薔薇の名前
僕も相方も推理小説好きなので、相方に、こんなゲームがあるよと伝えたところ、欲しい!とのことで、購入しました。
プレイ前に映画を見て雰囲気がでたところで、相方とふたりでプレイしました。
アンダーカバーのような正体隠匿型の推理ゲームです。プレイヤーは容疑者である6人の修道士のいずれかの役をゲーム開始時に割り振られます。そして、担当の修道士が一番疑われていないプレイヤーが勝利となります。(犯人を当てるゲームではありません)
担当以外の修道士の疑惑をあげ、担当の修道士の疑惑をさげることが、基本の動きではありますが、最終ラウンドに全プレイヤーによる担当修道士当てが行われ、当てられた場合、一気に疑惑があがってしまうため、他プレイヤーに自分の担当修道士を気づかれないように、行動する必要があります。
カードには、修道士カード、場所カード、ウィリアム/アドソカードの3種類があり、修道士カードはカードに書かれた修道士を移動させることが、場所カードはカードに書かれた場所に修道士を移動させることができます。
プレイされたカードの種類によらず、修道士が移動した先に、その修道士の仕事(全ての場所に、ランダムに仕事タイルが配置されています)があれば、仕事をしていたのだなということで、疑惑がさがり、仕事がなければ、何のために行ったのだ?ということで疑惑があがります。
ウィリアム/アドソカードは、ウィリアムかアドソを移動させる特殊なカードで、映画で探偵役を務めていたふたりは、容疑者に含まれていません。他の修道士とは異なり、移動した先にいる他の修道士の
疑惑を増減させる能力を持っています。ウィリアムの方が効果は強力ですが、後述する「時間」がかなり経過します。アドソは時間経過なしでプレイできます。
1日がラウンドで、カードにはランダムに振られている数字分、行動のたびに時間が経過します。
時間の経過によって、1日が終わると、その日の疑惑は確証にかえられ(疑惑ポイントは1日ごとにリセットされるので、最終的な順位に影響があるのは確証ポイントのみ)、その日最後の行動を行ったプレイヤーは、最終的に確証が加算されるカードを引き取らなければなりません。
ただし、仕事をすることで手に入る仕事タイルを使用した分だけ、時間経過を止めることができます。
僕はオレンジのふとっちょを担当でした。
本来なら方針を決めるべきなんでしょうが、手札からプレイする必要があること、1日を終わらせるとペナルティがあるので、仕事タイルをとる行動を優先させたくなることの2点から、思ったように疑惑ポイントを操ることができません。
とはいえ、2人プレイだと最後の担当修道士当てで正解されると12ポイントもプラスされてしまうため、一方が当てればほぼ勝ち確定。外すとまずーい状態になります。
当てるためには攻めていかないと!と相方が仕事タイル集めに奔走しているのを横目に灰色修道士の疑惑ポイントをぐわっと上げます。
が、それでも相方は仕事タイル集めばかりです。
そもそものカード運もあり、仕事タイルの全体数が少ない僕が、1日目~3日目まで、その日を終わらせてしまい、これだけで6ポイント差が確定してしまいました。
1日目にやったような、ある修道士の疑惑ポイントをぐいっと上げて相方の反応を見る作業をその後もやっていましたが、相方の反応は相変わらず鈍く、黒と灰色が確証ポイントで3位以下にかなりの差をつけてるにも関わらず相方は動きません。
これは、赤と灰色ではないなと見当をつけました。
僕の担当するオレンジはというと、ぶっちぎりで確証ポイントが低かったです。
一時は、トップと15,6ポイント差がありました。
あからさますぎだろうとも思ったのですが、別に僕が故意にさげていたのではなく、相方がさげてくれていたので、まあ、ほっとくかと放置してました。
正直に言えば、疑われないように順位をあげたかったのですが、カード運がそれを許してくれませんでした…。
後半も、黒&灰が高ポイント、オレンジが低ポイント、他の色は中間をいったりきたりと動いていました。
相方のそれまでの暴露(1,3,5日に自分の担当修道士以外の色を1色ずつ明かす)結果から、
相方の正体候補は絞られていましたが、4日目あたりで、白を動かすことが増えてきたので、白かなーと思っていました。
5日目の暴露が終わり、相方の正体は、白灰オレンジの3色のいずれか絞られました。オレンジは僕の担当なので、白か灰色の2択です。
灰色は相変わらず確証ポイントは高いままで、
相方も特にさげるような動きはしていなかったので、やはり、白だ!と自分の中で確定させました。
6日目、相方が白の疑惑ポイントをあげます。
ひだり (これはブラフだな。)
相方が白の疑惑ポイントをさげます。
ひだり (ブラフ?)
相方が白の疑惑ポイントをあげます。
ひだり (もう意味がわからん…。!!もしかしたら、白ではないから、適当に動かしてるor僕にカマをかけてるのか?)
