第37回偽エッセン会

この日は10月の終わりごろだったため、会場のフローチャートではハロウィンメニューが出ており、せっかくなのでかぼちゃグラタンを頂きました。最近、ボードゲームのできるカフェやプレイスペースが増えましたが、フローチャートはご飯もおいしいのがいいですね。

ヘイタブ
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偽エッセン会では会の数日前から候補だしをして、その中から何を遊ぶかを投票で決めているのですが、ちょうど投票期間中にパブリッシャーから届いたヘイタブを挙げてみたところ、ぐんまさん、たる田さんとも、よござんすと仰ってくれたので持ち込ませていただきました。

ヘイタブは、ざっくりいうと、市場でモノを買って倉庫に入れ、そこから交易所に輸送して契約書を満たすように売却すると勝利点が入るというゲームです。

システムはアクション選択式で、手番がきたらワーカーを、6種類ある市場のいずれかか、ボード上のディスクに書かれた8種類あるアクションのいずれかに配置してそのアクションをします。

市場アクションであれば、その市場の品(蜂蜜酒やら武器やら)を任意の数購入するか、任意の数売却するかができます。購入すれば値上がりし、売却すれば値下がりします。
ボード上にディスクのアクションは、8種類で、輸送手段を買う、契約カードを取る、倉庫から交易所へ輸送する、契約を達成する、役職カードを取るなどの中から1つを選んで実行します。このディスク上のアクションは4つが昼間、4つが夜に配置されていて、夜のアクションを選択したらアクション実施前にダイスを振ります。
このダイスがヘイタブの一番の特徴で、ダイスの出目によって様々なイベントがおきます。イベントは半分が自分に不利なもの、1つが何も起こらない、2つが自分に有利、自分以外に不利なものになっています。
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(こんな感じでディスクの半分はボードの色が暗い方に、半分は明るい方になるよう配置されます)

3アクションを行ったらラウンド終了で8ラウンド終了時に最も勝利点を稼いでいるプレイヤーが勝利します。

たる田さん、しのぽさん、ぐんまさん、僕の4人で。

最初に契約カードが1枚と規定のお金がもらえます。契約カードには、織物3つと壺2つで80金と6点とかのようなことが書かれていて、まあ、せっかくただでもらっったのだから、この契約カードを達成しようかと始まったのですが…。

僕の契約の達成には香辛料と織物が必要なので、当然、香辛料を購入しました。品物はどれも同じ価値というわけではなく、価格差が設けられており、一番安い蜂蜜酒と比べると香辛料は5倍の金が必要になります。初期資金も多いわけではないので高い香辛料はあんまり量を買えないな…と僕同様に契約に香辛料が含まれていたる田さん、ぐんまさんは契約ピッタリの数を購入。
香辛料は入っていませんでしたが、香辛料に次ぐ価格(蜂蜜酒の4倍)の武器をしのぽさんはぴったり購入。

僕は、市場で売買する時に通常よりも1段階儲かる値段でできる役職カードを持っていたため、高い品物の方が1つあたりの利幅が大きい!ということで、織物を買えるお金だけ残して香辛料を大量に購入しました。

この結果、かなり貧乏なことに。

1ラウンドに3アクション行ったら次ラウンドに進む前に、倉庫にある品物には維持費がかかるので、とっとと交易所に運んでしまいたいのですが、交易所に運ぶには、輸送手段(荷車か船)を買うアクションと輸送アクションを行う必要があり、輸送アクション後に使用した船や荷車は運んだ量によらず捨てられるため、アクション効率をあげるには、できるだけ多くの品を運んだほうが良いです。
ならば、契約達成するのに必要なの全部運んだ方が良いよねと織物も購入した結果、倉庫に大量に品物がある状態でラウンドを跨ぐことになってしまい、貧乏で困ってるところに手痛いダメージが。
しょうがないので次ラウンド、交易所に運んだ香辛料を契約達成には余分な分を売って、ちょっとだけお金を補充しました。

たる田さんは追加ワーカーを半額で購入できる役職カードを持っていたため、追加アクションをうまく使って、1ラウンドあたりのアクション数を増やして契約達成までのスピードをあげる作戦。しのぽさんは、維持費がタダになる役職カードを持っていたり、契約カードに書かれた品物が僕ら3人とかぶっていなかったのを利用して無駄なお金を出来るだけ支払わないようにされてました。

最初はマイナス効果(所持金が減ったり、輸送手段を捨てさせられたり)のダイスイベントを嫌がって、誰も夜側のアクションを使ってなかったのですが、交易所に持っていかなければ維持費もかかるし、次の契約達成のためのお金も稼がないとだしと、どうしても輸送アクションを行いたかったぐんまさんが、ついに夜のアクションを選択。

出目は…、6!
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(ダイスが振られ始めてからがこのゲームの本番でした!)

