第14回偽エッセン会
年末年始の忙しい時期のはずなのですが、ボドキチであるところの偽エッセン会メンバーにより、たる田さんのお宅で拡大版が取り行われました。
京都

たる田さんのボードゲーム棚を前に「何からやります?」という話になったわけですが、まあ、まずは軽いものからということで、ぐんまさんからリクエストのあった京都を遊びました。
ルールなどは過去の記事を。
単純ルールなのでインストもさくっと終わり、さっそくプレイです。
意外と見落とすことも多く、最初のうちは「ここにおいて、3点」→「いやいや、こっちも点になるから6点だよ」などとお互いに訂正しあうことも多かったですが、徐々に慣れていくと、みなさん、自分の得意地形を伸ばすか、それとも他人の得意地形であっても自分の点が伸びるようタイルをおかれるかの選択もきっちりされるというさすがのプレイにより、中盤くらいまでは4人とも団子状態。
しかし、終盤に差し掛かったあたりからどうもたる田さんに得意地形である池が書かれたタイルが入らなくなったようでたる田さんは伸び悩み。その間に、池が連続しているところを逆に残りのしのぽさん、ぐんまさん、僕に食い荒らされてしまいました。
結局、上位三人の数点差の勝負はぐんまさんが制されて勝利されました。
2人だとある程度以上の大きさの得意地形が出来上がると邪魔したとしても、逆転不能な差がつけられてしまうことがあるのですが、4人だとあっという間に得意地形がつぶされるので、如何に他人の邪魔をしているように見せかけて自分の得意地形を伸ばすか、偶然他人が伸ばしてくれた自分の得意地形にのっかるかというゲームになるように思います。
あと、ゲーム的な面白さではありませんが、このゲームの驚異的なところはコンポーネントがタイル数十枚のみということで、小分け袋にいれる必要もなく、小さめの巾着袋に入れてだけで持ち運べる手軽さというのもあると思います。正直、物足りなさはありますが、スタンダードになっても良いゲームだと思ってます。
炭鉱讃歌

