スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

チキンカエサル/Chicken Caesar

1337708911147534.jpg
(4人でインスト込み2時間)

【概要&ルール】

プレイヤーはそれぞれ鶏の一族を担当し、自分の一族に栄誉と富をもたらすよう努めます。限られた鶏は役所で働くことができ、その働きに対してメダルが与えられます。多くのメダルを一族の鶏にもたせ、鶏界一の名門となりましょう。

勝利点=お金ですが、ゲーム終了時にメダルをお金に変換できます。メダルは同種のメダルを複数集めれば集めるほど価値が上がるので、そうなるようふるまうゲームです。

1ラウンドは以下の流れで構成され、終了条件(一定以上鶏が死ぬか、メダルがストックから尽きるか)を満たすまで繰り返します。

1.昇進
2.役所のアクション
3.報奨
4.攻撃
5.提案

1.昇進

役所のポストが空いている場合、低位のポストから高位へ昇進が起こります。この時、高位(カエサル、執政官、監査官)の役所へ役所を跨って昇進する場合、候補が複数いれば投票が発生します。

2.役所のアクション

役所のポストに勤めている鶏のプレイヤーが、該当する役所のアクションを行います。

造営官…税率を決めます。
法務官…狐からの攻撃を防ぐためのガードマンを役所に配置します。税率が高いと、配置するガードマンの中に、狐を素通りさせる裏切り者の人数が増え、真面目なガードマンが減ります。
監査官…カエサルを除くいずれかのポストについている鶏を国外追放できます。
執政官…提案(後述)の承認、否認をします。
カエサル…大変な激務なのでプレイヤーは何もしません(できません)

3.報奨

 ポストについている全ての鶏にメダルが与えられます。既に同じメダルをその鶏が持っている場合、余ったメダルは一族の共有物となります。カエサルと造営官の鶏に税率に応じた収入が入ります。

4.攻撃

法務官が配置したカードをめくり、どの役所がどの程度、狐から攻撃を受けたかを判定します。裏切り者の人数からガードマンの人数を引いた数だけその役所の鶏は狐に食べられて死にます。執政官のみ、裏切り者のひとりに限り金を払って対象外にできます。

この時、いずれかの鶏がひとりでも死ぬか、二期目を勤め上げていた場合、カエサルは死にます(責任を取るor過労死)。

5.提案

死んだ鶏の墓に余っているメダルを置き、故人に更なる栄誉を与えることを提案します。故人が既に持っているメダルは与えられません。慣例として任意のお金をメダルの下に置きます。
→前述の執政官のアクションでは、この提案の承認・否認を行います。承認すれば故人にメダルが付与され、メダルの下に置かれたお金は承認した執政官の懐に入ります。

選挙について

昇進先のポストが下位の役所にいる鶏の数より少なかったり、攻撃されて死ぬことになった鶏の数が役所にいる鶏より少なかったりした場合、誰が昇進するか/死ぬかを選挙で決めます。2票入った鶏が選ばれたことになります。自分の鶏を推薦するにはお金がかかります。投票権は時計回りに移動しており、場合によっては自分に全く関係ない選挙に投票することになることもあります。

交渉について

執政官のアクション以外の全ての行動は交渉することができます。交渉でお金が支払われた場合、交渉結果は必ず守らなければなりません(お金だけもらって、やっぱやらないはダメ)。

得点計算

終了条件を満たした後、メダルを勝利点に変換します。この時、カエサルのメダルは1枚3点、2枚で9点、3枚で18点…、造営官・法務官といった中位の役所のメダルは1枚1点、2枚で3点、3枚で6点…となります。監査官・執政官のメダルはその間です。

【プレイ内容】

偽エッセン会にて、ぐんまさん、しのぽさん、たる田さん、ちきさん、僕の5人で。

昨年2月にバックし、9月だったか8月だったかの発売予定が2,3ヶ月後ろ倒しになり、昨年のエッセン後に届いてはいたのですが、交渉ありのキック発のゲームと言うことで尻込みしていました。今回、候補としてあげたところ、偽エッセン会でやってみましょう!と言って頂けたのでプレイすることが出来ました。

まず初期配置です。スタートプレイヤーから時計回りに1つずつ任意のポストに鶏は配置し、最後のプレイヤーまでいったら今度は反時計回りになります。カタンの初期配置のあれです。

スタートプレイヤーのたる田さんは当然カエサルに。そこからはメダルの点数の高い方が良いのかな?という感じで基本的に高位→中位の順で埋まっていきました。さすがにまだどこがおいしいポストなのかはわからないので。

