第23回偽エッセン会

雨模様の中、中野ブロードウェイを駆け抜け(てくてく歩き)今月もフローチャートにて偽エッセン会がありました。

翠色の習作/A Study of Emerald
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舞台は19世紀。ただし、クトゥルフの古き神々に支配されている世界です。彼らに忠誠を誓う体制派と、支配からの解放のために戦う復古主義者にわかれて戦います。
※翠色の習作はNeil Gaimanの同名の短編小説が原作です。未読ですが、シャーロック・ホームズとクトゥルフの世界観が混ざり合った作品だそうです。ゲームでは更に現実やフィクションから様々な要素(著名人など)が加えられています。

ワレスのクトゥルフテーマ、デッキ構築ゲームです。

プレイヤーはゲーム開始時に体制派か復古主義派かの正体カードを引きます。基本的に正体は秘密です。
手番には2アクションを行います。アクションは以下のものなどがあります。

・影響力キューブを配置する:ゲームカード、街、パーマネントカードのいずれかに手元から影響力キューブを配置します。(ゲームカードは各街に数枚ずつ置かれたカードのことです)
・カードを獲得する:自分が最も多くの影響力を持っているゲームカード、街、パーマネントカードのいずれかを選び、カードを獲得します。ゲームカード、パーマネントカードの場合はその影響力カードをおいているカードを、街の場合は街カードを獲得します。カードや街においていた自分の影響力キューブは死にます。獲得したカードは捨て札に入ります。
・影響力キューブを戻す:手札から出したカードに書かれたキューブアイコンの数だけキューブを手元に戻します。
・影響力キューブを買う:手札から出したカードに書かれたコインアイコンの数の半分だけキューブをストックから手元に出します。
・トラックマーカーの移動:手札から出したカードに書かれた矢印アイコンに従って体制派や復古主義派の勢力を示すトラックマーカーを移動させます。
・エージェントの移動:手札から出したカードに書かれたコインアイコン分のコストだけ自分のエージェントを移動させます。
・カードのテキスト効果:手札から出したカードに書かれたカードのテキストの効果を適用します。

こうして規定点以上に達するか、いずれかのトラックマーカーが一番上まで達するか、復古主義者のメインエージェントが死亡したらゲーム終了です。

得点計算について
ゲーム終了時、自分が属する派によって得点の入り方が変わります。例えば、ゲーム中に王族(古き神々)をカードアクションで暗殺すると得点になりますが、ゲーム終了時、体制派だった場合はその点数は無効になります(復古主義者側のみ暗殺によって得点できます)。
自分の派の得点要素のみの得点に修正した後、最下位のプレイヤーのいる派閥はゲームから脱落します。そうして、残ったプレイヤー達の中で最も高い点数のプレイヤーが勝利します。

偽エッセン会にて、たる田さん、しのぽさん、ぐんまさん、僕の4人で。

各プレイヤーのメインエージェント(つまり自分自身)は、Agents MondayとかAgents Fridayとか、エージェント+曜日のキャラクターになっているのですが、これの元ネタはチェスタトンの『木曜の男』で、チェスタトン好きの僕はこの時点で興奮してました。が、特に原作を基にした能力などはありません。

大抵のゲームでは、指針めいたものがぼんやりとでもルールを聞けばわかるものですが、何をやればいいかさっぱりわかりません。それはみなさん同じだったようで、デッキ構築だしとりあえずカード取るかという感じでした。

初期のコンポーネントカードがハドソン夫人(手札上限+1)とヨグ・ソトース(エージェントを生贄にささげると体制派なら+2点)となかなか強そうなものだったこともあり、1番手のぐんまさん、2番手の僕はコンポーネントカードを取りに。特にハドソン夫人のカードは強そうだったので、影響力カードを積んで邪魔をしてもよかったのですが、味方かもしれませんし、味方同士で足を引っ張るのも…ということで様子見してる間にぐんまさんがハドソン夫人を獲得。

盤上のゲームカードでは、たる田さんはエージェントを取りに。しのぽさんは影響力キューブの取り扱いを楽にするような特殊能力を持ったカードを取りにいってました。

僕はぶっちゃけ体制派だったのでガンガンいくぜーとヨグ・ソトースを取った後は、ヴァンパイアのカードを取りに。ヴァンパイアはカードアクションでエージェントを吸血鬼かすることができ、体制派であればゲーム終了時に吸血鬼ひとりにつき+1点になります。
そして、ヨグ・ソトースとヴァンパイアを獲得したので、SANチェックを行います(一部のカード獲得時や神々暗殺時などにSANチェックを行います)。結果は2回とも失敗。3回失敗で発狂してしまい正体が発覚します。この時、正体が復古主義派ならゲーム終了トリガーにもなります。
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(発狂寸前)

まあ、これだけあからさまに体制派にしか得点にならない要素を取りにいっていれば、正体は丸わかりですし、エージェントを増やしてとにかく神々を暗殺しようとしているたる田さんも復古主義派とみて間違いなさそうです。

