たる田さん宅ゲーム会
偽エッセン会などでお世話になっているたる田さん、しのぽさんにお誘い頂いてお宅にお邪魔してきました。
自室は別にあるとのことなので、趣味部屋とでも呼べばよいんだと思いますが、作りつけの棚やプレイ卓のある部屋に案内頂いて、「いーボードゲームですねー」とひと通り拝見させて頂いた後、いくつかゲームを遊びました。
(定義的には異なるんでしょうが、ボードゲーマーの「書斎」って感じの部屋でした)
ネッシーを追え!

UMAはロマンということで。
プレイヤーはカメラマンになってネス湖の周りに陣取り、ネッシーの写真を撮ろうとします。見事、ネッシーが出てきた場所かその近くにいれば写真が撮れたということで得点が入ります。終了時に得点を稼いでいた人が勝利です。
たる田さん、しのぽさん、僕の3人で。
ネッシーがどこに現れるかは各プレイヤーが出した移動カードによって決まります。そして、移動カードは全部使うまで手元に返ってきませんということで、残りの手札とカメラマンの動かし方でだいたいの移動位置はわかります。
近場でも得点はもらえますが、ちょうどの位置で写真を撮れるとボーナスカードがもらえます。僕はそこまで外れはなかったのですが、ちょうどで当てることができずにボーナスカードが取れず苦戦する流れになる一方で、しのぽさんは素晴らしい読みで得点もボーナスカードもどんどん獲得していきます。
途中、点差を縮めたラウンドもあったのですが追いつくまでは行かず、しのぽさんがダントツで勝利されました。
ネタゲーだろうと思っていたのですが案外読み合いが熱く、各自が情報を持ちあって、動向からカード内容を推理するというのが面白いゲームでした。たまたま3人でしたが、4、5人になると当てにくくなるわ、置けるコマが減って逆転できなくなるわで良いところがなさそうな予感がするので、3人がよさそうです。
あと、ボーナスカードは予想を当てれば当てるだけもらえるのですが、当てている分当然元々の得点も高いわけで、最後の点差が広がるだけだと思うのは気のせいでしょうか。
フリート
概要などは過去の記事にて。
こちらはたる田さんのリクエストでお持ちしたのですが、タラのライセンスの効果を間違えていたのでノーコンテストということに。インストは僕がやったのですが、すいませんでした。
序盤、遅くても中盤開始時までにドローを増やす系のライセンスがとれないとじり貧です。というか、1ラウンドのドロー枚数の多さがほぼ勝利に直結するのでそこらへんを踏まえたインストができると良さそうでした。
ここで佐倉さんが合流されて4人に。
4人でのゲームを始める前に、ちょうどお昼だったのでご飯を頂いたり、すごろくやがテレビに出てるのを見たりと団欒タイムを。
ディヴィナーレ
ご飯の前後で軽くということでこれを。概要などは過去の記事にて。
今回は僕には珍しくプラス得点が先行する展開でしたが、お、いけるかもと思った次ラウンドに外しまくって失速。時間の関係で最後までプレイはしませんでしたが、佐倉さんがかなりの正解率で2ラウンドだけで10点稼いでらっしゃいましたので、このままやったら勝っていたと思います。
「手がまわってこない」「太陽しかまわってこない」となるのはデフォルトなんですかね。どいて欲しい占いのカードを流して、狙い通りに動いてくれると最高なんですが、自分の知らない分がまだあって、動いてもらっても無駄だったーもありえるので、成功させるのはなかなか難しくままならないゲームです。
バラ戦争

ツォルキンをという話だったのですが、僕は時間的にあと1ゲームだったので4人いた方がよかろうというこちらを遊ばせて頂きました。(前日に届いたというアーキペラゴを皆でタイル抜きなどしながら、みんな良ければルール読みながらやりますか?と盛り上がっていたのですが、ショートゲームとロングゲームでどの程度ゲーム内容が異なるのかわからず、下手にショートゲームをやっても…ということで断念。要素盛りだくさんのゲーム程盛り上がってしまうのは良くないとは思いますが、仕方ないですね)
バラ戦争まっただ中のイギリス(イングランド)、プレイヤーはランカスター家、ヨーク家のどちらかに肩入れしている諸侯となり、各地の街や貴族を味方につけ、各地方への影響力を強めることが目的です。地方の影響力が強ければ勝利点が獲得でき、ゲーム終了時に多くの勝利点を獲得しているプレイヤーが勝利します。