勝利されたぐんまさんのリクエストで今年のエッセン新作であるところのこちらを。
プレイヤーは石炭業者になり、銀行から融資を貰うか、契約カードを取るか、トロッコを買うか、APを獲得して炭坑内で作業するか、出荷方法を選んで出荷するかのいずれかを行い、得点を得ていきます。
プレイヤーは手番にワーカーを行いたいアクションのスペースに配置して、アクションを行います。既にワーカーが置かれているアクションであっても置かれている数+1のワーカーを配置すれば実行できます。全プレイヤーのワーカーが無くなったら決算で、3回決算が起こればゲーム終了です。
契約カードは契約カードの取得アクションで獲得でき、必要な石炭の種類と数、出荷手段が書かれています。その種類の石炭を取るにはトロッコが必要で、取りたい石炭の種類によってトロッコの単価が異なります。さらに、自分の炭鉱で採掘を行うためにアクションポイントを手に入れるアクションがあり、そこにワーカーを配置して手に入れたAPで炭坑内の移動、トロッコからの運搬、契約カードへの運搬を行います。契約カードに書かれた種類、数の石炭を運搬完了していたら、馬車やトラックなど、契約カードに指定された手段にワーカーを配置して出荷し、契約カードに書かれた点数を得ます。
決算時、1回目は達成した契約カードの必要な石炭の種類ごと、2回目はそれに追加して達成した契約カードの出荷方法ごと、3回目はさらに追加して自分の炭鉱にある石炭を取り終わったトロッコの種類ごとに数が1位、2位のプレイヤーに点が入ります。
たる田さんのインスト後、ぱっと見ですが、必要な石炭を取るためのトロッコ代金に比例しているように見えたので契約達成時の得点は置いておいて、決算時の得点がポイントかなと見当をつけました。
石炭の種類、出荷方法の種類、トロッコの種類は全て4種類なので4人プレイだからそのうち2種類で得点を取れるよう特化することにしました。
ゲーム開始時に契約カードのドラフトというか、欲しいのを順番にとっていくフェイズがあり、スタートプレイヤーだったため、取るのは最後だったのですが、みなさん輸送方法が機関車やトラック、馬車といった決算時の得点が高い方から取られたため、3枚とった契約カードの内訳は、石炭の種類は黒と灰色(石炭は黄色、茶色、灰色、黒の4種類です)、運搬方法は手押し車のみというだいたい狙った通りのカードを取ることができました。
運良くスタートプレイヤーにだったこともあり、さくっと6金獲得後、場に一枚しか出ていなかった黒の石炭を取るためのトロッコをすぐに購入しました。これで黒の石炭が必要な契約が最初の決算までに達成できるのは僕だけになり、かなり狙いの達成が容易になりました。
灰色のトロッコも購入でき、出荷方法として手押し車を選択していた方は他にいなかったので、出荷アクションもワーカー1つで行えるなど、かなりうまい具合にまわりました。経験者のたる田さん、しのぽさんかお金厳しい、お金厳しいという話を伺っていたので、節約できたワーカーはお金の獲得に使いました。灰色、黒色のトロッコは高い(黄色は1トロッコ1金なのに対して、灰色は3金、黒は4金です)ので、お金にまわせたのは本当に幸運だったと思います。
結果、1回目の決算終了時に頭ひとつ抜け出すことに成功しました。
2ラウンド目は最後手番になり、良いアクションの選択が難しそうではありましたが、ラウンド開始時にみんなが殺到するお金の獲得アクションにワーカーをぜいたくに使うことで手番を圧縮したり(ワーカー1つあたりの効率よりも獲得するためにかかる手番数を重視しました)して、欲しい灰色のトロッコや灰色の石炭が必要な契約などをうまいこと手に入れ、2回目の決算で、運搬方法3種類で得点に絡むことができ、トップをキープ。
1ラウンド目のの黒トロッコはともかく、それ以降、うまくまわっていたり、得点に絡めたりは本当に運良くという感じで怖いくらいでした。
さすがに運だけでは勝たせてくれず、3ラウンド目、独占状態だった黒の石炭に必要なトロッコをしのぽさん、ぐんまさんがどんどん購入し、数を伸ばしてきました。この黒のトロッコ数による得点は13点と決算で手に入る中で最も大きい点だったので負けたくはなかったのですが、このラウンドでは今度は逆にまわりが悪く、結局、1つも購入できずに3回目の決算に。ぐんまさんかしのぽさん、どちらかに負けるだけなら2位の点数が入りますが、一気にふたりに追いやられたので、13点見込んでいた点が0点になったらさすがに負けるかなーと思っていました。
しかし、結局、3人同数という結果になり、次に点数の高い灰色のトロッコ数では独走の単独トップをとることができたのもあり、点差を守りきって勝つことができました。
評判通り、面白いゲームでした。運要素の大きいカードやトロッコの引きに、山札から複数枚引いてそこから1枚選ぶという選択肢があったり、「お金をもらう」、「契約カードをもらう」という中に「XXAPを獲得してそれを使って石炭を運搬する」という細かく数えなければ十分かわからないアクションがあったりと、緩急の付け方がうまいゲームだと思いました。
ワーカーを配置しますし、誰かが先に置いたところには置きにくいということで、区分するとしたらワーカープレイスメントだとは思うのですが、僕はワーカープレイスメントというよりも、ワーカー=お金的な意味合いにとらえていました。2つ置いても妥当な価値か?3つ置いても元がとれるか?そんな感じです。自分が価値に見合ったワーカー消費でアクションできたかよりも、他人がやりたそうなアクションを先取りして、ワーカーを消費させるのが楽しいという性悪具合でしたが。
また、どんな契約カードやトロッコがでてくるかは運次第ではありますが、思い通りに出荷するには高APのアクションを取る必要があり、準備しすぎると、結局思い通りに出荷することができないので、お金か契約かトロッコのいずれかを見切ってAPを取りに行く必要があるという点で、自分の決断がきっちり勝ち負けに絡んでいる感じがするのも好みでした。
感想戦で安いトロッコ(石炭)中心の戦術って成り立つのかという話になりました。契約カードから得られる点数は、基本的にお金に比例しています。黄色石炭が1つ必要な契約は2点、茶1つは3点、灰色1つは4点、黒1つは5点です。つまり、種類による点差=種類の金額差という具合です。数による点差も黄色2つでは3点なので、これまた金額差と等しいです。
そのため、感想戦時には、石炭の種類に関わらず石炭1つを出荷するために必要なAPは変わらない(高かろうが安かろうがエレベータに積むのにかかるのは1AP)ので、APあたりの点数効率が悪い安いトロッコ(石炭)では勝てないのではないかという話もでました。しかし、よくよく考えるとお金獲得アクションとの効率も考えないと効率を語る上でフェアではないです。例えば、黄色石炭2つのトロッコを購入するために必要なお金は2金ですが、黒石炭は8金必要で、一回のお金獲得アクションでもらえる金額は3~6金のため、黒石炭は2つ買うにしても2回はお金獲得アクションをしなければなりません。そう考えると案外廉価石炭戦術、高級石炭戦術うんぬんは実は関係なく、契約カードから得る得点効率は契約カードの種類に依らず一定なのかもしれません。
では、どこで差がつくのかというと、決算時の点数しかありません。今回僕はたまたまそうなりましたが、他プレイヤーの契約カードの内容を見つつ、決算時の点が複数種類でとれるようプレイしていく、そんなゲームかもしれません(後手に回るとワーカーを無駄に使わされるので、先に先に攻めていった方が良いようにも思え、そうなると他人と被るか被らないかで運要素が大きくなりすぎるんでないかな―とも思いますが)。
ルアーブル
前々から複数のボードゲームを同時にやったらどうなるのか興味があり、たる田さんのお宅のボードゲームを遊ぶ部屋が広いということで、2ゲーム同時立卓をお願いしてみたところ、やってみますかwということになりました。
出来れば一方はインストの必要がなく軽くできるものがよいのではないか、ダウンタイムが同じくらいのものが良いのではないか、初プレイのゲームを一方にでもいれるのはもったいない等々話はでたのですが、色々と紆余曲折の結果、ルアーブルとロシアンレイルロードの同時立卓となりました。
僕としてはルアーブルはおまけでさくさくと進めればと思っていたのですが、やるからにはそうはいかんと、みなさん結構な力の入れ具合になった結果、どちらにも集中できないのでとルアーブルは早々に中断しましたw。かるーいゲームを何かのついでに一手ずつ動かすくらいなら…とまだ諦めていないので、またいつか…!