しのぽさん:「(たる田さんの持っているエージェントの一方を指して)このエージェントを裏切らせる」

ゲーム開始時に各プレイヤーには「二重スパイカウンター」が配られており、そこに名前の書かれたエージェントは、実は二重スパイだったということで裏切らせることが出来ます。メイン以外のエージェントは22人おり、カウンター2枚ずつ配るのでおよそ3割弱の確率で裏切られます。

仕方ないということで、残ったひとりのエージェントで神の暗殺をしかけるたる田さん。

僕:「そのエージェントは僕の二重スパイなので暗殺失敗です」

たる田さんは絶句。

まさかたる田さん.が獲得したエージェントが二人とも二重スパイだったとは。ひどい手とは思いましたが、神を暗殺されるのは復古主義派にとって固定点になるので見逃せませんでした。

二回も神を暗殺しにいったことからたる田さんは復古主義派だと思われます。というか、ここらへんまでくると、僕ら4人がわかりやすいのか、伊達に2年弱もずっとゲームやってないということなのか、全員の正体はお互いにほぼ確定してました。
僕としのぽさんが体制派、ぐんまさんとたる田さんが復古主義派です。

しのぽさんはもう欲しいカードはないと、みんなよりも一歩先んじて街カードを取りに。街カードを取ればその街の支配権も獲得でき、街ごとに決められた点数も入ります(ただし、街カード獲得後も他プレイヤーはその街に影響力キューブを配置することができ、その後、街カードを獲得する(奪う)ことも出来ます。この場合、街カードと共に支配権=点数もうつります)。

カードを奪われるとなくなる街の点数よりも、ゲーム終了時までなくならない神の暗殺点を復古主義派のおふたりが狙ってくるかと思っていたのですがそんなこともなく、たる田さんはゲーム開始から獲得した全てのエージェントに裏切られたということから、暗殺狙いをやめ、街とトラックマーカーの上昇に力をいれる方針の模様です。

で、ぐんまさんはというと…。
ほとんど序盤のカードの取り合いで絡まなかったので、いまいちぐんまさんの狙いがわかっていませんでしたが、大量のコインアイコン付カード+ハドソン夫人の効果で着々と影響力キューブをストックから手元に持ってきていらっしゃいました。こんだけあれば大抵の街での影響力のおきあい、カードの取り合いにはまず勝てそうです。

ある街に配置されたゲームカードを全て取ると体制派のトラックマーカーが上昇するのでエージェント集めだろうとなんだろうとカードの獲得に走ってもらった方が体制派としては楽だったのですがたる田さんもぐんまさんもそんなことをする必要はなさそうです。といっても、この時点ではたる田さんが最下位。たる田さんに負けないように自分の点を伸ばしてれば陣営としての負けはありません。
たる田さんが体制派のトラックマーカーを減少させてくるので、それもあげつつ、パリをたる田が取りに来たのを取られないように僕が影響力キューブを配置したところ、ぐんまさんが補助というか、ぐんまさん自身がパリを取りに来て、熱い影響力キューブの置き合いが発生。キューブ購入→配置とやっていたのですが、ぐんまさんの手元から送り込まれてくる大量のキューブに押し切られそうだったので、妨害ディスクを配置してパリを封鎖。妨害ディスクを排除するというアクションを行わない限りパリは不可侵になりました。
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(左下のパリに大量に置かれた赤の僕のキューブと緑のぐんまさんのキューブ)

しかし、そんなことをやってる間にしのぽさんはもうそろそろ終了条件を満たすのでは?というくらい点数を稼がれてます。

うちの陣営勝つのは良いけど、このままだと自分が負けてしまうということで、しのぽさんの街がたる田さんやぐんまさんに奪われようとしているのをある程度放置したり、しのぽさんが取りにいった街で妨害したり…と姑息に立ち回ります。

しかし、たる田さんはひたすらフリーアクションで手札を入れ替える能力を持ったカードを使い、ほぼトラックマーカーを操作するアクションしかしない(そのカード以外は入れ替え能力で捨てる)ような行動で1,2手番でデッキを1周回すようなプレイ。ぐんまさんは大量のキューブで街の支配権をじわじわと奪い。
毎手番同じことの繰り返しというか、地味な展開が繰り返されたところで、業を煮やしたしのぽさんが体制派のトラックを上げつつ、復古主義派のトラックもあがる手をうち、次手番のぐんまさんが一気に街を奪って大量得点した上に復古主義派側のトラックを終了条件エリアまであげる手をうち、文句なしの勝利をされました。
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(一見すると緑のぐんまさんの得点ディスクが見当たりませんが、得点トラックを飛び出して左の触手の上に乗っているので見づらいだけです)

はっきり書きますが、この時のゲームは面白くなかったです。
(後日、R120会で遊んだ時は面白かったですし、周りの評判もBGGの評価も良いですが、この時は色々めぐり合わせが悪かったです)

