第14回偽エッセン会
まだ11月ではありますが、なんとなくもう年の瀬を感じはじめた先日に偽エッセン会がありました。ゲームマーケット当月ということでゲームマーケットの新作ゲームをいくつか遊びました。
犯人は踊る

犯人、探偵、一般人、情報提供などと書かれたカードを複数枚手札に持ち、1手番に1枚プレイしてプレイしたカードの効果を適用していくゲームです。手札の最後の1枚として犯人カードをプレイしたり、探偵カードをプレイした際に指定した人が犯人カードを持っていたりすると、犯人の勝ち、探偵の勝ちなど勝ち負けが決まります。
概要だけ書くと推理要素ありそうなのですが、推理と言うよりも推理小説テーマを被せた特殊効果カード付きババ抜きという趣きです。手札交換効果のカードがあるので犯人カードはころころ移動するので誰が持っているかわかる人にはすぐわかりますし、わかられているからこその反応もあって直接カード交換に関係してなくても察せられたりします。インストしてくださったたる田さん、しのぽさんも仰っていましたが、勝ち負けよりも過程を楽しむ感じのゲームで、わいわい遊びました。(なんの事件のかわかりませんが)犯人カードがくるだけでドキドキしますし、探偵カードがくると当てたくなりますw。一般人というだけでも、事件の中の一般人という風を装ったり。
1回目は1周、淡々とプレイした後で噂(うろ覚え)カードが続けてプレイされて、手札1枚が隣のプレイヤーに移動することが2,3回と続いた結果、僕の手札に犯人カードがまわってきました。「あっ」と思ったところで、手番の方が探偵カードをプレイ。「あ、あっ」と思ってる間に僕の上家の方(つまり、僕の手札の犯人カードの元の持ち主)が、僕を指しながら「犯人、ここにありますよ」とw。結果、見事当てられましたw。
2戦目も探偵カードが3枚も手札に来て、こんなにいらないわーと手札交換で下家に流したところ、手札の中身をみるカードで犯人カードがあること&アリバイカードがないことを確認した上で、流した探偵カードを使って犯人指摘という流れるようなコンボで下家の方が勝利されました。
こんな感じでさくさく終わって、毎回笑える展開があり楽しかったです。
すごいどうでもいいですけど、警察おらんのですね(単に手札にこなかっただけかもですが)。
ジェムクロックス

ここからいつものたる田さん、しのぽさん、ぐんまさん、僕の4人で。
様々な国への献上品となる宝石を用意するために原石を競り、最終的に献上品で勝利点を競り合うゲームです。
毎ラウンド、握り競り、1巡競り、ゲシェンク式競り(1円ずつ出していって、これ以上だせないと判断した人は出すのをやめて…と最後の一人になるまで1円ずつ出していく我慢比べみたいなやつ)のいずれかで、宝石やカードを競ります。ゲーム終了まで、どの宝石をいつ、どの方法で競り合うかはタイルを組み合わせたボードで示されています。
競りの対象はマーカーのあるタイル+隣接するタイルに置かれた宝石orカードです。競りの上位(プレイヤー人数-1人)が宝石を得る権利を得て、1位から好きな宝石を取り、最後に1位が再度取り…と、宝石をとっていきます。
競りに使ったお金は競りの順位に限らず、“使用済”となり、回収するまで使用できません。回収の機会は毎ラウンドあり、全額回収できますが、回収するたびに2金ずつストックに戻さなければなりません(要は回収の度にお金の上限が減っていく)。
また、「ルビー&ペリドット」のように宝石が2,3種類書かれた細工師カードを各プレイヤー複数枚持っており、その上に手に入れた宝石をおくことで加工済とみなされ、献上品として使えるようになります。細工師カードはお金を回収するごとに山札から手元に追加されます。
全てのタイルをマーカーが移動したなら献上フェイズにうつり、4カ国に向けてどの献上品をどの国に献上するか秘密裏に決めた上で、一斉公開し、各国の基準(価値の高い宝石のみカウント、価値は無視して個数のみカウントなど)でどのプレイヤーが一番の献上品を用意したかを決め、その順位に応じて各国から勝利点がもらえます。
この勝利点の合計が一番高いプレイヤーが勝利します。
ちょっとだらだらと書きましたが、要は、宝石を競る→細工師カードに書かれた宝石で献上品を作る→各国の勝利点を献上品で競る→勝者決定です。