イベントは、「振った本人以外のプレイヤー全員が品物1つを捨てる」。

僕は若干余裕を残していたので、まだ良かったのですが、契約達成にちょうどの品物しか用意してなかったたる田さん、しのぽさんには被害が直撃。契約達成のために交易所に運んでいた分から1つ捨てさせられたため、契約達成できなくなってしまいました。

たる田さん、しのぽさん「もう1回市場で品買って、輸送手段買って、交易所に運ばないと駄目なの!?」
僕:「ダメですね」
ぐんまさん:「別に捨てさせたかったわけではなくて、自分にマイナスの効果さえなかったらよかっただけなんですが…」

※契約達成には、(契約入手)、品物購入、荷車購入、品物輸送、契約達成アクションが必要で、仮に輸送したあとで品物を捨てさせられると品物購入、荷車購入、荷物輸送と3アクションを再度やることになります。1ラウンド3アクションなので1ラウンド棒にふるくらいのダメージがあるのです(別の契約のためのついでに運べは良いっちゃよいのですが)。

1回夜にいって吹っ切れたのか、ぐんまさんは夜のアクションを連発。さらに振れるダイスをタダで+1して、結果を好きな方から選べる役職カードを新たに手に入れたので、僕、しのぽさん、たる田さんに不幸なイベントがどんどん起こりましたw。
マイナスイベントは品物を捨てるか、1点か10金か1品物をダイスを振ったプレイヤーに渡すかの2種。どちらも嫌なことは嫌ですが、契約達成できなくなるんで品物捨てさせられるのが痛すぎます。

ダイス2つを振って、他人に不利な目が選べる(どちらかが1か6になる)可能性は6割程度、振った本人に不利な目がでる可能性も3割弱はあるはずなのですが、この日のぐんまさんのダイスは走りまくり、振れば必ず僕らに被害をもたらせてました。
これはたまらんと、ぐんまさんの持つ2つ目のダイスをタダで振れる役職カードをたる田さんが奪取。今度はたる田さんも災厄をまく側に…と思ったのですが、うまいことたる田さんの必要なアクションが昼側にあることが多く、さほどダイスは振られず。
役職カード取られて、ダイス1つしか振らなくなったぐんまさんからの方が被害があったような気がするほどでした。

僕も夜側のアクションを避けてばかりというわけにもいかなくなった(倉庫にいれっぱなしでも維持費がかかるので運ばないといけなくなったりなどで)ので、中盤以降はそこそこダイスを振っていたのですが、ぐんまさんの幸運の煽りを食ったのか、ひとっっつもいい目が出ず、嵐が来て荷車吹き飛んだり、全員に酒をおごったりとひどい目にあってばかりでしたw。
ラウンド間の処理で各市場の品物の価格調整もダイスで行われるのですが、そのダイスも僕が振った結果、1/6しか起こらない価格上昇を出しまくり、ただでさえ金のないゲームをさらに厳しくしてました。すいませんw。

そして、2、3ラウンド目くらいでみんな気づいていたのですが、このゲーム、単に金が足りない、金が厳しいという話でなく、基本的に初期資金から増えることがありません。
お金が足りないゲームはたくさんありますが、それでも、契約を達成するなど、何かしらで金が入ってくるタイミングで楽になって少しずつ改善されたり、徐々に大きい点を狙えるようになったりしていきます。が、ヘイタブはそんなことはありません。
どんな契約カードでも達成するためには基本的にはマイナス収支になるようになっているからです。売買時に発生する相場の増減で儲けようとすることも可能では有りますが、売買だけでは勝利点が入らないので、初期資金を如何に無駄に使わずに勝利点に変換していくかのゲームになってます。

(例えば、壺4つと蜂蜜酒4つで6点と60金もらえる契約カードがあります。壺と蜂蜜酒が仮にスタート時の相場(壺10金、蜂蜜酒5金)で買えたとして、仕入れで60金使います。品代だけで契約達成でもらえる額に達してしまいました。経費は、8つの品を運べる荷車を買うのに40金、もし買ったラウンドに運べずに倉庫置けば維持費もかかります。)

