ネコノス

(2人でインスト込み5分)
【概要】
猫の巣は猫がたくさん集まる場所。家の猫がいなくなったら探しに行って見ましょう。
【ルール】
2人専用ゲームです。
場の真ん中に並べられた4枚の猫カードのうち、3枚を自分の側に引き寄せたプレイヤーが勝利します。
プレイヤーは交互に手番を行います。手番に出来ることは以下の2つです。
1.山札、または捨て札の一番上のカードを1枚引き、手札から1枚捨てる
2.手札からカードの組をプレイし、プレイした枚数を山札から補充する
カードは、カードに書かれた数字分、同じカードを集めることで組にできます(例:数字が2のにぼしであれば、2枚。数字が4のチーズであれば4枚)。カードの組をプレイした場合、以下を行います。
・4匹のうち、いずれの猫に対してプレイするかを決める。
・1枚だけを場に残し(選択した猫の前に残し)、残りは捨て札にする。
・該当する猫の前におかれたカードに書かれた数字の合計が、相手側におかれたカードの合計よりも大きければ猫を自分側に引き寄せる(合計が小さければ猫は相手側に残る)。
・手札が5枚になるように補充する
【プレイ内容&感想】
相方がゲームしてもいいけど、20分くらいで意識がとびそうということだったので、ルールが簡単で時間も短い、そして、ゲームマーケットの新作ということでネコノスで遊びました。
初戦は僕がチーズを集めている間に、あれよあれよと相方が猫を引き寄せて3-0で終了。

(瞬殺でした)
ちょっとちょっとと2戦目を要求しました。
2戦目は相方の捨て札と僕の集めている札がうまい具合にマッチしたおかげで、今度は僕がさくさくと集めて勝利。
1勝1敗で迎えた3戦目。序盤で遅れて相方に猫をつれていかれるも逆転で勝利!

(とある理由で黒猫のところが熱い! 写ってないですが最後に手前側の僕がカード出して奪ってます)
3戦した感じでは、猫はかわいいし、カードの品質も良いが、ゲーム自体は運要素が強すぎるかなあと。
このゲームが面白くなるのは、猫の取り合いがある程度発生して、状況がシーソーのように入れ替わる展開ではないかと思います。
しかし、実際には組を作ろうと決めたカードの引き運や、組を出した後の複数枚補充時の引き運で、勝負は決まってしまいます。2匹ずつ猫を引き寄せて、相手の側から1匹を引き寄せようと熱い戦いを…!とはなかなかなりませんでした。
組の作りにくさのせいだと考え、後日、ツイッター上でぐんまさんが提案されていた山札の上から追加で2枚、ドローの選択対象としてオープンにするバリエーションで遊んでみました。
山札を2枚オープンするだけでかなり違います。自分の組の作りやすさも段違いですし、相手が狙っている組もわかりやすくなりました。

なかなか組が作れなくて勝負がこう着したり、相手がどんどん組を作っている時のどうしようもない感(組をプレイすると複数枚ドローできるので有利なのです)が少しなくなったように感じました。
前述のとおり、このゲームの楽しさは猫を取り合うところだと思うので、両者が組を容易に作れるようになるのは良いバリエーションなのではないでしょうか。
あとは、余計な考察です。
山札と捨て札があり、山札は裏向き、捨て札は表向きの状態で、それぞれ最も上のカードだけをドロー可能、手番開始時に1枚ドローして、終了時に1枚捨てるというのは、ラミー系のカードゲームでよくあるルールです。
ネコノスもラミーも手札で組を作るタイプのゲームで、ドロールールも同じ。ラミー系のゲームも引き運の割合が大きくはありますが、ジンラミーやボニー&クライドなどを僕が遊んだ際には、ネコノスほど運に寄りすぎてるなという気はしませんでした。
単純な理由しか僕では思いつきませんが、以下の2点があげられます。
・スタート時の手札の多さ
ネコノスは手札が5枚ですが、ジンラミーは10枚です。仮に3,4枚で場に出すための組がひとつ作れるとしたら、スタート時に手札に組がある確率が数倍は違います。
・後半の手札の出しやすさ
ラミー系はレイオフ(既に場に出ている組に1枚追加する)ができます。後半は減った手札内で組を作るのが難しくなる一方で、レイオフしやすくなるので手札からずっと出せないという状況にはなりにくいです。
対象年齢が6歳からだったり、ルールの単純さも子供向けのゲームとして作ったからというのも考えられるのですが(だから手札枚数も少ない)、だとすると、プレイしたカードをどんどん加えて猫を取り合うルールが僕には謎です。
単純にするなら「4で引き寄せた猫はもう移動しない」で構わないですし、プレイしたカードを加えることで猫の取り合いをするというのは面白いですが、他のルールはその面白さを活かすようにはなっていないように感じました。大人用、子供用でルールを2つ作って、目的にあったカスタマイズがされてもよかったんじゃないかなーなどとも思いました。
ルールをシンプルにしてモチーフの可愛さと手軽さに焦点を絞られたのだとは思うものの、駆け引きもジレンマもなさすぎて残念でした。
HABAとかでよくある、手番のアクション自体が楽しいゲームというわけでもないので、全体的に物足りません。
まあ、最初から見た目重視で買っているので構わないと言えば構わないんですがw