ポリス:覇権をかけた戦い/Polis: Fight for the Hegemony

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(2人でインスト込み120分(協議終了))

【概要】

時は紀元前4世紀、ところはペロポネソス半島。強大なポリスとしてアテナイとスパルタが覇権を競っていました。それぞれのポリスの指導者として、兵を雇い、他のポリスを配下に治め、最終的に相手を相手よりも強大な国家を作り上げましょう。

【ルール】

アテナイとスパルタにわかれてペロポネソス戦争を繰り広げる2人専用ゲームです。
4ラウンド後に勝利点が高かった方が勝利します(途中脱落負けもありますが)。

ラウンド開始時にイベントカードがめくられます。
1ラウンドは複数回の手番で構成され、お互いにパスをした時点で終了します。
手番には以下のアクションから2つを選び行います(同じアクションは1手番中に実施不可)。

発展系
・兵士/ガレー船の雇用…ある都市を指定した後、鉄/木を消費して、その都市の市民を兵士/ガレー船に変換します。
・交易船の製造…木を消費して貿易船を作成します
・プロジェクトを開始する…自分が支配している都市と関連したプロジェクトを1つ選択し、必要な資源(鉄、銀、オリーブ等)を消費し、該当都市でプロジェクトをスタートさせます。プロジェクトは各ラウンドで3つずつランダムに出てきます。

軍事系(1アクションごとに1勝利点を消費)
・兵士の移動…目的地を指定し、そこに兵士を移動させます
・ガレー船の移動…ガレー船を隣の海域に移動させます
・ポリスへの侵攻…中立、または相手側のポリスへ攻め入ります。ポリスの人口以上の兵士が必要で、ダイスを振り、人口以上の目が出れば侵攻成功です。
・徴収…エリアを1つ指定し、そのエリアにいる兵士数に応じた資源を入手します。1つのエリアでは1ラウンドに1回しか徴収は行えません。

都市系
・交易…ペロポネソス半島外の地域と交易し、オリーブ、ワイン、鉄などと引き換えに小麦や銀を手に入れます。
・保護役の移動…保護役(各陣営のリーダー的なもの)を別の都市に移動させます。
・保護役の解放…侵攻等で捕まえた保護役を解放します。
・内乱の扇動…保護役のいるポリスで規定額を支払うことで内乱を発生させます。内乱後、そのポリスは自陣営のものになります。

ラウンド終了時のアクション

以下を順番に行います。

・戦闘
 1つのエリアに両陣営合計8以上の兵士がいた場合、戦闘がおこります。兵士の数分、戦闘用のカードを自陣の兵士数分、山札から引き、それが手札となります。戦闘は攻撃側が先に2枚、それを見て防御側が2枚という順でカードをプレイします。

カードには陣形と数字が書かれており、まず陣形の判定を行います。防御側は攻撃側と同じ陣形のカードをだせなければ兵士をその枚数分(最大2)失います。次に数字を比べ、防御側の数字の合計を上回った分だけ攻撃側は勝利点を得ます(防御側が勝利点を得ることはありません)。

