30カラット/ 30 Carats

(6人でインストこみ1時間ほど)
【概要&ルール】
俺らは宝石掘り!宝石ざくざく掘ってきたぜ!自分の持ってる宝石の価値はよくわからんが、みんな!交換しようぜ!
ようわからん設定ですが、ゲームにはプレイヤー人数と等しい種類の宝石が登場し、各プレイヤーに自分が担当する宝石の価値のカードと全宝石5個ずつが配られます。各自、1種だけ宝石の価値がわかった&同じ手持ち宝石の状態でスタートし、ゲーム中に宝石を交換しあいます。
最後に全員が宝石の価値を公開、自分の持っている宝石全ての価値の合計が最も高いプレイヤーが勝利します。
プレイヤーは交換する宝石を自由に選べるわけではなく、手札に書かれた制限に則って交換対象の宝石を選ばないとなりません。カードの指定は、手番プレイヤーに縛りを与えるものと、手番プレイヤー以外に縛りを与えるものがあります。手番プレイヤーが交換材料を出した後、他プレイヤーが同時/時計回りにひとりずつ(カードで指定されます)交換する宝石を提示し、その中からひとりを選んで交換。手番プレイヤーが隣に移るというのを規定回数繰り返します。

(カードはこんな感じで交換ルールがかかれてます)
※一応、手番の選択肢として、ストックである巾着の中身とランダム交換だったり、他人の価値カードを見るというのもあります。ただし、金(ひとつ価値10)を規定数払う必要があります。
【プレイ内容】
キノさん、如月さん、フォルテさん、フォルテさんの息子さん、ねんそさん、僕の6人で。
宝石の価値カードは-30から5刻みで+30まであります。僕のカードは-5。マイナスではあるんですが、宝石は6種類しか登場しないので、場合によっては、マイナスといっても一番価値が高いというのもありえます。

(僕の宝石の価値。便宜上、”僕の”とか”誰それの”と書いてますが、単に宝石の価値を初めから知ってるというだけです)
まあ、全くわからんなと思いつつスタート。
スタートプレイヤーのキノさんの宝石は緑。緑を数個とそのほかの宝石を組み合わせて提示してきました。正直、勝ち負けを考えたら危険は危険な手なんですが、僕が出したのは全部緑。
緑に価値があるなら取りに来るだろうと思っていたのに、取りに来ないキノさんw。
いきなりマイナスじゃねえか!
初手ですし、ブラフの可能性ももちろんあるんですが、緑の宝石は僕の担当する赤よりも価値が低いのはほぼ確定です。
そして、次は如月さん。如月さんも自分の担当の宝石をあまり受け取りたくなさそうなそぶり。3番手のねんそさんも同じく自分の色を受け取りたくなさそう…。
僕もマイナスなので当然受け取りたくなく。続くフォルテさん、息子さんも自分の宝石を放出したがっている気配。
もしや全員マイナスの価値カードなの!?と、えー?ええー!?とお互いに疑心暗鬼になる面子。
そんな調子で2周目に突入。
キノさんは1手目も2手目も手番に金を払って他人の価値カードを見るなどしていたので、一番情報を持っているはずなんですが、ひたすら自分の色の宝石を放出したがっているように見えます。
自分の色を処理したがっているのはねんそさんも同様(もちろん僕も)。
如月さん、フォルテさんはなんとなく微妙なんですが自分の宝石も出しつつも、他のプレイヤーの宝石を処理している様子。
フォルテさんの息子さんの宝石はプラス価値のようで全然交換にでてこないw。
手番が回ってくる回数がゲーム中3回しかないのでブラフとかしてる間はなく。マイナスのでかいひとは案外すぐわかります。
こうなると、マイナスの中で誰のマイナスが大きいかなんですが…。
キノさんとねんそさん、どっちの担当宝石の価値がより低いんだ…?
ねんそさんの手番で、ねんそさんはねんそさんの担当宝石を処理するような組み合わせで提示。
みんなもマイナスを減らしたいのでキノさん&ねんそさんの担当宝石を多めに含んだ組み合わせで提示してくるんですが、ねんそさんは迷わずキノさんの担当宝石が多く含まれた組み合わせと交換。
どうもねんそさんの担当宝石のマイナスはかなりでかいようです。
マイナスの宝石処理したくてももうみんな、そんなクソ宝石いるか!という感じになっているので、おいしい高官材料を提示してくることももうほとんどなく、最後は、マイナスの価値が確定している(と思われる)キノ、ねんそ、ひだりの宝石しかでてこない!
マイナス宝石処理することもできなーいというままゲーム終了。
そこで、全ての宝石の価値を公開したわけですが、キノ、ねんそ、ひだりがマイナス(ねんそさんがー25だったかー30の激しいマイナス)。如月さん、フォルテさんがゼロとか少しのプラス。フォルテさんの息子さんが大きめのプラスということで、初期からプラスの情報をおさえていた息子さんの勝利でした。
【感想】
情報格差ひどいですし、他人の宝石の価値がわかった時には大抵全員わかってるか、残り手番が1回くらいしかないので、鋭い推理をして、うまく交換した人が勝つ!ゲームではないです。
次第に、おい、あいつのあの色の宝石やばいぞ…w。捨てろ捨てろと、プレイヤー全員が「口には出さないけど、わかってる」という場の空気が面白いゲームです。
ぬるい正体隠匿が嫌いではなく、どんなゲームでも俺は絶対に勝つ!勝利は絶対命題である!とか気合の入っていない人なら楽しめるゲームではないかと思います。
というか、下手にガチゲーではないのが逆に良くて、対戦ゲームのくせにプレイヤー全員で徐々にわからないものがわかってくる気持ちよさ、正確なところがわからない気持ち悪さを共有して楽しめるという稀有なゲームじゃないかと。
え?もしかしてこういうこと?w。ほんとにそうなの!?という空気、とても楽しいですw。
宝石の価値がー30から+30で5刻みで13段階あるというのも、宝石の種類がプレイヤー数とイコール(3人プレイなら3種類、6人なら6種類)しか出てこないわりに、数多すぎるだろと思っていたのですが、今回のプレイのように価値が低い側に偏るゲーム、プラスに偏るゲーム、満遍なく分散するゲームといくつかバリエーションが生まれ、結果的にゲームの展開が色々あって楽しめるようになっているのかなと、この後、2回目が遊ばれているのを見て思いました。