中世の建築士たち/The Builders: Middle Ages

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(インスト込み3人で50分ほど)

【概要&ルール】

あなたは中世の手配師です。市役所が公募している建築案件を取ってきて、契約している社員に建物を作らせます。建物完成の報酬と社員への給料の支払いの差分を懐にいれ、どんどん私服を肥やしましょう。建物を建てた分だけあなたの名声はあがります。街の名士を目指しましょう。

建物カードに示された建材を職人を手配することで満たして、建築し、完成した際に得られるお金や勝利点を稼ぐゲームです。

プレイヤーは3アクションポイントを持ち、以下のいずれかから任意に選択し実行します。

1.建物カードを取る:場に並べられた建物カードを1枚とって、自分の前に置きます。これで「建築中」になります。

2.職人カードを取る:場に並べられた職人カードを1枚取って、自分の前に置きます。

3.建築中の建物に職人を派遣する:自分の前に並んだ職人カードを1枚、カードに書かれたお金を銀行に支払って、建築中の建物の横に移動させます。

4.お金をもらう:お金を銀行からもらいます。1手番中にいくらアクションポイントを消費するかでもらえる額が変わります(1AP:1金、2AP:3金…というように)

・特殊なアクション

A.建物を完成させる:建築中の建物の横に並んだ職人の能力が、建物完成に必要な要素(建物カードに記載されています)を満たしている場合、建物は完成しているとみなされ、アクションポイントを消費せずに、裏返して「完成」にできます。この際、書かれているお金と点数を得ます。
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(1枚の建物カードに対して、3人の職人が派遣されています(右の重なっているのは全て職人です)。この時、石材、木材、技術は職人の能力と建物が必要としているものが等しく、タイルは職人の能力が1つ余分になっていますが、建物完成に必要な要素は満たしているので完成扱いになります)

B.アクションを増やす:5金支払うことで1手番にできるアクションを1つ増やせます。

手番を全プレイヤーでぐるぐるといずれかのプレイヤーが規定点に達するまで行います。いずれかのプレイヤーが規定点に達したら、スタートプレイヤーの右隣の人までプレイし、最も点数の高いプレイヤーが勝利します。


【プレイ内容】

Fさん、Sさんが遊びにくるとのことだったので、公称プレイ時間30分であり、絵がいい感じということで会社帰りに購入して、その日のうちに早速3人で遊びました。
ルールを読んだ限りでは、単に建物にあった職人を取ってきて当てはめていくだけって地味だし面白くなさそうと思ったのですが、まあ、とにかくやってみましょうとスタート。

建物は基本的にお金と得点が得られるものばかりですが、中にはレンガ窯など、完成させることでお金のいらない職人カードとして使えるようになるものもあります。
なんとなく使えそうだということで僕が最初に建築するものはそれに決定。特に今後の建築予定等なく、とりあえず場にある職人カードで建築に使えそうなものを取ってきます。Sさんは逆に場に並んだ職人カードから効率良く作れそうな建物を見つくろってそれを狙う方針のようです。

僕は建物カードとそれに必要な職人カードを手元に全て持ってくることができたのですが、Sさんはそれなりに要素の多い建物を狙ったため、職人カードを集めただけで手番終了。それって、狙ってる建物取られたらやばいんじゃ…と思っていると、

Fさん:「これって、建物カード何枚でも手元に持ってきて良いの?」
僕:「ルール上は特に制限ないみたいですね。ペナルティもないみたいです」
Fさん:「じゃあ、これとこれを取る」

と言って、場に出ていた高得点の建物カードを一気に取ってしまいました。

なるほど。そういう手もあるかと思いつつ、僕は僕でとっとと職人として使える建物を完成させます。この建物が知識の能力が多い建物だったので、それを活かして、それなりに測量が必要な建物カードを取りつつ、知識以外を得意な職人を取ってきます。

職人カードの取り方も個性が出ていて、僕は能力は並だが給料も少なくてよい職人メイン、Sさんは有能な高給取りから能力の低い安い職人をバランスよく、Fさんは作るべき建物の要素がえらいことになっているのでそれを手っ取り早く埋めるべく高給取りメインです。
(給料が2金の見習いから5金のマスターまでの職人がおり、給料に比例した能力になっています。職人カードは必ず能力1につき給料は1金という作りになってます)

Fさん:「あ。これ、いきなり5点とか6点の建物作るの無理だ」

職人が能力1につき1金であるように、建物も基本的に完成に必要な要素に比例して点数や報酬が決まっています。点数のおよそ倍、要素があり、さらにその2倍弱程度が報酬です。あくまで基本で、同じ点数の建物でも効率の良い悪いのがあるようですが(全部確認したわけではないので違っていたらすいません)。

そのため、Fさんが最初に取った5点、6点の建物はそれぞれ要素が10個、12個の建物であり、それを完成させるためにはちょうどうまいこと能力がぴったしあった職人をあてがえたとしても、それぞれ10金、12金かかるわけです。そんなうまい具合にいくことは稀なので多少余分に金を払うことになり、初期の所持金は10金しかないのでFさんはお金が足りない=建築できないとなってしまいました。
ここでやや妥協して4点の建物を取り、ちょっと効率は悪くなりながらも完成させ、5点の建物を作る元手を作られていました。

僕は自分の職人の方向性とあった建物を続けて2,3枚獲得、それを徐々に完成させていくことにしました。何気なくやったアクションでしたが、能力の偏り、手元の職人の得意不得意が僕とSさんとは似ていたようで、Sさんが取りたかった建物を僕が軒並み取ってしまったということに。
Fさんも5点建物の完成に向けて職人を派遣し始めましたが、6点建物などを見るにまだ職人カードを取らなければならない様子。