攻守を交代しつつ、手札がなくなれば山札から補充しつつ、どちらかのキューブがなくなるか、山札がきれるか、どちらかが撤退するまで戦闘は続きます。

・プロジェクト完成
 前のラウンドでスタートしたプロジェクトが完成します。右下に書かれた勝利点を得ます。

・食糧供給
 自陣営の全てのポリスの人口(市民数)分の小麦を消費します。不足分は勝利点で補います。

・人口増加
 小麦を追加で消費することで任意のポリスの人口を増やします。

・メガロポリス
 人口が一定以上のポリス1つにつき、1勝利点を得ます。

・商品消費
 保有しているワイン、オリーブ、小麦は半分(端数切り上げ)なくなります。

ラウンド中「使用済」等を表現していたトークン等を元に戻した後、イベントカードを1枚めくり、次のラウンドが始まります。

4ラウンド目(5bラウンド)終了時には、勝利点、自陣営のポリスの人口、プロジェクトの終了時得点を合計し、勝者を決定します。

「ラウンド終了時に得点が0点」「首都が侵攻される」の2つの条件を満たした場合もゲームは終了します。

【コンポーネント】

ボードはメインボードと個人ボードがあります。

メインボードにはペロポネソス半島が大きく描かれ、脇に各エリアで徴収を実施した際に得られる資源が書かれています。徴収時にはそのエリアにいる兵士の数分、左からボックスを埋めるようにしてもらえる数が決まります。
例えば、ATTIKAに兵士が3ついる場合に徴収すると、ワイン1オリーブ1銀1やオリーブ3小麦1、銀6等々を獲得できます。
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エリアは色分けされ、ポリスは丸数字で表されています。数字はポリスの初期人口であり、侵攻や内乱で手に入れた際に入手できる勝利点でもあります。
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ペロポネソス外の地方は灰色地に名前が書かれ、交易品が書かれています。四角が黄色ければ小麦、灰色なら銀が交易で手に入ります。
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交換レートはメインボードの左上に価格表があり、交易が行われるごとにダイスを振り、出た目に応じて価格が上昇します。
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左下にラウンド表示があります。1ラウンド目が3ラウンド、2ラウンド目が4ラウンド、3,4ラウンドは5aと5bです。数字は1エリアにおける兵士の最大数を表しています。
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個人ボードには自分が持っている資源を表示します。上から勝利点、鉄、木、ワイン、オリーブ、銀、小麦です。資源はラウンド中は交易、兵士/ガレー船の雇用、交易船の作成、プロジェクト、保護役の移動や内戦で使用します。
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銀は特殊で他の資源の代替品として使用できます。ただし、オリーブが3つ必要な時に、銀1オリーブ2という使い方はできず、銀3でしか代替できないように、必ずセットで代替します(木2、ワイン1なら、木2、銀1や銀2、ワイン1で代替できるということです。無論、銀3も可です)。

脇にはラウンドの流れと各アクションが並んでいます。メイドインスペインなゲームなので、英語とスペイン語です。
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(英語側)

侵攻や内乱でポリスを支配すると、そのポリスのタイルがもらえます。
ポリスには、3つ数字(左から初期人口、1ラウンド当たりの最大人口増加数、ポリスの最大人口)と、そのポリスで行えるプロジェクトが書かれています。
ポリス名の地の色は、そのポリスがあるエリアの色です。
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プロジェクトは全14枚、1ラウンドに公開されるのは3つです。1ゲーム4ラウンドなので12プロジェクトしか登場せず、また公開されたラウンドでスタートされなければ、ラウンド終了時に破棄されます。
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戦闘カードは陸戦と海戦のカードが兼用です。陸戦、海戦時における陣形が中央に、左上に得られる勝利点が、右上に同カードが何枚存在しているかが書かれています。
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イベントカードはテキストだけのものとフレーバーたくさんだけど効果はシンプルなものが半々くらいです。
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木製カウンター類&判定に使う4面ダイス。
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余談ですが、箱の大きさは中くらいです。
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【プレイ内容&感想】

一味さんとルールを確認しながらのプレイとなりました。そのせいでかなりルール誤りをしています。そういうわけでプレイ内容はさらっとです。
一味さんには申し訳ないことになってしまいました。

僕がアテナイ、一味さんがスパルタで。ざっくりいうと、アテナイは小麦はあっても銀がない、スパルタは銀はあっても小麦はないという違いがあります。

初期に持ってる小麦だけでは既に1ラウンド目の食料供給すらできんので、交易して小麦を得ることにします。
そのためには交易用のオリーブやらワインやらがいるので、まずは徴収して資源を貯めていくんだなーと徴収を選択。
徴収は軍事アクションなので、初期に3点だった勝利点が2点に減ります。

いやいやいや、徴収あと2回やったら0点か! ラウンド中に勝利点を増やすのは新しいポリスを手に入れるしかなさそうです。
まあ、兵士の移動と侵攻では共に軍事アクションなので、2点減るんですけどね…。その代わりポリスの人口を増やせればラウンド終了後に各ポリスから1点ずつもらえます。

