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第10回偽エッセン会

毎日暑い日が続く中、こんな時は酒でも飲みながらボードゲームだ!と中野のフローチャートで第10会偽エッセン会が開かれました。
酒飲むのはたる田さんとしのぽさんだけですが、新作料理である牛しゃぶきしめんを美味しくいただきました。

この日はたる田さん、しのぽさんが到着される前に先に着いていたぐんまさん、ちきさん、僕が料理を頼んでいたこともあり、すぱっと料理を食べ終わることができたので、アイスブレイクなしでメインディッシュであるViticulture
を遊びました。

Viticulture
IMG_2345.jpg

タイトルはブドウ栽培とかいう意味のようです。先日の重げ会に続いてこのゲームを、たる田さん、しのぽさん、ぐんまさん、ちきさん、僕の5人で遊びました。

とっとと紹介記事を書けばよいのですが、まだ書いてないので再度ルールをざっくりと。

プレイヤーはワイン農家の経営者になってワインの販売などで得点を稼ぎます。規定点を一番初めに達成したプレイヤーが勝利します。
1ラウンドは季節ごとのフェイズに分かれており、春はプレイ順決めフェイズ、夏は農園の設備を整えたり、ツアーを組んだりとワイン作成の下準備にあたるアクションフェイズ、秋は夏または冬に使えるイベントカードがもらえるフェイズ、冬はブドウの収穫、ワイン搾り、販売などワインの実際の製造にかかわるアクションフェイズです。

ワインを顧客に販売することで得点と毎年の収入を得るのですが、イベントカードでも得点を得られるものが結構あります。前回、重げ会でプレイした際には、ワインを作って得点を稼ぐゲームだと思っていたにもかかわらず、実際の得点はイベントカードから得たものだったこと、あまりにも強すぎるイベントカードがあったことがひっかかっていました。
そのため、インスト時からイベントカードも重要な得点源であること、というか、イベントカード強いのが多いので「え? こんな強いの引いちゃった!」と思ったとしても、もっと強いのを誰かが引いてるので気にしなくよいことを伝えるとともに、強すぎたカードはどうもKickstarter限定のプロモカードだったようなので、ゲームから除外してしまいました。

ブドウの木は種類によってブドウ棚か給水塔のどちらか、もしくは両方が植えるために必要で、ほとんどのブドウはそういった条件付き、かつ、どのブドウの木を植えられるかはカード次第ということで、先日も今回も大抵は初回の建築アクションでブドウ棚か給水塔が建てられていたのですが、ここはあえてと、へそ曲がりにコテージ(秋にイベントカードを二枚引ける)を建築しました。

引き運によるとはいえ、イベントカードが強いのはよくわかっているので試しにやってみました。

他の方々はブドウ棚や給水塔を建てられてました。

そして、僕のもうひとつの方針は、「ワインは熟成で育てる」です。とにかくワインを作ってしまえば、1年ごとに価値が1ずつあがるので価値の低いワインをはじめに作った後に自分の農場の施設を充実させるようにすることで、序盤はおそらくアクションスペースが空くであろうワイン作り系のアクションスペースを他人に邪魔されずに使えるという目論見です。

イベントカードもそこそこ良いものが引け、2枚同時プレイのアクションで一気に使ってお金を手に入れるなど、上手く回っていました。いましたが、ついうっかりブドウの木を植えやすくする給水塔を、高い価値のワインを作れるようになるセラーよりも先に建ててしまい、「ほっといても価値があがる」と思っていたワインがセラーの制限のために一定以上価値があがらなくなってしまいました(初期のセラーだと低価値の赤/白ワインしか作成/保管できません。セラーを中規模、大規模と拡充していくことで、高価値のワイン(赤、白、ロゼ、スパークリング)が作成/保管できるようになります)。
僕が持っていたワイン注文カードは中程度の価値(中規模セラーで作成/保管可)のものだったので、足踏みすることに。

ワインを早く売りたいのは勝利点よりも、ラウンド終了後の定期収入があがるのが大きな理由です。特に序盤では1金、2金が大きいので早くワインの注文を達成して収入を得たいのです。
うーん、この後、セラーのための建築費を貯めて、セラー作って、熟成して…だと3ラウンド近く先になるのか。それは避けたいと思いつつ引いたイベントカードは「ワインと収穫後のブドウを破棄することで勝利点と収入を得る」カード。これはラッキーとありがたくこれ以上熟成させられなくなったワインと余っていた収穫後のブドウを捨てて定期収入ゲットです。

