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スモールワールドデザイナーエディションで遊ばせてもらいました

キノさんが随分昔にバックしていたスモールワールドのデザイナーエディションがついに届いたということで遊ばせてもらいにお宅に伺ってきました(※)。箱込みで20キロ程度あるので、物理的に持ち出し不可のゲームなのです。

※確認したら2013年の4月なので約2年前でした。スモールワールドのアプリのキックスターターのプロジェクトのアドオン(アプリ自体は8ドルとか15ドルとかなのに、320ドルのアドオンw)だったので、ボードゲーム好きの人らで気づかなかった人も結構いたのではないかと思います。

お宅に到着したら、もうおひとりの到着待ちということで、ツタンカーメンが始まるところでした。未プレイなのでまたインストしてもらうのもということで、とりあえず、写真をぱしゃぱしゃと。

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とりあえず、箱。通常版を上に乗っけてみました。

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こんな感じで開きます。蓋の裏に見える金のプレートにはシリアルナンバーとお名前が入ってます。

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で、まずは1段目。フィギュア類です。英雄やドラゴン、山岳など、マップ上に置かれる種族トークン以外のものは全てフィギュアになってます。

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ちなみに、2013年10月から時間が経っていることもあってか、全ての拡張が入っているわけではありません。基本、女神たち、呪い、恐れることなかれ、ロイヤルボーナスが対象です(2013年10月の時点で判明してなかった拡張の分は入ってません)。

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2段目と3段目は各種族のトークンです。紙の箱に木製のトークンが入ってます。種族のイラストはシールではなく木に印刷されてます。箱に開いた穴にトークンは入れるのですが、トークンの数は種族ごとに異なるので箱の中の穴は種族ごとに調整されてます。

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そして、4段目。まずは種族バナーや特殊パワーバッジ。これも種族トークンと同様に木製で直接印刷されています。

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ちなみにオリジナルのトークンやバナーとの大きさ比較ははこんな感じです。ふた周りくらい大きくなってます(2枚目は遠近感による差ではありませんw)。
厚みが増したため、通常通りのセットアップ(バナーやバッジは重ねて上から順に出す)をすると、山が出来て並べられたバナーなどが見えにくくなりますw。そのため、山から上に並べずに下方向に並べてます。
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写真撮り忘れましたが、4段目の開けたところにマップが3種類(2人用と3人用が片面ずつのもの、4人用と5人用が片面ずつのもの、そして6人用のもの)が入ってます。トークンが大きくなったりフィギュアを使うようになったため、あわせてマップもでかくなってます。

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さらに4段目の続き。お金は当然のごとく金属製です。装飾も凝ってます。ただ、額ごとにデザインが変わってしまったため、所持金(勝利点)を隠匿するために皮の袋が全プレイヤー分ついてます。

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4段目にはエンサイクロペディアという冊子も収められています。これ以外のものは元版の豪華版という体ですが、たぶんこれはオリジナルなんじゃないかと思います。

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中身は世界の全種族の背景(だと思う)が載ってます。

と、ひと通り写真を撮ったところでメンバーも揃ったのでフル人数の6人で遊びました。

毎ラウンド開始時に写真を撮ったりしてゲーム展開も忘れないようにしたのは良いのですが、トップ殴って逆転したと思われたら殴れらてというゲームなのであまり書いても…とは思うんで。

とりあえず、いちいち見た目が派手なので何かが出てくるだけで盛り上がります。
まず登場したのは要塞トロール。トロールの巣の上に要塞作るのででかいです。
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(でかい)

見た目はダントツでトロールだったのですが、点数的には地味で、序盤猛威を振るったのはウィザード。必要トークン数マイナス1のバッジをつけてスタート直後のまだ誰もいない土地を取り巻くって大量得点されてました。が、まあ、叩かれて衰退。
中盤はトリトンとスケルトン。トリトンは水辺であれば必要トークン数マイナス1なので普通に強く、スケルトンは海や湖に侵入できるバッジだったため、衰弱後も攻められない為に中央の2つの湖を目指していただけだったんですが、他プレイヤーの衰弱のタイミングがうまくはまり、隙間を縫うようにボード中央に版図を築きました。

さすがにボードの端にある海までは到達できないだろうと思っていたところに、ジプシーが登場。
ジプシーの能力は、手番開始時に自分のトークンをエリアから全部どけるとそこに1点をおくことができ、この1点は手番終了時に回収できるというもの(要はどんどん移動していけば行くほど点が稼げる(はず))。このジプシーが移動して空いた土地を移動してスケルトン、海に到達してましたw。
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(海に進出する直前。フィギュアは”英雄”です)

中盤の終わり頃からは、ヒューマンがバリケード(4エリア以下しか支配していない場合、追加で3点獲得)のバッジをつけて登場。バッジも地味だし、ヒューマンの能力も畑を支配していると+1点というバッジと種族それぞれはなんか地味な能力。
そのはずが、2つが組み合わさり、畑のエリアに絞って4エリア以下しか支配しないという戦術が取れると4エリアしか支配しないので防御も硬く、点数も取れる(通常4エリアでは4点どまりのところがバッジの+3、畑のそれぞれ+1で最大12点とれる!)強い種族に。

