東京ボドゲフリマに参加しました

今回、新しく開催される東京ボードゲームフリーマーケットに参加してきました。
参加するまで、また、もちろん当日も色々とあったのでまとめて書いてみたいと思います。
参加にあたり
まず、ボードゲームの販売イベントとしてはボードゲームマーケットが有名ですし、僕も何回かサークル参加したことはあります。ただ、ここ数年、ブース代は上がる一方で、気軽にサークル参加するのは少々厳しくなってきてました(ひとが大勢きてるのだからペイできるでしょとかいう話でもないです)。
そこに、東京ボードゲームフリーマーケットをやるぞという話が聞こえてきて、しかも比較的手頃な費用で参加できるということで、参加を申し込みました。
この時の思惑としては、まず自分のブースで家にたまったゲームを処分しながら気軽に同人も売ればいいや&(イベントの目的からして)中古ブースがほとんどになるだろうから、その片隅でこじんまりとやろうという感じです。
この時、テーブルつきのブースにするか、床売りにするかは迷いましたが、とりあえずテーブルつきの方に。団体名も迷いましたが、同人ゲームも売るのだからとサークル名で申し込みました。
この時わかりにくかったのが、申し込みフォームから申し込むと自動返信メールがくるのですが、予約番号がもらえるのは申し込み期限が過ぎてから。先着順とは記載があるものの、自動返信で出展確定なのか、予約番号がもらえて確定なのかようわからずやきもきしました。
出展ブース発表
予約番号も送られてきて出展が確定し、ひと安心したのもつかの間、フロアマップが発表されて驚きました(というか吹き出しました)。
同人サークルばっかやん!
各サークルがどういったものを売ろうとしているかはわかりませんが、少なくとも一般参加者はイベントの主旨でもある中古ゲームを目当てにくるはずです。事前に情報を調べて同人ゲームばかり売られているイベントなら参加を見送るでしょうし、また、当日、中古ゲームの販売よりも同人ゲームの頒布の方が割合が多ければがっかりするでしょう。少なくとも僕が一般参加者の立場なら、そんなフリーマーケットは嫌です。
ということで、この時点で非常に危機感というか、やばい!と感じてました。
そんなわけで、できるだけ当日までにリストの公開やら、知り合いに声かけして中古持ってきてもらおうとしたりやらは元々やるつもりでしたが、必須だなという心持ちに。
当日まで(援軍現る!)
まあ、私事ですがちょうどフリマに申し込みをしたあたりから、仕事が忙しくなり、リスト作成も含めて準備がなかなか進みませんでした。開催10日前の7/19、クローズのゲーム会である偽エッセン会が開催されました。
そこにはなんとしてもリストを持ち込みたかったので、前日にカタカタと作成しました。
フリマ会場に宅配などするつもりはなかったので、リストを見ていただいて、売れなさそうなのは事前にリストから外し、そこで売れそうなものはもう売ってしまうつもりでした。
リストは偽エッセン会のメンバー以外にも見てもらったのですが、その時言われたのが、
「安く売るのが客に対して優しいわけではない」
ということでした。
ぶっちゃければ、売るゲームは世間の評価はともかく自分にとっては不要なゲームなので、自分にとっての面白さを基準のひとつとして値付けてましたし、減価償却済みと考えて安めにしてました。
そこに言われた一言です。要は安過ぎれば転売屋に買われるだけだし、そうでなくても、安いからという理由で買われてしまい、本当にそのゲームが欲しいひとに届かなくなるのではないかと。
確かに!ということで色々と値段はそのあといじりました。
そして、偽エッセン会に参加したところ、たる田さん、しのぽさんから、うちのゲームをそのブースで売っても良いかという大変ありがたい申し出が!
しかも、当日、車も出してもらえることになり、我が家からもフルに中古ゲームを持ち込むことができることになりました。
事前のリスト公開はたる田さんも快く了承してくださり(というか元々やるおつもりだったとのこと)、事前に素敵ラインナップがTLを駆け巡りました。これも大変有難かったです。
開催当日!