そして、7日目の担当修道士当てで…。
僕の推理:白
相方の推理:オレンジ
僕の正解:オレンジ
相方の正解:灰色
ということで、僕だけに確証ポイントが12ポイント加算され、相方の勝利となりました。
恐るべき確証バイアス。最後の相方の白を変に動かしてきたのを素直に解釈すれば良かったのになあ。
やはり相方は僕を白だと思っていたため、揺さぶりをかけていたようです。
僕が5日目の暴露で白を出していたのを思い出したので、白じゃないならオレンジかなーと推理を変更したとのことでした。
他の正体隠匿系のゲームでも言えるのでしょうが、相手の正体を考えるだけで面白いですね。
そして、相手にカマをかける行動が、逆に相手に自分の正体を知られるヒントになったりして、考えれば考えるほどがんじがらめになって動けなくなるところも、好きです。
感想戦で相方とちょっと下のようなことを話しました。
まず、暴露時に出す色ですが、ゲーム中は、相手は僕のことをXX色だと思ってるように見えるから、
その色は残しておけば隠れ蓑になる…などと考えていました。
しかし、もっと単純に、「相手の色(と自分が考えている色)」を出せばいいんですよね。
もし、暴露した色に相手の正解の色が含まれていない場合、相手は、残った候補から自分の色を外して考えることができるので、当てられる確率がちょっとあがってしまいますし、そもそも、相手の正解の色は隠れ蓑にもできませんし。
しかし、これは2人プレイだったからで、3人以上であれば、プレイヤーAが、プレイヤーBの色をプレイヤーCの正解の色と勘違いしているような状況もあると思うので、その場合、BがCの正解の色を暴露で提示するのはうまくないかもしれません。
相手の正解の色を暴露で提示することで、自分の色が当てられる確率をさげるのはあくまで基本で、そこからは相手の心理次第になっちゃいますね。
心理次第といえば、感想戦で面白かったのは、僕は、「灰色の確証ポイントや疑惑をいくら上げても、相方は下げるような動きをしない→灰色ではない」と考えていたのに対して相方は「灰色のポイントを上げてくるのは、正体がばれているからだ→灰色を動かすよりも他の色を動かして、相手の色を見つけるべき」と考えていたことでした。
まあ、当たり前なんですけど、相手の思考を読むように考えているつもりでも、所詮、自分の思考パターンに則って(または、相手の思考パターンを勝手なモデルにあてはめて)、推測しているだけなので、結果的に色が正解したとしても、偶然レベルなんですよね。
とはいっても、上述の通り、そういう勝手な読み合いと、思惑が絡まったプレイが楽しいゲームなんですよ!
やってることは推理といいつつ、内実はパーティーゲームに実は近いんじゃないかなと思いました。
なので、多人数での再プレイを激しく希望です。
プレイ前に映画を見て雰囲気がでたところで、相方とふたりでプレイしました。
アンダーカバーのような正体隠匿型の推理ゲームです。プレイヤーは容疑者である6人の修道士のいずれかの役をゲーム開始時に割り振られます。そして、担当の修道士が一番疑われていないプレイヤーが勝利となります。(犯人を当てるゲームではありません)
担当以外の修道士の疑惑をあげ、担当の修道士の疑惑をさげることが、基本の動きではありますが、最終ラウンドに全プレイヤーによる担当修道士当てが行われ、当てられた場合、一気に疑惑があがってしまうため、他プレイヤーに自分の担当修道士を気づかれないように、行動する必要があります。
カードには、修道士カード、場所カード、ウィリアム/アドソカードの3種類があり、修道士カードはカードに書かれた修道士を移動させることが、場所カードはカードに書かれた場所に修道士を移動させることができます。
プレイされたカードの種類によらず、修道士が移動した先に、その修道士の仕事(全ての場所に、ランダムに仕事タイルが配置されています)があれば、仕事をしていたのだなということで、疑惑がさがり、仕事がなければ、何のために行ったのだ?ということで疑惑があがります。
ウィリアム/アドソカードは、ウィリアムかアドソを移動させる特殊なカードで、映画で探偵役を務めていたふたりは、容疑者に含まれていません。他の修道士とは異なり、移動した先にいる他の修道士の
疑惑を増減させる能力を持っています。ウィリアムの方が効果は強力ですが、後述する「時間」がかなり経過します。アドソは時間経過なしでプレイできます。
1日がラウンドで、カードにはランダムに振られている数字分、行動のたびに時間が経過します。
時間の経過によって、1日が終わると、その日の疑惑は確証にかえられ(疑惑ポイントは1日ごとにリセットされるので、最終的な順位に影響があるのは確証ポイントのみ)、その日最後の行動を行ったプレイヤーは、最終的に確証が加算されるカードを引き取らなければなりません。
ただし、仕事をすることで手に入る仕事タイルを使用した分だけ、時間経過を止めることができます。
僕はオレンジのふとっちょを担当でした。
本来なら方針を決めるべきなんでしょうが、手札からプレイする必要があること、1日を終わらせるとペナルティがあるので、仕事タイルをとる行動を優先させたくなることの2点から、思ったように疑惑ポイントを操ることができません。
