ノワール(大泥棒対警察署長)/Noir

(インスト込み2人で1戦3分~15分程度)
【概要&ルール】
警察署長と泥棒になり、警察は泥棒の正体を推理しながら逮捕を目指し、泥棒は警官に逮捕されないよう全ての宝物を盗むことを目指します。
証拠カード25枚から泥棒が2枚ドローし、1枚を手札に、1枚を正体として伏せ札にします。次に警察署長が残りの23枚から4枚引いて手札に、1枚引いて正体に、最後に2枚引いて配下の警官として公開します。
次に容疑者カード25枚を5×5に場に並べて、各カードの上になんでもいいのでモノをおきます。これが宝物です。
警察署長と泥棒ができるアクションは以下です。
泥棒
・盗む:自分の正体を中心に3×3の範囲内にある任意の宝物を盗みます。
・移動:いずれか任意の列、または行を1枚、上下左右に1枚分ずらします。ずらすことで押し出される1枚は反対側に持っていきます。
・正体交代:正体として伏せているカードを取り、任意のカードを新たな正体として伏せ札にします
警察署長
・逮捕:署長の正体、または私服警官のいずれかを中心とした3×3の範囲にいる任意の1人を逮捕します。
・移動:泥棒の移動と同様
・新警官の雇用:私服警官を解雇(捨て札)にし、新たに1枚証拠カードをひきます。泥棒に任意の宝物を1つ渡します。
【プレイ内容】
Noirには4つゲームのルールが含まれていますが、オビ湾さんのページでおススメされていた大泥棒対警察署長をK君と遊びました。
まずは、僕が警察、K君が泥棒で。
とりあえずK君が盗んだのを受けて、その周り1/9にかけて逮捕を試みますが当然外れ。そして、続く2ターン目。K君は移動を選択し、僕を混乱させようとしてきます。
僕:「ここを逮捕で」
K君:「当たり!」
僕:「じゃあ、終了だね…」
わずか2手番で終了してしまいました。
まあ、そういうこともあろうと陣営を変えての2戦目。
泥棒側の基本は盗みをしつつも、移動や正体交換で相手の記憶を混乱させることだろうと、とりあえず相手の私服警官から盗みを開始。盗んだ直後は相手の記憶の混乱を誘うもくそもなく、少なくとも1割以上は捕まってしまう可能性があるわけで、一番ドキドキします。
数回盗んだら正体を変え、新たな正体でまた盗みを働きました。
相手が持つ手札は見ることができないので、どの程度候補が絞られているかは全く分かりませんが、まあ、消去法で確定されるまでにはまだまだ平気だろうと、深くは考えずに盗む対象は決めてます。
そして、そろそろ、こちらの正体でも絞られてきたかなと言う時に、的を絞られないようにまた正体を変更します。
これでしばらくは大丈夫だろうと軽い気持ちで選んだ盗難対象はよりによって一番左下、角にいる人物。通常であれば9人候補がいるのに対して、角では4人しか候補がいません。そして、何人かは私服警官だったり、既に逮捕されていた人物だったので、K君の記憶がぼけぼけでなければ1/2です。
あー、やってもうたーと思っていたら、まんまと当てられて敗北。

(そりゃあ、左下の盗んだらばれますって…)
時間的にもう1戦は出来そうだったので、なんとかまともにプレイしたいということで、また役割を変えて最後の勝負。
K君の正体と、僕の私服警官&正体のバランスが良かったのか、今回は思うように絞り込めません。
4,5手番くらいから、どうもK君はこちらの正体に気付いているのか逮捕されないよう、または逮捕可能な人物を少なくするように移動や盗みをしていきます。私服警官の位置が近いのがよくないのかと思いつつも、私服警官を新しくするふんぎりもつかないまま、かなりの数が盗まれた後でようやく逮捕することができました。
最初のK君逮捕は事故みたいなもんなので、トータルでK君の勝利かねと話して解散しました。
【感想】
今回あったように事故死がありえたり、警官側の配置によっては、かなり泥棒が有利になることもありますが、繰り返し遊ぶタイプ&遊べるプレイ時間なので、それほど気にはなりません。
むしろ事故死は、ドキドキしたり思い切って手を進めることの背中を押していると思います。まあ、事故死あるのに真面目に考える必要あるの?という考えもあるかもしれませんが。
一応、消去法推理ゲームのバリエーションではありますが、当てる要素は1つなので、上にも書きましたが、基本的に記憶の混乱を誘っていかないと案外すぐに絞り込まれます。候補を覚えきれないというのがポイントだと思うので、メモなどは取らずに遊ぶのが良いかなと。
まだ遊んだ回数が少なく、見当違いかもしれませんが、何よりお互いに推理しあう必要があるのが良いです。警察はもちろん捕まえるために泥棒を特定する必要がありますが、泥棒も警察を特定できれば捕まらないので、必須ではないとはいえ、相手の正体を推理はした方がいいです。迂闊に勘だけで逮捕アクションをしまくるとそれはそれで良くない(かもしれない)ってのが、アクセントになっていていいかなと。
2人対戦型、非対称、お互いに推理しあうゲームって僕は他に覚えがないので、それなりのポテンシャルを感じてますが、事故死がどうにもネックです。軽く遊べるという前向きの要素にとらえればよいのですが。
実際に試してみないとなんともですが、繰り返し遊ぶの前提なら、メモ取ってガチで何手で論理的に詰められるかも面白いかもしれません。