そうなると普通は金がかかるところをタダにする役職やアクションが強いのは道理で、毎ラウンド規定数をタダで輸送できる役職を終盤まで持ち、契約カード獲得時におまけで品物がもらえるアクションを多用されたたる田さんが、ぐんまさんをまくって勝利されました。

僕はダイスイベントの防御用に余分に品物を買っていた無駄や、ちょうどいい荷車が買えなかったのが響いて伸びず(荷車は運べる品が指定されてます)。しのぽさんは、契約ぴったりの品を交易所に運ぶ→イベントで捨てさせられて数が足りなくなる→足りなくなった分を買ってまた運ぶ→イベントで捨てさせられるを2回位食らって終盤までまともに契約達成できてなかったので勝負に絡めずでした。
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(今回は時間切れ終了のため、2ラウンドほどゲーム終了に足らず)

ぶっちゃけた話、ゲームを始める前のゲームに対する印象というか、どういうゲームだと思って始めるかがかなり重要です。

どんなに自分が避けても、他人の振ったダイスによって自分が不運を受け、それによって全く思惑通りにいかなくなるというのが、どこまで享受できるかが、このゲームを楽しめるかのポイントで、開始前に心構えがあるかないかで、印象が全く変わると思います。
どなたがとは言いませんが、今回のゲーム中は一時かなり不機嫌になられた方がいたというか、毎月固定メンツで遊んでるにも関わらずそれなりに険悪な空気になった瞬間がありましたw。
僕はこの後も何回かヘイタブを遊びましたが、ちゃんと開始前に、イベントの不条理さやそれを予防しておくことの大事さを説明したら、うおおおいだの、僕のゲーム、もうここで終わったんですけどだのの発言は飛び交いはしたものの、ゲーム中の空気は終始よかったです(と思われましたが)。

テーベの発掘作業で土くればかり10個一気に引いた人がいた時に引いた本人も周りも(多少は引きつっても)笑顔でいられる、そんな下準備と雰囲気作りが大事です。

ダイスイベントの強烈さばかり書いてますが、仮にその要素がなくても、かなり苦しいゲームです。前述のとおり、金がプラス収支になることはほぼなく、初期資金を食いつぶして如何に効率よく勝利点に変換できるかが求められます。そんな苦しい中で維持費だの他人の売買による相場の変動だのでさらに苦しくなります。
でも、苦しい中で契約を達成していく楽しさは(苦しいからこそ)あり、アクションや金をどうやりくりするかはかなり悩むことになります。

そんな苦しいゲームやってる中なので、ダイスイベントは、全くなしか、自分に不運か幸運のどちらかがくるだけで良かったんじゃないかと思うのですが、まあ、2,3時間級のこんだけやり取り苦しいゲームで一気にご破産になるような強烈な影響を故意でなくあくまでダイス運で他人から受けるようなゲームは、少なくとも最近はないのでオンリーワンともいえるっちゃいえますし、ちゃんと心構えを持ってから遊べば(少なくとも僕は)楽しかったです。実際、購入してひと月足らずで3,4回遊んでますし。

金がない金がないとか言ってるのに、他プレイヤー全員に酒を振る舞わなければならなくなるとか僕は超楽しいのですが、人は選ぶのは確かだとも思います。ダイス運が許容できたとしても、全く拡大しない=同じことの繰り返しなので、そこも人を選ぶかもしれません。
ああ、気にし過ぎかもしれませんが、自分に他人を妨害する意志がなく、やりたいアクションを選択した結果、ダイスを振る羽目になっただけだとしても、他人に(場合によっては致命的な)被害を与えることがあるので、自分が被害をうけるのは構わなくても人に与えるのは耐えられないとか、そういうの気にする人はお気をつけを。

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ひだり

Author:ひだり
川崎市で相方や友人たちとボドゲやってます。

オールタイムベストは、
・グローリー・トゥ・ローマ
・バサリ
・インペリアル
・アフター・ザ・フラッド
・ゴッズプレイグラウンド
・HABA社製品 全般

推理ゲーム好きだけど↑には入ってないという
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連絡先:hidarigray@gmail.com
※当blogはリンクフリーです

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