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彼葉さん宅会 その1

彼葉さんに誘われて自宅会にお邪魔してきました。

グラン・クリュ
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詳細は過去の記事を。

4年位前の作品で、初版は木箱のやつがあるなどエッガートの自信作だったのだと思います。発売当時に遊んで以来でしたが、再戦したいと思っていたので彼葉さんが選んだこれをありがたくプレイ。

彼葉さん、タムラさん、僕の3人で。

このゲームの特徴として、ゲームスタート時に借金をして、それを全て返すことで終了フラグがたちます。
借金の額に応じて毎ラウンド利子を返済する必要があるので、あまり借りすぎても…と限度額のひとつ手前にした僕と彼葉さんに対して、限度額まで当然のように借りるタムラさん。

これは負けたな…。と弱気にもなりましたが、とにかくやるっぺとスタートです。

基本的な流れは、競りでブドウを競り落とす、ブドウを収穫する、収穫後にブドウの品種ごとに決められたラウンド数が経過すると熟成してワインとして売れるようになる、売って金にするの繰り返しです(ブドウは一度買えば毎年収穫できます)。

まず競りでブドウを手に入れなければなりません。毎ラウンド、ブドウタイルと特殊タイルが山から規定枚数競りかけられます。タイルごとに1~7金のマスが用意され、購入したいタイルの任意の金額に自コマを置きます。既に他プレイヤーのコマが置かれていれば金額を上回ることで他プレイヤーのコマを除外できます。
こうして、次回以降の手番開始時にまだ自コマが置かれていればそのタイルを購入することができます。

なんとかして安く買おうとする彼葉さんと、それをお仕事的に止める僕とタムラさんという茶番も1ラウンド目はあったのですが、それも1ラウンド目だけで、2ラウンド目からはタムラさんがメルローとガメイの2種、彼葉さんがピノノワールのみの1種、僕がピノノワール、メルロー、シラーの3種と方針がわかれたこともあって淡々と進みました。
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ワインの売却はある年に絞ったワインを1種全て売れるので、種類は絞った方が効率的ですし、ラウンドの終了条件が「いずれかのプレイヤーの畑のブドウ全て収穫し終わったら」なので、ブドウの種類が多いとブドウ種類の少ないプレイヤーが収穫し終えてもまだ畑にブドウが残っているということになりがちで、せっかく競り落としたブドウも無駄に畑に残ることになります。
高いワイン1種に絞って…と考えていたのですが、なんかうまいこといかず3種も買ってしまい収穫に手が回らず、それを回避するために、一度に複数のブドウを収穫する特殊能力タイルを競り落としたりとかやってしまう(その間にみなさんは淡々と収穫してる)という非効率な序盤に。

タムラさんは売値は安い代わりに収穫後すぐに売れるガメイと、高くも無いが比較的早く売れるようになるメルローの組み合わせで序盤から体勢を整え、彼葉さんは売れるようになるまではラウンド数がかかるものの単価が高いピノノワールを量産して中盤からは安定した経営に入られてました。
ピノノワールは単価が高く、熟成に時間がかかりますが、毎ラウンド収穫しているなら、いったん売れるワインができれば毎ラウンド売れるようになります(熟成に4ラウンドかかるといっても1ラウンド目から毎ラウンド収穫してれば5ラウンド目に1ラウンド収穫分を売り、6ラウンド目に2ラウンド収穫分を売り…となる)。

僕は前述の通り、3種にしてしまったのでせっかくかったブドウも収穫できないものを残したりもしつつ、主力としたブドウがピノノワールで彼葉さんとブドウの品種が被っており、ワインの売値アップのアクションを彼葉さん任せにできたので、汲々しながらもなんとかついていってました。

彼葉さんのピノノワール畑が毎ラウンド結構な収入を産む様になり、あれ?これ1ラウンドに○○金儲かってるんだから、あとXラウンドで彼葉さん借金返すんじゃない?どうすれば勝てる?と色々見てみましたが、僕の儲けが一番でるラウンドは彼葉さんが借金を返し終わった次のラウンドになりそうということがわかり、これは間に合わないわ…と思っていました。
すると、そこはタムラさんがワインの価値をあげたり一気に熟成させたりとちょっと無理をされて収入を加速。彼葉さんが十分に金を得る前に借金を返しそうになってきました。

彼葉さん:「誰かが借金返し終わったら全員借金返済に向けて、樽に残ったワインを1金で売ったり、畑にあるタイルの種類ごとに金もらったりして、最終的に一番お金が残った人が価値ですね」

ん? タイルの種類ごとにお金がもらえる?これは序盤無駄に買ったタイルが役に立つのかもしれない!あとは、このラウンドに場に出てるタイルの内、持ってないものを1金とかで買えば、ワインを作らなくても金は増える!とワイン作りを放棄w
タムラさんも持ってない種類のタイルを1金で買いにきたらどうしようかと思っていましたが、とっとと終わらせようと判断されたのかブドウをさくっと収穫してラウンド終了。
そして、このラウンドでタムラさんは借金も全て返済。

タムラさんの勝ちか…?と思われましたが、最後の悪あがきが効いて数金差で僕が勝ってしまいました。
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油断してたとはおっしゃってましたが、なんつうか、僕は勝利条件的には勝ちましたがゲームの勝ち負けでは負けてたなあというのが正直なところで、タイルごとに金がもらえるからといって使いもしないのにタイルを安く買ってそのおかげで勝つというのはなんか違ってました(ならやるなという話ではあるんですが)。

