R-120(2014.12.27)その2

その1の続きです。

アークライト(ウォーターフレーム)

アークライトの基本ルールについては過去の記事を。

ウォーターフレームは手っ取り早く言うと上級ルールで、基本ルールであるスピニングジェニーと以下が異なります。

・ラウンド数の増加
・各サイクルにおける需要やジョブマーケットへの補給がランダム化
・船による出荷と付帯するアクションの追加
・特殊能力タイルの追加

特殊能力タイルはアクション効率があがったり、生産コストを抑えられたりなど、他のゲームでもよくあるやつで、基本ルールにおけるグレードアップアクショントークンの獲得時に、特殊能力タイルも選択肢に入りました。

特に大きいのは船による出荷の追加です。基本ルールでは国内にのみ売っていたのを、「契約」と「船」を手に入れることによって輸出できるようになりました。国内向けは売るために価格を下げたり品質を向上させてアピール値をあげ、他人との需要の取り合いに勝ったり、販売限界数をあげる必要がありますが輸出は契約(何を何個売るのか)さえ守れば最大価格で契約数分だけ売ることができます。
ただし、得体の知れないところに売ってるということで株価は下がりますし、契約した商品のサイクル終了時に契約未達成の場合、契約達成に必要な商品の個数が増え、契約達成が難しくなります。最終的に未達成なら株価が下がります。

勝利条件は基本ルールと同様に最も資産の多いプレイヤーとなります。

この日のメインであり、事前にやりましょーと声をかけていたこともあって、参加メンバー全員が参加。少し狭い会場だったのですがフルに使って、アークライト、ウォーターフレームの3卓同時立卓&インストとなりました。この日のインスト講師は如月さんでした。ありがとうございました。
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(ぎりぎり3卓分)

僕の卓は、一味さん、カネコさん、あっきぃらびっとさん、僕の四人卓。ゲーム開始前にどの商品の工場を建てるかのフェイズが本来はあるのですが、全員初プレイのためルールブックにあるオススメセットアップを使用しました。

僕は衣服と食器でそれぞれカネコさんとあっきぃらびっとさんが被ってます。まあ、それは基本ルールの時と同じなので…と思ったら、一味さんの食料工場が明らかにおかしくてアピール度が1に設定されてます。
このままだとアピール度の制限にひっかかるので、生産数は3つなのに国内には1つしか売れません。
つまり…、

一味さん「船とって輸出しろってことか!」

まだ海のものとも山のものとも知れない輸出戦術を強制される一味さん。
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(開始直後の状況)

しかし、この輸出が強い!

輸出をしていない他の3人がワーカーへの賃金を払ってたかだか数ポンドの利益をだしたり、むしろ赤字になったりしてる横で数十ポンドの利益を叩き出してます。
しかし、国内組の頑張りもあって一味さんの株価はなかなか上がらず、僕らの上昇スピードの半分以下。

でも、なんぼ今株価あげても株を買い足せなければ儲けで株を買い足した一味さんに負けてしまいます。
工場を近代化したり、品質をあげたり、ワーカーへの賃金を安くするタイルをとったりと色々したことで利益はかなり改善されました。改善されはしましたが、それでもまだ僕の利益の数倍を輸出で一味さんが稼いでます。

これは、船とって輸出しないと勝てない!と中盤くらいから輸出に手を出すことにしました。
あっきぃらびっとさんも船を獲得し、輸出の準備を整えていらっしゃる様子。
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(全5ラウンド中の3ラウンド目。契約に手を出してます)

一味さんの様子をみるに、輸出戦術は現金稼ぐには強いですが、国内で必要以上の品を売っては輸出でする品が残らないので国内での販売数を少なくキープする必要があり、そのため、大きく株価をあげられないようです(株価は、1つ売れば1マス、2つ以上売れば2マスあがります。これに加えて、アピール度がトップ、または、国内への販売数がトップならボーナスでそれぞれ1マスずつ上がります。ゲームのルールとして、国内にうれるものは全部国内で売ってしまうので、国内への販売数上限であるアピール度を上げると契約達成するために必要な数を残せなくなる可能性がありますし、劇的に生産数を他プレイヤーと差をつけることもできないため、輸出の契約を達成するにはアピール度を下げ、国内販売数を抑える=株価上昇のボーナスを諦める必要があります)。

でも、できれば株価上げつつ輸出で金作って株数も増やしたい…ということで、衣服は輸出せず、国内販売を重視することにしました。その分、工場を増やして輸出する品数を確保することにします…が、ひとり輸出戦術を取らず国内にとどまったカネコさんが僕の甘い考えをぶち壊します。

ひたすら株価を上昇させるため全4種の工場を用意し、株価ボーナスをとるためにワーカーをめいっぱい雇って生産数を増やした上にアピール度もガンガンあげてきました。
輸出するにはどこかで契約を結ぶアクションを毎ラウンドいれなければならず、国内だけの人よりもアクション数で劣るため勝ち目はほぼありません。
しかも、カネコさん、一味さんが4種工場体制になった時点で、ジョブマーケットからワーカーが枯渇。これ以上雇えない=新規工場を建てたり、生産ラインを増やしたりができなくなってしまいました。