みなさんはまだ農場の整備がメインでワイン作りまではもう少しかかりそうだったのでちょっとだけリードした形です。しのぽさんやぐんまさんなどは既に中規模のセラーを建てており、僕は序盤の整備を捨てて得たリードなので、周りがワインの注文を達成するのと僕が設備を整えるのとどちらが早いかです。

などと思っていると、ぐんまさんが夏のアクションを全てパスして、冬に全ワーカーをとっておくという作戦にでます。
ワーカーは1年間に1回しか使えないで夏と冬のアクションにどう配分するかがこのゲームのポイントなのですが、夏(=農園の整備系)アクションを全て捨てるとは随分思い切られたなあと思いました。
要はもう整備は終わったということなのでしょうが、ぐんまさんはワーカーは初期の3人のままでひとりも増やしてないのでこういった作戦も確かにありなのでしょう。
一方で僕はあほみたいにワーカーを増やしており、最終的に最大の6人にまで増やしました。

ワーカーの夏と冬の配分と書きましたが、このゲームではいくら夏に早くパスしようと冬のアクション順は春に決められた手番順通りです。つまり、なんぼワーカーを残してもアクションスペースが埋まってしまい、有効にワーカーを使えないことがあり得ます(そして、それを見越してか、冬には配置数に上限がない「1ワーカーで1金を得る」アクションがあります)。
なので、僕のようにワーカーが多いプレイヤーはどんなに農場の整備が進んでも春で一定のワーカーを使った方が得は得ですし、冬にワーカーを残したプレイヤーを邪魔したいのであれば、ある程度アクションスペースを埋めるためのワーカーを残す必要があります。

ぐんまさんはどうも1つのブドウ畑で低~中価値のワインを作って細かくワイン注文を達成する方針のようで、少ないワーカーを上手く使って勝利点を重ねていきます。
それにたる田さんがワインが3本も必要な注文を達成して高得点を獲得し、追随するという流れ。

僕とちきさんは作るワインと注文カードのアンマッチが響いて、ひとつひとつの注文の達成に手間取り、出遅れる感じに。しのぽさんは序盤に使った「勝利点を捨てて何かを得る」系のイベントカードによる失点をようやく回復し始めたというのが中盤。

IMG_2346.jpg
(うちの農場)

これはぐんまさんに追いつけないか…?と思いながら、僕にはやりたいことがありました。それはこのゲームに登場するワインで最高の価値を持つ、価値9のスパークリングワインを作ること! ちょうどそのワインで達成できる注文カードも手に入れ、がんがん手札に入ってくるイベントカードの効果で手に入れた大金で大規模セラーも建築し、そのラウンドの冬にようやく価値9のスパークリングワインを作成し、注文も達成。

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(これが達成した価値9のスパークリングワイン)

この頃にはみなさん複数の注文を達成して、とっくに僕の定期収入の優位などはなくなってましたが、嬉しいものは嬉しいものです。
が、ゲーム自体は既に終盤に入っており、ぐんまさんは15点を突破。あと1本ワイン注文を達成すればほぼ勝利確定です。そして、やはりそこにたる田さんが2点差くらいで追いかけます。
僕はまだ9点ほどで規定点である20点の半分にも達していません。では、僕はもう価値の目がないのかというと、まだ諦めてはおらず、手元にある注文カードを2枚達成すれば10点は入ります。春にブドウ(非ワイン)を売るアクションをひとりめに実行すれば1点入るので、その1点も加味すれば20点までは伸びるのです。

そして、運命の(たぶん)最終ラウンド開始です。

まず春の手番決めフェイズです。一応、後手番になればイベントカードや1点がもらえたり、そのラウンドだけで使える追加ワーカーがもらえたりするものの、どのアクションもそのラウンドで最初に実施すればボーナス(1点や1金や追加で1枚ドロー/プレイできるなど)がありますし、そもそもアクションスペースがさっさと埋まることが多いので、「とにかく手番は早い方が有利!」とばかりに、手番順決めがあるにもかかわらず、ここまでほぼ時計回りでばかりプレイしていました。
そんな手番決めの春に、3番手のたる田さんが3手番目ではなく、1点もらえる6手番目を取りに行きます。(実際には六人いないのでもう少し前の番になりますが)