そしてアクション。税率決めです。主任造営官のちきさんが、最初だしと真ん中である3金に設定します。これで裏切り者の人数(=襲ってくる狐)は6人、ガードマンは5人ということなりました。正直、多いかなと思いはしたもののお金は使う機会が多いので、「これ以上実入りが少ないと造営官やってる意味がない」ということで他の造営官もそれを支持。

続いて法務官がガードマンと裏切り者(狐)の配置をします。1枚は常に造営官オフィスに置かれているので、5-5をどう配分するのか?ですが、自分たちが死ぬ可能性がある法務官オフィスに置かれるわけはなく、実質的に2-5を他の3オフィスにどう配置するかになってました。そうなると、攻撃フェイズはまだ先ですが、誰かが死ぬのは明白なわけでw。
その後、お金とメダルをそれぞれ貰った後、お前らだけが金もらってんじゃねえと恨みを買った造営官オフィスの鶏たちは狐に襲われて昇天していきましたw。

この造営官が死ぬ流れは二代目カエサルちきさんの代でも踏襲され、造営官は大量死。執政官も死ぬところだったのですが、全員1金払うことで裏切り者を買収。油断しているとどんどん鶏は死にます。
1337708911147535.jpg
(2ラウンド目)

造営官も税率を下げれば死ににくいものの、お金=勝利点であり、かつ、死んだ鶏にメダルをつけるのにもお金が必要なので造営官は人気役職で、死んだら死んだで余ったメダルを付与=得点アップなので、みな果敢に造営官に飛び込んできます。

そんなこんなで三代目カエサルしのぽさんの治世が終わった段階で、ちきさんの鶏はあと2人しかいないという危機的状態。案外、終了条件が満たされるのは早いのかとみな気付き始めます。

ひだり家は執政官の名門として、執政官メダルはそれなりに集まっていたものの、カエサルになる機会もなく、裏切り者の買収やゲーム中に(たぶん)唯一の交渉で他プレイヤーにお金を渡したりしたこともあり、慢性の金欠状態。昇進フェイズで自分の鶏を自分で選ぶためにはお金が必要なのですが、それすら払えそうにありません(カエサルは造営官よりも1金多くもらえます)。
これはよろしくないなあと、同じくカエサルになったことがなく、造営官にもそれほど鶏を配置できなかったぐんまさんに、お金がないのはお互い様だから無駄な出費をしないために、互いに鶏を選び合わないかと持ちかけます。ぐんまさんは僕よりは多少持っていたので断る可能性もあり、断られたら万事休す!と思っていたら承諾していただけて、ほっと一息。
さらにその次のラウンドでまたもや狐に襲撃された執政官オフィスに対して、僕は(さっきの造営官アクションで手に入れた)2金を払うので、足りない1金を払ってもらえないか相談したところ、ぐんまさんの鶏も執政官オフィスに在籍しており、殺される可能性があったのでこれも承諾していただけました。

これによってひだり家は執政官オフィスのメダルを更に手に入れて、どう見ても一番メダルを持っているのはあのプレイヤーだ。やばい勝っちまうぞ。殺せ殺せと全プレイヤーを敵にまわすことに。しかし、逆に殺されすぎたおかげで四代目のぐんまカエサルの時代に終了トリガーがひかれて、勝利することができました。
1337708911147536.jpg
(最終ラウンド前のカエサルを決めるための選挙。ぐんま帝の時代も大量死の流れは止まらず…)

感想戦でしのぽさん、ぐんまさんが話されてましたが、あとひとり鶏を生き残らせておけば、みなさん逆転の目はあったと思います。誰が勝っても不思議ではなかったです。

【感想】

システム的にも笑えるという意味でも面白いゲームでした。

僕も含めてこの時のメンバに受けが良かった理由としては、あっちを立てればこっちが立たないというジレンマ・悩ましさがきっちりあったこと、そして、効率良く点を取るための方法はわかるものの実現が適度に難しいことの2点ではないかと思います(少なくとも僕はそうでした)。

得点を手に入れる方法は簡単で、色々な役職を歴任させた後でわざと殺して、与えられていないメダルが余っていれば渡す、これだけです。ただ実行に移すとなると話は別です。

自分の狙った役職につけようとするとお金が必要です。お金はカエサルか造営官にならないともらえません。
この時、カエサルは2期務めた方が得点効率が良いので、辞職しないために誰も死なないよう狐の数を減らす必要があります。
しかし、狐の数を減らす=税率を減らすなので造営官にはお金が入らなくなりうまみがなくなります。カエサルは造営官にお金を払って税率を下げるようにすればよいですが、カエサルを歴任できなければ支払うお金はメダルの価値でペイできません。
そして、歴任するために重要な狐からの攻撃を防御するのは法務官なのです。法務官からすれば、なにを造営官とカエサルでうまいことやってんの?造営官殺すよ?となるのは必然です。この時、いやいや殺さないでよと交渉してお金を払うのでしょうか?そして、お金を払うのは実際に殺される造営官でしょうか、それとも殺される原因を作ったカエサルでしょうか?