ふうかさんのブログで高い評価だったので、たる田さんにお願いして持ってきてもらいました。
正直な話、インストを受けた段階ではよくわからないところもあるが、要は手元にある細工師カードに書かれた宝石を集めるために競りに勝てばよいのだろうと、ざっくりした方針でやってみました。
1ラウンド目のスタートプレイヤーになったものの相場観がわからんし、欲しい宝石もないしでいきなりパスを選択。お金は何回でも使った分を回収できるとは言え、回収するたびに2ずつ減っていくので最終的には回収した直後に有り金全部はたいても1金しか使えねーということになりかねないので、他人に使わせて自分は節約するという方針でも間違いはないはずです。
お金を節約しつつ、欲しい宝石は最低限しか取らないという方向でやる僕と対象的に、自分が取れそうなら欲しい欲しくないに限らずお金はつぎ込む方針のたる田さん。宝石はマーカーの移動に伴って規則に従って補充されるのですが、誰も取らなければどんどん累積されるので、場合によっては一気に3つ4つと宝石がもらえることがあります。なので、(衝立に隠れていてみえないのですが)僕とたる田さんの宝石の数はかなり離れていっていたと思います。
タイルの配置や数の関係で、価値の高い宝石はゲーム中に3、4回程度しか競りにかけられず、低い宝石はその倍かそれ以上の機会があります。手元の細工師カードが偏っていて、価値の高い宝石のうちルビーとエメラルドが2,3個必要だったので、そこは外せんと思っており、エメラルドに関しては最初の機会に手元のお金を全部つぎ込んで獲得、その後、ルビーについても競りにかけられる前のラウンドにお金を回収して万全の状態で挑みました。
ルビーは初めて競りにかかるし、次の競りの機会はゲーム終了間際。必要だったら終了間際に取るリスクを冒さずに、ここで取りに来るはず!競りの種類は握り競り!手元のお金は回収直後で潤ってはいるものの、回収したばかりなのはみんな同じ条件。全額はって勝負だ!

(その結果。僕:全額、たる田さん、しのぽさん、ぐんまさん:0金w)
うわあああああ、やっちまったああああ。
この結果で、またしばらくしゃがむことに。
競りゲームは徐々に相場観が形成されていくのも面白いところですが、このゲームではそれはあるようなないようなです。例えば、手持ちが5金だったとして、ちょっとでも欲しい宝石があって最初から競りから降りないのであれば、次ラウンドに1,2金を手元に残しても足元見られるだけだし、どうせこのラウンドで回収するのは確定だからと、相場や宝石の取りたさとは別に5金使いきってしまうことが多いです。
さらに手持ちのお金の最高額が回収の度に減っていくこともあって、終盤はメリハリが激しかったです(これは毎回かは分かりませんが)。相場観を作るというよりも、プレイヤーの手元のお金と回収による上限減少のバランスを各自がどう考えているかで競りに出てくるお金が決まっている感じでした。
今回は最後の1つ手前の競りで僕以外の方は全てのお金をつっこんで回収、これで最後の競りで勝てるのが確定したので悠々と勝ちたい競りには勝って競りラウンドは終了しました。
さて、あくまでここまでの宝石の競りは勝利点を手に入れるための元手を稼いだようなもので、こっからの各国への献上品をどう用意するかで勝負が決まります。
各国、獲得できる勝利点は3つあり、4位になると0点です。その3つの勝利点も内訳は10-9-8だったり、12-11-1だったりと傾斜がついていたり、平坦だったり様々です。この競りも、フォーセールの後半部分のように、絶対値として高い得点を獲得する以上に、点数傾斜が高い国で高い点を取ることが重要だと考えて、そういう国に力を入れることに。
そう考えていたのですが、まあ、色々あって…、一番傾斜が激しい12-11-1の国で献上品の点が1点差で負けて3位で1点を取るという最低の状況が発生したり、結果として力をいれたことになってた国が10-9-8の傾斜の一番緩い国だったりと…。まあ、言い訳ですねー。分配を色々としくじって最下位になってしまいました。
豊富な宝石と細工師カードで取るべき勝利点をがっちり取ったたる田さんが見事勝利されていました!

