スペキュレーション/ Speculation

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(5人でインスト込み1時間ほど)

【概要&ルール】

お前どの株があがると思ってるの? せーので言い合おうぜ。え?その株だったの?
お互いにあがると思ってた株がほんとにあがってよかったな!とっとと売ろうぜ。

このゲームでは、株券の売買の対象である全銘柄がすごろくのようにマス上を進みます。いずれかの銘柄が最後までたどり着いたらゲーム終了です。
それまでに、株券を売買して一番儲けた人が勝利します。

株価は、該当の銘柄が全銘柄中、すごろくで何位か、また、すごろくをどこまで進んでいるかで決まります。順位が上であるほど、先に進むほど株価はあがります。

手番プレイヤーは、アクショントークンと数字トークンをひとつずつ袋から引きます。
次に、アクショントークンの内容を解決します。アクションは、次のいずれかになります。

取引:全プレイヤーが株券を1枚売り/買いする。
株価をあげる:手番プレイヤーのみ銘柄をひとつ選び、その株の順位をひとつあげる
株価をさげる:手番プレイヤーのみ銘柄をひとつ選び、その株の順位をひとつさげる
パス:この手番ではアクションを行わない

最後に数字トークンを解決します。全プレイヤーはすごろくを先に進めたい銘柄をひとつ、手元のカードで選択し、一斉に公開、カードで示した銘柄を数字トークンの数字分先に進めます。
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百聞は一見にしかずですが、上の写真みたいな数字の書かれたマスを銘柄の描かれたコマが進んでいきます。ちょっと小さくて見にくいですが、左に見えるオレンジのコマの銘柄の価値は110、2位の黄色の銘柄は95…となります(さらに先に1位の緑のコマがあるので、オレンジは2位、黄色は3位です)。ある一定の範囲でレートが異なり、地の色が異なりますが先に進めば進むほど上位は価値がより高く、下位は低くなります。

【プレイ内容】

1992年発表ですが、クイーンが今年リメイクした新版です。国内未流通ですが、リメイクだからなんですかね?
重げ会で5人でプレイしました。

スタート時に持っている株券は全員異なるものを1枚ずつだけなのですが、初期資金がスタート時の株価とちょうど等しくなっており、また1ラウンド目のアクションは必ず取引なので1ラウンド目から誰と協力してどの株をあげるのかというやり取りが発生します。
僕はスタートプレイヤーで取引時は最初に株を買うので、とりあえず既に持っている人がいる株を購入しました。あと手番になれば、他のプレイヤーが何を買ったか(誰に相乗ろうとしているか)がわかるので有利ではあります。
といっても、株券は「全プレイヤー数より1枚少ない」ので、みんなが同じ株に乗ろうとすると最後手番の人は(前々から持っていた株でない限り)購入する機会がなくなるわけですが。

スタート時はどの銘柄も同じマスにいるので、順位をあげるには単純に相乗った人数が多いほうが有利です。僕がこのラウンドに買った株は5人中3人が持っていた銘柄だったこともあり、このラウンドのすごろくで無事1位に。1位ではありますが、まだレートが低いのでたいした儲けにはなりません。
そのため、まだ持っているという選択肢も当然あるわけなのですが、2ラウンド目で今度は最後手番になった僕の前に持っていた人が売ったため僕も売却を選択しましたw。

そして2ラウンド目のすごろくでさっきまで1位だった銘柄はあっという間に下位に。

すごろく、すごろくと書いてますが、「コマを進める際に、既に他の銘柄のコマがあるマスは無視する」ルールのため、上位であるほど進みにくく(トークンの数字どおりしか進めず)、下位は前に進みやすくなってます(上の画像だと8位の白いコマは6進めば2位にまであがります)。
このコマの移動も手番プレイヤーから時計回りなので、スタートプレイヤーの方が下位のコマは進めやすいです。手番プレイヤーの上家(最後にコマを進めるプレイヤー)は、もしかしたら進めるまでに他のコマが先に行ってしまって、無視できるマスがほとんどなくなってしまったということもありえます。上位にあったコマなら下位から抜かれたため、思いもよらず先に進めたということも起こりえますが。

