JELLY JELLY CAFEに行ってきた
渋谷にあるジェリージェリーカフェに行ってきました。
たまにボードゲームナイトというイベントをやっていたり、株式会社人狼の会社所在地として使われていたりします。ボードゲームは持ち込みもお店にあるものをプレイするのもOKで、席料はワンドリンク頼めばOKで時間の制限はないようです(時間を忘れてゲームしてしまいがちですが、時間に応じて飲み物を頼むのがよいと思われます)。
フード類はありはするようでしたが、基本的に持ちこみ推奨のようで、近所のコンビニで買ってきてくださいと言われましたw。
写真を取ってくればよかったのですが、入口は正直わかりにくいです。
つきあたりの左手にある日本料理の店の入口直前を脇に入っていくとあります。
ボードゲームナイトには3,40人も集まると聞いていたのでそれなりの広さを想像していたのですが、席数だけでは20席もないくらいで、部屋の広さもそれなりなので、3,40人もはいったらぎゅうぎゅう詰めになるんじゃないかと思います。
予約していたこともあって、席は空いていたので6人分確保して、まずはクーを、一味さん、キノさん、たる田さん、PHYさん、僕の5人で。
クー/Coup

今年のエッセンに出品されたのをきっかけにテンデイズゲームズが仕入れたゲームです。
お金を貯めてクーというアクションか、アサシンの能力で他プレイヤーを殺して、最後のひとりに残れば勝利です。
ゲーム開始時にライフとして2枚のカードが伏せて配られます。このカードには5種類の役職のうち1つが書かれています。手番には、役職と関係のない集金系のアクションかクー(お金を払って任意のプレイヤーのカード1枚を殺す)、もしくは役職のアクションが行えます。アクションは対応する役職によってはブロックすることもできます。
役職のアクションは、自分が持っていない役職のアクションを実行しても構いませんし、ブロックも対応する役職を持っていないなくても行って構いません。
ただし、持っていない役職のアクションを行っていると思ったらチャレンジすることができ、チャレンジされたひとは、自分がとったアクションやブロックに対応する役職のカードを持っているか示さなければなりません。嘘をついていたならば、カードを1枚失います。本当に役職カードを持っていれば、チャレンジした側がカードを失います。
初戦は、みんな大人しく自分の持っているカードの役職のアクションを実行するだけで、チャレンジもほとんどなく、こつこつお金を稼いでクーで殺すという地味な戦いになりました。
これは繰り返し遊ばないとどうもわからんな…と、結局3回遊びましたが、思ったよりもどんどん嘘をついていかないと、自分も勝てませんし、相手の勝ちを邪魔することもできないと気づいてきてからは、非常に面白かったです。
例えば、ストックから3金もらえる侯爵のように強い役職もあれば、暗殺のブロック以外に使い道のない伯爵夫人のようにアクションとしては弱い役職もあるので、大人しくしていては最初のカードで勝負が決まってしまいます。どうせ負けるのであれば!とふっきれたように、嘘をつき始めてからが、このゲームの本番です。XXXXがXXXX(自粛)しても不思議ではないくらい、盛り上がるゲームでした。
たぶん別記事をあげます。
あと、ゲームの本筋とは関係ないですが、説明書に訳者の名前が載っています。珍しいように思うのですが、訳者の責任感の現れのようで心意気を感じました。
メルクリウス/Mercurius

2012年エッセン新作です。商品と株の価格をカードで操作しつつ、金を儲けるゲーム。と書くと他の株ゲームと何が違うのかという話になりますが、プレイしたカードの効果が3ターン続くというのが特徴で、おおよその今後のトレンドがわかるというのが売りです。闇市場や配当といったアクションもありますが、ほぼ、商品or株の売買とカードのプレイしかやらないというストイックなゲームでした。
カードは株と商品の価格を両方操作するようになっており、株があがるカードは商品の価格をさげ、株価を下げるカードは商品の価格をあげます。株は値があがりにくく、さがりにくい、商品は値が上がりやすく、さがりやすいという作りになっています。
株があるゲームでは先に株を買うのが定石だろうと初手に株を買うひとたちと、商品の方が値を上げやすいんだからまずは商品で金を儲けるべきという考えのひとたちに分かれました。そのせいで、一部の株と商品は勝った直後から値下がる展開に。
幸い、僕が初手で買った商品(絹)は値上がりするカードを持っているひとが多かったようで、僕を含めて3人が相乗った結果、高騰を続けてカンストしてしまい、比較的安めに買えた僕はウハウハでした。
価格操作の効果が3ターン続くと聞いて、買ったものを3ターン後に売ればよいと単純に思っていたのですが、自分以外のプレイヤーの思惑で常に上がり続けるというわけでもないですし、他プレイヤー同士が上げようとしているものは、自分も相乗りたいです。
そうなると売るまで待っている3ターンの間も売り買いするだけの資金が必要となり、基本的に細かい売り買いがされることになります。
僕は幸い、絹があっというまに最高値まであがったため、そう資金を寝かせていることもなく、必要な時に必要なだけ絹を売り、必要なものを買うということができました。
ひとに相乗れるようなカードが多く引けたこともあり、自分が持っている品の価格を猛烈にさげられることもなく、余裕を持って商いができた結果、勝つことができました。