(献上先はこんな感じで衝立の後ろで決めた後、衝立を倒して一斉公開です)
めっちゃくちゃ面白いゲームでした!
競りゲームが好きというのがあるのは置いといたとして、「使ったお金はいつでも回収可能。ただし、回収するたびに2金ずつ減る」というシステムが最高です。使用済のお金がオープンなので、何金持っているかは全員に公開されており、下手に使えば手元のお金が少ないのがばれて足元見られますし、かといって、手元のお金を増やそうと回収したらしたで上限が減って全力勝負でも勝てなくなるわ、勝負にでれる回数が減るわで、このお金の処理に関する仕組みだけで、ご飯3杯くらいおかわりできます。
この単純ながら効きまくりのメカニズムを僕は他のゲームで見たことありません(単にものしらずなだけだったらすいません)。
お金を使う仕組みとの相方として競りとの相性はもちろん良いですし、お金の回収と組み合わせられている細工師カードの入手というのも非常に重要なアクションなので、回収機会を増やす(上限を減らす)必要性にも結びついていて色々と素晴らしいです。
やってみればわかるのですが、僕が今回とった「必要最低限のお金を使って、最低限の宝石をとる」戦術はこのゲームでは正解ではありません。狙ってなくても誰かがしゃがんだ時などに意図せずに手に入る宝石もありますし、そうして手に入った宝石を無駄にしないためにも一定数以上の細工師カードは必須です。細工師カードを手に入れるのはお金を回収した時だけなので、「お金をある程度使って、足元見られない程度、他人と戦える程度で回収して細工師カードを手に入れる」が、(唯一無二かはわかりませんが)正解に近いと思います。僕は細工師カードに書かれたセットコレクションを序盤から意識しすぎましたが、宝石と細工師カードとりまくって、セットコレクションの達成はあとからついてくるくらいでよいのかなと。
最後の勝利点を得るための競りも上記の通り、傾斜がついているのが嫌らしくて好みです。
自分で買っていないゲームはけなさないという方針でブログを書いてはいるのですが、別に他人のゲームは褒めまくるということもないですし、正直な話、このゲームの主軸のシステムには本当にやられまくりました。
で、けなさないと書いておいてなんなのですが、システムにやられまくっているからこそ、その自分ルールを破ってでも書きたいことがあります。
それは、最後の勝利点を得るための競り(献上品の分配)部分での指針の無さです。誰がどの程度の影響力を持った献上品を持っているかは、全くのクローズ情報ですし、誰がどの国に力を入れるかを知るすべもありません。そんな状態で一斉公開の競りをやるのは、あまりにも乱暴ではないかと思います。他も全て洗練されているとは言い切れませんが、この点だけはかなり気になったので。
この1点だけが残念ではありますが、他の多くの同人ゲームと比べるようなレベルではない出来なのは確実ですし、海外メーカーさん、ここに傑作ありますよ!と大声でいいたいです。
エイト・エピックス

能力値や特殊能力が異なる8人の英雄を使って、世界を襲う5つの災厄にダイスで立ち向かうゲーム。
災厄カードに目標値と「ダイスの合計値が○以上なら目標-1」「ダイスのゾロ目の数○個なら目標値-2」といったように、災厄カードの目標値を減らすために作らなければならない役、あとは英雄の使う能力が書かれています。
プレイヤーは手番に使う英雄を選び、指定されている能力の値と等しい数のダイスを振ります。いくつかキープ&数回振り直しOKというダイスゲームによくあるあれで災厄カードに示された役を作り、8人の英雄全員の行動が終わるまでに目標値を0にできれば災厄を退けたことになります。規定数の災厄を退ければ勝利です。
僕のところに来た英雄は魔人と剣聖。武勇が高い(そして他はそんなに高くない)脳筋勢です。