まあ、仕方ないと切り替えて衣服も輸出することにしました。

そして、僕とあっきぃらびっとさんの輸出に手を出したのと入れ違いに、輸出で作った大資本をもとに株価を上げるために一味さんも国内販売に徐々に本腰を入れてきました。

契約未達成になってはどうしようもないので、当初は4~6個の無難な数を売る契約を達成してましたが、継続して輸出もこなしてた一味さんに追いつける気がしません。一か八か、賭けにでないとダメか?と最大数である10個売りの契約を獲得、契約達成に向け国内で始まっていたアピール度合戦から離脱して倉庫に輸出用の商品を貯める生産アクションを行いました。
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(終盤に入ってきたところ、10個契約のための準備を進めてます)

株価を上げる/維持するために国内にも1,2個は売りたいのですが、カネコさんがアピールトップを取るためにアピール度をあげる、他プレイヤーも需要確保のためにアピール度を上げる…とアピール度向上の競争が始まると、競争に参加してない僕らのとこにはひとつも需要がまわってきません。
それでは困るので1,2個売れるくらいにアピール度上げるか…とかすると、思ったより需要を獲得してしまって契約に必要な数が残ってない!となるんですが、国内にひとつも売らないとかいう甘い手打ってて勝てるわけもないので果敢にアピール度をあげます。
ただし、契約数をプラスマイナス1できる特殊能力タイルは事前にとっておきましたが…。

そのおかげでなんとか10個売りの契約も達成でき、大金を獲得。一味さんは最終的には輸出を捨てて国内で株価上昇のために全アクションを費やしましたが、ここまできて株価で負けるわけにいかないカネコさんが激しく戦ったこともあり、思ったよりもあげることができず、僅かな差で僕の勝利となりました。
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果敢な挑戦は大金というわかりやすい形で返ってきますし、ゲームの展開は運要素よりもプレイヤー間の思惑次第というのもやはり好みでべらぼうに面白いゲームです。
1つ1つのアクションは、1度で複数工場に手をつけられたりとやれることは多いのですが、それでも毎手番異なる商品の決算がくるせいで、あれやって、これやって…、あー、アクション足りない!となるのも楽しいです。

基本ルールが需要が拡大するか縮小するかを他プレイヤーの動向から読んで、最適な生産数、最適なアピール度を設定していくという、自分の手の良し悪しは他プレイヤーの動向で決まる傾向があるのに対して、ウォーターフレームでは、輸出契約の設定というほぼ自分の行動だけで完結する要素が追加されています。
しかも、輸出の成功失敗ももろに勝敗に絡みます(株価の上げあいは変わらないので他プレイヤーの動向を読む要素も変わらず勝敗に絡みます)。

実際の販売競争をシステム化したような基本ルールのピュアな経済ゲームから、ウォーターフレームになることでようやく『ゲーム』になったように思います。
基本ルールだけでも十分面白いのですが、やはり完成形はウォーターフレームなんだなと。

ただ、基本ルールでのプレイでもインスト込み3時間(早打ちの三人プレイなら1時間半とか)と若干長めだったのが、上級ルールであるウォーターフレームでは更にプレイ時間が増え、インスト含め5,6時間級のゲームになってます。
密度の濃いゲームで、体感プレイ時間は実際の時間よりも短く感じますが、大変疲れるのでプレイするのにちょっと覚悟がいるゲームです。
アピール度をいくらにしたら、国内にいくら売れるというのが、他人の動向次第で決まりますし、いくら悩んでも思い通りにできないのはストレスになる人もいそうです。

僕がいた卓は国内派対輸出派のような形になり、初期からの輸出派の株価上昇が抑えられていましたが、他の2卓は輸出派が国内にも適度に販売することができ、最初から輸出に手を出していたプレイヤーが勝ちました。それでもその2卓は別に同じ展開というわけではなく、一方はひとりの輸出を止められないだけでなく、どんどん国内需要が減り、国内派は儲けが酷いことになり、もう一方は全プレイヤーが輸出をし始め、生産も拡大したため、国内に豊富な需要がうまれ、そこにもある程度以上の販売数を確保しつつ輸出もきっちりこなすという展開になったようです。
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(ラウンド的には同じ時期の写真なのですが、一方はジョブマーケットが枯渇してて、一方はワーカー余りまくってるというのが面白いです)

この日は午後イチに始めたはずのこのゲームで時間いっぱいとなりました。重いゲームをやろう!という主旨の集まりなので良いと言えば良いのですが、疲れましたw

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ひだり

Author:ひだり
川崎市で相方や友人たちとボドゲやってます。

オールタイムベストは、
・グローリー・トゥ・ローマ
・バサリ
・インペリアル
・アフター・ザ・フラッド
・ゴッズプレイグラウンド
・HABA社製品 全般

推理ゲーム好きだけど↑には入ってないという
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連絡先:hidarigray@gmail.com
※当blogはリンクフリーです

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