(終了間際の様子)
どの株ゲームでも流れに乗る、流れを読むということが重要です。メルクリウスも同様に流れに乗ることが重要ではありますが、他のゲームと意味合いが異なるように思いました。それは、基本的によくある株ゲームでは急激な変動の前に売る/買う行為をタイミングよくできた人が勝つ、または有利になるのに対して、メルクリウスでは必ずカード1枚で株は1ずつ、商品は2ずつしか値は動かず、急激な変動はあり得ないため、他人と一緒に流れを作れた人、作られた流れに乗れた人がじっくり有利になるだけだからです。
株価はままならないものであり、また、大暴騰、大暴落があるものというのをデフォルメしつつシミュレートしているゲームが、よくある株ゲーム、一方でメルクリウスは価格はコントロールできるもの、ただし、ゆるやかに、他人と協調しつつというゲームです。
基本的に“売り抜け”がシステム的に存在しない(できない)のも、このゲームの方向性を表しているように思います。
ただ、暴落が無い代わりに価格の停滞はよくあるというのも、このゲームの性質だと思います。要は“地味”です。
エンジンの無いボートに乗っ大河を下るような悠然としたゲームでした。今度はカード構成を知っているプレイヤー同士でわいわい遊んでみたいです。
dibdib

カフェに置いてあったもので、時間の関係からこれで遊びました。
1つの袋Aにアメ(だったはず)がたくさん入っています。そこからもう1つの袋Bにひとつかみ移動させて、任意のプレイヤーに袋をふたつとも渡そうとします。指定されたプレイヤーは袋を見て、アメの数がA<Bになっているかを当てるゲームです。
とりあえず、インスト後に「本当に見ただけで当てるのか」をみんなでルール確認してるのが面白かったですw。まあ、当てるゲームではないですよね。移しすぎてるだろー、袋わざと膨らませるとかいやらしいわー、そんなにたくさん移していいの?等々の会話で盛り上がるコミュニケーションツールです。いや、まんまとこの時も似たような会話はしましたがw。
時間の関係から誰かが2回ミスして抜けるまででやったため、最初に1回失敗した一味さんが集中的に狙われて見事に最初に脱落されて解散となりました。
結局、ほとんどの人はワンドリンク分のお金しか払ってないと思います。驚異のコストパフォーマンスです。もちっといる時間に応じて頼んだほうがよいのでしょうが。
書き忘れていましたが、ジェリージェリーカフェには、この記事にも書いたdibdibをはじめ、人狼やおばけキャッチなどなど、大人数まで対応可能で、すぐにルールが覚えられるゲームがかなりの数、置かれていました。
何もイベントが無い日であれば、そこまで混んでいないようですし(混んでたらすいません)、場所も渋谷なので何かのついでにちょっとゲーム&酒という使い方もできそうです。
あと、先日のゲームマーケットでも売られていたうそつき人狼がプロモカード付きで売られていましたので、こちらに興味がある方も行ってみると良いのではないでしょうか。
たまにボードゲームナイトというイベントをやっていたり、株式会社人狼の会社所在地として使われていたりします。ボードゲームは持ち込みもお店にあるものをプレイするのもOKで、席料はワンドリンク頼めばOKで時間の制限はないようです(時間を忘れてゲームしてしまいがちですが、時間に応じて飲み物を頼むのがよいと思われます)。
フード類はありはするようでしたが、基本的に持ちこみ推奨のようで、近所のコンビニで買ってきてくださいと言われましたw。
写真を取ってくればよかったのですが、入口は正直わかりにくいです。
つきあたりの左手にある日本料理の店の入口直前を脇に入っていくとあります。
ボードゲームナイトには3,40人も集まると聞いていたのでそれなりの広さを想像していたのですが、席数だけでは20席もないくらいで、部屋の広さもそれなりなので、3,40人もはいったらぎゅうぎゅう詰めになるんじゃないかと思います。
予約していたこともあって、席は空いていたので6人分確保して、まずはクーを、一味さん、キノさん、たる田さん、PHYさん、僕の5人で。
クー/Coup