スタートプレイヤーになったので、さっそくダイスをふったところ、合計値系の役なのに関わらず出たのは1や2の目ばかりw。このゲーム中、延々とこの低い出目に悩まされ、僕は合計値系の役ではほとんど戦力になりませんでした(ゾロ目で役を作る時は2の目が大量にでて活躍できましたがw)。
最初の災厄でかなり苦戦をし、「これはクリアするの超難しいのでは…?」とみんな不安になりましたが、その後は無難に災厄をクリアし、英雄の能力がかなり強かったり、能力がイマイチな英雄でも能力使用に必要なトークンを払えばダイスが2つ追加できるということで、チップを惜しげもなく使えば、案外、どの災厄も7~9人(使用済の英雄を使用可にできる能力の英雄がいる)くらいでクリアでき、最後に出てきた世界崩壊の災厄も無難にクリアして、世界を無事に救うことができました。

大量のダイスを振る&協力ゲームというのはみんなで盛り上がれるということで相性よさそうでした。みんなで一喜一憂できましたし。
写真を撮るのを忘れてしまったのですが、前回のGM後の偽エッセンで遊ばせて頂いたシークレットガーデンと同じく、カードの裏面はぐんまさんの奥さまによるかっちょいい意匠が使われてました。
前回のGM後の偽エッセン会と同じく、GMの新作を遊ばせていただけました。自分が最近のゲームマーケットに行けてないので、こういった機会があるのは大変ありがたいですし、今回はジェムクロックスという、自分が最近遊んだ中でもダントツにシンプルながら大変素敵なメカニズムを持ったゲームを遊ばせきましたし。
次回はいよいよリトルエッセンも開催されますし、ホビージャパンなどからもエッセン新作の流通が始まった後の会になります。システムの目新しさがだとか、なんだかんだ文句もいいつつ、新作を遊べるのはいまから楽しみです。
犯人は踊る

犯人、探偵、一般人、情報提供などと書かれたカードを複数枚手札に持ち、1手番に1枚プレイしてプレイしたカードの効果を適用していくゲームです。手札の最後の1枚として犯人カードをプレイしたり、探偵カードをプレイした際に指定した人が犯人カードを持っていたりすると、犯人の勝ち、探偵の勝ちなど勝ち負けが決まります。
概要だけ書くと推理要素ありそうなのですが、推理と言うよりも推理小説テーマを被せた特殊効果カード付きババ抜きという趣きです。手札交換効果のカードがあるので犯人カードはころころ移動するので誰が持っているかわかる人にはすぐわかりますし、わかられているからこその反応もあって直接カード交換に関係してなくても察せられたりします。インストしてくださったたる田さん、しのぽさんも仰っていましたが、勝ち負けよりも過程を楽しむ感じのゲームで、わいわい遊びました。(なんの事件のかわかりませんが)犯人カードがくるだけでドキドキしますし、探偵カードがくると当てたくなりますw。一般人というだけでも、事件の中の一般人という風を装ったり。
1回目は1周、淡々とプレイした後で噂(うろ覚え)カードが続けてプレイされて、手札1枚が隣のプレイヤーに移動することが2,3回と続いた結果、僕の手札に犯人カードがまわってきました。「あっ」と思ったところで、手番の方が探偵カードをプレイ。「あ、あっ」と思ってる間に僕の上家の方(つまり、僕の手札の犯人カードの元の持ち主)が、僕を指しながら「犯人、ここにありますよ」とw。結果、見事当てられましたw。
2戦目も探偵カードが3枚も手札に来て、こんなにいらないわーと手札交換で下家に流したところ、手札の中身をみるカードで犯人カードがあること&アリバイカードがないことを確認した上で、流した探偵カードを使って犯人指摘という流れるようなコンボで下家の方が勝利されました。
こんな感じでさくさく終わって、毎回笑える展開があり楽しかったです。
すごいどうでもいいですけど、警察おらんのですね(単に手札にこなかっただけかもですが)。
ジェムクロックス

ここからいつものたる田さん、しのぽさん、ぐんまさん、僕の4人で。