その間に、僕は職人の能力では不足していた石材を、職人として使える建物で補うことに成功。これで、手元の建物カードを建て切って勝ちかな?と思いつつ、周りを見てみるとFさんが6点建物の建築にそろそろ着手しそうです。
あれが建てられてはやばいとこれまで貯め込んだお金を使いアクション数を増やして、最後にはやや点数効率は悪いですが、1点の建物を建てて規定点をクリア。僕がスタートプレイヤーのため、Fさん、Sさんの結果待ちとなります。

Fさんは6点の建物の完成に1AP足りませんでしたが、やはりお金でアクションを増やして完成。そこで得た20金を使い、もう1軒の建物完成に向けて悩み始めます。当初、4点の建物を建てようとされていたようですが、お金が不足しアクションが足らず、諦めたため、「お、勝ったかな?」と思ったのも束の間。

Fさん:「あ、3点で勝つのか。それなら作れる」

と耽々と3点の建物を完成させて1点差で僕を上回り勝利されました。Sさんは金に任せたアクション数アップを使ってもどうにもならないということで投了されてました。
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(終了図)

【感想】

上にも書きましたとおり、ちょっと地味で面白くないかもなと思っていましたが、やってみると、手元にある職人で賄うのか、1アクション消費して新たな職人を手元も持ってくるのか、そもそもどの程度のお金の効率を優先させるのか(能力でちょうど完成するように職人を派遣するのか、ちょっとぐらいオーバーさせても構わないと思いきるか)が悩ましく面白いゲームでした。

わざわざ書くようなことでもないかもしれませんが、職人が使い捨てでなく、手元に戻ってくると言うのが非常に効いてます。1,2軒ならともかくそれ以降の先の見通しなど立たないのですが、手元の職人を活かしつつ、足りない分を新たに補って…、自分の職人たちにあった建物とってきて…と、なんというか効率的な会社経営を目指すゲームみたいで楽しいです。

そういったゲームは他にもたくさんあるんですが、2種類のカード、4つのパラメータだけでうまく楽しいところを抽出してるなと思いました。

僕がFさんに負けた理由はわかっていて、無料で使える職人(建物)を早期に手に入れたこと自体はよい作戦だったと思うのですが、その後、1手あたりの得点効率をあげられなかったのが敗因かなと。能力2の職人を派遣するのも、能力5の職人を派遣するのも同じ1アクションではありますが、アクション自体の効率は2倍以上違います。ここら辺を意識できずに、能力の低い職人を細かく使ってしまったため、金銭的な優位(アクション数アップ)を埋められてしまったかなと。
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(最終的な僕とFさんの完成建物)

(高得点過ぎて逆に非効率に思える建物もありはするので)必ずしもこれが正解とは思いませんが、序盤は点数の低い建物で元手を作り、徐々にアクション効率の高い高能力の職人を使って高得点建物を建てるようにシフトしていくというのが効率が良いように感じました。特殊能力などないのに、この流れがちょっとした拡大再生産になってるというのも、こんなシンプルさで表現できるもんなんだなーと興味深いです。

Fさんのように高得点建物を最初に確保したり、僕やSさんのようにその場その場でやりくりしたりと展開にもそれなりにではありますが幅がありそうですし、今回は高得点建物建築戦術が若干上回りましたが、あと1ターン早ければわかりませんでしたし、戦術もある程度は取りようがあるかなと。建物の絵の種類が全て異なり、多種多様というのも何気にポイント高いです。

完全にジャケ買いだったのですが、久しぶりに当たりを引いたように思います(一応書きますが、プレイ時間、価格などに対しての満足度の話です)。

ただ1点、これとこれを組み合わせて、あれこれだと石材が1足りない、じゃあ、こっちのを使って組み合わせて…、やっぱり足りないから新しく雇うか?と手札と場札を使ってのパズルを毎手番考えるゲームなのでダウンタイムはそれなりに出来てしまいますし、誰かが規定点に達してからは、なんとかならないかとアクション数も増やしてのやりくりを考えるのでかかる時間はそれまで以上と、全体と通してダウンタイムがかかりやすいゲームだと思います。
欲しかった職人カード、建物カードが他人に取られてしまうことはもちろんありますし、自分の手番までどう場が変わるかはわからないのですが、「どうせ手番までには状況変わるから手番来てから考える」などとやられると確実にプレイ時間が伸びるため、あーだこーだ悩むのは手番以外のダウンタイムにある程度やってもらえるようインスト時などにお願いするのをおススメします。

あくまで短時間でできて、このシンプルさ故の良いゲームだと思いますので。

(2014.3.12 9:17追記)
僕が購入した際についてきたホビージャパンの翻訳ルールは、原文ルールに対してP.5とP.6が入れ替わってました。ルール自体は単純なため、そのせいで間違いが起こるとは思えませんが、読んでるとあれ?となるかもしれません。ご注意ください。

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ひだり

Author:ひだり
川崎市で相方や友人たちとボドゲやってます。

オールタイムベストは、
・グローリー・トゥ・ローマ
・バサリ
・インペリアル
・アフター・ザ・フラッド
・ゴッズプレイグラウンド
・HABA社製品 全般

推理ゲーム好きだけど↑には入ってないという
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連絡先:hidarigray@gmail.com
※当blogはリンクフリーです

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