ディヴィナーレ:倫敦の霊媒師/Divinare

(4人でインスト込み40分ほど)
【概要】
倫敦では霊媒師ブームが到来しており、世界一の霊媒師を決めるべく大会が開かれていました。
あなたは優秀な霊媒師のひとりとなり、優勝賞金をかけて他の霊媒師との予想合戦を繰り広げます。
【ルール】
4種類のカードをシャッフルした上で規定枚数を残して、プレイヤーに配ります。
この時、各種類のカードが合計何枚配られたかを当てるゲームです。
プレイヤーは手番に、手札から1枚カードをプレイし、そのカードに対応したボード(手相、紅茶、水晶、星)上に置かれた自分のマーカーを動かします。
マーカーは、ラウンド終了時に何枚、そのボード横にカードがプレイされるかを予想し、該当する枚数の場所に置きます。既に予想している場所から中央(何も予想しない)に戻すこともできますが、マーカーは必ず動かさなければなりません。
全員の手札の残り枚数が規定枚数(4人プレイなら、6枚、4枚、2枚)になったら、隣のプレイヤーに手札の半分を渡します。
こうして、全員の手札が全てプレイされたなら、各種類が実際に何枚プレイされたのかを確認し、予想が正しければ加点、大きく外していれば減点です。
これを規定ラウンド行い、最も合計得点が高いプレイヤーが勝利します。
【プレイ内容】
S、Hさん、Mさん、僕の4人で。時間の関係から短いものをということで。
とりあえず自分の手札をにある枚数と各種類のカードの期待値を比較して、こいつは多め、少なめを決めて、置いていきます。手札6枚のうち、星のカードは手元に2,3枚あり、手札を交換してまわってきた3枚にも星が含まれていたので、まあ、10枚はあるよねと予想します。
次の手番では水晶を予想したところで、手札は4枚になり、2枚交換です。これまで手札には星と水晶しかなかったのですが、ようやく紅茶がまわってきました。
これで4ヶ所中、3ヶ所への予想が完了です。
もう既に期待値の高そうなところは埋まっていたのですが、せっかくだから手相のところも予想したいなあとのんきなことを考えていたのですが、手札に手相のカードはないので、仕方なしに別のカードを出すことに。
ん、出すことにって、出したら予想してる場所、変えないとダメやん!と泣く泣く、星の予想をずらします。
空いた場所に下家のSがごっつぁんでーすと予想を変えてきたので、元の場所に戻ることもできず…。
結局、手相に予想を置くこともできず、星は外れるよりはと予想をやめてしまいました。その結果、このラウンドでは水晶と紅茶を隣接で当てたのみにとどまり、Sが正解を2つも当てていました。
まあ、僕も酷かったですが、それ以上にHさんはどこも予想を置くことすらできず、唯一置いていたところも外れて、-1点のトークンを1つもらっただけだったんですが。
そして2ラウンド目も僕とHさんの得点は冴えず…。

予想がどうこうというよりも、どうも自分が置きたい位置にマーカーをどうやれば置けるのかがようわかりません。そんな中、衝撃の会話が。
Hさん:「私のところ、全然手相のカードが来ないんですけど」
僕:「僕のところもあんまりこないねえ」
(座りは、上家から H、ひだり、S、M(、H…)の順です)
Mさん:「だって、渡さないようにしてますから(笑)」
S:「私もですね(笑)」
僕、Hさん:「えー」
まあ、最大でも6枚しかでない手のカードなら絞るのは容易ですし、自分がかかえることによって、予想位置を変えなければならないとしても、他人が持っていなければ、少なくとも他人に場所を取られたり、そもそもそこからの得点を得られる心配も不要です。
のんきなひだり、Hさんコンビはそもそもの予想もいけてなく、3ラウンドでMさんが大量得点したこともあり、かなりの大差でMさんが勝利しました。Sは序盤から細かく稼いでいましたが、Mさんには追いつけず。確か、MさんとSが30~40点、僕が10点そこら、Hさんは0点くらいだったような。
【感想】
人の予想を参考にしつつ、どの種類のカードが何枚出てくるのかを当てるゲームかと思っていたのですが、それ以上に自分の置きたい場所(予想している場所)にどうやって自分のマーカーを置くかを考えるゲームでした(もちろん、予想することが本筋です)。
似たゲームにメンバーズオンリーがあるかと思います。あちらの方が、他プレイヤーの動向から思惑を読むという方向には特化しています。
ディヴィナーレは「手札は出し切り」「プレイしたカードに対応した予想マーカーは必ず動かさなければならない」という2点があるので、どうすれば自分の予想通りの場所にマーカーを置いてラウンドを終わらせられるか、どうすれば他人が動かしたくないマーカーを動かして予想を外させることができるかというところの方が、ゲームの軸になっているように思いました。
そこのままならなさを楽しむ&他人をままならなくさせるのを楽しむゲームかなと。
しかし、ラウンド中に各種類何枚のカードが存在しているのかは当然わからないので、会心の予想ができたとしても、また手札にまわってきて予想場所を動かさないといけなくなったり、手札に同じ種類のカードが2枚あるので、移動、移動で元の場所に戻ろうとしても、他プレイヤーがごっつぁんでーすと入ってきたりします。
自分の予想が当たってた、やったーを単純に楽しみたい人には向いてないかもしれません。
今回の僕は裏目裏目ではありましたが、逆にうまくいく時もあるはずで、そうなると楽しそうです。
今回の僕のように、予想は出来ていてもその場所にマーカーを全然おけない!となると、悔しい思いをし続けることになりますが。きっと僕が悔しい思いをしていた裏で、楽しい思いをしていた人(下家のSだと思いますが)もいるはずなので良いのでしょう。
いや、このゲーム、当たるとやはり楽しいので、低得点に沈んだ僕とHさんはともかく、SとMさんはかなり楽しかったのではないかと思いますw。狙って当てるのが難しいようなことを書きましたが、予想も手札コントロールもうまくいったということなので、当たると余計に嬉しいかもしれません。
ボーナス点が入るマスも、逆転が狙えるというわけでもない地味さで、存在がやや微妙だったように思いました。トップはボーナス点のマスが狙いにくい、下位はそこで得点しやすいくらいの効果でないと、本来の予想を曲げてまでボーナスマスに置く必要性がないので、やはり存在が微妙で、今回は「ああ、おまけがついてラッキーだった」くらいにしかなっておらず、ちと残念でした。
うーん、今回の手が悪かったのかもしれませんが、ギャンブルっぽい見た目に反して、地道なゲームでした。