毎ラウンド、カードをカタンの初期配置方式で全プレイヤーが2,3枚取得し、それによって新たな街や貴族、司教を味方にできます。次に味方の街や司教から収入を得た後に、そのお金を使ってこのラウンドにどこを攻めるか守るか、どの貴族や司教を買収するか、また買収工作から守るか等を決めます。
ここがこのゲームのすごいところで、メインボードを簡略化した内容の個人ボードを各自が持ち、その上にプロットしていきます。この個人ボードとそれを囲う立派な衝立のおかげで箱がめちゃくちゃ重いですw。箱の大きさは大箱サイズかちょっと大きい程度なのですが、その中にみっしり詰まっているのでエクリプスより重いです。先日遊んだ2人用アグリコラ程度のボードでは全部あわせてもこのゲームの衝立1つにも重さ的に及びません。
プロットが終了したら一斉にオープンして解決し、街や貴族、司教などの支配権が移動したか、維持されたか処理します。
街、貴族、司教は地方への影響力を持っており、各地方でどのプレイヤーの影響力が強いか値を比べ、高い順に勝利点がもらえます。この勝利点は地方ごとに異なっており、中央になればなるほど高くなります(1番高いところと低いところで2倍く以上差があったりします)。
そして更にランカスター家とヨーク家のどちらがイングランド全土で影響力が高かったかで、その陣営のプレイヤーに点が入ります。
このカード獲得、収入、プロット&その解決、得点を5回繰り返し、トータルでの得点を競います。
発売当時かなり気になっていたのですが、4人で立てる機会がなさそうなこと、2人でも相方がやってくれなそうなことから購入を見送っていました。確か3,4年前のゲームですし、何故かそれほど評判にならなかったこともあって、まさかプレイ機会が持てるとは思っていませんでした(僕の記憶だと当時はCU部くらいでしか記事を見たことありません)。
今回は僕とたる田さんがヨーク家側、しのぽさんと佐倉さんがランカスター家側の陣営ということで、ひとまずその2人で協力体制を取ります(別に陣営が同じでも味方というわけではないです。単に陣営点が一緒に入る仲というだけで)。

(ゲーム開始時、まだ支配されている貴族や街は少ないです)
まあ、序盤はお金もないし、絡もうにもゲームに登場している街や貴族が少なすぎて絡みようがないんですが。
そんな絡みようがない状態で、初期プレイ順の1,2番手を僕とたる田さんが取れたので、1ラウンド目に有力な貴族や街を獲得。しかも、勝利点的にも高得点なエリアのものだったので、1,2ラウンドは僕とたる田さんが、しのぽさん、佐倉さんを大きく突き放します。
しかし、高得点エリアを取ってしまったので、ここを守らなければという考えに取りつかれてしまいます。2ラウンド目は優位を守れたものの、フランスからの援助(トップとの得点差分のお金がもらえる)などで金銭的に有利にたたれた3ラウンド目にはしのぽさんの猛烈な攻撃にさらされ、全体的な優位を奪われてしまいます。
ラウンド開始時のカード獲得は点数の低いプレイヤーから先に取れるので、影響力の強い街や貴族を支配されて徐々に僕とたる田さんは不利になっていってました。
いっそ、ここで高得点エリアが取られていればその後の展開もまた違ったのでしょうが、そこは守ることに成功してしまい、ますます固執することに。辺境のエリアは佐倉さんがじわじわと固め始めていたのですが「高得点エリアさえ取っていればなんとかなる」と、思ってしまっていた4ラウンド目。ついにしのぽさんに点数で逆転されます。
そして運命の5ラウンド目、しのぽさん、たる田さん、僕は競っているエリアが被っており、十数点差程度のなかに固まっていたことから、お互いにどう相手の裏をかいてエリアを支配するのかに注力します。しのぽさんの3,4ラウンドの原動力は豊富な資金力によるものでしたが、4ラウンド目にはその幾らかをたる田、ひだりに奪われており、今まで程の資金はありません。逆転されたことでたる田さんも僕もフランスからの援助でお金をブーストしていますし、余程の下手をうたない限り勝つ望みはあります。
佐倉さんは支配している街は多いものの得点の低い辺境のエリアばかりであり、しかも得点はトップから2,30点差であったため、完全にマークから外れていました。
5ラウンド目のプロットが終わり、衝立があげられます!
