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洛陽の門にて会

ちきさんにお誘いいただいてローゼンベルグの収穫3部作の1つである『洛陽の門にて』を遊びました。最初はふたりで?と思ったのですが、BGGでは2人がベストだとなっており、おお、なるほどと思いつつ、出かけてきました。

洛陽の門にて
IMG_1817.jpg

基本は自分の畑から収穫した野菜を売って、金を儲け、それを得点や他の野菜に変えるということの繰り返しです。

ゲームは、自分の畑からの収穫、カードの獲得、各種アクション、点数獲得という流れを規定ラウンド行い、より点数を獲得したプレイヤーが勝利します。

畑には3~6の大きさがあり、それぞれ植えられる野菜が異なります。大きな畑には単価の安い野菜しか植えられず、小さい畑ほど単価の大きい野菜が植えられるようになります。これら畑は全プレイヤーが同じものを持ち、各ラウンドの頭に1枚ずつ追加されます。ただし、畑はゲーム開始時にシャッフルするのでプレイヤーごとに追加される順番は異なります。

アクションフェイズにて畑に野菜を植えると、各ラウンドの頭に各畑から1つずつ野菜が収穫されます。例えば、麦と赤カブと白菜の畑を持っていれば、ラウンドの頭にそれらが1つずつ手に入ります。この時、畑にいくら野菜が残っていようと1つずつです。野菜がすべてなくなった畑カードは捨てられ、再利用できません。

カードの獲得では、プレイヤーに規定枚数のカードが配られます。手番プレイヤーは、場にカードを1枚公開するか、公開されたカード1枚と手元のカード1枚を獲得するかの2択を手番順に行います。カードを獲得したプレイヤーは配られて残ったカードを全て捨て札にします。

獲得したカードは自分の個人ボードに配置します。
カードには、野菜を2個セットで売れる顧客、3個セットで売れる通行客、扱っている野菜を手持ちの野菜と交換できる市場、様々な特殊効果を持つ助手の4種類があります。

アクションフェイズでは、これらカードを使用するか個人ボード上の商店で野菜を売買するか、手持ちの野菜を畑に植えるかなどを好きなだけ行えます。

各人がアクションフェイズを終えたら、点数を金で買います。各ラウンド最初の1点は1金、それ以降は点数と同額が必要です(8点から9点にあげるには9金必要)。

スタート時に初期配置として9マスの畑に麦、カボチャ、赤カブのいずれかを植えることができます。一応、野菜の価値(商店での買値)は麦が3文、カボチャが4文、赤カブが5文と差があります。お互いに初プレイということでよくわからないのですが、麦か赤カブのどちらかしかあるまい(中途半端な選択をしても仕方あるまい)とというところは同じだったので、先手の僕が赤カブを、ちきさんは麦を取りました。

このゲーム、さまざまなアクションが用意されて入るものの、実質的にお金を儲けるには顧客か通行客か、どちらかのカードを手に入れてそこに売るしかありません(商店へはめちゃくちゃ安値でしか売れないので非効率的です)。顧客は野菜2つをセットで毎ラウンド買い取ってくれます。しかも、ラウンドを重ねるごとに売値はあがります。しかし、いったんカードを獲得したら基本的に毎ラウンド売らなければ罰金を払わされます。一方で、通行客は3つの野菜のセットを1回だけ買ってくれます。カード獲得以降いくらほっといても罰金はありません。ただし、1回野菜を売るとカードは捨てられますし、顧客よりも通行客の数が多いと「顧客をないがしろにしている」ということで売値が下がってしまいます。

そして、そのカードを手に入れるフェイズ、2人プレイだと山札から1枚引いて場におくことができ、それも引き取る候補として扱えます。場に候補としてでてくるカードの枚数が増えるので狙ったカードがとりやすくなってます。そんなわけで僕は赤カブが絡む顧客を獲得、一方でちきさんは市場を獲得します。

市場はカードごとに異なる3つの野菜を手持ちの任意の野菜と交換できます。一度しか交換できませんが、物々交換で欲しい時に必要な野菜を手に入れられます。

ちきさんはこの時点で唯一収穫可能な野菜が価値の低い麦しかないので交換して価値をあげようとされたのだと思います。
僕は運良く赤カブ二つをセットを欲しがっている顧客をひけたので、ラウンド頭に収穫した赤カブを売らずに畑に植えて、次ラウンド以降、顧客に売れる準備をします。顧客には四回しか売れず、今回植えた畑は六回収穫できるので余ることだけ心配でしたが、まあ、なんとかなるかと。