(アホの所業である(付き合いいただいてありがとうございました))
ロシアンレイルロード

こちらも今年のエッセンの新作というか、フェアプレイの投票結果的に1位のゲームです。
線路を敷き、鉄道を買い、技術をあげ、工場を購入し…となにやら鉄道運営ゲームめいた感じなのですが、それはあくまでテーマだけで、とにかく線路や技術を伸ばせば毎ラウンド獲得できる点が伸び、最終ラウンドまでの合計で競うゲームです。
各アクションはワーカープレイスメントで行いますが、炭鉱讃歌とは異なり、誰かが先に置いた箇所にはもうワーカーが置けない通常の?ワーカープレイスメントです。このゲームなりの特徴としては、複数ワーカーをおくことで効果の高いアクションが行える場所もあるということです(通常線路2マスのところがワーカー2つ消費することで3マス敷けたりする)
技術は単に先に進めれば進んだ位置に応じて、ラウンドごとに1点、2点、3点、…、10点、15点…と伸びていきますが、線路から得る点数は、ちょっと独特です。初期に持っている黒い線路はいくら先に進めてもラウンドごとの点数は貰えません。ただし、先に進めることで灰色、茶色、ベージュ、白の線路が獲得でき、それらは先に進めるごとに点数が入ります。黒以外の線路は敷いたところまで走れるだけの性能の鉄道があれば、毎ラウンド点数が入ります。灰色、茶色、ベージュ、白とあとで手に入る線路ほど点数が高いですが、点数の低い線路の敷いてある手前までしか敷けません。
ぐんまさん、たる田さんが経験者で、しのぽさんと僕は初プレイ。線路を敷く路線は、最も長く様々な色の線路も手に入るシベリア横断鉄道、線路からの点にボーナスが入るキエフ線、カードが手に入ったり特殊な効果があるウクライナ線の三つがあります。
シベリア横断鉄道は終点までの距離がめちゃくそ長く、着実にのばして、点の高い鉄道を手に入れて~という王道的な稼ぎ方は初プレイでは難しいのではと判断して、敷いた距離が短くても点が取れそうで、追加タイルをとればさらに倍増するキエフ線を中心に進めることにしました。直接はキエフ線からの得点要素に関係はありませんが、シベリア横断鉄道の3マス目に茶色の線路を伸ばせばワーカーがもらえるところもとっとと取ってしまおうと考えました。
たる田さんは前回ウクライナ線特化で負けたとのことで今回は技術を伸ばす戦術をとる模様(初期にスタートプレイヤー以外は何らかのリソースがもらえるので、そこでみなさんだいたいの方向性は決めてらっしゃいました)。
アクションは前述の通りワーカープレイスメントなので同じ戦術をとるプレイヤーがいるとアクションの取り合いになりおいしくありません。
おいしくないのですが、見事に技術ののばしあいで被るぐんまさんとたる田さんw。技術はのばしていくと事前に獲得していた工場を通り、その際にボーナスのアクションなどが得られます。ぐんまさんはその工場の使い方がうまく、ぐんぐんと技術を伸ばし、さらにキエフ線とウクライナ線を伸ばされ、ウクライナ線の序盤にあるボーナスカードの獲得効果をさくっと踏み、早々にキエフ線に9列車を導入。キエフ線も終点までのばして一気に30点、40点と毎ラウンドの得点を伸ばしていきます。
ぐんまさんは、積極的にスタートプレイヤーもとりにいかれてたのですが、このプレイ順をとりにいったワーカーはラウンド最後に別アクションを行えます。通常なら良いアクションが残っていることなどないのですが、このゲームでは毎ラウンドにひとつずつ、購入することで自分専用のアクションになるタイルを購入できます(かなり強い効果のものばかりです)。これを序盤に手に入れられていたのでワーカーが無駄になることもなかったようです。
技術が被ったたる田さんも参られていましたが、僕もキエフ線からの得点をメインに据えようとしていたにも関わらずぐんまさんに同じ得点源を早々に作られてしまったわけで、同じことをしても追いつけるわけがありません。というか、僕はまだラウンドごとの点が十点強のため、着々とぐんまさんももちろん、たる田さん、しのぽさんにも置いていかれてました。
毎ラウンド得点が累積するので、早々に得点源を作るのが大事だったのだなあと気づきはしましたが後の祭り。この時は序盤の方針に加えて、追加アクションタイル数のトップを取ろうとしていました(ゲーム終了時にボーナス点がもらえます)。それはそれで取るとして、得点源はどこいけば良い…?と悩んでる間にゲームは後半に突入です。
残り3ラウンドで果たしてぐんまさんに追いつけるのか?と僕ら3人は思っていましたが、そこから頭一つ抜け出たのがたる田さんでした。
技術が被っており、そちらではぐんまさんに勝てないみるや、技術に偏らせずシベリア横断鉄道を伸ばしつつ、お金を大量に確保するプレイ(お金はタイルを買うだけでなく、ワーカーの代わりに使ったり、汎用性の高いアクションのために必要です)に走っていたのですが、5ラウンド目、スタートプレイヤーを取ると、コピーのアクションタイルを購入。すごい勢いでシベリア横断鉄道を伸ばし始めました。線路を敷くアクションも効率の良いものは四人戦ではすぐに埋まってしまいますが、シベリア横断鉄道に誰も手を出していなかったこともあり、黒以外の灰色、茶色、ベージュの線路を敷くアクションは比較的空いていたのです。そこを電撃的にさくさくさくっとワーカー&お金で埋めて一気に白線路を敷き始めました。茶色、ベージュ、白の線路から得られる得点を倍増させるタイルも獲得し、6ラウンド目には毎ラウンドの得点でぐんまさんを逆転しました。
ぐんまさんの序盤から中盤にかけてのリードをたる田さんの追い込みが上回れるのかがこのゲームの焦点になりました。
残りの僕としのぽさんといえば、華麗にビリ争いをしていましたw。これのおかげでモチベーションが保てたといっても過言ではありませんw。
しのぽさんは、みんなが選ぶ強そうに見える手に反発されて色々と試されていたせいで点が伸び悩んでいたように見えました(スタートプレイヤーが追加アクション購入、二番手がお金獲得をほぼ確実に選んでいましたし、三番手、四番手も追加ワーカーや黒の線路敷きなど一部のアクションに偏る傾向がありました)。
僕もしのぽさんもトップは無理ですができる限り点を伸ばそう!ということで僕はキエフ線と技術というぐんまさんの後追い、しのぽさんはシベリア横断鉄道のばして白線路~というたる田さんの後追いという形になりした。
結果からいうと二つ目の技術コマの投入などもされたようですが後半の得点リソースの獲得がうまくできなかったぐんまさんに対して、白線路だけで100点取るなどというふざけた点数にまで獲得点を伸ばし続けたたる田さんが60点も引き離して勝利!
ビリ争いはラウンドごとの点では負けたものの購入したアクションタイルにかかれた数字分点数を得る工場や最終的な購入アクションタイル枚数による得点など、即点系で上回り僕が3位となりました。