今年のエッセンに出品されたのをきっかけにテンデイズゲームズが仕入れたゲームです。
お金を貯めてクーというアクションか、アサシンの能力で他プレイヤーを殺して、最後のひとりに残れば勝利です。
ゲーム開始時にライフとして2枚のカードが伏せて配られます。このカードには5種類の役職のうち1つが書かれています。手番には、役職と関係のない集金系のアクションかクー(お金を払って任意のプレイヤーのカード1枚を殺す)、もしくは役職のアクションが行えます。アクションは対応する役職によってはブロックすることもできます。
役職のアクションは、自分が持っていない役職のアクションを実行しても構いませんし、ブロックも対応する役職を持っていないなくても行って構いません。
ただし、持っていない役職のアクションを行っていると思ったらチャレンジすることができ、チャレンジされたひとは、自分がとったアクションやブロックに対応する役職のカードを持っているか示さなければなりません。嘘をついていたならば、カードを1枚失います。本当に役職カードを持っていれば、チャレンジした側がカードを失います。
初戦は、みんな大人しく自分の持っているカードの役職のアクションを実行するだけで、チャレンジもほとんどなく、こつこつお金を稼いでクーで殺すという地味な戦いになりました。
これは繰り返し遊ばないとどうもわからんな…と、結局3回遊びましたが、思ったよりもどんどん嘘をついていかないと、自分も勝てませんし、相手の勝ちを邪魔することもできないと気づいてきてからは、非常に面白かったです。
例えば、ストックから3金もらえる侯爵のように強い役職もあれば、暗殺のブロック以外に使い道のない伯爵夫人のようにアクションとしては弱い役職もあるので、大人しくしていては最初のカードで勝負が決まってしまいます。どうせ負けるのであれば!とふっきれたように、嘘をつき始めてからが、このゲームの本番です。XXXXがXXXX(自粛)しても不思議ではないくらい、盛り上がるゲームでした。
たぶん別記事をあげます。
あと、ゲームの本筋とは関係ないですが、説明書に訳者の名前が載っています。珍しいように思うのですが、訳者の責任感の現れのようで心意気を感じました。
メルクリウス/Mercurius

2012年エッセン新作です。商品と株の価格をカードで操作しつつ、金を儲けるゲーム。と書くと他の株ゲームと何が違うのかという話になりますが、プレイしたカードの効果が3ターン続くというのが特徴で、おおよその今後のトレンドがわかるというのが売りです。闇市場や配当といったアクションもありますが、ほぼ、商品or株の売買とカードのプレイしかやらないというストイックなゲームでした。
カードは株と商品の価格を両方操作するようになっており、株があがるカードは商品の価格をさげ、株価を下げるカードは商品の価格をあげます。株は値があがりにくく、さがりにくい、商品は値が上がりやすく、さがりやすいという作りになっています。
株があるゲームでは先に株を買うのが定石だろうと初手に株を買うひとたちと、商品の方が値を上げやすいんだからまずは商品で金を儲けるべきという考えのひとたちに分かれました。そのせいで、一部の株と商品は勝った直後から値下がる展開に。
幸い、僕が初手で買った商品(絹)は値上がりするカードを持っているひとが多かったようで、僕を含めて3人が相乗った結果、高騰を続けてカンストしてしまい、比較的安めに買えた僕はウハウハでした。
価格操作の効果が3ターン続くと聞いて、買ったものを3ターン後に売ればよいと単純に思っていたのですが、自分以外のプレイヤーの思惑で常に上がり続けるというわけでもないですし、他プレイヤー同士が上げようとしているものは、自分も相乗りたいです。
そうなると売るまで待っている3ターンの間も売り買いするだけの資金が必要となり、基本的に細かい売り買いがされることになります。
僕は幸い、絹があっというまに最高値まであがったため、そう資金を寝かせていることもなく、必要な時に必要なだけ絹を売り、必要なものを買うということができました。
ひとに相乗れるようなカードが多く引けたこともあり、自分が持っている品の価格を猛烈にさげられることもなく、余裕を持って商いができた結果、勝つことができました。

(終了間際の様子)
どの株ゲームでも流れに乗る、流れを読むということが重要です。メルクリウスも同様に流れに乗ることが重要ではありますが、他のゲームと意味合いが異なるように思いました。それは、基本的によくある株ゲームでは急激な変動の前に売る/買う行為をタイミングよくできた人が勝つ、または有利になるのに対して、メルクリウスでは必ずカード1枚で株は1ずつ、商品は2ずつしか値は動かず、急激な変動はあり得ないため、他人と一緒に流れを作れた人、作られた流れに乗れた人がじっくり有利になるだけだからです。
株価はままならないものであり、また、大暴騰、大暴落があるものというのをデフォルメしつつシミュレートしているゲームが、よくある株ゲーム、一方でメルクリウスは価格はコントロールできるもの、ただし、ゆるやかに、他人と協調しつつというゲームです。
基本的に“売り抜け”がシステム的に存在しない(できない)のも、このゲームの方向性を表しているように思います。
ただ、暴落が無い代わりに価格の停滞はよくあるというのも、このゲームの性質だと思います。要は“地味”です。
エンジンの無いボートに乗っ大河を下るような悠然としたゲームでした。今度はカード構成を知っているプレイヤー同士でわいわい遊んでみたいです。
dibdib