正体がすぐにわれたのが悪かったのかなとも思ったのですが、得点手段が異なることもあり、基本的に正体はすぐにばれます(そこまであからさまにアクションを行わなかったぐんまさんやしのぽさんの正体は普通ならもちっと先までわからなかったとは思いますが)。なので、正体がわかるのが早かったから面白くなかったわけではないです。

では、なにかというと、各人がこれ以上カードは不要と見切るのが早かったんじゃないかと思います。もしくは、カードの出が悪かった。
R120会で遊んでわかったのですが、基本的にある程度派手な効果のカードの撃ち合いのゲームで、その撃ち合いのなかで町カードを獲得したり、暗殺したりして得点を稼ぎ、相手陣営に負けないようにどのタイミングで終わらせるのか、そういうゲームだと思います。

しかし、今回は早々に街の取り合い=影響力キューブの置き合いになったため、単に「相手よりも多くのキューブを送り込める、出来ない場合は防御するためのカードをデッキから引くだけのゲーム」になってしまっていました。よし、手札をつかえば3つおけるぞ。相手は3つ置けるカードを持ってるかな?とかが、後半は延々と続いてました。そうなると街の点数は永久点ではなく、あくまで支配権を持っている時だけの点数なので、街の取り合いにより点数があがったりさがったりで停滞してしまい終わりが見えなくなってしまいました。
これがつまらなかった原因なんじゃないのかなーと。

まあ、他にもこのゲームの欠点のようなものはあるように思うのですが、また別記事に書きます。

ちなみにボードを見ればわかるかと思いますが、クトゥルフはほとんど「名前だけ」使ってる感じです。各街を古き神々が支配している体なんですが、街の横にちょろっと名前かいてあるくらいです。クトゥルフやごく一部はカードにも登場してますが。

七王国の玉座 ウェスタロスの陰謀/Game of Thrones: Westeros Intrigue
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クニツィアのペンギンのリメイクの七王国の玉座版です(ペンギンパーティのリメイクではなく、ペンギンのリメイクだそうです。カードの種類がペンギンパーティー:5種、ペンギン:4種で、この七王国の玉座版は4種しかカードがないので)。

手番がきたら手札を1枚、カードが階段状になるように出します。この時、下の段の2枚のカードのうち、どちらかの色が出したカードと同じ色でないとなりません。最下段はだす色の制限はありません。
こうして手番が来た時に出せるカードがなければ失格で残った手札に応じて失点です。全てのカードを出し切れば失点を減らせます。全プレイヤーの中で一番最後にカードを出し切ったプレイヤーは、追加で失点を軽減する鉄の玉座カードがもらえます。

とりあえず人数分、4ディールやりましょうということでスタート。
たる田さん、しのぽさん、僕の3人は初プレイでしたが、そこはクニツィアのゲーム、ルールはわかりやすく、ジレンマもわかりやすく。

1ディール目はまあ、練習兼ねてということでいやらしいカードの出し方もあまりなく、たる田さん、ぐんまさん、僕の3人が出し切りに成功。当然ながら1戦目では失点もないのであまりメリットはなかったですが。

2ディール目。僕の手札は灰色と黒のカードのみ。これは仕掛けないと嘘でしょうということで、積極的に自分にない色をつぶしに行きます。そして、1色、蓋をしてもう出せなくすることに成功。とかしてる間に自分の持っている色も出せなくなって残り2枚で脱落。邪魔したのに負けたーと思っていると、続けてみなさん脱落。勝者なしに。
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(黒は封鎖)

3ディール目、4ディール目と徐々にうまくなるというか、隙あらばつぶしにくるので、なんとなく笑いが漏れます。
3ディール目はしのぽさん、4ディール目は僕が最後に出し切り、勝負は鉄の玉座カードの数字次第に。その結果、ぐんまさんの失点が一番少なくなり、勝利されました。

ぐんまさんが仰っていましたが、カードが5種類(5色)あるペンギンパーティの方が色をつぶされる(だせなくされる)ことが多く、出し切るのが難しい&つぶし合いが熱くなるそうです。確かにカードが4種類だとなかなかつぶされることはなく、あ、やばいかもと思ってもなんとかなる場面は多かったように思います。
どちらが好きかは好みかと思いますが、僕は4種類の方が楽しめて好きかなーと思います。ペンギンパーティやったことないのでやったらわかりませんが。

まあ、とりあえず、七王国なのに4家分しかカードがないので、是非追加カードで他の家の分も出してくださると僕が買います。

翠色の習作は、うーんという感じだったのですが(再度書きますが他のところでやったら、面白かったです。めちゃくそ傑作というわけでもないですけど)、七王国のペンギンもみなさんとのお話も面白かったです。時間の関係でメインのゲームは1つというということになるのですが、次回はうーんとならないようなものを遊べるよう祈ることにします。

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Author:ひだり
川崎市で相方や友人たちとボドゲやってます。

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・HABA社製品 全般

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連絡先:hidarigray@gmail.com
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