いよいよ当日、朝起きると相方が弁当(おにぎり二つ)を作ってくれていました。朝飯を食べて、ベランダで洗濯物を干しているとしのぽさんが運転する車がきたのが見えたので、2階から挨拶した後に車に荷物をえんやこらと積み込みました。
同人の在庫の箱があるとはいえ、大箱が半数以上を占めるボードゲーム約90個はかなりの嵩でしたが、なんとか積みこんで会場へ。

(手前の透明なコンテナに入ってるのがたる田さん宅の分、奥の段ボールがうちのです)

(受付したばかりの会場の様子。写っている範囲でだいたい会場の1/3程度でしょうか。広くはない会場です)
会場のビルに入るとロビーにフリマに来たであろう人たちが20人くらいいました。開場前行列は禁止とのことだったのでロビーにおるんかな?と思いつつピストン輸送で搬入を。たる田さん宅のコンテナを見て、歓声があがってましたw。 この時、CUBEのウサギさんたちとお会いしたのですが、その時の荷物の様子を見てもしや…?と思いましたが、それなりにバックヤードがあるゲームマーケットのブースと比べて、机の後ろのスペースがあまりなく、机に並べきらないボードゲームを置くだけでバックヤードはきっつきつです(ところどころに大きな窓があり、その窓があるとバックヤードが3,40センチ広くなっていたので、窓前のブースは羨ましかったです)。
まあ、狭いだのなんだのは今からいっても始まらないので、どんどん机の上に並べて付箋貼って、リストをはり出してと準備に励みました。
(同人はある程度はけてからでいいやーと思っていたら、いつの間にかしのぽさんかたる田さんによって並べられていました。ありがとうございますw)
開場前に全体をみる余裕はあまりなかったのですが、うちらの約90個ってそこそこ多めの数だったように見えました。僕が会場見た後で荷ほどきしてたら別ですけど。
参加証を持っていないひとは会場の外に出るようにアナウンスがあり、そろそろ開場かと入口方面をみると、結構な行列が(記事一番上の写真です)。会場内に収まらず、中庭?的なとこにも並んでいたようなのでかなりの人数が開場前にきていたようです。
そして、開場のアナウンスがあり、拍手とともに一般参加の方が、1列に案内されて入場してきました。ゲームマーケットだと、うわーっという感じで一斉にみんな目当てに向かって走っていくので、開場前行列は禁止だったのを破ってはいるものの、ここだけは行儀いいなあと思いました。まあ、あっという間にお客さんの対応と人ごみで、その行儀のよさがどこまで続いたかはわかりませんが。
まあ、正直なもので「値つけが安いな」と思っていたものから売れていきました。僕が持ち込んだのはあまりメジャーではないゲームが多い&少々高めだったこともあり、たる田さん宅分ばかり最初は売れて、ちょっと焦りましたw。
しかし、結構なペースで売れ続け、「もうかなり売ったな」と思って時計を見るとまだ30分ほどしか経っていなかったり。開場1時間で半分以上は売れたと思います。
そして12時半にはもう8,9割は売れ、会場もやや閑散とした雰囲気に。
まあ、ゲームマーケットでも売れるのは午前中だけで午後はもう消化試合みたいなもんですが、それにしても開場1時間、2時間という時間にぐわっと売れてました。
うちのブースではワレスのゴッズプレイグラウンドなど、一部ゲームをクローズドのオークションにしていたので、その発表時間である2時までは残りましたけど、最後の1時間はほとんど売れることもなく。まったりと。落ち着いてからは相方の弁当としのぽさんが作ってきてくれた豪華弁当を頂きながら店番してました。よその家の弁当もらうことってあまりないですが、味付けや入ってる具などうちとは当然違うので面白いですね。
そして、2時もきたので帰るべかと片付けて撤収してきました。
ちなみに、ブースの写真は撮り忘れました・・・。
感想ですが、少しでも安い価格で手に入れたいという層は大勢いて、その層の需要とあったイベントだったのだなあと。今回に限って言えば、需要に供給が追い付いていないようで、多少高めの値付けをしていても、会場から安いのが全部売れれば自然と高いせいで残っているゲームに目が行き、そして、それが売れ、またちょっと高いゲームに…となっていたように思います。
現に午後になっても人が集まっていたのは(そしてゲームが残っていたのは)高めのブースだけでしたし。購入者としてはともかく中古ゲームが早い時間帯に全部なくならなかったという意味で、多少高い値付けのブースもあって良かったんだと思います。無論、新品買うよりは安いわけですし。