とはいえ、2人プレイだと最後の担当修道士当てで正解されると12ポイントもプラスされてしまうため、一方が当てればほぼ勝ち確定。外すとまずーい状態になります。
当てるためには攻めていかないと!と相方が仕事タイル集めに奔走しているのを横目に灰色修道士の疑惑ポイントをぐわっと上げます。
が、それでも相方は仕事タイル集めばかりです。
そもそものカード運もあり、仕事タイルの全体数が少ない僕が、1日目~3日目まで、その日を終わらせてしまい、これだけで6ポイント差が確定してしまいました。
1日目にやったような、ある修道士の疑惑ポイントをぐいっと上げて相方の反応を見る作業をその後もやっていましたが、相方の反応は相変わらず鈍く、黒と灰色が確証ポイントで3位以下にかなりの差をつけてるにも関わらず相方は動きません。
これは、赤と灰色ではないなと見当をつけました。
僕の担当するオレンジはというと、ぶっちぎりで確証ポイントが低かったです。
一時は、トップと15,6ポイント差がありました。
あからさますぎだろうとも思ったのですが、別に僕が故意にさげていたのではなく、相方がさげてくれていたので、まあ、ほっとくかと放置してました。
正直に言えば、疑われないように順位をあげたかったのですが、カード運がそれを許してくれませんでした…。
後半も、黒&灰が高ポイント、オレンジが低ポイント、他の色は中間をいったりきたりと動いていました。
相方のそれまでの暴露(1,3,5日に自分の担当修道士以外の色を1色ずつ明かす)結果から、
相方の正体候補は絞られていましたが、4日目あたりで、白を動かすことが増えてきたので、白かなーと思っていました。
5日目の暴露が終わり、相方の正体は、白灰オレンジの3色のいずれか絞られました。オレンジは僕の担当なので、白か灰色の2択です。
灰色は相変わらず確証ポイントは高いままで、
相方も特にさげるような動きはしていなかったので、やはり、白だ!と自分の中で確定させました。
6日目、相方が白の疑惑ポイントをあげます。
ひだり (これはブラフだな。)
相方が白の疑惑ポイントをさげます。
ひだり (ブラフ?)
相方が白の疑惑ポイントをあげます。
ひだり (もう意味がわからん…。!!もしかしたら、白ではないから、適当に動かしてるor僕にカマをかけてるのか?)
そして、7日目の担当修道士当てで…。
僕の推理:白
相方の推理:オレンジ
僕の正解:オレンジ
相方の正解:灰色
ということで、僕だけに確証ポイントが12ポイント加算され、相方の勝利となりました。
恐るべき確証バイアス。最後の相方の白を変に動かしてきたのを素直に解釈すれば良かったのになあ。
やはり相方は僕を白だと思っていたため、揺さぶりをかけていたようです。
僕が5日目の暴露で白を出していたのを思い出したので、白じゃないならオレンジかなーと推理を変更したとのことでした。
他の正体隠匿系のゲームでも言えるのでしょうが、相手の正体を考えるだけで面白いですね。
そして、相手にカマをかける行動が、逆に相手に自分の正体を知られるヒントになったりして、考えれば考えるほどがんじがらめになって動けなくなるところも、好きです。
感想戦で相方とちょっと下のようなことを話しました。
まず、暴露時に出す色ですが、ゲーム中は、相手は僕のことをXX色だと思ってるように見えるから、
その色は残しておけば隠れ蓑になる…などと考えていました。
しかし、もっと単純に、「相手の色(と自分が考えている色)」を出せばいいんですよね。
もし、暴露した色に相手の正解の色が含まれていない場合、相手は、残った候補から自分の色を外して考えることができるので、当てられる確率がちょっとあがってしまいますし、そもそも、相手の正解の色は隠れ蓑にもできませんし。
しかし、これは2人プレイだったからで、3人以上であれば、プレイヤーAが、プレイヤーBの色をプレイヤーCの正解の色と勘違いしているような状況もあると思うので、その場合、BがCの正解の色を暴露で提示するのはうまくないかもしれません。
相手の正解の色を暴露で提示することで、自分の色が当てられる確率をさげるのはあくまで基本で、そこからは相手の心理次第になっちゃいますね。
心理次第といえば、感想戦で面白かったのは、僕は、「灰色の確証ポイントや疑惑をいくら上げても、相方は下げるような動きをしない→灰色ではない」と考えていたのに対して相方は「灰色のポイントを上げてくるのは、正体がばれているからだ→灰色を動かすよりも他の色を動かして、相手の色を見つけるべき」と考えていたことでした。
まあ、当たり前なんですけど、相手の思考を読むように考えているつもりでも、所詮、自分の思考パターンに則って(または、相手の思考パターンを勝手なモデルにあてはめて)、推測しているだけなので、結果的に色が正解したとしても、偶然レベルなんですよね。
とはいっても、上述の通り、そういう勝手な読み合いと、思惑が絡まったプレイが楽しいゲームなんですよ!
やってることは推理といいつつ、内実はパーティーゲームに実は近いんじゃないかなと思いました。
なので、多人数での再プレイを激しく希望です。