(終局図。たる田さんが400後半、ぐんまさんが400手前、僕が300後半、しのぽさんが300手前という感じで2グループにわかれました)
評判どおり面白いゲームでした。聞いていたものが○○戦術が~やあ△△線を~という感じのものが多かったので多彩な得点方法の中で何を選ぶのかが重要なゲームかと思っていたのですが、それよりもワーカープレイスメント部分、アクションをどう効率的に行っていくかというタイプのゲームのように感じました。
つまり、ひととやることが被るとアクションが思うように行えず点がのびないのかなと。今回は技術をのばす方面で序盤はぐんまさん、たる田さん、僕の三人が被り、シベリア横断鉄道がのばされなかった関係で茶色、ベージュ、白といった高得点の線路を敷くアクションが比較的空いていたのがたる田さんの最後の爆発的な得点につながったように思いますが、そうでなく、単にシベリア横断鉄道から白の線路につなげるのが強いのかもしれず、別の展開もまたみてみたいです。
(といいつつ、自分専用のコピーアクションは強いのかもなーと思ってます)
レガシー:クレシー公爵の遺言
時の歯車でもなく、リスクでもないポータルゲームズの今年の新作の1つです。
ある貴族の頭首になり、様々な人々と婚姻関係を結ぶことで一族の名誉、名声を高めていくゲームです。
詳しくは(たぶん)別記事を書きます。

(一番きれいに出来ていた(そして勝利された)ぐんま一族の家系図)
サンスーシー

各プレイヤーが自分の個人ボードに庭を作って、そこを貴族に散歩させることで得点するゲーム。宮殿からより離れた場所まで貴族を連れて行けば得点も高いですが、戻れないので行き過ぎるとまだ庭できてないので進めません、ということになります。庭づくりは毎ターン手札をプレイして、メインボード上のカードの内容にあった場所からとってきたタイルを置くことで行います。メインボード上へのタイル供給はランダムなため欲しいものが常にあるわけではないですし、欲しいものがあってもカードで指定するため欲しいものが取れるとは限りません。
最初に目的カードというか最後に点になる庭の種類が示されたカードがもらえるので、とりあえずその種類(東屋とか石像とか、同じ庭でも色々種類があります)のを優先して進めようかと思いますが、この時はメインボード上のタイルの種類が一部に偏るというあまり嬉しくないことが起こっており、仕方ないのでお茶をにごすというか、ベターでもないけど悪くもない手を打ちながらタイルを待ちます。
しかし、欲しいタイルは出てこない!貴族を進める先も徐々になくなってきてやばいなーとみなさんのボードを見ると半分ほどの種類の庭はスルーして脇から貴族をまわりこまされていました。
あー、なるほどと思いつつさっそく真似をして窮地を脱出。完全な庭を作るには手番は全然足らないので、諦めも大事という話をたる田さんがインスト時にされてたのを忘れてました。
みなさん欲しいタイルが出ずに苦しまれていたのが功をそうしてトップのたる田さんに一時は追いつきましたが、最後に残ったカードが全く不要なタイルしか取れないもので、綺麗に手余りなく進めたたる田さんが勝利されました。
タイル運、手札のカード運というふたつの運用素が結構な縛りになっていてままならないのが楽しいゲームでした。お互いに、「えー、なんでそのタイル取るのー?」、「もっといいタイル引いてくださいよ!(タイルの補充は手番終了時に各自かやるのです)」といいあうのが楽しければありだと思いますが、自分の不運と他人の邪魔(決してわざとではない)を呪わしく思う人には向いてないと思いますw。
サンタさんはマッハ3

ぐんまさんが(奥様が?)カードなどを用意してくださったP&Pゲーム。
自分らはサンタになり、毎ターン配られるプレゼントを分担して配ります。規定ターン終了時に配り切っていたら勝利で、プレイヤー内で最もプレゼントを配っていたプレイヤーが1位になります。配り切れなければ敗北です。
手番はアクションポイント制なので配達先が分散すると厳しいですが、毎ターン配られるプレゼントはプレイヤー数と同じで、手番に入る前にトレードのフェイズがありますし、配達先が同じなら一回の行動で複数個配れるのできちんと協力すれば配るのは難しくはありません。
サンタさんはマッハ3とはいえ、都市間を移動(札幌、仙台、東京、大阪など、配達先は日本の大都市です)するのに1AP使うため、できればまとめて配りたいです。
僕は初期手札が札幌、仙台に固まっていたので、北日本のカードをまわしてもらって、関東以西はみなさんに任せようと思っていました。が、トレードフェイズでいきなり取られる札幌カードw。トレードと言いつつ、好きな手札を渡す、ババ抜き方式で1枚奪う、その両方を行う、パスの四択で、みなさん勝ちを狙いに来てるので渡すだけとか、他人に効率良く配らせるとかは選択肢にないようでw。
補充も表向きのカードから好きなものを選ぶので誰のとこに何が入ったかは一目瞭然ですし、配達もさくさくできるので、みなさん手札は多くても2枚、大抵0か1枚であり、欲しいカードを狙って奪うことは難しくないです。
結果、カードがお互いに取られまくっててんやわんやの展開にw。トレードの順番が早いと自分が奪ってきたカードも大抵後の人に奪われるので安心できません。
そんな効率とは無関係なプレイをしていても余程配達先が離れてなければ1ターンに1箇所は届けらるので順調にサンタ業務を遂行していき、最終ターン。西日本にいるのは僕だけだったので配達先が福岡(広島だったかも)のカードを取り、他のプレゼントもみなさんの手で配達されてサンタチームの勝利だなーと思ってたのですが、この時の配達数トップが僕だったため、勝たせるくらいなら!と奪いあいが発生してプレゼント配りきれずに敗北で終了w。
まあ、ゲーマーばかりで順位有の協力ゲームやったらこうなりますよねーという結果になりましたが、何かを配るゲームならこれくらいゆるい方が好みではあります。そもそも配りきれなかったり、効率よく回れない方がストレスになるので。
ということで、新作ばかり遊び倒させて頂きました。
来年も偽エッセンなどでみなさんよろしくお願いしますー。
京都

