遊んでみるとプレイ感覚は軽くはあれど、細かい戦術を考える余地のある、遊びがいのあるゲームでした。

例えば、レシピは前菜、デザートなど4種類ありますが、その中でコック帽3つのレシピは各種類3つずつしかありません。なので、序盤にコック帽3つのレシピを引いた際、まだ作れないけど手元に残すのか、それとも今作れるレシピで妥協するのかという点も考える要素の1つですし、食材は基本的に1食材3つしかないので、それを店に並ばせるために商品を入れ替えたり、作れる料理でもわざと作らずに買った高級食材を自分の店の棚においておくことで相手に手に入れさせないようにしたりといったことです。
(料理作成に使用した食材はゴミ箱に入るので、今回の相方のように商品入れ替えを多用されるとごみ箱からストック→さらに店に並ぶということがありえます)

僕も相方も深く考えずにゲームをするせいで、上記の内容に気付いたのはほぼゲーム終わってからでしたが、ゲーマーの方々は事前にレシピカードと食材タイルの内訳を確認されることをおススメします。

ちなみに今回は僕も相方もボーナスカードの効果でコック帽3のレシピを作れるようになりましたが、カードの効果を使わなければ全シーズンで批評家の最高評価を得ないと作れるようにはなりません。

カードや食材の内訳、コック帽3つのレシピを作れるようになるための条件など、ちゃんと理解した上で遊べば、今回以上に面白くなりそうです。

僕はそんなに使う機会あるんかなと思っていたスペシャルコマでまんまとやられているので、意外と僅差の勝負になるようなデザインでもあるようだったりと、正直軽く見てましたが、まったくあなどれないゲームでした。

あと、小難しいことはほっといて、このゲームの魅力はにぎやかなコンポーメントです。
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(コック帽子はプレイヤーマーカー、カップはコイン入れです)

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(食材のストック入れも可愛いです)

食材も肉、魚といった店単位で48種類ほど用意されていたりと、色使いだけでなく様々な絵柄が並ぶという意味で華やかです。何気にトマトやタマゴなどはタイル数が多いです。野菜は肉野菜と比べて単価は安いけど種類が多かったりも。何気にレシピの難易度に絡んでそうです。
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料理がテーマのゲームと言うとアラカルトが有名ですし、あちらもフライパンやスパイス類のコンポーメントが素晴らしい上に、プレイ自体もスパイスを振るという料理というテーマに即しており、うちでも女性陣にえらい人気です。リストランテ・イタリアも種類は違えど似たような「料理を作っている」という感覚があるゲームなので女性陣は喜んで遊んでくれるのではないでしょうか。
少なくともリストランテ・イタリアの方が料理はおいしそうです!

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(右上から時計回りに前菜からサーモンのオムレツ、第一の皿はシーフードとライスのサラダ、第二の皿は牛肉のポットロースト、デザートはアップルパイとなります。完成品の絵は描かれていませんが、料理がおいしそうなのは断然リストランテ・イタリアではないかと)

レシピカードの枚数が多いのできっちりシールを貼ろうとするとかなり大変です。
確かに料理名はわかった方が雰囲気は出ますが、レシピカード、ワインカードはシール無しでもプレイ自体にはさほど支障はありませんでした。料理名はわからなくとも食材でなんとなくどんな料理かは想像できるところもありますし。
まあ、ボーナスカードは内容がわからないとプレイに支障はありますが、今回の僕らのように新しく出る都度説明ということにすれば、ゲームが中断されはしますが、内容をお互いに齟齬なく確認できたので、これはこれで良いかなと思います。

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レストランといえば・・・

レストランを舞台にしたボードゲームといえば、「レストラン・ロウ」もお勧めです。
(ただしこちらは料理は二の次(「本日のおすすめ」ONLY)でレストランの総合的な評価を競う)
大雑把に内容を紹介すると以下のとおりです。

まず、「食材の仕入れ」(八百屋・肉屋・魚屋の3種類)・「スタッフの雇用」(接客レベルや能力を得る)「リフォーム」(店内ムードや能力を得る)「借金」(返せないまま終わったら減点)の中からやりたいことを秘密裏に決めて一斉公開。(「借金」以外はかぶったら入札になる)
行動が終わって料理の値段を設定したら開店の時間になり客がやってくる。客は袋からコマを引きその客が何を判断基準にして店を選ぶかが設定されている。(食通なら「食材の品質」、ケチなら「料理の安さ」、地元の人なら「接客レベル」という具合に)
ラウンドごとにやってくる客の数は増えていき、全プレイヤーの店が満席になったらゲームセット。
最終的にはさまざまなパラメータから勝利点を算出し、勝者を決定する。
(料理の品質・接客レベル・店内ムード・星の数・集客力・稼いだ金額の6項目で「重要度ランキング」が作られていて、これが「なるほど!ザ・ワールド」の解答席みたいにゲーム中どんどん入れ替わっていく。そして「1位になった項目はトップが10点、2位が6点、3位が3点」という具合で、ランキングが下がるほど、得られる勝利点も減っていく。)
参考になりましたでしょうか?

Re: レストランといえば・・・

>しゃみ・ぺけぺんさん
はじめまして、コメントありがとうございます。
レストラン ロウ、さっそく調べてみました。三つ折りのボードの裏面がメニューを模していてかっこ良いゲームですね! 2009年発売と比較的新しいゲームにも関わらず全く知りませんでした。

コメントからはリストランテ イタリアよりもさらに店のマネージメントよりのようですが、実際にどの程度違うのか機会があれば遊んでみたいです。
しかし、アラカルトもリストランテ イタリアも紹介いただいたレストラン ロウも全部星がゲームにでてきます。ゲームのギミックに組み込みやすく、かつ、レストランときたら外せない要素なんでしょうね。僕にはあまり縁がないですけどw
プロフィール

ひだり

Author:ひだり
川崎市で相方や友人たちとボドゲやってます。

オールタイムベストは、
・グローリー・トゥ・ローマ
・バサリ
・インペリアル
・アフター・ザ・フラッド
・ゴッズプレイグラウンド
・HABA社製品 全般

推理ゲーム好きだけど↑には入ってないという
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連絡先:hidarigray@gmail.com
※当blogはリンクフリーです

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