ロール・スルー・ジ・エイジ

(2人でインスト込み30分ほど)
【概要&ルール】
人類がまだ青銅器を使っていた時代。サイコロを振って出た目に応じて人や食料を確保しつつ、文明を発達させていくゲームです。
手番がきたらサイコロを振ります。
サイコロの目によって、素材、人、食料、コイン、ドクロが得られます。サイコロは2回まで振りなおしができますが、ドクロの目は一度出たら振りなおせません。
出目に応じた食料、素材を手に入れ、次にドクロの数に応じたマイナス点を受けます。ひとは都市やモニュメントの建設に使い、規定数のひとを投入された都市やモニュメントは完成し、都市はサイコロ+1、モニュメントは勝利点をもたらします。
食料は都市数(サイコロ数)分だけ毎手番消費し、足りなければマイナス点を受け取ります。
素材やコインを消費してコストを払うことで食料入手時に+1頭の特殊効果を持つ進歩を手に入れることができます。素材はラウンドを跨いで持ち越し可、コインは持ち越し不可です。
全てのモニュメントが建てられるか、規定数以上の進歩をいずれかのプレイヤーが手に入れるかでゲームは終了し、モニュメントや進歩から勝利点を得、そこからゲーム中に受け取ったマイナス点を引いた最終的な点数が最も大きいプレイヤーが勝利します。
【プレイ内容】
先日遊んだイゴールの受けが良かったのでダイスゲーム押しで、同僚のK君と。
最初は振れるサイコロが3つしかないので、得られる食料も素材も微々たるものです。サイコロ3つ分の食料は毎手番消費するので必ず1つは食料の目が出ないと、食料はどんどん減っていきます。
ドクロの目はマイナス点にもなるんですが素材2つもついているお得な目なので、むしろ積極的に狙っていきました。
2つだと自分が、3つだと相手がマイナスなのでとりあえずドクロ2つの効果を無効化する進歩を手に入れ、その後もドクロでろードクロでろーと念じつつ振ったおかげかドクロの目の出がよく、素材をそれなりに手に入れ(適度にK君に恨まれ)、今度は食料の入手効率のあがる進歩を入手。
これで食料に余裕ができ始めたので、今度は人の目を残すようにし、サイコロを5つまで増やします。
K君は出目が走らず、素材1つや食料2つを細々と手に入れる状況が続いていました。僕と同じ進歩は取らないようにしていたようなので、食料の効率化もできず、結果、サイコロをなかなか増やすことができないばかりか、食料の目に嫌われた結果、2手番続けて食料不足のマイナスを受けてしまっていました。
とはいえ、その分、進歩に力を入れ、素材の変換効率を上げる作戦のようでした。
それではと、僕は進歩、素材は重要視せず、食料と人だけを狙う作戦に。
僕がモニュメントを建て切ろうとしているのは明らかなので、K君も追いかけたいところだったとは思うのですが、今度は食料の目ばかりが出るという、本当にこの日はサイコロ運に見放されていたようでした。
一方で絶好調だった僕は、さくっとモニュメントを建て切り、勝利しました。
【感想】
ダイスゲームと言うと勝ち筋が明らかに一本道だったり、一見複数ルート用意されているように見えても強いのは1つだったりと展開が一本調子になりがちで、その中でどう盛り上げるかというゲームが多いと思うのですが、このゲームは(やりこめば違うのかもしれませんが)、複数の勝ち筋と、食料とひと、モニュメントと都市等々、両立したいけどできない要素が入っており、ダイスゲームの軽さを残しつつ、ゲームをやった感を味あわせてくれます。
ダイス運に依存するところも大きいとはいえ、ダイス運があるからこそ、モニュメントの建設で競争ができたりもするわけで、このゲームに関しては、ほぼソロゲームというところをダイス運が中和している部分もあるように思います。
とはいっても、相手に絡めるのはモニュメントの建設順で点数が変わるところとドクロの目のマイナス点だけですし、ダイスロールとその結果には何ら絡めるないのでソロゲームであることには変わりないですが。
そのソロゲーム感の強いところと、明らかに他と比べて価値の落ち出目があることを除けば、コンポーネントの豪華さと相俟って、時間もないし相手も(3,4人は)いないけど、ボードゲームらしいゲームをやりたいという時などに重宝しそうなゲームだと思いました。