様々な国への献上品となる宝石を用意するために原石を競り、最終的に献上品で勝利点を競り合うゲームです。
毎ラウンド、握り競り、1巡競り、ゲシェンク式競り(1円ずつ出していって、これ以上だせないと判断した人は出すのをやめて…と最後の一人になるまで1円ずつ出していく我慢比べみたいなやつ)のいずれかで、宝石やカードを競ります。ゲーム終了まで、どの宝石をいつ、どの方法で競り合うかはタイルを組み合わせたボードで示されています。
競りの対象はマーカーのあるタイル+隣接するタイルに置かれた宝石orカードです。競りの上位(プレイヤー人数-1人)が宝石を得る権利を得て、1位から好きな宝石を取り、最後に1位が再度取り…と、宝石をとっていきます。
競りに使ったお金は競りの順位に限らず、“使用済”となり、回収するまで使用できません。回収の機会は毎ラウンドあり、全額回収できますが、回収するたびに2金ずつストックに戻さなければなりません(要は回収の度にお金の上限が減っていく)。
また、「ルビー&ペリドット」のように宝石が2,3種類書かれた細工師カードを各プレイヤー複数枚持っており、その上に手に入れた宝石をおくことで加工済とみなされ、献上品として使えるようになります。細工師カードはお金を回収するごとに山札から手元に追加されます。
全てのタイルをマーカーが移動したなら献上フェイズにうつり、4カ国に向けてどの献上品をどの国に献上するか秘密裏に決めた上で、一斉公開し、各国の基準(価値の高い宝石のみカウント、価値は無視して個数のみカウントなど)でどのプレイヤーが一番の献上品を用意したかを決め、その順位に応じて各国から勝利点がもらえます。
この勝利点の合計が一番高いプレイヤーが勝利します。
ちょっとだらだらと書きましたが、要は、宝石を競る→細工師カードに書かれた宝石で献上品を作る→各国の勝利点を献上品で競る→勝者決定です。
ふうかさんのブログで高い評価だったので、たる田さんにお願いして持ってきてもらいました。
正直な話、インストを受けた段階ではよくわからないところもあるが、要は手元にある細工師カードに書かれた宝石を集めるために競りに勝てばよいのだろうと、ざっくりした方針でやってみました。
1ラウンド目のスタートプレイヤーになったものの相場観がわからんし、欲しい宝石もないしでいきなりパスを選択。お金は何回でも使った分を回収できるとは言え、回収するたびに2ずつ減っていくので最終的には回収した直後に有り金全部はたいても1金しか使えねーということになりかねないので、他人に使わせて自分は節約するという方針でも間違いはないはずです。
お金を節約しつつ、欲しい宝石は最低限しか取らないという方向でやる僕と対象的に、自分が取れそうなら欲しい欲しくないに限らずお金はつぎ込む方針のたる田さん。宝石はマーカーの移動に伴って規則に従って補充されるのですが、誰も取らなければどんどん累積されるので、場合によっては一気に3つ4つと宝石がもらえることがあります。なので、(衝立に隠れていてみえないのですが)僕とたる田さんの宝石の数はかなり離れていっていたと思います。
タイルの配置や数の関係で、価値の高い宝石はゲーム中に3、4回程度しか競りにかけられず、低い宝石はその倍かそれ以上の機会があります。手元の細工師カードが偏っていて、価値の高い宝石のうちルビーとエメラルドが2,3個必要だったので、そこは外せんと思っており、エメラルドに関しては最初の機会に手元のお金を全部つぎ込んで獲得、その後、ルビーについても競りにかけられる前のラウンドにお金を回収して万全の状態で挑みました。
ルビーは初めて競りにかかるし、次の競りの機会はゲーム終了間際。必要だったら終了間際に取るリスクを冒さずに、ここで取りに来るはず!競りの種類は握り競り!手元のお金は回収直後で潤ってはいるものの、回収したばかりなのはみんな同じ条件。全額はって勝負だ!