1位の可能性は、トリトン、スケルトン、ヒューマンを使っている3人のプレイヤーの誰かに絞られた形で終盤に突入。
ヒューマンのプレイヤーはそのまま最後までヒューマンでいくことを選択。トリトンのプレイヤーは近くにドラゴン持ちのソーサラーがでてきたこともあって、限界と判断してトリトンを衰弱させてトークン数の多い(その代わり再配備に全てのエリアでスタック不可)のピクシーに変えてきました。
スケルトンのプレイヤー(僕)は、悩んだ末、発売当時から弱い種族と言われ、今回も誰にも取られず残っていたドワーフに最終ラウンドに乗り換えました(衰弱、新種族に乗り換えで1ターン使うので最終ラウンドに選んでも何もできません)。
が、誰にも使われなかったことで貯まったコインがなんと9枚。衰弱したスケルトンからの点も含めて20点近くを獲得して結果を待ちます。
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(相変わらず人気のないドワーフ)

結果は…、トリトンのプレイヤーが勝利されました!

序盤もウィザードの影に隠れてましたが、高得点を稼ぎ、最後、ピクシーでもまわりから攻められない位置にうまく陣取られてました。
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(終了図)

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(終了間際に出てきたドラゴン。とりあえず見栄えのいいところに置かれて撮影会ですw)

せっかくだしもう1度やります?ということで、すぐに2戦目開始。今度は、デザイナーエディションには入っていませんが、「物語と伝説」拡張も追加してみました。要は毎ラウンドなにかしらのイベントが発生(このラウンドは特殊能力が発動しないとか、衰弱した種族分の点は数えないとか)する拡張です。

今度は、いきなり1枚目のバッジに呪いが。
これは、追加になるトークンもゼロ、種族を選んだあとは使える能力は全く無しというバッジなのですが、このバッジ付の種族を取らない場合、通常1金の支払いが3金の支払いになるという嫌なら取らなきゃいい、でも、後手番の人は点数貯まって種族は弱いけど点数はかなり取っちゃうよ!といういやらしいもの。
これで割を食ったのはキノさんで、この回は呪い以外もあまり強くない種族&バッジの組み合わせが多く、手番順の関係で初期資金をはたいても弱い種族しか取れないという状況に追い込まれ、泣く泣くまだましなドワーフを獲得されてました。
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(トークン数の多い種族が取りたくても取れないキノさん)

ドワーフがトークン数が少ないといっても序盤は空いている土地も多いので自身の特殊能力「山にトークン数マイナス1で攻め込める」も使われてそれなりに点数が取れる体勢にされたのは良かったものの、2ラウンド目のイベントカードの効果が「山を支配していると+1点」だったため、ドワーフのいる山がどんどん落とされる事態に。これは不運でした…。

空いている土地やNPCを攻めていた1戦目の序盤と異なり、2戦目はがんがん他プレイヤーを攻めていく展開になりました。
そんなわけで各プレイヤーが削って削られてと攻防を繰り広げていたのですが、そこに登場したのがシュラブメン。森のエリアを支配するとそこは不可侵になる能力です。もちろん森でないエリアも支配しているのですが、森に入られると攻められないというのがいやらしく思われたのか、広がった場所の関係なのかほとんど攻められないシュラブメン。
点数的にはぼちぼちだったのでそれでも問題なかったのですが、衰弱してもその森は不可侵の効果は残るので、攻め込みにくい!
残りプレイヤーはシュラブメンと反対側で消耗戦を続け、シュラブメンのプレイヤーは次に選んだコボルト(エリア支配時にトークンを1つにできないので多くのエリアは支配できない。その代わりトークン数は多い)も、1エリアに4つ5つと重ねて回りが攻めあぐねている間にぼちぼちの点を稼ぎ、勝利されました。
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(終了図。全く見えませんが、ボードの奥側はほぼ勝利された方が支配するエリアです)

消耗戦をやっていたところでは、面白い種族が出てきたり色々なことがあったのですが、結局、そこにいた全員の勝ちの目をなくしあってただけだったわけで…。

スモールワールドはえらい昔に基本セットで遊んで以来だったのですが、拡張てんこもり、大人数でプレイだと、面白さが5割くらい増すと思いました。
元々、種族とバッジの組み合わせ次第で強い弱いができるので展開に幅が出来る、弱い組み合わせも誰も選ばなければ得点であるお金が積まれるので、選ぶか選ばないか悩ましくなっていくという作りはうまくできてると思っていて、それが上記のような、拡張てんこもり、大人数という条件だとよりいっそう強まったように感じました。

まあ、そんなことはおいといて、ちょっと馬鹿馬鹿しいくらいに豪華なコンポーネントで遊ぶこと自体が楽しかったです。めったにはないですし。
貴重な体験をさせてくれたキノさん。ありがとうございました。

どの程度の数が、いつ、どういう形で売りに出されるのかは知りませんが、どうも一般販売もあるようなので興味のある方は購入を検討されても良いのではないかと思います。送料クソ高いんでしょうけど…。

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ひだり

Author:ひだり
川崎市で相方や友人たちとボドゲやってます。

オールタイムベストは、
・グローリー・トゥ・ローマ
・バサリ
・インペリアル
・アフター・ザ・フラッド
・ゴッズプレイグラウンド
・HABA社製品 全般

推理ゲーム好きだけど↑には入ってないという
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連絡先:hidarigray@gmail.com
※当blogはリンクフリーです

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