たる田さんのボードゲーム棚を前に「何からやります?」という話になったわけですが、まあ、まずは軽いものからということで、ぐんまさんからリクエストのあった京都を遊びました。
ルールなどは過去の記事を。
単純ルールなのでインストもさくっと終わり、さっそくプレイです。
意外と見落とすことも多く、最初のうちは「ここにおいて、3点」→「いやいや、こっちも点になるから6点だよ」などとお互いに訂正しあうことも多かったですが、徐々に慣れていくと、みなさん、自分の得意地形を伸ばすか、それとも他人の得意地形であっても自分の点が伸びるようタイルをおかれるかの選択もきっちりされるというさすがのプレイにより、中盤くらいまでは4人とも団子状態。
しかし、終盤に差し掛かったあたりからどうもたる田さんに得意地形である池が書かれたタイルが入らなくなったようでたる田さんは伸び悩み。その間に、池が連続しているところを逆に残りのしのぽさん、ぐんまさん、僕に食い荒らされてしまいました。
結局、上位三人の数点差の勝負はぐんまさんが制されて勝利されました。
2人だとある程度以上の大きさの得意地形が出来上がると邪魔したとしても、逆転不能な差がつけられてしまうことがあるのですが、4人だとあっという間に得意地形がつぶされるので、如何に他人の邪魔をしているように見せかけて自分の得意地形を伸ばすか、偶然他人が伸ばしてくれた自分の得意地形にのっかるかというゲームになるように思います。
あと、ゲーム的な面白さではありませんが、このゲームの驚異的なところはコンポーネントがタイル数十枚のみということで、小分け袋にいれる必要もなく、小さめの巾着袋に入れてだけで持ち運べる手軽さというのもあると思います。正直、物足りなさはありますが、スタンダードになっても良いゲームだと思ってます。
炭鉱讃歌