(その結果。僕:全額、たる田さん、しのぽさん、ぐんまさん:0金w)
うわあああああ、やっちまったああああ。
この結果で、またしばらくしゃがむことに。
競りゲームは徐々に相場観が形成されていくのも面白いところですが、このゲームではそれはあるようなないようなです。例えば、手持ちが5金だったとして、ちょっとでも欲しい宝石があって最初から競りから降りないのであれば、次ラウンドに1,2金を手元に残しても足元見られるだけだし、どうせこのラウンドで回収するのは確定だからと、相場や宝石の取りたさとは別に5金使いきってしまうことが多いです。
さらに手持ちのお金の最高額が回収の度に減っていくこともあって、終盤はメリハリが激しかったです(これは毎回かは分かりませんが)。相場観を作るというよりも、プレイヤーの手元のお金と回収による上限減少のバランスを各自がどう考えているかで競りに出てくるお金が決まっている感じでした。
今回は最後の1つ手前の競りで僕以外の方は全てのお金をつっこんで回収、これで最後の競りで勝てるのが確定したので悠々と勝ちたい競りには勝って競りラウンドは終了しました。
さて、あくまでここまでの宝石の競りは勝利点を手に入れるための元手を稼いだようなもので、こっからの各国への献上品をどう用意するかで勝負が決まります。
各国、獲得できる勝利点は3つあり、4位になると0点です。その3つの勝利点も内訳は10-9-8だったり、12-11-1だったりと傾斜がついていたり、平坦だったり様々です。この競りも、フォーセールの後半部分のように、絶対値として高い得点を獲得する以上に、点数傾斜が高い国で高い点を取ることが重要だと考えて、そういう国に力を入れることに。
そう考えていたのですが、まあ、色々あって…、一番傾斜が激しい12-11-1の国で献上品の点が1点差で負けて3位で1点を取るという最低の状況が発生したり、結果として力をいれたことになってた国が10-9-8の傾斜の一番緩い国だったりと…。まあ、言い訳ですねー。分配を色々としくじって最下位になってしまいました。
豊富な宝石と細工師カードで取るべき勝利点をがっちり取ったたる田さんが見事勝利されていました!

(献上先はこんな感じで衝立の後ろで決めた後、衝立を倒して一斉公開です)
めっちゃくちゃ面白いゲームでした!
競りゲームが好きというのがあるのは置いといたとして、「使ったお金はいつでも回収可能。ただし、回収するたびに2金ずつ減る」というシステムが最高です。使用済のお金がオープンなので、何金持っているかは全員に公開されており、下手に使えば手元のお金が少ないのがばれて足元見られますし、かといって、手元のお金を増やそうと回収したらしたで上限が減って全力勝負でも勝てなくなるわ、勝負にでれる回数が減るわで、このお金の処理に関する仕組みだけで、ご飯3杯くらいおかわりできます。
この単純ながら効きまくりのメカニズムを僕は他のゲームで見たことありません(単にものしらずなだけだったらすいません)。
お金を使う仕組みとの相方として競りとの相性はもちろん良いですし、お金の回収と組み合わせられている細工師カードの入手というのも非常に重要なアクションなので、回収機会を増やす(上限を減らす)必要性にも結びついていて色々と素晴らしいです。
やってみればわかるのですが、僕が今回とった「必要最低限のお金を使って、最低限の宝石をとる」戦術はこのゲームでは正解ではありません。狙ってなくても誰かがしゃがんだ時などに意図せずに手に入る宝石もありますし、そうして手に入った宝石を無駄にしないためにも一定数以上の細工師カードは必須です。細工師カードを手に入れるのはお金を回収した時だけなので、「お金をある程度使って、足元見られない程度、他人と戦える程度で回収して細工師カードを手に入れる」が、(唯一無二かはわかりませんが)正解に近いと思います。僕は細工師カードに書かれたセットコレクションを序盤から意識しすぎましたが、宝石と細工師カードとりまくって、セットコレクションの達成はあとからついてくるくらいでよいのかなと。
