モンド サピエンス/Mondo Sapiens

(2人でインスト込み30分)
【概要&ルール】
いくつかのマスに区切られた個人ボード上をタイルで埋めていき、作った島の出来を競います。
タイルは山のように積んだ中から任意のものを選んでボード上に配置するのですが、いくつかルールがあります。
主なのは以下の3つです。
・タイルは片手で1つずつ取ること
・1つ目を除き、配置済のタイルに隣接するように配置すること
・いったん配置したタイルは移動できないこと(向きを変えるのもNG)
こうしてボード上を全て埋めるか、制限時間がなくなったら1ラウンド終了です。
3ラウンド繰り返して合計点を競います。
得点計算
タイルに描かれた人からの点、森や平原などの閉じられた地形、道などによる加点と、火山、隣と絵柄がつながっていない箇所などによる減点を合計します。
中級ルールでは村が出てきて、その村に対応する人(漁村なら漁師など)の数が最も多いプレイヤーは人の数に加えてボーナスがもらえます。
また、上級ルールもありますが、割愛します。
【プレイ内容】
モンドは面白いとは聞くものの、ただひとりでタイル置いていくだけのゲームに見えるし、自分にはあわないだろうなとスルーしていたのですが、CUBEに行った時にサピエンスが並んでいたのを見て、合わなければ売りにくればいいかーと購入しました。
そして、K君とふたりにて。ボードは複数種類あり、それぞれ特徴があるようですが、今回はオーソドックスな1のボードを使いました。
まあ、タイル並べるだけだし、淡々とやりますかとやや冷めた感じで始めてのですが、徐々に顔がにやけてきます。
タイル並べるだけがなんでこんなに面白いのか!
やる気もでてきてちゃかちゃかとタイルを並べます。
とりあえず、ひとができるだけ多く、かつ森を閉じるように、あとはできれば道がつながるものをという方針でこれでもないあれでもないとタイルを選び配置してきます。
そして、途中途中で、「あ」「あ」とつい口から出る失敗したことに気づく声。
K君が完成したようで得点トークンを取ったので、あまりのんびりもしてられまいと僕もさくっと終わらせて得点計算に。
ほとんど似たような得点でしたが、ひとを集中的に配置したおかげでそこだけは上回り、火山によるマイナス点もくらったものの、数点、K君を上回りました。
初級ルールだと単純すぎるからと2ラウンド目からは中級ルールで。
1ラウンド目は数点差で僕が勝ちだったので、休火山でもマイナス点になるトークンを受け取っての2ラウンド目。
中級ルールということで村という要素が入ります。三点(彼我の点差なら6点です)というのは中々の点に思えたので1ラウンド目よりもひと重視でいきました。
当然K君も同じくひと重視でくるだろうと思っていたのですが、いざ得点計算になって、ボードを見てみるとそういうわけでもなく。
その代わり、タイルの切れ目を汚くしない、減点を避ける作戦のようでした。

僕は隣のタイルと土地がうまくつながっていないミスが数箇所あったり、逆にK君は森だけでなく、森と森をつなぐ平野もきれいに閉じて得点に結びつけていたりで、結果的には加点は似たような感じに。
とはいえさすがに3点は大きく、加点は僕がリードします。火山のマイナス分が足されると逆転されましたがlol
そして上級は少しややこしいかもというK君の判断で3ラウンド目も中級ルールで。
今度は休火山はマイナス点になりませんし、順当に先ほどと同じくひと重視で行けば、K君が作戦を変えてこない限りは勝てそうです。
そんなわけで2ラウンド目と同じようにタイルを配置していっているつもりが、集中力が切れたのか何故かうまくつなげられません。
あれー?と思ってる間にK君は配置が終わり、残り時間も1分を切りました。さすがに置ききらないのはやばいと慌てて配置して僕も終了。
K君は道重視にしつつ、村からのボーナスはひとつに絞る作戦。しかし、K君の重視した羊飼いの人数は同点でボーナスはどちらにも入らず。道での差も思ったほどではなく、勝った!と思っていると、なんとK君のボード上の火山は活火山、休火山あわせても2つのみ。僕は活火山が3つだったので火山からのマイナスは僕が受けることに!
あー、やばいかもーと思いつつ計算した3ラウンドの合計点は1点、僕が上回っており、ぎりぎり勝利でした。


(3ラウンド目のお互いのボード)
【感想】
昔から積み木、レゴ、粘土等々のあらゆる工作系に才能も深い興味もなかったんですが、このタイル並べはめっちゃ面白く感じました。
僕が積み木などにはまらなかったのは、何をやればいいかがわからなかった、とっかかりがなかったのが主な原因のひとつではないかと思うのですが、その点、モンド(サピエンス)はタイル配置時の制限と得点ルールがうまく道標になっていました。
全体像は描けなくても、とりあえず隣のタイルは置ける、2手、3手先程度なら方針も立てられると、非常に誘導性に優れているゲームです。
そうなれば、1手、2手のうまくいった、いかないという短期的な楽しさと、何かを作りあげるという長期的な楽しさの相乗効果のおかげで、僕も非常に面白くタイル配置ができたのではないかと思います。
しかし、これはあくまで僕の話であって、他の評価してる人達が同様の点を評価しているのかはようわかりません。
ボードゲームとしては、(村のように他人との絡みがあるとはいえ)ひとりでやってるようなもんですし、ゲーム中にまわりを見て、置くタイルの方針を決めるとかが、できるとも、有効とも思えませんでした。
ボードを変えていくと、ゲームシステム的な楽しさも見えてくるんでしょうか。
タイルを置くのが楽しい!という評価なのか、ゲーム性が評価されてるのかはわからんままですが、楽しけりゃ文句ないってことで。