IMG_2349.jpg
(6手番目を取りに行ったたる田さんの青いニワトリ)

そして、いよいよ夏フェイズ。ブドウ売りの1点を…と思ってましたが、先手番のちきさんに当然とられ。まだまだ諦めない!と、建築アクションに。直接点数になる建物はないものの、ブドウの木を植えるアクションを実施したり、見学ツアーアクションを実施することで1点もらえる建物があります。
そんなわけで、そのひとつであるテイスティングルームを建築。見学ツアーも実施して1点を獲得します。

しかし、ぶっちゃけた話、冬に注文カードを2枚も達成できる見込みはこの時点ではありませんでした。注文の達成アクションスペースは当然、みんな得点を取るためにワーカーをどんどん置いてくるでしょうし、そもそも売るためのワインを作るところから始めなければならないので、みなさんより先にワーカーを配置するのも難しそうでした。
そんなわけで、困った時のイベントカード頼み! 冬に使うイベントカードはプラスα付きで冬アクションを行う効果のカードが多いので、秋フェイズのイベントカードドローに全てを賭けます!

まあ、役に立ちそうなカードは引けなかったわけですがw

どうもぐんまさんは良いワイン注文カードがないらしく、このラウンドでの20点達成はなさそうです。その代わりにどうもたる田さんが20点に到達する気配が。
まだまだ諦めるのは早い!とばかりに冬になって最初のアクションで僕が使ったイベントカードは「全員ブドウを搾ってワインを作って良い。カードをプレイしたプレイヤーはワインを作ったプレイヤー人数分のイベントカードを得る」効果。
「そんな、ひだりさんに有利になるカード、ワイン作るわけないじゃん」とこのラウンドで規定点にはどうやっても達しないと判断されたしのぽさん、ぐんまさんはワイン作りをパス。20点に達しそうなたる田さん、ちきさんはワインを作ってくれます。

そこでついに注文達成アクションが行えるカードを引くことに成功。しかも単なる達成ではなく、ボーナスで1点もらえます。

たる田さんが僕のカード効果で作ったワインで20点に到達されはしましたが、僕もこの後2枚の注文を達成してボーナス含め22点!イベントカードの効果のおかげで勝つことができました。

IMG_2350.jpg
(最終盤面)

重げ会で遊んだ際よりも強力なカードを抜いたおかげでプレイ時間は伸びましたが、ゲーム自体はより落ち着いた良い展開になったと思います。イベントカードの効果も「強い」と最初から認識していれば、その打ち合いになるだけなので気にならないというか、そこも含めて楽しいゲームになりました。
元々のアクションが地味というか堅実なものしかないので、強い効果のイベントカードが良いアクセントになっています。たぶん、このイベントカードがなければ、単調で重苦しいゲームになっていたと思います。
実直なワーカープレイスメントにアクセントとして、より楽しさを演出するイベントカード。そういうゲームです。

ただ1点気になるのは、ワイン注文カードの引き運です。

ワイン注文カードは通常1枚(アクションにボーナスがつけば2枚)だけ引くのですが、達成難易度があまりにもピンキリなので、序盤に低難易度のカードを引けるかの影響がでかくないか、結局、みんなセラーを改築してどんな注文にも対応できるようにするなど、似たような戦術しかとれないのではないかなどなどです。
実はこの日のゲームでは3枚引いて1枚残すという引き方にしていました。感想戦で、ゲームがもう少し延びるだけめ1枚引きでも良いのでは?という話も出るにはでたのですが、僕は戦術とあった注文カードをある程度狙えたらなと思うわけで、今度時間をみつけてBGGのフォーラムなどを見てみます。

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ひだり

Author:ひだり
川崎市で相方や友人たちとボドゲやってます。

オールタイムベストは、
・グローリー・トゥ・ローマ
・バサリ
・インペリアル
・アフター・ザ・フラッド
・ゴッズプレイグラウンド
・HABA社製品 全般

推理ゲーム好きだけど↑には入ってないという
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連絡先:hidarigray@gmail.com
※当blogはリンクフリーです

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