最後の勝利点を得るための競りも上記の通り、傾斜がついているのが嫌らしくて好みです。
自分で買っていないゲームはけなさないという方針でブログを書いてはいるのですが、別に他人のゲームは褒めまくるということもないですし、正直な話、このゲームの主軸のシステムには本当にやられまくりました。
で、けなさないと書いておいてなんなのですが、システムにやられまくっているからこそ、その自分ルールを破ってでも書きたいことがあります。
それは、最後の勝利点を得るための競り(献上品の分配)部分での指針の無さです。誰がどの程度の影響力を持った献上品を持っているかは、全くのクローズ情報ですし、誰がどの国に力を入れるかを知るすべもありません。そんな状態で一斉公開の競りをやるのは、あまりにも乱暴ではないかと思います。他も全て洗練されているとは言い切れませんが、この点だけはかなり気になったので。
この1点だけが残念ではありますが、他の多くの同人ゲームと比べるようなレベルではない出来なのは確実ですし、海外メーカーさん、ここに傑作ありますよ!と大声でいいたいです。
エイト・エピックス

能力値や特殊能力が異なる8人の英雄を使って、世界を襲う5つの災厄にダイスで立ち向かうゲーム。
災厄カードに目標値と「ダイスの合計値が○以上なら目標-1」「ダイスのゾロ目の数○個なら目標値-2」といったように、災厄カードの目標値を減らすために作らなければならない役、あとは英雄の使う能力が書かれています。
プレイヤーは手番に使う英雄を選び、指定されている能力の値と等しい数のダイスを振ります。いくつかキープ&数回振り直しOKというダイスゲームによくあるあれで災厄カードに示された役を作り、8人の英雄全員の行動が終わるまでに目標値を0にできれば災厄を退けたことになります。規定数の災厄を退ければ勝利です。
僕のところに来た英雄は魔人と剣聖。武勇が高い(そして他はそんなに高くない)脳筋勢です。
スタートプレイヤーになったので、さっそくダイスをふったところ、合計値系の役なのに関わらず出たのは1や2の目ばかりw。このゲーム中、延々とこの低い出目に悩まされ、僕は合計値系の役ではほとんど戦力になりませんでした(ゾロ目で役を作る時は2の目が大量にでて活躍できましたがw)。
最初の災厄でかなり苦戦をし、「これはクリアするの超難しいのでは…?」とみんな不安になりましたが、その後は無難に災厄をクリアし、英雄の能力がかなり強かったり、能力がイマイチな英雄でも能力使用に必要なトークンを払えばダイスが2つ追加できるということで、チップを惜しげもなく使えば、案外、どの災厄も7~9人(使用済の英雄を使用可にできる能力の英雄がいる)くらいでクリアでき、最後に出てきた世界崩壊の災厄も無難にクリアして、世界を無事に救うことができました。

大量のダイスを振る&協力ゲームというのはみんなで盛り上がれるということで相性よさそうでした。みんなで一喜一憂できましたし。
写真を撮るのを忘れてしまったのですが、前回のGM後の偽エッセンで遊ばせて頂いたシークレットガーデンと同じく、カードの裏面はぐんまさんの奥さまによるかっちょいい意匠が使われてました。
前回のGM後の偽エッセン会と同じく、GMの新作を遊ばせていただけました。自分が最近のゲームマーケットに行けてないので、こういった機会があるのは大変ありがたいですし、今回はジェムクロックスという、自分が最近遊んだ中でもダントツにシンプルながら大変素敵なメカニズムを持ったゲームを遊ばせきましたし。
次回はいよいよリトルエッセンも開催されますし、ホビージャパンなどからもエッセン新作の流通が始まった後の会になります。システムの目新しさがだとか、なんだかんだ文句もいいつつ、新作を遊べるのはいまから楽しみです。