ここまでくるととてもではないですが、誰かひとりの思惑でコントロールするのは無理です。このため、直接攻撃ができ、これ以上のメダル獲得防止のためにトップ目を殺す&自分が殺されないために守るができる法務官は大人気役職でした。

ちょっと余談ですが、ガードマン、裏切り者のカードは法務官アクションでは伏せておくのですが、カードを置く時は残ったカードを見ざるをえないので、誰が何をどこに置いたかだいたいわかります。他人の思惑が透けて見えるのでこのアクションは大変楽しそうでしたw。

では、金か殺しのライセンスかという選択なのかというと、更にそうでもなく、造営官と法務官のメダルは得点効率が悪いのです。執政官、監査官はアクション的には弱いですが、メダルの得点効率は2倍です(更にカエサルになると3倍です)。

結局、どの役職もそれなりにおいしいように思えるので、結果として選択が非常に悩ましいことになります。これで勝ち筋がわかりにくければ評価も下がるのですが、前述の通り勝つためにやることは明確。ただ、実行が難しいのですが、全くコントロール不能と言うわけでもない、不思議な面白さのゲームだと思います。

一方で欠点は明らかなものが2つです。

1つは直接攻撃ができるので、それが嫌というひとは当然いるだろうということ。しかも明確にいま1位だからとかではなく、金を儲けたから、なんとなく勝ってそうだからという理由で殺されますw。気にする人は気にすると思います。まあ、死んだからこそメダルが付与可能になるという側面もあるので、殺されることが一概に悪いとは言えないのは多少、理不尽な死に対する嫌悪感を和らげていますが。現にぐんまさんは、鶏が死ななくて困ってましたし。

2つ目は交渉ゲームであるはずが、システム的にいい感じに絡まりすぎていて、ひとりとの交渉ではどうともならない場面も多く、結果として交渉が発生しなくなっていることです。交渉ゲームとして期待するとちょっと期待外れだと思います。交渉なくてもシステムの作りがしっかりしているので、十分楽しいんですが。

最後に。今回のゲームでは他の家の鶏は2人しかポストについていないにも関わらず、僕の鶏は3人ポストについていることが実は多かったようです。執政官が死なないように賄賂を渡していたことも関係はしているでしょうが、投票権コマの巡り合わせが良く、多くの鶏をポストに就かせやすかったということもあります。
「もうこの人で決まりだよね」と言う時もトップ目に安易にコマを渡さないよう、出来る限りコマの巡りをコントロールした方がよさそうです。

本当に考えること多すぎるゲームですw。そういうのが楽しいという人には楽しいゲームだと思います。人によっては、なんだこれ?わかんねー。てかなんで殺すんだよ!となりそうですが。

【コンポーネント】

発売からそれなりに経っているのですが、国内流通がなく、あまり紹介されそうにないので、珍しくコンポーネント写真を少し。

1337708911147533.jpg
鶏の一族を表すカードは全て絵柄が異なります。ぶっちゃけた話このカードは視認性を向上しているだけで、どの番号の鶏にメダルが付与されているかと生き死にが分かりさえすれば別になくてもなんとかなります。

1337708911147537.jpg
メダルやお金はよくある紙トークンで、質に関しては特筆することはありませんが、お金には出資者(このゲームはKickstarter発です)の名前が刻まれていて、雰囲気があります。

1337708911147532.jpg
木製コマははっきりいって凝ってます。
投票権を誰が持つかを示す木製コマは結構でかめの特注(と思います)コマです。

1337708911147530.jpg
鶏のコマはでかく、死んだ時に墓みたいに見えますし、貼ってあるシールのシルエットはカードの絵柄と対応しているので、ようは全部異なります。ただ、これはKickstarter限定です。
といっても、通常版の鶏として扱うコマもそれなりにでかいコマで、所有欲は十分満たされると思います(ランカスターの戦力3くらいの大きさです)。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ひだり

Author:ひだり
川崎市で相方や友人たちとボドゲやってます。

オールタイムベストは、
・グローリー・トゥ・ローマ
・バサリ
・インペリアル
・アフター・ザ・フラッド
・ゴッズプレイグラウンド
・HABA社製品 全般

推理ゲーム好きだけど↑には入ってないという
-------------------------
連絡先:hidarigray@gmail.com
※当blogはリンクフリーです

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード

QLOOKアクセス解析
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。