京都/Kyoto

(2人でインスト込み30分ほど)
【概要&ルール】
京都には見事な庭アリマース。池、芝生、砂利、広ければ広いほど素敵でワビサビデース。
1.タイルを1枚手札として持つ
2.手番がきたらタイルを置く。タイル自体がずれなければ配置制限はなし。
3.接した絵柄に応じて得点
4.山からタイルを1枚とって手札にする
5.山札から補充できなくなるまで繰り返す
以上!
・得点方法
自分の置いたタイルが隣接するタイルと同じ柄でつながっていれば得点です。この時、複数種類の柄でつながっていればその分点になります。さらにその柄が別のタイルともつながっていればまた得点、それが別のタイルとも…とつながっているタイル分得点になります。
また、各プレイヤーには得意な柄があり、その柄の得点は2倍になります。
【プレイ内容&感想】
「手札1枚で選択肢もくそもなく」
「タイル配置に制限もくそもなく」
「絵柄はたった4種類でとにかくくっついていれば得点」
こんな子供向けゲームみたいなルールで何が面白いの? クニツィア、メビウス20周年をなめすぎじゃないの? 来日した時点でプロトタイプはあったんだから、別に京都である必要もないんでしょ?
と、全く期待もしていませんでたし、購入する気もなかったのですが、耳に入る遊んだ方々の評判が良いものだったのでお値段も1800円と高くはなかったことから購入してM君とふたりで遊んでみました。
得意タイルは僕が紅葉、M君は砂利でした。
タイルは1枚しか手持ちがないものの案外地形が入り乱れるので、こっちだと1点増えるかな?いや、うまく柄があわないか?などと視認性が悪いというわけではないのですが、配置に関してはどこに置くか悩みもするし、迷いもします。
得意地形なら点は2倍になるのでできる限り得意地形の柄を伸ばすようにして手を進めていきました。M君が目先の点を重視したためか、得意地形をあまり重要視しなかったためかとにかく序盤から中盤にかけては砂利があまり続かず、点が伸びていませんでした。一方で僕は得意地形の紅葉がうまいことのびて、特に中盤は十数点とるターンが続くなど、一時は20点近く差をつけていました。
しかし、気づくと場の外側には砂利が2,3枚隣接しているところが複数箇所できており、「やばい…。とめないとおえんけど、止め切れる数じゃない…」という状況。
取られるのは諦めてそれ以上にこちらも得点すれば!と攻めにでますが、全く手札に入らない紅葉が書かれたタイル。そのうち、砂利の集まったところをM君が育て、一手で十数点とられるようになってしまいました。ここはとめないとダメだろうけど自分でも点数を取りながら止めるような置き方はできない…と、苦渋の選択で0点でとりあえず止めます。
それでも点をとらなければ勝てるわけもなく、十数点逆転されて終了となりました。
ルールはえらい簡単なのは間違いないです。しかし、そんな中でもこちらを立てればあちらが立たずのジレンマやプレイヤー間の絡みはしっかり発生しており、またしてもクニツィアにはしてやられた感があります。
得点が伸びそうなところを潰し合うことも大事ですし、単純な中にキレイにまとまっているゲームだと思います。
得意地形で点をとろうとまとめていると、その裏でこっそり別地形がくっついていることも多く、点数の入り方に山谷があるのもゲームにめりはりがあって楽しめるところです。
ただ、自分の得意地形のタイルをひかなければ点数をどうしようもないのは確かですし、その場その場のベストの手をうってもどうにも出来ないこともあります。単にその場その場で面白いだけでなくちゃんと勝ち負け含め楽しみたいような人にはむいていないかもしれません。
傑作というわけではないですが、メビウス20周年の名に恥ずかしくないゲームでした。