しのぽさんと僕は「ここまで来たら守っても仕方ない」と全ての金を攻撃に費やして攻勢にでます。たる田さん、しのぽさん、僕の3人で街の支配権が取って取られてと激しい争いがおこります。たる田さんは絶妙に防御に兵をさいていて「兵力が同点の場合は街は中立になる」というルールをうまく使って、支配権が取られて、影響力が相手にわたらなければ他の街や貴族の影響力で勝てる!という作戦。これがうまくはまり、たる田さんが守ろうとしていたエリアはたる田さんの思惑通りに。
僕も影響力の強めの場所を押さえることに成功して、ある程度の得点は確保することに成功します。
果たしてまくれるのか!?と思っている裏で、佐倉さんは司教の買収、船の買収、港町(影響力は低い)を攻め落とすなど、着々と静かに侵攻していました。
そして、最後の得点計算。高得点エリアの得点はたる田さん、しのぽさん、僕で取り合う形に。たる田さんが有利か?というところ。かと思っていたら、佐倉さんの船(影響力は小さいが移動可能)で僕が取ったつもりだったエリアのトップは佐倉さんに取られることに。
あれれ?と思う間に残りのエリアも佐倉さんが得点されて、しかも、船と港町の組み合わせによる加点、船を一番持っている加点、港町を一番持っている加点、司教を一番持っている加点等々、ぐんぐん点数が伸びてあれよあれよという間に僕ら3人を抜き去っていってしまいました。
「あ、陣営の加点いれてないですね」
と、とどめも刺されてゲームセットとなりました!

(最終状況。盤面がほとんど埋まっています。佐倉さんが辺境エリアとともに中央の要所要所を押さえられています。)
ゲーム中も思っていましたが、守っている限りは勝てませんね。後方からマークされないようにガンガン攻めて得点源をかっさらうというのが重要な気がします。
とはいえ、写真を見つつ計算してみると、佐倉さんが船差でとったイングランド南東部のエリア、ここに僕が貴族をもうひとり入れておけばエリアトップの点も陣営点も取れたので、勝ててたんですよね。めちゃくちゃいいバランスというか、逆に言えば、それくらい細い勝ち目に賭けて最後まで諦めなかった佐倉さん、お見事でした。
第一の感想は、面白い!けど疲れる!です。いや、疲れるのは長時間ゲーム全部に言えることなのですが、このゲームの場合、常に自分の街や貴族を買収されて裏切られるかもしれないと、頭の片隅においてないとならないので精神が疲弊しました。後半は裏切り?気にせず攻めるぜと吹っ切れてからは割と楽になりましたがw。
2人から裏切り工作をされるとどうしようもない(ひとりは防御できても2人目の工作は必ずノーガードで通る)ので、最初からガードせずに打ち合うのが良いのでしょうけど。なかなか達観できませんでした。
得点リソースについて、今回のプレイでよくわかったので次回プレイするときには船や港町も今回のように注意が薄いということはなくなるでしょうし、ますます思惑を読み合うのが大変なことになる気がします。
基本的にどのエリアが狙われているのかを読んで、そこを守るか、逆手にとって防御が薄くなるであろう場所を攻めるかというゲームなので、それがまた楽しそうではあるんですがw。
あまり陣取りゲーム自体をやったことないのですが、単純なエリア内のリソースの取り合いではなく、貴族や船といった移動可能なリソースの存在もゲームを面白くしています。
やはり陣営があった方が盛り上がるのでほぼ4人戦専用なのかもしれませんが、発売当時に期待していた通りか、それ以上に面白いゲームでした。
そして、僕はここで時間切れということでお暇しました(この後はツォルキンがプレイされ、盛り上がったようです)。
今回はお誘い頂いた上に、おいしい料理においしいゲームをありがとうございました!