同人ゲームは…、目の届く範囲にいくつかブースがありましたけど、それほど売れているようにも見えませんでした。やはりイベントの主旨が中古ゲームを扱うよというものなのでお客さんの層的にもしかたないのかなと。だいたいゲームマーケットで同人ゲームが売れる背景のひとつに「ここでしか買えない」があるわけで、別にフリマで買わなくてもゲームマーケットで買えばよいし、最近は良いゲームならショップにも並びますし。しかし、当日同人ゲームを買った知り合いに聞くと面白いゲームがいくつかでていたようです。
うちの同人ゲームは思っていたよりは売れましたが、全く売れなくて当然くらいに思っていたので、売れたと言ってもほんの少しです。
ゲームマーケットの互いに煽りあう、売り切れ前に買わねば!というような雰囲気がないと余程のビッグネームでないとゲームマーケット以外での大量頒布は厳しいのではないんでしょうか。
でも、ふと思うにゲームマーケットも開始当初は押入れの中に眠っているゲームを互いに出し合うというのがイベントの主旨だったとも聞いていて、それが今のような「同人ゲームを売るイベント」になっているのは面白いもんです。
次に反省点ですが、まあ、同人ブースとして申し込むのはやはりやめた方が良かったのかなというところです。同人ゲーム買ってくれるひとにはわかりやすいとは思いますが、フロアマップで同人サークル名ばかりが並ぶのはいかがなもんかなと思うので。
あとは、僕が普段買っているゲームがよろしくないのでしょうが、名前が知られていなく、また、箱絵からゲーム内容が分かりにくいものはいくら安くても売れる気がしなかったです。対象から外すか、そういうのを売る場所はまた別の場所を選んだ方がよかったかと思います。
値段に関しては正直、僕の値付けは若干高めだったと思います。思いますが、売れたので問題なしと言うか、買いたい人が買ってくれた、買う機会を持てたと思うしかないなと。準備期間に言われたとおり、値付けは本当に難しいです。
机上に乗りきらないものもあったので、リストを作ってブース前に掲示していたのは全部の販売対象が全て見れるという意味で良かったと思いますが、リスト前にひとだかりができてしまい周りのブースに迷惑をかけたこと、ブース前に出していたため人ごみでリスト更新がままならず、「あ、このゲームがこの値段で!」と思わせておいて、実際には在庫がなくてがっかりさせてしまうことが何度かあったことは反省です。ちなみに一番問い合わせがあったのは、2000円のペルガモンでした。
周りのブースに迷惑をかけたのも、時間帯によってはうちのブース前に隣のブースからひとが溢れてきていたりと、お互いさまのところがあったのは申し訳ないなあと思っていたところだったので逆に助かり?ました。
書かなければならないわけでもないですし、書くメリットないのですが、一番の反省点は、うちのブースのゲームについて、開場前に「取り置きお願いします」と言われたことを了承してしまったことです。不意に声をかけられてついという感じではあったんですが、気づいた後でも断るべきした。我ながら最悪です。
しかし、まさかマナーとして微妙なことをやってくる人がいるとはなどと言っても所詮は言い訳ですね。
自戒&猛省の意味と、次回以降はそもそもこういった人がでないよう書いときます。
最後に戦利品です。

僕が会場を見て回ったのは既に閑散としてきたころだったので、もうあまり品がなかったですがそれでも以前から気になっていたポートベローマーケットを1500円で。たしか値札が4000→3000→2000のようにどんどん値下げされていて、2000円かあ、買おうかなあと思っていると、お店の方で値下げしてくれましたので、ありがたく購入しました。
あとは、OKAZUさんのブースで新作のまじかるレストランを。女性向けソーシャルゲームのときめきレストランの二次創作ゲームのようです。ときめきレストランやってる知り合いがやりたいと言っていたので購入しました。コミケから頒布開始かと思っていたのですが、コミケいかないのでここで売っていたのはありがたかったです。
多くの知り合いの方にもお会いできましたし、参加していて非常に楽しいイベントでした。ツイッター上でしか知らなかった方の顔がわかったり、挨拶できたりしましたし。
いくつか問題もあったようですが、会場の狭さと個人の品性が問題のいくらかを占めているような話しか聞こえてこないので、一般の参加者と運営も基本的には落ち度はなかったのではないかと思います。個人的には次回以降は参加要項に「同人ゲームの頒布のみの参加は禁止」と書いてしまった方が同人サークルにも参加者にもよいかと思いますが(個人的には新品売っても別に良いと思ってます。何を売っても良いイベントなんじゃないかと。ただ、一般参加者が中古求めてくるイベントなわけで、中古必須の方がみんなにとって良いのかもないなと)。
今回ブースに訪れて頂いた方、そして、たる田さん、しのぽさん、イベントを開催してくれた運営の方々、本当にありがとうございました!