ハンニバル対ローマ(古代ローマの新しいゲームより)

(2人でインスト込み1戦10分ほど)
【概要】
紀元前220~200年頃、カルタゴの将軍ハンニバルはアルプスを越え、ローマに攻め込みました。それを再現したのがこの2人用ゲームになります。
プレイヤーはハンニバル(カルタゴ)とローマのいずれかを担当します。カルタゴはローマと比べて動かせるコマは1つ少ないですが、その分戦闘時に戦力が+1されるハンニバルコマを持っています(2コマ重なっているのがハンニバルコマになります)。
プレイヤーは1手番に1コマを移動させます。陸上のコマは隣接するエリアに、海上のコマは海上のいずれのエリアにも移動できます。ただし、陸上コマが海を渡るには陸上エリア間に海上コマが置かれている必要があります。
移動した先に敵のコマがあれば戦闘が発生します。戦闘は1~5の数字が書かれたカードを使用し、大きい数字を出した方が勝利、負けた方はコマをゲームから除外します。同点の場合は双方のコマを除外です。
戦闘したのがハンニバルであれば数字に+1できます。
1~5のカードを全て使用すると再度使えるようになります。
こうして、相手のコマを全て除外するか、首都に移動するか、規定の3エリアにコマを進めるかで勝利です。
【プレイ内容】
せっかくの2人用ゲームなのでK君とお互いに陣営を交代しつつやってみました。
まず初戦は僕がハンニバル、K君がローマを担当します。
僕の作戦は難しいことを考えずにハンニバル押しの一手です。K君が地中海の海上ユニットを移動させて移動経路を確保しているのを尻目にひたすらハンニバルを進行させます。ローマの1つ手前のエリアにK君は3つのコマを集めて守っています。
海戦で僕が1、K君が3を使った状態でハンニバルがそのエリアに突撃です。K君の4,5をどう使わせるか、というか、使ってくるタイミングを読むかの勝負!
僕:「5!」(K君も5をくれるのがベスト!)
K君:「2」
こ、これはおえんと思ったものの連続2戦目開始。
僕:「4」
K君:「5。これでハンニバル消えるよね」
3戦目にして早くもハンニバルが消滅。コマ数は陸上は同数、海上は僕が1コマ少ない状態。コマ数だけならそれほどの差はありませんが、ハンニバルと言う優位を失ったカルタゴ軍の士気(僕のやる気)はガタ落ちです。
さらにK君は僕の海上コマをもう1つ落としてきて、これで僕の海上コマは残り1に。
もし僕の海上コマがなくなり、サルテーニャにK君の陸上コマが進んできた場合、首都へ進行されるのを止めようがないので、その前にとりあえずサルテーニャに1コマ移動させます。
海上のK君優位はもう崩せそうにないので、他の陸上部隊は全てアルプス越えに。海上のあるルートを攻めてこられるとやばいと思っていたのですが、慎重派のK君はきっちりこちらのアルプス越えに防御の兵を割いてくれ、なんとなくいい勝負っぽい見た目に。

実際には、こちらは陸上で勝たねばならないため、海上に強いカードがまわせないのに対して、K君は海上で1つでもこちらのコマを潰せばほぼ勝ちなため、既に戦況は決していたのですが。
まあ、すぐに東の海を渡ってきたコマに僕が防御に置いていたコマを突破され、もう首都を守りに戻れるコマがなかったのでゲームセットとなってしまいました。
今度は陣営を入れ替えての2戦目。
僕の作戦は海上制圧あっという間に首都陥落というものです。先ほどの1戦で海からのプレッシャーがすごかったこと、ハンニバルの+1の優位はやはり大きく見えたので陸上メインにするのは分が悪いと考えました。
狙い通りの電撃戦が決まり、4,5手番目にはK君の海上コマは残り1になり、僕の海上コマは全て残っている状態に。もうK君は海上では1敗も許されないので大きい数字のカードから出すしかなく、それでも3連勝は無理なカードの残り具合だったため、ここで投了。僕の勝ちとなりました。

(2戦目はあっという間)
【感想】
あっさりすぎるかなあというのが僕とK君の正直な感想です。
陸上、海上、相手の首都につながる3つのルート、3つの勝利条件とあるところに対して、どこに力を入れるのか、相手の思惑をどう読むのかというのが大事なゲームだと思いますが、その読みが1回外れたらリカバリが非常に難しく感じました。
シンプルな故に一度のミスが大きく影響するのではと。
そのため、最初の1,2戦は非常に熱いのですが、そこで思惑を外されると諦めてしまうというか、有利な側のミスを期待するしかないというか。
リカバリ出来るようなもうちょっと複雑さや運が絡んだゲームの方が僕とK君の好みのようです。
まあ、ハンニバル対ローマをベースしたという対戦ゲームの傑作と名高い「指輪物語:対決」も僕はあわなかったので、そもそも…という話なんでしょうが…。