スタートから借金して始まりますし、ラウンドの収支がプラスになるまで数ラウンドかかり、汲々した状態が続くという時点で何をやっても楽しいです。
自分の個人ボードにブドウと特殊タイルで収支がプラスになるルーチンができれば、あとはそれを回すだけなので、(他プレイヤーのアクション数をしぼったり、逆に絞られたりや扱うワインが被っていればどちらが先に、または多くを売るかなどはありますが)、ほぼ同じことの繰り返しになってしまうため、ワイン農場でワインを作る過程を楽しむゲームを期待していると若干肩透かしをくらうかもしれませんが(繰り返すだけとはいってもそれなり以上にブドウからワイン作って売ってる感はあるんですけど)。

そんなわけで、3人でブドウの被りが僕と彼葉さんのみ(タムラさんともメルローは被ってましたが、僕はほぼ収穫できてなかった)だったこともあってか、ある程度欲しいものを買った中盤以降は、プレイヤー間の絡みもほとんどなくなってしまったため、4人で、ルーチンを作るゲームだと意識してやってみたいです。

しかし、今回の僕は彼葉さんたちのようなシンプルなルーチンが作れず、肥大してしまっていたため、自分で作ったのに、うおー、これうまいことまわんねーと苦しむのもまた面白くはあったのですがw

ランカスター
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イギリスのある貴族となり、他貴族よりも名誉を集めるのが目的です。
フランスとの戦場とかもあるのですが、このゲームの特徴は、イギリスの各地の城に部下を配置する部分のところてん競りです。プレイヤーは1~4の強さの兵士コマを持ち、各城に1つだけ配置します。この際、他プレイヤーが兵士を置いていても強さが上なら、他プレイヤーの兵士を追い出せます。兵力を一時的にあげられる使い捨ての従士コマなどもあり、その城の効果にいくらの値をつけるかというゲームです。

彼葉さんからリクエストがあったので持参しました。
これも数年ぶりに遊んだゲームで、前回はトップだった方が序盤から城の拡張タイルを集められ、後半、拡張タイルの効果でかなり好きなようにさせてしまった覚えがあったので、その真似をすることにしてみました。

そんなわけで拡張タイルがもらえる城に優先的に置いていくぞ!とゲーム開始し、1ラウンド目は大体思ったとおりにプレイできたのですが、このラウンドでフランスとの戦場に兵士コマを置いたのが失敗で前回はフランスとの戦いにも結構コマが置かれていた覚えがあったのですが、今回はほとんど兵士が置かれず、1ラウンド目に置いた兵士は3ラウンド目まで帰ってこず。
スタート時に3つしか持ってない兵士コマを1つ減らしたのはかなり痛かった上に、拡張タイル集めも彼葉さんと被り、全体的になんか中途半端になってしまうことに。

前も拡張タイルのせいで負けたのではなく、兵士の数や兵力アップ、金、従士の貯蓄といった後半に向けた準備の不足で負けたのだな…と気づきましたが、既に遅く、後半に入った時には、タムラさんと彼葉さんの一騎打ちの様相にを呈していました。
なんか注意力も散漫で、この法案(条件を満たすことで得点などがもらえる)を通して点差をつめよう!と思ってたのにラウンド終了時に、その条件を満たしてなかったりと僕はあんましゃきっとしてなかったですが…。

拡張タイルパワーで彼葉さんがかなり好き勝手やって先行しており、逃げ切るようにも見えましたが、法案を通すためのコマを貯め、都合の良い法案を通したり僕らを牽制していたタムラさんが後半4ラウンド目くらいから伸び始め、最後も貴族のセットコレクションの点で一気に差を詰め、順当に勝利されていました。
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(ゲーム終了時。僕のところに貴族が集まってはいますが、どちらかというとマークを外されたので見逃してもらったというか…)

競りゲー好きなだけかもしれませんが、前回の時と変わらず面白いゲームでした。
では、どこが面白いのか?がどうもはっきりしなかったのですが、テーマに沿った形で、競りに勝つ形を複数用意し、かつ、成長のような要素がうまい具合に調整されているからかなと。

まず、このゲーム、基本的には競りゲームであることは間違いありません。「兵士コマで自分より弱いコマを追い出せる」というテーマのおかげで、兵士が戦闘しているような印象も持ってしまいますが(逆にそれがテーマとあっていてよいのですが)。
で、競りに勝つための方法が、参加できる競り数(兵士コマ数)を増やすこと、限度額はあるが永続的に使えるお金(兵士コマの兵力)を上げること、限度額無しであるが使い捨てのお金(従士コマ)を増やすことと3パターン用意されています。これがどれを伸ばしてもある程度戦える形になりますし、(人とかぶらなければ)どれが強いということもないように僕は思います。
自分の得意な競り勝ち方、相手の弱い競り方を考えて兵士コマをぶつけていくことが大事です。

これらの要素がテーマのせいでみんな大好きな「自勢力の成長、拡大」と認識されるのでえらく面白く感じるのかなと。
セットコレクションで点が伸びるものだったり、即点だったり、特殊能力タイルだったりと競る対象はあまり目新しいものでもないのですが。

ただ、今回は3人ということで狙いが被った2人が疲弊して、ひとりが得をするであったり、法案の可決否決も2人が得/損する法案ならもう結果は大体見えてるという場面もありました。
たしか前回遊んだ時も3人だったように思うので、次回は是非4人で遊んでみたいです。

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ひだり

Author:ひだり
川崎市で相方や友人たちとボドゲやってます。

オールタイムベストは、
・グローリー・トゥ・ローマ
・バサリ
・インペリアル
・アフター・ザ・フラッド
・ゴッズプレイグラウンド
・HABA社製品 全般

推理ゲーム好きだけど↑には入ってないという
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連絡先:hidarigray@gmail.com
※当blogはリンクフリーです

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