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アミティス会

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(何枚か写真撮ったつもりがピンボケの1枚しかなかったのでこれで)

フランシスドレイクをkickstarterでバックする際に何人か分をまとめた方が安かったため、取り纏めをしたのですが、そのうちのひとつを偽エッセン会などでお世話になっているたる田さんにお届したついでに何か1ゲームやりませんかとお誘いいただいて、イスタリのアミティスを遊ばせて頂きました。しのぽさん、たる田さん、僕の3人戦です。

アミティスは僕がボードゲームにはまる前、2007年に発売されたゲームです。余程の名作でない限りちょっと前のゲームはなかなかプレイする機会がないので、大変ありがたかったです(たる田さんご自身も最近書かれたとあるブログの記事を読んで購入されたばかりとのことでしたので、そのブログ主の方にも感謝です)。

アミティスと言うのは、紀元前、新バビロニアの王、ネブカドネザル二世の王妃の名前です。その王妃のためにバビロンの空中庭園が作られたといわれています。ゲームでも空中庭園を作ることが軸のひとつになっています。
手番に出来ることは、場にあるアクションカードを選ぶかラクダを進めるかのどちらかです。アクションカードには、交易品を手に入れる、水路の灌漑をする、祭祀を行う、ラクダを手に入れるの4つがあります。ラクダを進めると進めた先に書かれた交易品を消費することでラクダや邸宅の強化をしたり、庭園に植物を植えたりできます。

勝利点を得る方法はいくつかあり、灌漑アクションを選択する、祭祀にてラウンド間で得点がもらえる祭壇へコマを送り込む、植物を植えるなどです。また、特徴的なものとして、ラクダを進めて強化できる対象として、進めるマスが増えるラクダ、点数がもらえる邸宅、ラウンド間で収入が手に入る財布の3つがあり、これらは段階をおって強化する必要がある(いきなり3段階目とかはできず、1段階目から強化しなければならない)のですが、1段階目のカードはプレイ人数から1枚少ない分しかありません。つまり、誰かひとりは強化できないわけです。

とりあえずは交易品を手に入れつつ、能力の強化ということになるわけですが、3人プレイ、能力は3種類と言うことで誰かひとりに3種すべてを渡すことはまかりならんということはインスト時から話に出ており、仲良く3人でふたつずつ分け合いました。

しのぽさんがラクダと財布、たる田さんがラクダと邸宅、僕が邸宅と財布です。ラクダは最終段階まで強化できれば収入もあるのですが、移動距離がデフォルトのままでも、他人が動かしたのに相乗れば問題ないかなーと思い、ラクダ以外のふたつを選択しました。このゲームでは、アクションカードは毎ラウンド9枚が3×3に並べられ、1列ごとに最初に選ばれるカードは無料、2枚目は1金、3枚目は2金というようにお金がかかります。お金が必要なのは基本的にそこだけではあるのですが、財布を取らなければ基本的に定期的な収入がないため、お金プレイもありかなと。あとは消去法で邸宅です。

祭壇も3種類あり、多くのコマを送り込んだプレイヤーにラウンド間でそれぞれお金、得点、交易品がもらえます。能力をのばすにも庭園に植物を植える(植物を植えるとその場にあったタイルに書かれた点や能力などが獲得できる)にも交易品が必要なので、たる田さん、しのぽさんは交易品重視にされてましたが、僕はなんとなく細かく点数を稼ぐのが効いてきそうなゲームだと思い、得点の祭壇に積極的にコマを送り込んでいました。

他プレイヤーよりも先にラウンドでパスすれば手番がくるたびにお金がもらえるのですが、別にこのラウンドでこのアクションをしなければ!と切羽詰まった状況になることもそうそうないというか、この時プレイしていた3人はやすやすとお金を与えるようなお人よしではないので、お金がないたる田さんがパスしたら、じゃあ、自分もパスと定期収入のある僕としのぽさんは、たる田さんのお金を絞ります。そんな状況でもたる田さんは祭壇からもらえるお金やラウンドごとしゃがむなどして、最低限のお金は手に入れられていました。

たる田さんがお金で絞られている一方、僕は僕で祭壇で交易品を重視しなかったことから、中々、ラクダの移動先で必要になる交易品と手持ちの交易品が一致しません(交易品は4種+オールマイティーにつかえるブドウの全5種あります。ラクダを進めた先の能力強化や植物を植えるアクションを行うには、そのマスにあった交易品を捨てる必要があります)。