勝利されたぐんまさんのリクエストで今年のエッセン新作であるところのこちらを。
プレイヤーは石炭業者になり、銀行から融資を貰うか、契約カードを取るか、トロッコを買うか、APを獲得して炭坑内で作業するか、出荷方法を選んで出荷するかのいずれかを行い、得点を得ていきます。
プレイヤーは手番にワーカーを行いたいアクションのスペースに配置して、アクションを行います。既にワーカーが置かれているアクションであっても置かれている数+1のワーカーを配置すれば実行できます。全プレイヤーのワーカーが無くなったら決算で、3回決算が起こればゲーム終了です。
契約カードは契約カードの取得アクションで獲得でき、必要な石炭の種類と数、出荷手段が書かれています。その種類の石炭を取るにはトロッコが必要で、取りたい石炭の種類によってトロッコの単価が異なります。さらに、自分の炭鉱で採掘を行うためにアクションポイントを手に入れるアクションがあり、そこにワーカーを配置して手に入れたAPで炭坑内の移動、トロッコからの運搬、契約カードへの運搬を行います。契約カードに書かれた種類、数の石炭を運搬完了していたら、馬車やトラックなど、契約カードに指定された手段にワーカーを配置して出荷し、契約カードに書かれた点数を得ます。
決算時、1回目は達成した契約カードの必要な石炭の種類ごと、2回目はそれに追加して達成した契約カードの出荷方法ごと、3回目はさらに追加して自分の炭鉱にある石炭を取り終わったトロッコの種類ごとに数が1位、2位のプレイヤーに点が入ります。
たる田さんのインスト後、ぱっと見ですが、必要な石炭を取るためのトロッコ代金に比例しているように見えたので契約達成時の得点は置いておいて、決算時の得点がポイントかなと見当をつけました。
石炭の種類、出荷方法の種類、トロッコの種類は全て4種類なので4人プレイだからそのうち2種類で得点を取れるよう特化することにしました。
ゲーム開始時に契約カードのドラフトというか、欲しいのを順番にとっていくフェイズがあり、スタートプレイヤーだったため、取るのは最後だったのですが、みなさん輸送方法が機関車やトラック、馬車といった決算時の得点が高い方から取られたため、3枚とった契約カードの内訳は、石炭の種類は黒と灰色(石炭は黄色、茶色、灰色、黒の4種類です)、運搬方法は手押し車のみというだいたい狙った通りのカードを取ることができました。
運良くスタートプレイヤーにだったこともあり、さくっと6金獲得後、場に一枚しか出ていなかった黒の石炭を取るためのトロッコをすぐに購入しました。これで黒の石炭が必要な契約が最初の決算までに達成できるのは僕だけになり、かなり狙いの達成が容易になりました。
灰色のトロッコも購入でき、出荷方法として手押し車を選択していた方は他にいなかったので、出荷アクションもワーカー1つで行えるなど、かなりうまい具合にまわりました。経験者のたる田さん、しのぽさんかお金厳しい、お金厳しいという話を伺っていたので、節約できたワーカーはお金の獲得に使いました。灰色、黒色のトロッコは高い(黄色は1トロッコ1金なのに対して、灰色は3金、黒は4金です)ので、お金にまわせたのは本当に幸運だったと思います。
結果、1回目の決算終了時に頭ひとつ抜け出すことに成功しました。
2ラウンド目は最後手番になり、良いアクションの選択が難しそうではありましたが、ラウンド開始時にみんなが殺到するお金の獲得アクションにワーカーをぜいたくに使うことで手番を圧縮したり(ワーカー1つあたりの効率よりも獲得するためにかかる手番数を重視しました)して、欲しい灰色のトロッコや灰色の石炭が必要な契約などをうまいこと手に入れ、2回目の決算で、運搬方法3種類で得点に絡むことができ、トップをキープ。
1ラウンド目のの黒トロッコはともかく、それ以降、うまくまわっていたり、得点に絡めたりは本当に運良くという感じで怖いくらいでした。
さすがに運だけでは勝たせてくれず、3ラウンド目、独占状態だった黒の石炭に必要なトロッコをしのぽさん、ぐんまさんがどんどん購入し、数を伸ばしてきました。この黒のトロッコ数による得点は13点と決算で手に入る中で最も大きい点だったので負けたくはなかったのですが、このラウンドでは今度は逆にまわりが悪く、結局、1つも購入できずに3回目の決算に。ぐんまさんかしのぽさん、どちらかに負けるだけなら2位の点数が入りますが、一気にふたりに追いやられたので、13点見込んでいた点が0点になったらさすがに負けるかなーと思っていました。
しかし、結局、3人同数という結果になり、次に点数の高い灰色のトロッコ数では独走の単独トップをとることができたのもあり、点差を守りきって勝つことができました。
評判通り、面白いゲームでした。運要素の大きいカードやトロッコの引きに、山札から複数枚引いてそこから1枚選ぶという選択肢があったり、「お金をもらう」、「契約カードをもらう」という中に「XXAPを獲得してそれを使って石炭を運搬する」という細かく数えなければ十分かわからないアクションがあったりと、緩急の付け方がうまいゲームだと思いました。
ワーカーを配置しますし、誰かが先に置いたところには置きにくいということで、区分するとしたらワーカープレイスメントだとは思うのですが、僕はワーカープレイスメントというよりも、ワーカー=お金的な意味合いにとらえていました。2つ置いても妥当な価値か?3つ置いても元がとれるか?そんな感じです。自分が価値に見合ったワーカー消費でアクションできたかよりも、他人がやりたそうなアクションを先取りして、ワーカーを消費させるのが楽しいという性悪具合でしたが。
また、どんな契約カードやトロッコがでてくるかは運次第ではありますが、思い通りに出荷するには高APのアクションを取る必要があり、準備しすぎると、結局思い通りに出荷することができないので、お金か契約かトロッコのいずれかを見切ってAPを取りに行く必要があるという点で、自分の決断がきっちり勝ち負けに絡んでいる感じがするのも好みでした。
感想戦で安いトロッコ(石炭)中心の戦術って成り立つのかという話になりました。契約カードから得られる点数は、基本的にお金に比例しています。黄色石炭が1つ必要な契約は2点、茶1つは3点、灰色1つは4点、黒1つは5点です。つまり、種類による点差=種類の金額差という具合です。数による点差も黄色2つでは3点なので、これまた金額差と等しいです。
そのため、感想戦時には、石炭の種類に関わらず石炭1つを出荷するために必要なAPは変わらない(高かろうが安かろうがエレベータに積むのにかかるのは1AP)ので、APあたりの点数効率が悪い安いトロッコ(石炭)では勝てないのではないかという話もでました。しかし、よくよく考えるとお金獲得アクションとの効率も考えないと効率を語る上でフェアではないです。例えば、黄色石炭2つのトロッコを購入するために必要なお金は2金ですが、黒石炭は8金必要で、一回のお金獲得アクションでもらえる金額は3~6金のため、黒石炭は2つ買うにしても2回はお金獲得アクションをしなければなりません。そう考えると案外廉価石炭戦術、高級石炭戦術うんぬんは実は関係なく、契約カードから得る得点効率は契約カードの種類に依らず一定なのかもしれません。
では、どこで差がつくのかというと、決算時の点数しかありません。今回僕はたまたまそうなりましたが、他プレイヤーの契約カードの内容を見つつ、決算時の点が複数種類でとれるようプレイしていく、そんなゲームかもしれません(後手に回るとワーカーを無駄に使わされるので、先に先に攻めていった方が良いようにも思え、そうなると他人と被るか被らないかで運要素が大きくなりすぎるんでないかな―とも思いますが)。
ルアーブル
前々から複数のボードゲームを同時にやったらどうなるのか興味があり、たる田さんのお宅のボードゲームを遊ぶ部屋が広いということで、2ゲーム同時立卓をお願いしてみたところ、やってみますかwということになりました。
出来れば一方はインストの必要がなく軽くできるものがよいのではないか、ダウンタイムが同じくらいのものが良いのではないか、初プレイのゲームを一方にでもいれるのはもったいない等々話はでたのですが、色々と紆余曲折の結果、ルアーブルとロシアンレイルロードの同時立卓となりました。
僕としてはルアーブルはおまけでさくさくと進めればと思っていたのですが、やるからにはそうはいかんと、みなさん結構な力の入れ具合になった結果、どちらにも集中できないのでとルアーブルは早々に中断しましたw。かるーいゲームを何かのついでに一手ずつ動かすくらいなら…とまだ諦めていないので、またいつか…!

