ペニーワイズ/Pennywise

(4人でインスト込み15分ほど)
【概要&ルール】
ペニーワイズはチーパスゲームズが2000年に発売したFight!というゲームのP&P版です。ルールは公開されており、また、ポーカーチップというか、規定された額面の硬貨、またはその数字が書かれた紙さえあれば遊べます。
(紙だしして遊ぶためのPDFが公開されています)
プレイヤーは、同じ構成のチップを複数枚もった状態でゲームはスタートします。
プレイヤーは手番に、自分の持つチップを場に出すことしかできません。
この時、「自分が出したチップの額面未満」のチップを引き取ります。つまり、場に1のチップが3枚、5のチップが2枚あったとして、この時に10のチップをプレイすれば1を3枚と5を1枚(合計8)引き取ることができます。
引き取ったチップは、自分の手持ちのチップに混ぜ、以降の手番で使えます。
誰かひとりのチップがなくなったらゲーム終了で、残ったプレイヤーの内、手元のチップの合計額が最も高いプレイヤーが勝利します。
【プレイ内容】
ちきさんのブログで読んで興味がわき、その直後に遊びに来てくれたOさん、S、Hさん、僕の4人で早速やってみました。
セットは、25が1枚、10が2枚、5が3枚、1が4枚で(25のポーカーチップがなかったので50を額は
25として代わりに使ってます)。
特にどういうゲームかは説明もしませんでしたし、僕も初プレイなのでようわからずに始めましたが、どういうゲームかは次第とわかってきました。
スタートプレイヤーは場にチップがないので1のチップを出し、次のプレイヤーも1だけ取るために5のチップを放出してもなあということで1のチップを出します。3番手のプレイヤーも同様です。4番手プレイヤーくらいから駆け引きが出てきて、場には合計3のチップがあるので、5のチップを出せば1のチップ3枚が手に入るけども、合計額で言えば2金減ってしまう。かといって、1のチップを出せば、4番手のプレイヤーが必ず5のチップで1のチップ4枚を取るだろう…と、確認したわけではないですが、参加メンバはみんな考えていたと思います。
4番手が1のチップを出すのと、5のチップをだして1のチップを3つ手に入れるのでは、どちらが得なのかは正直ようわかりませんでしたが、手に入るチップが1,2枚しかないのに高額チップを出すのはアホらしいというのはわかります。
そんなわけで、場にたまっていなければあっさりと、場にそれなりにたまっていれば悩ましいという感じ、手番のまわりも、タン、タン、タン、ピタッ、タン、タン、タン、タン、ピタッという感じで進みます。
Sは方針として出来る限り額を減らさないようにしていたようで、損が2金以上あると高額チップをほとんど出しませんでした。そのせいで、1のチップがどんどん減っていきます。そして、ついに1のチップがなくなり、次にまわってきた時は必ず5以上のチップを出さざるを得ない状態に。
これはチャンスと思いつつ、1のチップを出して、僕の下家、Sの上家であるOさんにまわします。これでOさんが5のチップを出して1を場からさらえば、Sは得るものなく5を出すことになるなーと思っていると、まだ場には1のチップが3枚しかなかったためか、Oさんは1のチップを出してSの番に。Sは当然、5のチップで場にある1のチップ4枚を取ります。
ここで僕はつい、「それはどうなんですか」と口に出すという、えらいマナー違反をしてしまいます。
無論、OさんにはOさんの考えがあってのプレイなわけで、口に出した直後から後悔の嵐です。
そんなことをしているせいか、今度は僕の手番に1のチップが場に残らなくなり、無駄に高額チップを出さざるを得ないか?という状況になります。なんとか1のチップが2枚になったところで、10のチップで5,1,1,1を獲得して首の皮一枚つながりました。
その後は波乱が起こるようなこともなく。しばらくしてSのチップがなくなり、なんとか1金差で勝つことができました。
【感想】
ポーカーチップだけで遊べるゲームというところでまずしびれます。
しかも、ある程度の悩みどころがあり、他人への嫌がらせというか縛りもできるという、遊ぶ前から思っていた通りいいゲームでした。
プレイ内容に書いた、場に2,3枚の状態でそれを取りに行くか行かないかというのは、手持ちの額を1,2金減らすのをどう考えるかというよりも、パスとほぼ同義である1のチップをその時どれだけ持っているか、また、周りのプレイヤーが1のチップを持っているかどうか次第ということを考えないとおえんのだと思います。
要はその場その場の1,2金の損よりも、無駄に高額チップを使わない、他人に高額チップを使わせる。そんなゲームじゃないのかなと。
まあ、そんなことばかり考えて、自分だけ周りへの嫌がらせをしていると自分と自分の下家ばかりへこんで、勝てないし、下家のひとはゲームがつまらなくなるしで良いことないんで、結局、周りにあわせて臨機応変になんでしょうが。
ただ、期待が大きかったせいか不満もいくつかあります。
その中でも一番のものは、案外ゲームが長引くことで、チップをさくさくプレイしていくので、早く終わりそうな気がするのですが、手番には1のチップを出すか、高額チップを出して1,2金減った額のチップを受け取るを繰り返すので、手番には平均して1,2金程度しか減りません。
これで誰かが破産するまで続くので、今回のセットのようにスタート時の額が64もあると、30~40回程度手番があり、やることは基本変わらないので、終わらないんだけど…という気持ちになります。
スタート時のセットは他にも何パターンかあり、額を減らせばいい話なんでスタート時の額面少な目のセットで次回はやってみたいと思います。