自室は別にあるとのことなので、趣味部屋とでも呼べばよいんだと思いますが、作りつけの棚やプレイ卓のある部屋に案内頂いて、「いーボードゲームですねー」とひと通り拝見させて頂いた後、いくつかゲームを遊びました。
(定義的には異なるんでしょうが、ボードゲーマーの「書斎」って感じの部屋でした)
ネッシーを追え!

UMAはロマンということで。
プレイヤーはカメラマンになってネス湖の周りに陣取り、ネッシーの写真を撮ろうとします。見事、ネッシーが出てきた場所かその近くにいれば写真が撮れたということで得点が入ります。終了時に得点を稼いでいた人が勝利です。
たる田さん、しのぽさん、僕の3人で。
ネッシーがどこに現れるかは各プレイヤーが出した移動カードによって決まります。そして、移動カードは全部使うまで手元に返ってきませんということで、残りの手札とカメラマンの動かし方でだいたいの移動位置はわかります。
近場でも得点はもらえますが、ちょうどの位置で写真を撮れるとボーナスカードがもらえます。僕はそこまで外れはなかったのですが、ちょうどで当てることができずにボーナスカードが取れず苦戦する流れになる一方で、しのぽさんは素晴らしい読みで得点もボーナスカードもどんどん獲得していきます。
途中、点差を縮めたラウンドもあったのですが追いつくまでは行かず、しのぽさんがダントツで勝利されました。
ネタゲーだろうと思っていたのですが案外読み合いが熱く、各自が情報を持ちあって、動向からカード内容を推理するというのが面白いゲームでした。たまたま3人でしたが、4、5人になると当てにくくなるわ、置けるコマが減って逆転できなくなるわで良いところがなさそうな予感がするので、3人がよさそうです。
あと、ボーナスカードは予想を当てれば当てるだけもらえるのですが、当てている分当然元々の得点も高いわけで、最後の点差が広がるだけだと思うのは気のせいでしょうか。
フリート
概要などは過去の記事にて。
こちらはたる田さんのリクエストでお持ちしたのですが、タラのライセンスの効果を間違えていたのでノーコンテストということに。インストは僕がやったのですが、すいませんでした。
序盤、遅くても中盤開始時までにドローを増やす系のライセンスがとれないとじり貧です。というか、1ラウンドのドロー枚数の多さがほぼ勝利に直結するのでそこらへんを踏まえたインストができると良さそうでした。
ここで佐倉さんが合流されて4人に。
4人でのゲームを始める前に、ちょうどお昼だったのでご飯を頂いたり、すごろくやがテレビに出てるのを見たりと団欒タイムを。
ディヴィナーレ
ご飯の前後で軽くということでこれを。概要などは過去の記事にて。
今回は僕には珍しくプラス得点が先行する展開でしたが、お、いけるかもと思った次ラウンドに外しまくって失速。時間の関係で最後までプレイはしませんでしたが、佐倉さんがかなりの正解率で2ラウンドだけで10点稼いでらっしゃいましたので、このままやったら勝っていたと思います。
「手がまわってこない」「太陽しかまわってこない」となるのはデフォルトなんですかね。どいて欲しい占いのカードを流して、狙い通りに動いてくれると最高なんですが、自分の知らない分がまだあって、動いてもらっても無駄だったーもありえるので、成功させるのはなかなか難しくままならないゲームです。
バラ戦争

ツォルキンをという話だったのですが、僕は時間的にあと1ゲームだったので4人いた方がよかろうというこちらを遊ばせて頂きました。(前日に届いたというアーキペラゴを皆でタイル抜きなどしながら、みんな良ければルール読みながらやりますか?と盛り上がっていたのですが、ショートゲームとロングゲームでどの程度ゲーム内容が異なるのかわからず、下手にショートゲームをやっても…ということで断念。要素盛りだくさんのゲーム程盛り上がってしまうのは良くないとは思いますが、仕方ないですね)
バラ戦争まっただ中のイギリス(イングランド)、プレイヤーはランカスター家、ヨーク家のどちらかに肩入れしている諸侯となり、各地の街や貴族を味方につけ、各地方への影響力を強めることが目的です。地方の影響力が強ければ勝利点が獲得でき、ゲーム終了時に多くの勝利点を獲得しているプレイヤーが勝利します。