(アホの所業である(付き合いいただいてありがとうございました))
ロシアンレイルロード

こちらも今年のエッセンの新作というか、フェアプレイの投票結果的に1位のゲームです。
線路を敷き、鉄道を買い、技術をあげ、工場を購入し…となにやら鉄道運営ゲームめいた感じなのですが、それはあくまでテーマだけで、とにかく線路や技術を伸ばせば毎ラウンド獲得できる点が伸び、最終ラウンドまでの合計で競うゲームです。
各アクションはワーカープレイスメントで行いますが、炭鉱讃歌とは異なり、誰かが先に置いた箇所にはもうワーカーが置けない通常の?ワーカープレイスメントです。このゲームなりの特徴としては、複数ワーカーをおくことで効果の高いアクションが行える場所もあるということです(通常線路2マスのところがワーカー2つ消費することで3マス敷けたりする)
技術は単に先に進めれば進んだ位置に応じて、ラウンドごとに1点、2点、3点、…、10点、15点…と伸びていきますが、線路から得る点数は、ちょっと独特です。初期に持っている黒い線路はいくら先に進めてもラウンドごとの点数は貰えません。ただし、先に進めることで灰色、茶色、ベージュ、白の線路が獲得でき、それらは先に進めるごとに点数が入ります。黒以外の線路は敷いたところまで走れるだけの性能の鉄道があれば、毎ラウンド点数が入ります。灰色、茶色、ベージュ、白とあとで手に入る線路ほど点数が高いですが、点数の低い線路の敷いてある手前までしか敷けません。
ぐんまさん、たる田さんが経験者で、しのぽさんと僕は初プレイ。線路を敷く路線は、最も長く様々な色の線路も手に入るシベリア横断鉄道、線路からの点にボーナスが入るキエフ線、カードが手に入ったり特殊な効果があるウクライナ線の三つがあります。
シベリア横断鉄道は終点までの距離がめちゃくそ長く、着実にのばして、点の高い鉄道を手に入れて~という王道的な稼ぎ方は初プレイでは難しいのではと判断して、敷いた距離が短くても点が取れそうで、追加タイルをとればさらに倍増するキエフ線を中心に進めることにしました。直接はキエフ線からの得点要素に関係はありませんが、シベリア横断鉄道の3マス目に茶色の線路を伸ばせばワーカーがもらえるところもとっとと取ってしまおうと考えました。
たる田さんは前回ウクライナ線特化で負けたとのことで今回は技術を伸ばす戦術をとる模様(初期にスタートプレイヤー以外は何らかのリソースがもらえるので、そこでみなさんだいたいの方向性は決めてらっしゃいました)。
アクションは前述の通りワーカープレイスメントなので同じ戦術をとるプレイヤーがいるとアクションの取り合いになりおいしくありません。
おいしくないのですが、見事に技術ののばしあいで被るぐんまさんとたる田さんw。技術はのばしていくと事前に獲得していた工場を通り、その際にボーナスのアクションなどが得られます。ぐんまさんはその工場の使い方がうまく、ぐんぐんと技術を伸ばし、さらにキエフ線とウクライナ線を伸ばされ、ウクライナ線の序盤にあるボーナスカードの獲得効果をさくっと踏み、早々にキエフ線に9列車を導入。キエフ線も終点までのばして一気に30点、40点と毎ラウンドの得点を伸ばしていきます。
ぐんまさんは、積極的にスタートプレイヤーもとりにいかれてたのですが、このプレイ順をとりにいったワーカーはラウンド最後に別アクションを行えます。通常なら良いアクションが残っていることなどないのですが、このゲームでは毎ラウンドにひとつずつ、購入することで自分専用のアクションになるタイルを購入できます(かなり強い効果のものばかりです)。これを序盤に手に入れられていたのでワーカーが無駄になることもなかったようです。
技術が被ったたる田さんも参られていましたが、僕もキエフ線からの得点をメインに据えようとしていたにも関わらずぐんまさんに同じ得点源を早々に作られてしまったわけで、同じことをしても追いつけるわけがありません。というか、僕はまだラウンドごとの点が十点強のため、着々とぐんまさんももちろん、たる田さん、しのぽさんにも置いていかれてました。
毎ラウンド得点が累積するので、早々に得点源を作るのが大事だったのだなあと気づきはしましたが後の祭り。この時は序盤の方針に加えて、追加アクションタイル数のトップを取ろうとしていました(ゲーム終了時にボーナス点がもらえます)。それはそれで取るとして、得点源はどこいけば良い…?と悩んでる間にゲームは後半に突入です。
残り3ラウンドで果たしてぐんまさんに追いつけるのか?と僕ら3人は思っていましたが、そこから頭一つ抜け出たのがたる田さんでした。
技術が被っており、そちらではぐんまさんに勝てないみるや、技術に偏らせずシベリア横断鉄道を伸ばしつつ、お金を大量に確保するプレイ(お金はタイルを買うだけでなく、ワーカーの代わりに使ったり、汎用性の高いアクションのために必要です)に走っていたのですが、5ラウンド目、スタートプレイヤーを取ると、コピーのアクションタイルを購入。すごい勢いでシベリア横断鉄道を伸ばし始めました。線路を敷くアクションも効率の良いものは四人戦ではすぐに埋まってしまいますが、シベリア横断鉄道に誰も手を出していなかったこともあり、黒以外の灰色、茶色、ベージュの線路を敷くアクションは比較的空いていたのです。そこを電撃的にさくさくさくっとワーカー&お金で埋めて一気に白線路を敷き始めました。茶色、ベージュ、白の線路から得られる得点を倍増させるタイルも獲得し、6ラウンド目には毎ラウンドの得点でぐんまさんを逆転しました。
ぐんまさんの序盤から中盤にかけてのリードをたる田さんの追い込みが上回れるのかがこのゲームの焦点になりました。
残りの僕としのぽさんといえば、華麗にビリ争いをしていましたw。これのおかげでモチベーションが保てたといっても過言ではありませんw。
しのぽさんは、みんなが選ぶ強そうに見える手に反発されて色々と試されていたせいで点が伸び悩んでいたように見えました(スタートプレイヤーが追加アクション購入、二番手がお金獲得をほぼ確実に選んでいましたし、三番手、四番手も追加ワーカーや黒の線路敷きなど一部のアクションに偏る傾向がありました)。
僕もしのぽさんもトップは無理ですができる限り点を伸ばそう!ということで僕はキエフ線と技術というぐんまさんの後追い、しのぽさんはシベリア横断鉄道のばして白線路~というたる田さんの後追いという形になりした。
結果からいうと二つ目の技術コマの投入などもされたようですが後半の得点リソースの獲得がうまくできなかったぐんまさんに対して、白線路だけで100点取るなどというふざけた点数にまで獲得点を伸ばし続けたたる田さんが60点も引き離して勝利!
ビリ争いはラウンドごとの点では負けたものの購入したアクションタイルにかかれた数字分点数を得る工場や最終的な購入アクションタイル枚数による得点など、即点系で上回り僕が3位となりました。