この僕が顧客、通行客を優先してとり、売る野菜は畑でなんとかしようとし、ちきさんが市場、助手を優先して、畑をとっておくという傾向は最後まで続きました。

僕は売る野菜もまだないのに通行客を何枚かとったり、追加の畑をお金出して買いましたし、ちきさんは一時、市場を3,4枚持ってました。

4ラウンド目、それまで同じお互いに同じ畑がでていたのですが、ここで違う畑が。僕側にニラを植えられる畑が出てきました。ニラは一番価値の高い野菜なので早速植え、それにあわせてニラが関係する顧客カードも手に入れます。

そんな感じで中盤まではいい感じに客と畑からの収穫がまわっていたのですが、顧客へ売り終わり、新たな客を開拓しなければならなくなる後半、畑とマッチする良いカードが引けず、1,2ラウンドほど停滞します。

一方でちきさんは市場を上手く使い、序盤はピンポイントで獲得した通行客へ野菜を売り、徐々に畑をそろえた中盤以降は売値の高い顧客を獲得して稼がれてました。

点数は、中盤、これ以降は無理ができないと判断して無理に進めた1点だけ僕がリードした状態で迎えた最終ラウンド。

相変わらず客と収穫がそれなりにしかあってない僕に対し、ちきさんはめちゃくちゃあってます(少なくとも僕からはそう見えました)。ここで稼がれて逆転負けか?と思いつつ、自分のとこの収穫にあった客を引けるよう祈りながらドローを繰り返しますが良い客は引けず!

カード選択が遅れた方が先手なので僕から先に最終ラウンドです。いま売れる客に売り切った後、さっきのカード獲得で手に入れた「相手と通行客を交換する助手」カードを使い、ちきさんの場から良さそうな客を連れてきて、ちきさんの野菜と相性の悪そうな客を送り込みます。
おそらくこれが決め手になり、1点差で勝利することができました。

畑に野菜を植えて収穫、それを加工なしで売るというのはほのぼのしてて楽しかったです。
今回のプレイでもあったように、客にあうように収穫を用意するか、客にあわせて物々交換などを駆使してパズルのように必要な野菜を工面するか。そのどちらでもそれなりに戦えるのは懐が深い感じでいいです。
きちんと計画通りに用意して売り切った時の充実感があります。

ただ、客も1回もしくは4回、畑は3〜6回使うと捨てられるため、最終ラウンドに向けて拡大するというか、発散するというかはありません。ある程度、場が充実した以降は同じことの繰り返しです。
そこをわかってないと終盤で大量得点を狙って自滅とかもありえそうです(後半は1点伸ばす際のコストがあがるだけで、収入が増えるわけではないので)。
実際にできるかどうかはさておき、中盤で後のことは考えずにひたすら得点に金を注ぎ込み、後半は1金での1点だけ獲得する作戦でも勝てるような気もします。さすがにこれで勝てるとどうかと思いますが。
他プレイヤーとの絡みもほぼカード獲得時だけなので(そこで絞り要素はあるとは言っても)絡みはない、もしくは薄いと感じました。

プレイヤーが増えると自分の欲しいカードもなかなか引けず、他人を絞るにもままならなくなるはずなので、少人数が良いというのはBGGと同意見です。

僕には十分楽しめましたし、良いゲームだと思いますが、収穫三部作!アグリコラ、ルアーブルの系譜!と言われて遊べば期待していた何かとは違うでしょう。

やる前からわかりきったことではありましたが、収穫三部作と言っても作品間のつながりとかはないんで、洛陽の門にての評判がイマイチ芳しくないのは、売り方失敗したのかなーなどという気もしました。

ぶっちゃけ、ある程度低い評価が出回ったゲームはあまり立卓する機会がないので、今回はお誘い頂けて良かったです。ちきさん、ありがとうございます。
IMG_1818.jpg
(僕の個人ボード、最終系)

その後はふたりともはまっているアンドロイド:ネットランナーを数戦した後、解散しました。
アンドロイド:ネットランナーも面白いのでいつか記事を書きたいもんです。

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ひだり

Author:ひだり
川崎市で相方や友人たちとボドゲやってます。

オールタイムベストは、
・グローリー・トゥ・ローマ
・バサリ
・インペリアル
・アフター・ザ・フラッド
・ゴッズプレイグラウンド
・HABA社製品 全般

推理ゲーム好きだけど↑には入ってないという
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連絡先:hidarigray@gmail.com
※当blogはリンクフリーです

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