ラクダをもし強化していれば自分の持っている交易品のあるマスまで一気に移動ということもできたのですが、デフォルトの1歩しか移動できず、中々機会を得ることができませんでした(一応、ラクダトークンを使えばその分移動距離は増えますが、使い捨て&入手機会は限られています)。

そんな中、しのぽさんは得点こそ最下位ではありましたが、交易品は持ってるは金はあるはラクダは強化済みで大抵自分の交易品とあったマスが移動範囲に入ってるわで、財布もラクダも最終段階まで強化をおえてしまいます。

一応、僕もたる田さんも指をくわえてみていたわけではなく、例えば僕はラクダの方ではうまくアクションができませんでしたが、定期収入を活かして、細かく灌漑をおこなうことでちょびちょびと勝利点を稼ぎつつ、植物が植えられた時のおこぼれ(植物を植えるにはそのタイルに隣接する水路が灌漑されていることが必要で、かつ、植えられた際に隣接水路を最多で灌漑していたプレイヤーには得点が入る)をもらっていましたし、祭壇にも定期的にコマを送り込み、そちらからの得点、収益はそこそこ得ていました。

たる田さんはしのぽさんには劣るものの強化されたラクダで、取れるチャンスは逃さずに邸宅を強化したり、庭園に植物を植えたりと即時に獲得できる点を伸ばされていました。

とはいえ、長くなればなっただけ、定期収入が多く、ラクダでも好き放題できるしのぽさんが一番得点を稼ぐことは明白だったので、まだ得点でリードしているうちにとっとと終了条件を踏んでしまおうと、たる田さんと僕は考えます。終了条件は庭園に一定数以上植物を植える(タイルを獲得する)ことです。

実は僕はちょびちょび稼いでいたのが効いて、中盤以降それなりにたる田さん、しのぽさんを離してトップを走っていました。なので、一番終了条件を踏みたかったのは僕なのですが、植物を植えるにはラクダを進めなければならず、僕だけでは思うようになりません。

たる田さんはたる田さんで、僕の点は超えつつ、しのぽさんに抜かれないようにしたかったはずですが、手持ちの交易品と植物を植えるために必要な交易品があわず、できることをと邸宅の段階をさらに進めます(この段階で僕の点は超えてます)。
しのぽさんもしのぽさんで、次のラウンドまで持ち越せば、僕らが終了条件を踏む(植物を植えた分の得点を得る)と考えて、ご自分で植物を植えて終了条件を踏まれてました。
ラウンド終了時の祭壇からの得点、終了時のタイル獲得数によるボーナス、余った交易品分の点数を加えましたが、しのぽさんは追いつけず、たる田さんが逃げ切られて勝利されました。

順位確定後に軽く感想戦をやりましたが、しのぽさんはしのぽさんで、最後、植物を植えるのに得点の高い場所、一箇所にしか植えられなかったのですが、実は低い場所二箇所に分けていれば勝っていた(僕とたる田さんは既にパスをしており、あまり手番数を増やすとお金を渡してしまうというこれまでのラウンドと同じ感覚で、手数を減らすようにプレイしてしまったそうです)とか、僕は僕で、そのラウンドまでのように灌漑をして細かく点を稼いだのですが、この時、どうせとっても無駄だろうと諦めて取らなかったラクダを手に入れていれば7点くらい伸ばせれたはず(一応、たる田さんとの差は5,6点だったのでここだけ見れば逆転の可能性もあった)とか、三者三様の手を打っていたにも拘らず、誰にも勝利の目はあったという良いゲームになりました。

ゲーム終了後に入るボーナスはほとんどなく、ゲーム中の得点だけで勝負が決まるような最近あまり無い渋いゲームですが、アクションにしても、能力にしてもあれを立てればこちらが立たずというわかりやすい仕掛けと、それによって自然とプレイヤー間の戦術の差別化ができているという何回やっても面白そうなゲームでした。
今回僕はラクダが思うように操れずに苦労したので今度はラクダを強化したいなと思っていますが、たぶんそちらにはそちらで苦労するところがあるのだと思いますし、それはそれでプレイ感が変わって楽しそうです。

はじめにも書きましたが、中々立卓の無いような、面白いゲームを遊ぶ機会をありがとうございました。

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ひだり

Author:ひだり
川崎市で相方や友人たちとボドゲやってます。

オールタイムベストは、
・グローリー・トゥ・ローマ
・バサリ
・インペリアル
・アフター・ザ・フラッド
・ゴッズプレイグラウンド
・HABA社製品 全般

推理ゲーム好きだけど↑には入ってないという
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連絡先:hidarigray@gmail.com
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