(終局図。たる田さんが400後半、ぐんまさんが400手前、僕が300後半、しのぽさんが300手前という感じで2グループにわかれました)
評判どおり面白いゲームでした。聞いていたものが○○戦術が~やあ△△線を~という感じのものが多かったので多彩な得点方法の中で何を選ぶのかが重要なゲームかと思っていたのですが、それよりもワーカープレイスメント部分、アクションをどう効率的に行っていくかというタイプのゲームのように感じました。
つまり、ひととやることが被るとアクションが思うように行えず点がのびないのかなと。今回は技術をのばす方面で序盤はぐんまさん、たる田さん、僕の三人が被り、シベリア横断鉄道がのばされなかった関係で茶色、ベージュ、白といった高得点の線路を敷くアクションが比較的空いていたのがたる田さんの最後の爆発的な得点につながったように思いますが、そうでなく、単にシベリア横断鉄道から白の線路につなげるのが強いのかもしれず、別の展開もまたみてみたいです。
(といいつつ、自分専用のコピーアクションは強いのかもなーと思ってます)
レガシー:クレシー公爵の遺言
時の歯車でもなく、リスクでもないポータルゲームズの今年の新作の1つです。
ある貴族の頭首になり、様々な人々と婚姻関係を結ぶことで一族の名誉、名声を高めていくゲームです。
詳しくは(たぶん)別記事を書きます。

(一番きれいに出来ていた(そして勝利された)ぐんま一族の家系図)
サンスーシー

各プレイヤーが自分の個人ボードに庭を作って、そこを貴族に散歩させることで得点するゲーム。宮殿からより離れた場所まで貴族を連れて行けば得点も高いですが、戻れないので行き過ぎるとまだ庭できてないので進めません、ということになります。庭づくりは毎ターン手札をプレイして、メインボード上のカードの内容にあった場所からとってきたタイルを置くことで行います。メインボード上へのタイル供給はランダムなため欲しいものが常にあるわけではないですし、欲しいものがあってもカードで指定するため欲しいものが取れるとは限りません。
最初に目的カードというか最後に点になる庭の種類が示されたカードがもらえるので、とりあえずその種類(東屋とか石像とか、同じ庭でも色々種類があります)のを優先して進めようかと思いますが、この時はメインボード上のタイルの種類が一部に偏るというあまり嬉しくないことが起こっており、仕方ないのでお茶をにごすというか、ベターでもないけど悪くもない手を打ちながらタイルを待ちます。
しかし、欲しいタイルは出てこない!貴族を進める先も徐々になくなってきてやばいなーとみなさんのボードを見ると半分ほどの種類の庭はスルーして脇から貴族をまわりこまされていました。
あー、なるほどと思いつつさっそく真似をして窮地を脱出。完全な庭を作るには手番は全然足らないので、諦めも大事という話をたる田さんがインスト時にされてたのを忘れてました。
みなさん欲しいタイルが出ずに苦しまれていたのが功をそうしてトップのたる田さんに一時は追いつきましたが、最後に残ったカードが全く不要なタイルしか取れないもので、綺麗に手余りなく進めたたる田さんが勝利されました。
タイル運、手札のカード運というふたつの運用素が結構な縛りになっていてままならないのが楽しいゲームでした。お互いに、「えー、なんでそのタイル取るのー?」、「もっといいタイル引いてくださいよ!(タイルの補充は手番終了時に各自かやるのです)」といいあうのが楽しければありだと思いますが、自分の不運と他人の邪魔(決してわざとではない)を呪わしく思う人には向いてないと思いますw。
サンタさんはマッハ3

ぐんまさんが(奥様が?)カードなどを用意してくださったP&Pゲーム。
自分らはサンタになり、毎ターン配られるプレゼントを分担して配ります。規定ターン終了時に配り切っていたら勝利で、プレイヤー内で最もプレゼントを配っていたプレイヤーが1位になります。配り切れなければ敗北です。
手番はアクションポイント制なので配達先が分散すると厳しいですが、毎ターン配られるプレゼントはプレイヤー数と同じで、手番に入る前にトレードのフェイズがありますし、配達先が同じなら一回の行動で複数個配れるのできちんと協力すれば配るのは難しくはありません。
サンタさんはマッハ3とはいえ、都市間を移動(札幌、仙台、東京、大阪など、配達先は日本の大都市です)するのに1AP使うため、できればまとめて配りたいです。
僕は初期手札が札幌、仙台に固まっていたので、北日本のカードをまわしてもらって、関東以西はみなさんに任せようと思っていました。が、トレードフェイズでいきなり取られる札幌カードw。トレードと言いつつ、好きな手札を渡す、ババ抜き方式で1枚奪う、その両方を行う、パスの四択で、みなさん勝ちを狙いに来てるので渡すだけとか、他人に効率良く配らせるとかは選択肢にないようでw。
補充も表向きのカードから好きなものを選ぶので誰のとこに何が入ったかは一目瞭然ですし、配達もさくさくできるので、みなさん手札は多くても2枚、大抵0か1枚であり、欲しいカードを狙って奪うことは難しくないです。
結果、カードがお互いに取られまくっててんやわんやの展開にw。トレードの順番が早いと自分が奪ってきたカードも大抵後の人に奪われるので安心できません。
そんな効率とは無関係なプレイをしていても余程配達先が離れてなければ1ターンに1箇所は届けらるので順調にサンタ業務を遂行していき、最終ターン。西日本にいるのは僕だけだったので配達先が福岡(広島だったかも)のカードを取り、他のプレゼントもみなさんの手で配達されてサンタチームの勝利だなーと思ってたのですが、この時の配達数トップが僕だったため、勝たせるくらいなら!と奪いあいが発生してプレゼント配りきれずに敗北で終了w。
まあ、ゲーマーばかりで順位有の協力ゲームやったらこうなりますよねーという結果になりましたが、何かを配るゲームならこれくらいゆるい方が好みではあります。そもそも配りきれなかったり、効率よく回れない方がストレスになるので。
ということで、新作ばかり遊び倒させて頂きました。
来年も偽エッセンなどでみなさんよろしくお願いしますー。