このマスを無視するルールがあるので、本当にあっという間に順位の逆転が起こるため、とりあえず自分の持っている銘柄が1位になったら売っておいた方が得策ということで、下位の銘柄を買っては次ラウンドで順位を上げて売る、その金でまた下位の銘柄を~とデイトレーダー的な取引があちこちで行われることに。
最終的には持っている全ての株はお金に変えられはしますが、1回の取引アクションでは売買は最大1銘柄ずつなので、迂闊に売り残すとすぐに不良債権化します。
僕は途中1位にあがった銘柄を持っていたのですが、「このラウンドの数字トークンは3だし、仮に2位の銘柄でも二人以上が選ばない限り1位を明け渡すことはない。よし、売らないで残す!」という選択をした結果、交互に3位4位のコマを進められて無視効果のおかげで3位にまで落ちてしまってとほほという場面がありました(この時売ればいいのに、もう3位だから今更売ってもなあと残してしまい、最終的に8位になってしまいましたw)。

そんな生き馬の目を抜く株の世界であるため、他人が伸ばそうとした株にはみなさん敏感に反応して、5人中4人だけ得する場面もちらほらというか、ほとんどのラウンドでそうなってました。

僕はといえば、中盤くらいまではその4人にほとんど入れていたのですが、確率的には1/6であるパスを手番プレイヤーで3,4回も引いてしまい、取引でおいていかれることに。取引アクションを引ければ自分が最初に売買できるので、それも考慮して前ラウンドで株の購入やすごろくをやっていたのですが、パスになったことですごろくで抜かれて株価は下がるわ、買おうと思っていた株は買えないわでいろいろとひどい目にあいましたが、終了タイミングも見誤りイマイチ伸びきれず、最終的にトップから2割程度少ない金額で終了となりました。
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(アクショントークンは取引アクションが引かれるまでは巾着の中に戻しません。そのため、取引アクションはでやすくなるんですが、なぜか1/4でパスアクションを引いてしまった時の写真)

【感想】

株ゲームというと、タイミング見計らって一気に購入、一気に売却で大もうけ! または売り時を逃して残念なことにという売り時/買い時を見極めるのが大事なゲームが多いように思うのですが、スペキュレーションは誰かの思惑に相乗る、または相乗らせるというところに主眼が置かれた、売買はその場その場での儲けをとっていくべき(だけ)のようなゲームに感じました。

そのため、どちらかというと長期的な戦術云々よりもパーティーゲームよりな、毎ラウンドの細かい読みあい、協力し合いを楽しむゲームかなと。

そのパーティーゲーム的と感じた要因は、株価を決めるすごろく部分で、どの銘柄をあげるかが一斉公開なので、自分が思っていたよりも先に進む/進まないはもちろん、同じ株を持っているのだから…と期待していた人に裏切られたり、逆に自分がどうせ自分があげなくてもと裏切ったりと、多くの株ゲームで株価の変動に使われているカードやサイコロなどを用いた確率的なメカニクスではなく、プレイヤー同士の思惑の行き違いで思いもよらない(でも一部の人の思いには沿っている)有機的な株価の変動メカニクスが採用されているからだと思います。
(どんな感じかわからなければ、ニムトを想像してもらうと近いように僕は思います。この数字でアウトなのー。絶対にアウトだと思ってたら助かったー的な)

細かいお金のやり取りが多くなるため、爽快感は薄いですし、相場師的なこともできないのですが、僕は機械的な仕組みではなく、人の思惑が反映されているという点で株価の変動具合に納得がいくため、これまで遊んだいくつかの株ゲームの中ではかなり気に入りました。
拡張をいれると8人まで遊べるのもポイント高いです。逆に3人とかで遊ぶと面白いかは少々疑問です。できれば5人以上いたほうがよいかなと。

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プロフィール

ひだり

Author:ひだり
川崎市で相方や友人たちとボドゲやってます。

オールタイムベストは、
・グローリー・トゥ・ローマ
・バサリ
・インペリアル
・アフター・ザ・フラッド
・ゴッズプレイグラウンド
・HABA社製品 全般

推理ゲーム好きだけど↑には入ってないという
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連絡先:hidarigray@gmail.com
※当blogはリンクフリーです

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