毎ラウンド、カードをカタンの初期配置方式で全プレイヤーが2,3枚取得し、それによって新たな街や貴族、司教を味方にできます。次に味方の街や司教から収入を得た後に、そのお金を使ってこのラウンドにどこを攻めるか守るか、どの貴族や司教を買収するか、また買収工作から守るか等を決めます。
ここがこのゲームのすごいところで、メインボードを簡略化した内容の個人ボードを各自が持ち、その上にプロットしていきます。この個人ボードとそれを囲う立派な衝立のおかげで箱がめちゃくちゃ重いですw。箱の大きさは大箱サイズかちょっと大きい程度なのですが、その中にみっしり詰まっているのでエクリプスより重いです。先日遊んだ2人用アグリコラ程度のボードでは全部あわせてもこのゲームの衝立1つにも重さ的に及びません。
プロットが終了したら一斉にオープンして解決し、街や貴族、司教などの支配権が移動したか、維持されたか処理します。
街、貴族、司教は地方への影響力を持っており、各地方でどのプレイヤーの影響力が強いか値を比べ、高い順に勝利点がもらえます。この勝利点は地方ごとに異なっており、中央になればなるほど高くなります(1番高いところと低いところで2倍く以上差があったりします)。
そして更にランカスター家とヨーク家のどちらがイングランド全土で影響力が高かったかで、その陣営のプレイヤーに点が入ります。
このカード獲得、収入、プロット&その解決、得点を5回繰り返し、トータルでの得点を競います。
発売当時かなり気になっていたのですが、4人で立てる機会がなさそうなこと、2人でも相方がやってくれなそうなことから購入を見送っていました。確か3,4年前のゲームですし、何故かそれほど評判にならなかったこともあって、まさかプレイ機会が持てるとは思っていませんでした(僕の記憶だと当時はCU部くらいでしか記事を見たことありません)。
今回は僕とたる田さんがヨーク家側、しのぽさんと佐倉さんがランカスター家側の陣営ということで、ひとまずその2人で協力体制を取ります(別に陣営が同じでも味方というわけではないです。単に陣営点が一緒に入る仲というだけで)。

(ゲーム開始時、まだ支配されている貴族や街は少ないです)
まあ、序盤はお金もないし、絡もうにもゲームに登場している街や貴族が少なすぎて絡みようがないんですが。
そんな絡みようがない状態で、初期プレイ順の1,2番手を僕とたる田さんが取れたので、1ラウンド目に有力な貴族や街を獲得。しかも、勝利点的にも高得点なエリアのものだったので、1,2ラウンドは僕とたる田さんが、しのぽさん、佐倉さんを大きく突き放します。
しかし、高得点エリアを取ってしまったので、ここを守らなければという考えに取りつかれてしまいます。2ラウンド目は優位を守れたものの、フランスからの援助(トップとの得点差分のお金がもらえる)などで金銭的に有利にたたれた3ラウンド目にはしのぽさんの猛烈な攻撃にさらされ、全体的な優位を奪われてしまいます。
ラウンド開始時のカード獲得は点数の低いプレイヤーから先に取れるので、影響力の強い街や貴族を支配されて徐々に僕とたる田さんは不利になっていってました。
いっそ、ここで高得点エリアが取られていればその後の展開もまた違ったのでしょうが、そこは守ることに成功してしまい、ますます固執することに。辺境のエリアは佐倉さんがじわじわと固め始めていたのですが「高得点エリアさえ取っていればなんとかなる」と、思ってしまっていた4ラウンド目。ついにしのぽさんに点数で逆転されます。
そして運命の5ラウンド目、しのぽさん、たる田さん、僕は競っているエリアが被っており、十数点差程度のなかに固まっていたことから、お互いにどう相手の裏をかいてエリアを支配するのかに注力します。しのぽさんの3,4ラウンドの原動力は豊富な資金力によるものでしたが、4ラウンド目にはその幾らかをたる田、ひだりに奪われており、今まで程の資金はありません。逆転されたことでたる田さんも僕もフランスからの援助でお金をブーストしていますし、余程の下手をうたない限り勝つ望みはあります。
佐倉さんは支配している街は多いものの得点の低い辺境のエリアばかりであり、しかも得点はトップから2,30点差であったため、完全にマークから外れていました。
5ラウンド目のプロットが終わり、衝立があげられます!