ポリス獲得時にもらえる勝利点はポリスの初期人口と等しいので、人口多めのところを攻めようと考えましたが、侵攻で占領しようとすると4面ダイスで3の目や4の目を出さないとならず、失敗しても勝利点は減るのでそれは痛いと、人口が1や2のポリスをほそぼそと序盤は占領していました。
 
それでも自陣営のポリスが増えればラウンド後のメガロポリスフェイズで勝利点は増えますし、徴収できる機会や対象の資源も増えます。
 
今回はルール誤りやプロジェクトの引き運もあり、一味さんが勢力を拡大するには人口4のポリスを落とすしかない(=4面ダイスで4の目をださなければならない)という状況になり、ダイス判定に3,4回失敗する一方で、僕は人口3のポリスを一回で侵攻成功するわ、2ラウンド目に3つもプロジェクトをスタートさせるわで、かなりの勝利点の差がついてしまい、取れるアクションの関係からどうにもならんということで、協議終了としました。
 
【感想】
 
とまあ、プレイ内容自体はぐだぐだだったのですが、序盤は文化的な行動(交易やポリスの人口増加、プロジェクト実施等)によって国の地盤を整え、その後、敵陣営と戦いを起こして、敵勢力の減退と勝利点の獲得を狙うというように、保有リソースの関係から、自然とプレイヤーがそうプレイしていくことになります。(無論、それに則らないアクションもとれますし、あくまでアウトラインがそうというだけで、文化的な行動とひとくちにいってもかなりの幅があります)。
 
プレイヤーが可能なアクションは全ラウンド変わらないのに、自然とこうなるデザインが美しいなと。
 
あと、僕はあまり2人用ゲームで重いものはプレイしたことがないのですが、傑作と呼ばれているものは大抵カードドリブンなんです。しかし、POLISはイベントカードはゲーム全体で4枚しかプレイされませんし、効果も基本的には微々たるものです。
つまり、プレイヤー自身のアクションの選択とそのタイミングで相手と戦うゲームです。そういうところも、いかにもボードゲームと言う感じで好みです。
(カードドリブンでないことの個人的な利点は、カードの内容を知らない1戦目からでもちゃんと勝負ができる、カード効果をちゃんと把握しようとしてとんでもないプレイ時間がかかるといった弊害がないこともあります)
 
ルールを間違えていたせいでゲーム全体のバランスは全くわかっていませが、勝利点も含めてリソースであり、徴収、交易、プロジェクト開始、人口の調整(食料供給と人口増加)をがっちり考えてマネジメントするのはかなり大変でもあり、面白そうでもあります。
 
ダイス運が絡むところを嫌う人もいそうですが、ポリスを支配下におくには侵攻だけでなく、内乱でおとそうと実質的には変わらないので、確実にお金を用意して内乱か、ギャンブルで攻め込むかというのは意外と良いバランスになっているのではないかと。
 
まあ、何を書くにしてもちゃんとしたルールで真っ当に遊んでからにしたいと思います。やる前からかなり期待していましたし、1回(多々ルールミスで)遊んだ後も、早く2回目がやりたい!と思ってます。何がはまったんでしょうw
 
国内には入ってくるとしてもエッセン後だとは思いますし、海外のショップでも取り扱いはいまのところないようです。
そのため、欲しい方はメーカーのサイトから直接買うしかないですが、本体が約40ユーロ、送料が30ユーロくらいします(3つ以上買えば1つ当たりの送料は20ユーロきるよHAHAHAと言われました)。よっぽどでない限りはエッセン後、日本とまではいかなくてもどっかのショップで扱うようになって、他のゲームを買うついでにくらいが良いのではないでしょうか。


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プロフィール

ひだり

Author:ひだり
川崎市で相方や友人たちとボドゲやってます。

オールタイムベストは、
・グローリー・トゥ・ローマ
・バサリ
・インペリアル
・アフター・ザ・フラッド
・ゴッズプレイグラウンド
・HABA社製品 全般

推理ゲーム好きだけど↑には入ってないという
-------------------------
連絡先:hidarigray@gmail.com
※当blogはリンクフリーです

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