カフェに置いてあったもので、時間の関係からこれで遊びました。
1つの袋Aにアメ(だったはず)がたくさん入っています。そこからもう1つの袋Bにひとつかみ移動させて、任意のプレイヤーに袋をふたつとも渡そうとします。指定されたプレイヤーは袋を見て、アメの数がA<Bになっているかを当てるゲームです。
とりあえず、インスト後に「本当に見ただけで当てるのか」をみんなでルール確認してるのが面白かったですw。まあ、当てるゲームではないですよね。移しすぎてるだろー、袋わざと膨らませるとかいやらしいわー、そんなにたくさん移していいの?等々の会話で盛り上がるコミュニケーションツールです。いや、まんまとこの時も似たような会話はしましたがw。
時間の関係から誰かが2回ミスして抜けるまででやったため、最初に1回失敗した一味さんが集中的に狙われて見事に最初に脱落されて解散となりました。
結局、ほとんどの人はワンドリンク分のお金しか払ってないと思います。驚異のコストパフォーマンスです。もちっといる時間に応じて頼んだほうがよいのでしょうが。
書き忘れていましたが、ジェリージェリーカフェには、この記事にも書いたdibdibをはじめ、人狼やおばけキャッチなどなど、大人数まで対応可能で、すぐにルールが覚えられるゲームがかなりの数、置かれていました。
何もイベントが無い日であれば、そこまで混んでいないようですし(混んでたらすいません)、場所も渋谷なので何かのついでにちょっとゲーム&酒という使い方もできそうです。
あと、先日のゲームマーケットでも売られていたうそつき人狼がプロモカード付きで売られていましたので、こちらに興味がある方も行ってみると良いのではないでしょうか。
コメントの投稿
JELLY JELLY CAFE
こんばんは。
ジェリージェリーカフェ、本当に凄いコストパフォーマンスですね。
利益がなくても、空いている時に客を入れられて、名を売ることもできるので一石二鳥という感じなんでしょうか。
それでも、これを真似できる場所はなかなか無さそうです。
持ちこみ推奨というのも信じられない話ですし(笑)
ゲームの中では、クーがなかなか面白そうですね。
アクションをブラフするというのが、ありそうでなかった感じです。
ミステリで上手いトリックの応用を見たような「やられた」感があって、それだけで気になります!
テンデイズに行けたら買ってこようっと。
ジェリージェリーカフェ、本当に凄いコストパフォーマンスですね。
利益がなくても、空いている時に客を入れられて、名を売ることもできるので一石二鳥という感じなんでしょうか。
それでも、これを真似できる場所はなかなか無さそうです。
持ちこみ推奨というのも信じられない話ですし(笑)
ゲームの中では、クーがなかなか面白そうですね。
アクションをブラフするというのが、ありそうでなかった感じです。
ミステリで上手いトリックの応用を見たような「やられた」感があって、それだけで気になります!
テンデイズに行けたら買ってこようっと。
Re: JELLY JELLY CAFE
>ぐんまさん
コメントありがとうございます
信号が町に2つしかないようなうちの田舎ならともかく渋谷でこれは本当にすごいですよね。
ボドゲナイトというボードゲームをやるイベントは結構な頻度でやられているみたいですし、カフェに興味があれば会社帰りにふらっと様子を見に行かれてもよいかもしれません。
アクションをブラフするってゲームになるのか?と思いきや、収束性が高いのではちゃめちゃ感はそれほどなく、一発ネタのゲームにはない、次はこうしようああしようというのが適度に出てくる良いゲームで僕も気にいっています。もう1つ買おうかなw
コメントありがとうございます
信号が町に2つしかないようなうちの田舎ならともかく渋谷でこれは本当にすごいですよね。
ボドゲナイトというボードゲームをやるイベントは結構な頻度でやられているみたいですし、カフェに興味があれば会社帰りにふらっと様子を見に行かれてもよいかもしれません。
アクションをブラフするってゲームになるのか?と思いきや、収束性が高いのではちゃめちゃ感はそれほどなく、一発ネタのゲームにはない、次はこうしようああしようというのが適度に出てくる良いゲームで僕も気にいっています。もう1つ買おうかなw