しのぽさんと僕は「ここまで来たら守っても仕方ない」と全ての金を攻撃に費やして攻勢にでます。たる田さん、しのぽさん、僕の3人で街の支配権が取って取られてと激しい争いがおこります。たる田さんは絶妙に防御に兵をさいていて「兵力が同点の場合は街は中立になる」というルールをうまく使って、支配権が取られて、影響力が相手にわたらなければ他の街や貴族の影響力で勝てる!という作戦。これがうまくはまり、たる田さんが守ろうとしていたエリアはたる田さんの思惑通りに。
僕も影響力の強めの場所を押さえることに成功して、ある程度の得点は確保することに成功します。
果たしてまくれるのか!?と思っている裏で、佐倉さんは司教の買収、船の買収、港町(影響力は低い)を攻め落とすなど、着々と静かに侵攻していました。
そして、最後の得点計算。高得点エリアの得点はたる田さん、しのぽさん、僕で取り合う形に。たる田さんが有利か?というところ。かと思っていたら、佐倉さんの船(影響力は小さいが移動可能)で僕が取ったつもりだったエリアのトップは佐倉さんに取られることに。
あれれ?と思う間に残りのエリアも佐倉さんが得点されて、しかも、船と港町の組み合わせによる加点、船を一番持っている加点、港町を一番持っている加点、司教を一番持っている加点等々、ぐんぐん点数が伸びてあれよあれよという間に僕ら3人を抜き去っていってしまいました。
「あ、陣営の加点いれてないですね」
と、とどめも刺されてゲームセットとなりました!

(最終状況。盤面がほとんど埋まっています。佐倉さんが辺境エリアとともに中央の要所要所を押さえられています。)
ゲーム中も思っていましたが、守っている限りは勝てませんね。後方からマークされないようにガンガン攻めて得点源をかっさらうというのが重要な気がします。
とはいえ、写真を見つつ計算してみると、佐倉さんが船差でとったイングランド南東部のエリア、ここに僕が貴族をもうひとり入れておけばエリアトップの点も陣営点も取れたので、勝ててたんですよね。めちゃくちゃいいバランスというか、逆に言えば、それくらい細い勝ち目に賭けて最後まで諦めなかった佐倉さん、お見事でした。
第一の感想は、面白い!けど疲れる!です。いや、疲れるのは長時間ゲーム全部に言えることなのですが、このゲームの場合、常に自分の街や貴族を買収されて裏切られるかもしれないと、頭の片隅においてないとならないので精神が疲弊しました。後半は裏切り?気にせず攻めるぜと吹っ切れてからは割と楽になりましたがw。
2人から裏切り工作をされるとどうしようもない(ひとりは防御できても2人目の工作は必ずノーガードで通る)ので、最初からガードせずに打ち合うのが良いのでしょうけど。なかなか達観できませんでした。
得点リソースについて、今回のプレイでよくわかったので次回プレイするときには船や港町も今回のように注意が薄いということはなくなるでしょうし、ますます思惑を読み合うのが大変なことになる気がします。
基本的にどのエリアが狙われているのかを読んで、そこを守るか、逆手にとって防御が薄くなるであろう場所を攻めるかというゲームなので、それがまた楽しそうではあるんですがw。
あまり陣取りゲーム自体をやったことないのですが、単純なエリア内のリソースの取り合いではなく、貴族や船といった移動可能なリソースの存在もゲームを面白くしています。
やはり陣営があった方が盛り上がるのでほぼ4人戦専用なのかもしれませんが、発売当時に期待していた通りか、それ以上に面白いゲームでした。
そして、僕はここで時間切れということでお暇しました(この後はツォルキンがプレイされ、盛り上がったようです)。
今回はお誘い頂いた上に、おいしい料理においしいゲームをありがとうございました!