パルミラ/Palmyra

(2人でインスト込み30分ほど)
【概要&ルール】
帝国の繁栄のために領地を広げ、税金を徴収しなければならない。ただし、同じ土地からは新たな土地の情報かお金かどちらかしか手に入れられぬのでそのつもりで。
プレイヤーは手番に以下のいずれかを行います。
・タイルを獲得する:兵士コマが置かれたタイルに隣接するようにタイルを置きつつ、兵士コマを移動させ、配置したタイルに応じた数のタイルを得る。
・お金を獲得する:徴収官コマが置かれたタイルに隣接するようにタイルを置きつつ、徴収官コマを移動させ、配置したタイルに応じた数のタイルを得る。この際、手元のタイルを裏返すことで貢物としてボーナスを得ることができます。
・コマの場所を移す:タイルを置かず、コマを任意の場所に移動させる。このアクション実施時にはタイルを1枚もらえる。
タイルの配置について
タイルには大タイル、小タイルの2種類があり、小タイルは大タイルの上下左右にしか置けず、小タイル同士が隣接するようには置けません。大タイルは小タイルの上下左右か、大タイルの斜め位置に置けます。大タイルの左右上下には置けません。
タイルを配置した際、隣接したタイルと地形(砂漠や山岳など)が一致すれば1点、特徴(塔や池、キャラバン隊などの絵が書かれている)が一致すれば2点というように、隣接タイルとの関係を見ます。この時移動させていたのが兵士コマなら点数分のタイルを、徴収官コマなら点数分のお金を獲得します。

(青い兵士コマのあるタイルを新しく置いたとしたらなら8枚タイルがもらえます)
お金かタイルが尽きたらゲーム終了で最もお金を持っているプレイヤーが勝利します。
【プレイ内容】
K君と一回やっていたのですが、タイルの隣接ルールを誤ったいたため、もう一回!となったものの、K君は参加できず、M君とのプレイになりました。
前回のK君とのゲームで中盤以降、タイルが場にある程度並んでからは一気にタイルorお金が手に入ることがあったため、それを意識して、プレイしました。
とはいっても、結局、地形か特徴が一致するような場所を選ばないとえらく効率が悪いため、手持ちのタイルと相談しつつやるしかないんだよなと思いましたが、タイルは取って次手番で使おうが、ためておいて後で使おうが手として問題はありません。そういうわけで序盤はひたすらタイルを貯め込むことにしました。
M君はお金とタイルの獲得をほぼ交互にやっており、お金の入手金額は1回で3,4金なので、それほど差が開いている感じはなかったので、心行くまで貯め込みました。
タイルを貯め込むと言っても、一手で2枚以上獲得できるならタイルを配置して兵士コマを動かす方が一手あたりの効率は良いわけですが、残念ながら1枚タイルを配置して1枚しか取れないような、タイルの引き運だったのでコマ移動→1枚引くというのをこつこつと。
正直な話、タイルを貯めようとしている時に、1手に1枚しかタイルが取れないのはひどく効率が悪かったですが、しょうがないと割り切りました。
その甲斐あって、タイルが10枚以上貯まったので、ここからは兵士コマ側とあうタイルはタイル引きに使い、徴収官コマ側の場のタイルとあうタイルはお金獲得で使うという、まあ、普通の使い方がようやく出来始めました。
苦労して貯めたタイルを使って5、6枚のタイルを取っている横で1手で10枚以上タイルを取っていくM君は羨ましかったですが、逆にここで取られたのがお金ではなく、タイルだったのを幸運だったと思うことにしました。
2人ならストックにある120金を2人で分け合うことになるので、61金以上獲得した側の勝ちです。そのため、20金を超えたあたりからスパートをかけ、貢物も増やして一手で10金以上稼ぐのを3手番続け、あと1手番で勝てるかも?というところで、場のタイルとうまく組み合わないタイルしか手元になくなりました。
ここでふたりともお金を数えてみると、僕が54金、M君が52金と、あと1,2手、先に金を取った方が勝つという状況。
M君も1手番で9金以上稼げるようなタイルは持っていなかったので、安心してタイルを増やすと、8金以上とれそうなタイルを無事に引き、次手番でそのタイルを配置して勝つことができました。
【感想】
序盤は1手番に1、2枚のタイルと隣接するように配置して3~5金(枚)取れれば十分という感じなのですが、場にタイルが並んでくると、大タイルを1枚配置するだけで10金(枚)前後とれるようになるのが気持ち良いです。
これが相手にされると、うぐぐぐと大変悔しい思いもしますが、まあ、それはお互いさまなので。
以前、タウンセンターをやった時にも思いましたが、どうもこういう「ゲーム序盤に置いたものが効いてきて、爆発的に効果があがる」というゲームが気持ちよくて好きなようです。
タイルは場に公開して並べられたものを取るという形式ではなく、伏せられた山札から取るという形式なので、今回の僕のように欲しいタイルが中々引けないだけでなく、引きたくないタイルばかり引くということも続いたりします。それが気になる人もいるとは思いますが、2人プレイだったせいか、どちらかに運が偏るということもなく、いい感じで盛り上がりました。プレイ人数が増えるとちょっと運の偏りが気になるかもしれません。タイル次第で一手の効果が2倍くらい違うので。
それよりも、僕が遊んだ2回とも数金差、1手差の勝負になったので、いつ貢物をあげるかを見極めるかがポイントかなと思います。
M君とのプレイでは僕もM君もへたれだったため、3,4金の貢物でしたが、K君は5金、6金、7金と徐々にあげていき、当初、30金近く差をつけていたのにまくられて負けましたし。
貢物をあげるとそもそも手元のタイルも減りますし、あげすぎるとボーナスもらえなくなることもありますが、一手でもらえるお金がうまくやれば倍になるわけで、プレイ中はそこまで効果がないようにも感じるんですが、結果をみると明らかに貢物で勝負が決まっていたので。
タイル引きゲームはいくつか遊んだことありますが、どうしても引き運に左右されがちで、引いたタイルによってはどうにもならないということもよくあります。正直、自分の手が悪いわけでもないのに、なすすべもなく負ける、不利になるというのがあまり好きではありませんでしたが、パルミラでは、兵士コマか徴収官コマか、そのどちらかのいる場所で使えれば良いため、なんぼか引き運が緩和されているようにも思いますし、上記の通り、貢物という一種の賭けの割合も大きいので、楽しめました。
タイル引きゲームの中では一番好きかも知れません。